JP2010227788A - インクジェット装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】インクが正常に吐出されているか否かを検査するための好ましい新たな技術的手段を備えたインクジェット装置を提供する。
【解決手段】装置本体1は、基板Wが載置されるステージ3、この基板Wにインクを吐出するヘッド4、及び、このヘッド4からインクが正常に吐出されているか否かを検査するために当該ヘッド4からインクを着弾させる帯状フィルム40を存在させるテスト着弾部7を有している。供給装置10は、帯状フィルム40を収蔵すると共に当該帯状フィルム40をテスト着弾部7に供給することができ、かつ、装置本体1外に設けられている。供給装置10は、テスト着弾部7に供給する帯状フィルム40に張力を与える張力付与手段15を有している。
【選択図】 図2
【解決手段】装置本体1は、基板Wが載置されるステージ3、この基板Wにインクを吐出するヘッド4、及び、このヘッド4からインクが正常に吐出されているか否かを検査するために当該ヘッド4からインクを着弾させる帯状フィルム40を存在させるテスト着弾部7を有している。供給装置10は、帯状フィルム40を収蔵すると共に当該帯状フィルム40をテスト着弾部7に供給することができ、かつ、装置本体1外に設けられている。供給装置10は、テスト着弾部7に供給する帯状フィルム40に張力を与える張力付与手段15を有している。
【選択図】 図2
Description
本発明は、インクジェットヘッドからインクを吐出して基板にインクを塗布するインクジェット装置に関する。
カラー液晶ディスプレイ等のフラットパネルディスプレイには、色形成の中核を成す部材としてカラーフィルタが用いられている。カラーフィルタは、ガラス基板上に微細なR(赤色)、G(緑色)、B(青色)の3色が多数並べられて形成されている。
近年、このカラーフィルタを効率よく製造する装置として、ガラス基板上に形成された多数の微細な画素部に、R、G、Bの各インクをインクジェットヘッドから吐出して、R、G、Bの色画素を形成するインクジェット装置が提案されている。
インクジェットヘッドにはインクを吐出する多数のノズルが形成されていて、これらノズルからインクが正常に吐出されていないと、色抜けのあるカラーフィルタとなってしまう。つまり、ノズルからのインクの吐出が不安定であったり、何らかの原因でノズルが吐出不能となっていたりすると、当該ノズルを動作させる指令が出されても、ガラス基板に対してインクを正常に吐出することができず、製造されるカラーフィルタの品質を低下させてしまう。
近年、このカラーフィルタを効率よく製造する装置として、ガラス基板上に形成された多数の微細な画素部に、R、G、Bの各インクをインクジェットヘッドから吐出して、R、G、Bの色画素を形成するインクジェット装置が提案されている。
インクジェットヘッドにはインクを吐出する多数のノズルが形成されていて、これらノズルからインクが正常に吐出されていないと、色抜けのあるカラーフィルタとなってしまう。つまり、ノズルからのインクの吐出が不安定であったり、何らかの原因でノズルが吐出不能となっていたりすると、当該ノズルを動作させる指令が出されても、ガラス基板に対してインクを正常に吐出することができず、製造されるカラーフィルタの品質を低下させてしまう。
そこで、特許文献1に記載のインクジェット装置は、製品となる透明なガラス基板を載置するステージと、このステージ上のガラス基板にインクを吐出するインクジェットヘッド(以下、ヘッドという)と、カメラとを備えていて、ヘッドからインクを前記ガラス基板の余剰領域に着弾させ、これをカメラで撮像し、インクが正常に吐出されているか否かを検査している。なお、この検査には、インクの着弾位置が正常な位置であるか否か(設計上の位置とのずれ量)の判定も含まれている。
ヘッドからインクが正常に吐出されているか否かを検査するためには、特許文献1のように、ガラス基板の余剰領域にインクを着弾させる場合の他に、インクジェット装置の装置本体の一部に、ガラス基板とは別のフィルムを設け、このフィルムに対してインクを着弾させる方法が考えられる。すなわち、図5に示しているように、帯状のフィルム80が巻かれた第一ローラ81と、使用済みの帯状フィルム80を巻き取る第二ローラ82とを、装置本体83内に設置する。そして、第一ローラ81から帯状フィルム80を着弾位置84に供給し、着弾位置84に移動させたヘッドから当該帯状フィルム80の上面にインクを着弾させる。その後、帯状フィルム80上に着弾させたインクを、カメラ85で撮像することにより、インクが正常に吐出されているか否かを検査する。
しかし、この構成では、ローラ81,82が装置本体83内に設置されているため、装置本体83の幅寸法が大きくなる。前記ローラ81,82を小さくして装置本体83の下部に配置することで幅方向の大型化を防ぐことはできるが、ローラ81,82を小さくすると、ローラ81に予め巻き付けておくことができる帯状フィルム80の長さが限られ、帯状フィルム80が早期に無くなる。このため、帯状フィルム80の追加作業(ローラ81,82の交換作業)が短い周期で必要となり、インクの塗布作業の効率が悪くなる。
そこで、本発明は、インクが正常に吐出されているか否かを検査するための好ましい新たな技術的手段を備えたインクジェット装置を提供することを目的とする。
