JP6770353B2 - β型サイアロン蛍光体、並びにそれを用いた発光部材及び発光装置 - Google Patents

β型サイアロン蛍光体、並びにそれを用いた発光部材及び発光装置 Download PDF

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Description

本発明は、紫外〜青色の光で効率良く励起され、緑色発光するβ型サイアロン蛍光体及びその製造方法、並びにそれを用いた発光装置に関する。
Euイオンは、二価と三価の状態が存在し、それぞれ蛍光体の付活剤として作用する。特に、二価のEu2+は、4f−5d許容遷移の吸収帯によって効率よく励起エネルギーを吸収及び発光できるので効率の良い蛍光体が得られる。ホスト結晶として、オルソシリケートやα型及びβ型サイアロン、MSiやMAlSiN(M:アルカリ土類元素)などにEu2+を付活した蛍光体は、青色光で効率良く励起され、高効率で緑〜赤色の蛍光発光することから、白色発光ダイオード(白色LED)用の蛍光体として幅広く使用されている。
上記蛍光体で存在するEuは、目的とするEu2+以外に、Eu3+が共存することが多く、高い蛍光特性を得るには、Eu2+の存在割合を高めることが望まれる。Eu2+とEu3+の比率の定量は、例えばEu−L3吸収端のXANESスペクトルを測定することにより算出できる。XANESとは、X−ray Absorption Near Edge Structure(X線吸収端近傍微細構造)の略であり、X線吸収微細構造(XAFS)測定法の中の一種の分光法である。希土類元素のL3吸収端XANESスペクトルに現れる強い吸収ピークエネルギーは、希土類の価数によって決まることが知られており、Euの場合、Eu2+は6970eV近傍に、Eu3+は6980eV近傍に、それぞれピークが現れるため、二つのピークを分離して定量することが可能である。
種々の価数のEuを含むと推定される蛍光体に対し、XAFS測定法により、Eu2+とEu3+の割合を算出し、蛍光特性とEu2+/Eu3+比の相関が議論されている。例えば、Euで付活したβ型サイアロン蛍光体では、Eu2+/(Eu2++Eu3+)が0.8以上で、輝度が高くなることが示されている(特許文献1)。
Euを付活したβ型サイアロン蛍光体は耐熱性、耐久性に優れ、温度上昇に伴う輝度変化が小さいという特徴に加え、紫外から青色光の幅広い波長の光で励起され、520〜550nmの波長域にピークを有する緑色光を発光することから、白色LEDに有用な蛍光体として実用化が進んでいる。前記の通り、Eu2+/(Eu2++Eu3+)を高めることにより、β型サイアロン蛍光体の輝度は向上しているものの、更なる高輝度化に対する要望が強い。しかしながら、単にEu2+/(Eu2++Eu3+)を高めるだけではβ型サイアロン蛍光体の輝度を更に高めることが困難な状況になりつつある。
特許第5368557号公報
本発明の目的は、高い輝度を示すEu付活β型サイアロン蛍光体及びそれを用いた高輝度の発光装置を提供することにある。
本発明者らは、β型サイアロン蛍光体について、Euの存在状態に着目して鋭意検討を重ねた結果、蛍光体中に存在するEuには、Eu2+及びEu3+とは異なり、その中間的な化学状態が存在し、この中間状態のEuを一定の範囲内で存在させた場合に、蛍光体の輝度が高くなるとの知見を得て、本発明に至った。
即ち本発明は、β型サイアロンをホスト結晶とし、発光中心としてEuを含有するβ型サイアロン蛍光体において、Euの化学状態をEu2+、Eu3+、及びそれらの中間的な状態(以降、Eumと表記する)の三種類に分類した時に、それらの存在割合が、0.15≦Eum/(Eu2++Eu3++Eum≦0.34かつ0.77≦Eu2+/(Eu2++Eu3+≦0.88の関係を満足する、β型サイアロン蛍光体である。
また、本発明のβ型サイアロン蛍光体は、ホスト結晶であるβ型サイアロンが、一般式:Si6−zAl8−zで示され、z値が0.005以上1以下であることが好ましく、またEu含有量が0.1〜2質量%であることが好ましい。
