JP4339630B2 - 記録装置用ロール紙供給機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はインクジェットプリンタ等の主として大型の記録装置に用いられるロール紙供給機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
大型のインクジェットプリンタにおいて、紙や合成樹脂あるいはプラスチック等の素材から成る大きなロール紙を記録部に搬送する場合、ロール紙1本の重さは百キログラムにもなってくる。またそれだけ大きなメディアであると、ロール紙自体が真円の状態とはならず、ロール紙を装置にセットしたとき、どうしても軸に対してロール紙径が偏芯した状態になってしまうことがある。そのような場合にロール紙のくり出し部をロール部から引き出すと、ロール紙のロール部が偏芯しているため回転がスムーズに行われず、グリップ部にかかる荷重が変化し、グリップ部での滑りが生じて紙送りの精度に悪い影響が出てしまう。
【0003】
供給側のロール紙を常時弛ませておき、この弛み部分をグリップ部によって記録部に搬送するようにすれば、グリップ部にはロール紙の偏芯や径の変化による重さの影響などを受けないですみ、くり出し部をスムーズに搬送することができるが、くり出し部がフリーの状態でバックテンションがかかっていないとくり出し部が斜行してしまうという問題点が発生してしまう。この問題を解決するため、ロール紙の供給経路に棒状の錘部材を上下動自在に配置し、この錘部材をロール紙のくり出し部の弛んだ部分に載せ、ロール紙のくり出し部に錘部材の重量によってテンションを付与し、このテンションに抗してグリップ部によってロール紙を搬送するようにした機構が開発されている。
【0004】
また、錘部材の両端をトルクモータの出力軸に連係し、トルクモータの回転トルクにより、ロール紙のくり出し部にテンションを付与する機構も開発されている。これらの機構は、錘部材によって常にロール紙のくり出し部にU字状に湾曲した弛み部分が形成され、この湾曲部が減少すると逐次ロール紙のロール部が送出方向にモータによって回転される構成となっている。また、一対のスイングアームの一方間に固定ローラを固定し、他方に回転ローラを取り付け、これらのローラに用紙を圧接し、スイングアームの角度が用紙搬送中、常に一定となるように構成したプリンタも知られている(例えば特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】
特開昭11−246093号公報(第5頁、第5,6図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ロール紙のくり出し部の湾曲部に錘の棒を載せ、くり出し部にテンションを付与する従来の機構は、錘の棒の左右端の同期をとったり、左右に棒を平行移動させるための案内レールが必要となる等構造が複雑となるという問題点がある。また、スイングアームの一方に固定ローラを設けた従来の機構では、固定ローラが回転しないため、用紙の搬送をスムーズに行うことができない。この固定ローラを回転自在としこの問題を解消しようとすると、スイングアームの2つのローラが平行にならず捩れてしまう現象が起きる。また、単に回転ローラを用紙に圧接し、用紙にテンションを付与するだけでは、用紙の斜行を十分にコントロールできないという問題点があった。
本発明は、上記問題点を解決することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、ロール状に巻回された作画媒体のロール部を回転可能に支承し、該ロール部の回転支承部をコントローラにより制御される送出モータに連係し、前記ロール部からくり出された作画媒体を駆動ローラとピンチローラとから成るグリップ部で挟持し、駆動ローラの回転によって作画媒体をX軸方向に送る一方、記録ヘッドで作画媒体を走査し該作画媒体に印字作画を行い、前記送出モータによって前記ロール部を送出方向に回転させ、ロール部から順次前記グリップ部に作画媒体を供給するようにした記録装置用ロール紙供給機構において、前記作画媒体の供給経路の両側に位置させて一対の所定方向に付勢したホルダーアームを記録装置の機体側に揺動自在に支持し、該一対のホルダーアームに2本のテンションローラを回転自在に支承し、該テンションローラに前記作画媒体のくり出し部を圧接して該くり出し部にテンションを付与し、前記グリップ部と前記ロール部との間の作画媒体のくり出し部の長さの変化に応じて前記ホルダーアームが付勢力に抗して揺動して前記くり出し部のテンションの増大を阻止し、前記ホルダーアームが所定の位置まで揺動すると前記送出モータが駆動され、所定量の作画媒体がロール部から送出されるとともに前記ホルダーアームが付勢力により元の位置の方向に復帰するようにしたものである。
