JP6774803B2 - 液滴吐出装置及び吐出検査方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ワークに機能液の液滴を吐出して描画する液滴吐出装置及び吐出検査方法に関する。
従来、機能液を使用してワークに描画を行う装置として、当該機能液を液滴にして吐出するインクジェット方式の液滴吐出装置が知られている。液滴吐出装置は、例えば有機EL装置、カラーフィルタ、液晶表示装置、プラズマディスプレイ(PDP装置)、電子放出装置(FED装置、SED装置)等の電気光学装置(フラットパネルディスプレイ:FPD)を製造する際など、広く用いられている。
液滴吐出装置においては、機能液の吐出位置の正確性が要求される。そのため、機能液の吐出を検査し補正する目的で、描画を行う前に検査用の媒体上に機能液を吐出し、該吐出した機能液を撮像装置で撮像し、撮像結果に基づいて吐出条件を補正することで、機能液の吐出量等を調整することが行われている(特許文献1参照)。
検査用の媒体として、特許文献2の液滴吐出装置では、フィルムコーティングされ液滴の浸透を抑制した媒体を用いている。また、特許文献3の液滴吐出装置では、着弾した機能液滴が所定の接触角を成すように表面処理された検査基板を用いている。
特開2010−204411号公報 特許5131450号公報 特開2005−119139号公報
しかし、特許文献2または3に開示のように、検査用の媒体として、液滴の浸透を抑制した媒体すなわち撥液性の媒体を用いると、該媒体が帯電することにより、機能液滴が着弾位置からずれることが多々発生する。したがって、検査用の媒体として撥液性の媒体を用いると、媒体上の液滴の撮像結果に基づいて液滴の吐出状態を適切に調整することができない。
検査用の媒体として、撥液性の媒体ではなく浸透性を有する媒体を用いることで上述の着弾位置のずれの問題は解消する。しかし、機能液の溶質や溶剤の種類によっては浸透性が異なるので、着弾し媒体上に浸透した後の機能液滴の状態は、機能液の溶質や溶媒の種類によって異なる。そのため、機能液の種類毎等で、着弾した機能液滴の撮像結果等の調整が必要である。したがって、新しい機能液を用いる場合に、装置の改造や条件の微調整が必要となることもあり、対応に時間がかかる。
特許文献1〜3には、この点に関し何らの開示も示唆もしていない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、ワークに液滴を吐出する液滴吐出装置において、機能液の種類毎で調整をせずに、検査用の媒体に着弾した機能液滴の撮像結果に基づいて適切に吐出状態を調整することができるようにすることを目的とする。
前記の目的を達成するため、ワークに機能液の液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、該液滴吐出ヘッドからの検査吐出を、検査用媒体の撥液性を有する表面で受ける吐出検査ユニットと、前記検査用媒体の表面に検査吐出された前記液滴を撮像する撮像部と、を備える液滴吐出装置であって、前記検査用媒体の撥液性を有する表面を除電する除電ユニットを備え、前記液滴の検査吐出前に、前記除電ユニットにより、前記検査用媒体の前記表面を除電し、前記検査用媒体は、前記撮像部での撮像後、回収されるものであり、前記検査用媒体の回収された部分を覆う液滴落下防止ユニットをさらに備え、前記除電ユニット及び前記液滴落下防止ユニットは、前記吐出検査ユニットと一体化され、前記吐出検査ユニットと共に移動可能であり、前記除電ユニットは、前記吐出検査ユニットの移動方向に関して前記液滴吐出ヘッドと重ならない位置であって前記検査用媒体の回収方向に関して前記液滴吐出ヘッドの上流側の位置にあることを特徴としている。
前記液滴落下防止ユニットは、前記吐出検査ユニットの移動方向に関して前記液滴吐出ヘッドと重ならない位置であって前記検査用媒体の回収方向に関して前記液滴吐出ヘッドの下流側の位置にあることが好ましい。
前記液滴吐出装置は、前記検査用媒体の表面から前記検査吐出された液滴を除去する液滴除去ユニットをさらに備えることが好ましい
前記検査用媒体は、前記表面が内側となるように巻取軸に巻き取られることが好ましい。
前記液滴吐出装置は、前記検査用媒体の表面が撥液性を有するよう表面処理を前記除電ユニットによる除電前に行う表面処理ユニットをさらに備えることが好ましい。
前記液滴吐出装置は、前記検査用媒体の進行方向を下方に変更する変更ローラをさらに備えることが好ましく、前記検査用媒体は、前記変更ローラを介して進行方向が下方に変更され、前記表面が内側となるように巻取軸に巻き取られ、前記巻取軸に巻き取られた前記検査用媒体のY方向負側端が前記変更ローラのY方向正側端よりY方向正側となる位置に配置されてもよい。ここで、Y方向は検査用媒体が前記変更ローラ側に進行する方向である。
