JP4447340B2 - 記録装置 - Google Patents

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本発明は、インクジェットプリンタあるいはプロッタなどの記録装置に関し、更に特定すれば自動巻き取り機構を備えたロール紙使用の記録装置に関する。
回転自在に支持したロール紙の引き出し部分を駆動ローラとピンチローラとから成るグリップ部で挟持し、駆動ローラの回転によってロール紙の引き出し部分をX軸方向に送る一方、記録ヘッドで前記ロール紙の引き出し部分に印字作画を行い、前記ロール紙の引き出し部分が所定量排紙方向に前記駆動ローラによって搬送されると、印字作画済みのロール紙の引き出し部分を巻き取りモータに連係する巻き取りスクローラに自動的に巻き取るようにした自動用紙巻き取り機能を備えた記録装置が従来知られている。
また、ウエブの先端側のプリント済みの領域を切断するカッタと、ウエブの挟持を解除する挟持解除手段とを備え、ウエブに印字後、このウエブをカットした後、逆送してウエブの挟持を解除するようにしたラベルプリンタが従来知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2002−103709号公報(第1ページ、第1図)
プリンタなどにおいて、用紙の端を検出する動作がある。その場合、記録ヘッドを移動して記録ヘッドに搭載したエッジ検出センサで用紙の端の検出を行うことが多い。通常の印字を行う前の状態であれば、用紙の白紙の部分をそのままエッジ検出センサを横断させて用紙端の検出を行うので問題はないが、ロール紙などにおいては、既に印字がされている場合があり、その場合、印字部分をエッジ検出センサで走査すると誤検出を起こす可能性がある。そこで、ロール紙の用紙端検出動作において、用紙を若干排出方向に搬送してから、印字がされていない部分にて用紙端の検出を行っている。そこで、この検出動作では、検出後、用紙を送った分、若干バックフィードで印字位置を戻してから印字を行うようにしている。また、ロール紙への印字が行われている場合、印字が終わった後には、ピンチローラでの加圧部分が印字の最終部分より用紙の供給側にある。すぐに印字が続行されるならば問題はないのだが、ある程度の時間が経た後に印字が行われると、その加圧された部分が不具合になって印字に悪影響を与える可能性がある。そこで印字が終わった後、次のデータがこない場合などには、その部分を避けて印字を実施するために、印字位置の後端近傍部分にグリップ部の加圧位置がくるように用紙を若干戻してから待機状態になることがある。そして印字をするときにはその加圧位置を避ける分だけ用紙を送ってから開始する場合がある。
上記のような用紙の戻し動作を行う記録装置において、図10に示すように、通常の自動用紙巻き取り機構を設けていると、用紙14の搬送において、駆動ローラ60とピンチローラ64とからなるグリップ部の下流側(排紙側)の用紙14のたるみ即ち余裕が増えると、排紙側の用紙14にテンションを付与するアーム70が軸72を中心としてウエイト76の重量により時計方向に揺動する。アーム70が限界位置(巻き取り開始位置)に達すると、巻き取りモータが自動的に駆動され、巻き取りスクローラ40が、図10中、反時計方向に回転し、巻き取りスクローラ40に用紙を巻き取り、図10に示すように、駆動ローラ60とピンチローラ64からなるグリップ部と巻き取りスクローラ40との間の用紙14はたるみ(余裕)のない状態となる。この直後に上記用紙の戻し動作が行われ、グリップ部の駆動ローラ60が時計方向に回転すると、グリップ部の下流側の用紙に即ち排紙側の用紙に余裕がないため、用紙が突っ張って紙送りに影響を与え、戻し動作にエラーが生じ、印字ができなくなってしまうことがある。
本発明は上記問題点を解決することを目的とするものである。