また本発明は、発光素子と、発光素子から発せられる光を吸収するとともに発光素子から発せられる光よりも長波長の光を発する1種以上のβ型サイアロン蛍光体と、β型サイアロン蛍光体を含有した封止材を有する発光部材であって、前記β型サイアロン蛍光体が本発明のβ型サイアロン蛍光体である発光部材である。
また本発明は、前記本発明の発光部材を用いた発光装置である。
本発明のβ型サイアロン蛍光体は、紫外線から可視光の幅広い波長域で励起され、高い蛍光発光効率で緑色発光し、緑色の蛍光体として優れている。このβ型サイアロン蛍光体は、使用環境の変化に対する輝度変化が少なく、単独又もしくは他の蛍光体と組み合わせて種々の発光素子、特に紫外LED又は青色LEDを光源とする白色LEDに使用できる。
実施例1で得られたβ型サイアロン蛍光体のXANESスペクトルを示す説明図。 比較例1で得られたβ型サイアロン蛍光体のXANESスペクトルを示す説明図。
本発明のβ型サイアロン蛍光体は、β型サイアロンをホスト結晶とし、発光中心としてEuを含有し、そのEuの化学状態をEu2+、Eu3+、及びそれらの中間的な状態(Eu)の三種類に分類した時に、それらの存在割合が、0.1<Eu/(Eu2++Eu3++Eu)<0.4かつEu2+/(Eu2++Eu3+)>0.7の関係を満足するβ型サイアロン蛍光体である。
従来、Euの化学状態は、Eu2+とEu3+の二種類が存在し、XAFS測定で得られるXANESスペクトルをEu2+とEu3+の二種類のピークに分離して、その比を算出していた。XANESスペクトルでは、Euはその価数に応じて、所定のエネルギー位置に吸収ピークが現れるため、Eu2+とEu3+の吸収ピークエネルギーの差は一定になるはずであるが、種々のβ型サイアロン蛍光体中のEuの状態を測定し、解析した結果、前記吸収ピークエネルギーの差が一定にならずに、試料により異なるという知見が得られた。これは、Eu2+とEu3+の吸収ピークの間に、それらEu2+とEu3+の中間的な状態(Eu)の存在を示すものであった。XANESスペクトルにおいて、Eu2+のピークはEu3+のピークよりも約8eV低いエネルギーに現れることを利用することにより、Eu2+、Eu3+及びその中間に存在するEuの存在割合を算出することができる。β型サイアロン蛍光体の緑色発光は、β型サイアロン結晶内に固溶したEu2+の電子遷移に伴うものであり、Euは直接発光には寄与しない。Euは、結晶粒界もしくは粒子粒界に存在すると考えられる。これらはβ型サイアロンの結晶成長過程で作用したものであり、Euの存在量はβ型サイアロンの結晶性と相関が高い指標と考えられる。Eu/(Eu2++Eu3++Eu)が0.1以下の場合、β型サイアロンの結晶性が低いために蛍光体の輝度が低くなり、Eu/(Eu2++Eu3++Eu)が0.4以上では、蛍光体中で発光に寄与しないβ型サイアロン結晶以外の比率が高くなるため好ましくない。
また、従来のEu2+とEu3+のピークエネルギー差を一定としない解析方法では、Euは多くがEu3+成分として評価され、Euが存在する場合は、Eu2+の割合が過小評価される傾向があった。上記のEuを加えた三成分解析で、正確なEu2+とEu3+の存在比が明確となり、本発明のβ型サイアロン蛍光体では、発光に全く寄与しないEu3+は極力存在しない方が好ましく、具体的にはEu2+/(Eu2++Eu3+)が0.7よりも高いことが好ましい。
本発明のβ型サイアロン蛍光体のホスト結晶であるβ型サイアロンは、β型窒化ケイ素(Si)のSi位置にAlが、N位置にOが部分的に置換した固溶体で、一般式:Si6−zAl8−zで示される。β型サイアロンの結晶構造を維持できる組成パラメータz値の範囲は0〜4.2である。このz値は、β型サイアロン結晶に固溶しているEuイオンの配位環境に影響し、蛍光特性に大きく影響を与える。高輝度の緑色蛍光体を得るために好ましいz値は、0.005〜1の範囲である。
また、本発明のβ型サイアロン蛍光体に含有されるEu量は、0.1〜2質量%であることが好ましい。Eu含有量が0.1質量%よりも少ないとβ型サイアロンとして、発光に関与するEuイオンの数が少なく十分な輝度が得られないため好ましくない。Eu含有量が2質量%よりも多いと濃度消光やβ型サイアロン結晶内に固溶しないEuが可視光を吸収するα型サイアロンなどの異相を形成し、輝度が低くなるため好ましくない。
