JP2012201062A - 記録装置 - Google Patents

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Shinji Kawakami
真司 河上
Akihiro Toya
昭寛 戸谷
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Abstract

【課題】装置の大型化を招くことなく効果的に乾燥むらの発生を抑制できる記録装置を提供する。
【解決手段】長尺状の基材12を間欠的に供給する供給装置13と、間欠的に供給された基材に塗布物を塗布する塗布装置14と、塗布物が塗布された基材を乾燥する乾燥装置10とを有する。塗布物が塗布された基材を乾燥装置に連続的に搬送させる搬送量調整部CONTと、塗布装置と乾燥装置との間に設けられ、塗布装置側から搬送される基材の搬送量と、乾燥装置に向けて連続的に搬送される基材の搬送量との差に応じて変位し、所定の張力を基材に付与して搬送させる送り装置80とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、記録装置に関するものである。
従来、上流側から巻き出された帯状物(長尺状の基材)を下流側で巻き取る巻取装置を備えた記録装置としては、供給ローラに巻回された帯状物である連続紙を、該供給ローラを間欠回転することで下流側へ巻き出し、該巻き出した連続紙を、下流側に配置された巻取ローラ(巻取手段)を連続回転することで順次巻き取るようにしたものが知られている。この種の記録装置において、連続紙をプラテン上で停止させた状態でインクを吐出して記録処理を行う場合、上流側で間欠回転する供給ローラから間欠的に連続紙を巻き出す一方で、下流側で連続回転する巻取ローラによって連続的に巻き取ると、巻き取りずれが生じてしまうおそれがあり、保護紙を巻取ローラによって精度よく巻き取ることができないことがあった。
そこで、特許文献1には、記録処理を行う記録処理部の下流側に乾燥装置が設けられ、乾燥装置の下流側に連続紙を間欠的に搬送する第1搬送手段と、連続紙を連続的に巻き取る巻取手段とが設けられ、これら第1搬送手段及び巻取手段の間に、第1搬送手段側から搬送された連続紙を巻取手段側に連続的に搬送する第2搬送手段を設ける構成が開示されている。
特開2010−076876号公報
しかしながら、上述したような従来技術には、以下のような問題が存在する。
乾燥装置には連続紙が間欠的に搬送され停止した状態で乾燥処理が行われるため、乾燥装置内で一様な乾燥が行われない場合には、連続紙上に塗布したインクに乾燥むらが生じて記録品質が低下する可能性がある。
また、乾燥装置には、連続紙に記録処理が行われた領域の大きさと同等以上の乾燥領域が必要になり、装置の大型化を招くという問題も生じる。
本発明は、以上のような点を考慮してなされたもので、装置の大型化を招くことなく効果的に乾燥むらの発生を抑制できる記録装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために本発明は、以下の構成を採用している。
本発明の記録装置は、長尺状の基材を間欠的に供給する供給装置と、間欠的に供給された基材に塗布物を塗布する塗布装置と、前記塗布物が塗布された前記基材を乾燥する乾燥装置とを有する記録装置であって、前記塗布物が塗布された前記基材を前記乾燥装置に連続的に搬送させる搬送量調整部と、前記塗布装置と前記乾燥装置との間に設けられ、前記塗布装置側から搬送される前記基材の搬送量と、前記乾燥装置に向けて連続的に搬送される前記基材の搬送量との差に応じて変位し、所定の張力を前記基材に付与して搬送させる送り装置とを備えることを特徴とすることを特徴とするものである。
従って、本発明の記録装置では、乾燥装置に連続的に基材が搬送されることから、乾燥装置内の搬送経路で乾燥条件が一様でない環境であっても、搬送中に連続的に乾燥処理が行われることで乾燥条件が平均化されるため、乾燥むらの発生を抑制することができる。また、本発明では、基材が移動しながらの乾燥処理となるため、乾燥装置自体を大きくすることなく、基材の処理領域に対して乾燥処理を実施することが可能になる。