上記目的を達成するため本発明は、回転自在に支持したロール紙の引き出し部分を駆動ローラとピンチローラとから成るグリップ部で挟持し、駆動ローラの回転によってロール紙の引き出し部分をX軸方向に送る一方、記録ヘッドで前記ロール紙の引き出し部分に印字作画を行い、前記ロール紙の引き出し部分が所定量排紙方向に前記駆動ローラによって搬送されると、印字作画済みのロール紙の引き出し部分を巻き取りモータに連係する巻き取りスクローラに自動的に巻き取るようにした自動用紙巻き取り機能を備えた記録装置において、前記駆動ローラを逆回転させ前記ロール紙の引き出し部を所定量用紙供給側に戻す動作を行うとき、この戻し動作に対してこれを阻止する引っ張り力が作用しないように該戻し動作を行う前に、前記巻き取りスクローラと前記グリップ部との間に用紙の余裕を確保するための動作を行うようにしたものである。
また本発明は、前記駆動ローラの逆回転による戻し動作の前に、所定量の排紙方向の搬送動作が行われた場合、この搬送動作によりロール紙の引き出し部分の自動巻き取りが実施されたか否かを判断し、実施がされたときは前記自動巻き取り機能をオフとして前記巻き取りスクローラからロール紙を戻す動作を行い、実施がされなかったときには所定量をそのまま戻すようにしたものである。
また本発明は、回転自在に支持したロール紙の引き出し部分を駆動ローラとピンチローラとから成るグリップ部で挟持し、駆動ローラの回転によってロール紙の引き出し部分をX軸方向に送る一方、記録ヘッドで前記ロール紙の引き出し部分に印字作画を行い、前記ロール紙の引き出し部分が所定量排紙方向に前記駆動ローラによって搬送されると、印字作画済みのロール紙の引き出し部分を巻き取りモータに連係する巻き取りスクローラに自動的に巻き取るようにした自動用紙巻き取り機能を備えた記録装置において、前記駆動ローラを逆回転させ前記ロール紙の引き出し部を所定量用紙供給側に戻す動作を行うとき、この戻し動作に対してこれを阻止する引っ張り力が作用しないように該戻し動作を行う前に前記巻き取りスクローラを巻き取り方向とは逆方向に所定量回転させ、前記巻き取りスクローラからロール紙を戻す動作を行うようにしたものである。
また本発明は、前記巻き取りスクローラからロール紙を戻す動作は、前記自動用紙巻き取り機構をオフとして行うようにしたものである。
また本発明は、前記駆動ローラの逆回転による戻し動作の前に、所定量の排紙方向の搬送動作が行われ、この搬送動作によりロール紙の引き出し部分の自動巻き取りが実施されたとき、前記自動用紙巻き取り機能をオフとして前記巻き取りスクローラからロール紙を戻す動作を行うようにしたものである。
本発明は自動巻き取り機構を設けた記録装置において、用紙を戻しても無理なく対処ができるので、用紙搬送動作のエラーを防止することができる。
以下に本発明の構成を添付した図面を参照して詳細に説明する。
図2において、符号2は大型インクジェットプリンターから成る記録装置であり、一対の脚台4上にそれぞれ脚体6が立設されている。8aは前方用紙ガイド、8bは後方用紙ガイド、10はプラテンであり、これらはそれぞれ金属板から構成され、それぞれ脚体6に支承された機体12に固設されている。前記脚体6の下部の後方側左右にはそれぞれ一対の軸受部材18,20が配置されている。14は、紙、合成樹脂、プラスチック等から成るロール紙であり、そのロール部がロール紙供給スクローラ16に装着されている。ロール紙供給スクローラ16の両端の中心に突出する軸部16aは、一対の軸受部材18,20上に載置されている。前記一対の軸受け部材18,20は、それぞれ、左右の脚体6,6の下部に配設された送出装置22,22の基板に回転自在に軸支されている。