本発明のβ型サイアロン蛍光体を製造する方法の一例を以下に示す。但し、本発明の蛍光体を得る方法はこれのみに限定されるものではなく、β型サイアロン蛍光体中のEuの存在状態を本発明の範囲とすることができれば、従来公知の方法若しくはそれらを適宜組み合わせでも構わない。
原料は、例えば窒化ケイ素(Si)と窒化アルミニウム(AlN)と、Euの金属、酸化物、炭酸塩、ハロゲン化物、窒化物は酸窒化物から選ばれるEu化合物を用いる。焼成は二回に分けて実施し、二回の焼成で最終的にβ型サイアロン蛍光体の組成になるように所定の原料を配合する。その際、窒化ケイ素粉末や窒化アルミニウム粉末に含まれる酸化物量も考慮する。原料由来の酸素量を調整する目的で、酸化ケイ素(SiO)や酸化アルミニウム(Al)、金属ケイ素や金属アルミニウムを混合しても良い。
前記した各原料を混合する場合、乾式混合する方法、原料各成分と実質的に反応しない不活性溶媒中で湿式混合した後に溶媒を除去する方法などを採用することができる。混合装置としては、V型混合機、ロッキングミキサー、ボールミル、振動ミルなどが好適に使用される。
上記の原料混合粉末を少なくとも当該原料が接する面が窒化ホウ素からなる坩堝等の容器に充填し、窒素雰囲気中で1550〜2100℃の温度で加熱することにより、原料粉末内の反応を進行させる。この段階でのポイントは、反応を利用してEuをサンプル内に高分散化させることが目的であり、この段階で部分的にでもβ型サイアロンが生成していれば、その生成率の大小は問わない。Euは、原料中に含まれる酸化物が高温になって生成する液相中を拡散することにより、高分散化する。焼成の温度が1550℃よりも低いと、この液相が存在しない若しくは少なすぎて、Euの拡散が不十分となり、好ましくない。焼成温度が2100℃を超えると、β型サイアロンの分解を抑制するために、非常に高い窒素圧力を必要として工業的に好ましくない。
第一の焼成工程で得られた試料(第一焼成粉)は、原料配合組成や焼成温度により、粉末状であったり、塊状になったりする。そこで、必要に応じて粉砕、解砕を行い、例えば、目開き45μmの篩を全通する程度の粉末状にする。
次に、この第一焼成粉に対して、窒化ケイ素、酸化ケイ素、窒化アルミニウム、酸化アルミニウム、酸化ユーロピウムから選ばれる一種以上を添加し、前記と同様の方法により、混合し、容器に充填し、窒素雰囲気中、1900〜2100℃の温度で第二の焼成工程を実施し、Euが固溶したβ型サイアロンを得る。第二の焼成ではβ型サイアロンの生成率を高めるために、1900℃以上の焼成温度が好ましい。第二の焼成後の試料は塊状となっているため、粉砕、解砕を行い、粉末状とする。
上記方法により合成したEuを含有するβ型サイアロンを純窒素以外の非酸化性雰囲気中で第二の焼成よりも低い温度でアニール処理を行い、Eu中のEu2+の割合を高めるとともに、蛍光発光を阻害するEuを次工程での酸処理で溶解除去できるように状態を変化させる。アニール処理を行う雰囲気としては、希ガス又は還元性ガスが好ましい。希ガスは、例えば、アルゴンやヘリウムなどの第18属元素のガスである。還元性ガスは、例えばアンモニア、炭酸ガス、一酸化炭素、水素などの還元力を有するガスである。還元性ガスは、単体として使用しても、窒素や希ガスなどの中性ガスと混合ガスでも構わない。
アニール処理の温度は、使用する雰囲気により適正な範囲が異なる。温度が低すぎると、Euの状態変化が進まず特性が向上せず、温度が高すぎるとβ型サイアロンが分解してしまうので、好ましくない。アルゴンやヘリウムなどの希ガス雰囲気でアニール処理する場合の適正な温度範囲は、1350〜1600℃である。
次に、アニール処理を行った粉末に対して、酸処理を行う。酸処理に用いられる酸としては、フッ化水素酸、硫酸、リン酸、塩酸、硝酸から選ばれる1種又は2種以上の酸が用いられ、これらの酸を含む水溶液の形で使用される。この酸処理の主な目的は、アニール工程の際に生じる蛍光発光を阻害する化合物の除去であり、フッ化水素酸と硝酸の混酸を用いることが好ましい。この酸処理工程は、アニール処理を行ったβ型サイアロン蛍光体を上述の酸を含む水溶液に分散し、数分から数時間程度(例:10分〜3時間)、撹拌することにより、上記の酸と反応させることにより行う。酸の温度は室温でも良いが、温度が高いほど反応が進みやすいので、50〜80℃が好ましい。酸処理後は、フィルター等で蛍光体粒子と酸を分離した後に、水洗するのが好ましい。
