JP2002137400A - インク吐出装置及びこれを備えるフィルタ描画装置 - Google Patents
インク吐出装置及びこれを備えるフィルタ描画装置Info
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Abstract
ンク吐出装置及びこれを備えるフィルタ描画装置を提供
すること。 【解決手段】 インクが収容されるインク収容部160
と、このインク収容部に収容されているインクを吐出す
るための駆動部155と、前記インクを対象物に対して
吐出するためのインク吐出口154が形成されている金
属製のインク吐出口形成部153と、このインク吐出口
形成部における帯電を防止するためのアース部300
と、を有することでインク吐出装置150を構成する。
Description
置等の表示装置に用いられるフィルタ等にインクを吐出
するためのインク吐出装置及び、このようなインク吐出
装置を備えるフィルタ描画装置に関する。
例えばカラーフィルタ等は、ガラス基板上に多数形成さ
れているインク配置領域であるバンクのそれぞれに対し
て、インクを吐出することにより製造される。
くは青色(B)のインクでなり、これらのR,G,Bの
インクを所定のパターンで、ガラス基板上に配置するよ
うになっている。
基板上のバンク毎に精度良く、且つ色を違えて配置する
ため、インクの吐出を高精度に制御する必要があり、こ
のような要請に適うものとして、インクジェット方式の
インク吐出装置が採用されている。
出装置には、図4に示すように、インクを吐出するイン
クジェットヘッド10が備えられている。
クの吐出対象であるガラス基板20を示す概略断面図で
ある。
10は、その内部に図示しない圧電素子や振動板等を駆
動するための駆動IC回路11を備えている。また、イ
ンクジェットヘッド10は、インクを吐出するインクノ
ズル口12と、このインクノズル口12を多数形成して
いるノズルプレート13を有している。このノズルプレ
ート13は、金属、例えばSUSで形成されている。
ンクをガラス基板20に対して吐出するときは、図4に
示すように、ガラス基板20がインクジェットヘッド1
0のノズルプレート13から例えば0.3mm程度の間
隔を設けて配置される。
ガラス21上にクロム(Cr)膜22が形成されてい
る。
Bのインクが所定のパターンでガラス基板13上のバン
ク内に吐出される。そして、その後所定の工程を経て、
カラーフィルタが製造されることになる。
20は、インクジェットヘッド10に対して配置される
前や後に、ガラス基板の給材部や除材部において他のガ
ラス基板と接触等することになる。そして、ガラス基板
20のガラス21は、この接触等で10KV程度の静電
気の帯電が生じることになる。
0が、インクジェットヘッド10のSUS製のノズルプ
レート13と、僅か0.3mm程度の間隔を空けて配置
され、インクがインクノズル口12から吐出されると、
インクを介してガラス基板20の静電気がノズルプレー
ト13に帯電することになる。
帯電すると、ノズルプレート13のインクノズル口12
の周辺にインクが付着し、新たに吐出されるインクの吐
出を妨げインク吐出方向が曲がってしまう。これでは、
ガラス基板20の所定のバンクに対してインクが着弾せ
ず、印画品質が劣化する等の問題があった。
は、Cr膜22が形成されているため、ガラスに帯電し
ている10KV程度の静電気は、Cr膜22を介して、
僅か0.3mm程度しか離れていないSUS製のノズル
プレート13に向かって、短絡等が生じ、インクジェッ
トヘッド10内部に収容されている駆動IC回路11が
破壊されてしまうという問題があった。
品質が劣化せず、駆動部を破壊しないインク吐出装置及
びこれを備えるフィルタ描画装置を提供することを目的
とする。
発明によれば、インクが収容されるインク収容部と、こ
のインク収容部に収容されているインクを吐出するため
の駆動部と、前記インクを対象物に対して吐出するため
のインク吐出口が形成されている金属製のインク吐出口
形成部と、このインク吐出口形成部における帯電を防止
するためのアース部と、を有することを特徴とするイン
ク吐出装置により、達成される。
口形成部における帯電を防止するためのアース部を有す
るので、前記インク吐出口の例えば周辺等に静電気の帯
電によるインク付着等が生じない。このため、新たにイ
ンク吐出口から吐出されるインクがこの付着インクに妨
げられて、吐出方向が曲がってしまうことがない。した
がって、印画品質が著しく向上することになる。
出口形成部における帯電を防止するので、短絡等が生ぜ
ず、前記駆動部の破壊等を未然に防止することができ
る。
求項1の構成において、前記駆動部と前記インク吐出口
形成部とを覆うためのケース部を有し、前記アース部
が、前記インク吐出口形成部に接続されると共に、前記
ケース部内に保持されるように形成されていることを特
徴とするインク吐出装置である。
が、前記インク吐出口形成部に接続されると共に、前記
ケース部内に保持されるように形成されているので、前
記アーズ部がインク吐出装置から突出して形成されるこ
とがなく、アース部がインク吐出装置の動作等の妨げに
なることを未然に防ぐことができる。
ンクが収容されるインク収容部と、このインク収容部に
収容されているインクを吐出するための駆動部と、前記
インクを対象物に対して吐出するためのインク吐出口が
形成されている金属製のインク吐出口形成部と、このイ
ンク吐出口形成部における帯電を防止するためのアース
部と、を有することを特徴とするインク吐出装置を備え
るフィルタ描画装置により達成される。
口形成部における帯電を防止するためのアース部を有す
るので、前記インク吐出口の例えば周辺等に静電気の帯
電によるインク付着等が生じない。このため、新たにイ
