JP2023125698A - プリンタ - Google Patents

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亮佑 野中
Ryosuke Nonaka
直樹 壽
Naoki Kotobuki
駿一 加藤
Shunichi Kato
雄介 ▲高▼野
Yusuke Takano
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Abstract

【課題】プリンタにおける巻取装置の操作の利便性を向上させる。【解決手段】プリンタ10は、駆動部62の駆動力によって記録媒体5を巻き取る巻取装置60と、プリンタ本体11に設けられた本体側制御装置と、を備える。本体側制御装置は、記録媒体5を巻き取る量を制御することによって記録媒体5に付与されるテンションを制御するとともに、記録媒体5を搬送方向の上流側または下流側に搬送させる巻取制御部を備えている。プリンタ本体11は、巻取制御部に接続された本体操作部110を備えている。巻取装置60は、搬送方向スイッチと逆方向スイッチとを有し、巻取制御部に接続された操作スイッチ63を備えている。プリンタ10は、本体操作部110の操作または操作スイッチ63の操作により、記録媒体5を搬送方向の上流側または下流側に搬送可能に構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、プリンタに関する。
画像を印刷した後の記録媒体を巻き取る巻取装置を備えたプリンタが知られている。例えば特許文献1には、印刷媒体を巻き取るメディア巻き取り機構を備えたプリンタ装置が開示されている。特許文献1に開示されたメディア巻き取り機構は、印刷媒体にテンションを付与するテンション付与手段を備えている。テンション付与手段は、テンションバーと、テンションバーを支持して揺動する支持アームと、支持アームの位置を検出する位置センサと、支持アームの揺動角度に応じたパルス信号を出力するロータリーエンコーダと、を有している。特許文献1に開示されたプリンタ装置では、位置センサとロータリーエンコーダとによって検出される支持アームの位置をキープするように、メディア巻き取り機構のモータの動作が制御される。
特開2009-143147号公報
記録媒体の巻取装置を備えたプリンタにおいて巻取装置を手動操作したい場合があるが、操作の目的によっては巻取装置の操作部の位置が好適とは言えず、巻取装置の操作がやりにくいことがある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、巻取装置の操作の利便性を向上させたプリンタを提供することである。
ここに開示するプリンタは、記録媒体を支持する支持台と、前記支持台に支持された前記記録媒体に画像を形成するプリントヘッドと、前記支持台に支持された前記記録媒体を予め定められた搬送方向に搬送する搬送装置と、前記支持台、前記プリントヘッド、および前記搬送装置を搭載したプリンタ本体と、駆動部を備え前記駆動部の駆動力によって前記記録媒体を巻き取るように構成され、前記支持台よりも前記搬送方向の下流に設けられた巻取装置と、前記プリンタ本体に設けられた本体側制御装置と、を備える。前記本体側制御装置は、印刷制御部と、搬送制御部と、巻取制御部と、を備えている。前記印刷制御部は、前記プリントヘッドを制御して、前記記録媒体に画像を形成させる。前記搬送制御部は、前記搬送装置を制御して、前記プリントヘッドによって画像が形成された前記記録媒体を前記搬送方向の下流側に搬送する。前記巻取制御部は、前記駆動部を制御して前記記録媒体を巻き取る量を制御することによって前記記録媒体に付与されるテンションを制御するとともに、前記駆動部を制御して前記記録媒体を前記搬送方向の上流側または下流側に搬送させる。前記プリンタ本体は、前記巻取制御部に接続された本体操作部を備えている。前記巻取装置は、搬送方向スイッチと逆方向スイッチとを有し前記巻取制御部に接続された操作スイッチを備えている。プリンタは、前記本体操作部の操作または前記操作スイッチの操作により、前記記録媒体を前記搬送方向の上流側または下流側に搬送可能に構成されている。
上記プリンタによれば、プリンタ本体に設けられた操作パネルによっても、巻取装置に設けられた本体操作部によっても巻取装置を操作できる。そのため、操作の目的によって操作パネルと本体操作部とを使い分けることができる。よって、上記プリンタによれば、操作の目的に起因する巻取装置の操作しにくさを解消しやすく、これにより、巻取装置の操作の利便性を向上させることができる。
一実施形態に係るプリンタを示す斜視図である。 プリンタの右側面図である。 巻取装置の右側面図である。 プリンタの右側部分の斜視図である。 操作スイッチの平面図である。 テンションバーの可動範囲を示す巻取装置の模式的な右側面図である。 プリンタのブロック図である。 操作パネルによるモード選択の方法を示す模式図である。 テンションモードによる制御のフローチャートである。 スタンダードモードによる制御のフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、一実施形態に係るインクジェットプリンタについて説明する。なお、ここで説明される実施形態は、当然ながら特に本発明を限定することを意図したものではない。また、同じ作用を奏する部材、部位には同じ符号を付し、重複する説明は適宜省略または簡略化する。以下の説明では、インクジェットプリンタを正面から見たときに、インクジェットプリンタから遠ざかる方を前方、インクジェットプリンタに近づく方を後方とする。また、図面中の符号F、Rr、L、R、U、Dは、それぞれ前、後、左、右、上、下を表している。ただし、これらは説明の便宜上の方向に過ぎず、インクジェットプリンタの設置態様等を限定するものではない。