本発明の発光部材は、発光素子と、発光素子から発せられる光を吸収するとともに発光素子から発せられる光よりも長波長の光を発する1種以上のβ型サイアロン蛍光体と、β型サイアロン蛍光体を含有した封止材を有する発光部材であって、β型サイアロン蛍光体が上述のβ型サイアロン蛍光体である発光部材である。本発明にかかる発光部材は、上述のβ型サイアロン蛍光体を用いているので、高温で使用しても輝度低下が小さく、長寿命であり、高輝度なものである。
更に本発明は、この発光部材を用いた発光装置である。上述のβ型サイアロン蛍光体を用いた発光装置であるため、輝度低下及び色ズレが小さく、更に長寿命である。
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1)
宇部興産社製α型窒化ケイ素粉末(SN−E10グレード、酸素含有量1.0質量%)95.43質量%、トクヤマ社製窒化アルミニウム粉末(Fグレード、酸素含有量0.8質量%)3.04質量%、大明化学製酸化アルミニウム粉末(TM−DARグレード)、0.74質量%、信越化学工業社製酸化ユーロピウム粉末(RUグレード)0.79質量%をV型混合機(筒井理化学器械社製S−3)を用い混合し、更に目開き250μmの篩を全通させ凝集を取り除き、原料混合粉末を得た。ここでの配合比(第一の配合組成(質量%))は、β型サイアロンの一般式:Si6−zAl8−zにおいて、酸化ユーロピウムを除いて、Si/Al比から算出してz=0.25となるように設計したものである。
ここで得た前記第一の配合組成を有する原料混合粉末200gを、内径10cm、高さ10cmの蓋付きの円筒型窒化ホウ素容器(デンカ社製、N−1グレード)に充填し、カーボンヒーターの電気炉で0.8MPaの加圧窒素雰囲気中、1800℃で4時間の加熱処理(第一の焼成工程)を行った。前記加熱処理を行った粉末を目開き45μmの篩を通過させた。尚、粉末は全て篩を通過した。この第一の焼成工程を実施し、篩を通過した粉末(第一焼成粉という)と、前記第一の配合組成を有する原料混合粉末を質量比で1:1となる配合比(第二の配合組成(質量%))で配合し、前記と同様の方法により混合し、この混合粉末200gを内径10cm、高さ10cmの蓋付きの円筒型窒化ホウ素容器に充填し、カーボンヒーターの電気炉で0.8MPaの加圧窒素雰囲気中、2000℃で12時間の加熱処理(第二の焼成工程)を実施した。加熱処理後の試料は緩く凝集した塊状となっていたので、この塊をハンマーにより、粗砕した後、超音速ジェット粉砕器(日本ニューマチック工業株式会社製、PJM−80SP)により粉砕した。粉砕条件は、試料供給速度を50g/分、粉砕エア圧力を0.3MPaとした。この粉砕粉末を目開き45μmの篩を通過させた。尚、篩の通過率は95%であった。
第二の焼成工程を実施し、目開き45μmの篩を通過させた粉砕粉末20gを、内径5cm、高さ3.5cmの蓋付き円筒型窒化ホウ素容器に充填し、カーボンヒーターの電気炉で、大気圧アルゴン雰囲気中、1500℃で8時間のアニール処理を行った。アニール処理を行った粉末に対して、50%フッ化水素酸と70%硝酸の1:1混酸中、75℃で30分間浸す酸処理を行った。そのまま酸処理後の粉末を沈殿させ、上澄み液と微粉を除去するデカンテーションを溶液のpHが5以上で上澄み液が透明になるまで繰り返し、最終的に得られた沈殿物をろ過、乾燥し、実施例1のβ型サイアロン蛍光体粉末を得た。粉末X線回折測定を行った結果、存在する結晶相はβ型サイアロン単相であった。ICP発光分光分析により、測定したSi、Al及びEu含有量は、それぞれ57.7、2.29、0.62質量%であった。Si、Al含有量から算出したz値は0.24であった。実施例1の第一及び第二の配合組成は、表1に記載した。
(比較例1)