そこで、本発明は、インクが正常に吐出されているか否かを検査するための好ましい新たな技術的手段を備えたインクジェット装置を提供することを目的とする。
本発明は、ベースフレーム、このベースフレーム上に設けられ基板が載置されるステージ、前記基板に対して相対的に移動可能であり当該基板にインクを吐出するインクジェットヘッド、及び、前記インクジェットヘッドから前記インクが正常に吐出されているか否かを前記ベースフレーム上で検査するために当該インクジェットヘッドからインクを着弾させる帯状フィルムを存在させるテスト着弾部を有している装置本体と、前記帯状フィルムを収蔵すると共に当該帯状フィルムを前記テスト着弾部に供給することができ、かつ、前記装置本体外に設けられている供給装置とを備え、前記供給装置と前記装置本体との内の少なくとも一方は、前記テスト着弾部に供給する前記帯状フィルムに張力を与える張力付与手段を有していることを特徴とする。
本発明によれば、テスト着弾部に帯状フィルムを供給する供給装置が、装置本体外に設けられているので、供給装置の帯状フィルムを収蔵する部分を大きくしても装置本体が大型化しない。そして、供給装置が装置本体外に設けられていると、供給装置からテスト着弾部までの帯状フィルムの搬送距離が長くなり、供給装置とテスト着弾部との間で帯状フィルムに弛みが生じやすくなる。弛みが生じた状態で帯状フィルムがテスト着弾部に供給されると、帯状フィルムの位置が安定せず、インクが正常に吐出されているか否かの検査(特にインクの着弾位置の検査)が正確に行われない場合がある。しかし、本発明の前記構成によれば、張力付与手段が、テスト着弾部に供給する帯状フィルムに張力を与えるので、テスト着弾部に帯状フィルムをきれいに位置させることができ、前記検査を正確に行うことが可能となる。
また、インクジェット装置の前記装置本体は、前記テスト着弾部に供給された前記帯状フィルムを長手方向に変位不能に拘束する拘束手段を、更に備えているのが好ましい。
前記検査を行う際、帯状フィルムに張力が作用することでクリープ等の変形が生じる場合、帯状フィルムが長手方向に伸びることで当該検査(特にインクの着弾位置の検査)を正確に行うことができないおそれがある。しかし、この場合であっても、前記拘束手段が、テスト着弾部に供給された帯状フィルムを長手方向に変位不能に拘束するので、供給装置から装置本体に供給された帯状フィルムの内の、テスト着弾部に供給されたフィルム部分に対して、作用している張力を緩和することができる。このため、帯状フィルムがクリープ等によって変形しやすい材質であっても、前記フィルム部分が張力によって伸びるのを抑えることができ、検査を正確に行うことが可能となる。
前記検査を行う際、帯状フィルムに張力が作用することでクリープ等の変形が生じる場合、帯状フィルムが長手方向に伸びることで当該検査(特にインクの着弾位置の検査)を正確に行うことができないおそれがある。しかし、この場合であっても、前記拘束手段が、テスト着弾部に供給された帯状フィルムを長手方向に変位不能に拘束するので、供給装置から装置本体に供給された帯状フィルムの内の、テスト着弾部に供給されたフィルム部分に対して、作用している張力を緩和することができる。このため、帯状フィルムがクリープ等によって変形しやすい材質であっても、前記フィルム部分が張力によって伸びるのを抑えることができ、検査を正確に行うことが可能となる。
また、前記拘束手段が、前記テスト着弾部に設けられ前記帯状フィルムを載置可能な着弾テーブルと、前記帯状フィルムを前記着弾テーブルの上面に吸着させる吸着装置とを有している構成とした場合、吸着装置が、帯状フィルムを着弾テーブルの上面に吸着させることで、当該帯状フィルムを長手方向に変位不能に拘束することができ、着弾テーブル上の帯状フィルム(前記フィルム部分)に作用している張力を緩和することができる。
また、前記供給装置が前記張力付与手段を有し、当該張力付与手段は、前記テスト着弾部にあった前記帯状フィルムを巻き取る第一ローラと、この第一ローラを巻き取り方向に駆動するモータと、前記モータの駆動により前記テスト着弾部へ前記帯状フィルムが巻き出される第二ローラと、前記帯状フィルムが巻き出される前記第二ローラに制動力を与えるブレーキ手段とを有しているのが好ましい。
この場合、モータが駆動するとテスト着弾部にあった帯状フィルムを第一ローラに巻き取ることができ、第二ローラから帯状フィルムが巻き出されるが、ブレーキ手段がこの第二ローラに制動力を与えるので、帯状フィルムに張力を付与することができる。
この場合、モータが駆動するとテスト着弾部にあった帯状フィルムを第一ローラに巻き取ることができ、第二ローラから帯状フィルムが巻き出されるが、ブレーキ手段がこの第二ローラに制動力を与えるので、帯状フィルムに張力を付与することができる。