[インクジェットプリンタの構成]
図1は、一実施形態に係る大判のインクジェットプリンタ(以下、「プリンタ」とする。)10の斜視図である。図2は、プリンタ10の右側面図である。プリンタ10は、ロール状に巻回された記録媒体5を繰り出しながら前後方向に移動させるとともに、左右方向に移動するキャリッジ50に搭載されたプリントヘッド51からインクを吐出することによって、記録媒体5上に画像を形成する。
本実施形態では、プリンタ10は、インクジェット方式のプリンタである。本実施形態において、「インクジェット方式」とは、二値偏向方式または連続偏向方式などの各種の連続方式、および、サーマル方式または圧電素子方式などの各種のオンデマンド方式を含む従来公知の各種の手法によるインクジェット式のことをいう。
記録媒体5は、画像が印刷される対象物である。記録媒体5は、シート状の記録媒体である。記録媒体5の材料は特に限定されない。記録媒体5は、例えば、普通紙やインクジェット用印刷紙等の紙類であってもよいし、樹脂製などの透明なシートであってもよい。金属製やゴム製等のシートであってもよい。また、布帛であってもよい。以下では、印刷対象物としての(つまり、印刷前の)記録媒体5が巻回されたものをロール6とも呼ぶこととする。
図2に示すように、プリンタ10は、プリンタ本体11と、脚部12と、供給装置20と、プラテン30と、搬送装置40と、キャリッジ50と、プリントヘッド51と、図示しないキャリッジ移動装置(キャリッジモータ52のみ図7に図示)と、巻取装置60と、本体側制御装置100(図7参照)と、操作パネル110(図1参照)と、を備えている。プリンタ本体11は、プラテン30と、搬送装置40と、キャリッジ50と、プリントヘッド51と、図示しないキャリッジ移動装置と、本体側制御装置100と、操作パネル110と、を搭載している。脚部12は、プリンタ本体11を支持している。供給装置20および巻取装置60は、プリンタ本体11とは別に設けられ、脚部12に取り付けられている。巻取装置60は、画像形成後の記録媒体5を巻き取るものである。巻取装置60は、搬送装置40とともにプラテン30上の記録媒体5に付与するテンションの制御も行っている。
供給装置20には、印刷前の記録媒体5のロール6が装着される。図2に示すように、供給装置20は、左右一対の支持部材21と、左右一対の回転部材22と、を備えている(ただし、図2では右側の支持部材21および回転部材22のみ図示)。支持部材21は、前後方向に回転可能に回転部材22を支持している。一対の回転部材22は、それぞれ、ロール6の巻き芯の端部に挿入可能に構成されている。一対の支持部材21は、左右方向に移動可能に構成されている。ロール6の左右方向の長さに合わせて一対の支持部材21を移動させることにより、一対の回転部材22でロール6の両端部を支持することができる。回転部材22に支持されたロール6は、回転部材22とともに前後方向に回転可能である。供給装置20において、ロール6は、記録媒体5が搬送装置40によって搬送されることにより従動的に回転する。
プラテン30は、記録媒体5を支持する支持台である。プラテン30は、前後方向および左右方向に延びている。搬送装置40は、プラテン30上に支持された記録媒体5を予め定められた搬送方向、ここでは前後方向に搬送する。図2に示すように、搬送装置40は、ピンチローラ41と、グリットローラ42と、フィードモータ43(図7参照)とを備えている。ピンチローラ41はプラテン30の上方に設けられ、記録媒体5を上から押下する。グリットローラ42は、プラテン30に設けられている。グリットローラ42は、ピンチローラ41と対向する位置に設けられている。グリットローラ42は、フィードモータ43に連結されている。ピンチローラ41とグリットローラ42との間に記録媒体5が挟まれた状態でグリットローラ42が回転すると、記録媒体5は前後方向に搬送される。
フィードモータ43は、ここでは、回転角を制御可能なサーボモータである。これにより、フィードモータ43は、記録媒体5を所望の距離だけ搬送することができる。図7に示すように、フィードモータ43は、所定の回転角ごとにパルス信号を発信するパルス出力部43aを備えている。パルス出力部43aにより発信されるパルス信号は、本体側制御装置100により受信される。プリンタ10は、これにより記録媒体5が搬送装置40によって搬送された搬送量を取得することができる。ただし、フィードモータ43は、記録媒体5を所望の距離だけ搬送することができるものであれば特に限定されない。例えば、フィードモータ43は、パルス出力部43aを備えなくてもよい。その場合、本体側制御装置100は、搬送装置40に指令した搬送量を実際の搬送量と認識してもよい。
プリントヘッド51は、プラテン30に支持された記録媒体5に画像を形成する。プリントヘッド51は、キャリッジ50に搭載され、プラテン30の上方に配置されている。プリントヘッド51は、プラテン30上の記録媒体5に向かってインクを吐出する。プリントヘッド51は、図示しないキャリッジ移動装置によってキャリッジ50が左右方向に移動されることにより、左右方向に移動する。キャリッジ移動装置は、例えば、左右方向に延びるとともにキャリッジ50が摺動自在に係合したガイドレールと、キャリッジモータ52(図7参照)と、キャリッジ50に固定されキャリッジモータ52の駆動によって走行するベルトと、を備えている。プリントヘッド51は、左右方向に移動しながらインクを吐出することにより、記録媒体5に画像を形成する。
