JP2020121534A - プリント装置 - Google Patents

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みどり 保田
正登 永山
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正登 永山
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Abstract

【課題】 本発明の目的は、ロールシートの状態に応じてシートを正常に供給できるプリント装置を提供することである。【解決手段】 本発明のプリント装置は、シートが巻回されたロールシートを保持する保持部と、シートに画像をプリントするプリント部と、保持部で保持されたロールシートを駆動パラメータに基づいて正方向と逆方向とに回転させる駆動部と、ロールシートからシートが分離する際にシートが近接する位置に配され、シートとの距離に基づいた出力値を出力するセンサユニットと、を備え、ロールシートを正方向に回転させてシートをプリント部に供給するプリント装置であって、ロールシートを逆方向に回転させながらセンサユニットの出力値を取得する制御部を有し、ロールシートを正方向に回転させる際の駆動パラメータは、取得した出力値が閾値を超えたピークに関する情報に基づいて設定されることを特徴とする。【選択図】 図10

Description

本発明はロールシートから供給されたシートに画像をプリントするプリント装置に関する。
特許文献1にはロールシートからシートを供給装置で供給し、搬送部で搬送されたシートに画像をプリントするプリント装置が開示されている。このプリント装置はロールシートにおけるシートの先端を検知することによってシートを自動供給することができる。シートの先端を検知する際は、ロールシートをシートの供給方向に対して逆方向に回転させる。シートの先端がロールシートから分離して距離センサに近づくと、距離センサの出力値が変化する。この変化をとらえることによってシートの先端を検知することができる。
特開2018−150106号公報
しかし、特許文献1のプリント装置では、ロールシートの剛度や外径などの状態に関わらず、シートを供給する際の駆動パラメータが同じである。これは、交換されて新たにセットされたロールシートの状態を判定する手段がないためである。この結果、ロールシートの状態によっては、供給されたシートの先端が途中の経路で引っ掛かり、シートを供給できない場合があった。
本発明の目的は、ロールシートの状態に応じてシートの供給ができるプリント装置を提供することである。
本発明のプリント装置は、シートが巻回されたロールシートを保持する保持部と、シートに画像をプリントするプリント部と、保持部で保持されたロールシートを駆動パラメータに基づいて正方向と逆方向とに回転させる駆動部と、ロールシートからシートが分離する際にシートが近接する位置に配され、シートとの距離に基づいた出力値を出力するセンサユニットと、を備え、ロールシートを正方向に回転させてシートをプリント部に供給するプリント装置であって、ロールシートを逆方向に回転させながらセンサユニットの出力値を取得する制御部を有し、ロールシートを正方向に回転させる際の駆動パラメータは、取得した出力値が閾値を超えたピークに関する情報に基づいて設定されることを特徴とする。
本発明によれば、ロールシートの状態に応じてシートを正常に供給できるプリント装置を提供できる。
本発明の実施形態におけるプリント装置の斜視図である。 プリント装置におけるシートの搬送経路の説明図である。 プリント装置の制御系を説明するためのブロック図である。 シート供給装置を説明するための説明図である。 センサユニットの説明図である。 シートの自動ローディングのフローチャートである。 剛度の低いシートにおけるセンサユニットの出力値を説明する図である。 剛度の高いシートにおけるセンサユニットの出力値を説明する図である。 異なる外径におけるセンサユニットの出力値を説明する図である。 シートの先端配置動作を説明するためのフローチャートである。 出力波形の解析から速度を設定するためのテーブルである。 出力波形の解析からトルクを設定するためのテーブルである。 センサ出力波形の解析を行うためのフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。
(プリント装置)