さらに別な観点による本発明は、検査用媒体の撥液性を有する表面に液滴吐出ヘッドから機能液の液滴を検査吐出し、該検査吐出された液滴を撮像部で撮像し、撮像結果に基づいて、前記液滴吐出ヘッドの吐出不良を検査する吐出検査方法であって、前記検査用媒体は、前記撮像部での撮像後、回収されるものであり、前記検査用媒体の撥液性を有する表面を除電ユニットで除電する工程と、前記検査用媒体の回収された部分を覆う液滴落下防止ユニット及び前記除電ユニットと一体化された前記吐出検査ユニットを移動させる工程と、除電された前記検査用媒体の撥液性を有する表面に前記液滴吐出ヘッドから前記液滴を吐出する工程と、を含み、前記除電ユニットは、前記吐出検査ユニットの移動方向に関して前記液滴吐出ヘッドと重ならない位置であって前記検査用媒体の回収方向に関して前記液滴吐出ヘッドの上流側の位置にあることを特徴としている。
本発明によれば、ワークに液滴を吐出する液滴吐出装置において、機能液の種類毎で調整をせずに、検査用の媒体に着弾した機能液滴の撮像結果に基づいて適切に吐出状態を調整することができる。
第1の実施の形態に係る液滴吐出装置の一例の構成の概略を示す模式側面図である。 図1の液滴吐出装置の模式平面図である。 吐出検査ユニットの構成の概略を示す模式正面図である。 第1の実施の形態に係る液滴吐出装置の処理動作の説明図である。 第1の実施の形態に係る液滴吐出装置の処理動作の説明図である。 第1の実施の形態に係る液滴吐出装置の処理動作の説明図である。 第1の実施の形態に係る液滴吐出装置の処理動作の説明図である。 除電ユニットの別の配置例を説明する模式正面図である。 第2の実施の形態に係る液滴吐出装置の構成例の説明図であり、液滴除去ユニットの構成の概略を示す模式正面図である。 液滴除去ユニットの他の例を示す概略平面図である。 液滴除去ユニットの別の例を示す概略正面図である。 液滴除去ユニットの別の例を示す概略正面図である。 第3の実施の形態に係る液滴吐出装置の構成例の説明図である。 第3の実施の形態の変形例に係る液滴吐出装置の構成の説明図である。 第3の実施の形態の他の変形例に係る液滴吐出装置の構成の説明図である。 第4の実施の形態に係る液滴吐出装置の構成例の説明図であり、表面処理ユニットの構成の概略を示す模式正面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下に示す実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素においては、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.第1の実施の形態>
先ず、本発明の第1の実施の形態に係る液滴吐出装置の構成について、図1及び図2を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る液滴吐出装置の一例の構成の概略を示す模式側面図である。図2は、図1の液滴吐出装置の模式平面図である。なお、以下においては、ワークの主走査方向をX軸方向、主走査方向に直交する副走査方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向に直交する鉛直方向をZ軸方向、Z軸方向回りの回動方向をθ方向とする。Z軸方向は鉛直方向
液滴吐出装置1は、図1及び図2に示すように、主走査方向(X軸方向)に延在して、ワークWを主走査方向に移動させるX軸テーブル10と、X軸テーブル10を跨ぐように架け渡され、副走査方向(Y軸方向)に延在する一対のY軸テーブル11、11とを有している。X軸テーブル10の上面には、一対のX軸ガイドレール12、12がX軸方向に延伸して設けられ、各X軸ガイドレール12には、X軸リニアモータ(図示せず)が設けられている。各Y軸テーブル11の上面には、Y軸ガイドレール13がY軸方向に延伸して設けられ、当該Y軸ガイドレール13には、Y軸リニアモータ(図示せず)が設けられている。
一対のY軸テーブル11、11には、キャリッジユニット20と撮像ユニット30が設けられている。X軸テーブル10上には、ワークステージ40と、吐出検査ユニット50が設けられている。X軸テーブル10の外側(Y軸負方向側)であって、一対のY軸テーブル11、11の間には、メンテナンスユニット70が設けられている。さらに、吐出検査ユニット50の略上側(略Z軸正方向側)であって、一対のX軸ガイドレール12の間には、除電ユニット80が設けられている。
キャリッジユニット20は、Y軸テーブル11において、複数、例えば10個設けられている。各キャリッジユニット20は、キャリッジプレート21と、キャリッジ回動機構22と、キャリッジ23と、ノズルヘッド(液滴吐出ヘッド)24とを有している。
キャリッジプレート21は、Y軸ガイドレール13に取り付けられ、当該Y軸ガイドレール13に設けられたY軸リニアモータによってY軸方向に移動自在になっている。なお、複数のキャリッジプレート21を一体としてY軸方向に移動させることも可能である。