巻取装置60は、プラテン30よりも搬送方向の下流に設けられている。図2に示すように、巻取装置60は、プラテン30よりも下方に設けられている。プラテン30上では、記録媒体5の搬送方向は前後方向であり、その上流側は後方、下流側は前方である。プラテン30と巻取装置60との間では、記録媒体5の搬送方向は上下方向であり、その上流側は概ね上方、下流側は概ね下方である。
巻取装置60は、プラテン30上を搬送された後の記録媒体5を巻き取る。図1に示すように、巻取装置60は、駆動モータ62を備え、駆動モータ62の駆動力によって記録媒体5を巻き取るように構成されている。巻取装置60は、巻取ローラ61と、駆動モータ62と、操作スイッチ63と、前後一対のガイドパイプ64a、64bと、従動ローラ65と、従動ローラ65の支持部材66と、テンション付与機構70と、を備えている。巻取ローラ61は、記録媒体5を巻き取る巻取方向、および、巻取方向の逆方向である戻し方向に回転する。図3は、巻取装置60の右側面図である。図3では、巻取装置60の要部が見えるように、側面パネル等の一部の部材を外した状態を図示している。図3に示すように、記録媒体5は、右側面視において反時計回りに巻取ローラ61に巻き掛けることができる。この場合、巻取ローラ61を前方に回転させることにより記録媒体5は巻き取られる。また、巻取ローラ61を後方に回転させることにより記録媒体5は巻き戻される。この場合、巻取方向は、巻取ローラ61が前向きに回転する方向である。戻し方向は、巻取ローラ61が後向きに回転する方向である。一方、図示は省略するが、記録媒体5は、右側面視において時計回りに巻取ローラ61に巻き掛けることもできる。この場合、巻取方向は、巻取ローラ61が後向きに回転する方向である。戻し方向は、巻取ローラ61が前向きに回転する方向である。駆動モータ62は、巻取ローラ61を巻取方向および戻し方向に回転させる駆動部である。駆動モータ62の種類は特に限定されない。
操作スイッチ63は、駆動モータ62を駆動して、巻取ローラ61を巻取方向または戻し方向に回転させる操作端である。図4は、プリンタ10の右側部分の斜視図である。図4に示すように、操作スイッチ63は、巻取装置60の右側部分に設けられている。操作スイッチ63は、プリンタ本体11の下方かつ前方に配置され、上向きに設置されている。操作スイッチ63は、プラテン30よりも下方に設けられている。操作スイッチ63は、テンション付与機構70のテンションバー72の側方(ここでは右方)に設けられている。操作スイッチ63は、テンションバー72の側方(ここでは右側)に立ったユーザが操作できるように配置されている。巻取装置60の駆動モータ62は、ユーザが操作スイッチ63を操作することによって巻取方向または戻し方向に回転する。図5は、操作スイッチ63の平面図である。図5に示すように、操作スイッチ63は、FORWARDスイッチ63Fと、BACKWARDスイッチ63Bと、を備えている。ここでは、ユーザが触れるスイッチは1つであり、FORWARDスイッチ63FとBACKWARDスイッチ63Bとは一体である。ただし、FORWARDスイッチ63FとBACKWARDスイッチ63Bとは別体であってもよい。以下、FORWARDスイッチ63Fのことを「Fスイッチ」63Fとも略称し、BACKWARDスイッチ63Fのことを「Bスイッチ」63Bとも略称する。Fスイッチ63Fを操作する(ここでは、操作スイッチ63をFORWARD側に倒す)と、巻取ローラ61は、前向きに回転する。Bスイッチ63Bを操作する(ここでは、操作スイッチ63をBACKWARD側に倒す)と、巻取ローラ61は、後向きに回転する。操作スイッチ63を離すと、巻取ローラ61は停止する。
前述したように、巻取ローラ61への記録媒体5の巻き掛け方向により、巻取ローラ61の巻取方向は異なる。図3に示した場合は、FORWARD側が巻取方向に対応し、BACKWARD側が戻し方向に対応する。図3とは逆巻きに記録媒体5が巻取ローラ61に巻かれる場合には、BACKWARD側が巻取方向に対応し、FORWARD側が戻し方向に対応する。図3に示した場合には、Fスイッチ63Fが、記録媒体5を搬送方向の下流側に移動させる搬送方向スイッチに相当し、Bスイッチ63Bが、記録媒体5を搬送方向の上流側に移動させる逆方向スイッチに相当する。図3とは記録媒体5の巻き掛け方向が逆の場合には、Fスイッチ63Fが、記録媒体5を搬送方向の上流側に移動させる逆方向スイッチに相当し、Bスイッチ63Bが、記録媒体5を搬送方向の下流側に移動させる搬送方向スイッチに相当する。なお、記録媒体5の巻取ローラ61への巻き掛け方向はは、1方向に決められていてもよい。
従動ローラ65は、図1に示すように、記録媒体5を巻き取る際の巻き芯67を巻取ローラ61とともに挟持する。従動ローラ65は、前後方向に回転可能に支持部材66に支持されている。支持部材66には、前後一対のガイドパイプ64a、64bが挿通されている。一対のガイドパイプ64a、64bは、左右方向に延びている。支持部材66は、一対のガイドパイプ64a、64bに沿って左右方向に移動可能である。巻き芯67の左右方向の長さに合わせて支持部材66を移動させることにより、巻取ローラ61と従動ローラ65とで巻き芯67の両端部を支持することができる。
