JP2018150111A - シート供給装置およびプリント装置 - Google Patents

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涼 小林
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亮哉 新庄
智洋 鈴木
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智洋 鈴木
将史 根岸
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将史 根岸
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Abstract

【課題】装着されたロールシートの先端をシートの種類に因らず確実に検出することが可能なシート給送装置を提供する。【解決手段】ロールシートRをシート1を巻き取る方向に回転させながら、ロールRの表面に当接する部材に取り付けられた振動センサ100の出力値に基づいてシート1の端部を検出する。【選択図】図10

Description

本発明は、連続シートが巻かれたロールからシートを引き出して供給するシート供給装置およびプリント装置に関する。
特許文献1には、装着されたロールのシート先端を検出して自動給紙することができるプリント装置が開示されている。この装置では、ロールを供給方向とは反対の巻取り方向に回転させ、そのシート先端が自重によってロールからシート剥離して分離するのを、ロールの近傍に配置した光学センサによって検出している。
特開2011−37557号公報
しかしながら、光学センサの出力値はシートの透過率や外乱光に影響を受ける。このため、光学センサを用いてシート先端を検出する構成では、特に透明シートのように反射率が低いシートを用いた場合、シートの先端を誤検出してしまうおそれがある。特許文献1はこのような課題に対してなんら解決手段を開示していない。
本発明の目的は、装着されたロールのシート先端を確実に検出することが可能なシート給送装置を提供することである。
そのために本発明によれば、連続シートが巻かれたロールを第1方向に回転させながらシートを送り出すシート供給装置であって、前記ロールの径の変化によらず前記ロールの表面に当接する部材と、前記部材に取り付けられた振動センサと、前記ロールを前記第1方向とは逆の第2方向に回転させながら、前記振動センサの出力に基づいて前記シートの端部を検出する検出手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、振動センサを用いてシートがロールから剥離したことを検出することで、装着されたロールのシート先端を確実に検出することが可能になる。
本発明の第1の実施形態におけるプリント装置の斜視図である。 プリント装置におけるシートの搬送経路の説明図である。 シート供給装置の説明図である。 ロール外径が小さいときのシート供給装置の説明図である。 プリント装置の制御系を説明するためのブロック図である。 シートの供給準備動作を説明するためのフローチャートである。 振動センサの取り付け位置を示す図である。 ロールの回転に伴う振動センサの移動の様子を示す図である。 従動コロの移動に伴う振動センサの出力電圧を示す図である。 シート先端セット処理の工程を説明するためのフローチャートである。 ロールが2回転する間の振動センサの出力電圧の例を示す図である。 シートの供給準備動作を説明するためのフローチャートである。 シート詰まりが発生した状態を示す図である。 シート先端通過時とジャムが発生時の振動センサ出力値の比較図である。 シート先端セット処理の工程を説明するためのフローチャートである。 振動センサ出力値を、厚みの異なるシートで比較する図である。 光学センサと振動センサの配置を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。まずは、本発明の基本的な構成について説明する。
(基本的構成)
図1から図6は、本発明の適用例としてのプリント装置の基本的な構成の説明図である。本例のプリント装置は、プリント媒体としてのシートを供給するためのシート供給装置と、そのシートに画像をプリントするプリント部と、を含むインクジェットプリント装置である。尚、説明のために図中に示すように座標軸を設定する。すなわち、ロールRのシート幅方向をX軸方向、後述するプリント部400においてシートが搬送される方向をY軸方向、重力方向をZ軸方向とする。
図1のように、本例のプリント装置100には、長尺の連続シート(ウェブと呼ぶこともある)であるシート1をロール状に巻回したロールR(ロールシート)を上段と下段の2カ所のロール保持部にそれぞれセットすることが可能である。それらのロールRから選択的に引き出されたシート1に画像がプリントされる。ユーザは、操作パネル28に備わる各種のスイッチなどを用いて、シート1のサイズ指定、オンライン/オフラインの切り換えなど、プリント装置100に対する各種コマンドなどを入力することができる。
