JP6859149B2 - 搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ウェブを搬送する搬送装置に関する。
長尺状のウェブを印刷媒体として連続的に搬送しつつ、インクジェットヘッドからインクを吐出してウェブに印刷する印刷装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような印刷装置で印刷されるウェブは、ウェブがロール状に巻かれたウェブロールから供給される。ウェブロールからウェブを供給する装置として、ウェブロールをモータで回転させてウェブを巻き出し、印刷装置へ供給する巻出装置が知られている。このような巻出装置は、印刷装置におけるウェブの搬送速度との搬送速度差を吸収するとともにウェブの張力をキャンセルするためのループローラ機構を備えている。このため、装置が大型化する。
そこで、装置の大型化を抑えるため、モータによりウェブロールを回転させてウェブを供給する機能は設けず、印刷装置においてウェブを搬送する搬送ローラの搬送力により、ウェブロールからウェブを巻き出すようにした簡素な構成が提案されている。
特開2013−71323号公報
上述のような簡素な構成を採用した印刷装置では、ウェブロールの回転速度が速くなりすぎるのを抑えるとともにウェブに張力を付与するためのブレーキが、ウェブロールを回転可能に支持する支持軸に接続されている。
ここで、ウェブロールは重量が大きいため、ウェブロールの支持軸に接続されるブレーキとしては、大型で高出力のものが用いられる。このようなブレーキは、応答速度が遅いため、ウェブの微細な張力変動を抑えるための張力制御が困難であった。このため、ウェブの張力変動によりインクジェットヘッドとウェブとの間の距離が変動し、インクの着弾ずれが生じることで、印刷画質が低下するおそれがあった。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、装置の大型化を抑えつつ、ウェブの張力変動を軽減できる搬送装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る搬送装置の第1の特徴は、ウェブロールを回転可能に支持するウェブロール支持軸と、ウェブを前記ウェブロールから巻き出しつつ搬送する搬送ローラと、前記搬送ローラを駆動させる搬送モータと、前記ウェブロール支持軸にウェブの巻き出し時の回転方向である正方向とは逆方向のトルクを付与するブレーキと、前記ウェブロール支持軸に前記正方向および前記逆方向のトルクを付与するサブモータと、ウェブの搬送速度を検出する搬送速度検出部と、前記搬送モータ、前記ブレーキ、前記サブモータを制御する制御部とを備え、前記制御部は、ウェブに所定の張力を付与するよう前記ブレーキを制御しつつ、前記搬送速度検出部により検出されるウェブの搬送速度に基づき、ウェブの搬送速度が目標速度を維持するよう前記搬送モータの駆動制御パラメータの値を制御するとともに、前記駆動制御パラメータの値の変動に応じたウェブの張力変動を相殺する方向のトルクを前記サブモータにより前記ウェブロール支持軸に付与するよう制御することにある。
本発明に係る搬送装置の第2の特徴は、前記制御部は、前記搬送モータによるウェブの搬送開始時の加速期間において、前記正方向のトルクを前記ウェブロール支持軸に付与して前記ウェブロール支持軸の回転を補助するよう前記サブモータを制御することにある。
本発明に係る搬送装置の第3の特徴は、前記サブモータは、電源遮断時にはショートブレーキ状態となることにある。
本発明に係る搬送装置の第1の特徴によれば、制御部は、ウェブに所定の張力を付与するようブレーキを制御しつつ、ウェブの搬送速度が目標速度を維持するよう搬送モータの駆動制御パラメータの値を制御する。それとともに、制御部は、駆動制御パラメータの値の変動に応じたウェブの張力変動を相殺する方向のトルクをサブモータによりウェブロール支持軸に付与するよう制御する。これにより、搬送ローラがウェブロールからウェブを巻き出しつつ搬送する簡素な構成において、ウェブの搬送速度維持のために搬送モータの駆動制御パラメータの値を制御することで生じるウェブの微細な張力変動が、サブモータの出力トルクにより軽減される。この結果、装置の大型化を抑えつつ、ウェブの張力変動を軽減できる。