左右の送出装置22,22のうち、一方の送出装置22側の一対の軸受け部材18,20のうち、一方の軸受け部材18は、動力伝達機構を介してメディア送出モータ24の出力軸に連結している。前記供給スクローラ16の鍔部は、送出装置22,22の対応する基板に回転自在に当按配置され、鍔部と基板とによって供給スクローラ16の軸方向の移動が係止されている。前記機体12の左右には互いに同一高さ位置で対向してブラケット26,26が固設され、該ブラケット26、26は記録装置2の前面方向と背面方向にそれぞれ突出している。28,28は、L型板状のホルダーアームであり、それぞれ、中間部に軸体30が突設されている。前記ホルダーアーム28,28の軸体30は、前記ブラケット26,26の背面突出部26aに、床面に対して平行な軸線を中心として回転自在に支持されている。
前記一対のホルダーアーム28,28のL型の一方端間には、テンションローラ32が回転自在に且つ床面に対して水平に掛架されている。一対のホルダーアーム28,28の他方端間には、テンションローラ34が回転自在に且つ床面に対して水平に掛架されている。前記一対のホルダーアーム28,28の前記軸体30に近い中間部間には、該ホルダーアーム28,28のねじれを防止するための軸状の補強部材36が配置され、その両端が対応するホルダーアーム28,28の中間部に固定されている。前記一対のブラケット26,26のうち、一方のブラケット26には、フラグ検出センサ38が設けられている。前記軸体30にはフラグ40がホルダーアーム28の揺動と連動して揺動するように固定され、このフラグ40の揺動経路に前記センサ38の検出部が位置している。
また、前記脚体6の下部前方側には、ロール紙巻き取りスクローラ40の両端軸部40aが脚体6の左右にそれぞれ回転自在に配置された一対の軸受部材42,44によって支承されている。前記一対の軸受部材42,44はそれぞれ脚体6に設けられた巻き取り装置の基板に回転自在に軸支され、一方の軸受部材42は、動力伝達機構を介してロール紙巻取りモータ46の出力軸に連結し、他方の軸受部材44は、動力伝達機構を介して、該軸受部材44の回転運動を検出するエンコーダ48のスリット盤に連結している。70,70は、L型板状のホルダーアームであり、それぞれ中間部に軸体72,72が垂直に突設されている。前記ホルダーアーム70,70の軸体72,72は、図5に示すように、前記ブラケット26,26の前面突出部26b,26bに、床面に対して平行な軸線を中心として回転自在に支持されている。
前記一対のホルダアーム70,70のL型の一方端間にはテンションローラ74が回転自在に且つ床面に対して水平に掛架されている。また、一対のホルダーアーム70,70の他方間には、バランスローラ76が床面に対して水平に配置され、両端がホルダーアーム70,70に固定されている。前記ブラケット26,26の前面突出部26b,26bのうち、一方の前面突出部26bには、図5に示すように、フラグ検出センサ50が設けられている。一方のホルダーアーム70の軸体72には、フラグ78がホルダーアーム70の揺動と連動して揺動するように固定され、このフラグ78の揺動経路に前記センサ50の検出部が位置している。前記ブラケット26,26の他方の前面突出部26bには、ダンパ(図示省略)が固設され、ダンパの入力軸に固着されたギア80に、他方のホルダーアーム70の軸体72に固着されたギア82が噛み合っている。
前記ダンパは、前記ホルダーアーム70,70の下部が自重によりプリンタの外方向に向けて復帰する急速運動に対して負荷をかけるために設けられている。尚、このダンパは特に設けなくとも良く、ホルダーアーム70,70を軸体72,72を中心として回転フリーの状態としても良い。前記ホルダーアーム70,70が自重によりバランスがとれている無負荷状態において、テンションローラ74は、前方用紙ガイド8aの端Plと巻き取り側ロール紙の想定される最大径の端P2とを結んだ線より所定距離外側に即ちプリンタの前方に突出するように設定されている。
