JPH11281810A - カラーフィルタの製造方法及び製造装置 - Google Patents

カラーフィルタの製造方法及び製造装置

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JPH11281810A
JPH11281810A JP8105598A JP8105598A JPH11281810A JP H11281810 A JPH11281810 A JP H11281810A JP 8105598 A JP8105598 A JP 8105598A JP 8105598 A JP8105598 A JP 8105598A JP H11281810 A JPH11281810 A JP H11281810A
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imparting
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誠 赤平
Hiromitsu Yamaguchi
裕充 山口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェットによるカラーフィルタの製造
方法において、基板に発生した静電気によるインクの着
弾位置ずれ及びインクジェットヘッドの故障を防止す
る。 【解決手段】 少なくとも、インクジェットヘッド43
による基板42へのインクの付与に先立って、イオナイ
ザー44より基板に向ってイオン風45を吹き付け、基
板42に発生している静電気を中和する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー表示の液晶
素子などに用いられるカラーフィルタの製造方法及び製
造装置に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】近年、携帯用パーソナルコンピュータの
急速な発達に伴い、液晶ディスプレイ、特にカラー表示
の液晶ディスプレイの需要が増加する傾向にある。同時
に、装置のコストダウンも要求されるようになり、特に
比較的コスト比率の高いカラーフィルタのコストダウン
に対する要求が高まっている。しかしながら、カラーフ
ィルタの要求特性を満足し、コストダウンも図る技術に
ついては、未だ不十分である。以下に、従来のカラーフ
ィルタの製造方法について説明する。
【0003】第1の方法は、顔料分散法であり、近年最
も多く使われている。この方法は、先ず基板上に顔料を
分散した感光性樹脂層を形成し、これをパターニングす
ることにより単色のパターンを得る。さらにこの工程を
3回繰り返すことにより、R(赤)、G(緑)、B
(青)のカラーフィルタ層を得る。
【0004】第2の方法は、染色法である。この方法
は、ガラス基板上に染色用の材料である水溶性の高分子
材料を形成し、フォトリソグラフィ工程により所望の形
状にパターニングして、得られたパターンを染色浴に浸
漬して着色されたパターンを得る。これを3回繰り返す
ことにより、R、G、Bのカラーフィルタ層を得る。
【0005】第3の方法として、電着法がある。この方
法は、先ず、基板上に透明電極をパターニングする。次
に、顔料、樹脂、電解液等の入った電着塗装液に浸漬
し、第1の色を電着する。この工程を3回繰り返して、
R、G、Bの着色層を形成し、最後に焼成する。
【0006】第4の方法として、熱硬化性樹脂に顔料を
分散させ、印刷を3回繰り返すことにより、R、G、B
を塗り分けた後、樹脂を熱硬化させることにより着色層
を形成するものである。
【0007】従来の方法に共通している点は、R、G、
Bの3色を着色するために、同一の工程を3回繰り返す
必要があり、コスト高になることである。また、工程数
が多いほど歩留が低下するという問題を有している。さ
らに、電着法においては、形成可能なパターン形状が限
定されるため、現状の技術では、TFTを用いたアクテ
ィブマトリクス方式の液晶素子には適用困難である。ま
た、印刷法は、解像性が悪いために、ファインピッチの
パターンの形成には不向きである。
【0008】これらの欠点を補うべく、インクジェット
方式を用いたカラーフィルタ基板の製造方法として、特
開昭59−75205号公報、特開昭63−23590
1号公報、特開平1−217320号公報、特開平4−
123005号公報等に記載された提案がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、カラー
フィルタを形成する基板は、非常に帯電し易く、ほんの
数十mm搬送するだけで帯電する。基板が帯電すると、
図9に示すように、帯電領域31によりインクジェット
ヘッド27から吐出されたインク滴28の吐出方向が曲
げられ、混色の原因となる。インク滴は、時にサテライ
トと呼ばれる非常に小さいインク滴28aを伴う場合が
あり、このサテライトは帯電領域31により吐出方向が
大きく変化する。
【0010】特開平9−166705号公報には、基板