実施例1の第一の配合組成と同じ組成で配合した原料混合粉末200gを、実施例1の第一の焼成工程時と同じように内径10cm、高さ10cmの蓋付きの円筒型窒化ホウ素容器(デンカ社製、N−1グレード)に充填した。但し、実施例1の第一の焼成工程に相当する加熱処理は実施せず、実施例1の第二の焼成工程と同じ条件で加熱処理した。加熱処理により得られた試料は、実施例1と同じ方法、条件により、粉砕、アニール処理、酸処理を行い、比較例1のβ型サイアロン蛍光体の粉末を得た。粉末X線回折測定を行った結果、存在する結晶相はβ型サイアロン単相であった。ICP発光分光分析により、測定したSi、Al及びEu含有量は、それぞれ57.3、2.23、0.56質量%であった。Si、Al含有量から算出したz値は0.23であった。尚、比較例1の原料混合粉末の配合組成は、表1の第二の配合組成欄に記載した。
(蛍光特性の評価)
β型サイアロン蛍光体の蛍光特性は、ローダミンB法及び標準光源により校正した分光蛍光光度計(日立ハイテクノロジーズ社製、F−7000)にて、専用の固体試料ホルダーに蛍光体粉末を充填して、波長455nmに分光した励起光を照射した時の蛍光スペクトルを測定し、ピーク強度及びピーク波長を求めた。尚、ピーク強度は測定装置や条件によって変化するため単位は任意単位であり、同一条件で測定し、実施例1と比較例1のβ型サイアロン蛍光体を連続して測定し、比較を行った。比較例1のβ型サイアロン蛍光体のピーク強度を100%とした場合、実施例1の蛍光体のピーク強度は、112%であった。ピーク波長は、実施例1、比較例1ともに542nmであった。
(XAFS測定)
β型サイアロン蛍光体のEu−L3吸収端のXAFSスペクトルは、佐賀県立九州シンクロトロン光研究センター(SAGA−LS)のビームラインBL11又はBL15に設置されているXAFS測定装置において、Si(111)2結晶分光器を用いて測定した。X線のエネルギー校正は、サンプル測定前に酸化ユーロピウムのEu−L3吸収端XANES測定を実施し、その吸収ピークエネルギーを6980eVとした。測定のための試料は、蛍光体粉末約50mgと希釈剤として窒化ホウ素約120mgをメノウ乳鉢で均一になるまで混合し、金型成形により直径10mm、厚さ1mmのペレット化したものを用いた。入射X線エネルギーは、6800〜7100eVの範囲を走査し、特にEu−L3吸収端(6980eV)近傍は約0.4eV間隔で走査した。入射X線強度I0はHe/N2=50/50の混合ガスを流した電極長17cmの電離箱を、透過X線強度はNガスを流した電極長31cmの電離箱を、それぞれ用いて、透過法で測定した。
得られたEu−L3吸収端のXANESスペクトルは、吸収ピークより低エネルギー側(プレエッジ領域)のバックグラウンドを差し引き、吸収ピークより高エネルギー側(ポストエッジ領域)のバックグラウンド強度が1になるように規格化した。規格化したスペクトルの階段状の吸収に対応する部分をアークタンジェント関数で、Eu2+とEu3+に対応するピークをローレンツ関数で、Euに対応するピークをガウス関数で、それぞれモデル化した。各成分のピーク位置の初期値を、階段状の吸収に対応する部分とEu2+は6971eV、Eu3+に対応するピークは6978eV、Euに対応するピークは6975eVとし、フィッティングを行った。これらの解析は、次の文献に示されているXAFSデータ解析ソフト「Athena」を用いた。
B. Ravel and M. Newville, J. Synchrotoron Rad. (2005) 12, p.537−541
βサイアロン蛍光体のEu−L3吸収端のXANESスペクトルをモデル化し、フィッティングの結果として得られたEu2+に対応するローレンツ関すの面積をS[Eu2+]、Eu3+に対応するローレンツ関数の面積S[Eu3+] ,Euに対応するガウス関数の面積をS[Eu]とした時、S[Eu2+]、S[Eu3+]、S[Eu]の相対的な割合がEu2+、Eu3+、Euの存在割合にそれぞれ対応すると定義した。図1の実施例1のXANESスペクトルから得られた、Eu/(Eu2++Eu3++Eu)は0.34で、Eu2+/(Eu2++Eu3+)は0.82、比較例1の図2から得られたEu/(Eu2++Eu3++Eu)は0.05で、Eu2+/(Eu2++Eu3+)は0.86であった。
