JP2014008625A - プリンターおよびその吸引ファンの制御方法 - Google Patents

プリンターおよびその吸引ファンの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】吸引プラテンの吸引力を下げるための調整待ち時間に起因する印刷時のスループットの低下を少なくすること。
【解決手段】プリンター1は、紙送りモーター9cおよび繰り出しモーター8bの力で正送り搬送を行うと共に、ロール紙4を回転させるためのロールモーター7aの力で逆送り搬送を行っており、逆送り時の搬送力が逆送り時の搬送力よりも小さい。搬送方向を正送りから逆送りに切り換える前に、プラテン10に記録紙Pを吸着するための吸引ファン11の吸引力をF1からF2まで下げる吸引力変更処理を行う。吸引力変更処理において、ファンモーター11aの駆動電流値を正送り時の電流値I1から一旦0にし、予め設定した規定時間Δtが経過した後、駆動電流値を逆送り時の電流値I2に上げる。
【選択図】図3

Description

本発明は、長尺の記録媒体をプラテン面に吸着しながら正送り方向および逆送り方向に搬送するプリンターおよびその吸引ファンの制御方法に関する。
印刷ヘッドからインク液滴を吐出して記録媒体に印刷するインクジェットプリンターにおいては、印刷位置に配設されたプラテン面に記録媒体を密着させて印刷ヘッドのインクノズル面と記録媒体との距離を適正に保つことが印刷品質確保の点から重要である。また、記録媒体がプラテン面から浮き上がって印刷ヘッドのインクノズル面に接触すると記録媒体が汚れるため、印刷ヘッドが記録媒体の上に位置している間は記録媒体をプラテン面から浮き上がらせないように保持する必要がある。そこで、従来から、吸引ファンの吸引力によってプラテンユニット内に負圧を発生させ、吸引孔を形成したプラテン面に記録媒体を吸着して保持する吸引プラテンが用いられている。
記録媒体をプラテン面に吸着するための吸引ファンの吸引力は、記録媒体の紙質(腰の強さ)などの各種の要因に応じて適正値が異なる。特許文献1には、プラテン面に記録媒体を吸着するための吸引ファンの回転数を制御するプリンターが開示されている。特許文献1のプリンターでは、記録媒体の種類や画像モードに適した吸引力となるように吸引ファンの吸引力を調整している。
特開2011−5644号公報
長尺の記録媒体(ラベル紙など)に印刷する場合、記録媒体の頭出し動作などを行うときに記録媒体を逆送りしており、搬送方向の切り換えを適宜行いながら印刷を行っている。正送りと逆送りを同一の紙送りモーターの正逆回転で行う場合には正送り時の搬送力と逆送り時の搬送力を同じにすることができる。しかしながら、大径のロール紙から記録媒体を繰り出すプリンターなどの場合には、正送り時には主に紙送りローラーを回転させる紙送りモーターの駆動力で搬送する一方、逆送り時にはロール紙を装着した回転軸をロールモーターの力で巻き取り方向に回転させ、ロールモーターの駆動力によって記録媒体を逆送りしながらロール紙に巻き取っている。このように、正送りと逆送りで異なる駆動源を用いると、正送り時と逆送り時で搬送力を同一にすることは困難である。例えば、ロールモーターの力で逆送りする場合、逆送り時の搬送力が正送り時の搬送力よりも小さくなる。
逆送り時の搬送力が正送り時の搬送力と異なる場合、一方の搬送力に合わせて吸引ファンの吸引力を設定してしまうと、他方の搬送力で搬送する場合に不都合が生じるおそれがある。すなわち、搬送力に対して吸引力が強すぎるとプラテン面に吸い付けられた記録媒体を吸引力に逆らって動かすことができない。従って、逆送り時の方が搬送力が小さい場合には、正送り時の搬送力に合わせて吸引力を設定してしまうと、逆送り時には搬送力が不足して搬送できないという問題点が生じる。
また、吸引ファンの吸引力を調整するとき、駆動源であるファンモーターの駆動電流を変更してから吸引力が目標値に到達して安定するまでに時間を要する。特に、逆送り時の搬送力に合わせてファンモーターの出力を下げる場合には、吸引力が目標値に到達して安定するまでの待ち時間が長い。従って、正送りと逆送りを切り換えながら印刷を行う構成では、正送りから逆送りへの切り換え毎に吸引力を下げるための待ち時間が長くかかり、スループットが低下してしまうという問題点がある。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、吸引力を下げるための調整待ち時間に起因するスループットの低下を少なくすることのできるプリンターおよびその吸引ファンの制御方法を提案することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の吸引ファンの制御方法は、
吸引ファンを駆動するファンモーターの駆動電流値を第1の電流値に設定し、
前記第1の電流値に設定された前記ファンモーターの駆動で第1の吸引力が生じる吸引プラテンを経由させて記録媒体を搬送経路の第1の方向に搬送し、
