JP2004106346A - 記録装置における用紙乾燥方法及び装置 - Google Patents

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Kazutoshi Shimizu
清水 一利
Senba Ozaki
尾崎 千馬
Toru Kiyozawa
清沢 亨
Norinosuke Ito
伊藤 憲之介
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Abstract

【課題】送風機によって用紙の印字作画面の乾燥を行う際に、風圧によって用紙がばたつくのを防止するとともに、用紙に当たった風が用紙の送り経路の上流側に上がっていくのを防止し、風による印字部への悪影響を防止する。
【解決手段】作画媒体14は駆動ローラ60とピンチローラ64とから成るグリップ部で挟持され、駆動ローラ60の回転によって排出方向に送られる。一方、プラテン10上で記録ヘッド66により作画媒体14に印字作画が行われる。作画媒体14の排出経路には用紙裏面保持部材74が配置され、印字作画済みの作画媒体14の裏面に当接される。これにより作画媒体14の裏面を保持しつつ作画媒体14の印字作画部分に送風機86の風を当てて印字作画部分の乾燥を行う。送風機86の風は作画媒体14に対して斜め下向きに流れるように、作画媒体14と風の向きの相対角度が設定されている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はインクジェットプリンタ等の主として大型の記録装置における用紙乾燥方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図4に示すように、駆動ローラ60とピンチローラ64とでロール紙14のくり出し部を挟持し、駆動ローラ60の回転によってロール紙のくり出し部をX軸方向に送る一方、記録ヘッド66でロール紙14のくり出し部を紙面垂直方向のY軸方向に走査し、記録ヘッド66からインクを吐出してロール紙14に印字作画を行い、印字作画済みのロール紙14を巻き取りモータに連係する巻き取りスクローラ40に自動的に巻き取るようにした記録装置2が従来知られている。この記録装置では、その前方に送風機86を対向配置し、ロール紙の印字作画面に風を当て、ロール紙14の印字作画面のインクを巻き取りスクローラ40の手前で乾燥させている。図4中、4は脚台、42,44は軸受け部材、54はY軸レール、56はYカーソルである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ロール紙の印字作画面に送風機の風を当て、印字作画面を乾燥させる場合、風圧によってロール紙にばたつきが起こり、このばたつきがロール紙の上流側に波及していってグリップ部の用紙の挟持に影響し、作画品質が低下してしまうという問題点がある。また、ロール紙を巻き取りスクローラで巻き取る場合には、用紙のばたつきによりこの巻き取りがスムーズに行えないという問題点が発生する。また、用紙に当たった風が用紙の排出経路の上流側の方に上がってしまい、記録ヘッドから吐出されるインク滴にも影響し、これも作画品質の低下の原因となってしまうという問題点があった。
本発明は、上記問題点を解決することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、作画媒体を駆動ローラとピンチローラとから成るグリップ部で挟持し、駆動ローラの回転によって作画媒体を排出方向に送る一方、記録ヘッドで作画媒体に印字作画を行い、印字作画済みの作画媒体の印字作画面に送風機の風を当て乾燥させるようにした記録装置における用紙乾燥方法において、前記作画媒体の排出経路に用紙裏面保持部材を配置し、印字作画済みの作画媒体の裏面に前記用紙裏面保持部材を当接し、該作画媒体の裏面を保持しつつ前記作画媒体の印字作画部分に送風機の風を当てて該印字作画部分の乾燥を行うようにしたものである。
