JP6769021B2 - 冷凍装置 - Google Patents

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Description

本発明は、冷凍装置に関するものである。
従来より、HFC32等の可燃性冷媒を用いる冷凍装置では、冷媒漏洩を検知するための冷媒センサが設けられている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1には、室内機のケーシングの下部にガスセンサを設けることで、熱交換器の伝熱管の接続箇所から漏洩してドレンパンに沿って流下した可燃性冷媒を検知できるようにしている。
特許4639451号公報
しかしながら、従来の冷凍装置を、冷凍冷蔵用の収納庫やコンテナ内の空気を冷却するために用いた場合には、冷媒漏洩を正確に検知できないおそれがあるという問題がある。
具体的に、従来の冷凍装置では、空気よりも比重の大きい冷媒を検知するために、ケーシングの下部に冷媒センサを配設した構成となっている。そのため、冷凍冷蔵用の収納庫においても、収納庫の床面側に冷媒センサを配設した構成を採用すると考えられる。
ここで、冷凍冷蔵用の収納庫では、庫内全体に冷却空気を循環させる必要があるため、庫内ファンの風量が大きくなっている。つまり、収納庫内に漏洩した冷媒が冷却空気によって撹拌され、収納庫の床面側に溜まり難くなっている。そのため、収納庫内の冷媒濃度が高くなっていた場合にも、床面側に配設した冷媒センサでは冷媒漏洩を検知できないおそれがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、冷媒センサの配設位置を工夫することで、収納庫内の冷媒漏洩を正確に検知できるようにすることにある。
本発明は、収納物(5)を収納する収納庫(1)に設けられて冷媒が循環して冷凍サイクルを行う冷媒回路(20)と、該収納庫(1)内の空気が、該冷媒回路(20)の蒸発器(24)を通過して該蒸発器(24)を流れる冷媒と熱交換するように、該収納庫(1)内において空気を循環させる庫内ファン(26)とを備え、該収納庫(1)内の空気を冷却する冷凍装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、第1の発明は、前記冷媒回路(20)には、可燃性の冷媒が循環しており、
前記収納庫(1)内における冷却空気の循環経路上前記庫内ファン(26)よりも空気流通方向の下流側と、該庫内ファン(26)よりも空気流通方向の上流側で且つ前記蒸発器(24)よりも空気流通方向の下流側とにそれぞれ配設され、前記冷媒回路(20)の冷媒漏洩を検知する複数の冷媒センサ(14)と、
前記収納庫(1)内における冷却空気の循環経路上に配設され、冷媒漏洩時に該冷却空気中の酸素濃度が所定濃度以上であるかを判断するために、該冷却空気中の酸素濃度を測定する酸素濃度センサ(16)とを備えたことを特徴とするものである。
第1の発明では、冷媒センサ(14)を、収納庫(1)内における冷却空気の循環経路上で且つ庫内ファン(26)よりも空気流通方向の下流側に配設している。つまり、冷媒回路(20)から収納庫(1)内に漏洩した冷媒は、冷却空気によって撹拌されて冷却空気とともに収納庫(1)内を循環するので、冷却空気中に含まれる冷媒濃度を検知することで、収納庫(1)全体の冷媒濃度を正確に検知することができる。
ここで、微燃性を有するHFC32等を冷媒として用いた場合には、冷媒回路(20)から漏れて庫内に滞留すると、例えば、荷積み作業のために扉を開けた際に、滞留して濃縮された微燃性の冷媒が一気に庫外へ漏れ出し、例えば、フォークリフト等の庫外にある着火源によって着火するおそれがある。
また、二酸化炭素を冷媒として用いた場合には、冷媒回路(20)から漏れて庫内に滞留して濃縮されると、人体や積荷に悪影響を与えるおそれがある。