前記ファンモーターの前記駆動電流値を前記第1の電流値から、前記第1の電流値よりも低い第2の電流値に変更して前記ファンモーターを駆動させ、
前記第2の電流値に設定された前記ファンモーターを予め定められた時間駆動させた後、前記ファンモーターの前記駆動電流値を前記第1の電流値よりも低く、前記第2の電流値よりも高い第3の電流値に変更して前記ファンモーターを駆動させ、
前記第3の電流値に設定された前記ファンモーターの駆動で前記第1の吸引力よりも小さい第2の吸引力が生じる前記吸引プラテンを経由させて前記記録媒体を前記搬送経路の前記第1の方向と逆方向の第2の方向に搬送することを特徴としている。
本発明では、このように、搬送方向の変更に伴って吸引プラテンにおける吸引ファンの吸引力を変更できるため、搬送方向の変更に伴って搬送力が変わる場合(例えば、正送り時と逆送り時で異なる搬送モーターを用いる場合)に、搬送力に対して吸引力が強すぎて搬送できないという不都合を防ぐことができる。また、吸引力を変更するとき、ファンモーターの駆動電流を一旦最終目標値(第2の電流値)よりも低い値(第3の電流値)に下げることによって吸引力低下を早め、しかる後に最終目標値(第2の電流値)に切り換えることによって速やかに目標とする吸引力(逆送り時の吸引力)で安定させることができる。従って、吸引力を下げるための調整待ち時間を短くすることができ、搬送方向を切り換えながら印刷を行う際のスループットの低下を少なくすることができる。
本発明において、前記第3の電流値は0であることが望ましい。このようにすると、吸引力の低下を早めることができ、吸引ファンの吸引力を下げるための調整待ち時間をより短くすることができる。
また、本発明において、前記搬送経路の前記第1の方向に前記記録媒体を搬送し、前記ファンモーターの前記駆動電流値を前記第2の電流値に変更して前記ファンモーターを駆動させた後、前記記録媒体を切断することが望ましい。このように、切断動作に先立って駆動電流値を変更することにより、切断後に速やかに逆方向(第2の方向)への搬送を開始することができる。よって、オートカッターによる切断動作およびその後の記録媒体の頭出し動作を行う場合のスループットの低下を更に抑制できる。
この場合に、前記搬送経路の前記第1の方向に前記記録媒体を搬送しているときに、前記吸引プラテンと対向する印刷位置にある印刷ヘッドで前記記録媒体に印刷し、前記印刷ヘッドの前記印刷位置とは異なる退避位置への移動を開始した後、前記ファンモーターの前記駆動電流値を前記第2の電流値に変更して前記ファンモーターを駆動させることが望ましい。このようにすると、印刷ヘッドが吸引プラテン上から退避する前に記録媒体が吸引力の低下によって浮き上がるおそれを少なくすることができ、印刷ヘッドとの接触によって記録媒体が汚れるおそれを少なくすることができる。
更に、前記ファンモーターの駆動電流値を前記第3の電流値から前記第1の電流値に変更して前記ファンモーターを駆動させた後、前記印刷ヘッドの前記退避位置から前記印刷位置への移動を開始することが望ましい。このようにすると、印刷ヘッドが吸引プラテン上に復帰し始める前に吸引力を強める処理を開始できるため、印刷ヘッドとの接触によって記録媒体が汚れるおそれを少なくすることができる。
次に、本発明のプリンターは、
記録媒体に印刷する印刷ヘッドと、
駆動電流値の設定に応じて駆動するファンモーターと、
前記ファンモーターの駆動で吸引力を発生させる吸引ファンと、
前記印刷ヘッドと対向し、前記吸引ファンの吸引力で前記記録媒体を吸引する吸引プラテンと、
前記吸引プラテンを経由する搬送経路の第1の方向に前記記録媒体を搬送する第1搬送モーターと、
前記第1搬送モーターよりも小さい搬送力で前記記録媒体を前記搬送経路の前記第1の方向と逆方向の第2の方向に搬送する第2搬送モーターと、
前記記録媒体を前記搬送経路の前記第1の方向に搬送するときに前記ファンモーターの前記駆動電流値を第1の電流値に設定し、前記記録媒体の搬送方向を前記搬送経路の前記第1の方向から前記第2の方向に変更するときに、前記ファンモーターの駆動電流値を前記第1の電流値から当該第1の電流値よりも低い第2の電流値に変更して予め設定された時間駆動した後、前記第1の電流値よりも低く前記第2の電流値よりも高い第3の電流値に変更し、前記第3の電流値に設定された前記ファンモーターの駆動で前記記録媒体を前記搬送経路の前記第2の方向に搬送する制御部とを有することを特徴としている。
本発明のプリンターにおいて、前記搬送経路の前記第1の方向に搬送された前記記録媒体を切断する切断部を有し、前記制御部は、前記ファンモーターの前記駆動電流値を前記第1の電流値から前記第2の電流値に変更した後、前記切断部で前記記録媒体を切断させるように構成できる。
また、本発明のプリンターにおいて、前記印刷ヘッドを前記吸引プラテンと対向する印刷位置から前記印刷位置とは異なる退避位置に移動させる印刷ヘッド駆動部を有し、前記制御部は、前記印刷ヘッドの前記印刷位置から前記退避位置への移動を開始した後、前記ファンモーターの前記駆動電流値を前記第1の電流値から前記第2の電流値に変更するように構成できる。