前記後方用紙ガイド8bの後方には、図2中、紙面垂直方向即ちY軸方向に延びるガイドローラ52が配置され、該ガイドローラ52は、機体に回転自在に軸支されている。54はY軸レールであり、前記用紙ガイド8bの上方に水平に配置され、両端がブラケットを介して機体に固定されている。前記Y軸レール54には、Yカーソル56(キャリッジ)が移動可能に取り付けられ、該Yカーソル56は、Y軸駆動モータに連結する無端状のスチールベルトを介して、機体に配設されたY軸駆動装置58に連係している。
前記プラテン10と後方用紙ガイド8bとの間には、Y軸方向に沿ってスリットが形成され、該スリットに駆動ローラ60が配置されている。駆動ローラ60の両端は、ブラケットを介して機体に配設されたX軸駆動装置62に連係している。前記Y軸レール54には、多数のピンチローラアームが弾発機構(図示省略)を介して揺動可能に取り付けられ、該ピンチローラアームに回転自在に支承されたピンチローラ64は、前記駆動ローラ60の表面から離反した状態と、該表面に水平に弾接した状態のいずれか一方の状態に設定し得るように構成されている。前記駆動ローラ60とピンチローラ64は用紙を挟持するグリップ部を構成している。
前記Yカーソル56の一方側にはヘッドべ−スが固設され、これにインクの色ごとに用意された4個の、それぞれ多数のノズルを備えたインクジェット記録ヘッド66が取り付けられている。また、Yカーソル56には、プラテン10上の用紙14のエッジを検出するための、光反射型のエッジ検出センサ57が設けられている。前記記録装置2のコントローラ68のメモリ69には印字制御プログラムが格納されている。
次に本実施形態の動作について説明する。
プラテン10上にロール紙14のくり出し部をセットするには、ピンチローラ64を上昇させ、供給スクローラ16にセットされているロール紙14のロール部からロール紙14を手操作でくり出し、このくり出し部をテンションローラ34の内側(即ち図2中、左側)とテンションローラ32の外側(即ち図2中、右側)にジグザグ状に掛け渡す。
作画施行表面が外側となるように巻かれた外巻きロール紙は図2に示すように供給スクロール16の外側からくり出され、内巻きロール紙は供給スクローラ16の内側からくり出される。ホルダーアーム28は略90度の範囲内で揺動範囲が規制され、ホルダーアーム28の偏芯部にかかるテンションローラ32,34等の重量により、図2中、軸体30を中心として時計方向に付勢されている。前記ホルダーアーム28は、無負荷状態においては、時計方向に設定された下向き揺動限界位置に係止される。
このホルダーアーム28の下向き揺動限界位置において、テンションローラ32は、下限位置に移動し、この状態において、テンションローラ34,32に掛けられたロール14のくり出し部はジグザグ状に最も屈曲された状態となり、ロール部14aとガイドローラ52間の長さが最長となる。更に、ロール紙14のくり出し部をガイドローラ52,駆動ローラ60ピンチローラ64間、プラテン10、前方用紙ガイド8a、テンションローラ74を経て、巻き取りスクローラ40に導き、くり出し部の先端を巻き取りスクローラ40に係止する。
次に、ピンチローラ64を下降させて、ピンチローラ64をロール紙14のくり出し部の上から駆動ローラ60に弾接する。これにより、駆動ローラ60とピンチローラ64とでロール紙14(作画媒体)をグリップし、作画媒体のセッテイングが完了する。該状態においては、通常、前方用紙ガイド8aと巻き取りスクローラ40との間及びガイドローラ52と供給スクローラ16との間に位置するロール紙14のくり出し部に弛みがあり、くり出し部にテンションが生じていない。そのため、ロール紙がセットされた状態で印字動作に入る前に、コントローラ68は、次の初期動作を行う。