そこで、本発明のように、収納庫(1)内を循環する冷却空気中の冷媒濃度を冷媒センサ(14)で検知しておけば、この冷媒濃度に基づいて、例えば、警報を鳴らしたり、庫内の排気を行う等の対策を実施することで、これらの不具合を事前に回避することも可能となる。
また、酸素濃度センサ(16)を、収納庫(1)内における冷却空気の循環経路上に配設している。これにより、冷却空気中に含まれる酸素濃度を検知して、可燃性の冷媒が着火して延焼するのを抑えるための対策を実施することができる。
具体的に、可燃性の冷媒が着火するための条件として、急速に冷媒漏洩が発生すること、収納庫(1)内に所定時間内に冷媒が所定の濃度に到達すること、収納庫(1)内に着火源が存在することが必要であり、冷媒濃度については、冷媒センサ(14)で検出することが可能である。しかしながら、冷媒濃度に加えて、収納庫(1)内の酸素濃度が所定濃度以上である場合には、可燃性の冷媒が着火して延焼するおそれがある。
そこで、本発明のように、収納庫(1)内を循環する冷却空気中の酸素濃度を酸素濃度センサ(16)で検知しておけば、この酸素濃度に基づいて、例えば、警報を鳴らしたり、庫内の排気を行う等の対策を実施することで、可燃性の冷媒が着火して延焼するのを抑えることが可能となる。
さらに、冷媒センサ(14)を、収納庫(1)内における冷却空気の循環経路上で且つ蒸発器(24)よりも空気流通方向の下流側に配設している。
また、酸素濃度センサ(16)を、収納庫(1)内における冷却空気の循環経路上に配設している。これにより、冷却空気中に含まれる酸素濃度を検知して、可燃性の冷媒が着火して延焼するのを抑えるための対策を実施することができる。
の発明は、第1の発明において、
前記冷媒センサ(14)は、複数設けられており、
前記複数の冷媒センサ(14)のうち少なくとも1つは、前記収納庫(1)内に存在する着火源(30)の近傍に配設されることを特徴とするものである。
の発明では、冷媒センサ(14)を着火源(30)の近傍に配設している。これにより、可燃性の冷媒が着火するのを抑えることができる。ここで、着火源(30)としては、例えば、蒸発器(24)をデフロストするための電気ヒータ、電動機、冷媒回路(20)の圧縮機、電磁弁、スイッチボックス内の電磁接触器、電磁開閉器、スイッチ等が考えられる。
の発明は、第1の発明において、
前記冷媒センサ(14)は、前記収納庫(1)内に存在する着火源(30)よりも空気流通方向の下流側に配設されることを特徴とするものである。
の発明では、冷媒センサ(14)を、収納庫(1)内に存在する着火源(30)よりも空気流通方向の下流側に配設している。
の発明は、第の発明において、
前記着火源(30)は、前記蒸発器(24)よりも空気流通方向の下流側に配設されることを特徴とするものである。
の発明では、着火源(30)を、蒸発器(24)よりも空気流通方向の下流側に配設している。
の発明は、第1乃至第の発明のうち何れか1つにおいて、
前記収納庫(1)内を循環する冷却空気に含まれる水分を除去する水分除去部(37)を備え、
前記冷媒センサ(14)には、前記水分除去部(37)によって水分が除去された空気が供給されることを特徴とするものである。
の発明では、水分除去部(37)によって水分が除去された空気を冷媒センサ(14)に供給している。これにより、冷媒センサ(14)に水分が付着するのを抑えることができるので、冷媒が漏洩していなくても冷媒が漏洩していると誤検出したり、冷媒の検知ができなくなるといった不具合を解消することができる。
の発明は、第1乃至第の発明のうち何れか1つにおいて、
前記収納庫(1)内に収納された前記収納物(5)から放出されるガスを除去するガス除去部(38)を備え、
前記冷媒センサ(14)には、前記ガス除去部(38)によってガスが除去された空気が供給されることを特徴とするものである。
の発明では、ガス除去部(38)によってガスが除去された空気を冷媒センサ(14)に供給している。これにより、冷媒センサ(14)の性能劣化を抑えることができる。