図2は、プリント装置100の要部の概略断面図である。2本のロールRに対応する2つのシート供給装置200が上下に配備されている。供給装置200によってロールRから引き出されたシート1は、シート搬送部(搬送機構)300によって、シート搬送経路に沿って画像をプリント可能なプリント部400に搬送される。プリント部400は、インクジェット式のプリントヘッド18からインクを吐出することによって、シート1に画像をプリントする。プリントヘッド18は、電気熱変換素子(ヒータ)やピエゾ素子などの吐出エネルギー発生素子を用いて、吐出口からインクを吐出する。プリントヘッド18はインクジェット方式のみに限定されず、またプリント部400のプリント方式も限定されず、例えば、シリアルスキャン方式あるいはフルライン方式などであってもよい。シリアルスキャン方式の場合には、シート1の搬送動作と、シート1の搬送方向と交差する方向におけるプリントヘッド18の走査と、を伴って画像をプリントする。フルライン方式の場合には、シート1の搬送方向と交差する方向に延在する長尺なプリントヘッド18を用い、シート1を連続的に搬送しつつ画像をプリントする。
ロールRは、その中空穴部にスプール部材2が挿入された状態で供給装置200のロール保持部にセットされ、そのスプール部材2がロール駆動用のモータ33(図5参照)によって正転および逆転駆動される。供給装置200には、後述するように、駆動部3、アーム部材(移動体)4、アーム回転軸5、揺動部材7、従動回転体(接触体)8,9、分離フラッパー(上側ガイド体)10、振動センサ100、およびフラッパー回転軸11が備えられている。
搬送ガイド12は、供給装置200から引き出されるシート1の表裏面をガイドしつつ、そのシート1をプリント部400へ導く。搬送ローラ14は、後述する搬送ローラ駆動用のモータ35(図5参照)によって、矢印D1,D2方向に正転および逆転される。ニップローラ15は、搬送ローラ14の回転に応じて従動回転可能であり、ニップ力調整用のモータ37(図5参照)によって、搬送ローラ14に対して接離可能、かつニップ力の調整が可能である。搬送ローラ14によるシート1の搬送速度は、ロールRの回転によるシート1の引き出し速度よりも高く設定されており、これによりシート1にバックテンションを与えて、それを張った状態のまま搬送することができる。
プリント部400のプラテン17はシート1の位置を規制し、カッタ20は、画像がプリントされたシート1を切断する。ロールRのカバー42は、画像がプリントされたシート1が供給装置200に戻ることを防止する。このようなプリント装置100における動作は、後述するCPU201(図5参照)によって制御される。
図3は供給装置200の説明図であり、図3(a)におけるロールRは、その外径が比較的大きい状態にある。
搬送ガイド12には、回転軸5によって、アーム部材(移動体)4が矢印A1,A2方向に回転可能に取り付けられている。アーム部材4の上部には、ロールRから引き出されるシート1の下面をガイドするガイド部4b(下側ガイド体)が形成されている。アーム部材4と駆動部3の回転カム3aとの間には、アーム部材4を矢印A1方向に押圧するねじりコイルばね3cが介在されている。回転カム3aは、後述する加圧力調整用のモータ(図5参照)34によって回転され、その回転位置に応じて、ねじりコイルばね3cがアーム部材4を矢印A1方向に押圧する力が変化する。後述するように、シート1の先端を、アーム部材4と分離フラッパー10との間のシート供給口内にセットするときには、回転カム3aの回転位置に応じて、ねじりコイルばね3cによるアーム部材4の押圧力が3段階に切り換えられる。すなわち、比較的小さな力(弱ニップの押圧力)による押圧状態と、比較的大きな力(強ニップの押圧力)による押圧状態と、押圧力の解除状態と、に切り換えられる。
アーム部材4には揺動部材7が揺動自在に取り付けられ、その揺動部材7には、ロールRの周方向にずれて位置する第1および第2の従動回転体(回転体)8,9が回転可能に取り付けられている。これらの従動回転体8,9は、アーム部材4に対する矢印A1方向の押圧力によって、重力方向の下方からロールRの外周部に圧接する。すなわち、従動回転体8,9は、ロールRの水平方向の中心軸よりも重力方向の下方から、ロールRの外周部に圧接する。その圧接力は、アーム部材4を矢印A1方向に押圧する押圧力に応じて変更される。
それぞれが揺動部材7を持った複数のアーム部材4が、X軸方向における位置が異なるように設けられている。揺動部材7には、図3(b)のように軸受け部7aと軸留め部7bとが設けられており、これらによって、アーム部材4の回転軸4aが所定のガタ付きをもって受け入れられる。
軸受け部7aは、揺動部材7の重心位置に設けられており、揺動部材7がX軸方向、Y軸方向およびZ軸方向のそれぞれにおいて安定した姿勢となるように回転軸4aに支持される。また、回転軸4aがガタ付きをもって受け入れられているため、X軸方向におけるどの位置の揺動部材7も、アーム部材4に対する矢印A1方向の押圧力によって、ロールRの外周部に沿うように変位する。このような構成(イコライズ機構)により、ロールRの外周部に対する第1および第2の従動回転体8、9の圧接姿勢の変化が許容される。この結果、シート1と第1および第2の従動回転体8、9との接触領域が常に最大となるように保たれ、かつシート1に対する押圧力が均等化されて、シート1の搬送力のバラツキを抑えることができる。従動回転体8、9がロールRの外周部に圧接することにより、シート1の弛みの発生が抑制されて、その搬送力が増強される。