図1から図3は、本発明におけるプリント装置の構成の説明図である。本発明のプリント装置は、プリント媒体としてのシートを供給するためのシート供給装置と、そのシートに画像をプリントするプリント部と、を含むインクジェットプリント装置である。なお、ロールシートRのシートの幅方向をX軸方向、プリント部400においてシートが排出される方向をY軸方向、重力方向をZ軸方向とする。
図1に示すようにプリント装置100には、長尺の連続シートであるシート1をロール状に巻回したロールシートRを上段と下段の2カ所のロール保持部にそれぞれセットすることが可能である。それらのロールシートRから選択的に供給されたシート1に画像がプリントされる。ユーザは、操作パネル28に備わる各種のスイッチなどを用いて、シート1のサイズ指定、オンライン/オフラインの切り換えなど、プリント装置100に対する各種コマンドなどを入力することができる。
図2は、プリント装置100の要部の断面図である。2本のロールシートRに対応する2つのシート供給装置(200、210)が上下に配置されている。シート供給装置200によってロールシートRから供給されたシート1は、シート搬送部300によって、シート1の搬送経路に沿って画像をプリントするプリント部400に搬送される。プリント部400は、インクジェット式のプリントヘッド18からインクを吐出することによって、シート1に画像をプリントできる。画像がプリントされたシート1はカッタ20によって切断される。
シート供給装置(200,210)は、スプール部材2、ロール保持部(不図示)、アーム部材4、センサユニット6、揺動部材7、アーム駆動部3、従動回転体(8,9)、分離フラッパ10を備える。ロールシートRは、その中空穴部にスプール部材2が挿入された状態でシート供給装置(200、210)のロール保持部にセットされる。そのスプール部材2は、ロール駆動用のモータ33(図3参照)によって正方向(C1方向)および逆方向(C2方向)に回転駆動される。カバー42は画像がプリントされたシート1がシート供給装置(200、120)に戻ることを防止する。
搬送部300は、搬送ガイド12、エッジ検知センサ16、搬送ローラ14、ピンチローラ15を備えている。搬送部300に設けられた搬送ガイド12は、供給されたシート1の表面および裏面をガイドして、そのシート1をプリント部400へ導く。搬送ローラ14は、搬送ローラ駆動モータ35(図3参照)によって、正方向(D1方向)、逆方向(D2方向)に回転駆動される。ピンチローラ15は、搬送ローラ14の回転に応じて従動回転可能である。ピンチローラ15は、ニップ力調整用のモータ37(図3参照)によって、搬送ローラ14に対する接離およびニップ力の調整がされる。搬送ローラ14によるシート1の搬送速度は、ロールシートRの回転によるシート1の供給速度よりも高く設定されている。このため、シート1はバックテンションが与えられて、張った状態で搬送される。
プリント部400は、プリントヘッド18、プラテン17、走査機構(不図示)を備えている。プラテン17は吸着機構(不図示)によりシート1を吸着し、シート1の姿勢をプラテンに沿うように規制することができる。プリントヘッド18は、インクジェット方式でインクを吐出させてプラテン17のシート1に画像をプリントする。インクの吐出は、電気熱変換素子(ヒータ)を用いて行われる。プリント方式はシリアルスキャン方式である。すなわち、シート1の搬送動作(Y方向)と、それと交差する方向(X方向)のプリントヘッド18の走査とを、交互に行いシート1に画像を順次プリントする。このようなプリント装置100における動作は、後述する制御部201(図3参照)によって制御される。
なお、本発明のプリント装置100は、上下2つのシート供給装置(200、210)を備えており、一方のシート供給装置200からシート1を供給する状態から、他方のシート供給装置200からシート1を供給する状態に切り換えることができる。シート供給装置200からシート供給装置210に切り替える場合、それまで供給していたシート1を巻き戻す。その際、シート1の先端はセンサユニット6の検出位置まで退避される。