上のブラックマトリクスを接地して帯電した電荷を除去
する提案がなされている。しかし、ガラス等の絶縁体の
基板に対しては、ブラックマトリクスを設置しても基板
に帯電している電荷をほとんど除去することができない
という問題があった。また、ブラックマトリクスを導電
性のない樹脂で形成した場合や、ブラックマトリクス上
にインク受容層を設ける場合には、この発明を利用する
ことができないという問題があった。従って、特開平9
−166705号公報に記載された提案では基板に帯電
した電荷は除去できない、というのが実状である。
【0011】また、インクジェット方式においてインク
滴を吐出するインクジェットヘッドは静電気に弱く、帯
電した基板がインクジェットヘッドに近づくとインクジ
ェットヘッドに静電気が流れてヘッドを破壊する場合も
あった。
【0012】本発明の目的は、カラーフィルタを形成す
る基板上に帯電している静電気を十分に除去し、インク
ジェットから吐出されるインクの着弾位置のずれを防止
し、安定して信頼性の高いカラーフィルタを製造し得る
製造方法を提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、インクジェットヘッ
ドが静電気で破壊されることがないカラーフィルタの製
造方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、インクジェッ
トにより基板上にインクを付与してカラーフィルタを形
成するカラーフィルタの製造方法であって、少なくとも
インク付与前に、基板に向ってイオン風を付与すること
を特徴とするカラーフィルタの製造方法を提供するもの
である。
【0015】また本発明は、基板を搭載するステージ
と、該基板上の所望の位置にインクを付与するインクジ
ェットヘッドと、該基板にイオン風を付与する手段と、
を有することを特徴とするカラーフィルタの製造装置を
提供するものである。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は本発明の製造方法の一実施
形態の工程図である。
【0017】本実施形態においては、ブラックマトリク
ス形成工程11において、先ず基板上にブラックマトリ
クスを形成する。その後、搬送装置15aにより基板を
移動する。次に、インク受容層形成工程12に搬送され
た基板上にスピンナー等を利用し、インク受容層を塗布
形成する。さらに、搬送装置15bにより基板を移動
し、イオン風付与工程13を経て、インクジェットによ
る着色工程14に至る。
【0018】図2は、上記実施形態の工程をさらに具体
的に示す断面模式図である。以下、各工程を説明する。
【0019】ブラックマトリクス形成工程11におい
て、基板21上に例えばクロム等黒色金属などを用いて
ブラックマトリクス22を形成する(図2(a))。基
板21としては、一般的にガラス基板が用いられるが、
カラーフィルタとして必要な特性を有するものであれば
特に限定されない。
【0020】次にインク受容層形成工程12において、
基板21上に光照射、または光照射と加熱によりインク
吸収性の低下する特性を有する樹脂組成物を塗布し、イ
ンク受容層23を形成する(図2(b))。樹脂組成物
の塗布には、スピンコート、ロールコート、ディップコ
ート等の塗布方法を用いることができる。また、必要に
応じてプリベーク等を行っても良い。
【0021】その後、フォトマスク24を用いてブラッ
クマトリクス22上のインク受容層23にパターン露光
を行うことにより、インク受容層23の一部のインク吸
収性を低下させて非着色部25を形成する(図2
(c))。尚、26はインク吸収性がそのまま維持され
た未露光部である。
【0022】本発明においては、着色工程14で基板に
インクを付与する前に、イオン風付与工程13を設けて
基板に向かってイオン風を付与し、基板に帯電した電荷
を電気的に中和するものである。イオン風付与工程13
については後に詳しく説明する。
【0023】イオン風を用いることによって、基板がガ
ラス等の絶縁体であっても、またブラックマトリクスや
インク受容層が絶縁体であっても、帯電した電荷を中和
することができる。その結果、次の着色工程14でイン
クジェット方法によってインクを付与しても、インクの
吐出方向が曲げられることなく、効率よく安定してカラ
ーフィルタを製造することができる。また、インクジェ
ットヘッドが静電気で破損することもなくなる。イオン
風を発生させるものとしては、イオン送風機或いはイオ
ナイザーが好ましく用いられる。
【0024】尚、本発明においてイオン風とは、放電針
先端でコロナ放電により生じたイオンに、空気やN
吹き付けてイオンの流れとしたものである。
【0025】電荷の中和を施さないと、着色工程に至る
までに基板の電位は5〜30kV程度になる。これをイ
オン風付与工程で0Vにするのが好ましいが、実際には
1kV以下にすることによって混色を防ぐことができ
る。
【0026】本発明においては、基板のインクを付与す
る側(表面)にイオン風を付与するものであるが、図1