プリント装置100の本体(プリンタ本体)には、アーム部材4の上方に位置する分離フラッパー10が回転軸11を中心として矢印B1,B2方向に回転可能に取り付けられている。分離フラッパー10は、その自重によってロールRの外周面に当接して軽く押圧する構成となっている。ロールRをさらに強く押圧する必要がある場合には、ばねなどの付勢部材による付勢力を用いてもよい。分離フラッパー10におけるロールRとの接触部分には、押圧力がシート1に及ぼす影響を抑えるために、従動コロ10aが回転自在に備えられている。また、分離フラッパー10の先端の分離部10bは、ロールRからシートの先端を分離しやすくするために、ロールRの表面に極力近い位置まで延在するように形成されている。
シート1は、従動回転体8,9の上を通ってロールRから引き出され、その下面がアーム部材4の上部のガイド部4bによってガイドされてから、分離フラッパー10とアーム部材4との間に形成される供給パスを通して供給される。このように、ロールRの外周部に対して下方から従動回転体8,9を圧接させ、それらの従動回転体8,9の上を通って引き出されるシート1の下面をガイド部4bによってガイドする。これにより、シート1の自重を利用して、シート1をスムーズに供給することができる。また、ロールRのロール外径に応じて、従動回転体8,9とガイド部4bが移動することにより、ロールRの外径に拘らず、ロールRからシート1を確実に引き出して搬送することができる。
本実施形態の装置の特徴の一つは、シートの自動ローディング機能(自動給紙機能)である。自動ローディングにおいては、ユーザが未使用のロールRを装置にセットすると、装置がロールRをシート供給時(給紙時)とは逆方向(第2方向と称する)に回転させながらシートの先端を検知する。次いで、装置がシート供給時の回転方向(順方向または第1方向と称する)にロールRを回転させて、ロールRから分かれたシートの先端を自動的に送り出す。分離フラッパー10に取り付けられている振動センサ100は、ロールシート1の端部が従動コロ10aを通過したことを検知する。振動センサ100により検知されたシート1の先端は、アーム部材4と分離フラッパー10との間のシート供給口内に自動的に挿入されて送り出される。この自動ローディング機能の、より詳細な手順については後述する。
また、本例においては上下2つの供給装置200を備えているため、一方の供給装置200からシート1を供給している状態から、他方の供給装置200からシート1を供給する状態に切り換えることができる。このような場合、一方の供給装置200は、それまで供給していたシート1をロールRに巻き戻す。そのシート1の先端は、それが振動センサ100もしくは振動センサ100の近傍に設けた別のシート端部センサによって検出される位置まで退避される。
図4は、ロールRの外径が比較的小さいときにおける供給装置200の説明図である。
アーム部材4は、ねじりコイルばね3cによって常に矢印A1方向に押圧されているため、ロールRの外径の減少に応じて矢印A1方向に回転する。また、ロールRの外径の変化に応じて回転カム3を回転させることにより、ロールRの外径の変化に拘わらず、ねじりコイルばね3cによるアーム部材4の押圧力を所定の範囲に維持することができる。また、分離フラッパー10も常に矢印B1方向に押圧されているため、ロールRの外径の減少に応じて矢印B1方向に回転する。これにより分離フラッパー10は、ロールRの外径が小さくなった場合にも搬送ガイド12との間に供給パスを形成して、下面10cによってシート1の上面をガイドする。このように、ロールRの外径の変化に応じて、アーム部材4と分離フラッパー10が回転することにより、ロールRの外径の如何に拘らず、それらの間にほぼ一定の大きさの供給パスが形成される。
図5は、プリント装置100における制御系の構成例を説明するためのブロック図である。プリント装置100のCPU201は、ROM204に記憶された制御プログラムにしたがって、供給装置200、シート搬送部300、およびプリント部400を含むプリント装置100の各部を制御する。CPU201には、操作パネル28から、シート1の種類、幅、および種々の設定情報などが入力インターフェイス202を介して入力される。またCPU201は、外部インターフェイス205を介して、パーソナルコンピュータなどのホスト装置を含む種々の外部装置29に接続されており、外部装置29との間において、プリントデータなどの種々の情報の授受を行う。またCPU201は、RAM203に対して、シート1に関する情報などの書き込みおよび読み出しをする。モータ33は、スプール部材2を介してロールRを正転および逆転させるためロール駆動用のモータであり、ロールRを回転駆動可能な駆動機構(回転機構)を構成する。押圧力調整用のモータ34は、アーム部材4に対する押圧力を調整するために回転カム3aを回転させるモータであり、搬送ローラ駆動用のモータ35は、搬送ローラ14を正転および逆転させるためのモータである。ロールセンサ32は、ロールRが供給装置200にセットされたときに、ロールRのスプール部材2を検出するためのセンサである。ロール回転量センサ36は、ロールRの回転量を検出するためのセンサであり、例えば、ロールRの回転量に応じた数のパルスを出力するロータリーエンコーダである。
図6は、ロールRのセットから始まるシート1の供給準備処理を説明するためのフローチャートである。
プリント装置100のCPU201は、アーム部材4を「弱ニップの押圧力」によって矢印A1方向に押圧する状態(弱ニップ状態)で待機しており、まずは、ロールRがセットされたか否かを判定する(ステップS1)。本例においては、ロールセンサ32がロールRのスプール部材2を検出したときに、ロールRがセットされたと判定する。CPU201は、ロールRがセットされた後に、アーム部材4を「強ニップの押圧力」によって矢印A1方向に押圧する状態(強ニップ状態)に切り換える(ステップS2)。次いで、アーム部材4と分離フラッパー10との間のシート供給口内にシート1の先端を挿入するための、シート先端セット処理を実行する(ステップS3)。このシート先端セット処理(自動ローディング)によって、シート1の先端が供給口内に挿入される。より詳細な動きについては後述する。