【0008】
また本発明は、前記一対のホルダーアームに2本のテンションローラを適宜の間隔を存して平行に支持し、前記作画媒体をジグザグ状に屈曲するように2本のテンションローラに掛け渡したものである。
【0009】
また本発明は、前記2本のテンションローラを第1のテンションローラと第2のテンションローラとで構成し、前記一対のホルダーアームの各一方の間に軸状の補強体を配置し、該補強体の両端に前記一対のホルダーアームの各一方を互いに平行に対向するように固定し、前記補強体の外側に前記第1のテンションローラを回転自在に嵌合し、前記補強体の両端を前記記録装置の機体に回転自在に支承し、前記ホルダーアームの各他方間に前記第1のテンションローラと平行に対向するように、前記第2のテンションローラを回転自在に取り付け、前記作画媒体をジグザグ状に屈曲するように前記2本のテンションローラに掛け渡したものである。
【0010】
また本発明は、前記一対のホルダーアームに軸状の補強部材を配置し該補強部材の両端を前記ホルダーアームの回転部から離れた部分に固着したものである。
【0011】
また本発明は、前記作画媒体をロール部からくり出し、該くり出し部を前記グリップ部に挟持させた後、印字作画をする前に前記送出モータを逆回転させて所定量前記くり出し部を前記ロール部に巻き取り前記グリップ部と前記ロール部との間の作画媒体のくり出し部の弛みを除去し、前記テンションローラに前記作画媒体を圧接し該作画媒体にテンションを付与するようにしたものである。
【0012】
また本発明は、前記ホルダーアームは自重により所定方向に付勢され、前記送出モータによって所定量の作画媒体がロール部から送出されると前記ホルダーアームは自重により元の位置の方向に復帰するようにしたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の構成を添付した図面を参照して詳細に説明する。
図1において、符号2は大型インクジェットプリンターから成る記録装置であり、一対の脚台4上にそれぞれ脚体6が立設されている。8aは前方用紙ガイド、8bは後方用紙ガイド、10はプラテンであり、これらはそれぞれ金属板から構成され、それぞれ脚体6に支承された機体12に固設されている。前記脚体6の下部の後方側左右にはそれぞれ一対の軸受部材18,20が配置されている。14は、紙、合成樹脂、プラスチック等から成るロール紙であり、そのロール部14aが図4に示すように、ロール紙供給スクローラ16に装着されている。ロール紙供給スクローラ16の両端の中心に突出する軸部16aは、一対の軸受部材18,20上に載置されている。前記一対の軸受け部材18,20は、それぞれ、左右の脚体6,6の下部に配設された送出装置22,22の基板に回転自在に軸支されている。
【0014】
左右の送出装置22,22のうち、一方の送出装置22側の一対の軸受け部材18,20のうち、一方の軸受け部材18は、動力伝達機構を介してメディア送出モータ24の出力軸に連結している。前記供給スクローラ16の鍔部は、送出装置22,22の対応する基板に回転自在に当接配置され、鍔部と基板とによって供給スクローラ16の軸方向の移動が係止されている。前記機体12の左右には互いに同一高さ位置で対向してブラケット26,26が固設され、該ブラケット26、26は記録装置2の背面方向に突出している。28,28は、L型板状のホルダーアームであり、それぞれ、中間部に軸体30が突設されている。前記ホルダーアーム28,28の軸体30は、前記ブラケット26,26に、床面に対して平行な軸線を中心として回転自在に支持されている。
【0015】
前記一対のホルダーアーム28,28のL型の一方端間には、テンションローラ32が回転自在に且つ床面に対して水平に掛架されている。一対のホルダーアーム28,28の他方端間には、テンションローラ34が回転自在に且つ床面に対して水平に掛架されている。前記一対のホルダーアーム28,28の前記軸体30に近い中間部間には、該ホルダーアーム28,28のねじれを防止するための軸状の補強部材36が配置され、その両端が対応するホルダーアーム28,28の中間部に固定されている。前記一対のブラケット26,26のうち、一方のブラケット26には、図2に示すように、フラグ検出センサ38が設けられている。前記軸体30にはフラグ40がホルダーアーム28の揺動と連動して揺動するように固定され、このフラグ40の揺動経路に前記センサ38の検出部が位置している。