に示した搬送手段15a,15bに導電ローラーを用
い、導電ローラーを接地することにより、基板の裏面か
らも除電するようにしても良い。
【0027】イオン風のように非接触の除電は、基板に
対して傷の発生やごみの付着がなく好ましいものであ
る。
【0028】イオン風付与による電荷の中和は、インク
滴の吐出方向及びインクジェットヘッドに支障がない限
り、インク付与前及びインク付与中の両方に行っても良
い。
【0029】着色工程14では、インクジェットヘッド
27を用いて、例えばR、G、Bの各インク28を所望
のパターンに従ってインク受容層の未露光部26に付与
し、該未露光部を着色する(図2(d))。インク28
としては、一般に用いられている染料系の他に、インク
ジェットヘッドより吐出が可能なものであれば顔料系で
も用いることができる。また、インクジェット方式とし
ては、エネルギー発生素子として電気熱変換体を用いた
バブルジェットタイプや、圧電素子を用いたピエゾジェ
ットタイプが使用できる。着色はR、G、B同時に行っ
ても、別々に行っても構わない。
【0030】最後に、加熱処理を行って着色された未露
光部を完全に硬化させ、着色部29を形成して非着色部
25と着色部29からなるカラーフィルタ層を得る(図
2(e))。本発明によれば、図3に示すようにインク
28の吐出方向が曲げられることがなく、ブラックマト
リクス内の所定位置に着弾する。
【0031】また、必要に応じて保護層30を形成する
(図2(f))。保護層30としては、熱硬化型、光硬
化型の樹脂の他、無機化合物なども用いることができ
る。
【0032】上記説明では、インク受容層を形成し、こ
れをインクで着色する形態について述べたが、インク受
容層を形成せず、ブラックマトリクスの開口部に直接樹
脂を含むインクを吐出して硬化させるようにしても良
い。
【0033】図10は、本発明の製造方法においてイン
クを直接硬化させる実施形態の工程を示す断面模式図で
ある。以下に各工程を説明する。
【0034】基板101上に、隔壁を兼ねたブラックマ
トリクス102を形成する(図10(a))。当該ブラ
ックマトリクス102は、例えば黒色顔料含有レジスト
などを用い、一般的なフォトリソグラフィによって形成
することができる。好ましくは、ブラックマトリクス1
02には撥インク性を付与してブラックマトリクス上に
のったインクが速やかに開口部内に収容されるようにし
ておく。
【0035】インク受容層を形成しない場合、基板は図
1のブラックマトリクス形成工程11から、次にイオン
風付与工程13に搬送され電荷の中和が行なわれる。
【0036】次に、着色工程でインクジェットヘッド1
03を用いて、例えばR、G、Bの各色のインク104
をブラックマトリクス102の開口部を埋めるように付
与する(図10(b))。本実施形態で用いられるイン
クは、それ自体が硬化してカラーフィルタとなるもので
あり、少なくとも着色剤及びエネルギー付与により硬化
する樹脂を含有する樹脂組成物からなる。上記着色剤と
しては、染料及び顔料のいずれも用いることができ、硬
化のためのエネルギーとしては、光照射、加熱、或いは
その両方を用いるものが好ましい。このようなエネルギ
ー付与により硬化する樹脂としては、公知の熱硬化型樹
脂や光硬化型樹脂、例えば市販のネガ型レジストなどが
好適に用いられる。また、本発明に用いられるインク中
には、所望の特性を持たせるために、界面活性剤や種々
の溶媒、消泡剤、防腐剤等を添加することができる。
【0037】ブラックマトリクスの全ての開口部にイン
クを付与した後(図10(c))、必要なエネルギーを
付与してインク104を硬化させ、カラーフィルタ層1
05を得る。さらに、必要に応じて保護層106を形成
する。保護層としては、先に説明した図2の保護層30
と同じものが用いられる。
【0038】図4は、本発明の製造装置の一実施形態の
模式図である。本実施形態においては、不図示の架台上
に載置され、X方向及びY方向に移動可能なXYステー
ジ41と、不図示の支持部材により架台上に固定され、
且つXYステージ41の上方に位置するインクジェット
ヘッド43を備えている。XYステージ41上には、カ
ラーフィルタを形成する基板42を固定する。44は基
板42に発生している静電気を電気的に中和するイオン
風45を発生させるイオナイザー(イオン風発生器)で
ある。
【0039】上記装置においては、XYステージ41を
適宜移動させることによって、イオナイザー44による
静電気中和、及び、インクジェットヘッド43によるイ
ンクの付与を行う。
【0040】図5は、図4の装置を用いたイオン風付与
工程及び着色工程を水平方向から見た図である。先ず、
XYステージ41をインクジェットヘッド43の下方か
ら完全に退避させる(図5(a))。次に基板42をX
Yステージ41上にセットする(図5(b))。その状
態で、基板42上に発生している静電気を、イオナイザ
ー44からイオン風45を吹き付けて中和する(図5
(c))。さらに、XYステージ41をインクジェット