本発明に係る搬送装置の第2の特徴によれば、制御部は、搬送モータによるウェブの搬送開始時の加速期間において、正方向のトルクをウェブロール支持軸に付与してウェブロール支持軸の回転を補助するようサブモータを制御する。これにより、ウェブロールの慣性モーメントによるウェブの加速の遅れを軽減し、ウェブを目標速度まで早く到達させることができる。
本発明に係る搬送装置の第3の特徴によれば、サブモータは、電源遮断時にはショートブレーキ状態となる。これにより、搬送装置の電源が遮断されても、ショートブレーキ状態のサブモータにより、ウェブロール支持軸およびウェブロールが回転することが抑えられる。この結果、外力によりウェブロール支持軸およびウェブロールが回転してウェブがたるむことが抑えられる。
実施の形態に係る搬送装置を備えた印刷装置の概略構成図である。 図1に示す印刷装置のウェブロール保持部の要部拡大斜視図である。 図1に示す印刷装置の制御ブロック図である。 印刷装置の動作を説明するためのフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付している。
以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る搬送装置を備えた印刷装置の概略構成図である。図2は、図1に示す印刷装置のウェブロール保持部の要部拡大斜視図である。図3は、図1に示す印刷装置の制御ブロック図である。なお、以下の説明において、図1の紙面に直交する方向を前後方向とし、紙面表方向を前方とする。また、図1における紙面の上下左右を上下左右方向とする。
図1、図3に示すように、本実施の形態に係る印刷装置1は、ウェブロール保持部2と、搬送部3と、印刷部4A,4Bと、巻取部5と、制御部6とを備える。なお、ウェブロール保持部2と、搬送部3と、制御部6とが、搬送装置を構成する。
ウェブロール保持部2は、ウェブロール7を保持する。ウェブロール7は、フィルム、紙等からなる長尺状の印刷媒体であるウェブWがロール状に巻かれたものである。図1〜図3に示すように、ウェブロール保持部2は、ウェブロール支持軸11と、ブレーキ12と、中間ギア13と、サブモータ14と、サブモータドライバ15とを備える。
ウェブロール支持軸11は、ウェブロール7を回転可能に支持する。ウェブロール支持軸11は、前後方向に延びる長尺状に形成されている。ウェブロール支持軸11は、例えば、エアシャフトからなる。ウェブロール支持軸11の後端部には、中間ギア13に噛合するウェブロール支持軸ギア11aが固定されている。
ブレーキ12は、ウェブロール支持軸11に、ウェブWの巻き出し時の回転方向(図1における時計回り方向)である正方向とは逆方向のトルク(負荷トルク)を付与する。ブレーキ12は、例えば、パウダーブレーキからなる。
ブレーキ12は、ブレーキ力を出力する出力軸12aを有する。出力軸12aには、ブレーキギア12bが取り付けられている。ブレーキ12のブレーキ力が、ブレーキギア12b、中間ギア13、およびウェブロール支持軸ギア11aを介してウェブロール支持軸11へ伝達されることで、ウェブロール支持軸11に負荷トルクが付与される。
中間ギア13は、ブレーキ12のブレーキ力およびサブモータ14の出力トルクを、ウェブロール支持軸ギア11aへ伝達する。中間ギア13は、ブレーキギア12b、後述のサブモータギア14b、およびウェブロール支持軸ギア11aに噛合している。
サブモータ14は、ウェブロール支持軸11に正方向および逆方向のトルクを付与する。サブモータ14は、トルクを出力する出力軸14aを有する。出力軸14aには、サブモータギア14bが取り付けられている。サブモータ14の出力トルクは、サブモータギア14b、中間ギア13、およびウェブロール支持軸ギア11aを介して、ウェブロール支持軸11へ伝達される。サブモータ14は、ウェブロール7が装着されたウェブロール支持軸11を単独では回転させる能力がない低出力のモータからなる。
サブモータドライバ15は、サブモータ14を駆動させる。サブモータドライバ15は、サブモータ14を正転駆動および逆転駆動させるHブリッジ回路(図示せず)を有する。サブモータドライバ15は、Hブリッジ回路が、印刷装置1の電源遮断時には、サブモータ14の端子がショートしたショートブレーキモードとなるように設計されている。これにより、印刷装置1の電源遮断時には、サブモータ14がショートブレーキ状態となる。サブモータ14がショートブレーキ状態のときは、外力による出力軸14aの回転に対する抵抗力が生じる。
搬送部3は、ウェブWを搬送する。搬送部3は、ガイドローラ21〜30と、20本のヘッド下支持部材31と、蛇行制御部32と、一対の搬送ローラ33と、搬送モータ34と、搬送モータドライバ35と、エンコーダ(請求項の搬送速度検出部に相当)36とを備える。