また、本発明のインクジェット装置は、ベースフレーム、このベースフレーム上に設けられ基板が載置されるステージ、前記基板に対して相対的に移動可能であり当該基板にインクを吐出するインクジェットヘッド、及び、前記インクジェットヘッドから前記インクが正常に吐出されているか否かを前記ベースフレーム上で検査するために当該インクジェットヘッドからインクを着弾させる帯状フィルムを存在させるテスト着弾部を有している装置本体と、前記帯状フィルムを収蔵すると共に当該帯状フィルムを前記テスト着弾部に供給することができ、かつ、前記装置本体外に設けられている供給装置とを備え、更に、前記供給装置から前記テスト着弾部までの間に設けられ前記帯状フィルムをガイドする複数のガイドローラを備え、前記帯状フィルムのインクの着弾面は、当該インクに対して撥液性を有し、前記複数のガイドローラは、前記帯状フィルムの前記着弾面の裏側の面に接触する配置に設けられている。
この構成によれば、供給装置が装置本体外に設けられることで、帯状フィルムの搬送距離が長くなり、帯状フィルムをガイドするガイドローラが必要となるが、前記構成によれば、ガイドローラが帯状フィルムの着弾面に接触しないので、当該ガイドローラによって、帯状フィルムの撥液性が損なわれるのを防止することができる。
この構成によれば、供給装置が装置本体外に設けられることで、帯状フィルムの搬送距離が長くなり、帯状フィルムをガイドするガイドローラが必要となるが、前記構成によれば、ガイドローラが帯状フィルムの着弾面に接触しないので、当該ガイドローラによって、帯状フィルムの撥液性が損なわれるのを防止することができる。
また、本発明は、前記装置本体が、第一設置室に設けられ、前記供給装置が、前記帯状フィルムを通過させるスロットが形成された壁を挟んで前記第一設置室の隣りにある第二設置室に設けられるインクジェット装置であって、前記第一設置室内の温度を制御すると共に、当該第一設置室内の空気が前記スロットを通じて前記第二設置室へ流れるように当該第一設置室の室内環境を制御する制御装置を更に備えているのが好ましい。
このようなインクジェット装置では、熱膨張等による基板の伸縮を防ぐために、装置本体を設置する設置室の温度等の室内環境を一定とするように制御する必要がある。そこで、供給装置と装置本体とが同じ設置室に設置されていると、供給装置に帯状フィルムを追加等する作業のためにこの設置室に入ると室内環境が変化するため、塗布作業を再開する前に、当該室内環境が一定となるのを待つ必要がある。しかし、本発明の前記構成によれば、供給装置に帯状フィルムを追加等する作業を、第一設置室とは別の第二設置室において行うことができ、当該作業が、第一設置室の室内環境に影響を与えることを防ぐことができる。
このようなインクジェット装置では、熱膨張等による基板の伸縮を防ぐために、装置本体を設置する設置室の温度等の室内環境を一定とするように制御する必要がある。そこで、供給装置と装置本体とが同じ設置室に設置されていると、供給装置に帯状フィルムを追加等する作業のためにこの設置室に入ると室内環境が変化するため、塗布作業を再開する前に、当該室内環境が一定となるのを待つ必要がある。しかし、本発明の前記構成によれば、供給装置に帯状フィルムを追加等する作業を、第一設置室とは別の第二設置室において行うことができ、当該作業が、第一設置室の室内環境に影響を与えることを防ぐことができる。
本発明によれば、帯状フィルムをテスト着弾部に供給する供給装置が装置本体外に設置されていることで、装置本体が大型化するのを防ぐことができる。また、供給装置が装置本体外に設置されることで帯状フィルムの搬送距離が長くなるが、テスト着弾部に供給する帯状フィルムに張力が与えられるので、帯状フィルムの弛みを防ぎ、テスト着弾部に帯状フィルムをきれいに位置させることができ、インクの着弾の検査を正確に行うことが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明のインクジェット装置の実施の一形態の平面図であり、図2は、このインクジェット装置の断面図である。インクジェット装置は、装置本体1と、供給装置10とを備えていて、装置本体1は、床面に置くベースフレーム2、このベースフレーム2上に設けられ基板Wが載置されるステージ3、塗布ガントリ5及びカメラガントリ6を備えている。供給装置10については後に説明する。
図1は、本発明のインクジェット装置の実施の一形態の平面図であり、図2は、このインクジェット装置の断面図である。インクジェット装置は、装置本体1と、供給装置10とを備えていて、装置本体1は、床面に置くベースフレーム2、このベースフレーム2上に設けられ基板Wが載置されるステージ3、塗布ガントリ5及びカメラガントリ6を備えている。供給装置10については後に説明する。
ステージ3は、図示していない吸引ポンプによって基板Wをその上面に吸着して保持することができ、また、基板Wの位置決めを行うために、図示しない駆動機構及びガイド機構によって、Z軸方向回りに回転駆動されるとともにY軸方向に駆動される。なお、Z軸方向は鉛直方向であり、X軸方向及びY軸方向は水平面上の方向であり、X軸方向、Y軸方向及びZ軸方向は相互に直交する。
塗布ガントリ5は、インクジェットヘッドバー5aを搭載していて、このインクジェットヘッドバー5aは、複数個のインクジェットヘッド4(以下、ヘッド4という)を整列させて有している。各ヘッド4は、その下面側に、図示しないが複数のインクジェットノズル(以下、ノズルという)を有している。このノズルからインクが吐出される。また、塗布ガントリ5は、ステージ3上の基板Wにインクを塗布するために、図示しない駆動機構、ガイド機構によってX軸方向に駆動される。塗布ガントリ5が移動することにより、ヘッド4は、ステージ3上の基板Wに対して移動可能となる。