具体的に、収納庫(1)内に収納された青果物等の収納物(5)は、エチレンやアンモニア等のガスを空気中に放出するので、冷却空気とともにガスが収納庫(1)内を循環する。そして、空気中のガスが冷媒センサ(14)に触れることで化学反応して冷媒センサ(14)の性能が劣化してしまい、冷媒が漏洩していなくても冷媒が漏洩していると誤検出したり、冷媒の検知ができなくなる。
これに対し、本発明では、ガス除去部(38)でガスを除去した空気を冷媒センサ(14)に供給するようにしているので、これらの不具合を解消することができる。
本発明によれば、冷媒センサ(14)を、収納庫(1)内における冷却空気の循環経路上に配設することで、冷却空気によって撹拌されて冷却空気とともに収納庫(1)内を循環する冷媒の濃度を正確に検知することができる。
本実施形態の冷凍装置の冷媒回路の構成を示す配管系統図である。 冷凍装置の概略構成を示す側面断面図である。 冷媒センサ及び酸素濃度センサを収容する収容箱の構成を示す斜視図である。 参考例の冷凍装置をコンテナに搭載したときの側面断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
《実施形態》
図1及び図2に示すように、冷凍装置(10)は、青果物等の収納物(5)を冷凍して収納する又は冷蔵するための収納庫(1)に設けられ、収納庫(1)の庫内空気を冷却するものである。収納庫(1)は、庫内空気と外気との熱交換を避けるべく、壁、床、天井が全て断熱構造に構成されている。
また、本実施形態では、収納庫(1)は、外気の侵入を抑制するべく、搬出搬入口(2)以外の開口が形成されておらず、壁と床、壁と天井の隙間からの外気の侵入を抑制した気密性の高い構造に構成されている。
冷凍装置(10)は、庫外ユニット(11)と、庫内ユニット(12)と、冷媒センサ(14)と、コントローラ(15)とを備えている。
〈庫外ユニット/庫内ユニット〉
庫外ユニット(11)は、収納庫(1)の庫外に設置されている。庫内ユニット(12)は、収納庫(1)の庫内に設置されている。冷媒が循環して蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行う冷媒回路(20)は、庫外ユニット(11)と庫内ユニット(12)とに跨がって設けられている。
〈冷媒回路〉
図1に示すように、冷媒回路(20)は、圧縮機(21)と、凝縮器(22)と、膨張弁(23)と、蒸発器(24)とを、冷媒配管によって順に接続することで構成された閉回路である。本実施形態では、冷媒回路(20)には、空気よりも比重の大きい微燃性のHFC32冷媒が充填されている。
圧縮機(21)と、凝縮器(22)と、膨張弁(23)とは、庫外ユニット(11)の庫外ケーシング(11a)内に収容されている。蒸発器(24)は、庫内ユニット(12)の庫内ケーシング(12a)内に収容されている。
庫外ユニット(11)と庫内ユニット(12)との間に配設される液側連絡配管(27)とガス側連絡配管(28)とは、それぞれ収納庫(1)の庫内と庫外とに跨がって設けられている。
庫外ケーシング(11a)内において、凝縮器(22)の近傍には、庫外空気(外気)を庫外ケーシング(11a)内の凝縮器(22)へ送る庫外ファン(25)が設けられている。凝縮器(22)では、圧縮機(21)で加圧されて凝縮器(22)の内部を流れる冷媒と、庫外ファン(25)によって凝縮器(22)に送られた外気との間で熱交換が行われる。本実施形態では、庫外ファン(25)は、プロペラファンによって構成されている。
庫内ケーシング(12a)内において、蒸発器(24)の近傍には、庫内空気を庫内ケーシング(12a)内の蒸発器(24)へ送る庫内ファン(26)が設けられている。蒸発器(24)では、膨張弁(23)によって減圧されて蒸発器(24)の内部を流れる冷媒と、庫内ファン(26)によって蒸発器(24)に送られた庫内空気との間で熱交換が行われる。庫内ファン(26)は、蒸発器(24)において冷媒によって冷却された庫内空気を吸い込み、庫内において循環するように庫内に吹き出すように設けられている。