ガイドローラ21〜30は、搬送部3において搬送されるウェブWをガイドする。ガイドローラ21〜20は、搬送されるウェブWに従動回転する。ガイドローラ21〜30は、前後方向に延びる長尺状に形成されている。ガイドローラ21〜30、ヘッド下支持部材31、搬送ローラ33、および後述する蛇行制御部32の蛇行制御ローラ37,38により、搬送部3におけるウェブWの搬送経路が形成される。
ガイドローラ21,22は、ウェブロール7と蛇行制御部32との間でウェブWをガイドする。ガイドローラ21は、ウェブロール保持部2の右側近傍に配置されている。ガイドローラ22は、ガイドローラ21と後述する蛇行制御部32の蛇行制御ローラ37との間に配置されている。
ガイドローラ23〜29は、蛇行制御部32と搬送ローラ33との間でウェブWをガイドする。ガイドローラ23は、後述する蛇行制御部32の蛇行制御ローラ38の左方に配置されている。ガイドローラ24は、ガイドローラ23の上方に配置されている。ガイドローラ25は、ガイドローラ24と同じ高さで、ガイドローラ24の右方に配置されている。ガイドローラ26は、ガイドローラ25の下方であって、ガイドローラ23より高い位置に配置されている。ガイドローラ27は、ガイドローラ26の左方であって、ガイドローラ23,24間のウェブWの右側近傍であり、ガイドローラ26とほぼ同じ高さである位置に配置されている。ガイドローラ28は、ガイドローラ27の右下方に配置されている。ガイドローラ29は、ガイドローラ28のやや右側の下方に配置されている。
ガイドローラ30は、搬送ローラ33と巻取部5との間でウェブWをガイドする。ガイドローラ30は、巻取部5の左側近傍に配置されている。
ヘッド下支持部材31は、ガイドローラ24,25間およびガイドローラ26,27間において、後述するヘッドユニット51の下でウェブWを支持する。ヘッド下支持部材31は、前後方向に延びる長尺状に形成されている。ガイドローラ24,25間およびガイドローラ26,27間に、それぞれ10本ずつのヘッド下支持部材31が配置されている。そして、ヘッド下支持部材31は、各ヘッドユニット51の直下に2本ずつ配置されている。ガイドローラ24,25間およびガイドローラ26,27間において、それぞれ10本のヘッド下支持部材31は、ウェブWが上に凸のアーチを描くように配置されている。
蛇行制御部32は、ウェブWの蛇行を修正するものである。蛇行制御部32は、蛇行制御ローラ37,38と、蛇行制御モータ39と、蛇行制御モータドライバ40とを備える。
蛇行制御ローラ37,38は、ウェブWをガイドするとともに、ウェブWの蛇行を修正するためのローラである。蛇行制御ローラ37,38は、前後方向に延びる長尺状の円柱形状に形成されている。蛇行制御ローラ37,38は、搬送されるウェブWに従動回転する。蛇行制御ローラ37,38は、その軸方向の、ウェブWの幅方向(前後方向)に対する角度を調整可能に構成されている。蛇行制御ローラ37は、ガイドローラ22の右方に配置されている。蛇行制御ローラ38は、蛇行制御ローラ37の上方に配置されている。
蛇行制御モータ39は、蛇行制御ローラ37,38の軸方向の、ウェブWの幅方向(前後方向)に対する角度を調整するために、左右方向に平行な軸を中心に蛇行制御ローラ37,38を回動させる。蛇行制御モータドライバ40は、蛇行制御モータ39を駆動させる。
一対の搬送ローラ33は、ウェブWをニップしつつ、巻取部5へ向けてウェブWを搬送する。搬送ローラ33によるウェブWの搬送により、ウェブロール支持軸11およびウェブロール7が回転し、ウェブロール7からウェブWが巻き出される。一対の搬送ローラ33は、ガイドローラ29,30間に配置されている。
搬送モータ34は、搬送ローラ33を回転駆動させる。搬送モータドライバ35は、搬送モータ34を駆動させる。
エンコーダ36は、ガイドローラ24に接続され、ガイドローラ24の所定の回転角度ごとにパルス信号を出力する。
印刷部4A,4Bは、それぞれウェブWのおもて面、うら面に画像を印刷する。印刷部4Aは、ガイドローラ24,25間のウェブWの上方近傍に配置されている。印刷部4Bは、ガイドローラ26,27間のウェブWの上方近傍に配置されている。印刷部4A,4Bは、それぞれ5つのヘッドユニット51を備える。