また本発明は、前記送風機の作画媒体に当たった風がほぼ作画媒体の下方に流れるように、前記作画媒体の印字作画面と送風機の風の向きとの相対角度を設定したものである。
また本発明は、作画媒体を駆動ローラとピンチローラとから成るグリップ部で挟持し、駆動ローラの回転によって作画媒体を排出方向に送る一方、記録ヘッドで作画媒体に印字作画を行うようにした記録装置において、前記グリップ部と前記載置面間の作画媒体の排出経路に用紙裏面保持部材を配置し、該用紙裏面保持部材を、印字作画済みの作画媒体の裏面に当接し、該作画媒体の裏面を保持しつつ、該保持した部分の下側の印字作画面に送風機の風を当て、該印字作画面を乾燥させるようにしたものである。
また本発明は、前記用紙裏面保持部材に加えて、作画媒体の風の当たる部分の裏側に作画媒体のバタつきを防止する用紙支持部材を配置したものである。
また本発明は、作画媒体を駆動ローラとピンチローラとから成るグリップ部で挟持し、駆動ローラの回転によって作画媒体を排出方向に送る一方、記録ヘッドで作画媒体に印字作画を行い、印字作画済みの作画媒体を巻き取りモータに連係する巻き取りスクローラに自動的に巻き取るようにした記録装置において、前記グリップ部と前記巻き取りスクローラ間の作画媒体の排出経路に用紙裏面保持部材を配置し、該用紙裏面保持部材を、前記作画媒体の裏面に当接し、前記作画媒体の前記用紙裏面保持部材を基準として下側の印字作画面に送風機の風を当て、該印字作画面を乾燥させるようにしたものである。
また本発明は、作画媒体を駆動ローラとピンチローラとから成るグリップ部で挟持し、駆動ローラの回転によって作画媒体を排出方向に送る一方、記録ヘッドで作画媒体に印字作画を行い、印字作画済みの作画媒体を巻き取りモータに連係する巻き取りスクローラに自動的に巻き取るようにした記録装置において、前記グリップ部と前記巻き取りスクローラ間の作画媒体の排出経路に用紙裏面保持部材を該経路の前方に突出させて配置し、該用紙裏面保持部材を、前記作画媒体の排出経路がく字状に屈曲するように前記作画媒体の裏面に当接し、前記作画媒体の前記用紙裏面保持部材を基準として下側の下向きに傾斜した印字作画面に送風機の風を当て、作画媒体に当たった風がほぼ作画媒体の下方に流れるようにしたものである。
また本発明は、前記送風機の送風口を下向きに傾け、該送風機の風が前記作画媒体に斜め下向きに当たり、作画媒体に当たった風がほぼ作画媒体の下方に流れるようにしたものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の構成を添付した図面を参照して詳細に説明する。
図1において、符号2は大型インクジェットプリンターから成る記録装置であり、一対の脚台4上にそれぞれ脚体6が立設されている。8aは前方用紙ガイド、8bは後方用紙ガイド、10はプラテンであり、これらはそれぞれ金属板から構成され、それぞれ脚体6に支承された機体12に固設されている。前記脚体6の下部の後方側左右にはそれぞれ一対の軸受部材18,20が配置されている。14は、紙、合成樹脂、プラスチック等から成るロール紙であり、そのロール部がロール紙供給スクローラ16に装着されている。ロール紙供給スクローラ16の両端の中心に突出する軸部16aは、一対の軸受部材18,20上に載置されている。前記一対の軸受け部材18,20は、それぞれ、左右の脚体6の下部に配設された送出装置22の基板に回転自在に軸支されている。
【0006】
左右の送出装置22のうち、一方の送出装置22側の一対の軸受け部材18,20のうち、一方の軸受け部材18は、動力伝達機構を介してメディア送出モータ(図示省略)の出力軸に連結している。前記供給スクローラ16の鍔部は、送出装置22の対応する基板に回転自在に当接配置され、鍔部と基板とによって供給スクローラ16の軸方向の移動が係止されている。前記機体12の左右には互いに同一高さ位置で対向してブラケット26が固設され、該ブラケット26は記録装置2の前面方向と背面方向にそれぞれ突出している。28は、一対のL型板状のホルダーアームであり、それぞれ、中間部に軸体30が突設されている。前記ホルダーアーム28の軸体30は、前記ブラケット26の背面突出部26aに、床面に対して平行な軸線を中心として回転自在に支持されている。