【0016】
また、前記脚体6の下部前方側には、ロール紙巻き取りスクローラ40の両端軸部40aが脚体6の左右にそれぞれ回転自在に配置された一対の軸受部材42,44によって支承されている。前記一対の軸受部材42,44はそれぞれ脚体6に設けられた巻き取り装置の基板に回転自在に軸支され、一方の軸受部材42は、動力伝達機構を介してロール紙巻取りモータ46の出力軸に連結し、他方の軸受部材44は、動力伝達機構を介して、該軸受部材44の回転運動を検出するエンコーダ48のスリット盤に連結している。前記巻き取りスクローラ40の下方には作画済みのロール紙の弛みを検出するための、赤外線ビームなどの発信部と受信部とから成る光透過型の弛み検出センサ50が配置されている。
【0017】
前記後方用紙ガイド8bの後方には、図1中、紙面垂直方向即ちY軸方向に延びるガイドローラ52が配置され、該ガイドローラ52は、機体に回転自在に軸支されている。54はY軸レールであり、前記用紙ガイド8bの上方に水平に配置され、両端がブラケットを介して機体に固定されている。前記Y軸レール54には、Yカーソル56(キャリッジ)が移動可能に取り付けられ、該Yカーソル56は、Y軸駆動モータに連結する無端状のスチールベルトを介して、機体に配設されたY軸駆動装置58に連係している。
【0018】
前記プラテン10と後方用紙ガイド8bとの間には、Y軸方向に沿ってスリットが形成され、該スリットに駆動ローラ60が配置されている。駆動ローラ60の両端は、ブラケットを介して機体に配設されたX軸駆動装置62に連係している。前記Y軸レール54には、多数のピンチローラアームが弾発機構(図示省略)を介して揺動可能に取り付けられ、該ピンチローラアームに回転自在に支承されたピンチローラ64は、前記駆動ローラ60の表面から離反した状態と、該表面に水平に弾接した状態のいずれか一方の状態に設定し得るように構成されている。
【0019】
前記Yカーソル56の一方側にはヘッドベースが固設され、これにインクの色ごとに用意された4個の、それぞれ多数のノズルを備えたインクジェット記録ヘッド66が取り付けられている。
次に本実施形態の動作について説明する。
プラテン10上にロール紙14のくり出し部をセットするには、ピンチローラ64を上昇させ、供給スクローラ16にセットされているロール紙14のロール部14aからロール紙14を手操作でくり出し、このくり出し部をテンションローラ34の内側(即ち図1中、左側)とテンションローラ32の外側(即ち図1中、右側)にジグザグ状に掛け渡す。
【0020】
作画施行表面が外側となるように巻かれた外巻きロール紙は図1に示すように供給スクロール16の外側からくり出され、内巻きロール紙は、図3中、14’で示すように、供給スクローラ16の内側からくり出される。ホルダーアーム28は略90度の範囲内で揺動範囲が規制され、ホルダーアーム28の偏芯部にかかるテンションローラ32,34等の重量により、図2中、軸体30を中心として時計方向に付勢されている。前記ホルダーアーム28は、無負荷状態においては、時計方向に設定された下向き揺動限界位置に係止される。
【0021】
このホルダーアーム28の下向き揺動限界位置において、テンションローラ32は、図2中、符号32aで示す下限位置に移動し、この状態において、テンションローラ34,32に掛けられたロール14のくり出し部はジグザグ状に最も屈曲された状態となり、ロール部14aとガイドローラ52間の長さが最長となる。尚、図2中、32cはテンションローラ32の上限位置を示している。更に、ロール紙14のくり出し部をガイドローラ52,駆動ローラ60ピンチローラ64間、プラテン10,用紙ガイド8aを経て、巻き取りスクローラ40に導き、くり出し部の先端を巻き取りスクローラ40に係止する。
【0022】