(実施例2〜4、比較例2、3)
実施例2〜4、比較例2では、実施例1と同じ原料を使用し、表1に示す第一の配合組成で原料混合粉末を作製し、焼成条件を1900℃で4時間とした以外は実施例1と同じ方法により、それぞれ第一の焼成工程を実施した。尚、加熱後の試料は緩く凝集した塊状となっていたので、この塊をハンマーにより、粗砕した後、超音速ジェット粉砕器により粉砕した。粉砕条件は、試料供給速度を50g/分、粉砕エア圧力を0.3MPaとした。粉砕後の粉末を目開き45μmの篩を通過させたところ、全通した。表1に示す、これらの粉末(第一焼成粉)と、実施例1と同じ原料を用いた第二の配合組成で、それぞれ混合を行った。尚、第一、第二の配合組成は、合わせてβ型サイアロンの一般式:Si6−zAl8−zにおいて、酸化ユーロピウムを除いて、Si/Al比から算出してz=0.1となるように設計したものである。
Figure 0006770353
実施例2〜4、比較例2の、第二の配合組成で作製した原料混合粉末は、それぞれ実施例1の第二の焼成工程と同じ条件(2000℃×12h、0.8MPaの加圧窒素雰囲気)で加熱処理を行った。加熱処理後の試料は固い塊状となっていたので、この塊をハンマーにより、粗砕した後、ロールクラッシャー(マキノ製、MRCA−0、アルミナ製ロール)による粉砕を、試料全てが目開き150μmの篩を通過するまで繰り返し行った。この粉砕粉末を更に、超音速ジェット粉砕器により粉砕した(試料供給速度:50g/分、粉砕エア圧力:0.3MPa)。この粉砕粉末を実施例1と同様のアルゴン雰囲気でアニール処理及び酸処理を行い、実施例2〜4、比較例2のβ型サイアロン蛍光体を得た。比較例3では、実施例2の第一の配合組成と同じ組成の原料混合粉末を用い、実施例2の第二の焼成工程と同じ条件での加熱処理及び粉砕、アニール、酸処理を行い、比較例3のβ型サイアロン蛍光体を得た。尚、比較例3の配合組成は、比較例1と同様に表1の第二の配合組成欄に記載した。実施例2〜4、比較例2、3のβ型サイアロン蛍光体に対して、粉末X線回折測定を行った結果、いずれも存在する結晶相はβ型サイアロン単相であった。蛍光体のSi、Al、Eu含有量及びSi/Al比から算出したz値、波長455nmの光で励起した時の蛍光ピーク強度(比較例2を100とした場合の相対値)とピーク波長及びXAFS測定により得られたEu/(Eu2++Eu3++Eu)、Eu2+/(Eu2++Eu3+)を表2に示す。
Figure 0006770353

実施例は、その校正により、比較例に比べ、高輝度のβ型サイアロン蛍光体であった。
本発明のβ型サイアロン蛍光体は、紫外から青色光の幅広い波長で励起され、高輝度の緑色発光を示すことから、青色又は紫外光を光源とする白色LEDの蛍光体として好適に使用できる。























Claims (5)

  1. β型サイアロンをホスト結晶とし、発光中心としてEuを含有するβ型サイアロン蛍光体において、Euの化学状態をEu2+、Eu3+、及びそれらの中間的な状態(Eumとする)の三種類に分類した時に、それらの存在割合が、0.15≦Eum/(Eu2++Eu3++Eum≦0.34かつ0.77≦Eu2+/(Eu2++Eu3+≦0.88の関係を満足する、β型サイアロン蛍光体。
  2. ホスト結晶であるβ型サイアロンが、一般式:Si6-zAlzz8-zで示され、z値が0.005以上1以下であることを特徴とする、請求項1記載のβ型サイアロン蛍光体。
  3. Eu含有量が0.1〜2質量%である請求項1又は2記載のβ型サイアロン蛍光体。
  4. 発光素子と、発光素子から発せられる光を吸収するとともに発光素子から発せられる光よりも長波長の光を発する1種以上のβ型サイアロン蛍光体と、β型サイアロン蛍光体を含有した封止材を有する発光部材であって、β型サイアロン蛍光体が、請求項1乃至3のいずれか一項記載のβ型サイアロン蛍光体である発光部材。
  5. 請求項記載の発光部材を用いた発光装置。
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