図3は、プリント装置100における制御系を説明するためのブロック図である。プリント装置100の制御部201は、ROM204に記憶された制御プラグラムに従って、供給装置200、シート搬送部300、およびプリント部400を含むプリント装置100の各部を制御する。また、制御部201は、センサユニット6、エッジ検知センサ16、回転量センサ36、からの検出結果に基づき各種判断を行うことができる。制御部201には、操作パネル28から、シート1の種類、幅、および種々の設定情報などが入出力インターフェイス202を介して入力される。また制御部201は、外部インターフェイス205を介して、パーソナルコンピュータなどのホスト装置を含む種々の外部装置29に接続されており、外部装置29との間において、プリントデータなどの種々の情報の授受を行う。さらに制御部201は、RAM203に対して、シート1に関する情報などの書き込みおよび読み出しをする。ロール駆動モータ33は、スプール部材2を介してロールシートRを正方向および逆方向に回転させるためのロールシートを回転させるためのモータである。押圧力調整モータ34は、アーム部材4に対する押圧力を調整するために回転カム3aを回転させるモータである。また、搬送ローラ駆動モータ35は、搬送ローラ14を正方向および逆方向に回転させるためのモータである。ロールセンサ32は、ロールシートRがシート供給装置(200,210)にセットされたときに、ロールシートRのスプール部材2を検出するためのセンサである。回転量センサ36は、スプール部材2、つまりロールシートRの回転量を検出するためのセンサである。ここでは、ロールシートRの回転量に応じた数のパルスを出力するロータリーエンコーダである。
(シート供給装置)
シート供給装置について図4を用いてさらに詳しく説明する。搬送ガイド12には、アーム部材4がアーム回転軸5を中心に回転(A1,A2方向)できるように取り付けられている。アーム部材4の上部には、ロールシートRから供給されるシート1の下面をガイドするガイド部4bが形成されている。アーム部材4と駆動部3の回転カム3aとの間には、アーム部材4をA1方向に押圧するねじりコイルばね3cが設けられている。回転カム3aは押圧力調整モータ34によって回転し、その回転位置に応じてアーム部材4に対する押圧力を変化させる。すなわち、比較的小さな押圧力の状態(弱ニップ状態)と、比較的大きな押圧力の状態(強ニップ状態)と、押圧力の解除状態と、に切り換えることができる。
アーム部材4には揺動部材7が揺動自在に取り付けられ、その揺動部材7にはロールシートRの周方向に離れて位置する第1および第2の従動回転体(8,9)が回転可能に取り付けられている。これらの従動回転体(8,9)は、ロールシートRの外径に応じて移動し、アーム部材4に対するA1方向の押圧力によって、重力方向の下方からロールシートRの外周を圧接する。なお、アーム部材4は、X軸方向における位置が異なるように複数設けられている。
揺動部材7は、X軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向のそれぞれにおいて安定した姿勢となるように回転軸4aで支持される。また、回転軸4aは遊びを有しているためロールシートRの外周に沿うように変位できる。この結果、シート1と従動回転体(8,9)との接触領域が最大となるように保たれ、シー1の供給力が増強される。また、シート1に対する押圧力が均等化されることによってシート1の供給力のばらつきを抑えることができる。
分離フラッパ10は、アーム部材4の上方に位置してフラッパ回転軸11を中心として回転(B1,B2方向)できる。分離フラッパ10は、その自重によってロールシートRの外周面に当接してロールシートRを軽く押圧する。分離フラッパ10のロールシートRとの接触部分にはシート1に及ぼす影響を抑えるために従動コロ10aが回転自在に備えられている。また、分離フラッパ10の分離部10bは、ロールシートRからシートの先端を分離しやすくするためにロールシートRの外周に近くなるように形成されている。
シート1は、従動回転体(8,9)を通り、その下面がアーム部材4の上部のガイド部4bによってガイドされ、分離フラッパ10とアーム部材4との間に形成される供給経路を通して供給される。また、ロールシートRの外径に応じて、ガイド部4bが移動することにより、ロールシートRの外径と関係なくロールシートRをシート搬送部300へ供給することができる。
