JP2020050516A - シート供給装置およびプリント装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明は、引き出したシートに検出装置を当接させることなくロールシートの状態を電気的に検知できるシート供給装置を提供することを目的とする。【解決手段】 本発明のシート供給装置は、ロールシートを回転可能に保持する保持部と、前記保持部で保持されたロールシートを回転させる駆動手段と、ロールシートの表面に当接し、該ロールシートの外径に応じて移動する従動体と、を備え、ロールシートから引き出したシートを供給するシート供給装置であって、前記従動体に設けられ、該従動体の位置または角度を検出する変位センサと、前記変位センサで検出した出力に基づきロールシートの状態を判断する判断手段と、を有することを特徴とする。【選択図】 図4
Description
本発明はロールシートからシートを引き出して供給するシート供給装置およびプリント装置に関する。
特許文献1にはシートが巻回されたロールシートの残量を検出するロール検出装置を備えたプリント装置が開示されている。このロール検出装置はロールシートから引き出したシートに当接する揺動部と、揺動部と連動してロールシートの残量を表示する表示部が設けられている。このロール検出装置では、ロールシートの外径の大きさが変化するとシートの位置が変位する。この結果揺動部が揺動して表示部の指針が移動する。こうしてユーザはロールシートの残量を視認することができる。
特許文献1は、機械的な表示部を用いており、プリント装置にこのための空間が必要となる。また、引き出した薄いシートに当接させる機構はシートの搬送精度の劣化やプリント面を傷つける可能性があるため回避することが望ましい。さらに、プリント装置とロール検出装置が電気的に接続されていないため、プリント装置がロールシートの残量に関する情報を得ることができない。
本発明の目的は、引き出したシートに検出装置を当接させることなくロールシートの状態を電気的に検知できるシート供給装置を提供することである。
本発明のシート供給装置は、ロールシートを回転可能に保持する保持部と、前記保持部で保持されたロールシートを回転させる駆動手段と、ロールシートの表面に当接し、該ロールシートの外径に応じて移動する従動体と、を備え、ロールシートから引き出したシートを供給するシート供給装置であって、前記従動体に設けられ、該従動体の位置または角度を検出する変位センサと、前記変位センサで検出した出力に基づきロールシートの状態を判断する判断手段と、を有することを特徴とする。
本発明により、引き出したシートに検出装置を当接させることなくロールシートの状態を電気的に検知できるシート供給装置を提供することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
(インクジェットプリント装置)
本発明の実施形態のプリント装置の構成について図1から図3を用いて説明する。図1はプリント装置の外観を示す斜視図、図2はプリント装置の主要部の概略図である。図3は、プリント装置の制御系のブロック図である。
(インクジェットプリント装置)
本発明の実施形態のプリント装置の構成について図1から図3を用いて説明する。図1はプリント装置の外観を示す斜視図、図2はプリント装置の主要部の概略図である。図3は、プリント装置の制御系のブロック図である。
本発明のプリント装置100は、プリント媒体であるシートを供給するためのシート供給装置200と、シートを搬送する搬送部300と、搬送されたシートにインクを吐出して画像をプリントするプリント部400と、を備える。
プリント装置100にはシート1をロール状に巻回したロールシートRを上段または下段から供給するシート供給装置(200、210)が配置されている。上段のロールシートRの場合、シート供給装置200によって引き出されたシート1は、搬送経路に沿って搬送部300によって画像をプリントするプリント部400に搬送される。ユーザは、操作パネル28に備わる各種のスイッチなどを用いて、初期設定、各種動作、オンライン/オフラインの切り換えなどの指示をすることができる。なお、座標系としてロールシートの幅方向をX軸、シートが搬送される方向をY方向、重力方向をZ方向とする。
シート供給装置200は、スプール部材2、スプールホルダ(不図示)、アーム部材4、センサユニット6、揺動部材7、分離フラッパ10を備える。ロールシートRはその中空穴部に挿入されたスプール部材2およびスプールホルダからなる保持部によって保持される。アーム部材4は、揺動部材7の従動回転体8、9をロールシートに押圧するとともに、シート1のガイドの役割をしている。ロールシートRの押圧力は押圧力調整モータ34によって調節することができる。分離フラッパ10は、ロールシートRからシート1を分離し、分離したシート1をガイドする。アーム部材4と分離フラッパ10とでシート1の供給経路を形成している。分離フラッパ10には、その変位を検出する変位センサ101が設けられている。