その後、CPU201は、ロール駆動用のモータ33(図5参照)によりロールRを矢印C1方向に回転させて、シート1の供給を開始する(ステップS4)。シート1の先端がシートセンサ16によって検知されたときに(ステップS5)、CPU201は、搬送ローラ14を矢印D1方向に正転させて、シート1の先端をピックアップした後に、モータ33およびモータ35を停止する(ステップS6)。その後、CPU201は、アーム部材4を矢印A1方向に押圧する押圧力を解除して、第1および第2の従動回転体8,9をロールRから離間(ニップ解除状態)させる(ステップS7)。
その後、CPU201は、シート搬送部300内においてシートが斜めに傾いたまま搬送(斜行)されたか否かを検知する。具体的には、シート搬送部300内においてシート1を所定量搬送させて、そのときに生じる斜行量を、プリントヘッド18を搭載するキャリッジもしくはシート搬送部300に備わるセンサによって検知する。その斜行量が所定の許容量よりも大きい場合には、シート1にバックテンションを与えながら、搬送ローラ14およびロールRの正転および逆転を伴ってシート1のフィードとバックフィードとを繰り返す。このような動作により、シート1の斜行を補正する(ステップS8)。このように、シート1の斜行の補正時、およびシート1に対する画像のプリント動作時に、供給装置200をニップ解除状態とすることにより、従動回転体8,9が、シート1の斜行の補正精度および画像のプリント精度に及ぼす影響を回避することができる。その後、CPU201は、シート搬送部300によって、シート1の先端をプリント部400におけるプリント開始前の待機位置(定位置)まで移動させる(ステップS9)。これにより、シート1の供給準備が完了する。その後、シート1は、ロールRの回転を伴ってロールRから引き出され、シート搬送部300によってプリント部400に搬送される。
以下、本発明の実施形態として、このようなプリント装置100の基本的構成における図5のシート先端セット処理(ステップS3)について説明する。
(第1の実施形態)
図7は、本実施形態で用いる振動センサ100の取り付け位置を示す図である。振動センサ100は、フラッパー10の側面であって、従動コロ10aの近傍に配設されている。振動センサ100はMEMSセンサから成り、3次元方向の加速度に応じた電圧を出力する。本実施形態では、重力加速度Gに対し、加速度が0Gのときの出力電圧を基準電圧としている。振動センサ100が重力方向へ加速する時、振動センサ100は基準電圧よりも大きな電圧を出力し、重力と反対の方向に加速する時は基準電圧よりも小さな電圧を出力する。
図8(a)および(b)は、ロールRのC2方向への回転に伴う振動センサ100の移動の様子を示す図である。図8(a)はシート先端Fが従動コロ10aを通過する直前、同図(b)はシート先端Fが従動コロ10aを通過した直後をそれぞれ示している。シート先端Fが通過すると、従動コロ10aはシート1の厚みに相当する段差を降り、1つ内側のシート面に支持されて安定する。
図9は、従動コロ10a(即ち分離フラッパー10)が以上のように移動した場合における振動センサ100の出力電圧を示す図である。横軸はロールRの回転角度θを示し、縦軸は振動センサ100の出力電圧Vを示している。なお、ここで示す出力電圧は、ロールRの中心に向かう方向に対する振動センサ100の加速度に相当し、本例において基準電圧は1.65Vとしている。
シート先端Fが従動コロ10aを通過して従動コロ10aが段差を降りるとき、振動センサ100にはロールR中心に向かう方向の加速度が生じる。このため、振動センサ100の出力電圧は基準電圧よりも大きくなる。そしてその直後、従動コロ10aが1つ内側のシート面に当接して抗力を受けるとき、振動センサ100にはロールR中心から離れる方向の加速度が生じる。このため、振動センサ100の出力電圧は基準電圧よりも小さくなる。すなわち、シート先端Fが従動コロ10aを通過するとき、振動センサ100の出力電圧は、図9に示すように短期間に増減し基準電圧に戻る。本実施形態では、高電圧側の上限閾値TAと低電圧側の下限閾値TBを用意し、TAおよびTBを所定期間内に超えるような出力電圧の変化が確認されたとき、シート先端Fが従動コロ10aを通過したと判断する。
図10は、図6のステップS3に示すシート先端セット処理において、CPU201が実行する具体的な工程を説明するためのフローチャートである。本処理が開始されると、CPU201はまずステップS101において、振動センサ100の出力検出を開始する。
次に、CPU201はステップS102に進み、ロールRの逆回転を開始する。具体的には、ロール回転量センサ36で、ロールRの回転量をカウントしながらロール駆動用モータ33を駆動して、ロールRを巻き取る方向すなわちC2方向に一定速度で回転させる。
ステップS103において、CPU201は、振動センサ100の出力値に変動が確認されたか否かを判断する。変動を確認した場合はステップS104に進み、上記変動が上限閾値TAと下限閾値TBを超えるものであったか否かを判断する。上限閾値TAと下限閾値TBを超える変動であった場合、CPU201はステップS105に進み、シート先端Fを検出したと判断し、ロールRにおける現在の回転角度をシート先端検出位置としてRAM203に記憶する。そして、ステップS106に進み、ロールRの回転を停止する。