一方、基材が間欠的に供給され間欠的に塗布処理が行われる塗布装置側から搬送される基材の搬送量と、乾燥装置に向けて連続的に搬送される基材の搬送量とに差がある場合には、搬送量の差に応じて塗布装置と乾燥装置との間で基材にたるみ(余長)が生じるが、本発明では、送り装置が当該搬送量の差に応じて変位しつつ、基材に対して張力を付与するため、たるみ量(余長量)が変動した場合でも、基材に対する張力付与を維持しながら基材を乾燥装置に搬送することができる。
また、本発明における前記送り装置としては、鉛直方向に移動自在に設けられ、前記基材に前記張力として自重を付与するローラー体を有する構成を好適に採用できる。
これにより、本発明では、搬送量の差に応じて塗布装置と乾燥装置との間で基材に生じたたるみ量(余長量)に応じてローラー体が鉛直方向に変位しつつ、別途、張力供給源を設けることなく基材に対して自重により一定の張力を付与することができる。
また、本発明における前記送り装置としては、前記基材の張設方向と交差する方向に移動自在に設けられたローラー体と、該ローラー体を前記交差する方向に前記基材に向けて所定の付勢力で付勢する付勢装置とを備える構成を好適に採用できる。
これにより、本発明では、搬送量の差に応じて塗布装置と乾燥装置との間で基材に生じたたるみ量(余長量)に応じてローラー体が基材の張設方向と交差する方向に変位しつつ、基材に対して付勢力により簡素な構成で張力を付与することができる。
また、上記構成における前記送り装置としては、前記基材において前記塗布物が塗布される面と逆側の面に前記張力を付与する構成を好適に採用できる。
これにより、本発明では、塗布物が乾燥していない場合であっても、送り装置による張力付与時に送り装置が塗布物に当接して品質低下が生じることを回避することができる。
また、本発明では、前記送り装置が、前記塗布部の下方に配設される構成を好適に採用できる。
これにより、本発明では、送り装置を設けるために設置面積を増加させる必要がなくなり、フットプリントの低減化に寄与できる。
上記構成における前記搬送量調整部としては、前記供給装置から供給される単位時間あたりの前記基材の供給量に基づいて、前記乾燥装置に向けて連続的に搬送される前記基材の搬送量を調整する構成を好適に採用できる。
これにより、本発明では、供給装置から供給される単位時間あたりの前記基材の供給量と、単位時間あたりに乾燥装置に向けて連続的に搬送される基材の搬送量とを対応させることにより、基材に無理な張力が付与されたり、逆に送り装置による変位でも対応できない量のたるみを生じさせることなく、連続的に安定した記録処理を実行することが可能になる。
第1実施形態のプリンターの概略構成を示す図。 プリンターにおいて印刷を実行する印刷領域の平面図。 第2実施形態のプリンターの概略構成を示す図。
(第1実施形態)
以下、本発明の記録装置の第1実施形態を、図1及び図2を参照して説明する。
なお、以下の実施の実施形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等を異ならせている。
図1は、本実施形態のプリンターの概略構成を示す図である。図2は、プリンターにおいて印刷を実行する印刷領域の平面図である。
プリンター(記録装置)11は、印刷方式として、複数の記録ヘッド36から連続紙(被記録媒体)12上に塗布物としての液体を噴射するインクジェット方式を採用したものであり、ロール状に巻回された長尺状の連続紙12を順次繰り出しつつ印刷処理を行い、印刷後の連続紙12を再びロール状に巻回する。
なお、本実施形態では、水平面内における連続紙12の幅方向をX方向、X方向と直交する連続紙12の搬送方向をY方向、鉛直方向をZ方向とするXYZ直交座標系を設定している。
プリンター11は、印刷処理を実行する本体部(塗布装置)14と、本体部14に対して連続紙12を供給する繰り出し部(供給装置)13と、本体部14から排出される連続紙12を巻き取る巻き取り部15と、印刷処理が施された連続紙12に乾燥処理を実行する乾燥装置10と、乾燥装置10へ搬送される連続紙12に対して所定の張力を付与する送り装置80とを備えている。
本体部14は本体ケース16を備えており、繰り出し部13は本体ケース16の搬送方向上流側(−Y側)に設置され、巻き取り部15は本体ケース16の搬送方向下流側(+Y側)に設置されている。本体ケース16の搬送方向上流側(−Y側)の側壁16Aに設けられた媒体供給部16aに繰り出し部13が接続される一方、搬送方向下流側(+Y側)の側壁16Bに設けられた媒体排出部16bに巻き取り部15が接続されている。