また、蒸発器(24)よりも空気流通方向の下流側には、蒸発器(24)をデフロストするための電気ヒータ(30)が設けられている。ここで、電気ヒータ(30)は、通電により発熱して空気を加熱するものであるため、可燃性の冷媒を着火させる着火源となり得る。そこで、本実施形態では、電気ヒータ(30)の近傍に、後述する冷媒センサ(14)及び酸素濃度センサ(16)を配設している。
〈冷媒センサ/酸素濃度センサ〉
収納庫(1)の庫内には、冷媒センサ(14)と、酸素濃度センサ(16)とが設けられている。冷媒センサ(14)は、庫内ユニット(12)の冷媒回路(20)から漏洩した冷媒を検知するためのものである。酸素濃度センサ(16)は、空気中の酸素濃度を検知するためのものである。
本実施形態では、冷媒センサ(14)は、金属酸化物半導体式のガスセンサによって構成されている。冷媒センサ(14)では、金属酸化物半導体の表面に吸着した酸素イオンが、冷媒ガスと反応して表面から離脱することによってセンサ内部の自由電子が増加して抵抗値が低下し、その変化を測定することで冷媒濃度が求められる。
冷媒センサ(14)は、収納庫(1)内における冷却空気の循環経路上(図2において連続する白矢印で表示)に配設されている。具体的に、本実施形態では、冷媒センサ(14)及び酸素濃度センサ(16)は、電気ヒータ(30)よりも空気流通方向の下流側と、庫内ファン(26)よりも空気流通方向の下流側とに配設されている。なお、HFC冷媒は、空気よりも比重が大きいため、庫内ケーシング(12a)内における下部側に配設するのが好ましい。
図3に示すように、冷媒センサ(14)及び酸素濃度センサ(16)は、収容箱(35)内に収容されている。冷媒センサ(14)及び酸素濃度センサ(16)の配線は、収容箱(35)に設けられたケーブルグランド(34)を介して収容箱(35)の外側に引き出されている。
収容箱(35)は、防水性を有する箱体(35a)と、箱体(35a)の空気取入口に取り付けられたメンブレンフィルタ(36)とを有する。メンブレンフィルタ(36)は、多孔性の膜で構成され、空気中の水分を除去するとともに、収納物(5)から放出されるエチレンやアンモニア等のガス成分を除去するものである。
つまり、本実施形態では、メンブレンフィルタ(36)が、空気に含まれる水分を除去する水分除去部(37)と、ガス成分を除去するガス除去部(38)とを構成している。なお、水分除去部(37)をPTFE製のフィルタで構成し、ガス除去部(38)をエチレン除去シートやエチレンを吸着するゼオライト等で構成してもよい。
収容箱(35)内の冷媒センサ(14)及び酸素濃度センサ(16)には、メンブレンフィルタ(36)を通過して水分やガス成分が除去された空気が供給される。そして、冷媒センサ(14)及び酸素濃度センサ(16)によって空気中の冷媒濃度及び酸素濃度が測定され、冷媒濃度及び酸素濃度がコントローラ(15)に送信される。
このように、冷媒センサ(14)及び酸素濃度センサ(16)を、収納庫(1)内における空気の循環経路上に配設することで、冷却空気によって撹拌されて冷却空気とともに収納庫(1)内を循環する冷媒の濃度及び酸素の濃度を正確に検知することができる。
また、冷媒センサ(14)及び酸素濃度センサ(16)を、着火源となり得る電気ヒータ(30)の近傍に配設したから、着火源付近の冷媒濃度及び酸素濃度を監視することで、可燃性の冷媒が着火して延焼するのを抑えることができる。
ここで、HFC32冷媒では、冷媒濃度14.4%で燃焼下限界濃度となることが知られている。そのため、冷媒センサ(14)で検知された冷媒濃度が14.4%以上であれば、警報を鳴らす等の対策を行うようにすればよい。
また、酸素濃度センサ(16)で検知された酸素濃度からも、HFC冷媒の冷媒濃度を算出することが可能である。具体的に、通常の空気中の酸素濃度が21%であるとすると、酸素濃度センサ(16)で検知された酸素濃度が、(100−14.4)×0.21=17.98%以下であれば、冷媒濃度が燃焼下限界濃度に達していると判断して、警報を鳴らす等の対策を行うようにすればよい。