【0007】
前記一対のホルダーアーム28のL型の一方端間には、テンションローラ32が回転自在に且つ床面に対して水平に掛架されている。一対のホルダーアーム28の他方端間には、テンションローラ34が回転自在に且つ床面に対して水平に掛架されている。前記一対のホルダーアーム28の前記軸体30に近い中間部間には、該ホルダーアーム28のねじれを防止するための軸状の補強部材36が配置され、その両端が対応するホルダーアーム28の中間部に固定されている。前記一対のブラケット26のうち、一方のブラケット26には、フラグ検出センサ38が設けられている。前記軸体30にはフラグ40がホルダーアーム28の揺動と連動して揺動するように固定され、このフラグ40の揺動経路に前記センサ38の検出部が位置している。
【0008】
また、前記脚体6の下部前方側には、ロール紙巻き取りスクローラ40の両端軸部40aが脚体6の左右にそれぞれ回転自在に配置された一対の軸受部材42,44によって支承されている。前記一対の軸受部材42,44はそれぞれ脚体6に設けられた巻き取り装置の基板に回転自在に軸支され、一方の軸受部材42は、動力伝達機構を介してロール紙巻取りモータ(図示省略)の出力軸に連結し、他方の軸受部材44は、動力伝達機構を介して、該軸受部材44の回転運動を検出するエンコーダ(図示省略)のスリット盤に連結している。70は、一対のL型板状のホルダーアームであり、それぞれ中間部に軸体72が垂直に突設されている。前記ホルダーアーム70の軸体72は、前記ブラケット26の前面突出部26bに、床面に対して平行な軸線を中心として回転自在に支持されている。
【0009】
前記一対のホルダアーム70のL型の一方端間にはテンションローラ74が回転自在に且つ床面に対して水平に掛架されている。また、一対のホルダーアーム70の他方間には、バランスローラ76が床面に対して水平に配置され、両端がホルダーアーム70に固定されている。前記ブラケット26の前面突出部26bのうち、一方の前面突出部26bには、フラグ検出センサ(図示省略)が設けられている。一方のホルダーアーム70の軸体72には、フラグ(図示省略)がホルダーアーム70の揺動と連動して揺動するように固定され、このフラグの揺動経路に前記センサの検出部が位置している。前記ブラケット26の他方の前面突出部26bには、ダンパ(図示省略)が固設され、ダンパの入力軸に固着されたギアに、他方のホルダーアーム70の軸体72に固着されたギアが噛み合っている。前記ダンパは、前記ホルダーアーム70の下部が自重によりプリンタの外方向に向けて復帰する急速運動に対して負荷をかけるために設けられている。前記ホルダーアーム70が自重によりバランスがとれている無負荷状態において、テンションローラ74は、前方用紙ガイド8aの端P1と巻き取り側ロール紙の想定される最大径の端P2とを結んだ線より所定距離外側に即ちプリンタの前方に突出するように設定されている。
【0010】
前記後方用紙ガイド8bの後方には、図1中、紙面垂直方向即ちY軸方向に延びるガイドローラ52が配置され、該ガイドローラ52は、機体に回転自在に軸支されている。54はY軸レールであり、前記用紙ガイド8bの上方に水平に配置され、両端がブラケットを介して機体に固定されている。前記Y軸レール54には、Yカーソル56(キャリッジ)が移動可能に取り付けられ、該Yカーソル56は、Y軸駆動モータに連結する無端状のスチールベルトを介して、機体に配設されたY軸駆動装置に連係している。
【0011】