更にCPU201はステップS107に進み、RAM203に記憶したシート先端検出位置を原点として、ロールRを順方向(C1方向)に回転する。そして、上記シート先端検出処理で検出したシート先端Fを先頭にして、アーム部材4と分離フラッパー10との間のシート供給口内にシート1を供給する。具体的には、ロール回転量センサ36で、ロールRの回転量をカウントしながらロール駆動用モータ33を駆動して、ロールRを送り出す方向すなわちC1方向に一定量だけ回転させる。
一方、ステップS103において振動センサ100の出力値に変動が確認されない場合、また変動が確認されてもS104において上限閾値TAと下限閾値TBを超える変動ではないと判断した場合、CPU201はステップS108に進む。そして、CPU201はロールRの回転を開始してから回転角度が360度(1周)を超えたか否かを判断する。
ステップS108において、回転角度が360度(1周)を超えていないと判断した場合、CPU201はステップS103に戻り、振動センサ100の出力検出と判定を継続する。一方、回転角度が360度(1周)を超えたと判断した場合、CPU201はステップS109に進み、エラー処理を行う。具体的には、ロールRの回転を停止し、シート先端Fは検出できなかった旨を操作パネルのディスプレイに表示し、ユーザにシート先端の確認および分離を促す。以上で本処理は終了する。
以上説明した本実施形態によれば、振動センサ100を用いて、シート先端Fが分離フラッパー10を通過する際の特徴的な出力値変動を検出することにより、シート先端Fを検出する。このため、シートの種類によってその透過率が変動したり、外乱光の影響を受けたりしても、ロールRの先端を誤検出することなく確実に検出することができる。
(第2の実施形態)
本実施形態においても、第1の実施形態と同様のプリント装置100およびシート供給装置200を用いる。そして、ロールシートRがセットされた際には、図6に示したフローチャートに従って、シート1の供給準備処理を実行する。
第1の実施形態のシート先端セット処理では、ロールRを1回転させる間にシート先端Fの位置を検出した。しかし、このような形態では、ロールRが1回転する間に何かしらの外因によって突発的な振動が起きると、これをシート先端Fとして誤検知してしまうおそれがある。
図11は、ロールRが2回転する間の振動センサ100の出力電圧の例を示す図である。ロールRが2回転する場合、シート先端Fは分離フラッパー10の従動コロ10aの位置を2回通過する。よって、1周分(360度)の間隔をおいた2箇所の回転角度θで、類似する出力変動が2回確認される。本例では、θ=120度近傍と、ここから1周したθ=480度近傍で類似する出力変動が確認される。一方、図では、1回転目の途中θ=270度辺りで、外因による振動が発生した場合を示している。このような外因による振動は周期性を持たないので、2周目の同じ角度θ=630度近傍で同様の振動は確認されない。本実施形態では、このような特徴を利用してシート先端Fの通過に伴う振動と外因による振動とを区別する。
図12は、本実施形態において、CPU201が実行するシート先端セット処理の具体的な工程を説明するためのフローチャートである。本処理が開始されると、CPU201はまずステップS201において、振動センサ100の出力検出を開始する。
次に、CPU201はステップS202に進み、ロールRの逆回転を開始する。具体的には、ロール回転量センサ36で、ロールRの回転量をカウントしながらロール駆動用モータ33を駆動して、ロールRを巻き取る方向すなわち図のC2方向に一定速度で回転させる。
その後、CPU201は、まず、ロールRの1周目の回転について、回転位置θと出力値Vの対応を取得する。具体的には、ステップS203においてロールRの現在の回転量θを取得し、ステップS204において当該回転量に対応する振動センサ100の出力値Vを取得し、これらを対応づけて記憶する。そして、上記ステップS203およびS204の工程を、ステップS205において回転角度θが360度(1周)に到達したと判断されるまで一定の間隔で繰り返す。
ステップS205で回転角度θが360度(1周)に到達したと判断すると、CPU201は、ロールRの2周目の回転について回転位置θと出力値Vの対応を取得する。すなわち、ステップS206においてロールRの現在の回転量θを取得し、ステップS207において当該回転量に対応する振動センサ100の出力値Vを取得し、これらを対応づけて記憶する。そして、上記ステップS206およびS207の工程を、ステップS208において回転角度θが720度(2周)に到達したと判断されるまで一定の間隔で繰り返す。
次いで、CPU201はステップS209に進み、1周目で取得した出力値Vと2周目で取得した出力値Vの中に、上限閾値TAと下限閾値TBを超える変動が存在するか否かを判断する。存在しない場合は、ステップS214のエラー処理に進む。存在する場合はステップS210に進み、1周目で取得した回転量θと出力値Vの関係と2周目で取得した回転量θと出力値Vの関係を比較する。そして、ステップS209で抽出した変動が、1周目と2周目のほぼ同じ回転位置に存在するか否かを判断する。
