JP2009062150A - 液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被記録媒体のたわみを制御する。
【解決手段】液体噴射装置であって、ロール状に巻かれた被記録媒体を引き出して搬送する搬送部と、搬送部により搬送された被記録媒体に液体を噴射する液体噴射ヘッドと、液体噴射ヘッドにより液体が噴射された被記録媒体を巻き取る巻取部と、巻取部が被記録媒体を巻き取る場合に、被記録媒体の巻取方向における液体噴射ヘッドと巻取部との間に、被記録媒体のたるみを作るべく搬送部の搬送量および巻取部の巻取量を制御する制御部とを備え、制御部は、巻取部により巻き取られた被記録媒体を巻取部から搬送部へ巻き戻す場合に、巻取部が被記録媒体を巻き取る場合よりも小さいたるみを作る。
【選択図】図4

Description

本発明は、液体噴射装置に関する。本発明は、特に、液体が噴射された被記録媒体を巻き取る液体噴射装置に関する。
液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置において、印刷用紙等の被記録媒体をロール状に巻いておき、引き出して記録をするものがある。このインクジェット式記録装置において、搬送時に被記録媒体に過度の張力がかかることを防ぐべく、被記録媒体にたるみをもたせることが知られている(特許文献1)。また、ロール状の被記録媒体を切断した後に新たに記録をする場合に、被記録媒体のたるみを検知して、たるみがある場合にはそのたるみをとることが知られている(特許文献2)。
特開2003−146508号公報 特開2003−118188号公報
さらに、ロール状の被記録媒体を引き出して記録するインクジェット式記録装置において、記録済みの被記録媒体を巻き取り装置により巻き取るものがある。このインクジェット式記録装置において、被記録媒体を引き出しの方向とは逆に巻き戻す場合がある。しかしながら、上記いずれの特許文献のインクジェット式記録装置にあっても、被記録媒体を巻き戻す場合に、たるみをどのように制御するかについては記載されていない。
上記課題を解決するために、本発明の第1の形態においては、ロール状に巻かれた被記録媒体を引き出して搬送する搬送部と、搬送部により搬送された被記録媒体に液体を噴射する液体噴射ヘッドと、液体噴射ヘッドにより液体が噴射された被記録媒体を巻き取る巻取部と、巻取部が被記録媒体を巻き取る場合に、被記録媒体の巻取方向における液体噴射ヘッドと巻取部との間に、被記録媒体のたるみを作るべく搬送部および巻取部を制御する制御部とを備え、制御部は、巻取部により巻き取られた被記録媒体を巻取部から搬送部へ巻き戻す場合に、巻取部が被記録媒体を巻き取る場合よりも小さいたるみを作る液体噴射装置が提供される。これにより、記録動作時に被記録媒体に張力がかかることを防いで記録品質を保ちつつ、巻き戻しの動作速度を速めることができる。
上記液体噴射装置は、被記録媒体の巻取方向における巻取部の手前に、たるみが一定量となった場合にその旨を検知するたるみ検知部をさらに備え、制御部は、巻取部により被記録媒体を巻き取る場合に、たるみ検知部が一定量のたるみを検知してからさらに搬送部により所定量の被記録媒体を搬送してから巻取部による巻き取りを開始するとともに、巻取部により巻き取られた被記録媒体を巻取部から搬送部に巻き戻す場合に、たるみ検知部が一定量のたるみを検知してから所定量よりも少ない量だけ被記録媒体を巻取部から引き出してから搬送部による巻き戻しを開始してもよい。これにより、同じ検知部を用いて、大小の二つのたるみ量を制御することができる。
上記液体噴射装置において、制御部は、巻取部により巻き取られた被記録媒体を巻取部から巻き戻す場合に、たるみ検知部が一定量のたるみを検知したら、巻取部による被記録媒体の引き出しを直ちに停止してもよい。これにより、簡便に大小の二つのたるみ量を制御することができる。
上記液体噴射装置において、制御部は、搬送部が被記録媒体を引き出して搬送する搬送速度が速いほど、所定量を小さくしてもよい。これにより、搬送部による搬送速度が速いときは早い時点から巻取部による巻き取りを開始して被記録媒体が床に着くことを防ぐと共に、搬送速度が遅いときは巻き取り開始時点を遅くして、安定して巻き取りをすることができる。
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、実施の形態に係る液体噴射装置の一例であるインクジェット式記録装置100の斜視図である。インクジェット式記録装置100は、装置本体110と、この装置本体110の上部に配された搬送部130と、装置本体110の下部に配された排出部160と、装置本体110を支持する本体支持部120と、本体支持部120に取り付けられた巻取部170とを備える。装置本体110および搬送部130はそれぞれ、本体カバー111およびロールカバー131により覆われる。インクジェット式記録装置100はさらに、ユーザにより操作される操作パネル180を有する。