前記プラテン10と後方用紙ガイド8bとの間には、Y軸方向に沿ってスリットが形成され、該スリットに駆動ローラ60が配置されている。駆動ローラ60の両端は、ブラケットを介して機体に配設されたX軸駆動装置に連係している。前記Y軸レール54には、多数のピンチローラアームが弾発機構(図示省略)を介して揺動可能に取り付けられ、該ピンチローラアームに回転自在に支承されたピンチローラ64は、前記駆動ローラ60の表面から離反した状態と、該表面に水平に弾接した状態のいずれか一方の状態に設定し得るように構成されている。前記駆動ローラ60とピンチローラ64は用紙を挟持するグリップ部を構成している。
【0012】
前記Yカーソル56の一方側にはヘッドベースが固設され、これにインクの色ごとに用意された4個の、それぞれ多数のノズルを備えたインクジェット記録ヘッド66が取り付けられている。
86は送風機であり、脚台80に立設された支柱82に支持されている。送風機86はその送風口86aが、テンションローラ74と巻き取りスクローラ40との間のロール紙14の下向き傾斜部14aの印字作画表面に対向して配置されている。本実施形態では、送風口86aの送風方向が水平な方向に設定されている。
次に本実施形態の動作について説明する。
プラテン10上にロール紙14のくり出し部をセットするには、ピンチローラ64を上昇させ、供給スクローラ16にセットされているロール紙14のロール部からロール紙14を手操作でくり出し、このくり出し部をテンションローラ34の内側(即ち図1中、左側)とテンションローラ32の外側(即ち図1中、右側)にジグザグ状に掛け渡す。
【0013】
作画施行表面が外側となるように巻かれた外巻きロール紙は図1に示すように供給スクロール16の外側からくり出され、内巻きロール紙は供給スクローラ16の内側からくり出される。ホルダーアーム28は略90度の範囲内で揺動範囲が規制され、ホルダーアーム28の偏芯部にかかるテンションローラ32,34等の重量により、図1中、軸体30を中心として時計方向に付勢されている。前記ホルダーアーム28は、無負荷状態においては、時計方向に設定された下向き揺動限界位置に係止される。
【0014】
このホルダーアーム28の下向き揺動限界位置において、テンションローラ32は、下限位置に移動し、この状態において、テンションローラ34,32に掛けられたロール14のくり出し部はジグザグ状に最も屈曲された状態となり、ロール部14aとガイドローラ52間の長さが最長となる。更に、ロール紙14のくり出し部をガイドローラ52,駆動ローラ60ピンチローラ64間、プラテン10、前方用紙ガイド8a、テンションローラ74を経て、巻き取りスクローラ40に導き、くり出し部の先端を巻き取りスクローラ40に係止する。
【0015】
次に、ピンチローラ64を下降させて、ピンチローラ64をロール紙14のくり出し部の上から駆動ローラ60に弾接する。これにより、駆動ローラ60とピンチローラ64とでロール紙14(作画媒体)をグリップし、作画媒体のセッティングが完了する。該状態においては、通常、前方用紙ガイド8aと巻き取りスクローラ40との間及びガイドローラ52と供給スクローラ16との間に位置するロール紙14のくり出し部に弛みがあり、くり出し部にテンションが生じていない。そのため、ロール紙がセットされた状態で印字動作に入る前に、コントローラ68は、次の初期動作を行う。まず、巻き取りモータを巻き取り方向に駆動し、巻き取りスクローラ40を用紙巻き取り方向に回転し、ロール紙14の巻き取り側のくり出し部をテンションローラ74に圧接し、このくり出し部にテンションを発生させる。
【0016】
テンションローラ74がロール紙くり出し部からの圧力によって、自重による付勢力に抗して後退し、所定の初期位置に達したところで、コントローラは、検出センサ50の信号に基づき、巻き取りモータ46の駆動を停止する。一方、送出モータを逆方向に駆動し、供給スクローラ16を用紙巻き取り方向即ち、図1中、時計方向に逆回転させる。これにより、ロール紙14のくり出し部は、供給スクローラ16に巻き取られていく。この過程で、ロール紙14の供給側のくり出し部にテンションが発生し、ホルダーアーム28に、テンションローラ34,32を介して図1中、反時計方向に回転力が作用する。