このように、冷媒センサ(14)及び酸素濃度センサ(16)を併用すれば、収納庫(1)内の冷媒濃度をより高精度で検知できるため、好ましい。
〈コントローラ〉
コントローラ(15)は、庫外ケーシング(11a)内に設けられている。コントローラ(15)は、圧縮機(21)、膨張弁(23)、庫外ファン(25)、庫内ファン(26)の運転を制御して、庫内空気を所定の設定温度に冷却する冷却運転を実行するように構成されている。
本実施形態では、コントローラ(15)は、冷凍装置(10)の各要素を本願で開示するように制御するマイクロコンピュータと、実施可能な制御プログラムが記憶されたメモリやハードディスク等とを含んでいる。
なお、コントローラ(15)は、冷凍装置(10)の制御部の一例であり、コントローラ(15)の詳細な構造やアルゴリズムは、本実施形態に係る機能を実行するためのどのようなハードウェアとソフトウェアとの組み合わせであってもよい。
−運転動作−
〈冷却運転〉
図2に示すように、冷凍装置(10)では、コントローラ(15)によって収納庫(1)の庫内空気を設定温度まで冷却する冷却運転が実行される。冷却運転では、コントローラ(15)は、圧縮機(21)、膨張弁(23)、庫外ファン(25)及び庫内ファン(26)の動作を制御して、冷媒回路(20)において蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行い、庫内ファン(26)によって蒸発器(24)に送った収納庫(1)の庫内空気を、蒸発器(24)を通過する冷媒によって冷却する。
具体的には、庫外ユニット(11)では、圧縮機(21)において圧縮された冷媒が凝縮器(22)に流入し、凝縮器(22)を流れる際に、庫外ファン(25)によって凝縮器(22)に送られた外気と熱交換し、外気に放熱して凝縮する。
凝縮した液冷媒は、膨張弁(23)において減圧された後、庫外ユニット(11)から流出し、液側連絡配管(27)を通って庫内ユニット(12)の蒸発器(24)に流入する。
蒸発器(24)に流入した冷媒は、該蒸発器(24)を流れる際に、庫内ファン(26)によって蒸発器(24)に送られた収納庫(1)の庫内空気と熱交換し、庫内空気から吸熱して蒸発する。
蒸発したガス冷媒は、庫内ユニット(12)から流出し、ガス側連絡配管(28)を通って庫外ユニット(11)の圧縮機(21)に吸入されて再び圧縮される。
一方、蒸発器(24)において冷媒に吸熱されて冷却された庫内空気は、庫内ファン(26)によって庫内に吹き出されて庫内を循環する。このようにして、庫内空気は冷却される。
また、このとき、コントローラ(15)は、図示しない温度センサの測定結果に基づいて収納庫(1)の庫内空気の温度が所望の目標温度になるように、圧縮機(21)、膨張弁(23)、庫外ファン(25)及び庫内ファン(26)の動作を制御する。
参考例
図4は、本参考例に係る冷凍装置の構成を示す側面断面図である。以下、前記実施形態と同じ部分については同じ符号を付し、相違点についてのみ説明する。
図4に示すように、収納庫(1)は、青果物等の収納物(5)を冷凍して収納する又は冷蔵しながら海上輸送等する際に用いられるコンテナ(1)である。冷凍装置(10)は、コンテナ(1)の庫内空気を冷却している。コンテナ(1)は、庫内空気と外気との熱交換を避けるべく、壁、床、天井が全て断熱構造に構成されている。
また、コンテナ(1)は、一方の端面が開口する細長い箱状に形成されている。コンテナ(1)の手前側(図4における右側)には、搬出搬入口(2)が形成されている。コンテナ(1)の奥側(図4における左側)には、冷凍装置(10)が設けられている。
冷凍装置(10)は、庫外ユニット(11)と、庫内ユニット(12)と、冷媒センサ(14)と、酸素濃度センサ(16)と、コントローラ(15)とを備えている。庫外ユニット(11)及び庫内ユニット(12)の構成機器は、ケーシング(50)に収容されている。