ヘッド43の下方に移動させ、基板42上の所望の位置
にインクジェットヘッド43よりインク46を付与して
着色を行う(図5(d))。
【0041】図6は、本発明の製造装置の他の実施形態
の模式図である。本実施形態は、XYステージ41上
に、カラーフィルタを形成する基板42を支える昇降可
能な基板支持ピン47を設けた点において図4の装置と
異なるが、当該構成以外は図4の装置と同じである。本
実施形態の装置においても、XYステージ41を適宜移
動させることによって、イオナイザー44による静電気
中和、及び、インクジェットヘッド43によるインクの
付与を行う。
【0042】図7は、図6の装置を用いたイオン風付与
工程及び着色工程を水平方向から見た図である。先ず、
XYステージ41をインクジェットヘッド43の下方か
ら完全に退避させる(図7(a))。次に基板42をチ
ャック上の基板支持ピン47にセットする(図7
(b))。その状態で、基板42上に発生している静電
気を、イオナイザー44からイオン風45を吹き付けて
中和する(図7(c))。その後、基板支持ピン47を
下降し、XYステージ41をインクジェットヘッド43
の下方に移動させ、基板42上の所望の位置にインクジ
ェットヘッド43よりインク46を付与して着色を行う
(図7(d))。
【0043】上記図4〜図7の実施形態においては、い
ずれもインクジェットヘッドを固定し、基板側を移動さ
せて着色する装置構成としたが、逆に基板側を固定し、
インクジェットヘッドを移動させて着色するような装置
構成としても構わない。
【0044】また、上記実施形態においては、XYステ
ージ上でイオン風付与工程を行う構成としたが、別の場
所でイオン風付与を行い、イオン風付与後に再度帯電し
ない程度のロボット搬送等によりXYステージ上に基板
を載置して着色しても構わない。
【0045】さらに、図4、図6の装置において、イン
クジェットヘッド43の静電気による破損を防止するた
めに、図8に示すようにインクジェットヘッド43に避
雷針48を付設しても良い。
【0046】
【実施例】(実施例1)ブラックマトリクスパターンの
形成されたガラス基板上に、N−メチロールアクリルア
ミドとメタクリル酸メチルとヒドロキシエチルメタクリ
レートの3元共重合体10重量部と、トリフェニルスル
ホニウムトリフラート0.4重量部からなる樹脂組成物
をスピンコートで膜厚1.0μmとなるように塗布し、
60℃で10分間のプリベークを行ってインク受容層を
形成した。上記樹脂組成物は水性インク吸収性を有し、
光照射または熱処理によりインク吸収性が低下し且つイ
ンクに対し撥水性を示す。
【0047】上記ブラックマトリクスよりも細いパター
ン形状のフォトマスクを介して、上記インク受容層を高
圧水銀等にて露光した。露光終了後、ホットプレートで
110℃、90秒加熱してインクを吸収しない非着色部
を形成した。
【0048】次に、図4に示した装置において、インク
ジェットヘッド下方より十分退避させた位置で、上記基
板をステージ上にセットし、イオン送風機(ヒューグル
エレクトロニクス(株)製「MODEL−20/20
A」)によりイオン風を吹き付けて静電気を中和した。
【0049】さらに、ステージをインクジェットヘッド
下方へ走査して、該インクジェットヘッドより、水と有
機溶剤、染料よりなるR、G、Bの染料インクを所望の
パターンに基板上に付与して上記インク受容層の未露光
部を着色した。
【0050】その後、90℃で30分間のインク乾燥を
行い、さらに、200℃で60分間の熱処理によりイン
ク受容層全体を硬化させてカラーフィルタ層を得た。
【0051】本実施例によれば、インクジェットヘッド
の故障や、インクの着弾位置のずれによるカラーフィル
タの不良品発生頻度が低減した。
【0052】(実施例2)ガラス基板上に、黒色顔料レ
ジスト(富士ハント社製「CK−S171B」)をスピ
ンコート法により塗布し、露光、現像、熱処理により厚
さ1.0μmのブラックマトリクスを形成した。
【0053】上記ブラックマトリクスを形成した基板
を、図4の装置のXYステージに載置して、実施例1と
同様にしてイオン風付与を行った。
【0054】次に、基板をインクジェットヘッドの下方
まで移動させ、ブラックマトリクスの開口部に、インク
ジェットヘッドより下記組成の熱硬化型のインクを付与
した。
【0055】 (熱硬化型のインクの組成) 染料 5重量部 以下の組成からなるアクリル系共重合体 5重量部 N−メチロールアクリルアミド 20重量部 N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート 10重量部 メタクリル酸メチル 25重量部 2−ヒドロキシエチルメタクリレート 40重量部 アクリル酸 5重量部 エチレングリコールモノエチルエーテル 15重量部 エチレングリコール 20重量部 イソプロピルアルコール 2重量部 イオン交換水 53重量部
【0056】但し、染料はR:C.I.アシッドレッド
118、G:C.I.アシッドグリーン25、B:C.