本体支持部120は左右に一対配されており、各々は下方に水平な板状の足板部121を有する。一対の本体支持部120の間には横木部122が渡されている。また、足板部121にはたるみ検知部190が配される。
図2は、インクジェット式記録装置100の装置本体110の内部を模式的に示す断面図である。インクジェット式記録装置100は、被記録媒体301を搬送する上記搬送部130と、搬送部130により搬送された被記録媒体301に記録をする記録部140と、インクジェット式記録装置100全体を制御する制御部400とを備える。
搬送部130は、芯部材302にロール状に巻かれた被記録媒体301を保持する給送ローラ132と、給送ローラ132を回転駆動する給送モータ135と、給送ローラ132を保持する給送ローラ支持部136とを有する。給送ローラ132は、芯部材302に結合されて一体的に回転する給送ローラスピンドル133と、被記録媒体301の幅方向の両端に配され、給送ローラスピンドル133より大径の給送ローラフランジ134とを有する。なお、被記録媒体301としては、紙の他、樹脂フィルム、テキスタイル製品等が用いられる。
さらに、搬送部130は、給送ローラ132よりも被記録媒体301の搬送方向の下流(図中の下方)に配された搬送駆動ローラ137と、この搬送駆動ローラ137に対向して配された搬送従動ローラ138と、これら搬送駆動ローラ137および搬送従動ローラ138よりも被記録媒体301の搬送方向の下流に配されたプラテン139とを有する。プラテン139は、被記録媒体301の搬送方向に沿った平坦面を有することにより、当該平坦面において被記録媒体301を裏面から支持する。図2示す形態において、プラテン139の平坦面は水平面に対して傾斜している。
記録部140は、プラテン139に対向してその上方に配されたキャリッジ141と、キャリッジ141においてプラテン139に対向する面に配された記録ヘッド142と、紙面に直交する方向に延伸してキャリッジ141を支持する案内部143と、案内部143の長手方向に平行に掛け渡されたタイミングベルト144と、タイミングベルト144を回転駆動するキャリッジモータ145とを有する。キャリッジ141は、タイミングベルト144の一部を把持している。この構成により、キャリッジモータ145がタイミングベルト144を回転駆動することにより、キャリッジ141が記録ヘッド142と共に案内部143の長手方向に沿って、プラテン139上を往復移動する。
記録ヘッド142は、複数のノズルをマトリックス状に有しており、制御部400からの指示に基づいて、それぞれのノズルからインクを吐出する。さらに、インクが紫外線硬化インクを含む場合に、記録ヘッド142は、紫外線ランプ等の紫外線照射装置を搭載してもよい。
さらに、インクジェット式記録装置100は、キャリッジ駆動回路146を着脱可能に保持する。キャリッジ駆動回路146は、インクを保持しており、記録ヘッド142に当該インクを供給する。
上記構成において、インクジェット式記録装置100は以下の通り被記録媒体301上に記録をする。まず、搬送駆動ローラ137および搬送従動ローラ138が被記録媒体301を挟んだ状態で、搬送駆動ローラ137が回転駆動されることにより、被記録媒体301が給送ローラ132から引き出されて、プラテン139上に搬送される。この場合に、給送ローラ132は、搬送駆動ローラ137の回転に同期して同じ方向に回転駆動されてもよいし、搬送駆動ローラ137から被記録媒体301を引き出す力を受けて従動回転してもよい。ここで、プラテン139上に搬送された被記録媒体301の表面に対して、記録ヘッド142が案内部143に沿って往復移動しつつインクを吐出する。
さらに、搬送部130による被記録媒体301の搬送と、記録ヘッド142の被記録媒体301の表面に対するインクの吐出とが繰り返されることにより、被記録媒体301の表面上に順次、記録がされて、被記録媒体301が下方に送られる。下方に送られた被記録媒体301は、自重により装置本体110から下方へ排出される。
図3は、インクが吐出された被記録媒体301を巻き取る巻取部170を示す斜視図である。なお、同図において、装置本体110を省略して示した。