まず、巻き取りモータ46を巻き取り方向に駆動し、巻き取りスクローラ40を用紙巻き取り方向に回転し、ロール紙14の巻き取り側のくり出し部をテンションローラ74に圧接し、このくり出し部にテンションを発生させる。テンションローラ74がロール紙くり出し部からの圧力によって、自重による付勢力に抗して後退し、図3に示す、初期位置Aに達したところで、コントローラは、検出センサ50の信号に基づき、巻き取りモータ46の駆動を停止する。一方、送出モータ24を逆方向に駆動し、供給スクローラ16を用紙巻き取り方向即ち、図3中、時計方向に逆回転させる。これにより、ロール紙14のくり出し部は、供給スクローラ16に巻き取られていく。この過程で、ロール紙14のくり出し部にテンションが発生し、ホルダーアーム28に、テンションローラ34,32を介して図2中、反時計方向に回転力が作用する。
この回転力により、ホルダーアーム28が、図2中、反時計方向に自重による付勢力に抗して回転する。テンションローラ32が送出動作位置に達すると、センサフラグ40がセンサ38の検出部に移動する。これにより、センサ38がテンションローラ32の送出動作位置を検出する。コントローラ68は、センサ38からの検出信号に基づいて、送出モータ24をロール紙送出順方向に所定時間駆動する。この送出モータ24の駆動により、供給スクローラ16は、図2中、反時計方向即ちロール紙14を送出する方向に回転し、ロール紙14がロール部から所定量くり出される。これにより、ロール紙くり出し部からのテンションローラ32,34に対する圧力が低下し、ホルダーアーム28は、図2中、時計方向に回転する。
テンションローラ32が下限位置に達する手前で、送出モータ24の駆動が停止する。該状態において、ロール紙のくり出し部は、テンションローラ34,32によって急角度でジグザグ状に屈曲された状態となる。該状態において、ロール紙14のくり出し部には、ホルダーアーム28の自重による、図2中、時計方向の偏芯モーメントによってテンションが付与される。これにより、ロール紙セット時の初期状態におけるロール紙14の弛みが除去され、ロール紙14のくり出し部にテンションが付与された状態となる。ロール紙14の供給側と排出側のテンションは、軸受け部材18,20,42,44に載せた供給スクローラ16及び巻き取りスクローラ40が回転しない程度に設定されている。
プリンタが作画動作に移行すると、ロール紙14のくり出し部は、駆動ローラ60の一方向の間欠正回転により、プラテン10上をX軸方向に搬送される。また、記録ヘッド66は、コントローラ68の制御により画像情報に基いて駆動され、インクを吐出するとともに、Yカーソル56のY軸レール54に沿った往復移動によって、Y軸に沿ってロール紙54のくり出し部を走査し、コントローラ68のメモリに展開された画像情報がロール紙14の作画施行表面に可視化される。作画中、駆動ローラ60とピンチローラ64とから成るグリップ部によってロール紙14が順次プラテン10上に引き出されると、テンションローラ32,34は、ロール紙14のくり出し部によって加圧され、ホルダーアーム28は、軸体30を中心として、図2中、自重による偏芯モーメントに抗して、反時計方向に回転していく。
該状態において、グリップ部によるロール紙くり出し部に対する引っ張り搬送力即ちグリップの負荷は一定に保持される。テンションローラ32が送出動作位置に達すると、コントローラ68は、センサ38からの信号によってこれを検知し、送出モータ24をロール紙14送出方向に一定時間駆動する。これにより、ホルダーアーム28は、自重により、図2中、時計方向に回転し、ロール紙14のくり出し部が、テンションローラ32,34によってジグザグ状に深く屈曲される。テンションローラ32が下限位置32aに達する若干手前で、送出モータ24の駆動が停止し、この動作が繰り返される。
一方、上記作画中、グリップ部からロール紙の作画済みの部分が用紙排出方向に送られると、前方用紙ガイド8aの端部と巻き取りスクローラ40間のロール紙14の長さが徐々に増加する。この増加に伴って、ホルダーアーム70は、初期位置Aから軸体72を中心として、図2中、時計方向に自重により揺動する。ロール紙14がく字状に深く屈曲し、テンションローラ74が、図3中、仮想線で示す、所定の巻き取り開始位置Bに達すると、検出センサ50が検出信号をコントローラ68に出力し、コントローラ68は、巻き取りモータ46を巻き取り方向に駆動する。巻き取りモータ46の駆動により、巻き取りスクローラ40が図3中、反時計方向に回転し、ロール紙14の引き出し部分が巻き取りスクローラ40に巻き取られ、テンションローラ74がロール紙14からの圧力によって、初期位置Aの方向に後退する。