スプール部材2はロール駆動モータ33によって正方向(C1方向)および逆方向(C2方向)に回転できる。また、回転量センサ36は、スプール部材2、つまりロールシートRの回転量を検出することができる。回転量センサ36は、ロールシートRの回転量に応じた数のパルスを出力するロータリーエンコーダである。ロール駆動モータ33がスプール部材2を正方向に回転させると、ロールシートRがそれに伴って回転する。ロールシートRから引き出されたシート1は供給経路を通って搬送部300へ供給される。カバー42は、画像をプリントしたシート1がシート供給装置200に進入することを防止する。センサユニット6は、シート1の先端がロールシートRから分離したことを検出する。
搬送部300は、搬送ガイド12、エッジ検知センサ16、搬送ローラ14、ピンチローラ15を備えている。搬送部300に設けられた搬送ガイド12は、引き出されたシート1の表面および裏面をガイドする。エッジ検知センサ16は、搬送ローラ15の上流側でシート1の先端または後端のエッジを光学的に検知するセンサである。シート1からの反射光を検出することでシート1のエッジを検知することができる。搬送ローラ14は、搬送ローラ駆動モータ35によって正方向(D1方向)および逆方向(D2方向)に回転できる。ピンチローラ15は、搬送ローラ14の回転に応じて従動回転できる。搬送ローラ14およびピンチローラ15でシート1を挟持することでシートをプリント部400へ搬送する。搬送ローラ14の搬送速度はロールシートRの回転によるシート1の引き出し速度よりも高く設定されている。これによりシート1にバックテンションを与え、シート1の弛みを防止することができる。
プリント部400は、プリントヘッド18、プラテン17、吸引ファン19、走査機構(不図示)を備えている。吸引ファン19によって発生させた負圧により、吸引穴17aを通してシート1の裏面をプラテン17に吸着させる。これにより、プラテン17に沿うようにシート1の位置を規制することができる。インクジェット式のプリントヘッド18からインクを吐出させることによって、プラテン17に支持されたシート1に画像をプリントする。インクの吐出は、電気熱変換素子(ヒータ)を用いて行われる。プリント方式はシリアルスキャン方式である。これは、シート1の搬送動作(Y方向)と、それと交差する方向(X方向)のプリントヘッド18の走査とを、交互に行いシート1に画像を順次プリントする。プリントが終了すると、画像がプリントされたシート1をカッタ20によって切断する。
制御部201は、ROM204に記憶された制御プログラムに従って、シート供給装置200、搬送部300、およびプリント部400を含むプリント装置100の各部を制御する。また、制御部201は、センサユニット6、エッジ検知センサ16、回転量センサ36、変位センサ101からの検出結果に基づき各種判断を行うことができる。さらに、制御部201は、各種指示や判断結果に基づいて、搬送ローラ駆動モータ35、ロール駆動モータ33、押圧力調整モータ34、ニップ力調整モータ37の制御を行う。制御部201には、操作パネル28から、シート1の種類、幅、および種々の設定情報などが入出力インターフェイス202を介して入力される。また外部インターフェイス205を介して、パーソナルコンピュータなどのホスト装置を含む種々の外部装置29に接続されており、制御部201は外部装置29との間においてプリントデータなどの種々の情報の授受を行う。また、制御部201は、RAM203に対して、各種情報の書き込みおよび読み出しをする。
なお、プリント装置は、2本のロールシートのそれぞれに対応する2つのシート供給装置を備える構成のみに限定されず、1つあるいは3つ以上のシート供給装置を備える構成であってもよい。また、プリント装置は、シート供給装置から供給されるシートに対して画像をプリントする構成であればよく、インクジェットプリント装置のみに限定されない。さらに、プリント方式は、長尺なプリントヘッドと対向する位置にシートを連続的に搬送して画像をプリントするフルライン方式であってもよい。
また、シート供給装置は、プリント装置に用いるものに限らず、スキャナやコピー機などの読取装置に読み取り対象のシートを供給する装置、切断などをする加工装置に加工対象のシート材を供給する装置であってもよい。
(シート供給装置)