繰り出し部13は、本体ケース16の側壁16Aの下部に取り付けられた支持板(支持部)17と、支持板17に設けられた巻き軸18と、本体ケース16の媒体供給部16aに接続された繰り出し台19と、繰り出し台19の先端に設けられた中継ローラー20とを備えている。巻き軸18には、ロール体120が回転可能に支持されている。ロール体120は、紙管(軸部)121の軸周りに長尺状の連続紙12をロール状に巻回させてなり、円筒形状の紙管121の内側に巻き軸18が挿入された状態で支持される。
そして、巻き軸18(ロール体120)から繰り出された連続紙12は中継ローラー20に巻き掛けられて繰り出し台19の上面に転換され、繰り出し台19の上面に沿って媒体供給部16aへ搬送される。
巻き取り部15は、巻き取りフレーム41と、巻き取りフレーム41に設けられた駆動ローラー81と、従動ローラー42及び巻き取り駆動軸43とを備えている。駆動ローラー81の駆動は、制御部(搬送量調整部)CONTにより制御される。媒体排出部16bから排出される連続紙12は、駆動ローラー81により搬送量を調整されて巻き取り駆動軸43に案内され、巻き取り駆動軸43の回転駆動によりロール状に巻き取られる。
本体部14の本体ケース16内には、板状の基台21が水平に設置され、基台21により本体ケース内が2つの空間に区画されている。基台21より上側の空間が連続紙12に印刷処理を施す印刷室22Aであり、下側の空間が連続紙12に乾燥処理を施す乾燥室22Bである。
印刷室22Aには、基台21上に固定されたプラテン(媒体支持部)28と、プラテン28の上方に設けられた記録ヘッド(記録処理部)36と、記録ヘッド36を支持するキャリッジ35aと、キャリッジ35aを支持する2本のガイド軸35(図2参照)と、バルブユニット37とが設けられている。2本のガイド軸35は搬送方向(Y方向)に沿って互いに平行に配置され、キャリッジ35aが搬送方向に往復移動可能に構成されている。
プラテン28は、図1および図2に示すように、上面が開口した箱状の支持台28aと、支持台28aの開口に取り付けられた載置板28bと、を有する。支持台28aは基台21上に固定されており、支持台28aと載置板28bとにより囲まれた内部が負圧室31とされている。載置板28bの支持面(媒体支持面)PL(図2)に連続紙12が載置される。
載置板28bには、吸引ファン(吸引装置)29が接続されている。吸引ファン29により負圧室31内を吸引することで、載置板28bに形成された多数の吸引孔(図示略)を介して連続紙12に吸引力を作用させ、連続紙12を載置板28bの支持面PLに吸着させて平坦化することができる。
プラテン28には、負圧室31内の圧力を検出する圧力検出センサー(図示せず)が接続されている。圧力検出センサーは、負圧室31内の空気圧を測定し、その検出結果により吸引ファン29の駆動が調整され、連続紙12に対する吸着が制御される。
また、プラテン28には、ヒーター(図示せず)が設けられており、記録実行に伴い、プラテン28に吸着された連続紙12の表面に着弾したインクの乾燥を促進する(第1次乾燥)。
プラテン28の搬送方向上流側(−Y側)には、複数の搬送ローラーを含む供給搬送系(搬送装置)が設けられている。供給搬送系は、ロール体120を回転可能に支持する巻き軸18と、プラテン28近傍の印刷室22A内に設けられた第1搬送ローラー対25と、本体ケース16の下段側の空間に設けられた中継ローラー24と、媒体供給部16a近傍に設けられた中継ローラー23とを含む。
本実施形態における供給搬送系は、プラテン28上に連続紙12を所定範囲ずつ間欠的に搬送する。
第1搬送ローラー対25は、第1駆動ローラー25aと、第1従動ローラー25bとからなる。第1駆動ローラー25aには、図2に示すように、第1搬送モーター26と、第1エンコーダ26Eとが連結されている。
供給搬送系において、繰り出し部13から媒体供給部16aを介して本体ケース16内に搬入された連続紙12は、中継ローラー23、24を経由して第1駆動ローラー25aに下方から巻き掛けられ、第1搬送ローラー対25にニップされる。そして、第1搬送モーター26により駆動される第1駆動ローラー25aの回転に伴って、第1搬送ローラー対25からプラテン28の支持面PL上に水平に繰り出される。