巻取部170は、被記録媒体301を保持する巻取りローラ172と、巻取りローラ172を回転駆動する巻取りモータ175と、巻取りローラ172を支持する巻取りローラ支持部176とを有する。巻取りローラ172は、被記録媒体301の幅方向に延伸した巻取りローラスピンドル173と、巻取りローラスピンドル173の幅方向の両端に配され巻取りローラスピンドル173より大径の巻取りローラフランジ174とを有する。一対の巻取りローラ支持部176の一方は本体支持部120に固定されると共に、他方は記録部140に対して回動可能に取り付けられる。当該他方の巻取りローラ支持部176が、記録部140に対して回動することにより、巻取りローラ172が装置本体110から着脱される。
図4は、インクジェット式記録装置100を側面から見た側面図である。図4に示すように、装置本体110の上方に配された搬送部130に保持されていた被記録媒体301は、記録後に自重により排出部160から下方に垂れ下がる。さらに、排出部160から垂れ下がった被記録媒体301は、巻取部170により巻き取られる。ここで、制御部400は、排出部160と巻取部170との間であって、巻取方向における巻取部170の手前に被記録媒体301のたるみを作る。
足板部121上に配されたたるみ検知部190は、互いに向かい合って配された発光部192および受光部194を有する。発光部192から受光部194への光路は、被記録媒体301のたるみが少なくとも床に着くよりも上に位置する一定量のたるみによって遮られる位置に配される。これにより、光路が遮られずに受光部194が発光部192から受光している場合に、たるみ検知部190はLOWを出力する一方、被記録媒体301のたるみが光路を遮って受光部194の受光量が低下した場合に、たるみ検知部190はHIGHを出力する。これにより、被記録媒体301に一定量のたるみがあるか否かが検知される。ここで、当該光路が上下方向について巻取りローラ172に近いほど小さいたるみで遮光され、遠いほど大きいたるみで遮光される。
ここで、インクジェット式記録装置100が被記録媒体301に記録をしている記録動作中に、給送ローラ132、搬送駆動ローラ137および巻取りローラ172は、図中の実線矢印の方向に回転する。以下、実線矢印の方向の回転を正転という。巻取部170は、手前にたるみを作ってから被記録媒体301を巻き取ることにより、記録中の被記録媒体301に張力がかかることを防ぎ、記録品質を高めることができる。
また、給送ローラ132、搬送駆動ローラ137および巻取りローラ172における図中の破線矢印で示される方向の回転を逆転という。逆転は、操作パネル180を介してユーザから指示があった場合に行われる。逆転が指示される場合の例としては、インクジェット式記録装置100に新しい被記録媒体301がインクジェット式記録装置100にセットされるときが挙げられる。すなわち、新しい被記録媒体301が搬送部130にセットされた後に、手動により被記録媒体301が引き出されて、被記録媒体301の先端が巻取りローラ172に巻き付けられて把持される。その後、所定の位置から記録ヘッド142が被記録媒体301上に記録をするべく、被記録媒体301が巻き戻される。この巻き戻し動作において、給送ローラ132、搬送駆動ローラ137および巻取りローラ172が逆転する。
図5は、インクジェット式記録装置100の機能を説明するブロック図である。インクジェット式記録装置100は、上記キャリッジ141、給送ローラ132、搬送駆動ローラ137および巻取りローラ172、並びに、これらを移動または回転するキャリッジモータ145、給送モータ135、搬送モータ510および巻取りモータ175を備える。これらキャリッジモータ145、給送モータ135、搬送モータ510および巻取りモータ175は、ステップモータであってよい。インクジェット式記録装置100は、さらに、これらキャリッジモータ145、給送モータ135、搬送モータ510および巻取りモータ175を駆動するキャリッジ駆動回路502、給送ローラ駆動回路503、搬送ローラ駆動回路504および巻取ローラ駆動回路505、並びに、記録ヘッド142を駆動する記録ヘッド駆動回路501を備える。上記構成において、これら記録ヘッド駆動回路501、キャリッジ駆動回路502、給送ローラ駆動回路503、搬送ローラ駆動回路504および巻取ローラ駆動回路505は、制御部400からの指示に基づいて動作する。
また、制御部400は、たるみ検知部190からの出力を受け取る。制御部400は、記録動作および巻き戻し動作において、たるみ検知部190からの出力に基づいてたわみの量を検知しつつ、キャリッジ駆動回路502、給送ローラ駆動回路503、搬送ローラ駆動回路504および巻取ローラ駆動回路505に指示を出力して、キャリッジモータ145、給送モータ135、搬送モータ510および巻取りモータ175の回転量を制御する。