本発明によれば、搬送方向の変更に伴って吸引プラテンにおける吸引ファンの吸引力を変更できるため、搬送方向の変更に伴って搬送力が変わる場合(例えば、正送り時と逆送り時で異なる搬送モーターを用いる場合)に、搬送力に対して吸引力が強すぎて搬送できないという不都合を防ぐことができる。また、吸引力を変更するとき、ファンモーターの駆動電流を一旦最終目標値(第2の電流値)よりも低い値(第3の電流値)に下げることによって吸引力低下を早め、しかる後に最終目標値(第2の電流値)に切り換えることによって速やかに目標とする吸引力(逆送り時の吸引力)で安定させることができる。従って、吸引力を下げるための調整待ち時間を短くすることができ、搬送方向を切り換えながら印刷を行う際のスループットの低下を少なくすることができる。
本発明のプリンターの主要部分の平面構成を示す説明図である。 プリンターの主要部分の断面構成を示す説明図である。 吸引力変更処理におけるファンモーターの制御を示すタイミングチャートである。 印刷データの受信後、ラベル1枚分の印刷、印刷済みのラベルの切断、および頭出し動作を行って次のラベルの印刷を開始するまでのプリンターの各部の動作を示すタイミングチャートである。 図4のタイミングチャートの区間に行われるプリンターの各部の主要な動作の実行順序を示すフローチャートである。
以下に、図面を参照して本発明を適用したプリンターおよびその吸引ファンの制御方法の実施の形態を説明する。
図1は本発明のプリンターの主要部分の平面構成を示す説明図、図2はプリンターの主要部分の断面構成を示す説明図である。図1、図2に示すように、プリンター1の内部には印刷ヘッド2が設けられ、印刷ヘッド2による印刷位置A(図1参照)を経由する搬送路3が形成されている。搬送路3は記録紙Pの搬送方向である装置前後方向に延びており、その上流端には、長尺の記録紙P(記録媒体)をロール状に巻いたロール紙4を装填するロール紙装填部5が設けられている。記録紙Pは、長尺の台紙の長手方向に沿って一定間隔で貼り付けられている定型のラベルを備えるラベル紙である。
ロール紙装填部5は、ロール紙4を装着するロール軸6と、ロール軸6を回転可能に支持する支持機構(図示省略)と、ロール軸6を巻き取り方向に回転させるロール軸駆動機構7を備えている。ロール軸駆動機構7は、ロールモーター7a(第2搬送モーター)と、ロールモーター7aの回転をロール軸6に伝達する駆動力伝達機構7bと、駆動力伝達機構7bによる駆動力の伝達経路を接続状態および遮断状態に切り換えるクラッチ機構7cを備えている。ロール紙4から搬送路3に記録紙Pが繰り出されるときには、クラッチ機構7cを切断状態にする。これにより、巻き取り方向とは逆向きにロール軸6を回転させて記録紙Pを繰り出すことができる。
ロール紙装填部5の近傍には、ロール紙4から記録紙Pを引き出す繰り出しローラー8aが配置されている。繰り出しローラー8aは、繰り出しモーター8bの出力回転に基づいて回転する。記録紙Pは、ロール紙4から繰り出しローラー8aに向かって斜めに引き出された後、繰り出しローラー8aに掛け渡されて搬送路3に引き出され、搬送路3に沿って配置された紙送りローラー9aおよびプラテン10(吸引プラテン)を通過するようにセットされる。紙送りローラー9aは、記録紙Pに鉛直方向の下側から当接しており、紙送りローラー9aに向けて鉛直方向の上方から押圧ローラー9bが押圧されている。紙送りローラー9aは、紙送りモーター9cの出力回転に基づいて回転する。
プラテン10の上面には多数の吸引孔が開いたプラテン面10aが形成されている。各吸引孔は、プラテン10の内部に形成された吸引通路に連通しており、吸引通路は吸引ファン11の吸引口にダクトを介して連通している。吸引ファン11を駆動すると、プラテン面10aの吸引孔から空気が吸引され、プラテン面10aの上を搬送される記録紙Pがプラテン面10aに吸い付けられる。後述するように、吸引ファン11の吸引力は、吸引ファン11の駆動源であるファンモーター11aの出力を制御することによって調整される。
印刷ヘッド2は、記録紙Pよりも幅寸法が長い長尺のラインインクジェットヘッドであり、インク吐出用のノズル列が形成されたインクノズル面2a(図2参照)を鉛直方向の下方に向けて配置されている。印刷ヘッド2に設けられたインク吐出機構を駆動すると、図示しないインク供給機構から供給されるインクがインクノズル面2aの各ノズルから吐出される。印刷ヘッド2は、ヘッド移動機構12(印刷ヘッド駆動部)により、プラテン10に対峙する印刷位置Aと、搬送路3の幅方向すなわち記録紙Pの搬送方向と直交する方向の側方に設定されたホームポジションH(図1参照:退避位置)との間で移動する。ヘッド移動機構12は、印刷ヘッド2を搭載するキャリッジ12aおよびキャリッジモーター12bを備えており、キャリッジモーター12bの出力に基づき、予め設定した移動経路に沿ってキャリッジ12aを移動させる。