キャリッジプレート21の下面の中央には、キャリッジ回動機構22が設けられ、当該キャリッジ回動機構22の下端部にキャリッジ23が着脱自在に取り付けられている。キャリッジ23は、キャリッジ回動機構22によってθ方向に回動自在になっている。なお、ワークステージ40には、キャリッジ23を撮像するキャリッジアライメントカメラ(図示せず)が設けられている。そして、キャリッジアライメントカメラで撮像された画像に基づいて、キャリッジ回動機構22により、キャリッジ23のθ方向の位置が補正される。
キャリッジ23の下面には、複数のノズルヘッド24が設けられている。本実施の形態では、例えばX軸方向に3個、Y軸方向に2個、すなわち合計6個のノズルヘッド24が設けられている。ノズルヘッド24の下面、すなわちノズル面には複数の吐出ノズル(図示せず)が形成され、当該吐出ノズルから機能液の液滴が吐出されるようになっている。
撮像ユニット30は、撮像部としての吐出検査カメラ31を有している。吐出検査カメラ31は、キャリッジ23に対してX軸正方向側、すなわち吐出検査ユニット50側に配置されている。
吐出検査カメラ31は、吐出検査ユニット50の後述する検査フィルム52に検査吐出された液滴を撮像する。吐出検査カメラ31は、一対のY軸テーブル11、11のうち、X軸正方向側のY軸テーブル11の側面に設けられたベース32に支持されている。ベース32には吐出検査カメラ31を移動させる移動機構(図示せず)が設けられ、吐出検査カメラ31はY軸方向に移動自在になっている。そして、吐出検査カメラ31のY軸方向に移動する軌跡の直下に、吐出検査ユニット50が案内された際、吐出検査カメラ31は、Y軸方向に移動することにより、吐出検査ユニット50に配置された検査フィルム52に着弾された液滴を撮影することができる。
ワークステージ40は、例えば真空吸着ステージであり、ワークWを吸着して載置する。ワークステージ40は、当該ワークステージ40の下面側に設けられたステージ回動機構41によって、θ方向に回動自在に支持されている。なお、Y軸テーブル11のX軸負方向側であって、ワークステージ40の上方には、ワークステージ40上のワークWのアライメントマークを撮像するワークアライメントカメラ(図示せず)が設けられている。そして、ワークアライメントカメラで撮像された画像に基づいて、ステージ回動機構41により、ワークステージ40に載置されたワークWのθ方向の位置が補正される。
ワークステージ40とステージ回動機構41は、ステージ回動機構41の下面側に設けられた第1のX軸スライダ42に支持されている。第1のX軸スライダ42は、X軸ガイドレール12に取り付けられ、当該X軸ガイドレール12に設けられたX軸リニアモータによってX軸方向に移動自在になっている。そして、ワークステージ40(ワークW)も、第1のX軸スライダ42によってX軸ガイドレール12に沿ってX軸方向に移動自在になっている。
吐出検査ユニット50は、ノズルヘッド24からの検査吐出を受けるユニットである。
図3は、吐出検査ユニット50の構成の概略を示す模式正面図である。
吐出検査ユニット50には、Y軸方向に延伸する検査台51が設けられている。検査台51の上面には検査用媒体としての検査フィルム52が配置されている。検査フィルム52は、予め供給軸53に巻き取られており、供給軸53からY軸正方向側に繰り出され、巻取軸54で巻き取られる。供給軸53及び巻取軸54はそれぞれ軸支部55、55により軸支されている。
検査フィルム52は、その表面(上面)が撥液性を有し、検査台51がノズルヘッド24の直下に案内された際に、ノズルヘッド24から吐出された液滴が、撥液性を有する表面に着弾されるようになっている。
図1及び図2の説明に戻る。
吐出検査ユニット50は、第2のX軸スライダ60に搭載されている。第2のX軸スライダ60は、X軸ガイドレール12に取り付けられ、当該X軸ガイドレール12に設けられたX軸リニアモータによってX軸方向に移動自在になっている。そして、吐出検査ユニット50も、第2のX軸スライダ60によってX軸ガイドレール12に沿ってX軸方向に移動自在になっている。
メンテナンスユニット70は、ノズルヘッド24のメンテナンスを行い、当該ノズルヘッド24の吐出不良を解消する。
除電ユニット80は、吐出検査ユニット50の検査フィルム52の表面を除電するユニットである。除電ユニット80は、例えば液滴吐出装置1の不図示の筐体に支持される。除電ユニット80は、非接触式で除電するものが好ましく例えばイオナイザや軟X線式フォトイオナイザで構成することができる。除電ユニット80は、検査フィルム52への検査吐出の前に、検査フィルム52の表面を除電する。検査フィルム52は、一回の吐出検査毎に、前回の吐出検査に使用された部分が巻き取られ、未使用部分が送り出される。この送り出しが完了した後であって検査吐出前に、除電ユニット80による除電が行われる。