ここでシート供給装置200について図4を用いて詳しく説明する。搬送ガイド12にはアーム回転軸5を中心としてA1およびA2方向に回転可能なアーム部材4が設けられている。アーム部材4にはロールシートRから引き出されたシート1の下面をガイドするガイド部4bが形成されている。アーム部材4の回転は、アーム駆動部3の回転カム3aを用いて行われる。アーム部材4と回転カム3aの間には、アーム部材4を矢印A1方向に押圧するねじりコイルばね3cが設けられている。回転カム3aは押圧力調整モータ34によって回転し、その回転位置に応じてアーム部材4に対する押圧力を変化させる。
ここでシート供給装置200について図4を用いて詳しく説明する。搬送ガイド12にはアーム回転軸5を中心としてA1およびA2方向に回転可能なアーム部材4が設けられている。アーム部材4にはロールシートRから引き出されたシート1の下面をガイドするガイド部4bが形成されている。アーム部材4の回転は、アーム駆動部3の回転カム3aを用いて行われる。アーム部材4と回転カム3aの間には、アーム部材4を矢印A1方向に押圧するねじりコイルばね3cが設けられている。回転カム3aは押圧力調整モータ34によって回転し、その回転位置に応じてアーム部材4に対する押圧力を変化させる。
また、アーム部材4には揺動部材7が揺動自在に設けられ、その揺動部材7にはロールシートRの外周方向に第1および第2の従動回転体8,9が回転可能に設けられている。これらの従動回転体8,9は、A1方向への押圧力によってロールシートRの外形に応じて移動し、重力方向の下方からロールシートRの表面を圧接する。ロールシートRの外径の変化に応じて回転カム3aを回転させることにより、アーム部材4の押圧力を所定の範囲に維持することができる。従動回転体8,9がロールシートRの表面に圧接することにより、シート1の弛みの発生が抑制される。
本発明の従動体である分離フラッパ10は、アーム部材4の上方でフラッパ回転軸11を中心として矢印B1,B2方向に回転可能で、その自重によってロールシートRの表面に軽く当接できる。このため、分離フラッパ10はロールシートRの外径の変化に応じてロールシートの表面に当接し、外径に応じて移動することができる。分離フラッパ10には、変位センサ101が設けられており、分離フラッパ10の角度を検出することができる。また、分離フラッパ10におけるロールシートRとの当接部分には、シート1に対する摩擦などの影響を抑えるために、従動コロ10aが回転自在に設けられている。分離フラッパ10の先端の分離部10bは、ロールシートRからシートの先端を分離し易くするために、ロールシートRの表面に極力近い位置に形成されている。分離フラッパ10は、ロールシートRに当接しているため安定した姿勢となる。
シート1は、従動回転体8,9を通ってロールシートRから引き出され、その下面がアーム部材4の上部のガイド部4bによってガイドされる。引き出されたシート1は、分離フラッパ10とアーム部材4との間に形成される供給経路を通して供給される。また、ロールシートRの外径の変化に応じてアーム部材4と分離フラッパ10が移動するため、ほぼ一定の大きさの供給経路が形成される。その結果、ロールシートRの外径が変化してもロールシートRからシート1を確実に引き出すことができる。
なお、本実施形態においてロールシートの外径の変化に応じて移動する従動体として分離フラッパを用いたが、アーム部材もロールシートに従動して移動する。したがって、アーム部材を従動体とし、変位センサを設けてもよい。
次に、スプール部材2を装着する手順について図5を用いて説明をする。スプール部材2は、スプール軸21、摩擦部材22、基準側スプールフランジ23、非基準側スプールフランジ24、およびスプールギヤ25を備えている(図5(a))。スプール軸21の一端に、基準側スプールフランジ23が設けられ、その他端に、スプール軸21を回転させるためのスプールギヤ25が取り付けられている。基準側スプールフランジ23と非基準側スプールフランジ24の内側に摩擦部材22が備えられている。また、シート1は筒状部材に巻回されている。
スプール部材2をロールシートRに装着する際には、スプール軸21にはめ込まれている非基準側スプールフランジ24を取り外してから、そのスプール軸21をロールシートRの筒状部材に差し込む。スプール軸21の外径は、ロールシートRの筒状部材の内径よりも小さく、それらの間に隙間が形成されるため、ユーザは軽微な力でスプール軸21を差し込むことができる。ロールシートRの端部が基準側スプールフランジ23に接触したときに、その基準側スプールフランジ23の内側の摩擦部材22が筒状部材内にはめ込まれる。これにより、基準側スプールフランジ23がロールシートRに固定される。その後、スプール軸21に非基準側スプールフランジ24を通して、非基準側スプールフランジ24の内側の摩擦部材22をロールシートRの筒状部材内にはめる。これにより、非基準側スプールフランジ24がロールシートRに固定される。このようにして、ロールシートRがスプール部材2に取り付けられる(図5(b))。このスプール部材2の両端部をシート供給装置200のスプールホルダにはめ込むことでロールシートRの装着が完了する。