カメラガントリ6は、基板Wの位置調整のためのカメラ8a,8b、及び、ヘッド4が吐出したインクを撮像するためのカメラ9を搭載していて、カメラガントリ6は、前記位置調整及び前記インクの撮像のために、図示しない駆動機構、ガイド機構によってX軸方向に移動することができる。また、カメラ8a,8b,9はそれぞれ、図示しない駆動機構、ガイド機構によって、カメラガントリ6上をY軸方向に移動することができる。
カメラ8a,8bは基板Wのアライメントマーク(図示せず)を検出するものであり、カメラ8a,8bによるマーク検出結果に基づいて、ステージ3を回転させたりY軸方向に移動させたりすることにより、基板Wの位置調整を行う。なお、X軸方向の誤差はヘッド4からのインクの吐出タイミングを調整することで解消することができる。
カメラ9は、後述するが、装置本体1に設けられたテスト着弾部7に供給された帯状フィルム40上に、ヘッド4から着弾させたインクを撮像することができる。カメラ9が撮像した画像を、インクジェット装置が備えている制御装置(コンピュータ)48によって画像解析することができ、また、モニタ(図示せず)に表示させることができる。この画像に基づいて、(前記制御装置48によって)ヘッド4の各ノズルからインクが正常に吐出されているか否かの検査が行われる。この検査には、インクを吐出できていないノズルを検査するノズル欠検査の他、インクが設計上の位置に着弾されているか否かを検出する(設計上の位置とのずれ量の取得する)インクの着弾位置の検査が含まれる。
カメラ9は、後述するが、装置本体1に設けられたテスト着弾部7に供給された帯状フィルム40上に、ヘッド4から着弾させたインクを撮像することができる。カメラ9が撮像した画像を、インクジェット装置が備えている制御装置(コンピュータ)48によって画像解析することができ、また、モニタ(図示せず)に表示させることができる。この画像に基づいて、(前記制御装置48によって)ヘッド4の各ノズルからインクが正常に吐出されているか否かの検査が行われる。この検査には、インクを吐出できていないノズルを検査するノズル欠検査の他、インクが設計上の位置に着弾されているか否かを検出する(設計上の位置とのずれ量の取得する)インクの着弾位置の検査が含まれる。
また、装置本体1は、ベースフレーム2上ではあるが、ステージ3とは別の領域にテスト着弾部7を有している。テスト着弾部7は、ヘッド4からインクが正常に吐出されているか否かを検査するために、帯状フィルム40を存在させる部分であり、テスト着弾部7にある帯状フィルム40上にヘッド4からインクを着弾させる。テスト着弾部7は、カメラガントリ6の初期位置(図1の位置)と、ステージ3との間に設けられている。このテスト着弾部7に、前記供給装置10から帯状フィルム40が供給される。
供給装置10を説明する。供給装置10は、装置本体1外に設けられていて、帯状フィルム40を収蔵すると共に当該帯状フィルム40をテスト着弾部7に供給する。供給装置10は、使用済みの帯状フィルム40を巻き取る第一ローラ11、この第一ローラ11を回転駆動するモータ13、使用前の帯状フィルム40が巻かれている第二ローラ12、及び、第二ローラ12に制動力を与えるブレーキ手段14とを有していて、これらが、装置本体1のベースフレーム2とは異なる(ベースフレーム2から独立している)装置フレーム16上に搭載されている。
モータ13が、第一ローラ11を巻き取り方向(図2の矢印r1方向)に回転駆動すると、テスト着弾部7にあった帯状フィルム40は第一ローラ11に巻き取られ、さらに、第二ローラ12からテスト着弾部7へ帯状フィルム40が巻き出される。そして、ブレーキ手段14は、帯状フィルム40が巻き出される第二ローラ12に制動力を与える。なお、ブレーキ手段14は、第二ローラ12を回転駆動するモータによって構成することができ、この場合、第二ローラ12から帯状フィルム40が巻き出される際の当該第二ローラ12の回転方向と逆方向(矢印r2方向)のトルクを、当該モータによって付与することで実現できる。
この供給装置10の構成によれば、モータ13が第一ローラ11を強制的に回転駆動することで、第二ローラ12にあった帯状フィルム40をテスト着弾部7に供給することができる。この際、第二ローラ12から帯状フィルム40が巻き出されるが、ブレーキ手段14がこの第二ローラ12に制動力を与えるので帯状フィルム40に張力が付与される。
以上より、第一ローラ11、第二ローラ12、モータ13及びブレーキ手段14によって、帯状フィルム40に張力を付与する張力付与手段15が構成される。そして、供給装置10がこの張力付与手段15を有する構成となる。
以上より、第一ローラ11、第二ローラ12、モータ13及びブレーキ手段14によって、帯状フィルム40に張力を付与する張力付与手段15が構成される。そして、供給装置10がこの張力付与手段15を有する構成となる。
以上のように構成されたインクジェット装置におけるインクの塗布処理、及び、前記検査の処理を説明する。
図1において、搬入ロボット(図示せず)により基板Wがステージ3上に搬入されると、カメラガントリ6が移動して基板Wに設けられているアライメントマーク(図示せず)を検出し、この検出結果に応じて基板Wの位置調整を行い、基板Wをステージ3上に吸着させる。また、供給装置10は、張力付与手段15によって帯状フィルム40に長手方向の張力を与えた状態として、当該帯状フィルム40を装置本体1のテスト着弾部7に供給しておく。