【0017】
この回転力により、ホルダーアーム28が、図1中、反時計方向に自重による付勢力に抗して回転する。テンションローラ32が送出動作位置に達すると、センサフラグ40がセンサ38の検出部に移動する。これにより、センサ38がテンションローラ32の送出動作位置を検出する。コントローラは、センサ38からの検出信号に基づいて、送出モータをロール紙送出順方向に所定時間駆動する。この送出モータ24の駆動により、供給スクローラ16は、図1中、反時計方向即ちロール紙14を送出する方向に回転し、ロール紙14がロール部から所定量くり出される。これにより、ロール紙くり出し部からのテンションローラ32,34に対する圧力が低下し、ホルダーアーム28は、図1中、時計方向に回転する。
【0018】
テンションローラ32が下限位置に達する手前で、送出モータ24の駆動が停止する。該状態において、ロール紙のくり出し部は、テンションローラ34,32によって急角度でジグザグ状に屈曲された状態となる。該状態において、ロール紙14のくり出し部には、ホルダーアーム28の自重による、図1中、時計方向の偏芯モーメントによってテンションが付与される。これにより、ロール紙セット時の初期状態におけるロール紙14の弛みが除去され、ロール紙14のくり出し部にテンションが付与された状態となる。ロール紙供給側と排出側のテンションは、軸受け部材18,20,42,44に載せた供給スクローラ16及び巻き取りスクローラ40が回転しない程度に設定されている。
【0019】
プリンタが作画動作に移行すると、ロール紙14のくり出し部は、駆動ローラ60の一方向の間欠回転により、プラテン10上をX軸方向に搬送される。また、記録ヘッド66は、コントローラ68の制御により画像情報に基いて駆動され、インクを吐出するとともに、Yカーソル56のY軸レール54に沿った往復移動によって、Y軸に沿ってロール紙54のくり出し部を走査し、コントローラ68のメモリに展開された画像情報がロール紙14の作画施行表面に可視化される。作画中、駆動ローラ60とピンチローラ64とから成るグリップ部によってロール紙14が順次プラテン10上に引き出されると、テンションローラ32,34は、ロール紙14のくり出し部によって加圧され、ホルダーアーム28は、軸体30を中心として、図1中、自重による偏芯モーメントに抗して、反時計方向に回転していく。
【0020】
該状態において、グリップ部によるロール紙くり出し部に対する引っ張り搬送力即ちグリップの負荷は一定に保持される。テンションローラ32が送出動作位置に達すると、コントローラは、センサ38からの信号によってこれを検知し、送出モータをロール紙14送出方向に一定時間駆動する。これにより、ホルダーアーム28は、自重により、図1中、時計方向に回転し、ロール紙14のくり出し部が、テンションローラ32,34によってジグザグ状に深く屈曲される。テンションローラ32が下限位置に達する若干手前で、送出モータ24の駆動が停止し、この動作が繰り返される。
【0021】
一方、上記作画中、グリップ部によりロール紙14の作画済みの部分が用紙排出方向に送られると、前方用紙ガイド8aの端部P1と巻き取りスクローラ40間のロール紙14の長さが徐々に増加する。この増加に伴って、ホルダーアーム70は、初期位置から軸体72を中心として、図1中、時計方向に自重により揺動する。ロール紙14がく字状に深く屈曲し、テンションローラ74が、所定の巻き取り位置に達すると、検出センサが検出信号信号をコントローラに出力し、コントローラは、巻き取りモータを巻き取り方向に駆動する。巻き取りモータの駆動により、巻き取りスクローラ40が図1中、反時計方向に回転し、ロール紙14のくり出し部が巻き取りスクローラ40に巻き取られ、テンションローラ74がロール紙14からの圧力によって、初期位置の方向に後退する。