一方、プラテン28の搬送方向下流側(+Y側)には、複数の搬送ローラーを含む排出搬送系が設けられている。排出搬送系は、プラテン28に対して第1搬送ローラー対25と反対側に設けられた第2搬送ローラー対33と、本体ケース16の下段側の乾燥空間22Bに設けられた中継ローラー39a〜39dと、媒体排出部16b近傍に設けられた送り出しローラー40とを含む。
第2搬送ローラー対33は、第2駆動ローラー33aと、第2従動ローラー33bとからなる。第2駆動ローラー33aには、図2に示すように、第2搬送モーター34と、第2エンコーダ34Eとが連結されている。なお、第2従動ローラー33bは、連続紙12の印刷面側(上面側)に配置されるため、印刷された画像の損傷を回避するために、連続紙12の幅方向(X方向)の端縁部にのみ当接する構成としてもよい。
排出搬送系において、連続紙12をニップした第2搬送ローラー対33は、第2搬送モーター34により駆動される第2駆動ローラー33aの回転に伴ってプラテン28上から連続紙12を間欠的に搬出する。第2搬送ローラー対33から繰り出された連続紙12は、後述する送り装置80によって所定の張力を付与された状態で中継ローラー39aを経由して乾燥装置10に搬送される。
一方、複数の記録ヘッド36は、ヘッド取付板36aを介してキャリッジ35aに取り付けられている。ヘッド取付板36aはキャリッジ35a上で媒体幅方向(X方向)に移動可能に構成されている。ヘッド取付板36aはキャリッジ35aに接続されたヘッド位置制御部35bにより位置制御可能であり、ヘッド取付板36aを媒体幅方向(X方向)に移動させることで、複数の記録ヘッド36を一体的に改行動作させることができる。記録ヘッド36は、ヘッド取付板36a上において、隣り合う記録ヘッド36が媒体搬送方向(Y方向)で互い違いに2段になるように、媒体幅方向に一定間隔に並べて配置されている。
なお、ヘッド位置制御部35bは、記録ヘッド36の媒体幅方向(X方向)の位置制御とともに、キャリッジ35aの媒体搬送方向(Y方向;ヘッド走査方向)の位置制御を行い、連続紙12上の所望の位置に記録ヘッド36を配置することができる。
複数の記録ヘッド36は、それぞれ図示しないインク供給チューブを介してバルブユニット37と接続されている。バルブユニット37は印刷室22A内における本体ケース16の内壁に設けられており、図示しないインクタンク(インク貯留部)と接続されている。
バルブユニット37は、インクタンクから供給されるインクを一時貯留しつつ記録ヘッド36に供給する。
記録ヘッド36の下面(ノズル形成面)には、多数のインク吐出ノズルが媒体幅方向(X方向)に列設されている。記録ヘッド36はバルブユニット37から供給されるインクをインク吐出ノズルからプラテン28上の連続紙12に向けて噴射し、印刷を行う。
なお、記録ヘッド36は、複数のインク吐出ノズル列を有していてもよい。この場合には、4色や6色のカラー印刷を行う際に、それぞれのインク吐出ノズル列に色種毎にインクを割り当てれば、1つの記録ヘッド36で複数色のインクの噴射が可能となる。
印刷室22Aにおいて、プラテン28上の領域が、インク吐出ノズルからのインク噴射により連続紙12に対して印刷が行われる印刷領域Rである。連続紙12は、上述した供給搬送系及び排出搬送系により間欠的に搬送される。具体的には、印刷領域Rに相当する長さの連続紙12が印刷を行う毎にプラテン28上にロードされ、印刷処理後に排出搬送系へ送出される。
印刷室22A内に延在するガイド軸35は、図1及び図2に示すように、印刷領域Rよりも媒体搬送方向の外側にまで延びている。これにより、キャリッジ35aは印刷領域Rの外側の領域まで移動可能とされている。印刷領域Rの媒体搬送方向上流側(−Y側)に第1メンテナンス領域R1が設けられ、媒体搬送方向下流側(+Y側)に第2メンテナンス領域R2が設けられている。
第1メンテナンス領域R1には、メンテナンスユニット60が設けられている。メンテナンスユニット60は、例えば、個々の記録ヘッド36に対応して設けられたキャップ部材及びワイピング部材と、キャップ部材に接続されキャップ部材内部を吸引する吸引装置とを備えた構成である。
第2メンテナンス領域R2には、メンテナンスユニットなどは設けられておらず、作業者の手や腕を挿入可能な作業空間とされている。第2メンテナンス領域R2にキャリッジ35aを配置することで上記作業空間内に記録ヘッド36のノズル形成面を露出させることができ、作業者によるノズル形成面の清拭や記録ヘッド36の交換作業などが可能となる。
