JP2014080286A - 画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ロール状に巻かれている記録媒体を用いる画像記録装置では、記録済みの記録媒体をロール状に巻き取る巻き取り装置を備えている。記録媒体を巻き取る場合、搬送方向に対して交差する方向のズレが生じると、巻き取られた記録媒体に巻きズレが生じてしまう。また、巻き取りミスが生じて記録媒体が床に接してしまうと、この搬送方向に対して交差する方向のズレが顕著に生じ、巻きズレが大きくなってしまう問題がある。
【解決手段】 記録された記録媒体を自重によって弛みを作り、その弛みを所定の弛み量より小さくすることで、所定量以上の張力をえるようにする。張力が大きくなると巻ずれが抑制される。記録後の記録媒体が巻き取られたロールと規制バーの間隔を制御し、弛みの下端を検出するセンサ、巻き取り装置を用いて記録媒体の弛み部に生じる張力が印刷距離、巻き取り方向が変化しても一定となるように、巻き取り装置を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像を記録媒体に記録し、該記録媒体を巻き取る巻き取り装置を備える画像記録装置に関する。
ロール状に巻き回した記録媒体を使用する画像記録装置が知られている。この種の画像記録装置の多くは、記録部で記録媒体に記録した後に、その記録媒体をロール状に巻き取る装置が備わる。この巻き取り装置は、記録媒体の幅方向に巻きズレが生じないように、すなわち記録媒体の端部が揃った状態で巻かれることが望まれる。記録後の記録媒体は、表面に薄い透明の樹脂シートをラミネートしたり、所望のサイズにカットしたりすることがある。この様な後工程では、記録媒体の端部が揃っていない場合に、機械に記録媒体をセットすることができなかったり、セットできたとしても搬送時に蛇行したりしてしまい、作業が正確にできないという問題がある。記録媒体の端部を揃えて巻くことにより、この様な問題を解決できる。
従来の画像記録装置は、記録媒体の搬送時の斜行やうねりを防止するものがある。例えば特許文献1や特許文献2の技術では、巻き取り装置によって巻き回される前段で記録媒体に撓みを設け、そこにテンションバーを乗せ、そのテンションバーの軸方向両端部にピニオンを設け、装置側に設けたラックにそれぞれ噛み合わせる構成を備えている。これにより、外乱などによって記録媒体に力が加わっても、テンションバーの左右両端を同じ高さに維持することができ、記録媒体の幅方向の移動を規制できるため、記録媒体の斜行などの異常搬送を抑えることができる。
特開平6−106895号公報 特開2005−154142号公報
しかしながら、従来の技術ではラックとピニオンが必要であり、装置の部品点数が増え、構成も複雑となってしまう。また、特許文献1記載の装置では、ラックとピニオンの噛み合いを解除してテンションバーを取り外すことが困難な構成であるため、新たな記録媒体をセットする際に、装置に固定されたテンションバーの下に記録媒体を通す作業が必要となり、作業性が低下する。また、特許文献2記載の装置では、テンションバーの取り外しは可能であるが、重量の大きなテンションバーが水平となるように、両端部のピニオンをラックにそれぞれ噛み合わせるのは困難である。すなわち、両端部のピニオンを同時にラックに噛み合わせるのは作業者一人では困難であり、狭いガイド孔の一方でピニオンとラックを噛み合わせた状態で、他方のガイド孔でピニオンとラックを噛み合わせるのは、さらに困難である。このように従来の技術にあるテンションバーを用いた場合に、装置の操作性が著しく悪くなる恐れがある。また、使用するテンションバーによっては記録媒体にかかる張力が大きくなるため、きつく巻いてしまう恐れがある。
そこで、本発明は、テンションバーなどの付加物を用いずとも巻きずれが抑制され、また過度に絞め付けずに記録媒体をロール状に巻き回せる画像記録装置を提供する。