テンション付与機構70は、プラテン30よりも搬送方向の下流かつ巻取ローラ61よりも搬送方向の上流において記録媒体5にテンションを付与する。図3に示すように、テンション付与機構70は、左右一対の揺動軸71(図3では、右側の揺動軸71のみ図示)と、テンションバー72と、支持アーム73と、被検出部74と、下センサ75と、下ストッパ76と、上ストッパ77と、を備えている。一対の揺動軸71は、それぞれ、記録媒体5の搬送方向に直交する方向、ここでは左右方向に延びている。テンションバー72は、揺動軸71周りに揺動可能に構成され、プラテン30よりも搬送方向の下流かつ巻取ローラ61よりも搬送方向の上流において記録媒体5に当接する。テンションバー72は、プラテン30上から搬送された記録媒体5が巻取装置60に巻き取られるよりも前に巻き掛けられる中間部材の一例である。テンションバー72は、プリンタ本体11よりも前方に設けられている。テンションバー72は、その重量によって記録媒体5にテンションを付与する部材である。図3に示すように、テンションバー72は、左右一対の支持アーム73(図3では右側の支持アーム73のみ図示、図1も参照)に挟持されている。一対の支持アーム73は、それぞれ、揺動軸71に揺動可能に支持されている。テンションバー72は、左右方向に延びる円筒状に構成されている。テンションバー72は、一対の支持アーム73のそれぞれ上端部付近に接続されている。
一方の支持アーム73の下端部付近には、被検出部74が固定されている。被検出部74は、下センサ75がテンションバー72の位置を検出する際に、検出される部材である。下センサ75は、ここでは、光学式のセンサである。下センサ75は、左右方向に略水平に延びる光軸を有する光を照射する投光器と、投光器が照射する光を受ける受光器と、を備えている。被検出部74が投光器と受光器の間に位置すると、投光器が受光器に向けて照射した光が被検出部74により遮られる。被検出部74が投光器と受光器の間に位置していないときには、投光器が照射した光は受光器に到達する。これにより、下センサ75は、テンションバー72が揺動軸71周りの所定位置(以下、制御位置とも呼ぶ)にあることを検出する。制御位置は、被検出部74が投光器と受光器の間に位置するようなテンションバー72の位置であり、後述するように範囲を有している。
テンション付与機構70は、下ストッパ76と、上ストッパ77と、を備えている。下ストッパ76は、搬送方向の下流側へのテンションバー72の移動を規制する規制部材の一例である。テンションバー72が搬送方向の下流側に移動するとは、ここでは、テンションバー72が下方に向かって移動することである。下ストッパ76は、テンションバー72の可動範囲の下限を規定している。下ストッパ76によってテンションバー72の移動が規制された状態で記録媒体5が搬送方向の下流に搬送されると、記録媒体5は弛み、記録媒体5の一部はテンションバー72の下方に垂れ下がる。
上ストッパ77は、テンションバー72の可動範囲のうち下ストッパ76に規定されるのとは逆側の限界を規定している。ここでは、上ストッパ77は、支持アーム73が鉛直よりも後方に倒れ、脚部12よりも後方に収納される位置を規定している。
図6は、テンションバー72の可動範囲を示す巻取装置60の模式的な右側面図である。図6の位置P1は、テンションバー72が脚部12よりも後方に収納される位置(上ストッパ77により移動を規制される位置)を表している。位置P1は、テンションバー72の可動範囲の後端である。図5の位置P2は、テンションバー72の制御位置(被検出部74が下センサ75によって検出される範囲)の上限位置を示している。図6の位置P3は、下ストッパ76によって規定されるテンションバー72の可動範囲の下限位置である。位置P3においても、下センサ75は、被検出部74を検出する。よって、位置P3は、テンションバー72の制御位置の下限でもある。制御位置の範囲は、位置P2から位置P3の間である。以下、制御位置を符号P2-P3でも表す。
図7は、プリンタ10のブロック図である。図7に示すように、本体側制御装置100は、搬送装置40のフィードモータ43と、プリントヘッド51と、キャリッジ移動装置のキャリッジモータ52と、巻取装置60の駆動モータ62と、に接続され、これらの動作を制御している。また、本体側制御装置100は、フィードモータ43のパルス出力部43aと、テンション付与機構70の下センサ75と、に接続され、これらからの信号を受信している。本体側制御装置100は、プリンタ本体11に設けられている。ここで、「本体側制御装置100がプリンタ本体11に設けられている」とは、制御上プリンタ本体11と一体と見なせる外部機器(例えば、接続されたコンピュータ)によって本体側制御装置100の機能の一部が担われている場合も含む。本体側制御装置100の構成は特に限定されない。本体側制御装置100は、例えばマイクロコンピュータである。マイクロコンピュータのハードウェア構成は特に限定されないが、例えば、ホストコンピュータ等の外部機器から印刷データ等を受信するインターフェイス(I/F)と、制御プログラムの命令を実行する中央演算処理装置(CPU:central processing unit)と、CPUが実行するプログラムを格納したROM(read only memory)と、プログラムを展開するワーキングエリアとして使用されるRAM(random access memory)と、上記プログラムや各種データを格納するメモリ等の記憶装置と、を備えている。