ここで、分離フラッパの姿勢とその時の変位センサの出力について図6を用いて説明する。第1の実施形態では変位センサ101は2軸の加速度センサ101aである。加速度センサ101aは、分離フラッパ10の姿勢によって出力が変化する。加速度センサ101aは、センサを基準とした座標系におけるX軸センサ出力とY軸センサ出力を有する。図6(a)はスプール部材2が装着されていない状態である。分離フラッパ10に外力が働かないので重力gによって安定している。X軸センサ出力とY軸センサ出力は、重力をX軸とY軸のベクトル成分に分解した分力に比例する(図6(c)、図6(e))。すなわち、Y軸センサと重力の成す角をθとしたとき、X軸センサ出力=g・sinθ、Y軸センサ出力=g・cosθとなる。スプール部材2が装着されていない場合は、Y軸センサ出力が大部分である。図6(b)はロールシートRが設置された場合である。分離フラッパ10はロールシートRの外径によってその姿勢が変化する。ロールシートRの外径が大きくなる程X軸センサ出力が大きくなり、Y軸センサ出力が小さくなる(図6(d)、図6(f))。X軸センサ出力とY軸センサ出力は分離フラッパ10の姿勢に対して一意に決まる。したがって、センサ出力から分離フラッパ10の角度または位置を算出することができる。また、分離フラッパ10の姿勢とロールシートの外径には相関関係があるため、ロールシートの残量を知ることができる。加速度センサ101aの出力はアナログ出力であるのでAD変換回路によりデジタル値に変換される。デジタル値を基に角度θを算出できる。制御部201はこのデジタル値を取得してRAM203に逐次保存する。
なお、加速度センサ101aは出力ばらつき影響をなくすためにキャリブレーションが必要である。したがって、工場出荷時に無負荷状態での基準値(X軸基準値:TX0、Y軸基準値:TY0)をROM204にあらかじめ記憶させる。
(ロールシートの状態検知)
図7を用いて分離フラッパ10の姿勢と加速度センサ101aの出力を説明する。図7(a)はスプール部材2のみがプリント装置100に設置された場合である。このとき、分離フラッパ10はスプール部材2の分だけ回転し、基準値(TX0、TY0)に対してX軸センサ出力は大きくなりY軸センサ出力は小さくなる。この時のX軸センサ出力値をTX1、Y軸センサ出力値をTY1とする。図7(b)はスプール部材2に筒状部材が装着されているがロールシートRが無い場合である。すなわち、ロールシートRからシートをすべて引き出した状態である。このとき、分離フラッパ10はスプール部材2のみのときから回転し、X軸センサ出力は大きくなり、Y軸センサ出力は小さくなる。この時のX軸センサ出力値をTX2、Y軸センサ出力値をTY2とする。図7(c)はプリンタ装置100にシートを供給できる最大の外径のロールシートRが設置された場合である。分離フラッパ10は大きく回転し、X軸センサ出力とY軸センサ出力も同様に大きく変化する。このときのX軸センサ出力値をTX3、Y軸センサ出力値をTY3とする。このようにY軸との成す角θが大きくなる程X軸センサ出力は増加、Y軸センサ出力は減少する(図7(d))。これらのX軸センサ出力値であるTX0〜TX3およびY軸センサ出力値であるTY0〜TY3は、ROM204に記憶する。
図7を用いて分離フラッパ10の姿勢と加速度センサ101aの出力を説明する。図7(a)はスプール部材2のみがプリント装置100に設置された場合である。このとき、分離フラッパ10はスプール部材2の分だけ回転し、基準値(TX0、TY0)に対してX軸センサ出力は大きくなりY軸センサ出力は小さくなる。この時のX軸センサ出力値をTX1、Y軸センサ出力値をTY1とする。図7(b)はスプール部材2に筒状部材が装着されているがロールシートRが無い場合である。すなわち、ロールシートRからシートをすべて引き出した状態である。このとき、分離フラッパ10はスプール部材2のみのときから回転し、X軸センサ出力は大きくなり、Y軸センサ出力は小さくなる。この時のX軸センサ出力値をTX2、Y軸センサ出力値をTY2とする。図7(c)はプリンタ装置100にシートを供給できる最大の外径のロールシートRが設置された場合である。分離フラッパ10は大きく回転し、X軸センサ出力とY軸センサ出力も同様に大きく変化する。このときのX軸センサ出力値をTX3、Y軸センサ出力値をTY3とする。このようにY軸との成す角θが大きくなる程X軸センサ出力は増加、Y軸センサ出力は減少する(図7(d))。これらのX軸センサ出力値であるTX0〜TX3およびY軸センサ出力値であるTY0〜TY3は、ROM204に記憶する。