搬送路3におけるプラテン10の搬送方向下流側の位置には、記録紙Pを切断するオートカッター13(切断部)が配置されている。オートカッター13は、搬送路3を挟んで鉛直方向に対峙するように固定刃および可動刃を配置したカッター機構13aと、カッター機構13aを駆動するカッターモーター13bを備えている。記録紙Pは、繰り出しモーター8b(第1搬送モーター)および紙送りモーター9c(第1搬送モーター)の駆動力によって正送り方向(第1の方向:図2のB1方向)に搬送され、印刷位置Aに供給される。繰り出しモーター8bおよび紙送りモーター9cによる記録紙Pの正送り動作に連動して、印刷位置Aにおける静止状態の印刷ヘッド2からのインクの吐出動作を行うことにより、記録紙Pへの印刷が行われる。印刷後、印刷が施された記録紙Pの切断予定箇所、例えば、印刷済みのラベルと次のラベルの間のラベル間ギャップの部分がオートカッター13による切断位置Cに位置決めされるまで記録紙Pを正送りして、オートカッター13による切断動作を行う。切断後には、記録紙Pを逆送り方向(第2の方向:図2のB2方向)に搬送して、記録紙Pを逆送り方向に戻す頭出し動作を行う。
ここで、記録紙Pは、正送り方向に搬送されるときは上記のように繰り出しモーター8bおよび紙送りモーター9cの駆動力によって搬送されるが、逆送り方向に搬送されるときはロールモーター7aの駆動力によって搬送される。すなわち、記録紙Pを逆送りするときには、クラッチ機構7cを接続状態に切り換えてロールモーター7aを駆動し、ロール軸6を巻き取り方向に回転させる。これにより、記録紙Pがロール紙4に巻き取られ、搬送路3上の記録紙Pが逆送り方向に引き戻される。逆送りを行うときには、紙送りモーター9cを駆動せず、押圧ローラー9bを紙送りローラー9aに押し付けている付勢力を解除して記録紙Pの挟み込みを解除する。
プラテン10の側方には、ホームポジションHの下側にヘッドメンテナンスユニット14が配置されている。ヘッドメンテナンスユニット14は、印刷ヘッド2のインクノズル面2aを鉛直方向の下側からキャッピングするキャップ部材14aと、キャップ部材14aを昇降させるキャップ駆動モーター14bを備えている。キャップ部材14aは、キャップ駆動モーター14bの出力に基づき、ホームポジションHに位置決めされた印刷ヘッド2のインクノズル面2aを封鎖するキャッピング位置と、このキャッピング位置の下側に退避した退避位置の間を上下動する。キャップ部材14aは、上方に開口した矩形断面の部材であり、その底部にはインク吸収材が保持されている。ホームポジションHに位置決めされた印刷ヘッド2からキャップ部材14aに向けてインクが吐出されると、キャップ部材14a内のインク吸収材にインクが吸収される。キャップ部材14a内に吐出されたインクは、キャップ部材14aに接続された図示しない廃インクチューブを通って回収される。
プリンター1は、印刷ヘッド2がホームポジションHに停止しているとき、インクノズルのメンテナンス動作として、キャップ部材14aに向けてインク液滴を吐出するフラッシングを行う。本例では、キャップ部材14aでインクノズル面2aをキャッピングした状態で行う印刷前フラッシングと、印刷ヘッド2のインクノズル面をキャッピングせずに退避位置にあるキャップ部材14aに向けてインクを吐出する定期フラッシングの2種類のフラッシングを実行できる。すなわち、印刷前フラッシングは、キャップ部材14aの開閉動作を伴うフラッシングであり、定期フラッシングは、キャップ部材14aの開閉動作を伴わないフラッシングである。2種類のどちらのフラッシングを行うかは、印刷ヘッド2のホームポジションHへの停止要因に応じて決定される。
印刷前フラッシングは、印刷データが枯渇したとき(すなわち、受信した印刷データの印刷を完了したとき)に実行される。この場合には、印刷ヘッド2をホームポジションHに戻して停止させ、キャップ部材14aでインクノズル面2aをキャッピングする。そして、次の印刷データを受信するまで待機させる。そして、次の印刷データの印刷開始前にキャッピングした状態のままで印刷前フラッシングを行い、しかる後にキャップ部材14aの開動作を行い、印刷ヘッド2を印刷位置Aに移動させ、印刷を行う。一方、定期フラッシングは、予め設定した分量(例えば、ラベル1枚分)以上の印刷を連続して行う場合に、当該予め設定した分量の印刷を行う毎に、印刷ヘッド2をホームポジションHに移動させて実行される。このように、連続印刷中に行う定期フラッシングではキャップ部材14aの開閉動作を省略することにより、定期フラッシングの所要時間を短縮し、連続印刷時のスループットを向上させることができる。
(制御系)
プリンター1の各部を統括制御する制御部20は、CPUおよびROM、RAMなどの記憶部を備えている。制御部20によるプリンター1の制御機能は、記憶部に記憶されたファームウェアをCPUが読み出して実行することによって実現される。制御部20には、不図示の通信部を介して、上位機器からの印刷データや各種制御コマンドが入力される。また、制御部20の入力側には、プリンター1内に設けられた紙検出器や各モーターの回転数を検出するエンコーダー等の各種の検出器からの検出信号が入力される。一方、制御部20の出力側には、ロールモーター7a、繰り出しモーター8b、紙送りモーター9c、ファンモーター11a、キャリッジモーター12b、およびカッターモーター13bがそれぞれモータードライバーを介して接続されると共に、ヘッドドライバーを介して印刷ヘッド2が接続されている。