テンションローラ74が初期位置Aに戻り、グリップ部の下流側の用紙14にたるみ(余裕)がなくなったところで、コントローラ68は、検出センサ50からの信号に基づいて、巻き取りを停止する。作画中、この動作が繰り返される。この動作中、ホルダーアーム70の揺動範囲は、ほぼ15度位に設定され、テンションローラ74は、Pl,P2を結ぶ線の外側にわずかに突出する初期位置Aと前記線から更に外側に大きく突出する巻き取り開始位置Bの間で往復移動する。
印字が完了した後、用紙幅を検出する動作がある場合には、コントローラ68は、プラテン10上の用紙を横切って、エッジ検出センサ57を移動制御し、用紙幅の検出動作を行う。この用紙幅検出動作において、コントローラ68は、所定量、用紙14を排出方向に搬送する動作と、用紙幅検出後、用紙14を所定量供給側に戻す動作を行う。また、コントローラ68は、印字後、次のデータがこない場合、印字位置の後端近傍部分にグリップ部がくるように用紙を若干供給側に戻してから待機する。そして、印字をする場合には、そのグリップ位置を避けるために、所定量用紙を排出方向に送ってから印字を開始する。
次に、記録装置が上記用紙の戻し動作を行うときの、コントローラの動作について図1に示すフローチャートを参照して説明する。
コントローラは、メモリ内の印字情報に基づいて用紙戻し動作があるか否か判断し(ステップ1)、肯定を判断すると、最初の動作は送り動作か戻し動作か判断する(ステップ2)。用紙幅検出動作のときは、最初の動作は送り動作即ち排出方向の搬送である。また印字待機動作のときは、最初の動作は戻し動作である。最初の動作が送り動作のときは、駆動ローラ60を図2中、反時計方向に回転させ、用紙14を送り方向即ち排出方向に搬送する(ステップ3)。次にコントローラは用紙の搬送で巻き取りが実施されたか否か判断し(ステップ4)、肯定を判断すると、自動用紙巻き取り機能をオフとする(ステップ5)。図8は巻き取りが実行され、駆動ローラ60の下流側の用紙にたるみ即ち余裕がなくなった状態を示している。次に巻き取りスクローラ40を図2中、時計方向に逆回転させ、巻き取りスクローラ40から、ステップ3で搬送した分だけ用紙を戻す(ステップ6)。
次に、コントローラは、駆動ローラ60を時計方向に回転させ、ステップ3で搬送した分だけ用紙14を戻す(ステップ7)。次に、コントローラは自動用紙巻き取り機能をオンとする(ステップ8)。なお、ステップ1で用紙戻し動作がないと判断するとコントローラは動作を終了する。また、コントローラは、ステップ4で否定を判断すると、駆動ローラ60を回転させ、ステップ3で搬送した分だけ用紙を戻し(ステップ9)、動作を終了する。ステップ2でコントローラが最初の動作が戻し動作であると判断した場合には、コントローラは、自動用紙巻き取り機能をオフとし(ステップ10)、次に巻き取りスクローラ40を、図2中、時計方向に逆回転させ、巻き取りスクローラ40から用紙を戻す(ステップ11)(図9参照)。次にコントローラは、巻き取り開始位置を越える戻し量があったか否か判断し(ステップ12)、否定を判断したときは、ステップ12の判断に戻り、戻し量が巻き取り開始位置Bを越えたところで、巻き取りスクローラ40から用紙を戻す動作を停止する(ステップ13)。
次にコントローラは、駆動ローラ60を図3中、時計方向に回転し、用紙を戻す(ステップ14)(図9参照)。次に自動巻き取り機能をオンとする(ステップ8)。 尚、上記用紙を巻き取りスクローラ40から戻す動作において、急激な負荷の変動を避けることが必要であり、そのため、本実施形態では、テンションローラ74から排紙側の用紙14に対して負荷即ちテンションがかかるようにしてある。