ンク吐出口から吐出されるインクがこの付着インクの妨
げられて、吐出方向が曲がってしまうことがない。した
がって、印画品質が著しく向上するインク吐出装置を有
するフィルタ描画装置になる。
出口形成部における帯電を防止するので、短絡等が生ぜ
ず、前記駆動部の破壊等を未然に防止することができ
る。
求項3の構成において、前記駆動部と前記インク吐出口
形成部とを覆うためのケース部を有し、前記アース部
が、前記インク吐出口形成部に接続されると共に、前記
ケース部内に保持されるように形成されていることを特
徴とするインク吐出装置を備えるフィルタ描画装置であ
る。
が、前記インク吐出口形成部に接続されると共に、前記
ケース部内に保持されるように形成されているので、前
記アーズ部がインク吐出装置から突出して形成されるこ
とがなく、アース部がインク吐出装置の動作等の妨げに
なることを未然に防ぐことができるインク吐出装置を備
えるフィルタ描画装置となる。
を図面に基づいて説明する。
タ描画装置100を示す概略図である。図1に示すよう
にフィルタ描画装置100は、ベース部110を有して
いる。このベース部110上には、インク吐出対象であ
る例えば表示装置に用いられるガラス基板200を載置
するY軸テーブル120が設けられている。
向に移動可能に形成されている。
のX軸方向に移動可能に形成されているX軸テーブル1
30が設けられている。
装置であるインクジェットヘッド150が設置されてお
り、このインクジェットヘッド150は、X軸テーブル
130によってX軸方向に移動可能になっている。
的には図2(a)(b)に示すように、略直立方体のヘ
ッド本体151と、ヘッド本体151を図2(a)の矢
印方向(θ方向)に回転するためのθ軸152とを有し
ている。
ブル120側)には、インクを吐出するためのインクノ
ズルを多数配置するためのインクノズル形成領域151
aが設けられている。
ンクジェット方式でインクが吐出されるが、具体的に
は、インクジェットヘッド150の内部に設けられた圧
電素子に電圧が印加され、圧電素子が振動し、振動板等
を介してインクノズルからインクが吐出される。
ンクは紙等に対するインクである水性インクではなく、
有機溶剤から成るインクである。
く、このためインクの粘性作用により固着し易いという
特質がある。
150のヘッド本体151の概略断面図と、ガラス基板
200の概略断面図等を示す図である。
は、その底面であるインクノズル形成領域151aに相
当する部分にインク吐出口形成部であるノズルプレート
153が配置されている。
ばSUSによって形成されている。また、このノズルプ
レート153には、インクが吐出されるインク吐出口で
あるインクノズル口154が多数形成されている。
ンクノズル口154は、その断面形状が略台形に形成さ
れていると共に、このインクノズル口154は、インク
収容部であるインクタンク160と接続されている。
されるインク量等を制御するため、ヘッド本体151内
には、駆動部である駆動IC回路(駆動チップ)155
が配置されている。
電素子や振動板等を駆動させ、この駆動によってインク
ノズル口154からのインクの吐出量が制御できるよう
になっている。
示すように、ケース部であるヘッドケース156によっ
て覆われている。このヘッドケース156は、例えばエ
ポキシ樹脂等により形成されている。
は、アース部であるアースピン300が配置されてい
る。このアースピン300は、その先端部310がノズ
ルプレート153に接続されているとと共に、その中間
部320は、ヘッドケース156内にしっかりと保持さ
れている。
30からは、アース用のアース線340が設けられてお
り、アースされるようになっている。
るのは、上述のヘッドケース156の四隅のうちいずれ
か一箇所と成っている。したがって、アースピン300
の先端部310等により、インクノズル口154からの
インク吐出が妨げられることはない。
インク吐出の妨げにならなければ一箇所だけでなく複数
箇所にアースピン300を設けてもよい。
インクを吐出する際は、例えばカラーフィルタ用である
上述のガラス基板200が、図3のように配置される。
配置するバンクと呼ばれる部分を多数有している。そし
て、このバンク内にインクが着弾することで画素が形成
されることになる。
(赤色),G(緑色),B(青色)のインクをそれぞれ
所定のパターンでガラス基板200上のバンプに配置す
ることになる。
図3に示すようにガラス板210の上にクロム(Cr)
膜220が配置されるようになっている。
220の表面とヘッド本体151のノズルプレート15
3の表面とは、例えば0.3mm程度の間隔となってい
る。本実施の形態に係るインクジェットヘッド150を
有するフィルタ描画装置100は、以上のように構成さ
れるが、以下、その動作等について説明する。
置100の近傍に配置されている図示しないガラス基板
給材部内で他のガラス基板と共に収納されている。
板200は、ガラス板210の部分に例えば10KV程
度の静電気が帯電する。
電したガラス基板200を取り出し、図1のY軸テーブ
ル120上に配置される。すると、インクジェットヘッ
ド150を保持しているX軸テーブル130がX軸方向
に動き、Y軸テーブル120がY軸方向に動き、さら
に、インクジェットヘッド150のθ軸152がθ方向
に動くことで、インクジェットヘッド150のインクノ
ズル口154が、ガラス基板200の所定位置に配置さ
れる。
て、図3に示すようにガラス基板200の表面とヘッド
本体151のノズルプレート153の表面との間隔を例
えば0.3mm程度にして、インクノズル口154から
インクをガラス基板200の所定のバンクに対して吐出
させる。
る静電気が、インクを通してノズルプレート153に向
かうが、ノズルプレート153には、アースピン300