図7に示すように、本体側制御装置100は、印刷制御部101と、搬送制御部102と、搬送量取得部103と、巻取制御部104と、モード選択部105と、を備えている。印刷制御部101は、プリントヘッド51を制御して、記録媒体5に画像を形成させる。印刷制御部101は、画像を形成する際には、キャリッジモータ52を制御して、キャリッジ50を左右方向に移動させる。搬送制御部102は、搬送装置40を制御して、プリントヘッド51によって画像が形成された記録媒体5を搬送方向の下流側に搬送する。印刷制御部101および搬送制御部102の制御により、記録媒体5上に順次画像が形成され、搬送方向下流に移動される。
搬送量取得部103は、搬送制御部102の制御によって搬送された記録媒体5の搬送量を取得する。詳しくは、搬送量取得部103は、テンションバー72が制御位置P2-P3にあることを下センサ75が検出してから、印刷制御部101により記録媒体5が搬送方向の下流に搬送された搬送量を取得する。搬送量取得部103が取得する搬送量は、パルス出力部43aが出力するパルス信号の数に基づいている。
巻取制御部104は、駆動モータ62を制御して記録媒体5を巻き取る量を制御することによって、記録媒体5に付与されるテンションを制御する。詳細は後述するが、操作パネル110は、予め定められた複数のテンションのうちから記録媒体5に付与されるテンションを選択可能に構成されており、巻取制御部104は、操作パネル110で選択されたテンションを記録媒体5に付与する。ここでは、記録媒体5に付与されるテンションは、「テンションモード」の強いテンションと、「スタンダードモード」の弱いテンションの2種類である。テンションモードおよびスタンダードモードは、記録媒体5のテンションを自動で制御する自動モードのうちの2つのモードである。モード選択部105は、操作パネル110にモード選択画面を表示させ、テンション制御のモードを選択されたモードとする。モード選択部105は、さらに、巻取装置60を手動操作できる手動モードも選択可能なように構成されている。手動モードのとき、巻取制御部104は、操作パネル110の操作に応じて駆動モータ62を制御し、記録媒体5を搬送方向の上流側または下流側に搬送させる。巻取装置60の操作スイッチ63は、巻取制御部104に接続されている。プリンタ10は、操作パネル110の操作または操作スイッチ63の操作により、記録媒体5を搬送方向の上流側または下流側に搬送可能に構成されている。
図4に示すように、操作パネル110は、プリンタ本体11に搭載されるとともに、本体側制御装置100に接続されている。操作パネル110は、巻取制御部104を介して巻取装置60を制御可能に構成されている。ここでは、操作パネル110は、自動モードにおいてテンションおよび巻き取り方向を選択することによる巻取装置60の制御と、手動モードにおける巻取装置60の操作とが可能である。操作パネル110は、プリンタ本体11のプラテン30よりも右側部分に設けられている。操作パネル110は、記録媒体5の搬送経路の側方(ここでは右側)に立ったユーザが操作できるように配置されている。ただし、操作パネル110は、巻取装置60の操作スイッチ63よりは後方に配置されている。すなわち、操作スイッチ63は、操作パネル110よりも前方に配置されている。また、操作パネル110は、プラテン30よりも上方に設けられている。
図8は、操作パネル110によるモード選択の方法を示す模式図である。本実施形態では、操作パネル110の操作画面はタッチパネルである。図8に示すように、操作パネル110のモード選択画面は、メニュー画面110aと、タッチボタン110bと、を備えている。操作パネル110では、タッチボタン110bを操作してテンションモードまたはスタンダードモードのモード選択の画面を表示する(メニュー画面110aに「TU CONFIG TU MODE」と表示される)。図8の2段目に示すように、テンションモードを選択すると、メニュー画面110aには「TU MODE TENSION」と表示される。スタンダードモードを選択すると、メニュー画面110aには「TU MODE STANDARD」と表示される。なお、図8の2段目以降の図では、タッチボタン110bの図示は省略する。次に、記録媒体5の巻き取り方向を設定するメニューに移行する。巻き取り方向を設定するメニューでは、メニュー画面110aに「TU CONFIG TU CURL DIRECT」と表示される。記録媒体5の巻き取り方向としてOUTWARD(操作スイッチ63のFORWARDと同じ向き)を選択すると、メニュー画面110aには「TU CURL DIERCT OUTWARD」と表示される。記録媒体5の巻き取り方向としてINWARD(操作スイッチ63のBACKWARDと同じ向き)を選択すると、メニュー画面110aには「TU CURL DIERCT INWARD」と表示される。操作パネル110を操作して「OUTWARD」または「INWARD」を選択することにより、図3に示した場合の巻き取り動作、または、図3に示したのとは記録媒体5の巻き掛け方向が逆の場合の巻き取り動作が選択される。巻取制御部104による記録媒体5のテンション制御の詳細については後述する。
[巻き取り制御]