以上の液滴吐出装置1には、制御部150が設けられている。制御部150は、例えばコンピュータであり、データ格納部(図示せず)を有している。データ格納部には、例えばワークWに吐出される液滴を制御し、当該ワークWに所定のパターンを描画するための描画データ(ビットマップデータ)などが格納されている。また、制御部150は、プログラム格納部(図示せず)を有している。プログラム格納部には、液滴吐出装置1における各種処理を制御するプログラムや、駆動系の動作を制御するプログラムなどが格納されている。
なお、前記データや前記プログラムは、例えばコンピュータ読み取り可能なハードディスク(HD)、フレキシブルディスク(FD)、コンパクトディスク(CD)、マグネットオプティカルデスク(MO)、メモリーカードなどのコンピュータに読み取り可能な記憶媒体に記録されていたものであって、その記憶媒体から制御部150にインストールされたものであってもよい。
次に、以上のように構成された液滴吐出装置1を用いて行われるワーク処理について説明する。以下の説明では、X軸テーブル10上において、Y軸テーブル11よりX軸負方向側のエリアを搬入出エリアA1といい、一対のY軸テーブル11、11間のエリアを処理エリアA2といい、Y軸テーブル11よりX軸正方向側のエリアを待機エリアA3という。
先ず、搬入出エリアA1にワークステージ40を配置し、搬送機構(図示せず)により液滴吐出装置1に搬入されたワークWが当該ワークステージ40に載置される。続いて、ワークアライメントカメラによってワークステージ40上のワークWのアライメントマークW3が撮像される。そして、当該撮像された画像に基づいて、ステージ回動機構41により、ワークステージ40に載置されたワークWのθ方向の位置が補正され、ワークWのアライメントが行われる(ステップS1)。
その後、X軸スライダ42によって、ワークステージ40を搬入出エリアA1から処理エリアA2に移動させる。処理エリアA2では、ノズルヘッド24の下方に移動したワークWに対して、当該ノズルヘッド24から液滴を吐出する。さらに、図4に示すようにワークWの全面がノズルヘッド24の下方を通過するように、ワークステージ40をさらに待機エリアA3側に移動させる。そして、ワークWをX軸方向に往復動させると共に、キャリッジユニット20を適宜、Y軸方向に移動させて、ワークWに所定のパターンが描画される(ステップS2)。
その後、図5に示すようにワークステージ40を待機エリアA3から搬入出エリアA1に移動させる。
ワークステージ40が搬入出エリアA1に移動すると、描画処理が終了したワークWが液滴吐出装置1から搬出される。続いて、次のワークWが液滴吐出装置1に搬入され、上述したステップS1のワークWのアライメントが行われる(ステップS3)。
このようにステップS3におけるワークWの搬入出が行われている間、または、搬出前に、図5に示すように、吐出検査ユニット50の検査フィルム52を除電ユニット80により除電する。その後、図6に示すように、第2のX軸スライダ60によって、吐出検査ユニット50を待機エリアA3から処理エリアA2に移動させる。処理エリアA2では、吐出検査ユニット50の検査フィルム52をノズルヘッド24の下方に配置し、検査フィルム52の表面に対してノズルヘッド24から液滴を検査吐出する(ステップS4)。
その後、図7に示すように吐出検査ユニット50をX軸正方向側に移動させて、吐出検査ユニット50の検査フィルム52を吐出検査カメラ31の下方に配置する。
そして、吐出検査カメラ31を適宜、Y軸方向に移動させて、当該吐出検査カメラ31により検査フィルム52に検査吐出された液滴を撮像する。撮像された画像は制御部150に出力され、制御部150では、撮像された画像に基づき、ノズルヘッド24における吐出ノズルの吐出不良が検査され、検査結果に基づき吐出状態を調整する(ステップS5)。この検査結果において、例えば液滴のノズル抜けと飛行曲がりの吐出不良と判定された場合、メンテナンスユニット70によってノズルヘッド24のメンテナンスを行わる。また、例えば液滴の着弾ドットの径や位置が不良と判定された場合、ビットマップデータが補正され、ノズルヘッド24からの液滴の吐出がフィードバック制御される。
以上のように各ワークWに対してステップS1〜S5が行われ、一連のワーク処理が終了する。なお、1枚目のワークWについてはステップS1〜S3の描画処理の前に、ステップS4、S5の検査吐出処理及び吐出状態調整処理を行うことが好ましい。
以上の第1の実施の形態によれば、ステップS4において、検査フィルム52に対してノズルヘッド24から液滴を検査吐出する前に、検査フィルム52の撥液性を有する表面を除電する。したがって、検査フィルム52の表面に着弾した液滴が静電気力により着弾位置からずれることがない。よって、第1の実施の形態に係る液滴吐出装置1では、着弾した液滴の撮像結果に基づいて、適切に吐出状態を調整することができる。また、撥液性を有するフィルムでは、浸透性のフィルムに比べ、機能液の種類間で撮像結果に差がないため、機能液の種類毎に調整する必要がない。
図8は、除電ユニット80の別の配置例を説明する模式正面図である。