I.アシッドブルー113をそれぞれ用いた。
【0057】上記熱硬化型のインクを付与した後、23
0℃で30分間の熱処理により該インクを硬化させ、カ
ラーフィルタを形成した。
【0058】本実施例においても、インクジェットヘッ
ドの故障や、インクの着弾位置のずれによる不良品発生
頻度が低減した。
【0059】
【発明の効果】上記したように、本発明によれば、イン
クジェットによるカラーフィルタの製造において、基板
に発生した静電気が着色工程前に予め中和されるため、
該静電気によるインクの着弾位置のずれによる隣接画素
との混色や着色部の白抜け、色むらなどが防止され、信
頼性の高いカラーフィルタを、歩留良く安定して提供す
ることが可能となる。
【0060】また、静電気によるインクジェットヘッド
の破壊も防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造方法の一実施形態の工程図であ
る。
【図2】図1の工程をさらに具体的に示す断面模式図で
ある。
【図3】本発明にかかるインクジェットによるインクの
付与工程の一例を示す図である。
【図4】本発明の製造装置の一実施形態の模式図であ
る。
【図5】図4の装置を用いた基板のイオン風付与工程及
び着色工程を示す図である。
【図6】本発明の製造装置の他の実施形態の模式図であ
る。
【図7】図6の装置を用いた基板のイオン風付与工程及
び着色工程を示す図である。
【図8】本発明の製造装置のインクジェットヘッドの他
の実施形態を示す図である。
【図9】基板の帯電によるインク滴の着弾位置のずれの
説明図である。
【図10】本発明の製造方法の他の実施形態の工程を示
す断面模式図である。
【符号の説明】
11 ブラックマトリクス形成工程 12 インク受容層形成工程 13 イオン風付与工程 14 インクジェットによる着色工程 15a,15b 搬送装置 21 基板 22 ブラックマトリクス 23 インク受容層 24 フォトマスク 25 非着色部 26 未露光部 27 インクジェットヘッド 28、28a、 インク 29 着色部 30 保護層 31 帯電領域 41 XYステージ 42 カラーフィルタ基板 43 インクジェットヘッド 44 イオナイザー 45 イオン風 46 インク 47 支持ピン 48 避雷針

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェットにより基板上にインクを
    付与してカラーフィルタを形成するカラーフィルタの製
    造方法であって、少なくともインク付与前に、基板に向
    ってイオン風を付与することを特徴とするカラーフィル
    タの製造方法。
  2. 【請求項2】 基板上にインク受容層を形成し、該イン
    ク受容層にインクジェットヘッドよりインクを付与して
    着色し、カラーフィルタとする請求項1記載のカラーフ
    ィルタの製造方法。
  3. 【請求項3】 基板上にブラックマトリクスを形成し、
    該ブラックマトリクスの開口部にインクジェットヘッド
    よりインクを付与して硬化させ、カラーフィルタとする
    請求項1記載のカラーフィルタの製造方法。
  4. 【請求項4】 基板を搭載するステージと、該基板上の
    所望の位置にインクを付与するインクジェットヘッド
    と、該基板にイオン風を付与する手段と、を有すること
    を特徴とするカラーフィルタの製造装置。
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