送り装置80は、本体部14と乾燥装置10との間の連続紙12に対して、自重による張力を付与するものであって、第2搬送ローラー対33の直下となる位置に設けられたダンサーローラー(ローラー体)82Aと、中継ローラー39aの直下となる位置に設けられたダンサーローラー(ローラー体)82Bとを備えている。各ダンサーローラー82A、82Bは、それぞれX軸と平行な軸線周りに回転自在、且つ、所定範囲内で上下方向に移動自在に設けられている。
乾燥装置10には、乾燥用に加熱した空気(乾燥用気体;以下、熱風と称する)を供給する供給装置8と、乾燥処理で用いられた熱風を排気する排気装置9とが接続されている。乾燥装置10は、内部に乾燥空間61を有しており、当該乾燥空間61に連続的に搬送される連続紙12に対して熱風を給気することにより乾燥処理が行われる。
乾燥装置10で乾燥処理が行われた連続紙12は、中継ローラー39b〜39fを順次経由して送り出しローラー40へ搬送され、送り出しローラー40により媒体排出部16bを介して巻き取り部15へ繰り出される。
上記構成のプリンター11においては、供給搬送系により巻き軸18に支持されたロール体120から連続紙12をその搬送方向に沿って間欠的に繰り出していき、プラテン28上に搬送された連続紙12の所定の記録領域(印刷領域)に対して記録ヘッド36による印刷動作を順次実行し、連続紙12の表面12aに所定の液体を塗布する。
ここで、繰り出し部13により搬送長さL1の連続紙12が時間T1をかけて本体部14に搬送され、印刷動作を含めて時間T2の間で連続紙12の搬送が停止される場合、プリンター11の印刷処理においては、時間(T1+T2)の連続紙搬送動作及び搬送停止が繰り返して行われる。換言すると、本体部14からは乾燥装置10に向けて、時間(T1+T2)毎に長さL1の連続紙12が連続的に搬送されるとみなすことができる。
そのため、制御部CONTは、駆動ローラー81に対して、連続紙12が搬送速度S=L1/(T1+T2)で搬送されるように駆動を制御することにより、プリンター11において、単位時間あたりに繰り出し部13により供給される連続紙12の搬送量と、単位時間あたりに巻き取り部15により巻き取られる連続紙12の搬送量とを同一に調整することができ、連続紙12の円滑な搬送が図られる。
一方、上述したように、駆動ローラー81の駆動により、乾燥装置10に対しては搬送速度Sで連続紙12が連続的に搬送されるが、本体部14側から乾燥装置10に対しては、繰り出し部13による搬送動作中の搬送速度S1=L1/T1(S1>S)と、搬送動作停止中の搬送速度S2=0(S2<S)との異なる搬送速度、すなわち異なる搬送量で連続紙12が搬送される。本体部14と乾燥装置10との間における連続紙12の長さが変動した場合、連続紙12に対して適切な張力が付与されなくなる可能性があるため、本実施形態では、ダンサーローラー82A、82Bにより連続紙12に対して付与する張力を確保している。
具体的には、図1に実線で示されるように、繰り出し部13による搬送動作が完了した直後では、本体部14と乾燥装置10との間における連続紙12の長さ(以下、余長量と称する)が最大となり、このとき、ダンサーローラー82A、82Bは最も下方に位置して、自重により連続紙12に対して張力を付与している。
そして、繰り出し部13による搬送動作停止中は、本体部14側からの連続紙12の搬送量がゼロになるのに対して、乾燥装置10に対して搬送速度S=L1/(T1+T2)で連続紙12が搬送されるため、連続紙12の余長量が少なくなるのに伴って、ダンサーローラー82A、82Bは自重による張力を連続紙12に付与した状態で上方に移動し、繰り出し部13による搬送動作開始時点では、図1に二点鎖線で示されるように、最も上方に位置することになる。
そして、繰り出し部13による搬送動作が開始されると、乾燥装置10への搬送量以上の搬送量で本体部14側から連続紙12が搬送されるため、余長量が多くなるのに伴ってダンサーローラー82A、82Bは自重による張力を連続紙12に付与した状態で下方に移動し、上述したように、繰り出し部13による搬送動作が完了した時点で、図1に実線で示す位置となる。
以上のように、本実施形態では、本体部12側から搬送される連続紙12の搬送量と、乾燥装置10に搬送される連続紙12の搬送量との差に応じてダンサーローラー82A、82Bが変位しつつ連続紙12に張力を付与するため、余長量に変動が生じる場合でも、適切な張力が付与された連続紙12を連続的に乾燥装置10に搬送することが可能になる。そのため、本実施形態では、乾燥装置10内の搬送経路で乾燥条件が一様でない環境であっても、搬送中に連続的に乾燥処理が行われることで乾燥条件が平均化され、乾燥むらの発生を抑制することができる。