以下では、テンションモードによる制御、スタンダードモードによる制御、および巻取装置60の手動操作についてフローチャートを参照しながら説明する。図9は、テンションモードによる制御のフローチャートである。以下のテンションモードによる制御の説明は、テンションバー72が制御位置P2-P3よりも上方に位置している状態からスタートするものとする。図9に示すように、テンションモードのステップS01では、テンションバー72が制御位置P2-P3にあるかどうかが判定される。この判定は、下センサ75の検出に基づいて行われる。ステップS01においてテンションバー72が制御位置P2-P3にないと判定された場合(ステップS01の結果がNOの場合)、テンションバー72は、制御位置P2-P3よりも上方に位置している。この場合は、ステップS01が繰り返される。
印刷の進行とともに記録媒体5が搬送方向の下流に搬送されると、テンションバー72が次第に降下し、制御位置P2-P3の上限位置P2に到達する。これにより、ステップS01の結果がYESとなる。ステップS01の結果がYESとなると、ステップS02で巻取装置60により、記録媒体5が予め定められた時間だけ巻き取られる。この予め定められた時間は、例えば、0.1秒以下の短い時間でもよい。これにより、記録媒体5が僅かに巻き取られる。なお、記録媒体5が巻き取られる長さは、巻き芯67に巻き付いている記録媒体5の直径に依存する。上記巻き取る時間は、巻き芯67に巻き付いている記録媒体5の直径が設定上の最大径のときでも問題ない時間、すなわちテンションバー72が記録媒体5を押さないほど起立してしまい、巻取装置60による巻き取り力が直に記録媒体5に付与されることがないような時間に設定される。ステップS02の後には、ステップS01が繰り返される。図示は省略するが、印刷が終了すると、このループも終了する。
かかるテンションモードの制御では、テンションバー72が制御位置P2-P3に到達すると記録媒体5を巻き取り、テンションバー72を制御位置P2-P3の外に移動させることを繰り返すことにより、記録媒体5にほぼ常時、同等のテンションを付与し続けることができる。本実施形態では、記録媒体5を巻き取る1回の時間が短い時間に設定されている。そのため、テンションバー72は少ししか移動(起立)しない。これにより、テンションバー72によって記録媒体5に付与されるテンションの変動が抑えられている。
図10は、スタンダードモードによる制御のフローチャートである。以下のスタンダードモードの制御の説明も、テンションバー72が制御位置P2-P3よりも上方に位置している状態からスタートするものとする。図10に示すように、スタンダードモードのステップS11では、テンションバー72が制御位置P2-P3にあるかどうかが判定される。ステップS11においてテンションバー72が制御位置P2-P3にないと判定された場合(ステップS11の結果がNOの場合)、ステップS11が繰り返される。
印刷の進行とともに記録媒体5が搬送方向の下流に搬送されると、テンションバー72が制御位置P2-P3の上限位置P2に到達する。これにより、ステップS11の結果がYESとなる。スタンダードモードでは、続くステップS12において、ステップS11の結果がYESとなった後に搬送量取得部103によって取得された記録媒体5の搬送量が予め定められた搬送量に達したかどうかが判定される。記録媒体5の搬送量が予め定められた搬送量に達しない場合(ステップS12の結果がNOの場合)、ステップS12が繰り返される。つまり、記録媒体5を巻き取ることなく、印刷が継続される。
印刷の進行により、記録媒体5の搬送量が予め定められた搬送量に達した場合(ステップS12の結果がYESとなった場合)、ステップS13において巻取装置60により記録媒体5が巻き取られる。ステップS13の後のステップS14では、テンションバー72が制御位置P2-P3から移動したかどうかが判定される。テンションバー72が制御位置P2-P3から移動したかどうかは、下センサ75が被検出部74を検出しなくなったかどうかによって判別される。テンションバー72が制御位置P2-P3にある場合(ステップS14の結果がNOの場合)、ステップS13が繰り返される。記録媒体5が巻き取られ、テンションバー72が制御位置P2-P3から移動すると(ステップS14の結果がYESとなると)、ステップS15において巻取装置60は停止される。その後、ステップS11が繰り返される。図示は省略するが、印刷が終了すると、このループも終了する。
かかるスタンダードモードの制御では、テンションバー72が制御位置P2-P3の上限位置P2と下限位置P3との間にあって記録媒体5が巻取装置60によって巻き取られているときを除いて、記録媒体5には、テンションバー72の下方に垂れ下がった記録媒体5の重量に対応するテンションが付与される。ステップS12の結果がYESとなるまでの間、印刷により搬送された記録媒体5は、テンションバー72の下方に垂れ下がる。ステップS12の判定閾値となる記録媒体5の搬送量は、垂れ下がった記録媒体5がプリンタ10の設置面に着地しないような搬送量に設定される。
本実施形態に係るプリンタ10では、記録媒体5のテンションを制御するために巻取装置60で使用されるセンサは、下センサ75の1つである。本実施形態に係るプリンタ10によれば、記録媒体5のテンション制御のためのセンサを1つとすることにより、巻取装置60のコストを低減することができる。
印刷前のセッティングでは、操作パネル110を操作することにより、テンションのモードと巻取方向とを設定する。かかる設定は印刷モードの設定の1つであり、本実施形態に係るプリンタ10では、他の印刷モードの設定(例えば、印刷画質の設定)と連続して操作パネル110で行うことができる。