したがって、ロールシートの状態を検知する判断基準は以下のようになる。X軸センサ出力がTX2以下でかつY軸センサ出力がTY2より大きい条件1は、ロールシートRが設置されていない、スプール部材のみ、または筒状部材のみのときのセンサ出力である。X軸センサ出力値がTX2より大きくかつTX3以下で、さらにY軸センサ出力がTY2より小さくかつTY3以上である条件2は、適正なロールシートの出力である。X軸センサ出力がTX3より大きくかつY軸センサ出力がTY3より小さい条件3は、規格外のロールシートが設置された時のセンサ出力である。
ところで、ロールシートの残量を表示する場合、条件2の範囲で0〜100%として表示を行う。また、ロールシートの外径の大きさとシートの厚み情報からロールシートの長さを算出して表示してもよい。さらに、使用するシートのサイズからシートの枚数に換算して残量を表示してもよい。シートのサイズとは、例えばA4サイズで縦297mm、幅210mm、A3サイズで297mm、幅420mm、A2サイズで縦420mm、幅594mmである。なお、ロールシートの厚み情報が無い場合であっても、回転量センサ36からの回転量の変化と変位センサ101の出力に基づく外径の変化からシートの厚みを算出することができる。例えばロールシートが10回転した時の外径の変化量を10で割るとシートの厚みを算出することができる。
つぎに、ロールシートの状態を検知するためのフローチャートを図8に示す。なお、X軸センサ出力とY軸センサ出力に相関関係があるため1軸の出力だけでもよいが、ここでは2軸の加速度センサの出力を使用する。2軸の出力を使用することで、センサの異常を検知することができる。また、図7(d)の曲線を用いてさらに厳密にセンサの異常を検知してもよい。
S101工程で、ロールシートの状態検知を開始する。ロールシートの状態検知は、プリンタの電源を投入した時、ロールシートを新たに設置した時、シートの供給前などに行う。プリンタの電源を投入した場合、パラメータの設定およびイニシャル動作を行う。この動作の中の一つにロールシートの状態を検知する動作がある。また、ロールシートを新たに設置した時は、ユーザが操作パネル28を用いて開始する。さらに、プリント動作を繰り返し行うような場合、シートの供給前に行ってもよい。また、電源の投入後に定常的にロールシートの外径を検出してもよい。
S102工程で、センサ出力の取得を開始する。制御部201は加速度センサ101aのセンサ出力の取得を開始する。センサ出力の取得は一定の周期で行われ、取得したセンサ出力値はRAM203に記録される。
S103工程で、センサ出力値と基準値の比較を行う。制御部201はROM204内に保存された基準値(TX0、TY0)と出力値の比較を行う。基準値はロールシートが設置されていない状態であり、その場合は一定の時間を待つ。一定時間経過しても出力値が変化しない場合は、エラーを表示して終了する。基準値と異なればロールシートが設置され分離フラッパ10が回転していると判断してS104工程に進む。
S104工程でセンサ出力が初期条件を満たすかを確認する。初期条件は、X軸センサ出力がTX1以上でかつY軸センサ出力がTY1以下である。初期条件を満たす場合は、ロールシートRが設置されていると判断して、外径検出動作を開始する。初期条件を満たさない場合は、スプール部材2が設置されていないと判断し、ロールシートの状態検知を終了する。
S105工程で外径検出動作を開始する。
S106工程で、条件1を満たすかを判断する。条件1は、スプール部材2はあるがロールシートRが無い状態のセンサ出力の範囲である。X軸センサ出力がTX2以下でかつY軸センサ出力がTY2以上の場合、ロールシートRが使用済みとなり筒状部材になった状態と判断できる(S107)。
S108工程で、条件2を満たすかを判断する。条件2は、適正な外径のロールシートが設置されている状態のセンサ出力値の範囲である。X軸センサ出力がTX2より大きくかつTX3以下で、さらに、Y軸センサ出力がTY2より小さくかつTY3以上である。この条件を満たす場合、適正なロールシートの外径であると判断できる(S109)。
S110工程で、条件3であるかを判断する。条件3は、規格外のロールシートが設置された時の状態である。X軸センサ出力がTX3より大きくかつY軸センサ出力がTY3より小さい。この条件を満たす場合、規格外の外径のロールシートであると判断できる(S111)。