【0022】
テンションローラ74が初期位置に戻ったところで、コントローラは、検出センサからの信号に基づいて、巻き取りを停止する。作画中、この動作が繰り返される。この動作中、ホルダーアーム70の揺動範囲は、ほぼ15度位に設定され、テンションローラ74は、P1,P2を結ぶ線の外側に突出する初期位置とこの線から更に外側に突出する巻き取り位置の間で往復移動し、ロール紙14の排出側は、テンションローラ74を中心として、作画中、常にく字状を保持する。一方、作画中、送風機86が駆動され、送風機86の風は、図1中、矢印の方向に排出され、作画済みの下向き傾斜部14aに当たり、インクによるインク作画面を乾燥させる。下向き傾斜部14aにはテンションローラ74によりテンションがかかっているため、ロール紙14が風圧によりばたつくことがない。
【0023】
下向き傾斜部14aに当たった風は、一部が矢印で示すように用紙の上流側に流れるが、この上に上がった風は、下向き傾斜部14aに案内されるため、角度を変更してまで上に行くことがなく、記録ヘッド66の印字動作に影響を及ぼすことがない。上記テンションローラ74は用紙裏面保持部材を構成している。
上記実施形態では、送風機86の送風口86aを水平方向に向けているが、図2に示すように、送風口86を下向きに所定角度傾斜しておけば、用紙裏面保持部材74の下方に位置するロール紙14に傾きがなくても、送風口86aから出た風は、ロール紙14に沿って下向きに流れ、上の方に流れることはない。
【0024】
図3は本発明の他の実施形態を示し、脚台80に、印字作画済みのロール紙14を折り重なった状態で受ける用紙載置部80aが形成されている。また、脚台80に一対の支柱90が立設され、これにローラから成る用紙裏面保持部材88の両端が回転自在に支持されている。前記裏面保持部材88は、ロール紙14の横幅をカバーする長さに設定され、前方用紙ガイド8aの下方に、該ガイド8aより更に前方に位置して水平に配置されている。前記用紙載置保持部材88の下方に位置して、複数本の鎖などから成る用紙支持部材92の上端が前記支柱90の上部に吊持されている。
【0025】
上記した構成において、ロール紙14は、作画中、供給スクローラから、前方用紙ガイド8a、用紙裏面保持部材88及び用紙支持部材92に当接しつつこれらに支持案内されて用紙載置部80aに順次折り重なって収納される。作画中、前方用紙ガイド8aの下流側に位置するロール紙14の印字作画面の、用紙裏面保持部材88と用紙支持部材92とによって裏面が保持された部分は、下向きに傾斜した送風機86の風が当たり、乾燥が行われる。ロール紙14の印字作画面の風による乾燥が行われる時、ロール紙14の風が当たる部分の裏面は、用紙裏面保持部材8と用紙支持部材92とによる用紙保持作用によって、風圧によるばたつきが生じることがなく、また、風も用紙送り経路の上流側に上がることがない。なお、図3において、用紙を巻き取る必要がある場合には、用紙載置部80aに巻き取り装置を設けても良い。
【0026】
【発明の効果】
本発明は、上述の如く送風機によって、用紙をばたつかせることなく印字作画面の乾燥を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す記録装置の全体側面図である。
【図2】本発明の他の実施形態を示す説明的側面図である。
【図3】本発明の他の実施形態を示す説明的側面図である。
【図4】従来技術の説明的側面図である。
【符号の説明】
2   記録装置
4   脚台
6   脚体
8a  用紙ガイド
8b  用紙ガイド
10  プラテン
12  機体
14  ロール紙
16  供給スクローラ
18  軸受け部材
20  軸受け部材
20  用紙ガイド
22  送出装置
26  ブラケット
28  ホルダーアーム
30  軸体
32  テンションローラ
34  テンションローラ