図5に、ロールシートにおけるシートの先端を検知するためのセンサユニット6を示す。センサユニット6はシート1の表面との距離に応じて出力が変化する光学センサである。LEDなどの発光部6cと、フォトダイオードなどの受光部6dと、が内蔵されている。発光部6cからロールシートRへ向けて照射された光は、ロールシートRの外周で反射されて、受光部6dによって検出される。センサユニット6の出力値は、受光部6dで検出された光量に応じて変化する。すなわち、センサユニット6とシート1の表面との間の距離が小さいほどセンサユニット6の出力値は大きくなり、その距離が大きいほど小さくなる。なお、センサユニット6は、センサユニット6とシート1の表面との間の距離に応じて出力値が変化する構成であればよく、静電容量センサや超音波センサであってもよい。センサユニット6は制御部201に接続されているため、制御部201は任意のタイミングでセンサユニット6からの出力値が取得できる。
センサユニット6の出力値は、閾値により閾値以上のHレベルと閾値より低いLレベルに分けられる。センサユニット6とシート1との距離が小さいときにHレベルとなり、大きいときにLレベルとなる。既定の種類のシートの閾値は、プリンタ本体あるいはセンサユニット6内部のROMに保存されている。
(シートの自動ローディング)
シートの自動ローディングは、ユーザがロールシートRをシート供給装置にセットすると、ロールシートにおけるシートの先端を自動で検知して、シートをシート搬送部300の所定の位置まで供給する機能である。図6は、シートの自動ローディングを説明するためのフローチャートである。以下、シートの自動ローディングについて説明をする。
S1工程で、自動ローディングを開始する。ユーザはロールシートRをシート供給装置200にセットし、操作パネル28により自動ローディングの開始の指示を行う。この際、アーム部材4は弱ニップ状態である。
S2工程において、ロールシートRがセットされたかを確認する。ここでは、ロールセンサ32がロールシートRのスプール部材2を検出したときに、ロールシートRがセットされたと判定する。制御部201は、ロールシートRがセットされたと判定した後に、アーム部材4を強ニップ状態に切り換える。
S3工程において、シート1の先端配置動作(図10)を行う。この先端配置動作において、制御部201は、アーム部材4と分離フラッパ10との間を通して搬送部にシートを供給できるようシート1の先端をセンサユニット6の検出位置付近に配置する。この先端配置動作については後述する。
S4工程において、制御部201は、ロール駆動用のモータ33によりロールシートRを正方向(C1方向)に回転させて、シート1の供給を開始する。
S5工程において、シート搬送部300でシート1の先端の検出を行う。制御部201は、シート1の先端がエッジ検知センサ16によって検出されるまでシートの供給を行う。シートが検出されるとさらに所定量のシートを供給する。ここでの所定量とはエッジ検知センサ16と搬送ローラ14との間の距離である。
S6工程において、搬送ローラ14を正方向に回転(D1方向)させて、シート1の先端を搬送ローラ14とピンチローラ15で挟持する。シート1を挟持するとロール駆動モータ33と搬送ローラ駆動モータ35を停止する。
S7工程において、シート1の斜行矯正を行う。まず、制御部201はアーム部材4の押圧力を解除して、従動回転体(8,9)をロールシートRから離間させる。こうすることにより従動回転体(8,9)が、斜行矯正および画像のプリントに及ぼす影響を無くすことができる。その後、シート搬送部300内においてシート1を所定量搬送させて、そのときに生じる斜行量を、プリントヘッド18を搭載するキャリッジに備わるセンサによって検出する。斜行量が許容値より大きい場合、シート1にバックテンションを与えながら搬送ローラ14とロールシートRとを正方向または逆方向に繰り返し回転させる。このような動作によりシート1の斜行を矯正することができる。
S8工程において、制御部201は、シート搬送部300によって、シート1の先端をプリント部400におけるプリントの開始前の定位置まで移動させる。
S9工程において、シートの自動ローディングを終了する。この後、プリントの指示があればプリント装置100は、プリント動作を開始する。
(センサユニットの出力波形)
センサユニット6からの出力波形は、剛度の低いロールシートと剛度の高いロールシートで異なる。剛度の低い場合の出力波形とロールシートの状態を図7、剛度の高い場合の出力波形とロールシートの状態を図8に示す。さらに、剛度が高い場合、ロールシートの外径が異なると出力波形が異なる(図9)。本発明においては、出力波形の違いを利用することによりロールシートの剛度および外径などの状態を判定することができる。以下、本発明の原理について説明をする。