本発明の記録装置は、記録媒体に画像を記録する印刷手段と、前記記録媒体を搬送する搬送手段と、前記印刷手段によって画像が記録された前記記録媒体を加熱しながら支持する排紙側ガイドと、前記排紙ガイドの前記記録媒体の搬送方向下流に配置され、前記記録媒体をロール状に巻き取る巻き取り手段と、を有し、前記記録媒体への記録と搬送を交互に繰り返すことで印刷する画像記録装置において、前記記録媒体の搬送量を取得する搬送量取得手段と、前記排紙側ガイドから前記巻き取り手段によってロール状に巻かれた前記記録媒体までの間の搬送経路であって、前記排紙側ガイドから排出された前記記録媒体を弛ませるために前記巻き取り手段によってロール状に巻かれた前記記録媒体から所定距離離れた位置に配置するバーと、前記バーと前記巻き取り手段によってロール状に巻かれた前記記録媒体とを平行にした状態で前記バーを移動させる移動手段と、前記バーの位置を取得する位置取得手段と、前記巻き取り手段によってロール状に巻かれた前記記録媒体の巻径を測定する巻径検出センサと、前記バーと前記巻き取り手段によってロール状に巻かれた前記記録媒体の径間の長さを前記位置と前記巻径に基づいて演算して取得する径間取得手段と、前記バーと前記ロール状に巻かれた前記記録媒体の間における前記記録媒体の弛みを発光部と受光部との間に前記記録媒体があるか否かによって検出する弛みセンサと、前記搬送手段によって前記記録媒体が所定量搬送される毎に、前記弛みセンサの検出結果を取得し、前記弛みセンサが前記記録媒体を検出した場合は、前記記録媒体が前記弛みセンサに検出されない位置まで前記巻き取り手段によって前記記録媒体を巻き取った後に前記巻径検出センサによって前記巻径を取得し、前記弛みセンサが前記記録媒体を検出しなかった場合は、前記巻き取り手段によって前記記録媒体を巻き取らずに前記巻径検出センサによって前記巻径を取得し、前記取得した前記巻径と、前記バーと前記巻き取り手段によってロール状に巻かれた前記記録媒体の間の前記記録媒体の弛み部の弛度と、から該弛み部の張力を演算し、該演算により取得した前記張力が所定の範囲の張力になるように前記移動手段を制御して前記バーを移動させる制御手段と、を有することを特徴とする。
本発明によって、記録後の記録媒体を好適に巻き取ることができる。また、記録媒体の巻き取り長さによらず、記録媒体の巻きずれを抑制するための記録媒体に生じる張力を一定に保つことができ、記録媒体を適正に巻くことが可能な画像記録装置を提供できる。また、巻き取り方向が異なる場合、つまりは印刷結果が表向きに巻き取られる外巻きと印刷結果を内側に巻き取る内巻きにおいて記録媒体に生じる張力を同等に生じさせることができる。
図1は画像記録装置の全体を側方から説明する概略図である。 図2は画像記録装置の巻き取り手段を説明する図である。 図3は画像記録装置の規制バー水平移動手段を説明する図である。 図4は画像記録装置のブロック図である。 図5は画像記録装置の動作を説明するフローチャートである。 図6は記録媒体を巻き取ったときの巻ずれについて説明する図である。 図7は画像記録装置の第2の例を示すブロック図である。 図8は画像記録装置の巻き取り手段の第2の例を説明する図である。
以下に図面を用いて実施の形態を説明する。
図1は画像記録装置の全体を側方から説明する概略図である。画像記録装置1はインクジェットヘッドを搭載したキャリッジ3をレール2に沿って紙面奥行き方向に移動させながら、プラテン5上に支持された記録媒体17にインクを吐出して画像を記録する。レール2は紙面奥行き方向に配置された直線状のレールである。このレール2に沿ってキャリッジ3を往復移動させる。記録媒体17は、樹脂、紙、布などのシートである。ロール16は、記録媒体17を紙管15に巻き回したものである。記録媒体17は、給紙装置8に載置されたロール16から搬送ローラ7によって引き出されて搬送される。ロール16から引き出された記録媒体17は、給紙側ガイド4、プラテン5、排紙側ガイド6上を移動する。給紙側ガイド4、プラテン5、排紙側ガイド6は内蔵ヒータにより適切な温度に保たれている。
支柱9は画像記録装置1の記録部を支えている。支柱9は画像記録装置1の両端に配置され、その間を梁10によって固定している。支柱9には巻き取り手段を固定する支持部13が設けられている。支持部13には受光側フォトセンサ11が固定されている。梁10には発光側フォトセンサ12が固定されている。発光側フォトセンサ12から光を発し、受光側フォトセンサ11によりその光を受光する。記録媒体17によって光軸14が遮られると光を受光することができず、遮られていないと光を受光する。発光側フォトセンサ12と受光側フォトセンサ11は、両者間の光軸14が記録媒体17によって遮られるか否かを検出しそれに応じた出力をする。すなわち記録媒体17の弛み部20が光軸14を遮るか否かを検出することができる。