本発明の動作を示すフローチャートである。 記録装置の全体側面図である。 記録装置の側面図である。 ロール紙巻き取り部の説明的外観図である。 巻き取り側テンション付与部の正面説明図である。 記録装置の全体背面図である。 記録装置の機能ブロック説明図である。 記録装置の一部の側面図である。 記録装置の一部の側面図である。 従来技術の説明図である。
符号の説明
2 記録装置
4 脚台
6 脚体
8a 用紙ガイド
8b 用紙ガイド
10 プラテン
12 機体
14 ロール紙
16 供給スクローラ
18 軸受け部材
20 軸受け部材
20 用紙ガイド
22 送出装置
24 送出モータ
26 ブラケット
28 ホルダーアーム
30 軸体
32 テンションローフ
34 テンションローフ
36 禰強部材
38 フラグ検出センサ
40 巻き取りスクローラ
42 軸受け部材
44 軸受け部材
46 巻き取りモータ
48 エンコーダ
50 フラグ検出センサ
52 ガイドローラ
54 Y軸レール
56 Yカーソル
58 Y軸駆動装置
60 駆動ローラ
62 X軸駆動装置
64 ピンチローラ
66 記録ヘッド
68 コントローラ
70 ホルダーアーム
72 軸体
74 テンションローラ
76 バランスローラ

Claims (3)

  1. 回転自在に支持したロール紙の引き出し部分を駆動ローラとピンチローラとから成るグリップ部で挟持し、駆動ローラの回転によってロール紙の引き出し部分を排紙方向に送る一方、記録ヘッドで前記ロール紙の引き出し部分に印字作画を行い、前記ロール紙の引き出し部分が所定量排紙方向に前記駆動ローラによって搬送されると、印字作画済みのロール紙の引き出し部分を巻き取りモータに連係する巻き取りスクローラに自動的に巻き取るようにした自動用紙巻き取り機能を備えた記録装置において、前記駆動ローラを逆回転させ前記ロール紙の引き出し部を所定量用紙供給側に戻す動作を行うとき、この戻し動作に対してこれを阻止する引っ張り力が作用しないように該戻し動作を行う前に、所定量の排紙方向の搬送動作が行われた場合、この搬送動作によりロール紙の引き出し部分の自動巻き取りが実施されたか否かを判断し、実施がされたときは前記自動巻き取り機能をオフとして前記巻き取りスクローラからロール紙を戻す動作を行い、実施がされなかったときには所定量をそのまま戻すようにしたことを特徴とする記録装置。
  2. 回転自在に支持したロール紙の引き出し部分を駆動ローラとピンチローラとから成るグリップ部で挟持し、駆動ローラの回転によってロール紙の引き出し部分を排紙方向に送る一方、記録ヘッドで前記ロール紙の引き出し部分に印字作画を行い、前記ロール紙の引き出し部分が所定量排紙方向に前記駆動ローラによって搬送されると、印字作画済みのロール紙の引き出し部分を巻き取りモータに連係する巻き取りスクローラに自動的に巻き取るようにした自動用紙巻き取り機能を備えた記録装置において、前記駆動ローラを逆回転させ前記ロール紙の引き出し部を所定量用紙供給側に戻す動作を行うとき、この戻し動作に対してこれを阻止する引っ張り力が作用しないように該戻し動作を行う前に前記巻き取りスクローラを巻き取り方向とは逆方向に所定量回転させ、前記巻き取りスクローラからロール紙を戻す動作を行うようにし、前記巻き取りスクローラからロール紙を戻す動作は、前記自動用紙巻き取り機能をオフとして行うようにしたことを特徴とする記録装置。
  3. 前記駆動ローラの逆回転による戻し動作の前に、所定量の排紙方向の搬送動作が行われ、この搬送動作によりロール紙の引き出し部分の自動巻き取りが実施されたとき、前記自動用紙巻き取り機能をオフとして前記巻き取りスクローラからロール紙を戻す動作を行うようにしたことを特徴とする請求項に記載の記録装置。
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