次に、ピンチローラ64を下降させて、ピンチローラ64をロール紙14のくり出し部の上から駆動ローラ60に弾接する。これにより、駆動ローラ60とピンチローラ64とでロール紙14(作画媒体)をグリップし、作画媒体のセッティングが完了する。該状態においては、通常ガイドローラ52と供給スクローラ16との間に位置するロール紙14のくり出し部に弛みがあり、くり出し部にテンションが生じていない。そのため、ロール紙がセットされた状態で印字動作に入る前に、コントローラ68は、次の初期動作を行う。まず、送出モータ24を逆方向に駆動し、供給スクローラ16を用紙巻き取り方向即ち、図1中、時計方向に逆回転させる。これにより、ロール紙14のくり出し部は、供給スクローラ16に巻き取られていく。この過程で、ロール紙14のくり出し部にテンションが発生し、ホルダーアーム28に、テンションローラ34,32を介して図1中、反時計方向に回転力が作用する。
【0023】
この回転力により、ホルダーアーム28が、図1中、反時計方向に自重による付勢力に抗して回転する。テンションローラ32が図2に示す送出動作位置32bに達すると、センサフラグ40がセンサ38の検出部に移動する。これにより、センサ38がテンションローラ32の送出動作位置32bを検出する。コントローラ68は、センサ38からの検出信号に基づいて、送出モータ24をロール紙送出順方向に所定時間駆動する。この送出モータ24の駆動により、供給スクローラ16は、図1中、反時計方向即ちロール紙14を送出する方向に回転し、ロール紙14がロール部14aから所定量くり出される。これにより、ロール紙くり出し部からのテンションローラ32,34に対する圧力が低下し、ホルダーアーム28は、図2中、時計方向に回転する。
【0024】
テンションローラ32が下限位置32aに達する手前で、送出モータ24の駆動が停止する。該状態において、ロール紙のくり出し部は、テンションローラ34,32によって急角度でジグザグ状に屈曲された状態となる。該状態において、ロール紙14のくり出し部には、ホルダーアーム28の自重による、図1中、時計方向の偏芯モーメントによってテンションが付与される。これにより、ロール紙セット時の初期状態におけるロール紙14の弛みが除去され、ロール紙14のくり出し部にテンションが付与された状態となる。このテンションは、軸受け部材18,20に載せた供給スクローラ16即ちロール紙14のロール部14aが回転しない程度に設定されている。
【0025】
プリンタが作画動作に移行すると、ロール紙14のくり出し部は、駆動ローラ60の一方向の間欠回転により、プラテン10上をX軸方向に搬送される。また、記録ヘッド66は、コントローラ68の制御により画像情報に基いて駆動され、インクを吐出するとともに、Yカーソル56のY軸レール54に沿った往復移動によって、Y軸に沿ってロール紙54のくり出し部を走査し、コントローラ68のメモリに展開された画像情報がロール紙14の作画施行表面に可視化される。作画中、駆動ローラ60とピンチローラ64とから成るグリップ部によってロール紙14が順次プラテン10上に引き出されると、テンションローラ32,34は、ロール紙14のくり出し部によって加圧され、ホルダーアーム28は、軸体30を中心として、図1中、自重による偏芯モーメントに抗して、反時計方向に回転していく。
【0026】
該状態において、グリップ部によるロール紙くり出し部に対する引っ張り搬送力即ちグリップの負荷は一定に保持される。テンションローラ32が送出動作位置32bに達すると、コントローラ68は、センサ38からの信号によってこれを検知し、送出モータ24をロール紙14送出方向に一定時間駆動する。これにより、ホルダーアーム28は、自重により、図1中、時計方向に回転し、ロール紙14のくり出し部が、テンションローラ32,34によってジグザグ状に深く屈曲される。テンションローラ32が下限位置32aに達する若干手前で、送出モータ24の駆動が停止し、この動作が繰り返される。
【0027】
上記作画中、プラテン10の前方から排出された作画済みの用紙14の弛みが一定量を越えると、弛み検出センサ50が用紙14の弛みを検出する。コントローラ68は、巻き取りモータ46を駆動し、用紙の作画済み部分を巻き取りスクローラ40に巻き取る。尚、別途にテンションローラ32の下限位置32aを検出するセンサ機構を設け、テンションローラ32が下限位置32aに達したところで、センサの信号により、送出モータ24のロール紙送出方向の駆動を停止する構成としても良く、その他本発明の実施に際しては種々の設計変更が可能である。また、本実施形態では、2本のテンションローラ32,34にジグザグ状に用紙14を掛け渡したので、用紙14の斜行を効果的にコントロールでき、高精度に用紙のグリッド部に対する供給経路を設定することができる。