(吸引ファンの吸引力制御)
記録紙Pは、搬送中は吸引ファン11によってプラテン面10aに吸い付けられている。本例では、正送り時と逆送り時で異なるモーターを駆動源としており、逆送り時のロールモーター7aによる搬送力は、正送り時の繰り出しモーター8bおよび紙送りモーター9cによる搬送力よりも小さい。そこで、逆送り時にロールモーター7aの搬送力で搬送することを可能にするため、逆送り時の吸引ファン11の吸引力F2を正送り時の吸引ファン11の吸引力F1よりも小さくするように吸引ファン11の吸引力を制御している。このため、正送り時の搬送力に適合した吸引力F1と、逆送り時の搬送力に適合した吸引力F2の値を予め決定しておき、搬送方向の切り換えタイミングに合わせて吸引ファン11の吸引力を変更する吸引力変更処理を行う。
吸引ファンの駆動源であるファンモーター11aはDCモーターであり、PWM制御によって駆動制御されている。制御部20は、ファンモーター11aの駆動電流値を決定すると、この駆動電流値で駆動するための制御信号(デューティー比)をモータードライバーに出力する。モータードライバーは、制御部20から受け取った制御信号(デューティー比)に基づいてPWM信号を生成し、これに基づいてファンモーター11aを駆動する。制御部20は、正送り時の吸引力F1で吸引を行うためのファンモーター11aの駆動電流値I1と、逆送り時の吸引力F2で吸引を行うためのファンモーター11aの駆動電流値I2を記憶すると共に、これらの駆動電流値に対応するデューティー比を記憶している。上述したように、本例では、正送り時の搬送力よりも逆送り時の搬送力が小さいため、I1>I2となっており、駆動電流値I1(第1の電流値)に対応するデューティー比は100%、駆動電流値I2(第2の電流値)に対応するデューティー比は30%に設定されている。そして、制御部20は、以下に説明する吸引力変更処理に用いる電流値として、逆送り用の電流値I2よりも更に小さい電流値I3(第3の電流値)と、この電流値I3に対応するデューティー比を記憶している。本例では、I3を0とし、これに対応するデューティー比は0%となっている。
図3は吸引力変更処理におけるファンモーター11aの制御を示すタイミングチャートであり、図3(a)は正送り時の吸引力F1から逆送り時の吸引力F2に切り換える場合、図3(b)は逆送り時の吸引力F2から正送り時の吸引力F1に切り換える場合のタイミングチャートである。制御部20は、搬送方向を正送り方向から逆送り方向に切り換えるときには、吸引力をF1からF2に下げるため、図3(a)のタイミングチャートに従ってファンモーター11aを制御する。すなわち、この場合には、ファンモーター11aの駆動電流値をI1からI2に直接変更することなく、一旦I3に変更した後にI2に変更する。このため、モータードライバーに出力するデューティー比を100%から一旦目標値(30%)よりも低い値(0%)に変更する。これにより、ファンモーター11aの駆動電流を一旦0にする。そして、予め設定した制御時間Δtの間はデューティー比を0%に維持し、制御時間Δtが経過すると、デューティー比を目標値(30%)に変更する。
このようにすると、デューティー比を0%にして駆動電流を0にしている間に吸引力を急激に低下させることができるため、吸引力の変更を開始してから目標の吸引力F2に到達して安定するまでの調整待ち時間を短くすることができる。ここで、制御時間Δtを適正な値に設定することにより、目標の吸引力F2に到達するまでの時間をより短くすることができる。制御部20は、事前に実験や計算等によって決定した制御時間Δtの適正値を記憶しており、この値に基づいて図3(a)に示す制御を行う。
一方、搬送方向を逆送り方向から正送り方向に切り換えるときには、制御部20は、吸引力をF2からF1に上げるため、図3(b)のタイミングチャートに従ってファンモーター11aを制御する。この場合には、ファンモーター11aの駆動電流値をI2からI1に上げるにあたって、モータードライバーに出力するデューティー比を30%から直接100%に切り換える。
(印刷時のプリンター各部の動作およびこれに伴う吸引力変更処理)
図4は、印刷データの受信後、ラベル1枚分の印刷、印刷済みのラベルの切断、および頭出し動作を行って次のラベルの印刷を開始するまでのプリンター1の各部の動作を示すタイミングチャートである。また、図5は、図4のタイミングチャートの区間に行われるプリンターの各部の主要な動作の実行順序を示すフローチャートである。