加えて、本実施形態では、連続紙12が移動しながらの乾燥処理となるため、乾燥装置10自体を大きくすることなく、連続紙12に対して所定の乾燥処理を実施することが可能になる。また、本実施形態では、ダンサーローラー82A、82Bの自重により連続紙12に張力を付与しているため、別途、張力供給源を設ける必要がなく、装置の小型化・低価格化を図ることができる。さらに、本実施形態では、本体部14の下方に乾燥装置10及び送り装置80が設けられているため、設置面積の増加を抑えることができ、さらなる装置の小型化及びフットプリントの低減化に寄与できる。
また、本実施形態では、ダンサーローラー82A、82Bが連続紙12において印刷処理が行われる面(塗布物が塗布される面)とは逆側の面に対して当接して張力を付与するため、本体部14における処理で塗布物が乾燥していない場合であっても、ダンサーローラー82A、82Bによる張力付与時に塗布物に当接して品質低下が生じることを回避することができる。
(第2実施形態)
続いて、プリンター11の第2実施形態について、図3を参照して説明する。
上記の第1実施形態では、ダンサーローラー82A、82Bが自重により張力を付与する構成としたが、本実施形態では付勢力により張力を付与する構成について説明する。
図3において、図1及び図2に示す第1実施形態の構成要素と同一の要素については同一符号を付し、その説明を省略する。
図3に示すように、本実施形態において本体部14側から搬送された連続紙12は、第2搬送ローラー対33の直下に位置する中継ローラー39aを経由して乾燥装置10に搬送され、乾燥処理が施された連続紙12は、中継ローラー39b〜39dを順次経由して送り出しローラー40へ搬送され、送り出しローラー40により媒体排出部16bを介して巻き取り部15へ繰り出される。
そして、第2搬送ローラー対33と中継ローラー39aとの間で張設される連続紙12に対しては、印刷処理が行われる面とは逆側の面から送り装置85によって張力が付与される。送り装置85は、ダンサーローラー(ローラー体)86と、ダンサーローラー86を連続紙12の張設方向(ここでは略鉛直方向)と直交する+Y方向に向けて付勢するコイルスプリング等の付勢装置87とを備えている。付勢装置87の付勢力は、上述した連続紙12の余長量が最大及び最小の場合でも、連続紙12に対して適切な範囲で張力が付与できる大きさに設定されている。
本実施形態では、図3に実線で示す余長量が最も少ない状態から、繰り出し部13による搬送動作が開始され、余長量が多くなるのに伴ってダンサーローラー86は、付勢装置87の付勢力によって+Y方向へ移動(変位)して連続紙12に張力を付与する。一方、繰り出し部13による搬送動作停止中は、余長量が少なくなるのに伴って連続紙12の張力が大きくなるが、ダンサーローラー86が付勢力に抗して−Y方向に移動することで連続紙12の張力が過度に大きくなることを回避できる。
このように、本実施形態では、上記第1実施形態と同様の作用・効果が得られることに加えて、付勢装置87を変更することにより、連続紙12に対して付与する張力を容易に変更することが可能になる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
例えば、上記実施形態では、送り装置85における付勢装置87がダンサーローラー86をY方向に付勢する構成としたが、これに限定されるものではなく、例えば図1に示したダンサーローラー82A、82Bの位置に中継ローラーを固定して設け、この中継ローラー間に送り装置85を配置する構成としてもよい。この場合においても連続紙12の上方に送り装置85を設け、連続紙12の裏面側からダンサーローラー86をZ方向に変位させて連続紙12に張力を付与する構成とすることが好ましい。また、水平方向に離間して中継ローラーを設ける場合には、これら中継ローラーの間に、自重により連続紙12に対して張力を付与する送り装置80を設ける構成も採用できる。
上述の実施形態においては、記録装置として、インク等の液体を噴射する記録装置を例にして説明したが、インク以外の他の液体を噴射したり吐出したりする記録装置に適用することができる。記録装置が噴射可能な液体は、機能材料の粒子が分散又は溶解されている液状体、ジェル状の流状体を含む。