排紙側ガイド6に沿って搬送された記録媒体17は、排紙側ガイド6の端部を離れ、規制バー18によって、記録媒体17を巻き回した巻き取りロール19に対して一定の距離以上離れるように搬送経路が規制される。規制バー18は、後述する支持部13に設けられた移動機構によって巻き取られた記録媒体と並行を保ちながら装置前後方向に移動することができる。規制バー18の外周が、排紙側ガイド6の端部の鉛直方向より外側になるように配置する。これは、記録媒体17の弛み部20を規制バー18と巻き取りロール19の位置によって作るためである。双方向矢印で示した弛度22は、規制バー18と巻き取りロール19の中心軸間からの記録媒体17の弛みの最下点までの距離を示している。双方向矢印で示した径間21は規制バー18と巻き取りロール19の離れた部分の径間の最遠の距離を示している。巻き取り手段36はモータが内蔵されており、巻き取りロール19を取り付けて使用する。巻き取り手段36が駆動することで、巻き取りロール19を回転させ、記録媒体17を巻き取る。ボールねじ32は支持部13に設置されている。モータが内蔵されたボールねじ駆動部34はボールねじ32に接続されている。ボールねじ駆動部34が駆動することでボールねじ32が回転し、ガイド35に沿って規制バー18を移動させる機構が備わっている。
図2は画像記録装置の巻き取り手段を説明する図である。画像記録装置1の記録媒体17の搬送部に関する部分を説明する図である。発光側フォトセンサ12は梁10の中央部付近に配置されている。受光側フォトセンサ11は、一方側の支持部13に固定されている。巻き取り機構23は軸24を回転させ、その軸24に記録媒体17を巻き回す。記録媒体17の搬送方向に対して光軸14が交差するように、発光側フォトセンサ12および受光側フォトセンサ11が配置されている。記録媒体17の幅方向の一点ではなく、幅方向の所定の範囲を検出領域とし、検出漏れを防いでいる。
図3は画像記録装置の排紙側ガイド6より下側の規制バー駆動手段を説明する図である。巻き径検出センサ31は、例えばCCDセンサを用いて記録媒体17が巻き取られた巻厚を検出するものである。支持部13には規制バー18が前後方向に移動するためのガイド35が備わっている。ガイド35は支持部13に設けられた底部が直線状の穴である。この底部に沿ってボールねじ32が延在している。規制バー18の外周面にねじ山33が設けられている。規制バー18は支持部13に設けられたガイド35に通され、規制バー18のねじ山33とボールねじ32とがかみ合っている。2本あるボールねじ32のうち少なくとも一方にモータを内蔵したボールねじ駆動部34が接続され、ボールねじ駆動部34のモータが回転することで、ボーねじ32が回転し、ねじ山33のかみ合った規制バー18が連動して回転する。ボールねじ32の回転方向によって回転した規制バー18は前後方向にガイド35に沿って移動する。
図4は画像記録装置のブロック図である。制御回路25は記録装置1の全体の制御を行う。制御回路25はROM26に記憶されたプログラムに従って動作する。ROM26は、プログラムや初期設定値などを記憶する不揮発性メモリーである。RAM27は、制御回路25のワークメモリーや一時的なデータの保存などをするメモリーである。巻き取り手段36は、巻き取り機構23を含み、制御回路25によって制御される。制御回路25の制御によって記録媒体17を巻き取る制御を行う。ボールねじ駆動手段28は、制御回路25によって制御される。ボールねじ駆動手段28はボールねじ駆動部34を駆動する。すなわち、制御手段24の制御によって、ボールねじ駆動部34が動作し、規制バー18を移動させる。巻き径検出センサ31からの出力を制御回路25が入力し、巻き取りロール19の径を演算する。演算して得た径は、規制バー18と巻き取りロール19との間隔の制御に用いる。制御回路25は、記録媒体の弛み部20に生じる張力を所定の範囲内にするため、規制バー18を移動させる。このとき、どのくらい移動させるかを、巻き取りロール19の径と規制バー18の位置とから演算する。すなわち、記録媒体17の弛み部20の張力を予め決められた張力の範囲内にするため、径間を予め決められた範囲内にする必要がある。そのため、規制バー18を移動させる。規制レバー18の移動量は、規制バーの位置と巻き径検出センサ31の出力値に基づいて制御回路25によって演算され、制御回路25は演算結果の移動量に基づいて規制バー18を移動させる。ボールねじ32の回転量と規制バー18の移動量の関係、張力の計算式等の演算に必要な初期値は予めROM26に記憶されている。規制バー18の位置は、初期値に対する移動量の累積値により演算できる。