まず、剛度の低いロールシートの場合について図7を用いて説明を行う。剛度が低いシートとは例えば、普通紙である。図7(a)は、シート1の先端が頂点に達する手前からロールシートRを逆方向(C2方向)に2回転させた時の波形である。センサユニット6の出力値は0度において最低値に近く、出力レベルはLレベルとなっている。ロールシートRが回転し170度に到達すると、シート1の先端部(シートの先端を含むシート1の一部)が従動コロ10aを通過する(図7(b))。シート1の先端部は、ロールシートRの外周から離れて、アーム部材4の上に自重で落下する。この結果、シート1の先端部がセンサユニット6の検出位置に近接し、センサユニット6の出力値が増加する。この結果、出力レベルはLレベルからHレベルに変化する。さらにロールシートRが回転して200度に到達するとシート1の先端がセンサユニット6の上の検出位置を通過する(図7(c))。この結果、センサユニット6は、シート外面からの強い反射光でなくロールシートRの外周からの弱い反射光を受光し、センサユニット6の出力値が減少する。この結果、出力レベルはHレベルからLレベルに変化する。剛度の低いシートの場合、この出力レベルのHレベルからLレベルへの変化を捉えることで、シート1の先端を検知することができる。
次に、剛度が高いシートの場合について図8を用いて説明を行う。剛度が高いシートとは、厚口のコート紙や光沢紙、ファインアート紙などである。剛度が高い場合、ロールシートが1回転する間にセンサユニット6の出力値が閾値を複数回超えることがある。図8(a)は、シートの先端部が従動コロ付近にある状態からロールシートRを逆方向(C2方向)に2回転させたときの波形である。回転開始から45度付近でシート1の先端部が従動コロ10aを通過する。シート1の先端部は、ロールシートRの外周から離れて、アーム部材4の上に自重で落下する。この結果、シート1の先端部がセンサユニット6の検出位置に近接しセンサユニット6の出力値が増加する。この際、出力レベルはLレベルからHレベルへと変化する。ロールシートRがさらに回転して、90度付近でシート1の先端部がセンサユニット6の上部を通過することでセンサユニット6の出力が減少し、出力レベルはHレベルからLレベルへ変わる。その後、シートの先端部が従動回転体8を通過し240度付近でシート1が巻き弛む。この際、ロールシートRの外周からシート1の先端部が離れ、シートが分離フラッパ10を押す(図8(b))。巻き弛んだシート1の先端部以外の部分がセンサユニット6に近接し、センサユニット6の出力値が増加する。この結果、出力レベルはLレベルからHレベルに変わる。巻き弛んだ部分はその後の回転によって徐々に巻きとられ、それに伴いセンサユニット6の出力値は減少する。ロールシートRが280度まで回転して、シート1の先端部が従動コロ10aを通過する前に巻き弛みが解消する。この結果、出力レベルはHレベルからLレベルに変わる(図8(c))。ロールシートRがさらに回転すると同様なパターンの出力波形となる。このように、複数のピークを検出した場合は、剛度の高いシートであると判定することができる。ピークとはLレベルからHレベルに変化する変化点から次にHレベルからLレベルに変化する変化点までの間の極大値である。
このように剛度の高いシートの場合、センサユニット6の出力値のピークは複数ある。ここで外径の違いによる出力波形を図9に示す。図中の黒丸がシートの先端部である1次ピーク、黒三角がシートの先端部で無い2次ピークを示している。図9(a)は外径が大きい場合の波形である。外径が大きいとは例えば100−170mmの範囲である。また、1次ピークの値を2次ピークの値で除算した値は2以上である。図9(b)は外径が中程度の場合の波形である。また、1次ピークの値を2次ピークの値で除算した値は1以上で2より小さい。中程度とは例えば85−100mmの範囲である。図9(c)は外径が小さい場合の波形である。外径が小さいとは例えば50−85mmの範囲である。また、1次ピークの値を2次ピークの値で除算した値は1以下である。このように1次ピークの値を2次ピークの値で除算した値はそれぞれ外径によって異なっている。これは、剛度が高いシートにおいては外径によって分離フラッパ10を押す力が異なるためである。すなわち、ロールシートRの外径が小さいほどシート1が元に戻ろうとする反発力が大きくなって分離フラッパ10を押す力が強くなる。したがって、1次ピークの値と2次ピークの値を解析することによってシートの外径の大小をおおまかに判定することができる。なおここでは、除算としたが演算方法はこれに限らない。例えば第1次ピークの値と第2次ピークの値の比率や差分であってもよい。