図6は、記録動作における搬送部130、たるみ検知部190および巻取部170のタイミングチャートを示す。ここで、給送ローラ132および搬送駆動ローラ137は同期して回転するので、図6においては、これらを合わせて搬送部130として示した。なお、初期状態として、被記録媒体301は巻取部170に掛け回された状態であって、被記録媒体301のたるみの最下点はたるみ検知部190の光路より上にあるとする。
図6に示すように、記録動作においては、巻取部170が停止した状態で、まず搬送部130が正転して被記録媒体301を搬送しつつ、記録ヘッド142が被記録媒体301の表面上に記録をする(図中(1))。記録された被記録媒体301は自重により排出部160から排出されるが、巻取部170が停止しているので、排出された分はたるみとなり、たるみの最下点が下がる。たるみの最下点がたるみ検知部190の光路よりも下に下がると、当該たるみが光路を遮って、たるみ検知部190が制御部400にHIGHを出力し(図中(2))、制御部400は被記録媒体301のたるみが一定量に達したことを検知する。
制御部400は、被記録媒体301の当該一定量のたるみを検知してから、さらに搬送部130が所定量の被記録媒体301を搬送する間において、巻取部170を駆動しない。よって、たるみ検知部190の光路の下方に、図4にL2で示す大きなたるみが作られる。制御部400は、この所定量を搬送モータ510の回転量により判断する。搬送モータ510がステップモータの場合に、制御部400は当該所定量をステップ数により判断してもよい。被記録媒体301の当該一定量のたるみが検知されてから搬送部130が所定量の被記録媒体301を搬送した後に、制御部400は、巻取部170を正転させて巻き取りを開始する(図6の(3))。この所定量は予め設定され、制御部400に記憶される。
巻取部170が被記録媒体301を巻き取るとたるみが小さくなり、ついには図4にL1で示すようにたるみの最下点がたるみ検知部190の光路上に来る。さらに、たるみが小さくなると、たるみ検知部190は制御部400にLOWを出力する(図6の(4))。制御部400は、たるみ検知部190からLOWの出力を受けると、直ちに巻取部170を停止する。
以下、同様に、たるみ検知部190がHIGHを検知してから(図中の(5))、搬送部130が所定量の被記録媒体301を搬送した後に、巻取部170が巻き取りを開始し(図中の(6))、たるみ検知部190がLOWを検知すると巻取部170が停止する。これにより、記録動作において、被記録媒体301の巻取方向における巻取部170の手前に確実にたるみを作って、被記録媒体301を巻取部170により巻き取ることができる。よって、記録動作中の巻取動作において巻取部170が被記録媒体301に張力を与えることを確実に防ぐことができ、搬送部130によりプラテン139上に被記録媒体301が正確に搬送されて、正確な記録をすることができる。
図7は、巻き戻し動作における搬送部130、たるみ検知部190および巻取部170のタイミングチャートを示す。初期状態として、搬送部130および巻取部170が共に停止しており、被記録媒体301のたるみの最下点は、たるみ検知部190の光路より上にあるとする。
まず、巻取部170が逆転して、すでに巻き取られた被記録媒体301を引き出す(図中(7))。ここで、搬送部130が停止しているので、引き出された分はたるみとなり、たるみの最下点が下がる。たるみの最下点がたるみ検知部190の光路よりも下に来ると、当該たるみが光路を遮って、たるみ検知部190がHIGHを制御部400に出力し(図中(8))、制御部400は被記録媒体301のたるみが一定量に達したことを検知する。
制御部400は、被記録媒体301の当該一定量のたるみを検知してから、直ちに、巻取部170の逆転を停止して、搬送部130を逆転させて巻き戻しを開始する(図中の(8))。なお、図7に示す形態において、被記録媒体301の当該一定量のたるみを検知してから、直ちに、巻取部170の逆転を停止するが、巻取部駆動回路505の処理速度、巻取りローラ172の慣性等により、たるみの最下点は、たるみ検知部190の光路よりも少し下に来る。このときにできる被記録媒体301のたるみは、図4のL3に示すように、正転時にできる被記録媒体301の最大のたるみよりも小さい。