プリンター1は、印刷データを受信する前は、印刷ヘッド2をホームポジションHに戻し、キャップ部材14aによるキャッピング状態で待機している。制御部20は、印刷データを受信すると(図5のステップS1)、その時点(図4のT1)から、印刷準備処理を開始する。制御部20は、印刷準備処理として、印刷ヘッド2がキャッピングされた状態でインクを吐出する印刷前フラッシングを行い(図5のステップS2)、しかる後に、印刷ヘッド2を印刷位置Aへ移動させるため、キャリッジモーター12bを駆動する処理を行う(図5のステップS3)。
吸引ファン11は、印刷待機中も吸引を続けている。ここで、印刷データ受信前の吸引ファン11の吸引力が正送り時の吸引力F1よりも小さい値であった場合には、印刷準備処理において、吸引ファン11の吸引力を第1の吸引力F1まで上昇させる吸引力立ち上げ処理を行う。そして、印刷ヘッド2が印刷位置Aに復帰するタイミング(図4のT3)よりも前に、吸引力立ち上げ処理を完了させる(図5のステップS4)。一方、印刷データ受信前の吸引ファン11の吸引力が正送り動作用の吸引力(第1の吸引力F1)である場合には、印刷準備動作において吸引力の調整は必要ないため、ステップS4は行わない。
制御部20は、印刷ヘッド2が印刷位置Aに移動すると同時に(図4のT3)、記録紙Pの正送り方向への搬送を開始する。すなわち、タイミングT3において繰り出しモーター8bを駆動開始し、繰り出しモーター8bに連動して紙送りモーター9cを駆動開始する。本例では、紙送りモーター9cの駆動開始タイミングを繰り出しモーター8bよりも僅かに遅らせるように両モーターの駆動開始タイミングを制御している。繰り出しローラー8aおよび紙送りローラー9aによる搬送速度が規定の搬送速度に到達すると(図4のT4)、印刷ヘッド2による印刷を開始する。制御部20は、正送り搬送動作の開始タイミング(図4のT3)から印刷開始タイミング(図4のT4)までの区間において、記録紙Pを規定の搬送速度に到達させるように加速を行う(図5のステップS5)。本例では、この加速区間が経過して搬送速度が定速になったときに記録紙Pの印刷開始位置(例えば、ラベルの先頭)から印刷を開始できるようにするため、記録紙Pの頭出し動作を行うとき、次の印刷開始位置を印刷位置Aに対して所定寸法(すなわち、加速区間中の記録紙Pの搬送量)だけ搬送方向の上流側に戻した位置に記録紙Pを位置決めしておく。
制御部20は、印刷ヘッド2によってラベル1枚分の印刷を行う間は、繰り出しローラー8aおよび紙送りローラー9aによって規定の搬送速度で記録紙Pを正送りする(図5のステップS6)。ラベル1枚分の印刷が終了したとき(図4のT5)、制御部20は、印刷ヘッド2を印刷位置AからホームポジションHに移動させる動作を開始する(図5のステップS7)。すなわち、タイミングT5においてキャリッジモーター12bを駆動開始し、印刷ヘッド2がホームポジションHに移動完了したタイミング(図4のT6)でキャリッジモーター12bを駆動停止させる。ここで、ラベルを1枚印刷する毎に上述した定期フラッシングを行う場合には、ホームポジションHへの移動後、後述する印刷ヘッド2の印刷位置Aへの復帰動作が始まる前(図4のT6からT10までの区間)に実行することができる(図5のステップS8)。
制御部20は、印刷ヘッド2をホームポジションHに移動させる動作と並行して、記録紙Pの正送り搬送を続けて行い、ラベル1枚分の印刷が終了した記録紙Pをオートカッター13による切断位置Cに位置決めする(図5のステップS9)。すなわち、印刷ヘッド2がホームポジションHへの移動を開始したタイミングT5から短時間だけ定速搬送を継続し、その後、繰り出しローラー8aおよび紙送りローラー9aを減速して正送り搬送を停止する(図4のT7)。制御部20は、タイミングT5からT7までの区間の前半における定速搬送区間の間に、ロール紙4の回転を止めるブレーキ機構(図示省略)を作動させる。記録紙Pは、タイミングT7において搬送が停止されたとき、印刷済みのラベルと次のラベルとの間のラベル間ギャップの部分が切断位置Cに位置決めされた状態になる。
制御部20は、記録紙Pの正送り搬送が止まったタイミング(図4のT7)で、吸引ファン11の吸引力をF1からF2に変更する処理を開始する(図5のステップS10)。上述したように、吸引力を下げる場合の吸引力変更処理は、図3(a)のタイミングチャートに従って行われる。吸引力変更処理が完了するタイミング(図4のT8)は、印刷ヘッド2のホームポジションHへの移動が完了するタイミング(図4のT6)よりも後になっている。制御部20は、印刷ヘッド2がホームポジションHに移動した後、吸引力変更処理が完了するまでの区間(図4のT6からT8までの区間)に、カッターモーター13bを駆動してオートカッター13による記録紙Pの切断動作を実行する(図5のステップS11)。切断動作の実行後に、吸引力変更処理が完了して、吸引ファン11の吸引力がF2に切り換わる(図5のステップS12)。