図2等の例の除電ユニット80は、検査フィルム52の延在方向(Y軸方向)に沿って延在し、X軸方向視において、キャリッジユニット20すなわちキャリッジ23と重なる位置に配されていた。しかし、除電ユニット80の位置はこの例に限定されない。例えば、除電ユニット80の位置は、図8に示すように、X軸方向視においてキャリッジ23と重ならない位置であって、キャリッジ23に対しY軸方向負側すなわち検査フィルム52の巻取方向に関しキャリッジ23に対し上流側の位置、であってもよい。
検査シート52は、例えば、吐出検査の開始時に、前回の吐出検査に使用された部分が巻き取られ、未使用部分が送り出される。本例の除電ユニット80による除電は上記送り出しの際に行われる。
図1等の除電ユニット80は短時間で検査フィルム52の表面を除電する点で優れ、図8の除電ユニット80は小型とすることができる点で優れている。
なお、除電ユニットは、吐出検査ユニットと一体に移動可能であってもよいし、固定されていてもよい。
<2.第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施の形態に係る液滴吐出装置の構成について、図9を参照して説明する。図9は、本実施形態に係る液滴吐出装置が有する後述の液滴除去ユニットの一例の構成の概略を示す模式正面図である。
検査フィルムが親液性の場合は、液滴が浸透するため、液滴の溶媒が液滴吐出装置内に拡散したり、液滴が巻き取られた検査フィルムから液滴が垂れ落ちて液滴吐出装置内を汚染したりする問題は発生しない。しかし、検査フィルムが撥液性の場合は、検査フィルム上に検査吐出された液滴は短時間で固化しないため、上述のような問題が発生しやすい。
そこで、第2の実施の形態の液滴吐出装置は、図9に示すように、第1の実施の形態のものと同様に、吐出検査ユニット50に対して除電ユニット80が設けられていることに加えて、吐出検査ユニット50に対して汚染防止ユニットとしての液滴除去ユニット90が設けられている。
液滴除去ユニット90は、検査フィルム52上に検査吐出された液滴を、撮像後に除去するユニットである。液滴除去ユニット90は、噴射管91と2つの吸引管92、92を有し、2つの吸引管92、92の間に噴射管91が挟まれている。噴射管91は圧縮空気の供給源(不図示)に接続されており、吸引管92、92はそれぞれポンプ(不図示)に接続されている。液滴除去ユニット90では、噴射管91から圧縮空気を噴出して検査フィルム52上の液滴を吹き飛ばし、吹き飛ばした液滴を吸引管92で吸引し、これにより検査フィルム52上の液滴を除去する。該除去後、検査フィルム52は巻取軸54に巻き取られる。
以上の第2の実施の形態によれば、検査フィルム52が、該フィルム52の表面に液滴が存在しない状態で巻き取られるため、すなわち、回収されるため、液滴吐出装置内が汚染されることを防止することができる。
なお、液滴除去ユニット90の位置は、X軸方向視においてキャリッジユニット20と重ならない位置であって、キャリッジ23に対しY軸方向正側すなわち検査フィルム52の巻取方向に関しキャリッジ23に対し下流側の位置である。
図10は、液滴除去ユニット90の他の例を示す概略平面図である。
図9の液滴除去ユニット90では該ユニット90を構成する噴射管91と吸引管92、92は全て検査フィルム52の上側(Z軸方向正側)に位置していた。
それに対し、図10の液滴除去ユニット90は、検査フィルム52の上側(Z軸方向正側)に位置するエアナイフ93と、検査フィルム52の側方外側(X軸方向負側)且つ検査フィルム52の下側(Z軸方向負側)に位置する回収容器94とを有する。エアナイフ93は圧縮空気の供給源(不図示)に接続され、回収容器94はポンプ(不図示)に接続される。
本例の液滴除去ユニット90では、エアナイフ93から圧縮空気を噴出して検査フィルム52上の液滴を該フィルム52の側方に吹き飛ばし、吹き飛ばした液滴を上側が開口した回収容器94で回収する。これにより、検査フィルム52上の液滴の溶媒を除去することができる。したがって、本例の液滴除去ユニット90を有する液滴吐出装置では、検査フィルム52が、該フィルム52の表面に液滴が固化した状態で巻き取られるため、液滴吐出装置内が汚染されることを防止することができる。
図11は、液滴除去ユニット90の別の例を示す概略正面図である。
図9等の液滴除去ユニット90は、圧縮空気を噴射することにより検査フィルム52上の液滴を除去していた。
これに対し、図11の液滴除去ユニット90は、検査フィルム52の表面に接する接触舌片95を有し、また、該接触舌片95の下部付近に吸引口が位置する吸引管96を有する。この液滴除去ユニット90では、該接触舌片95により検査フィルム52の表面から液滴を剥離し、剥離した液滴を吸引管96で吸引する。これにより、検査フィルム52上の液滴を除去することができる。本例の液滴除去ユニット90を有する液滴吐出装置では、検査フィルム52が、該フィルム52の表面に液滴が存在しない状態で巻き取られるため、液滴吐出装置内が汚染されることを防止することができる。