操作スイッチ63または操作パネル110による巻取装置60の手動操作は、例えば、記録媒体5に付与されるテンションを印刷中に調整したいときに行われる。例えば、記録媒体5に付与されるテンションが期待通りではないため、巻取装置60による記録媒体5の巻き取り動作の開始後であって印刷ジョブを実行する前にテンションを調整する場合などが考えられる。例えば記録媒体5の種類によっては、記録媒体5の状態を確認しながらテンションの調整を行わないとテンション調整が難しい場合がある(例えば、記録媒体5が布帛のように伸びるものである場合)。そのような場合には、テンションバー72の側方に設けられた操作スイッチ63を効果的に使用することができる。操作スイッチ63はテンションバー72の側方に設けられているため、ユーザは、テンションバー72によってテンションを付与されている記録媒体5の状態を確認しながら、操作スイッチ63を操作することができる。また、操作スイッチ63は、操作パネル110よりも前方に配置されているため、記録媒体5の状態を見ながらの巻取装置60の操作にとっては、操作パネル110よりも好適である。
このように、プリンタ本体11に設けられた操作パネル110によって巻取装置60の設定および操作が可能であること、および、テンションバー72の側方に設けられた操作スイッチ63によって巻取装置60の操作が可能であることには、それぞれユーザビリティの面で有利な点がある。従って、操作パネル110と操作スイッチ63がともに設けられていることも、ユーザビリティの向上に寄与する。
その他、操作スイッチ63または操作パネル110による巻取装置60の手動操作は、例えば、記録媒体5を巻取装置60にセットするとき、スタンダードモードからテンションモードに変更するとき、または、その逆のとき、記録媒体5の搬送方向の終端を巻き取るとき(プリンタ10がシートカッターを備える場合には、シートカッターによる記録媒体5の切断後も含む)などに行われ得る。本実施形態では、操作スイッチ63の操作による巻取装置60の操作は、巻取制御部104による巻取装置60の自動制御および操作パネル110の操作による巻取装置60の制御に優先する。
[本実施形態の作用効果]
以下に、本実施形態に係るプリンタ10の作用効果について説明する。本実施形態に係るプリンタ10は、駆動モータ62を備え駆動モータ62の駆動力によって記録媒体5を巻き取るように構成されプラテン30よりも搬送方向の下流に設けられた巻取装置60と、プリンタ本体11に設けられた本体側制御装置100と、を備えている。本体側制御装置100は、印刷制御部101と、搬送制御部102と、巻取制御部104と、を備えている。印刷制御部101は、プリントヘッド51を制御して、記録媒体5に画像を形成させる。搬送制御部102は、搬送装置40を制御して、プリントヘッド51によって画像が形成された記録媒体5を搬送方向の下流側に搬送する。巻取制御部104は、駆動モータ62を制御して記録媒体5を巻き取る量を制御することによって記録媒体5に付与されるテンションを制御するとともに、駆動モータ62を制御して記録媒体5を搬送方向の上流側または下流側に搬送させる。プリンタ本体11は、巻取制御部104に接続された操作パネル110を備えている。巻取装置60は、搬送方向スイッチ(Fスイッチ63FまたはBスイッチ63B)と逆方向スイッチ(Bスイッチ63BまたはFスイッチ63F)とを有し、巻取制御部104に接続された操作スイッチ63を備えている。プリンタ10は、操作パネル110の操作または操作スイッチ63の操作により、記録媒体5を搬送方向の上流側または下流側に搬送可能に構成されている。
かかるプリンタ10によれば、プリンタ本体11に設けられた操作パネル110によっても、巻取装置60に設けられた操作スイッチ63によっても巻取装置60を操作できる。そのため、操作の目的によって操作パネル110と操作スイッチ63とを使い分けることができる。これにより、巻取装置60の操作の利便性を向上させることができる。例えば、巻取装置60の操作スイッチ63を使う場合には、巻取装置60に巻き取られている記録媒体5の状態を近くで見ながら巻取装置60を操作できるため、記録媒体5のテンションの微調整などを行いやすい。一方、例えば、記録媒体5の終端を巻き取るとき等には、プリンタ本体11の操作パネル110を使用した方が他の操作パネルを使用する操作との連続性があって利便性が高い。
その他、本実施形態に係るプリンタ10によれば、記録媒体5を巻取装置60にセットするときなどに、ユーザは、近くで記録媒体5の状態を見ながら巻取装置60を操作することができる。
本実施形態では、操作スイッチ63による巻取装置60の操作は、操作パネル110の操作による巻取装置60の制御に優先する。かかる構成によれば、どのような状況でも操作スイッチ63によって巻取装置60を操作することができる。
本実施形態では、操作パネル110は、予め定められた複数のテンションのうちから記録媒体5に付与されるテンションを選択可能に構成され、巻取制御部104は、操作パネル110で選択されたテンションを記録媒体5に付与する。かかる構成によれば、プリンタ本体11に設けられた操作パネル110で記録媒体5のテンションの選択ができる。記録媒体5のテンションの選択は印刷モードの設定の1つであり、他の印刷モードの設定と連続して操作パネル110で行うことができると効率が良い。本実施形態では、これができるため、テンションの設定をするためにユーザがプリンタ本体11付近から巻取装置60付近に移動し、巻取装置60を操作する必要がない。