S112工程で、センサ異常であると判断する。上述の初期条件および条件1〜3を満たさない場合は、X軸センサ出力とY軸センサ出力がとり得ない範囲である。このため、センサ異常と判断する。センサ異常の範囲は、図7(d)において4つの領域となる。第1の領域として、X軸センサ出力がTX2より小さくかつY軸センサ出力がTY2より小さい場合である。第2の領域として、TX2より大きくかつTX3以下で、さらにTY3より小さい場合である。第3の領域として、TX2より大きくかつTX3以下で、さらにTY2より大きい場合である。第4の領域として、TX3より大きくかつTY3より大きい場合である。
S113工程で、判断の内容を通知する。判断の内容としては、5つの場合がある。制御部201は、必要に応じて操作パネル28にその内容を表示し、外部装置29に通知する。判断の内容としては、(1)スプール部材2が設置されていない。この場合、ロールシートが設置されていない旨の表示を行う。(2)スプール部材2またはロールシートRが使用済みとなり筒状部材が設置されている。この場合、ロールシートの交換を促す表示を行う。また、シートの供給指示があった場合でも、制御部201はシートの供給を行わない。(3)適正なロールシートRが設置されている。この場合、ロールシートの残量を条件2の範囲で0〜100%として表示を行う。制御部201はシートの供給の指示があった場合にシートの供給を行う。なお、ロールシートの外径の大きさとシートの厚み情報からロールシートの長さを算出して表示してもよい。さらに、使用するシートのサイズからシートの枚数に換算して残量を表示してもよい。(4)規格外の大きさのロールシートが設置されている。規格外のロールシートが設置されている場合、シートを適切に供給することができない。このため、ロールシートの交換を促す表示を行う。(5)センサが異常である。この場合、シート供給装置200が異常である旨の表示を行う。
S114工程で、終了をする。ロールシートの状態検知を終了し、次の指示まで待機する。
なお、S105工程からS113工程の外径検出動作は、シートの供給中に行ってもよい。こうすることでシートの供給中にロールシートの残量を算出することができる。シートの供給中にロールシートの残量が規定値以下になった場合、制御部201は、シートの供給を停止することができる。規定値以下とは、使用するシートのサイズより小さい場合である。
以上のように、引き出したシートに検出装置を当接させることなくロールシートの状態を電気的に検知できる。その結果、ユーザにロールシートの設置有無やロールシートの残量を通知することができる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態では、変位センサとしてエンコーダを用いたものである。なお、その他の構成は第1の実施形態と同じため省略をする。
第2の実施形態では、変位センサとしてエンコーダを用いたものである。なお、その他の構成は第1の実施形態と同じため省略をする。
分離フラッパ10の回転を検出するためのエンコーダを用いた変位センサについて図9を用いて説明する。変位センサ101はアブソリュートエンコーダスリット101bと光検出器101cから構成されている。アブソリュートエンコーダスリット101bは、分離フラッパ回転軸11と同一軸上に固定されている。アブソリュートエンコーダスリット101bは一定間隔で分離フラッパ回転軸11を中心として放射状にコードパターンが入っている。光検出器101cは透過型であり、アブソリュートエンコーダスリット101bを挟んで一方に発光部と他方に受光部を有している。分離フラッパ10が回転軸11を中心として回転すると、光学検出器101cがアブソリュートエンコーダスリット101bのコードパターンを読み取る。読み取ったコードパターンは、バイナリ変換回路によって10進数に変換される。この結果、分離フラッパ10の角度を検出することができる。この角度から制御部201は、ロールシートRが以下の状態であると判断する。(1)スプール部材2が設置されていないため、ロールシートが設置されていない。(2)スプール部材2または筒状部材が設置されている。(3)適正なロールシートRが設置されている。(4)規格外の大きさのロールシートが設置されている。(5)センサが異常である。
なお、光検出器101c側を固定、アブソリュートエンコーダスリット101b側を可動してもよい。
以上のように、引き出したシートに検出装置を当接させることなくロールシートの状態を電気的に検知できる。その結果、ユーザにロールシートの設置有無やロールシートの残量を通知することができる。
2 スプール部材
10 分離フラッパ