〈ケーシング〉
ケーシング(50)は、コンテナ(1)の庫外側に位置する庫外壁(51)と、コンテナ(1)の庫内側に位置する庫内壁(52)とを備えている。庫外壁(51)及び庫内壁(52)は、例えば、アルミニウム合金によって構成されている。
庫外壁(51)は、コンテナ(1)の開口端を塞ぐようにコンテナ(1)の開口の周縁部に取り付けられている。庫外壁(51)は、下部がコンテナ(1)の庫内側へ膨出するように形成されている。
庫内壁(52)は、庫外壁(51)と対向して配置されている。庫内壁(52)は、庫外壁(51)の下部に対応して庫内側へ膨出している。庫内壁(52)と庫外壁(51)との間の空間には、断熱材(53)が設けられている。
このように、ケーシング(50)の下部は、コンテナ(1)の庫内側に向かって膨出するように形成されている。これにより、ケーシング(50)の下部におけるコンテナ(1)の庫外側には、庫外ユニット(11)の構成機器が収納される庫外収納空間(S1)が形成され、ケーシング(50)の上部におけるコンテナ(1)の庫内側には、庫内ユニット(12)の構成機器が収納される庫内収納空間(S2)が形成されている。
コンテナ(1)の庫内には、仕切板(55)が配置されている。この仕切板(55)は、略矩形状の板部材に構成され、ケーシング(50)のコンテナ(1)の庫内側の面と対向する姿勢で立設されている。この仕切板(55)によって、コンテナ(1)の庫内と庫内収納空間(S2)とが区画されている。
仕切板(55)の上端とコンテナ(1)内の天井面との間には吸込口(55a)が形成されている。コンテナ(1)の庫内空気は、吸込口(55a)を通って庫内収納空間(S2)に取り込まれる。
コンテナ(1)内には、コンテナ(1)の底面との間に隙間を存して床板(56)が設けられている。床板(56)上には、箱詰めされた収納物(5)が載置されている。コンテナ(1)内の底面と床板(56)との間には、床下流路(56a)が形成されている。仕切板(55)の下端とコンテナ(1)内の底面との間には隙間が設けられ、床下流路(56a)に連通している。
床板(56)におけるコンテナ(1)の手前側(図4で右側)には、冷凍装置(10)によって冷却された空気をコンテナ(1)の庫内へ吹き出す吹出口(55b)が形成されている。
〈庫外ユニット/庫内ユニット〉
庫外ユニット(11)は、コンテナ(1)の庫外収納空間(S1)に設置されている。庫内ユニット(12)は、コンテナ(1)の庫内収納空間(S2)に設置されている。庫外ユニット(11)と庫内ユニット(12)とには、実施形態と同様の冷媒回路(20)が、庫外ユニット(11)と庫内ユニット(12)とに跨がって設けられている。冷媒回路(20)の構成は、実施形態と同様であるため、説明を省略する。
圧縮機(21)及び凝縮器(22)は、庫外収納空間(S1)に収納されている。凝縮器(22)は、庫外収納空間(S1)の上下方向の中央部分に設けられている。凝縮器(22)の上方には、庫外ファン(25)が設けられ、凝縮器(22)の下方には、圧縮機(21)が設けられている。
一方、蒸発器(24)は、庫内収納空間(S2)に収納されている。庫内収納空間(S2)における蒸発器(24)の上方位置には、庫内ファン(26)が設けられている。
〈冷媒センサ/酸素濃度センサ〉
コンテナ(1)の庫内には、冷媒センサ(14)と、酸素濃度センサ(16)とが設けられている。冷媒センサ(14)は、庫内ユニット(12)の冷媒回路(20)から漏洩した冷媒を検知するためのものである。酸素濃度センサ(16)は、空気中の酸素濃度を検知するためのものである。
冷媒センサ(14)及び酸素濃度センサ(16)は、庫内ファン(26)よりも空気流通方向の下流側に配設されている。冷媒センサ(14)及び酸素濃度センサ(16)によって測定された冷媒濃度及び酸素濃度は、コントローラ(15)に送信される。