搬送手段29は搬送ローラ7を含み、制御回路25によって制御される。制御回路25は、指定された長さの記録媒体17を搬送する制御を行う。例えば記録媒体17の搬送量は搬送ローラ7の回転量に比例するので、搬送ローラ7の回転数を制御することによって記録媒体17の搬送量を演算して得ることができる。このように記録媒体17の搬送量を取得する搬送量取得手段として使用できる。
印刷手段30は、インクジェットヘッドを搭載するキャリッジ3およびキャリッジ3をレール2に沿って移動させる不図示の移動手段を含み、記録媒体17にインクを記録する。印刷手段30は制御回路25の制御によって動作する。
受光側フォトセンサ11は制御回路25の制御によって動作する。発光側フォトセンサ12は制御回路25の制御によって動作する。発光側フォトセンサ12を発光させ、その光を受光側フォトセンサ11が受光する。受光したか否かの信号を受光側フォトセンサ11が出力して制御回路25が入力する。発光側フォトセンサ12と受光側フォトセンサ11の間の光軸14が記録媒体17の弛み部分によって遮断するか否かを検出する。
図5は画像記録装置の動作を説明するフローチャートである。制御回路25によって動作が制御される。
印刷処理を開始する(ステップS1)。1パス目の印刷が行われる(ステップS2)。記録媒体17が次のパスの印字をする位置まで搬送される(ステップS3)。次にステップS4では、最初のパスの印字から所定量搬送したか否かを判断する。所定量搬送していなければステップS2に移行して印刷を続ける。所定量搬送されていたらステップS5に移行する。ステップS5では、フォトセンサがOFFしたか否かを判断する。すなわち記録媒体17の弛みによって光軸14が遮断されたか否か判断する。OFFしていれば光軸14が遮断されたと判断してステップS6に移行する。ONならば光軸14は遮断されていないと判断してステップS2に移行して印刷を続ける。記録媒体17が予め決められた量以上搬送された状態で光軸14が遮断したか否かを判断することで、ノイズ等の外因による誤検出を防止できる。
ステップS6では光軸14が遮られたので巻き取り手段36の巻き取りモータを駆動して記録媒体17を巻き取る。フォトセンサがONになるまで巻き取る動作を続ける(ステップS7)。フォトセンサがONになると巻き取りモータを停止して巻き取りを止める(ステップS8)。
巻き取りモータの停止を確認後、ステップS9において記録媒体17の巻き取りロール19の径を巻き径検出センサ31によって取得し、そのセンサ出力値に基づいて求めた巻き取りロール径と規制バー18間の距離、弛度22とに基づいて制御回路25が記録媒体に生じている張力を演算する。
ステップS10では演算された張力が装置側で設けられた適正値範囲内であるか判定し、適正範囲内であればステップS12へ進み、適正範囲外であればステップS11へ進む。ステップ11では張力が適正範囲に入るよう、制御部25によって規制バー18の移動方向と移動量を演算し、演算結果の値に基づいてボールねじ32を回転さて規制バー18を移動する。
ステップS12で印刷が終了したか否かを判断し、終了していればステップS13に進み処理を終了させ、終了していなければステップS2に進み印刷を続ける。ステップS13では処理が終了される。
フォトセンサすなわち発光側フォトセンサ12と受光側フォトセンサ11とによって作られる光軸14を検出し、巻き取り手段を制御することによって、記録媒体17の弛みの最下点が光軸14より上にならないように維持する。記録媒体17の搬送量が所定量搬送されたか否かを判断することにより、記録媒体17の弛みの最下点が、下がり過ぎないように制御する。さらに規制バー18を水平方向に前後させることで、巻き取り径が変化した場合や巻き取り方向の違いがあっても張力が一定範囲になるように制御する。すなわち弛み最下点が下がり過ぎることや、巻き取り径が大きくなった際の張力変化及び、巻き取り方向の違いによる張力の変化が原因となる巻き取りの失敗を予防することができる。
また、巻き取りするか否かの判断を一定距離の搬送毎に行い、その都度フォトセンサが遮光されているかを確認する。そのため、一度センサ出力信号を見逃したとしても巻き取り動作の判断のタイミングが多いため、その都度改められるので、誤動作し続けることを防止できる。