図12は、液滴除去ユニット90の別の例を示す概略正面図である。
図9等の除去ユニット90は、吹き飛ばし等により検査フィルム52上の液滴を除去していた。
これに対し、図12の液滴除去ユニット90は、検査フィルム52の下側にヒータ97を有する。この液滴除去ユニット90は、ヒータ97により検査フィルム52上の液滴を蒸発させる。これにより、検査フィルム52上の液滴を除去することができる。本例の液滴除去ユニット90を有する液滴吐出装置では、検査フィルム52が、該フィルム52の表面に液滴が存在しない状態で巻き取られるため、液滴吐出装置内が汚染されることを防止することができる。
なお、図3の液滴除去ユニット90を有する液滴除去装置では、検査フィルム52は、最も下流側(Y軸方向正側)のキャリッジ23の下を通過後すぐ巻き取られていた。これに対し、図12の液滴除去ユニット90を有する液滴除去装置は、最も下流側のキャリッジ23の下部に中継軸56を有し、供給軸53、中継軸56及び巻取軸54がこの順番でY方向に並べられ、供給軸53−中継軸56間の距離と中継軸56−巻取軸54間との距離が略同一である。ヒータ97は、例えば、中継軸56と巻取軸54との間に延在するように設けられる。本例では、このヒータ97の上部を通過してから検査フィルム52は巻き取られる。
具体的には、本例の液滴除去ユニット90を有する液滴除去装置では、検査吐出や撮像の終了後、検査フィルム2における液滴が検査吐出された部分がヒータ97上に位置するよう、検査フィルム52は所定距離分巻き取られる。その後、ヒータ97により検査フィルム52を加熱し、検査吐出された液滴を蒸発させる。検査フィルム2における液滴が蒸発した部分は、次の検査吐出の際に、巻取軸54に巻き取られる。
なお、液滴除去ユニットの例は、図9〜図12の例に限られず、例えば、液滴を吸い取る多孔質材料から構成されるローラを検査フィルム52に当接させて、検査吐出された液滴を上記ローラに転写するようにして除去するようにしてもよいし、液滴を拭き取るワイプ材を検査フィルム52に当接させて、検査吐出された液滴を拭き取るように除去するようにしてもよい。
また、図10の例以外の液滴除去ユニットを用いる場合、検査吐出された液滴を除去した後の検査フィルムは、巻き取らずに元の位置(供給軸53の位置)に戻して、検査吐出のために再利用するようにしてもよい。
なお、液滴除去ユニットは、吐出検査ユニットと一体に移動可能であってもよいし、固定されていてもよい。
<3.第3の実施の形態>
次に、本発明の第3の実施の形態に係る液滴吐出装置の構成について、図13を参照して説明する。図13(A)は、本実施形態に係る液滴吐出装置が有する後述の液滴落下防止ユニットの一例を示す模式平面図、図13(B)は、上記液滴落下防止ユニットを構成する一方のカバーの正面図である。
第3の実施の形態の液滴吐出装置は、第1の実施の形態のものと同様に除電ユニットを備えると共に、図13に示すように、吐出検査ユニット50に対して、汚染防止ユニットとしての液滴落下防止ユニット100が設けられている。
液滴落下防止ユニット100は、検査フィルム52上に検査吐出された液滴が検査フィルム52から落下することを防止するユニットである。液滴落下防止ユニット100は、巻取軸54に巻き取られた検査フィルム52の一端を覆うカバー101と、他端を覆うカバー102とを有する。液滴落下防止ユニット100は、液滴が検査吐出された検査フィルム52を巻き取った際に該検査フィルム52の両端から液滴が染み出したとしても、該液滴がカバー101、102内に落下するため、液滴吐出装置の底などに液滴が落下し該装置が汚染されることを防ぐことができる。
なお、カバー101には、図13(B)に示すように巻取軸54への検査フィルム52の巻き取りが阻害されないようスリット101aが設けられている。カバー101にも同様にスリット101bが設けられている。
また、本例では、巻取軸54に巻き取られた検査フィルム52の両端すなわち検査フィルムのうち回収された部分の両端を二つのカバー101、102により覆っていた。これに代えて、一つのカバーにより、巻取軸54に巻き取られた検査フィルム52の全体を覆うようにしてもよい。
第3の実施の形態に係る構成と、第2の実施の形態に係る構成は、併用してもよい。併用することで、より確実に液滴吐出装置の汚染を防ぐことができる。
<4.第3の実施の形態の変形例>
次に、本発明の第3の実施の形態の変形例に係る液滴吐出装置の構成について、図14を参照して説明する。図14は、本例に係る液滴吐出装置の巻取軸を説明する模式正面図である。
本例の液滴吐出装置では、図示は省略するが、巻取軸54に巻き取られた検査フィルム52に対して図13で説明した滴落下防止ユニットが設けられている。
図13等の例の液滴吐出装置では、巻取軸54が、搬送される検査フィルム52の下方に位置しており、検査フィルム52の表面すなわち液滴が検査吐出される面が外側となるように該検査フィルム52が巻取軸54に巻き取られていた。