図1において、搬入ロボット(図示せず)により基板Wがステージ3上に搬入されると、カメラガントリ6が移動して基板Wに設けられているアライメントマーク(図示せず)を検出し、この検出結果に応じて基板Wの位置調整を行い、基板Wをステージ3上に吸着させる。また、供給装置10は、張力付与手段15によって帯状フィルム40に長手方向の張力を与えた状態として、当該帯状フィルム40を装置本体1のテスト着弾部7に供給しておく。
塗布ガントリ5をX方向に往動させ、インクを吐出させるノズルが制御装置48によって選択されて基板Wにインクを吐出する。この際、塗布ガントリ(ヘッド4)の位置は、制御装置48により管理されていて、ヘッド4がステージ3をX軸方向に越えてテスト着弾部7に到達したことを確認すると、テスト着弾部7に存在している帯状フィルム40にインクを吐出する。その後、塗布ガントリ5を待機位置へと移動させると共に、カメラガントリ6のカメラ9によって、帯状フィルム40上に着弾させたインクの検出を行う。
なお、ステージ3上の全ての基板Wに対してインクの塗布を終えるためには、塗布ガントリ5(ヘッド4)をX軸方向に複数回往復させる。この際、塗布ガントリ5(ヘッド4)をX軸方向に1往復させる毎に、ヘッド4をY軸方向に1ステップ変位させてインクを基板Wに吐出させている。さらに、塗布ガントリ5(ヘッド4)の1往動毎に、テスト着弾部7に静止している帯状フィルム40にヘッド4からインクを吐出させ、その都度カメラ9によるインクの撮像を行う。したがって、基板Wの全てにインクの塗布が完了するまでの間、つまり、少なくとも、テスト着弾部7においてインクの着弾が開始されてからカメラ9によって当該インクを撮像するまでの間(長い時間)、テスト着弾部7に帯状フィルム40を滞在させる必要がある。
なお、帯状フィルム40を樹脂製とすることができ、例えばポリエチレンテレフタレートや、ポリプロピレンとすることができる。このような帯状フィルム40の場合、長い時間、張力が作用したままでテスト着弾部7に滞在させると、テスト着弾部7でクリープする。特に、樹脂製の帯状フィルム40はクリープが緩慢であり、長手方向の位置がなかなか安定しない。このため、検査を行う際、張力が作用することで帯状フィルム40がクリープすると、帯状フィルム40が長手方向に伸びることで検査(特にインクの着弾位置の検査)を正確に行うことができないおそれがある。
そこで、装置本体1は、テスト着弾部7に供給された帯状フィルム40を長手方向に変位不能に拘束する拘束手段21を更に備えている。図3及び図4(a)は、テスト着弾部7の平面図及び正面図である。具体的に説明すると、拘束手段21は、テスト着弾部7に設けられ帯状フィルム40を載置可能な着弾テーブル22と、前記クリープを抑制するためにこの帯状フィルム40を着弾テーブル22の上面に吸着させる吸着装置23とを有している。着弾テーブル22は、その上面が水平である部材からなり、図3、及び、図4(b)の拡大断面図に示しているように、着弾テーブル22の上面22aには、当該上面22aに開口している複数の孔24が設けられている。
吸着装置23は吸引ポンプからなり、この吸引ポンプは前記孔24のそれぞれと繋がっていて、孔24から空気を吸引することができる。また、着弾テーブル22の上面22aには、隣り合う孔24,24同士を繋いでいる溝25が複数形成されている。吸着装置23によって孔24から空気が吸引されると、その吸引力は溝25においても生じる。この溝25により、着弾テーブル22上の広い範囲で帯状フィルム40を吸着させることが可能となる。なお、図示しないが、孔24及び溝25の代わりに、着弾テーブル22の少なくとも上層部を多孔質のブロックにより構成してもよい。この場合、当該ブロックを通じて空気を吸引することで、帯状フィルム40を着弾テーブル22の上面に吸着させることが可能となる。
このように構成された拘束手段21によれば、使用前の帯状フィルム40が着弾テーブル22上に供給されると、拘束手段21は機能して、つまり、吸着を開始して、当該着弾テーブル22上に帯状フィルム40を吸着させる。そして、着弾テーブル22上の帯状フィルム40に対して、前記検査のためにヘッド4はインクを着弾させる。
以上より、供給装置10から装置本体1に供給された帯状フィルム40の内の、テスト着弾部7(着弾テーブル22上)に供給されたフィルム部分40cに対して作用している張力を緩和(開放)することができる。つまり、着弾テーブル22上のフィルム部分40c以外には張力が作用しているが、着弾テーブル22上にあるフィルム部分40cでは、張力が緩和されている。このため、帯状フィルム40が張力によってクリープしやすい材質であっても、前記フィルム部分40cが張力によって伸びるのを抑えることができ、検査を正確に行うことが可能となる。
以上より、供給装置10から装置本体1に供給された帯状フィルム40の内の、テスト着弾部7(着弾テーブル22上)に供給されたフィルム部分40cに対して作用している張力を緩和(開放)することができる。つまり、着弾テーブル22上のフィルム部分40c以外には張力が作用しているが、着弾テーブル22上にあるフィルム部分40cでは、張力が緩和されている。このため、帯状フィルム40が張力によってクリープしやすい材質であっても、前記フィルム部分40cが張力によって伸びるのを抑えることができ、検査を正確に行うことが可能となる。