記録媒体の弛み量を小さく維持するために、印字パス毎の搬送が終わるとフォトセンサの検出結果を確認する処理をする。通常はフォトセンサがONになるまで巻き、次のパスの印字が行われ、記録媒体の搬送がされるので、その時点でフォトセンサがOFFになる。しかし、何らかの不具合が乗じた場合にフォトセンサがONの状態のままとなってしまうことが考えられる。そのため、ステップS4とステップS5において、幾ら搬送してもフォトセンサが反応しないような場合に備え、例えば、所定量の搬送が3回されてもフォトセンサがOFFしなかった場合に、何らかの障害があったと判断し、巻き取りモータを駆動して搬送した分を巻き取る制御を行っても良い。そうすれば記録後の記録媒体が床についてしまうような問題を防止できる。また逆にフォトセンサがOFFの状態のままになってしまう場合の障害の対策として、巻き取り装置にトルクリミッタを備え、巻き取り時に所定トルク以上の力が加わったら空回りする機構を備えても良い。こうすれば巻き取り過ぎの防止になる。このような安全に巻き取る手段を備えても良い。また、巻き取りモータを停止する毎に巻き取りロール19の径を検出して規制バー18の位置を調整するので、常に弛み部20の張力を一定範囲に維持できるので巻き取りミスを防止でき、適正な巻き取りを維持できる。
図6は記録媒体を巻き取ったときの巻ずれについて説明する図である。画像記録後の記録媒体17を巻き取るときに、巻きずれを抑制するための動作条件を説明する。径間21を25cmから50cmまで変化させ、弛度を17cm固定としたときの巻き取りずれを評価した。径間25cmのとき張力は0.014Nであり、巻きずれが生じた。図では”×”印で示した。径間30cmのとき張力は0.020Nであり、巻きずれが生じなかった。図では”○”印で示した。径間35cmのとき張力は0.028Nであり、巻きずれが生じなかった。図では”○”印で示した。径間40cmのとき張力は0.037Nであり、巻きずれが生じなかった。図では”○”印で示した。径間45cmのとき張力は0.047Nであり、巻きずれが生じなかった。径間50cmのとき張力は0.058Nであり、巻きずれは生じなかった。図では”○”印で示した。少なくとも径間が30cm〜50cm、張力が0.020N〜0.58Nのときに巻きずれ抑制効果が認められた。記録媒体17の自重による張力によってテンションバーが無くともある程度の巻きずれ抑制効果が生じる。理由の詳細は定かではないが、巻きずれが生じた際に弛み部の両端で弛み量の違いが生じ、この張力差と記録媒体に発生している張力の大きさが一定以上であったなら記録媒体が巻きずれていく力を超えたとき巻きずれ方向が逆転すると考えられる。
記録してから一定時間の乾燥時間を設けることができるかつ、巻き取った印刷物の印刷面にかかる力はメディア自身の自重のみであるため、印刷結果の絵に与える力を従来に比べて小さくすることができ、溶剤インクジェットプリンタでの巻き取り性能と乾燥性を両立し、高品位の印刷結果を得ることができる。また、巻き取り不良による印刷物への影響をなくすことができる。また、巻き取り開始のトリガが一定間隔でかかるため、ノイズ等で誤動作し、モータが回転しなかったときに復旧が可能となる。
図7は画像記録装置の第2の例を示すブロック図である。図4の符号と同じ番号のものは同じ物である。記録媒体位置検出センサ40と巻き取りロール移動手段41が加わった構成となっている。記録媒体位置検出センサ40と巻き取りロール移動手段41は制御手段24の制御によって動作する。巻き取りロール19に巻かれている記録媒体17が、巻ずれを起こす場合に、プラテン6近傍で既に記録媒体17の位置ずれが生じている場合がある。この位置ずれを記録媒体位置検出センサ40で検出し、その検出値に基づいて、巻き取りロール19自体を移動させることで、巻ずれを抑制する。記録媒体位置検出センサ40は、プラテン6の記録媒体17の移動方向下流に配置して記録媒体17の位置を検出してもよいし、キャリッジ3に搭載して記録媒体17の位置を検出しても良い。記録媒体位置検出センサは、発光部と受光部を備え、光を照射し、その反射を受光することで記録媒体の位置を検出するセンサを使用できる。例えば、定期的に検出して、前回の検出位置よりも、所定距離変位していたら巻き取りロール移動手段41によって、巻き取りロール19を検出した位置の変位分移動させることで、斜めに巻くことを防止できる。例えば、30秒毎とかの所定間隔で検出する。巻き取りロール19をプラテン近傍の記録媒体17の位置に応じて移動させることで、巻ずれ無く巻き取れ、また、弛みの検出精度が一定となり、検出のばらつきが少なくなり、その結果、安定して巻き取ることができる。