ここで、制御部400は、たるみ検知部190がHIGHを検知してから、直ちに巻取部170の逆転を停止することに変えて、たるみ検知部190がHIGHを検知してから、巻取部170を所定量逆転させてから停止してもよい。この場合における巻取部170を逆転させる所定量は、正転時におけるたるみ検知部190のHIGHの出力から搬送部130により搬送される所定量よりも小さいことが好ましい。この所定量は予め設定され、制御部400に記憶される。この所定値を予め設定することに変えて、図6の正転における所定量に対する比率が設定され、制御部400に記憶されてもよい。
搬送部130が被記録媒体301を巻き戻すとたるみが小さくなり、ついには図4にL1で示すようにたるみの最下点がたるみ検知部190の光路上に乗る。さらに、たるみが小さくなると、たるみが光路よりも上に上がって、たるみ検知部190は制御部400にLOWを出力する(図中の(9))。制御部400は、たるみ検知部190からLOWの出力を受けると、直ちに搬送部130を停止する。
以下、同様の動作を繰り返すことにより、所定量の被記録媒体301が巻取部170から搬送部130に巻き戻される。巻き戻し動作においても、被記録媒体301の巻取方向における巻取部170の手前にたるみを作って被記録媒体301を搬送部130に巻き戻すことにより、被記録媒体301に不要な張力がかかって、被記録媒体301が延びる等の不具合を避けることができる。さらに、巻き戻し動作におけるたるみは、記録動作におけるたるみよりも小さいので、早いタイミングで搬送部130の逆転を開始させて、巻き戻し動作の速度を速めることができる。
なお、制御部400は、記録動作における被記録媒体301の排出および巻き取りのエラーを検知してもよい。被記録媒体301の排出エラーは下記の通り検知する。たるみ検知部190がLOWを出力している状態から、搬送部130の給送ローラ132または搬送駆動ローラ137が所定量正転したにも関わらず、たるみ検知部190の出力がHIGHにならない場合に、制御部400はエラーを検知して、インクジェット式記録装置100の動作を終了して操作パネル180に警告を表示する。
この所定量は、例えば、被記録媒体301のたるみの最下点がたるみ検知部190の光路よりも上にある位置から当該たるみが床に着くまでの被記録媒体301の搬送量に相当する搬送駆動ローラ137等の正転量である。この所定量は予め設定され、制御部400に記憶される。このエラー検知によれば、被記録媒体301が正常に排出されていないことが検知できる。
また、被記録媒体301の巻き取りエラーは下記の通り検知する。たるみ検知部190がHIGHを出力している状態から、巻取部170の巻取りローラ172が所定量正転したにも関わらず、たるみ検知部190の出力がLOWにならない場合に、制御部400はエラーを検知して、インクジェット式記録装置100の動作を終了して操作パネル180に警告を表示する。
この所定量は、例えば、被記録媒体301のたるみが床に着いていると仮定した位置からたるみの最下点がたるみ検知部190の光路よりも上に来るまでの被記録媒体301の搬送量に相当する巻取部170の逆転量である。この所定量は予め設定され、制御部400に記憶される。このエラー検知によれば、被記録媒体301が正常に巻き取られていないことが検知できる。
さらに、制御部400は、巻き戻し動作のエラーを検知してもよい。この場合に、たるみ検知部190がLOWを出力している状態から、巻取部170の巻取りローラ172が所定量逆転したにも関わらず、たるみ検知部190の出力がHIGHにならない場合に、制御部400はエラーを検知する。また、たるみ検知部190がHIGHを出力している状態から、搬送部130の搬送駆動ローラ137が所定量逆転したにも関わらず、たるみ検知部190の出力がLOWにならない場合に、制御部400はエラーを検知する。
以上、本実施形態によれば、記録動作時のたるみよりも巻き戻し動作時のたるみを小さくすることにより、記録動作時に被記録媒体301に張力がかかることを防いで記録品質を保ちつつ、巻き戻しの動作速度を速めることができる。さらに、記録動作時のたるみおよび巻き戻し動作時のたるみの大きさは、たるみ検知部190の検出後の搬送量および巻き戻し量で制御されているので、同じたるみ検知部190を用いて異なるたるみ量を制御することができる。
なお、上記実施形態において、たるみ検知部190がHIGHを出力してからさらに搬送部130が被記録媒体301を搬送する所定量は一定であったが、所定量は一定でなくてもよい。例えば、当該所定量は、搬送部130が被記録媒体301を搬送する搬送速度が速いほど小さく設定されてもよい。この場合に、例えば、搬送速度と当該所定量とが対応付けられて制御部400に記憶され、制御部400は、たるみ検知部190がHIGHを出力したときの搬送部130の搬送速度に対応した所定量を読み出して、当該所定量の被記録媒体301を搬送する。これにより、搬送部130による搬送速度が速いときは早い時点から巻取部170による巻き取りを開始して被記録媒体301が床に着くことを防ぐと共に、搬送速度が遅いときは巻き取り開始時点を遅くして、安定して巻き取りをすることができる。また、搬送モータ510の速度が遅いほど巻取りモータ175の速度を遅く制御してもよい。