それに対し、図14の例の液滴吐出装置では、巻取軸54が、搬送される検査フィルム52の上方に位置しており、検査フィルム52の表面が内側となるように該検査フィルム52が巻取軸54の下方から巻き取られる。したがって、検査フィルム52を巻き取る過程において、検査吐出された液滴が検査フィルム52から落下することがないため、液滴吐出装置が汚染されるのをより確実に防ぐことができる。
図15は、別の変形例に係る液滴吐出装置の巻取軸を説明する模式正面図である。
検査フィルム52の表面が内側となるように該検査フィルム52を巻取軸54の下方から巻き取るための構成は、図14の例に限られず、図15のようにしてもよい。
図15の例の液滴吐出装置では、検査フィルム52の進行方向を下方に変更する変更ローラ57が設けられ、変更ローラ57より下方に巻取軸54が位置している。この変更ローラ57を設けることにより、検査フィルム52の表面が内側となるように、該検査フィルム52を巻取軸54に巻き取ることができる。
また、本例の液滴吐出装置では、巻取軸54が、変更ローラ57の下方の位置であって、該巻取軸54に巻き取られた検査フィルム52のY方向負側端(内側端)が変更ローラ57のY方向正側端(外側端)よりY方向正側となる位置に配されている。
したがって、検査フィルム52を巻き取る過程において、検査吐出された液滴が検査フィルム52から落下することがないため、液滴吐出装置が汚染されるのをより確実に防ぐことができる。
<5.4の実施の形態>
次に、本発明の第4の実施の形態に係る液滴吐出装置の構成について、図16を参照して説明する。図16は、本実施形態に係る液滴吐出装置が有する後述の表面処理ユニットの一例の構成の概略を示す模式正面図である。
第4の実施の形態の液滴吐出装置も、第1の実施のものと同様、図16に示すように、除電ユニット80を備えている。
図1の第1の実施の形態の液滴吐出装置等では、表面が撥液性を示すよう予め処理された検査フィルム52を用いていた。
それに対し、第4の実施の形態の液滴吐出装置は、図16に示すように、吐出検査ユニット50に対して表面処理ユニット110が設けられている。そして、ポリスチレン樹脂等の新液性材料から成る検査フィルム120への検査吐出前に、該検査フィルム120への表面に対し表面処理ユニット110によって表面処理を行い、これにより検査フィルム120の表面に撥液性を持たすようにしている。
表面が撥液性を示すよう予め処理された検査フィルムを用いる場合、撥液性の品質の管理が難しく、均一の品質を得るにはコストが高くなる。しかし、本実施の形態の液滴吐出装置では、検査吐出直前に検査フィルム120を表面処理し、該検査フィルム120の表面に撥液性を持たすようにしているため、撥液層の品質の管理が容易となり、コストを低減することができる。
なお、表面処理ユニット110は、リモート型の大気圧プラズマ処理装置であり、液滴吐出装置外で発生したプラズマを表面処理ユニット110に導入して表面処理を行う。プラズマガスは、例えばフッ素系のガスを用いることができる。
表面処理ユニット110は、プラズマが導入される処理室111を有し、処理室111の周囲はプラズマが液滴吐出装置内に漏れ出すのを防ぐための隔壁室112が設けられている。隔壁室112には、例えば窒素(N2)ガスが充填されており、隔壁室112は処理室111に対して陽圧となっている。
この表面処理ユニット110は、に対しY軸方向負側の位置すなわち検査フィルム52の巻取方向に関し除電ユニット80に対し上流側の位置に配される。したがって、除電ユニット80による検査フィルム120の表面の除電の直前に該表面を撥液化することができる。
表面処理ユニット110は吐出検査ユニット50と一体に移動可能であることが好ましい。
なお、以上の例では、リモート式すなわちプラズマを外部から処理室内111に導入することとしていたが、表面処理ユニット110の処理室111内で発生させてもよい。
<6.参考例1>
参考例1に係る液滴吐出装置は、除電ユニットを有さず、図9〜図15で例示される汚染防止ユニットとしての液滴除去ユニット及び/または液滴落下防止ユニットを有する。これにより、撥液性を有する検査フィルムに液滴を検査吐出した場合に、検査フィルムを巻き取る際に液滴吐出装置が汚染されるのを防止することができる。具体的には、液滴除去ユニットを有することにより、検査後に検査フィルムの表面から液滴が除去され該表面に液滴が存在しない状態で検査フィルムが巻き取られるため、液滴吐出装置内が汚染されることを防止することができる。また、液滴落下防止ユニットを有することにより、液滴が検査吐出された検査フィルムを巻き取った際に該検査フィルムの両端から液滴が染み出したとしても、該液滴が液滴落下防止ユニット内に落下するため、液滴吐出装置の底などに液滴が落下し該装置が汚染されることを防ぐことができる。
<7.参考例2>