の先端部310が接続されている。そのため、ノズルプ
レート153に達した静電気は、アースピン300の先
端部310から中間部320、後端部330そしてアー
ス線340を通って図3に示すようにアースされること
になる。
のインクジェットヘッド150のノズルプレート153
には、静電気は帯電しない。これがため、インクがノズ
ルプレート153のインクノズル口154の周囲に静電
気により付着することがない。ゆえに新たにインクノズ
ル口154から吐出されるインクの吐出方向を妨げる付
着インクがないので、インクの吐出方向が曲がることな
く正確にガラス基板200のバンク内にインクが着弾す
ることになる。
ルプレート153は、絶えずアースピン300によって
アースされているので、ガラス基板200のガラス板2
10に帯電した静電気がガラス基板200のCr膜22
0を介してSUS製のノズルプレート153に向かって
短絡等することを未然に防ぐことができる。
156内の駆動IC回路155をスパークにより破壊さ
れるのを有効に防ぐことができる。
は、図3に示すようにヘッドケース156内に配置され
ているので、インクジェットヘッド150の動作等の邪
魔になることがない。
200のバンクに対して行った後、インクが吐出された
ガラス基板200は、インク描画装置100から外さ
れ、所定の工程を経てカラーフィルタ用ガラス基板20
0となる。したがって、本実施の形態に係るインクジェ
ットヘッド150を有するフィルタ描画装置100によ
れば、印画品質が劣化せず、駆動IC回路155も破壊
しないインクジェットヘッド150及び、これを有する
フィルタ描画装置100となる。
ド150では、主にフィルタ描画装置100に適用した
場合を説明したが、本発明はこれに限らず、紙等に印画
するプリンタ装置であってもよく、また、このようなプ
リンタ装置にも適用できるインクジェットヘッド150
であることは、明らかである。
定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変
更を行うことができる。そして、上記実施の形態の構成
は、その一部を省略したり、上述していない他の任意の
組み合わせに変更することができる。
駆動部を破壊しないインク吐出装置及びこれを備えるフ
ィルタ描画装置を提供することができる。
示す概略斜視図である。
斜視図である。(b)図1のインクジェットヘッドのイ
ンクノズル形成領域を示す概略図である。
面図である。
示す概略断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 インクが収容されるインク収容部と、 このインク収容部に収容されているインクを吐出するた
めの駆動部と、 前記インクを対象物に対して吐出するためのインク吐出
口が形成されている金属製のインク吐出口形成部と、 このインク吐出口形成部における帯電を防止するための
アース部と、を有することを特徴とするインク吐出装
置。 - 【請求項2】 前記駆動部と前記インク吐出口形成部と
を覆うためのケース部を有し、 前記アース部が、前記インク吐出口形成部に接続される
と共に、前記ケース部内に保持されるように形成されて
いることを特徴とする請求項1に記載のインク吐出装
置。 - 【請求項3】 インクが収容されるインク収容部と、 このインク収容部に収容されているインクを吐出するた
めの駆動部と、 前記インクを対象物に対して吐出するためのインク吐出
口が形成されている金属製のインク吐出口形成部と、 このインク吐出口形成部における帯電を防止するための
アース部と、を有することを特徴とするインク吐出装置
を備えるフィルタ描画装置。 - 【請求項4】 前記駆動部と前記インク吐出口形成部と
を覆うためのケース部を有し、 前記アース部が、前記インク吐出口形成部に接続される
と共に、前記ケース部内に保持されるように形成されて
いることを特徴とする請求項1に記載のインク吐出装置
を備えるフィルタ描画装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000337660A JP2002137400A (ja) | 2000-11-06 | 2000-11-06 | インク吐出装置及びこれを備えるフィルタ描画装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000337660A JP2002137400A (ja) | 2000-11-06 | 2000-11-06 | インク吐出装置及びこれを備えるフィルタ描画装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002137400A true JP2002137400A (ja) | 2002-05-14 |
Family
ID=18813007
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000337660A Withdrawn JP2002137400A (ja) | 2000-11-06 | 2000-11-06 | インク吐出装置及びこれを備えるフィルタ描画装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002137400A (ja) |
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-
2000
- 2000-11-06 JP JP2000337660A patent/JP2002137400A/ja not_active Withdrawn
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