ステップS210において、1周目と2周目のほぼ同じ回転位置で変動が確認されない場合、ステップS209で検出された出力値の変動は外因に因るものと判断し、CPU201はステップS214のエラー処理に進む。一方、1周目と2周目のほぼ同じ回転位置で変動が確認された場合、CPU201はステップS211に進み、シート先端Fを検出したと判断し、当該回転角度をシート先端検出位置としてRAM203に記憶する。そして、ステップS212に進み、ロールRの回転を停止する。
更にCPU201はステップS213に進み、ロールRを順方向(C1方向)に回転し、上記シート先端検出処理で検出したシート先端Fを先頭にして、アーム部材4と分離フラッパー10との間のシート供給口内にシート1を供給する。具体的には、ロール回転量センサ36で、ロールRの回転量をカウントしながらロール駆動用モータ33を駆動して、ロールRを送り出す方向すなわちC1方向に一定量だけ回転させる。
一方、ステップS214において、CPU201は所定のエラー処理を行う。具体的には、ロールRの回転を停止した後、シート先端Fは検出できなかった旨を操作パネルのディスプレイに表示し、ユーザにシート先端の確認および分離を促し、本処理を終了する。
以上説明した本実施形態によれば、振動センサ100を用いて、ロールRの回転に伴いシート先端Fが分離フラッパー10を繰り返し通過する際の回転周期に相応する特徴的な出力値変動を検出することにより、シート先端Fの検出を行っている。このため、外因によって突発的な振動が発生した場合であっても、ロールRの先端を誤検出することなく確実に検出することができる。
なお、以上では、ロールRの1周目と2周目の回転において振動センサ100の出力電圧を比較したが、3周以上の複数回転の出力値からシート先端Fの検出を行っても良い。回転数を多くするほど、シート先端検出の精度を高めることができる。
(第3の実施形態)
本実施形態においても、上記実施形態と同様のプリント装置100およびシート供給装置200を用いる。そして、ロールシートRがセットされた際には、図6に示したフローチャートに従って、シート1の供給準備処理を実行する。但し、上記実施形態のシート先端セット処理ではシート先端Fの検出のみを行ったが、本実施形態では同じ振動センサ100を用いてシート詰まり(ジャム)や振動異常の検出判断も行う。
図13(a)〜(c)は、シート先端セット処理の最中にシート詰まりが発生した状態を示す図である。シート1の先端領域Tが平滑でない状態でロールRをC2方向に回転すると、従動コロ10aは図13(a)に示すように先端領域Tの角折れ部に乗り上げる。この状態のまま更にロールRを回転させると、分離フラッパー10の上流側でシート1の先端領域が折りたたまれて詰まり、図13(b)のようなジャム状態となる場合がある。更に、ロールを回転すると、折りたたまれたシート1が図13(c)のように分離フラッパー10から一気に開放される場合もある。この場合、分離フラッパー10はフラッパー回転軸11を中心に大きく揺動し、振動センサ100の出力変動は大きくなる。このようなジャムが発生した場合、ロールRの回転は即座に停止させることが好ましい。
図14(a)および(b)は、シート先端Fが正常に分離フラッパー10を通過した場合と、ジャムが発生した場合とで、振動センサ100の出力値の変化を比較する図である。図14(a)はθ=250度近傍でシート1の先端が従動コロ10aを通過した場合の振動センサ100の出力電圧Vを示す。また同図(b)はθ=120度近傍でシート1に図13(a)〜(c)のようなジャムが発生した場合の振動センサ100の出力電圧Vを示している。いずれの場合も、振動センサ100の出力値Vは変動しているが、その程度は大きく異なっている。本実施形態では、このような出力値の変動の大きさの違いから、シート先端Fが正常に検出されたのかジャムが発生したのかを判断する。
そのために、本実施形態では、基準電圧1.65Vを中心に、3つの上限閾値TA1<TA2<TA3と、3つの下限閾値TB1>TB2>TB3を用意する。ここで、出力値VがTB1<V<TA1のとき、検出された変動は無視できる小さなレベルとみなす。出力値がTB1<V<TA1ではなくTB2<V<TA2のとき、検出された変動はシート先端Fを検出したレベルとみなす。出力値がTB3<V<TA3ではないとき、またはTB3<V<TA3ではあるがTB2<V<TA2ではない状態が継続するとき、検出された変動はジャムまたは異常な搬送を検出したレベルとみなす。
図15は、本実施形態において、CPU201が実行するシート先端セット処理の具体的な工程を説明するためのフローチャートである。本処理が開始されると、CPU201はまずステップS301において、振動センサ100の出力検出を開始する。
次に、CPU201はステップS302に進み、ロールRの回転を開始する。具体的には、ロール回転量センサ36で、ロールRの回転量をカウントしながらロール駆動用モータ33を駆動して、ロールRを巻き取る方向すなわち図のC2方向に一定速度で回転させる。
ステップS303において、CPU201は、振動センサ100の出力値Vの変動がTB1<V<TA1を満たしているか否かを判断する。TB1<V<TA1を満たしている場合、検出された変動は無視できるレベルとみなし、CPU201はステップS307に進む。そして、ステップS302でロールRの回転を開始してから回転角度が360度(一周)を超えたか否かを判断する。まだ超えていない場合はステップS303に戻り、センサの出力検出と判定を継続する。一方、ステップS303で振動センサ100の出力値Vの変動がTB1<V<TA1を満たしていないと判断した場合、CPU201はステップS304に進む。