上記実施形態において、上記インクジェット式記録装置100は、液体噴射装置の一例である。しかしながら、液体噴射装置はインクジェット式記録装置100に限られない。液体噴射装置の他の例は、液晶ディスプレイのカラーフィルタを製造するカラーフィルタ製造装置、有機ELディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極を形成する電極形成装置、バイオチップを製造するバイオチップ製造装置等である。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
インクジェット式記録装置100の斜視図である。 インクジェット式記録装置100の装置本体110の内部を模式的に示す断面図である。 巻取部170を示す斜視図である。 インクジェット式記録装置100を側面から見た側面図である。 インクジェット式記録装置100の機能を説明するブロック図である。 記録動作におけるタイミングチャートである。 巻き戻し動作におけるタイミングチャートである。
符号の説明
100 インクジェット式記録装置、110 装置本体、111 本体カバー、120 本体支持部、121 足板部、122 横木部、130 搬送部、131 ロールカバー、132 給送ローラ、133 給送ローラスピンドル、134 給送ローラフランジ、135 給送モータ、136 給送ローラ支持部、137 搬送駆動ローラ、138 搬送従動ローラ、139 プラテン、140 記録部、141 キャリッジ、142 記録ヘッド、143 案内部、144 タイミングベルト、145 キャリッジモータ、146 キャリッジ駆動回路、160 排出部、170 巻取部、172 巻取りローラ、173 巻取りローラスピンドル、174 巻取りローラフランジ、175 巻取りモータ、176 巻取りローラ支持部、180 操作パネル、190 たるみ検知部、192 発光部、194 受光部、300 被記録媒体ロール、301 被記録媒体、302 芯部材、400 制御部、501 記録ヘッド駆動回路、502 キャリッジ駆動回路、503 給送ローラ駆動回路、504 搬送ローラ駆動回路、505 巻取ローラ駆動回路、510 搬送モータ

Claims (4)

  1. ロール状に巻かれた被記録媒体を引き出して搬送する搬送部と、
    前記搬送部により搬送された前記被記録媒体に液体を噴射する液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドにより液体が噴射された前記被記録媒体を巻き取る巻取部と、
    前記巻取部が前記被記録媒体を巻き取る場合に、前記被記録媒体の巻取方向における前記液体噴射ヘッドと前記巻取部との間に、前記被記録媒体のたるみを作るべく前記搬送部および前記巻取部を制御する制御部と
    を備え、
    前記制御部は、前記巻取部により巻き取られた前記被記録媒体を前記巻取部から前記搬送部へ巻き戻す場合に、前記巻取部が前記被記録媒体を巻き取る場合よりも小さいたるみを作る液体噴射装置。
  2. 前記被記録媒体の巻取方向における前記巻取部の手前に、たるみが一定量となった場合にその旨を検知するたるみ検知部をさらに備え、
    前記制御部は、前記巻取部により前記被記録媒体を巻き取る場合に、前記たるみ検知部が前記一定量のたるみを検知してからさらに前記搬送部により所定量の前記被記録媒体を搬送してから前記巻取部による巻き取りを開始するとともに、
    前記巻取部により巻き取られた前記被記録媒体を前記巻取部から前記搬送部に巻き戻す場合に、前記たるみ検知部が前記一定量のたるみを検知してから前記所定量よりも少ない量だけ前記被記録媒体を前記巻取部から引き出してから前記搬送部による巻き戻しを開始する請求項1に記載の液体噴射装置。
  3. 前記制御部は、前記巻取部により巻き取られた前記被記録媒体を前記巻取部から巻き戻す場合に、前記たるみ検知部が前記一定量のたるみを検知したら、前記巻取部による前記被記録媒体の引き出しを直ちに停止する請求項2に記載の液体噴射装置。
  4. 前記制御部は、前記搬送部が前記被記録媒体を引き出して搬送する搬送速度が速いほど、前記所定量を小さくする請求項2に記載の液体噴射装置。
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