36  補強部材
38  フラグ検出センサ
40  巻き取りスクローラ
42  軸受け部材
44  軸受け部材
52  ガイドローラ
54  Y軸レール
56  Yカーソル
60  駆動ローラ
64  ピンチローラ
66  記録ヘッド
68  コントローラ
70  ホルダーアーム
72  軸体
74  テンションローラ
76  バランスローラ
80  脚台
82  支柱
86  乾燥機
90  支柱

Claims (7)

  1. 作画媒体を駆動ローラとピンチローラとから成るグリップ部で挟持し、駆動ローラの回転によって作画媒体を排出方向に送る一方、記録ヘッドで作画媒体に印字作画を行い、印字作画済みの作画媒体の印字作画面に送風機の風を当て乾燥させるようにした記録装置における用紙乾燥方法において、前記作画媒体の排出経路に用紙裏面保持部材を配置し、印字作画済みの作画媒体の裏面に前記用紙裏面保持部材を当接し、該作画媒体の裏面を保持しつつ前記作画媒体の印字作画部分に送風機の風を当てて該印字作画部分の乾燥を行うようにしたことを特徴とする記録装置における用紙乾燥方法。
  2. 前記送風機の作画媒体に当たった風がほぼ作画媒体の下方に流れるように、前記作画媒体の印字作画面と送風機の風の向きとの相対角度を設定したことを特徴とする「請求項1」に記載の記録装置における用紙乾燥方法。
  3. 作画媒体を駆動ローラとピンチローラとから成るグリップ部で挟持し、駆動ローラの回転によって作画媒体を排出方向に送る一方、記録ヘッドで作画媒体に印字作画を行うようにした記録装置において、前記グリップ部と前記載置面間の作画媒体の排出経路に用紙裏面保持部材を配置し、該用紙裏面保持部材を、印字作画済みの作画媒体の裏面に当接し、該作画媒体の裏面を保持しつつ、該保持した部分の下側の印字作画面に送風機の風を当て、該印字作画面を乾燥させるようにしたことを特徴とする用紙乾燥装置。
  4. 前記用紙裏面保持部材に加えて、作画媒体の風の当たる部分の裏側に作画媒体のバタつきを防止する用紙支持部材を配置したことを特徴とする「請求項3」に記載の用紙乾燥装置。
  5. 作画媒体を駆動ローラとピンチローラとから成るグリップ部で挟持し、駆動ローラの回転によって作画媒体を排出方向に送る一方、記録ヘッドで作画媒体に印字作画を行い、印字作画済みの作画媒体を巻き取りモータに連係する巻き取りスクローラに自動的に巻き取るようにした記録装置において、前記グリップ部と前記巻き取りスクローラ間の作画媒体の排出経路に用紙裏面保持部材を配置し、該用紙裏面保持部材を、前記作画媒体の裏面に当接し、前記作画媒体の前記用紙裏面保持部材を基準として下側の印字作画面に送風機の風を当て、該印字作画面を乾燥させるようにしたことを特徴とする用紙乾燥装置。
  6. 作画媒体を駆動ローラとピンチローラとから成るグリップ部で挟持し、駆動ローラの回転によって作画媒体を排出方向に送る一方、記録ヘッドで作画媒体に印字作画を行い、印字作画済みの作画媒体を巻き取りモータに連係する巻き取りスクローラに自動的に巻き取るようにした記録装置において、前記グリップ部と前記巻き取りスクローラ間の作画媒体の排出経路に用紙裏面保持部材を該経路の前方に突出させて配置し、該用紙裏面保持部材を、前記作画媒体の排出経路がく字状に屈曲するように前記作画媒体の裏面に当接し、前記作画媒体の前記用紙裏面保持部材を基準として下側の下向きに傾斜した印字作画面に送風機の風を当て、作画媒体に当たった風がほぼ作画媒体の下方に流れるようにしたことを特徴とする用紙乾燥装置。
  7. 前記送風機の送風口を下向きに傾け、該送風機の風が前記作画媒体に斜め下向きに当たり、作画媒体に当たった風がほぼ作画媒体の下方に流れるようにしたことを特徴とする「請求項3」又は「請求項4」又は「請求項5」又は「請求項6」に記載の記録装置における用紙乾燥装置。
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