図8は画像記録装置の巻き取り手段の第2の例を説明する図である。図4の符号と同じ番号のものは同じ物である。記録媒体位置検出センサ40と巻き取りロール移動手段41が加わった構成となっている。この例では、記録媒体位置検出センサ40はプラテン6に隣接して配置させている。また、キャリッジ3に記録媒体位置検出センサ40を搭載しても良い。また、巻き取りロール移動手段41は、巻き取り機構23および軸24の全体を軸方向に移動させる。全体を移動させることで、正確に巻き取りロール19を移動させることができる。
本発明は、インクジェット式のプリンターなどの記録装置に利用できる。
1 画像記録装置
2 レール
3 キャリッジ
4 給紙側ガイド
5 プラテン
6 排紙側ガイド
7 搬送ローラ
8 給紙装置
11 受光側フォトセンサ
12 発光側フォトセンサ
14 光軸
17 記録媒体
18 規制バー
20 弛み部
21 径間
22 弛度
23 巻き取り機構
32 ボールねじ
33 ねじ山
34 ボールねじ駆動部
35 ガイド

Claims (4)

  1. 記録媒体に画像を記録する印刷手段と、前記記録媒体を搬送する搬送手段と、前記印刷手段によって画像が記録された前記記録媒体を加熱しながら支持する排紙側ガイドと、前記排紙ガイドの前記記録媒体の搬送方向下流に配置され、前記記録媒体をロール状に巻き取る巻き取り手段と、を有し、前記記録媒体への記録と搬送を交互に繰り返すことで印刷する画像記録装置において、
    前記記録媒体の搬送量を取得する搬送量取得手段と、
    前記排紙側ガイドから前記巻き取り手段によってロール状に巻かれた前記記録媒体までの間の搬送経路であって、前記排紙側ガイドから排出された前記記録媒体を弛ませるために前記巻き取り手段によってロール状に巻かれた前記記録媒体から所定距離離れた位置に配置するバーと、
    前記バーと前記巻き取り手段によってロール状に巻かれた前記記録媒体とを平行にした状態で前記バーを移動させる移動手段と、
    前記バーの位置を取得する位置取得手段と、
    前記巻き取り手段によってロール状に巻かれた前記記録媒体の巻径を測定する巻径検出センサと、
    前記バーと前記巻き取り手段によってロール状に巻かれた前記記録媒体の径間の長さを前記位置と前記巻径に基づいて演算して取得する径間取得手段と、
    前記バーと前記ロール状に巻かれた前記記録媒体の間における前記記録媒体の弛みを発光部と受光部との間に前記記録媒体があるか否かによって検出する弛みセンサと、
    前記搬送手段によって前記記録媒体が所定量搬送される毎に、前記弛みセンサの検出結果を取得し、前記弛みセンサが前記記録媒体を検出した場合は、前記記録媒体が前記弛みセンサに検出されない位置まで前記巻き取り手段によって前記記録媒体を巻き取った後に前記巻径検出センサによって前記巻径を取得し、前記弛みセンサが前記記録媒体を検出しなかった場合は、前記巻き取り手段によって前記記録媒体を巻き取らずに前記巻径検出センサによって前記巻径を取得し、
    前記取得した前記巻径と、前記バーと前記巻き取り手段によってロール状に巻かれた前記記録媒体の間の前記記録媒体の弛み部の弛度と、から該弛み部の張力を演算し、該演算により取得した前記張力が所定の範囲の張力になるように前記移動手段を制御して前記バーを移動させる制御手段と、
    を有することを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記発光部と前記受光部との間の光軸は前記記録媒体の搬送方向に対して交差する方向に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置。
  3. 前記移動手段は前記バーを水平方向に移動させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像記録装置。
  4. 前記記録媒体に前記印刷手段によって画像が記録される位置における前記記録媒体の前記搬送方向に直行する方向の移動量を検出する位置検出センサを更に有し、
    前記巻き取り手段は、長手方向に前記巻き取り手段によってロール状に巻かれた前記記録媒体を移動する移動手段を有し、
    前記位置検出センサの検出値に応じて前記巻き取り手段によってロール状に巻かれた前記記録媒体を前記長手方向に移動することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の画像記録装置。
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