ステップS304において、CPU201は、振動センサ100の出力値Vの変動がTB3<V<TA3を満たしているか否かを判断する。ステップS304で振動センサ100の出力値Vの変動がTB3<V<TA3を満たしていると判断した場合、CPU201はステップS305に進む。
ステップS305において、CPU201は、振動センサ100の出力値Vの変動がTB2<V<TA2を満たしているか否かを判断する。TB2<V<TA2を満たしていない場合すなわち出力値Vの変動が上限閾値TA2や下限閾値TB2を超えてしまっている場合、CPU201はステップS312に進み、そのような状態が、所定の回転角以上継続されているか否かを判断する。そして、継続されていない場合は、検出した出力変動はシート先端Fの通過ではなく突発的な振動に起因する可能性が高いと判断し、ステップS307にジャンプする。
一方、ステップS305において、振動センサ100の出力値Vの変動がTB2<V<TA2を満たしていると判断した場合、CPU201は今回取得した出力値Vの変動はシート先端Fの通過に起因する可能性があると判断し、ステップS306に進む。ステップS306において、CPU201は、今回検出した出力値Vと回転角度をRAM203に記憶し、更にステップS307に進む。
ステップS307において、CPU201はステップS302でロールRの回転を開始してから回転角度が360度(一周)を超えたか否かを判断する。まだ超えていない場合はステップS303に戻り、センサの出力検出と判定を継続する。回転角度が360度(1周)を超えたと判断した場合、CPU201はステップS308に進む。
ステップS308において、CPU201はRAM203に記憶されている1以上の検出値変動の中に最大値Vが存在するか否かを判断する。最大値Vが存在する場合、CPU201はステップS309に進み、最大値に対応する回転角度θを読み出して、これをシート先端F検出角度としてRAM203に記憶する。そして、ステップS310に進み、ロールRの回転を停止する。
その後、CPU201はステップS311に進み、ロールRを順方向(C1方向)に回転し、上記シート先端検出処理で検出したシート先端Fを先頭にして、アーム部材4と分離フラッパー10との間のシート供給口内にシート1を供給する。具体的には、ロール回転量センサ36で、ロールRの回転量をカウントしながらロール駆動用モータ33を駆動して、ロールRをC1方向に一定量だけ回転させる。
一方、ステップS304でTB3<V<TA3を満たしていない場合、ステップS312でTA2やTB2を超える状態が所定角以上継続された場合、更にステップS308で最大変動値が存在しないと判断した場合、CPU201はステップS313に進む。ステップS313において、CPU201は所定のエラー処理を行う。例えば、ステップS304でTB3<V<TA3を満たしていない場合には、シートジャムが起こったと判断し、その旨を操作パネルのディスプレイを介してユーザに通知する。また、ステップS312でTA2やTB2を超える状態が所定角以上継続した場合や、ステップS308で最大変動値が存在しない場合も、CPU201は何らかの異常が発生しシート先端Fは検出できなかったと判断することができる。よってCPU201は、その旨を操作パネルのディスプレイに表示し、ユーザにシート先端の確認および分離を促す。以上で、本処理を終了する。
ところで、振動センサ100の出力値の変動は、分離フラッパー10の変位量すなわち従動コロ10aの移動量に応じて変化し、従動コロ10aの移動量はこれに当接するシート1の厚みに依存する。すなわち、シート1が厚いほど、シート1が従動コロ10aを通過する際の従動コロ10aの加速度は大きくなり、振動センサ100の出力値の変動量は大きくなる。
図16(a)および(b)は、シート先端Fが通過する際の振動センサ100の出力値Vの変動量を、厚みの異なるシートで比較する図である。図16(a)はシート1の厚みが比較的薄い場合、同図(b)は比較的厚い場合をそれぞれ示している。本実施形態のように、複数の上限閾値TA1、TA2、TA3と下限閾値TB1、TB2、TB3を用意して、シート先端Fを検出したかシートジャムを検出したかを判断する場合、異なる厚みのシートに対し同じ閾値を用いると誤検出が招致されるおそれがある。例えば、図16(a)に示す薄いシートに適した上限閾値と下限閾値を用いて、図16(b)に示す厚いシートに対し上記フローチャートに従って処理を行うと、シート先端Fが通過した際の振動をシートジャムと判断してしまうおそれがある。よって、このような状況を回避するため、本実施形態では、判断基準にする上限閾値TA1、TA2、TA3と下限閾値TB1、TB2、TB3を、図16(a)および(b)に示すように、シートの種類に応じて個別に用意する。このようすれば、それぞれの種類のシートで、シート先端Fの検出とシート詰まり(ジャム)を適切に判別することが可能となる。
以上説明した本実施形態によれば、分離フラッパー10に取り付けられた振動センサ100の出力値の変動量の大きさに基づいて、シート先端Fの検出と共にシートジャムのようなシート供給不良を、実際のプリント動作に先立って検出しておくことが出来る。すなわち、シートの種類によってその透過率が変動したり、外乱光の影響を受けたりしても、
装着されたロールRの先端を確実に供給することが可能となる。
なお、以上では、2本のロールシートをセット可能なプリント装置100を例に説明したが、無論セット可能なロールシートの数はこれに限定されない。1本のロールシートをセット可能な形態であっても良いし、3本以上のロールシートをセット可能な形態であっても良い。