33 ロール駆動モータ
101 変位センサ
201 制御部
10 分離フラッパ
33 ロール駆動モータ
101 変位センサ
201 制御部
Claims (15)
- ロールシートを回転可能に保持する保持部と、
前記保持部で保持されたロールシートを回転させる駆動手段と、
ロールシートの表面に当接し、該ロールシートの外径に応じて移動する従動体と、を備え、ロールシートから引き出したシートを供給するシート供給装置であって、
前記従動体に設けられ、該従動体の位置または角度を検出する変位センサと、
前記変位センサで検出した出力に基づきロールシートの状態を判断する判断手段と、を有することを特徴とするシート供給装置。 - 前記従動体が、ロールシートからシートを分離する分離フラッパまたはロールシートを押圧するアーム部材であることを特徴とする請求項1に記載のシート供給装置。
- 前記変位センサが加速度センサまたはエンコーダであることを特徴とする請求項1または2に記載のシート供給装置。
- 前記判断が、ロールシートが設置されていないとの判断であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のシート供給装置。
- 前記判断が、ロールシートが使用済みであるとの判断であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のシート供給装置。
- 前記判断が、ロールシートが規格外の大きさであるとの判断であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のシート供給装置。
- 前記判断が、適正なロールシートであるとの判断であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のシート供給装置。
- シートの供給前に前記判断を行うことを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項に記載のシート供給装置。
- ロールシートの回転量を検出する回転量センサを有し、
該回転量と前記変位センサの出力からロールシートの厚みを算出することを特徴とする請求項1乃至8の何れか1項に記載のシート供給装置。 - 前記出力からロールシートの外径の大きさを算出することを特徴とする請求項1乃至9の何れか1項に記載のシート供給装置。
- 前記外径の大きさからロールシートの残量を表示することを特徴とする請求項10に記載のシート供給装置。
- 前記残量が使用するシートのサイズに換算したシートの枚数であることを特徴とする請求項11に記載のシート供給装置。
- シートの供給中に前記残量の算出をすることを特徴とする請求項11または12に記載のシート供給装置。
- 前記ロールシートの残量が規定値以下になったときにシートの供給を停止することを特徴とする請求項13に記載のシート供給装置。
- シートに画像をプリントするプリント部を備え、請求項1乃至14の何れか1項に記載のシート供給装置によってシートを供給することを特徴とするプリント装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018184607A JP2020050516A (ja) | 2018-09-28 | 2018-09-28 | シート供給装置およびプリント装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018184607A JP2020050516A (ja) | 2018-09-28 | 2018-09-28 | シート供給装置およびプリント装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2020050516A true JP2020050516A (ja) | 2020-04-02 |
Family
ID=69995885
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2018184607A Pending JP2020050516A (ja) | 2018-09-28 | 2018-09-28 | シート供給装置およびプリント装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2020050516A (ja) |
-
2018
- 2018-09-28 JP JP2018184607A patent/JP2020050516A/ja active Pending
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