参考例2に係る液滴吐出装置は、除電ユニットを有さず、図16で例示される表面処理ユニット有する。表面処理ユニットを有することにより、以下の課題を解決することができる。すなわち、表面が撥液性を示すよう予め処理された検査フィルムを用いる場合に、撥液性の品質の管理が難しく、均一の品質を得るにはコストが高くなる、という課題である。表面処理ユニットを有することにより、検査吐出直前に検査フィルムを表面処理し、該検査の表面に撥液性を持たすことができるため、撥液層の品質の管理が容易となり、コストを低減することができる。
以上のように構成された液滴吐出装置は、特開2016−77966号公報に記載の、有機発光ダイオードの有機EL層を形成する基板処理システムに適用できる。具体的には、該基板処理システムの塗布装置に上述の液滴吐出装置のいずれかを適用することができる。
本発明は基板上に機能液の液滴を吐出する技術に有用である。
1…液滴吐出装置
2…検査フィルム
23…キャリッジ
24…ノズルヘッド
30…撮像ユニット
31…吐出検査カメラ
40…ワークステージ
50…吐出検査ユニット
52,120…検査フィルム
70…メンテナンスユニット
80…除電ユニット
90…液滴除去ユニット
100…液滴落下防止ユニット
110…表面処理ユニット
150…制御部

Claims (7)

  1. ワークに機能液の液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、該液滴吐出ヘッドからの検査吐出を、検査用媒体の撥液性を有する表面で受ける吐出検査ユニットと、前記検査用媒体の表面に検査吐出された前記液滴を撮像する撮像部と、を備える液滴吐出装置であって、
    前記検査用媒体の撥液性を有する表面を除電する除電ユニットを備え、
    前記液滴の検査吐出前に、前記除電ユニットにより、前記検査用媒体の前記表面を除電し、
    前記検査用媒体は、前記撮像部での撮像後、回収されるものであり、
    前記検査用媒体の回収された部分を覆う液滴落下防止ユニットをさらに備え、
    前記除電ユニット及び前記液滴落下防止ユニットは、前記吐出検査ユニットと一体化され、前記吐出検査ユニットと共に移動可能であり、
    前記除電ユニットは、前記吐出検査ユニットの移動方向に関して前記液滴吐出ヘッドと重ならない位置であって前記検査用媒体の回収方向に関して前記液滴吐出ヘッドの上流側の位置にあることを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 前記液滴落下防止ユニットは、前記吐出検査ユニットの移動方向に関して前記液滴吐出ヘッドと重ならない位置であって前記検査用媒体の回収方向に関して前記液滴吐出ヘッドの下流側の位置にあることを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記検査用媒体の表面から前記検査吐出された液滴を除去する液滴除去ユニットをさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記検査用媒体は、前記表面が内側となるように巻取軸に巻き取られることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の液滴吐出装置。
  5. 前記検査用媒体の表面が撥液性を有するよう表面処理を前記除電ユニットによる除電前に行う表面処理ユニットをさらに備えることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の液滴吐出装置。
  6. 前記検査用媒体の進行方向を下方に変更する変更ローラをさらに備え、
    前記検査用媒体は、前記変更ローラを介して進行方向が下方に変更され、前記表面が内側となるように巻取軸に巻き取られ、前記巻取軸に巻き取られた前記検査用媒体のY方向負側端が前記変更ローラのY方向正側端よりY方向正側となる位置に配置され、ここで、Y方向は検査用媒体が前記変更ローラ側に進行する方向である、請求項4に記載の液滴吐出装置。
  7. 検査用媒体の撥液性を有する表面に液滴吐出ヘッドから機能液の液滴を検査吐出し、該検査吐出された液滴を撮像部で撮像し、撮像結果に基づいて、前記液滴吐出ヘッドの吐出不良を検査する吐出検査方法であって、
    前記検査用媒体は、前記撮像部での撮像後、回収されるものであり、
    前記検査用媒体の撥液性を有する表面を除電ユニットで除電する工程と、
    前記検査用媒体の回収された部分を覆う液滴落下防止ユニット及び前記除電ユニットと一体化された吐出検査ユニットを移動させる工程と、
    除電された前記検査用媒体の撥液性を有する表面に前記液滴吐出ヘッドから前記液滴を吐出する工程と、を含み、
    前記除電ユニットは、前記吐出検査ユニットの移動方向に関して前記液滴吐出ヘッドと重ならない位置であって前記検査用媒体の回収方向に関して前記液滴吐出ヘッドの上流側の位置にあることを特徴とする吐出検査方法。
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