また、以上では分離フラッパー10に取り付けた振動センサ100の出力値のみを用いてシート先端Fを検出する形態で説明したが、本発明はこのような形態に限定されるものではない。検出するセンサは、上記振動センサを含め複数用意することもできる。
図17は、振動センサ100のほかに光学センサ60を併用する場合のセンサ配置を示す図である。アーム部材4の上面に配されているセンサユニット6は、光学センサ60を有し、ロールRの外周面からシート先端Fが剥がれてシート剥離(分離)したことや、ロールRの回転に伴ってシート先端Fが通過したことを検知することができる。このようなレイアウトのもと、ロールRを時計回り(C2方向)に回転させると、シート先端Fは、振動センサ100の位置を通過した後に光学センサ60の上位に落下し、回転に伴って通過する。よって、振動センサ100の出力値変動と光学センサ60の出力値変動とを照合させながら、シート先端Fを検出したか否かをより高精度に判断することができる。すなわち、シートの透過率や外乱光に影響を抑制できるとともに、ロールRの1回転の検出工程で振動などの影響を排除することができ、より短時間に確実な判定を行うことが可能となる。
また、本発明は、紙、フィルム、および布などを含む種々のシートの供給装置、および、その供給装置を含むプリント装置および画像の読取り装置などの種々のシート処理装置として広く適用することができる。画像の読取り装置は、供給装置から供給されたシートの記録画像を読取りヘッドによって読取る。また、シート処理装置は、プリント装置および画像の読取り装置のみに限定されず、供給装置から供給されたシートに対して種々の処理(加工、塗布、照射、検査など)を施す装置であればよい。シートの供給装置を独立した装置として構成する場合には、その装置にCPUを含む制御部を備えることができる。また、シートの供給装置をシート処理装置に備える場合には、それらの供給装置およびシート処理装置の少なくとも一方にCPUを含む制御部を備えることができる。
1 シート
61 第1の光学センサ
62 第2の光学センサ
200 シート供給装置
R ロール
F シート端部

Claims (10)

  1. 連続シートが巻かれたロールを第1方向に回転させながらシートを送り出すシート供給装置であって、
    前記ロールの径の変化によらず前記ロールの表面に当接する部材と、
    前記部材に取り付けられた振動センサと、
    前記ロールを前記第1方向とは逆の第2方向に回転させながら、前記振動センサの出力に基づいて前記シートの端部を検出する検出手段と
    を備えることを特徴とするシート供給装置。
  2. 前記部材は、前記ロールを前記第1方向に回転させたときに前記シートの先端を前記ロールから分離して送り出すためのフラッパーであることを特徴とする請求項1に記載のシート供給装置。
  3. 前記検出手段は、前記ロールを前記第2方向に複数回転させ、前記振動センサの出力の変動が前記ロールの回転周期に相応して検出されるときに、前記シートの端部を検出したと判断することを特徴とする請求項1または2に記載のシート供給装置。
  4. 前記検出手段は、前記振動センサの出力の変動が第1の閾値よりも大きいとき、当該変動はシート詰まりに因るものであると判断し、
    前記振動センサの出力の変動が前記第1の閾値よりも小さく、且つ前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値よりも大きいとき、前記シートの端部を検出したと判断することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のシート供給装置。
  5. 前記第1の閾値および前記第2の閾値は、前記シートの種類に応じて個別に用意されていることを特徴とする請求項4に記載のシート供給装置。
  6. 前記ロールの回転軸に対し前記振動センサとは異なる回転角度に配置され前記ロールの表面を検出する第2のセンサを更に備え、
    前記検出手段は、前記ロールを前記第2方向に回転させながら、前記振動センサと前記第2のセンサの出力値に基づいて前記シートの端部を検出することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のシート供給装置。
  7. 前記第2のセンサは光学センサであることを特徴とする請求項6に記載のシート供給装置。
  8. 前記検出手段が前記シートの端部を検出したら前記ロールの前記第2方向への回転を停止し、次いで前記ロールを前記第1方向に回転させることにより、前記ロールから剥離したシートを送り出すことを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のシート供給装置。
  9. 前記第2方向への回転角度が所定量を超えても、前記検出手段が前記シートの端部の通過を検出しない場合、エラー処理を実行することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のシート供給装置。
  10. 請求項1から9のいずれか1項に記載のシート供給装置と、前記シート供給装置から供給されるシートに画像をプリントするプリント部と、を備えることを特徴とするプリント装置。
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