本実施形態では、操作パネル110は、プラテン30よりも上方に設けられ、操作スイッチ63は、プラテン30よりも下方に設けられている。かかる構成によれば、ユーザは、かがむことなく楽な姿勢で操作パネル110を操作することができるとともに、巻取装置60に巻き取られている記録媒体5の状態を覗き込みながら操作スイッチ63を操作することができる。
本実施形態に係るプリンタ10は、プリンタ本体11よりも前方に設けられ、プラテン30上から搬送された記録媒体5が巻取装置60に巻き取られるよりも前に巻き掛けられる中間部材としてのテンションバー72を備えている。巻取装置60の操作スイッチ63は、テンションバー72の側方であって操作パネル110よりも前方に配置されている。かかる構成によれば、ユーザは、テンションバー72に巻き掛けられた記録媒体5の状態を側方で確認しながら、操作スイッチ63を操作することができる。そのため、精密な手動操作を行いやすい。テンションバー72に巻き掛けられた記録媒体5の状態を確認しながら記録媒体5のテンションを調整したい場合には、操作パネル110よりも前方であってテンションバー72の側方に配置された操作スイッチ63で巻取装置60を操作する方が、操作パネル110で巻取装置60を操作するよりも利便性が高く、操作の精密さも向上しやすい。
[他の実施形態]
以上、好適な一実施形態について説明した。しかし、ここに開示するプリンタは、上記した実施形態には限定されない。例えば、上記した実施形態では、巻取装置60の操作スイッチ63は、プリンタ本体11の前方かつ記録媒体5の搬送経路の側方に設けられていた。しかし、操作スイッチの場所は特に限定されない。操作スイッチは機械式のスイッチには限定されない。操作スイッチは、例えば、タッチパネル方式のスイッチであってもよい。
巻取装置が記録媒体にテンションを付与するための機構は、上記したテンション付与機構70に限定されない。例えば、巻取装置は、駆動モータのトルクを検出することによって記録媒体5を巻き取る量を制御し、記録媒体のテンションを制御してもよい。
ここに開示する技術は、インクジェット方式以外のプリンタに適用されてもよい。プリンタは、他の装置を備えたプリンタ、例えばカッティングヘッドを備えたカッティングヘッド付きプリンタなどであってもよい。その他、特に言及されない限り、実施形態は本発明を限定しない。
5 記録媒体
10 プリンタ
11 プリンタ本体
30 プラテン(支持台)
40 搬送装置
51 プリントヘッド
60 巻取装置
62 駆動モータ(駆動部)
63 操作スイッチ
72 テンションバー(中間部材)
100 本体側制御装置
101 印刷制御部
102 搬送制御部
104 巻取制御部
110 操作パネル(本体操作部)

Claims (5)

  1. 記録媒体を支持する支持台と、
    前記支持台に支持された前記記録媒体に画像を形成するプリントヘッドと、
    前記支持台に支持された前記記録媒体を予め定められた搬送方向に搬送する搬送装置と、
    前記支持台、前記プリントヘッド、および前記搬送装置を搭載したプリンタ本体と、
    駆動部を備え前記駆動部の駆動力によって前記記録媒体を巻き取るように構成され、前記支持台よりも前記搬送方向の下流に設けられた巻取装置と、
    前記プリンタ本体に設けられた本体側制御装置と、を備え、
    前記本体側制御装置は、
    前記プリントヘッドを制御して、前記記録媒体に画像を形成させる印刷制御部と、
    前記搬送装置を制御して、前記プリントヘッドによって画像が形成された前記記録媒体を前記搬送方向の下流側に搬送する搬送制御部と、
    前記駆動部を制御して前記記録媒体を巻き取る量を制御することによって前記記録媒体に付与されるテンションを制御するとともに、前記駆動部を制御して前記記録媒体を前記搬送方向の上流側または下流側に搬送させる巻取制御部と、を備え、
    前記プリンタ本体は、前記巻取制御部に接続された本体操作部を備え、
    前記巻取装置は、搬送方向スイッチと逆方向スイッチとを有し前記巻取制御部に接続された操作スイッチを備え、
    前記本体操作部の操作または前記操作スイッチの操作により、前記記録媒体を前記搬送方向の上流側または下流側に搬送可能に構成されている、
    プリンタ。
  2. 前記操作スイッチによる前記巻取装置の操作は、前記本体操作部の操作による前記巻取装置の制御に優先する、
    請求項1に記載のプリンタ。
  3. 前記本体操作部は、予め定められた複数のテンションのうちから前記記録媒体に付与されるテンションを選択可能に構成され、
    前記巻取制御部は、前記本体操作部で選択されたテンションを前記記録媒体に付与する、
    請求項1または2に記載のプリンタ。
  4. 前記本体操作部は、前記支持台よりも上方に設けられており、
    前記操作スイッチは、前記支持台よりも下方に設けられている、
    請求項1~3のいずれか一つに記載のプリンタ。
  5. 前記プリンタ本体よりも前方に設けられ、前記支持台上から搬送された前記記録媒体が前記巻取装置に巻き取られるよりも前に巻き掛けられる中間部材をさらに備え、
    前記操作スイッチは、前記中間部材の側方であって前記本体操作部よりも前方に配置されている、
    請求項1~4のいずれか一つに記載のプリンタ。
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