図3と図4(a)とに示しているように、着弾テーブル22には、上下移動するローラ27が設けられている。供給手段10が駆動して帯状フィルム40を搬送する際(巻き取りと巻き出しを行う際)、前記拘束手段21による帯状フィルム40の吸着が解除され、かつ、ローラ27は、着弾テーブル22の上面22aから突出した状態となる。これにより、帯状フィルム40の搬送の際に、帯状フィルム40は転がるローラ27上を走行することができ、帯状フィルム40が着弾テーブル22に接触することを防止し、摩擦による抵抗を減らし、また、摩擦によって帯状フィルム40から塵が発生するのを防止することができる。そして、帯状フィルム40を着弾テーブル22に吸着させる際、ローラ27は、その上端が上面22a以下となる位置まで下降する。なお、このローラ27を省略して、着弾テーブル22から上方へ空気を吐出し、この空気によって帯状フィルム40を浮上させて搬送してもよい。この場合、前記孔24及び溝25から空気を吐出させればよい。
また、図2において、供給装置10が装置本体1外に設けられていることで、帯状フィルム40の搬送距離が長くなり、帯状フィルム40をガイドする構成が必要となる。そこで、本発明のインクジェット装置は、帯状フィルム40をガイドする複数のガイドローラを備えている。
なお、帯状フィルム40のインクの着弾面40a、つまり、帯状フィルム40が着弾テーブル22上にある状態でその上面は、インクに対して撥液性を有している。なお、撥液性とは、例えばインクの表面張力を25mN/mとすると接触角θが40ー以上となる性質である。帯状フィルム40が撥液性を有していることで、ヘッド4から着弾させたインクは帯状フィルム40上で玉形状となり、着弾させたインクの位置をカメラ9によって正確に検出することができる。この撥液性は、帯状フィルム40が樹脂製であることに加えて、その着弾面40aに撥液処理(例えば、撥液層を設ける処理や、面を平滑にする処理)が施されていることにより生じる。したがって、着弾面40aの撥液性が損なわれていると、インクは玉形状とならない。このため、着弾面40aに例えば傷が付くのは好ましくない。
なお、帯状フィルム40のインクの着弾面40a、つまり、帯状フィルム40が着弾テーブル22上にある状態でその上面は、インクに対して撥液性を有している。なお、撥液性とは、例えばインクの表面張力を25mN/mとすると接触角θが40ー以上となる性質である。帯状フィルム40が撥液性を有していることで、ヘッド4から着弾させたインクは帯状フィルム40上で玉形状となり、着弾させたインクの位置をカメラ9によって正確に検出することができる。この撥液性は、帯状フィルム40が樹脂製であることに加えて、その着弾面40aに撥液処理(例えば、撥液層を設ける処理や、面を平滑にする処理)が施されていることにより生じる。したがって、着弾面40aの撥液性が損なわれていると、インクは玉形状とならない。このため、着弾面40aに例えば傷が付くのは好ましくない。
そこで、供給装置10からテスト着弾部7までの間に設けられたガイドローラ30a,30b,30c,30dのすべては、帯状フィルム40の裏面40b(着弾面40aの裏側の面)に接触する配置として設けられている。この構成によれば、ガイドローラ30a,30b,30c,30dのすべては、帯状フィルム40の着弾面40aに接触しないので、当該ガイドローラ30a,30b,30c,30dによって帯状フィルム40の撥液性が損なわれるのを防止することができる。なお、帯状フィルム40には張力が付与されているので、下面において帯状フィルム40と接触するガイドローラ30a,30b,30cにおいても、帯状フィルム40をガイドすることができる。
また、インクジェット装置は、ステージ3上に搬入された基板Wが熱膨張等によって伸縮するのを防ぐために、装置本体1を設置する部屋の温度や湿度等の室内環境を一定とするように制御する必要がある。そこで、本発明のインクジェット装置は、装置本体1が設けられている第一設置室51内の温度及び湿度を制御する室内環境制御装置53(図2参照)を備えている。
なお、供給装置10と装置本体1とを同じ第一設置室51に設置してもよいが、新しい帯状フィルム40を供給装置10に収蔵するために第二ローラ12を交換する、又は、使用済みの帯状フィルム40が巻かれた第一ローラ11を空のものに交換するために、この第一設置室51に入ると、室温等の室内環境が変化する。この場合、前記交換作業を終えてから、塗布作業を再開する前に、室内環境が一定となるのを待つ必要がある。
なお、供給装置10と装置本体1とを同じ第一設置室51に設置してもよいが、新しい帯状フィルム40を供給装置10に収蔵するために第二ローラ12を交換する、又は、使用済みの帯状フィルム40が巻かれた第一ローラ11を空のものに交換するために、この第一設置室51に入ると、室温等の室内環境が変化する。この場合、前記交換作業を終えてから、塗布作業を再開する前に、室内環境が一定となるのを待つ必要がある。