【0028】
次に本発明の他の実施形態を図7及び図8を参照して説明する。
70,72は支持板であり、機体側のブラケット26に固定され、互いに平行に対向する支持部70A,72Aが用紙14の供給経路の両側に配置されている。74は用紙14の幅よりも長い軸状の補強体であり、円筒74Aと、該円筒74Aの両端の内径部に固着された円柱状の栓体74B,74Cと、該栓体74B,74Cの中心に固設された支軸74D,74E、該支軸74D,74Eに固定された盤体74F,74Gとから成りこれらは一体的に構成されている。前記補強体74は、床面に対して平行な状態で、支軸74D,74Eが、軸受け76,78を介して、前記支持板70,72の支持部70A,72Aに回転自在に支持されている。前記盤体74F,74Gのボス部には、一対のホルダーアーム80,82の一方に形成された穴が嵌合している。
【0029】
該状態で、一対のホルダーアーム80,82の一方は、互いに平行となるように、ねじ88により、ベアリング抜け止め盤84,86を介して、補強体74の両端に固定されている。ねじ88が挿入されるホルダーアーム80,82の長孔90,92は、ホルダーアーム80,82の互いの平行度を調整するためのものである。前記補強体74の外周面には、第1のテンションローラ94が遊嵌配置され、該テンションローラ94の両端はベアリング96,98を介して補強体74の両端近傍に回転自在に連結している。前記ホルダーアーム80,82の開放端側には、前記第1のテンションローラ94に対して所定の距離を存し、該テンションローラ94に対して平行となるように、第2のテンションローラ100が配置されている。該第2のテンションローラ100に固設された軸体102,104は、該テンションローラ100の両端の中心から突出している。
【0030】
該軸体102,104は、軸受けを介して前記ホルダーアーム80,82の開放端側に回転自在に軸支されている。このように、一対のホルダーアーム80,82の各一方側を補強体74の両端に固定することによって、2本のテンションローラ94,100に負荷がかかっても、該テンションローラ94,100間にねじれが生じることがなく、テンションローラ94,100を安定的に平行に保持することができる。尚、図中、106は支持板72に取り付けられたフラグ検出センサ、108はホルダーアーム82に取り付けられたフラグ、110,112はホルダーアーム80の揺動範囲を規制するストッパーである。
【0031】
上記した構成において、ロール部から引き出された用紙14即ち作画媒体は、図8に示すように、テンションローラ94,100にジグザグ状に掛けられる。記録装置の印字中、グリップ部により、作画媒体が引っ張られ、テンションローラ100が点線で示す送出動作位置に上昇すると、フラグ108が、センサ106により検出され、送出モータが駆動されてロール部から作画媒体が14が供給される。テンションローラ100が下限位置に達する手前で、送出モータの駆動が停止する。この動作は、上記第1の実施形態と同一であり、その詳細な説明は省略する。尚、上記実施形態において、ホルダーアーム80,82に重りなどを付けることにより、用紙14のテンションを変化させることができる。また、ホルダーアーム80,82の長さを変更できるようにしても、また、テンションローラ100の、ホルダーアーム82に対する位置を内側に移動可能とすることによっても、同様に、用紙14のテンションを変更することができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明は、上述の如く構成したので、簡単な構成で記録部に作画媒体を引き出す搬送負荷を一定にすることが出来、作画品質を向上させることができる。また、2本の回転型テンションローラ間のねじれを防止することができ平行を保持できるので作画媒体の供給を正確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】記録装置の全体側面図である。
【図2】本発明の要部の側面図である。
【図3】本発明の外観説明図である。
【図4】本発明の送出機構を示す説明図である。
【図5】記録装置の全体背面図である。
【図6】本発明の機能ブロック説明図である。
【図7】本発明である記録装置用ロール紙供給機構の他の実施形態を示す平面断面図である。
【図8】同上、一部側面図である。
【符号の説明】
2 記録装置