また、上述した実施形態において、記録装置から噴射される液体としては、インクのみならず、特定の用途に対応する液体を適用可能である。記録装置に、その特定の用途に対応する液体を噴射可能な噴射ヘッドを設け、その噴射ヘッドから特定の用途に対応する液体を噴射して、その液体を所定の物体に付着させることによって、所定のデバイスを製造可能である。例えば、記録装置は、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、及び面発光ディスプレイ(FED)の製造等に用いられる電極材、色材等の材料を所定の分散媒(溶媒)に分散(溶解)した液体(液状体)を噴射する記録装置に適用可能である。
また、記録装置としては、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する記録装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する記録装置であってもよい。
さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する記録装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する記録装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する記録装置、ジェルを噴射する流状体噴射装置であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の記録装置に本発明を適用することができる。
10…乾燥装置(塗布物乾燥装置)、 11…プリンター(記録装置)、 12…連続紙(被記録媒体、基材)、 12a…表面、 13…繰り出し部(供給装置)、 14…本体部(塗布装置)、 61…乾燥空間、 62…供給空間、 64…ノズル穴(第1給気部)、 69…ノズル孔(第2給気部)、 80、85…送り装置、 82A、82B…ダンサーローラー(ローラー体)、 87…付勢装置、 CONT…制御部(搬送量調整部)

Claims (6)

  1. 長尺状の基材を間欠的に供給する供給装置と、間欠的に供給された基材に塗布物を塗布する塗布装置と、前記塗布物が塗布された前記基材を乾燥する乾燥装置とを有する記録装置であって、
    前記塗布物が塗布された前記基材を前記乾燥装置に連続的に搬送させる搬送量調整部と、
    前記塗布装置と前記乾燥装置との間に設けられ、前記塗布装置側から搬送される前記基材の搬送量と、前記乾燥装置に向けて連続的に搬送される前記基材の搬送量との差に応じて変位し、所定の張力を前記基材に付与して搬送させる送り装置と、
    を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1記載の記録装置において、
    前記送り装置は、鉛直方向に移動自在に設けられ、前記基材に前記張力として自重を付与するローラー体を有することを特徴とする記録装置。
  3. 請求項1記載の記録装置において、
    前記送り装置は、前記基材の張設方向と交差する方向に移動自在に設けられたローラー体と、該ローラー体を前記交差する方向に前記基材に向けて所定の付勢力で付勢する付勢装置とを備える記録装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の記録装置において、
    前記送り装置は、前記基材において前記塗布物が塗布される面と逆側の面に前記張力を付与することを特徴とする記録装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の記録装置において、
    前記送り装置は、前記塗布部の下方に配設されることを特徴とする記録装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の記録装置において、
    前記搬送量調整部は、前記供給装置から供給される単位時間あたりの前記基材の供給量に基づいて、前記乾燥装置に向けて連続的に搬送される前記基材の搬送量を調整することを特徴とする記録装置。
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