そこで、より好ましい実施形態としては、装置本体1は第一設置室51に設けられているが、供給装置10は、壁50を挟んで第一設置室51の隣りにある第二設置室52に設けられている。なお、壁50には、帯状フィルム40を通過させるスロット50aが形成されている。そして、図1に示しているように、第一設置室51の扉51aと、第二設置室52の扉52aとは、それぞれ独立して開閉することができる。
そして、室内環境制御装置53は、第一設置室51内の空気がスロット50aを通じて第二設置室52へ自然に流れるように、第一設置室51の室内環境を制御している。具体的には、室内環境制御装置53は、第一設置室51の気圧を制御する機能を有していて、第二設置室52よりも第一設置室51の気圧が高くなるように制御する。なお、第二設置室52にも、第二の室内環境制御装置54が設けられていて、第二設置室52の温度、湿度、気圧等の室内環境を制御してもよく、第一と第二の室内環境制御装置が連動して、第二設置質52よりも第一設置室51の気圧が高くなるように制御していてもよい。
そして、室内環境制御装置53は、第一設置室51内の空気がスロット50aを通じて第二設置室52へ自然に流れるように、第一設置室51の室内環境を制御している。具体的には、室内環境制御装置53は、第一設置室51の気圧を制御する機能を有していて、第二設置室52よりも第一設置室51の気圧が高くなるように制御する。なお、第二設置室52にも、第二の室内環境制御装置54が設けられていて、第二設置室52の温度、湿度、気圧等の室内環境を制御してもよく、第一と第二の室内環境制御装置が連動して、第二設置質52よりも第一設置室51の気圧が高くなるように制御していてもよい。
この構成によれば、供給装置10に帯状フィルム40を追加等する作業を、第一設置室51とは別の第二設置室52において行うことができるので、当該作業が、第一設置室51の室内環境に影響を与えることを防ぐことができる。また、装置本体1において塗布作業を行っている間であっても、第二設置室52において、供給装置10における作業を実行することが可能となる。このため、帯状フィルム40を追加等する作業が簡単となる。そして、第二設置質52よりも第一設置室51の気圧が高くなっているので、第二設置室52内の塵や埃が、装置本体1のある第一設置室51に入ることを防ぐことができる。
以上のように構成されたインクジェット装置によれば、テスト着弾部7に帯状フィルム40を供給する供給装置10が、装置本体1とは別として設けられているので、帯状フィルム40の容量を増やすために、供給装置10の帯状フィルム40を収蔵する部分(第一ローラ11及び第二ローラ12)を大きくしても、装置本体1が大型化しない。すなわち、装置本体1を不要に大きくしなくても、帯状フィルム40の容量を簡単に増やすことができ、帯状フィルム40を追加等する作業の周期を長くすることができる。
そして、供給装置10が装置本体1外に設けられていると、供給装置10からテスト着弾部7までの帯状フィルム40の搬送距離が長くなり、供給装置10とテスト着弾部7との間で帯状フィルム40に弛みが生じやすくなる。仮に弛みが生じた状態で帯状フィルム40がテスト着弾部7に供給されると、帯状フィルム40の位置が安定せず、インクが正常に吐出されているか否かの検査(特にインクの着弾位置の検査)が正確に行われない場合がある。しかし、本発明の前記構成によれば、テスト着弾部7に供給される帯状フィルム40に張力を与えるので、テスト着弾部7に帯状フィルム40をきれいに位置させることができ、前記検査を正確に行うことが可能となる。
そして、供給装置10が装置本体1外に設けられていると、供給装置10からテスト着弾部7までの帯状フィルム40の搬送距離が長くなり、供給装置10とテスト着弾部7との間で帯状フィルム40に弛みが生じやすくなる。仮に弛みが生じた状態で帯状フィルム40がテスト着弾部7に供給されると、帯状フィルム40の位置が安定せず、インクが正常に吐出されているか否かの検査(特にインクの着弾位置の検査)が正確に行われない場合がある。しかし、本発明の前記構成によれば、テスト着弾部7に供給される帯状フィルム40に張力を与えるので、テスト着弾部7に帯状フィルム40をきれいに位置させることができ、前記検査を正確に行うことが可能となる。
また、本発明は、図示する形態に限らず本発明の範囲内において他の形態のものであっても良い。例えば、前記実施形態では、塗布ガントリ5が往復動してインク塗布している途中で、前記検査の処理を行う場合を説明したが、ガントリ5を移動させる前となる塗布作業前に、前記検査の処理を行ってもよい。
また、前記拘束手段21によって帯状フィルム40を拘束している間、前記張力付与手段15を機能させて、他の部分の帯状フィルム40に張力を作用させているが、帯状フィルム40を拘束している間、張力付与手段15を機能させず、前記張力が作用していない状態としてもよい。
また、前記拘束手段21によって帯状フィルム40を拘束している間、前記張力付与手段15を機能させて、他の部分の帯状フィルム40に張力を作用させているが、帯状フィルム40を拘束している間、張力付与手段15を機能させず、前記張力が作用していない状態としてもよい。
また、拘束手段21は他の形態であってもよく、帯状フィルム40の吸引は着弾テーブル22の搬送方向前後にあるローラ30d,31eにおいて行ってもよい。