ヘッドユニット51は、インクジェットヘッド(図示せず)を有し、インクジェットヘッドのノズルからウェブWにインクを吐出して画像を印刷する。印刷部4A,4Bのそれぞれにおいて、5つのヘッドユニット51は、相互に異なる色のインクを吐出する。
巻取部5は、印刷部4A,4Bにより印刷されたウェブWを巻き取る。巻取部5は、巻取軸56と、巻取モータ57と、巻取モータドライバ58とを備える。
巻取軸56は、ウェブWを巻き取って保持する。巻取軸56は、前後方向に延びる長尺状に形成されている。
巻取モータ57は、巻取軸56を図1における時計回り方向に回転させる。巻取軸56の回転により、ウェブWが巻取軸56に巻き取られる。巻取モータドライバ58は、巻取モータ57を駆動させる。
制御部6は、印刷装置1全体の動作を制御する。制御部6は、CPU、RAM、ROM、ハードディスク等を備えて構成される。
制御部6は、印刷動作を行う際、搬送モータ34および巻取モータ57を駆動させてウェブWを搬送させつつ印刷部4A,4Bのヘッドユニット51を駆動させてウェブWに画像を印刷させる。
ウェブWの搬送中において、制御部6は、ウェブWに所定の張力を付与するようブレーキ12を制御しつつ、エンコーダ36により検出されるウェブWの搬送速度に基づき、搬送速度が所定の印刷搬送速度を維持するよう搬送モータ34への供給電力を制御する。ここで、本実施の形態では、搬送モータ34への供給電力を制御するための駆動制御パラメータが電流であるものとする。すなわち、制御部6は、ウェブWの搬送速度が印刷搬送速度を維持するよう搬送モータ34への供給電流を制御する。
また、制御部6は、搬送モータ34への供給電流の変動に応じたウェブWの張力変動を相殺する方向のトルクをサブモータ14によりウェブロール支持軸11に付与するよう制御する。
次に、印刷装置1の動作について説明する。
図5は、印刷装置1の動作を説明するためのフローチャートである。図5のフローチャートの処理は、印刷装置1がパーソナルコンピュータ等の外部装置から印刷ジョブを受信することにより開始となる。
図4のステップS1において、制御部6は、搬送モータ34、巻取モータ57、およびサブモータ14の駆動を開始させる。
搬送モータ34の駆動開始により、搬送ローラ33の回転駆動が開始され、ウェブWの搬送が開始される。搬送ローラ33は、ウェブロール7からウェブWを巻き出しつつ、ウェブWを巻取部5側へ向けて搬送する。これに伴い、ウェブロール支持軸11およびウェブロール7は、正方向(図1における時計回り方向)に回転する。搬送開始後、ウェブWの搬送速度は加速されていく。
サブモータ14は、ウェブロール支持軸11に正方向のトルクを付与するよう駆動される。これにより、サブモータ14は、ウェブWの加速度を大きくして加速期間を短縮するために、ウェブロール支持軸11およびウェブロール7の回転を補助する。
また、巻取モータ57の駆動開始により、巻取軸56の図1における時計回り方向への回転が開始される。これにより、搬送ローラ33により送られてきたウェブWを巻取軸56が巻き取り始める。
次いで、ステップS2において、制御部6は、エンコーダ36により検出されるウェブWの搬送速度に基づき、ウェブWの搬送速度が印刷搬送速度に到達したか否かを判断する。具体的には、制御部6は、エンコーダ36の出力パルス信号に基づき、ガイドローラ24の回転速度を算出し、その回転速度に応じたウェブWの搬送速度を算出する。そして、制御部6は、算出したウェブWの搬送速度が印刷搬送速度に到達したか否かを判断する。ウェブWの搬送速度が印刷搬送速度に到達していないと判断した場合(ステップS2:NO)、制御部6は、ステップS2を繰り返す。
ウェブWの搬送速度が印刷搬送速度に到達したと判断した場合(ステップS2:YES)、ステップS3において、制御部6は、サブモータ14を停止させる。すなわち、制御部6は、ウェブWの搬送開始時の加速期間が終了すると、サブモータ14を停止させる。
また、ステップS3において、制御部6は、印刷搬送速度でのウェブWの定速搬送制御を開始させるとともに、ウェブWの張力制御を開始させる。
印刷搬送速度でのウェブWの定速搬送制御は、エンコーダ36により検出されるウェブWの搬送速度に基づき、搬送速度を印刷搬送速度(目標速度)で一定に維持するよう搬送モータ34への供給電力を制御するものである。ウェブWの搬送速度を一定に維持するのは、ヘッドユニット51からウェブWへ吐出されるインクの着弾ずれを防止して良好な印刷画質を得るためである。