(先端配置動作のフローチャート)
図10にシートの自動ローディングのフローチャート(図6)におけるS3工程の先端配置動作のフローチャートを示す。先端配置動作は、上述のようにシートの自動ローディングにおいてロールシートRにおけるシート1の先端をシート搬送部300に供給するための位置に配置する動作である。以下、先端配置動作について説明する。
S201工程において、制御部201はロールシートRを逆方向(C2方向)に2回転させる。その際、センサユニット6からの出力値を所定のタイミングでRAM203に記憶させる。
S202工程において、記憶が終了すると制御部201はロールシートRの回転を停止する。
S203工程において、RAM203からセンサユニット6からの出力値を読出し、出力波形の解析を行う。出力波形の解析は、後述する図13のフローチャートの内容である。出力波形の解析により、シート1の先端の検出およびシート1の状態に関連する情報を取得することができる。
S204工程において、シート1の先端部の検出の有無により処理を選択する。シート1の先端を特定できた場合はS205工程に進む。1次ピークを判定できずシートの先端を特定できなかった場合は、S209工程で手動操作を促す表示を行う。
S205工程において、シートの剛度により処理を選択する。シートの剛度が高い場合はS206工程に進む。一方、シートの剛度が低い場合はS207工程に進む。
S206工程において、ロールシートRを回転させる角速度を図11のように出力波形の解析内容に基づいて設定する。この角速度ωは、ロールシートの外径によらずシートの供給速度が大きく変わらないように設定している。目標とするシートの供給速度は例えば75mm/secである。
S207工程において、剛度が低い場合は、ロールシートRを回転させる角速度を2.5rad/secに設定する。剛度の低いシートの場合は、シートの外径によらず角速度を一定で制御しても問題ないためである。このため、シートの供給速度は、ロールシートRの外径により75mm/secから125mm/secまで変化する。
S208工程において、シートを搬送経路に供給できるようにシートの先端を配置する。S203工程で特定されたシート1の先端をセンサユニット6の検出位置付近に配置させるようにロールシートRを逆方向に回転させる。このようにして、シートの先端配置動作S3工程が終了する。その後S4工程において、ロールシートRを正方向に回転させてシートの供給を行う。
ここでは、角速度をロールシートRの外径によって変更している。しかし、駆動パラメータは、角速度に限定されるものではなく、図12のようにトルクであってもよい。剛度の低いシートのトルクを小さくすることによって、搬送経路にシートが詰まった場合であってもシートの損傷を小さくすることができる。また、シートの供給速度を一定にするようにし駆動パラメータを設定してもよい。さらに、これらの駆動パラメータはシートの種類によって変えてもよい。
(波形解析のフローチャート)
ここで、図10の先端配置動作におけるS203工程の出力波形の解析について図13のフローチャートを用いて説明する。出力波形の解析によって、ロールシートにおけるシートRの先端および剛度が高いロールシートRの外径情報を取得することができる。
S301工程において、RAM203に記憶させたセンサユニット6の出力値のデータを読み出す。
S302工程において、ロールシートが1回転する間のデータから最大値Hdと最小値Ldを抽出する。
S303工程において、出力レベルがLレベルかHレベルの判定を行うための閾値を設定する。まず、出力値のデータから最大値(Hd)と最小値(Ld)を取得する。ここでは、閾値をTH=(Hd+Ld)/2と設定する。なお、出力値のデータの最大値Hdおよび最小値Ldの差がシートの先端の位置を特定するために必要な値(THa)を超えていない場合は、エラーを出してもよい。
また、閾値として、HレベルからLレベルへの変化の判定にはTHd1、LレベルからHレベルへの変化の判定にはTHd2を用いてもよい。これらは、信号の外乱などによるノイズ変動分wnを考慮した値である。例えば、THd1=(Hd+Ld)/2+wnとし、THd2=(Hd+Ld)/2−wnとする。なお、取得された値を元に閾値を設定しているのはロールシートRの種類によって反射特性が異なるためである。既知のシートを用いる場合は、あらかじめROM204に保存された値を閾値としても良い。