さらに、張力付与手段15は、他の形態であってもよく、また、供給装置10と装置本体1との内の少なくとも一方に設けられていればよい。例えば複数のガイドローラ30a,30b,30c,30d,31e,31f,31gの内のいずれかが移動可能な構成であり、このガイドローラが変位することで、帯状フィルム40に張力を与える構成であってもよい。
さらに、張力付与手段15は、他の形態であってもよく、また、供給装置10と装置本体1との内の少なくとも一方に設けられていればよい。例えば複数のガイドローラ30a,30b,30c,30d,31e,31f,31gの内のいずれかが移動可能な構成であり、このガイドローラが変位することで、帯状フィルム40に張力を与える構成であってもよい。
1:装置本体、 2:ベースフレーム、 3:ステージ、 4:ヘッド(インクジェットヘッド)、5: 塗布ガントリ、 6:カメラガントリ、 7:テスト着弾部、 10:供給装置、 11:第一ローラ、 12:第二ローラ、 13:モータ、 14:ブレーキ手段、 15:張力付与手段、 21:拘束手段、 22:着弾テーブル、 23:吸着装置、 30a,30b,30c,30d:ガイドローラ、 40:帯状フィルム、 40a:着弾面、 40b:裏面、 50:壁、 50a:スロット、 51:第一設置室、 52:第二設置室、 53:室内環境制御装置(制御装置)、 W:基板
Claims (6)
- ベースフレーム、このベースフレーム上に設けられ基板が載置されるステージ、前記基板に対して相対的に移動可能であり当該基板にインクを吐出するインクジェットヘッド、及び、前記インクジェットヘッドから前記インクが正常に吐出されているか否かを前記ベースフレーム上で検査するために当該インクジェットヘッドからインクを着弾させる帯状フィルムを存在させるテスト着弾部、を有している装置本体と、
前記帯状フィルムを収蔵すると共に当該帯状フィルムを前記テスト着弾部に供給することができ、かつ、前記装置本体外に設けられている供給装置と、
を備え、
前記供給装置と前記装置本体との内の少なくとも一方は、前記テスト着弾部に供給する前記帯状フィルムに張力を与える張力付与手段を有していることを特徴とするインクジェット装置。 - 前記装置本体は、前記テスト着弾部に供給された前記帯状フィルムを長手方向に変位不能に拘束する拘束手段を、更に備えている請求項1に記載のインクジェット装置。
- 前記拘束手段は、前記テスト着弾部に設けられ前記帯状フィルムを載置可能な着弾テーブルと、前記帯状フィルムを前記着弾テーブルの上面に吸着させる吸着装置と、を有している請求項2に記載のインクジェット装置。
- 前記供給装置が前記張力付与手段を有し、当該張力付与手段は、前記テスト着弾部にあった前記帯状フィルムを巻き取る第一ローラと、この第一ローラを巻き取り方向に駆動するモータと、前記モータの駆動により前記テスト着弾部へ前記帯状フィルムが巻き出される第二ローラと、前記帯状フィルムが巻き出される前記第二ローラに制動力を与えるブレーキ手段と、を有している請求項1〜3のいずれか一項に記載のインクジェット装置。
- 前記供給装置から前記テスト着弾部までの間に設けられ前記帯状フィルムをガイドする複数のガイドローラを、更に備え、
前記帯状フィルムのインクの着弾面は、当該インクに対して撥液性を有し、
前記複数のガイドローラは、前記帯状フィルムの前記着弾面の裏側の面に接触する配置に設けられている請求項1〜4のいずれか一項に記載のインクジェット装置。 - 前記装置本体が、第一設置室に設けられ、前記供給装置が、前記帯状フィルムを通過させるスロットが形成された壁を挟んで前記第一設置室の隣りにある第二設置室に設けられるインクジェット装置であって、
前記第一設置室内の温度を制御すると共に、当該第一設置室内の空気が前記スロットを通じて前記第二設置室へ流れるように当該第一設置室の室内環境を制御する制御装置を更に備えている請求項1〜5のいずれか一項に記載のインクジェット装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009076778A JP2010227788A (ja) | 2009-03-26 | 2009-03-26 | インクジェット装置 |
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JP2009076778A Pending JP2010227788A (ja) | 2009-03-26 | 2009-03-26 | インクジェット装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018008231A (ja) * | 2016-07-14 | 2018-01-18 | 東京エレクトロン株式会社 | 液滴吐出装置及び吐出検査方法 |
US11813858B2 (en) | 2019-05-31 | 2023-11-14 | Kateeva, Inc. | Printer calibration module |
-
2009
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CN107618265A (zh) * | 2016-07-14 | 2018-01-23 | 东京毅力科创株式会社 | 液滴排出装置和排出检查方法 |
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