具体的には、制御部6は、エンコーダ36の出力パルス信号に基づき、ガイドローラ24の回転速度を算出し、その回転速度に応じたウェブWの搬送速度を算出する。そして、制御部6は、算出した搬送速度と印刷搬送速度との差がなくなるよう搬送モータ34への供給電流を制御する。これにより、搬送モータ34によるウェブWの搬送速度が印刷搬送速度に合うように制御される。
このような定速搬送制御により、ウェブWの厚さムラ等に起因してウェブWの搬送速度が微細に変動する場合でも、その搬送速度変動を抑え、印刷搬送速度を保つよう制御される。
ここで、上述の定速搬送制御により搬送モータ34への供給電流が変動すると、搬送モータ34の出力トルクが変動し、その結果、ウェブWに微細な張力変動が生じる。ウェブWの張力制御は、ウェブWに所定の張力を付与するとともに、上述の定速搬送制御を行うことで生じるウェブWの微細な張力変動を抑制するために行われるものである。
具体的には、制御部6は、ウェブWの加速期間が終了すると、すなわち、ウェブWの搬送速度が印刷搬送速度に到達すると、ブレーキ12を起動させる。そして、制御部6は、ウェブWに所定の張力を付与するための所定の負荷トルクがウェブロール支持軸11に付与されるようにブレーキ12を制御する。
ここで、ウェブWの巻き出しによりウェブロール7の外径が縮小すると、ウェブロール支持軸11に付与される負荷トルクを維持してウェブWの張力を維持するためには、ブレーキ12のブレーキ力を大きくする必要がある。このため、制御部6は、図示しないセンサにより検出されるウェブロール7の外径の縮小に応じて、ブレーキ力を段階的に大きくしてウェブロール支持軸11に付与される負荷トルクが維持されるようブレーキ12を制御する。
また、制御部6は、上述の定速搬送制御によって生じるウェブWの張力変動を抑制するために、搬送モータ34への供給電流の値の変動に応じたウェブWの張力変動を相殺する方向のトルクをサブモータ14によりウェブロール支持軸11に付与するよう制御する。
具体的には、制御部6は、搬送モータ34への供給電流が増大すると、ウェブロール支持軸11に正方向のトルクを付与するようサブモータ14を制御する。これにより、搬送モータ34への供給電流の増大により搬送モータ34の出力トルクが増大してウェブWの張力が増大する場合に、ウェブロール支持軸11に加わる負荷トルクを低減させることで、ウェブWの張力の増大を抑制する。
一方、搬送モータ34への供給電流が減少すると、ウェブロール支持軸11に逆方向のトルクを付与するようサブモータ14を制御する。これにより、搬送モータ34への供給電流の減少により搬送モータ34の出力トルクが減少してウェブWの張力が減少する場合に、ウェブロール支持軸11に加わる負荷トルクを増大させることで、ウェブWの張力の減少を抑制する。
上述のようなウェブWの定速搬送制御および張力制御を開始した後、図4のステップS4において、制御部6は、印刷部4A,4Bを制御して印刷ジョブに基づくウェブWへの印刷を開始させる。
次いで、ステップS5において、制御部6は、印刷ジョブに基づく印刷が終了したか否かを判断する。印刷ジョブに基づく印刷が終了していないと判断した場合(ステップS5:NO)、制御部6は、ステップS5を繰り返す。
印刷ジョブに基づく印刷が終了したと判断した場合(ステップS5:YES)、ステップS6において、制御部6は、搬送モータ34、巻取モータ57、およびブレーキ12を停止させる。これにより、ウェブWの搬送が終了し、一連の動作が終了になる。
上述のような印刷ジョブに基づく印刷動作がウェブロール7の途中で終了した場合、印刷装置1は、ウェブロール保持部2にウェブロール7が保持され、搬送部3の搬送経路にウェブWが引き回された状態のまま、待機状態となる。そして、この状態において、印刷装置1の電源が遮断されることがある。
印刷装置1の電源が遮断されると、ブレーキ12が停止状態となるため、ウェブロール支持軸11に対してブレーキ12によるブレーキ力は作用しない。これに対し、印刷装置1では、前述のように、電源が遮断されると、サブモータ14がショートブレーキ状態となる。ショートブレーキ状態のサブモータ14では、出力軸14aの回転に対する抵抗力が生じるため、ウェブロール支持軸11の回転が防止される。
このため、ウェブロール保持部2にウェブロール7が保持され、搬送部3の搬送経路にウェブWが引き回された状態で印刷装置1の電源が遮断されても、ウェブロール支持軸11およびウェブロール7が回転して搬送部3でウェブWがたるむことが抑えられる。これにより、ウェブWがヘッドユニット51のインクジェットヘッドに接触することが抑えられる。