4 脚台
6 脚体
8a 用紙ガイド
8b 用紙ガイド
10 プラテン
12 機体
14 ロール紙
16 供給スクローラ
18 軸受け部材
20 軸受け部材
20 用紙ガイド
22 送出装置
24 送出モータ
26 ブラケット
28 ホルダーアーム
30 軸体
32 テンションローラ
34 テンションローラ
36 補強部材
38 フラグ検出センサ
40 巻き取りスクローラ
42 軸受け部材
44 軸受け部材
46 巻き取りモータ
48 エンコーダ
50 弛み検出センサ
52 ガイドローラ
54 Y軸レール
56 Yカーソル
58 Y軸駆動装置
60 駆動ローラ
62 X軸駆動装置
64 ピンチローラ
66 記録ヘッド
68 コントローラ
70 支持板
74 補強体
76 軸受
78 軸受
80 ホルダーアーム
82 ホルダーアーム
84 ベアリング抜け止め
86 ベアリング抜け止め
88 ねじ
90 長孔
92 長孔
94 第1のテンションローラ
96 ベアリング
98 ベアリング
100 第2のテンションローラ
102 軸体
104 軸体
106 フラグ検出センサ
108 フラグ
110 ストッパー
112 ストッパー

Claims (3)

  1. ロール状に巻回された作画媒体のロール部を回転可能に支承し、該ロール部の回転支承部をコントローラにより制御される送出モータに連係し、前記ロール部からくり出された作画媒体を駆動ローラとピンチローラとから成るグリップ部で挟持し、駆動ローラの回転によって作画媒体をX軸方向に送る一方、記録ヘッドで作画媒体をY軸方向に走査し該作画媒体に印字作画を行い、前記送出モータによって前記ロール部を送出方向に回転させ、ロール部から順次前記グリップ部に作画媒体を供給するようにした記録装置用ロール紙供給機構において、前記作画媒体の供給経路の両側に位置させて一対のホルダーアームを記録装置の機体側に揺動自在に支持し、該一対のホルダーアームに2本のテンションローラを回転自在に支承し、該テンションローラの重量によって該一対のホルダーアームを所定方向に付勢し、前記テンションローラに前記作画媒体をジグザグ状に屈曲するように掛け渡し、前記作画媒体のくり出し部を前記テンションローラに圧接して該くり出し部にテンションを付与し、前記グリップ部と前記ロール部との間の作画媒体のくり出し部の長さの変化に応じて前記ホルダーアームが付勢力に抗して揺動して前記くり出し部のテンションの増大を阻止し、前記ホルダーアームが所定の位置まで揺動すると前記送出モータが駆動され、所定量の作画媒体がロール部から送出されるとともに前記ホルダーアームが該ホルダーアームの自重による付勢力により元の位置の方向に復帰するようにし、前記一対のホルダーアームに軸状の補強体を配置し、該補強体の両端を前記ホルダーアームの回転部から離れた部分に固着したことを特徴とする記録装置用ロール紙供給機構。
  2. 前記2本のテンションローラは第1のテンションローラと第2のテンションローラとから成り、前記一対のホルダーアームの各一方の間に軸状の補強体を配置し、該補強体の両端に前記一対のホルダーアームの各一方を互いに平行に対向するように固定し、前記補強体の外側に前記第1のテンションローラを回転自在に嵌合し、前記補強体の両端を前記記録装置の機体に回転自在に支承し、前記ホルダーアームの各他方間に前記第1のテンションローラと平行に対向するように、前記第2のテンションローラを回転自在に取り付け、前記作画媒体をジグザグ状に屈曲するように前記2本のテンションローラに掛け渡したことを特徴とする請求項1に記載の記録装置用ロール紙供給機構。
  3. 前記作画媒体をロール部からくり出し、該くり出し部を前記グリップ部に挟持させた後、印字作画をする前に前記送出モータを逆回転させて所定量前記くり出し部を前記ロール部に巻き取り前記グリップ部と前記ロール部との間の作画媒体のくり出し部の弛みを除去し、前記テンションローラに前記作画媒体を圧接し該作画媒体にテンションを付与するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の記録装置用ロール紙供給機構。
JP2003168796A 2002-08-27 2003-06-13 記録装置用ロール紙供給機構 Expired - Fee Related JP4339630B2 (ja)

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