S304工程において、Lレベルの期間を抽出する。まず、閾値によりデータをHレベルとLレベルの2レベルに分類する。次に、1回転のデータに対してHレベルからからLレベルへ変化した変化点と、変化後の所定期間以上のLレベルの期間を抽出する。Lレベルの期間はロールシートの回転する角度である。ここで、所定期間とはセンサユニット6の検出位置から従動ローラ9までの角度である。
S305工程において、Lレベルが所定期間以上となるピークの数によって処理を選択する。ピークが複数ある場合は、S306工程に進む。1のみ場合は、S311工程に進む。所定角度以上のLレベルの期間が無い場合は、S310工程に進む。この場合は、S209工程において手動操作を促す表示を行う。
S306工程において、最も長いLレベルの期間を検索する。
S307工程において、ロールシートにおけるシートの先端を特定する。これは、最も長いLレベルの期間の直前のHレベルからLレベルへの変化点とする。この変化点は、シートの先端がセンサユニット6の検出位置を通過した角度であり、ロールシートにおけるシートの先端である。1次ピークは、この変化点の直前のピークである。
S308工程において、1次ピークの直前のピークを2次ピークとして特定する。
S309工程において、1次ピークを2次ピークで除算することにより上述の図11のようにシートの外径を大まかに判定する。
S311工程において、ピークが1次ピークのみで2次ピークの無い場合は、剛度が低いシートと判断できる。この場合、HレベルからLレベルへの変化点をシートの先端と判断できる。
以上のように、本発明によりロールシートの剛度または外径の情報を取得することができる。このため、ロールシートの状態によって駆動パラメータを変更することができる。この結果、本発明のプリント装置は、ロールシートの状態に応じてシートの供給ができる。
2 スプール部材
6 センサユニット
33 ロール駆動モータ
201 制御部
400 プリント部

Claims (8)

  1. シートが巻回されたロールシートを保持する保持部と、
    シートに画像をプリントするプリント部と、
    前記保持部で保持されたロールシートを駆動パラメータに基づいて正方向と逆方向とに回転させる駆動部と、
    ロールシートからシートが分離する際に当該シートが近接する位置に配され、シートとの距離に基づいた出力値を出力するセンサユニットと、を備え、
    ロールシートを正方向に回転させてシートを前記プリント部に供給するプリント装置であって、
    ロールシートを逆方向に回転させながら前記センサユニットの前記出力値を取得する制御部を有し、
    ロールシートを正方向に回転させる際の前記駆動パラメータは、取得した当該出力値が閾値を超えたピークに関する情報に基づいて設定されることを特徴とするプリント装置。
  2. 前記駆動パラメータは、角速度またはトルクであることを特徴とする請求項1に記載のプリント装置。
  3. 前記ピークに関する情報が、当該ピークの数または当該ピークの値であることを特徴とする請求項1または2に記載のプリント装置。
  4. 前記ピークに関する情報から、ロールシートの剛度またはロールシートの外径に関する情報を取得することを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載のプリント装置。
  5. 前記ピークが複数ある場合に剛度の高いシートと判定し、1つの場合に剛度の低いシートと判定することを特徴とする請求項1ないし4の何れか1項に記載のプリント装置。
  6. 前記ピークは複数あり、
    前記制御部は、閾値より小さい出力値の期間が最も長くなる直前の第1ピークと、当該第1ピークの直前の第2ピークを取得した後に、前記第1ピークの値と前記第2ピークの値を演算して、前記駆動パラメータを設定することを特徴とする請求項1ないし5の何れか1項に記載のプリント装置。
  7. 前記演算が除算または比率であることを特徴とする請求項6に記載のプリント装置。
  8. 前記除算または比率の結果に応じてロールシートの外径の大きさを判定することを特徴とする請求項7に記載のプリント装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2022089023A1 (zh) * 2020-10-30 2022-05-05 无锡小天鹅电器有限公司 一种排水泵控制方法、装置、设备及存储介质

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