以上説明したように、印刷装置1では、制御部6は、ウェブWに所定の張力を付与するようブレーキ12を制御しつつ、ウェブWの搬送速度が印刷搬送速度を維持するよう搬送モータ34への供給電流を制御する。それとともに、制御部6は、搬送モータ34への供給電流の変動に応じたウェブWの張力変動を相殺する方向のトルクをサブモータ14によりウェブロール支持軸11に付与するよう制御する。
これにより、搬送ローラ33がウェブロール7からウェブWを巻き出しつつ搬送する簡素な構成において、ウェブWの搬送速度維持のために搬送モータ34への供給電流を制御することで生じるウェブWの微細な張力変動が、サブモータ14の出力トルクにより軽減される。この結果、印刷装置1によれば、装置の大型化を抑えつつ、ウェブWの張力変動を軽減できる。
また、印刷装置1では、制御部6は、ウェブWの搬送開始時の加速期間において、正方向のトルクをウェブロール支持軸11に付与してウェブロール支持軸11の回転を補助するようサブモータ14を制御する。これにより、ウェブロール7の慣性モーメントによるウェブWの加速の遅れを軽減し、ウェブWを印刷搬送速度(目標速度)まで早く到達させることができる。したがって、ウェブWの搬送開始から印刷開始までの時間を短縮できる。
また、印刷装置1では、サブモータ14は、電源遮断時にはショートブレーキ状態となる。これにより、印刷装置1の電源が遮断されても、ショートブレーキ状態のサブモータ14により、ウェブロール支持軸11およびウェブロール7が回転することが抑えられる。この結果、外力によりウェブロール支持軸11およびウェブロール7が回転してウェブWがたるむことが抑えられる。
なお、上述した実施の形態では、搬送モータ34の駆動制御パラメータが電流であるとしたが、これに限らず、電圧等であってもよい。
また、上述した実施の形態では、ウェブWの搬送速度の検出にエンコーダ36を用いたが、これに限らず、レーザドップラ速度計等を用いてもよい。
本発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施の形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
1 印刷装置
2 ウェブロール保持部
3 搬送部
4A,4B 印刷部
5 巻取部
6 制御部
7 ウェブロール
11 ウェブロール支持軸
12 ブレーキ
13 中間ギア
14 サブモータ
15 サブモータドライバ
33 搬送ローラ
34 搬送モータ
35 搬送モータドライバ
36 エンコーダ

Claims (3)

  1. ウェブロールを回転可能に支持するウェブロール支持軸と、
    ウェブを前記ウェブロールから巻き出しつつ搬送する搬送ローラと、
    前記搬送ローラを駆動させる搬送モータと、
    前記ウェブロール支持軸にウェブの巻き出し時の回転方向である正方向とは逆方向のトルクを付与するブレーキと、
    前記ウェブロール支持軸に前記正方向および前記逆方向のトルクを付与するサブモータと、
    ウェブの搬送速度を検出する搬送速度検出部と、
    前記搬送モータ、前記ブレーキ、前記サブモータを制御する制御部とを備え、
    前記制御部は、ウェブに所定の張力を付与するよう前記ウェブロールの外径に応じて前記ブレーキを制御しつつ、前記搬送速度検出部により検出されるウェブの搬送速度に基づき、ウェブの搬送速度が目標速度を維持するよう前記搬送モータの駆動制御パラメータの値を制御するとともに、前記駆動制御パラメータの値に基づき、前記駆動制御パラメータの値制御によって生じるウェブの張力変動を相殺する方向のトルクを前記サブモータにより前記ウェブロール支持軸に付与するよう制御することを特徴とする搬送装置。
  2. 前記制御部は、前記搬送モータによるウェブの搬送開始時の加速期間において、前記正方向のトルクを前記ウェブロール支持軸に付与して前記ウェブロール支持軸の回転を補助するよう前記サブモータを制御することを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 前記サブモータは、電源遮断時にはショートブレーキ状態となることを特徴とする請求項1または2に記載の搬送装置。
JP2017055530A 2017-03-22 2017-03-22 搬送装置 Active JP6859149B2 (ja)

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