制御部20は、吸引力変更処理が完了した時点(図4のT8)から、記録紙Pの頭出し動作を開始する。すなわち、ロールモーター7aを駆動開始して記録紙Pの巻き取りを開始し、記録紙Pを逆送り方向に搬送する(図5のステップS13)。なお、ロールモーター7aによる逆送り動作中に繰り出しモーター8bを適宜逆回転させ、繰り出しローラー8aによって逆送り搬送を適宜アシストすることもできる。続いて、制御部20は、頭出しのための逆送り搬送が完了する前の所定のタイミング(図4のT9)で、次の搬送方向の切り換えに備えて、吸引ファン11の吸引力をF2からF1に変更する処理を開始する(図5のステップS14)と共に、この吸引力変更処理の開始後の所定のタイミング(図4のT10)で、ホームポジションHへ移動した印刷ヘッド2を再び印刷位置Aに戻す動作を開始する(図5のステップS15)。上述したように、吸引力を上げる場合の吸引力変更処理は、図3(b)のタイミングチャートに従って行われる。
吸引力をF2からF1に変更する処理および印刷ヘッド2の印刷位置Aへの移動が開始した後のタイミング(図4のT11)で、記録紙Pが頭出し位置に到達する。制御部20は、このタイミングでロールモーター7aを駆動停止させ、逆送りを停止する。これにより、頭出し動作が完了する。頭出し動作の完了後、吸引力変更処理が完了し(図4のT12)、その後に、印刷ヘッド2の印刷位置Aへの移動が完了する(図4のT13)。制御部20は、印刷ヘッド2が印刷位置Aに戻るのと同時に、図5のステップS5に戻り、次のラベルへの印刷を行うため、再び、記録紙Pの正送り方向への搬送を開始する。
以上のように、本例のプリンター1は、搬送方向の切り換えに応じて吸引ファン11の吸引力を調整して、搬送力の小さいロールモーター7aによる逆送り搬送を行うときには、吸引ファン11の吸引力を小さくすることができる。従って、逆送り時にも吸引力に逆らって記録紙Pを動かすことができる。また、吸引ファン11の吸引力を小さくするとき、ファンモーター11aの駆動電流値をI1から一旦最終目標値であるI2よりも低い値(本例の場合には0)に下げることによって吸引力低下を早め、しかる後に最終目標値であるI2に切り換えることによって速やかに目標とする吸引力(逆送り時の吸引力F2)で安定させることができる。従って、吸引力をF1からF2に下げるための調整待ち時間を短くすることができ、搬送方向を切り換えながら印刷を行う際のスループットの低下を少なくすることができる。よって、印刷を高速化することができる。
また、本例では、印刷後に記録紙Pを正送りしてオートカッター13による切断位置Cに位置決めし、記録紙Pを切断した後に、記録紙Pを逆送りして頭出しを行うにあたって、切断位置Cへの位置決め終了後、切断動作の実行よりも前に、吸引力をF1からF2に変更する処理を開始している。すなわち、切断動作の実行に先立って、ファンモーター11aの駆動電流値をI1からI3に変更する。このように、切断動作に先立って吸引力変更処理を開始することにより、より早く吸引力F2への変更が完了する。従って、切断後に速やかに逆送り動作に移ることができる。よって、オートカッター13による切断動作およびその後の記録紙Pの頭出し動作を行う場合のスループットの低下を更に少なくすることができる。
そして、本例では、印刷ヘッド2を記録紙Pの上(印刷位置A)からホームポジションHへ退避させる動作を開始した後に、吸引力をF1からF2に変更する処理を開始しており、また、印刷ヘッド2をホームポジションHから記録紙Pの上(印刷位置A)に戻す動作を開始する前に、吸引力をF2からF1に変更する処理を開始している。このようなタイミングで吸引力を変更することにより、印刷ヘッド2が記録紙Pの上にある状態で記録紙Pが浮き上がるおそれを少なくすることができ、印刷ヘッド2と記録紙Pとの接触によって記録紙Pが汚れるおそれを少なくすることができる。
更に、本例では、印刷データが枯渇して印刷ヘッド2がホームポジションHに戻ったときには、キャップ部材14aで印刷ヘッド2のインクノズル面2aをキャッピングしてインクを吐出する印刷前フラッシングを行い、連続印刷中の定期フラッシングでは、キャップ部材14aでインクノズル面2aをキャッピングせずに離れた位置にあるキャップ部材14aに向けてインクを吐出する。このようにすると、定期フラッシングの際にはキャップの開閉動作を行う必要がないため、連続印刷中の定期フラッシングに伴うスループットの低下を抑制できる。従って、更に印刷を高速化することができる。
なお、上記実施形態では、吸引力をF1からF2に下げるときに用いる第3の電流値を0にしていたが、第3の電流値I3は第2の電流値I2よりも小さい値であればよく、0に限定されるものではない。また、上記実施形態は、正送り用の搬送モーター(紙送りモーター9c、繰り出しモーター8b)の搬送力が逆送り用の搬送モーター(ロールモーター7a)の搬送力よりも大きい構成の例であったが、逆送り時の搬送力が正送り時の搬送力よりも大きい場合においても同様の制御を行うことができる。この場合には、逆送りから正送りに切り換えるときに図3(a)のような吸引力変更処理を行えばよい。
1…プリンター、2…印刷ヘッド、2a…インクノズル面、3…搬送路、4…ロール紙、5…ロール紙装填部、6…ロール軸、7…ロール軸駆動機構、7a…ロールモーター(第2搬送モーター)、7b…駆動力伝達機構、7c…クラッチ機構、8a…繰り出しローラー、8b…繰り出しモーター(第1搬送モーター)、9a…紙送りローラー、9b…押圧ローラー、9c…紙送りモーター(第1搬送モーター)、10…プラテン(吸引プラテン)、10a…プラテン面、11…吸引ファン、11a…ファンモーター、12…ヘッド移動機構(印刷ヘッド駆動部)、12a…キャリッジ、12b…キャリッジモーター、13…オートカッター(切断部)、13a…カッター機構、13b…カッターモーター、14…ヘッドメンテナンスユニット、14a…キャップ部材、14b…キャップ駆動モーター、20…制御部、A…印刷位置、B1…正送り方向、B2…逆送り方向、C…切断位置、H…ホームポジション(退避位置)、I1…駆動電流値(第1の電流値)、I2…駆動電流値(第2の電流値)、I3…駆動電流値(第3の電流値)、P…記録紙(記録媒体)

Claims (8)

  1. 吸引ファンを駆動するファンモーターの駆動電流値を第1の電流値に設定し、
    前記第1の電流値に設定された前記ファンモーターの駆動で第1の吸引力が生じる吸引プラテンを経由させて記録媒体を搬送経路の第1の方向に搬送し、
    前記ファンモーターの前記駆動電流値を前記第1の電流値から、前記第1の電流値よりも低い第2の電流値に変更して前記ファンモーターを駆動させ、
    前記第2の電流値に設定された前記ファンモーターを予め定められた時間駆動させた後、前記ファンモーターの前記駆動電流値を前記第1の電流値よりも低く、前記第2の電流値よりも高い第3の電流値に変更して前記ファンモーターを駆動させ、
    前記第3の電流値に設定された前記ファンモーターの駆動で前記第1の吸引力よりも小さい第2の吸引力が生じる前記吸引プラテンを経由させて前記記録媒体を前記搬送経路の前記第1の方向と逆方向の第2の方向に搬送することを特徴とする吸引ファンの制御方法。
  2. 前記第2の電流値は0であることを特徴とする請求項1に記載の吸引ファンの制御方法。
  3. 前記搬送経路の前記第1の方向に前記記録媒体を搬送し、
    前記ファンモーターの前記駆動電流値を前記第2の電流値に変更して前記ファンモーターを駆動させた後、前記記録媒体を切断することを特徴とする請求項1または2に記載の吸引ファンの制御方法。
  4. 前記搬送経路の前記第1の方向に前記記録媒体を搬送しているときに、前記吸引プラテンと対向する印刷位置にある印刷ヘッドで前記記録媒体に印刷し、
    前記印刷ヘッドの前記印刷位置とは異なる退避位置への移動を開始した後、
    前記ファンモーターの前記駆動電流値を前記第2の電流値に変更して前記ファンモーターを駆動させることを特徴とする請求項3に記載の吸引ファンの制御方法。
  5. 前記ファンモーターの駆動電流値を前記第3の電流値から前記第1の電流値に変更して前記ファンモーターを駆動させた後、
    前記印刷ヘッドの前記退避位置から前記印刷位置への移動を開始することを特徴とする請求項4に記載の吸引ファンの制御方法。
  6. 記録媒体に印刷する印刷ヘッドと、
    駆動電流値の設定に応じて駆動するファンモーターと、
    前記ファンモーターの駆動で吸引力を発生させる吸引ファンと、
    前記印刷ヘッドと対向し、前記吸引ファンの吸引力で前記記録媒体を吸引する吸引プラテンと、
    前記吸引プラテンを経由する搬送経路の第1の方向に前記記録媒体を搬送する第1搬送モーターと、
    前記第1搬送モーターよりも小さい搬送力で前記記録媒体を前記搬送経路の前記第1の方向と逆方向の第2の方向に搬送する第2搬送モーターと、
    前記記録媒体を前記搬送経路の前記第1の方向に搬送するときに前記ファンモーターの前記駆動電流値を第1の電流値に設定し、前記記録媒体の搬送方向を前記搬送経路の前記第1の方向から前記第2の方向に変更するときに、前記ファンモーターの駆動電流値を前記第1の電流値から当該第1の電流値よりも低い第2の電流値に変更して予め設定された時間駆動した後、前記第1の電流値よりも低く前記第2の電流値よりも高い第3の電流値に変更し、前記第3の電流値に設定された前記ファンモーターの駆動で前記記録媒体を前記搬送経路の前記第2の方向に搬送する制御部とを有することを特徴とするプリンター。
  7. 前記搬送経路の前記第1の方向に搬送された前記記録媒体を切断する切断部を有し、
    前記制御部は、前記ファンモーターの前記駆動電流値を前記第1の電流値から前記第2の電流値に変更した後、前記切断部で前記記録媒体を切断させることを特徴とする請求項6に記載のプリンター。
  8. 前記印刷ヘッドを前記吸引プラテンと対向する印刷位置から前記印刷位置とは異なる退避位置に移動させる印刷ヘッド駆動部を有し、
    前記制御部は、前記印刷ヘッドの前記印刷位置から前記退避位置への移動を開始した後、前記ファンモーターの前記駆動電流値を前記第1の電流値から前記第2の電流値に変更することを特徴とする請求項6に記載のプリンター。
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