なお、本参考例では、庫内ファン(26)よりも空気流通方向の下流側に冷媒センサ(14)及び酸素濃度センサ(16)を配設したが、庫内ファン(26)よりも空気流通方向の上流側に配設してもよい。
冷媒センサ(14)及び酸素濃度センサ(16)は、実施形態と同様に、収容箱(35)に収容されている。なお、収容箱(35)は、庫外側から取付交換できる構造としておけば、メンテナンス性が向上するため好ましい。
〈コントローラ〉
コントローラ(15)は、庫外収納空間(S1)に設けられている。参考例においても、コントローラ(15)は、圧縮機(21)、膨張弁(23)、庫外ファン(25)、庫内ファン(26)の運転を制御して、庫内空気を所定の設定温度に冷却する冷却運転を実行するように構成されている。
《その他の実施形態》
前記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
本実施形態では、微燃性を有するHFC32等を冷媒として用いたので、冷媒が着火して延焼するのを防止するために、冷却空気の循環経路上に冷媒センサ(14)及び酸素濃度センサ(16)を配設するようにしている。しかしながら、二酸化炭素を冷媒として用い、二酸化炭素が庫内に滞留して人体や積荷に悪影響を与えるのを防止する目的であれば、冷却空気の循環経路上に冷媒センサ(14)のみを配設するようにしてもよい。
以上説明したように、本発明は、冷媒センサの配設位置を工夫することで、収納庫内の冷媒漏洩を正確に検知できるという実用性の高い効果が得られることから、きわめて有用で産業上の利用可能性は高い。
1 収納庫
5 収納物
10 冷凍装置
14 冷媒センサ
16 酸素濃度センサ
20 冷媒回路
24 蒸発器
26 庫内ファン
30 電気ヒータ(着火源)
37 水分除去部(メンブレンフィルタ)
38 ガス除去部(メンブレンフィルタ)

Claims (6)

  1. 収納物(5)を収納する収納庫(1)に設けられて冷媒が循環して冷凍サイクルを行う冷媒回路(20)と、該収納庫(1)内の空気が、該冷媒回路(20)の蒸発器(24)を通過して該蒸発器(24)を流れる冷媒と熱交換するように、該収納庫(1)内において空気を循環させる庫内ファン(26)とを備え、該収納庫(1)内の空気を冷却する冷凍装置であって、
    前記冷媒回路(20)には、可燃性の冷媒が循環しており、
    前記収納庫(1)内における冷却空気の循環経路上前記庫内ファン(26)よりも空気流通方向の下流側と、該庫内ファン(26)よりも空気流通方向の上流側で且つ前記蒸発器(24)よりも空気流通方向の下流側とにそれぞれ配設され、前記冷媒回路(20)の冷媒漏洩を検知する複数の冷媒センサ(14)と、
    前記収納庫(1)内における冷却空気の循環経路上に配設され、冷媒漏洩時に該冷却空気中の酸素濃度が所定濃度以上であるかを判断するために、該冷却空気中の酸素濃度を測定する酸素濃度センサ(16)とを備えたことを特徴とする冷凍装置。
  2. 請求項1において、
    前記冷媒センサ(14)は、複数設けられており、
    前記複数の冷媒センサ(14)のうち少なくとも1つは、前記収納庫(1)内に存在する着火源(30)の近傍に配設されることを特徴とする冷凍装置。
  3. 請求項1において、
    前記冷媒センサ(14)は、前記収納庫(1)内に存在する着火源(30)よりも空気流通方向の下流側に配設されることを特徴とする冷凍装置。
  4. 請求項において、
    前記着火源(30)は、前記蒸発器(24)よりも空気流通方向の下流側に配設されることを特徴とする冷凍装置。
  5. 請求項1乃至のうち何れか1つにおいて、
    前記収納庫(1)内を循環する冷却空気に含まれる水分を除去する水分除去部(37)を備え、
    前記冷媒センサ(14)には、前記水分除去部(37)によって水分が除去された空気が供給されることを特徴とする冷凍装置。
  6. 請求項1乃至のうち何れか1つにおいて、
    前記収納庫(1)内に収納された前記収納物(5)から放出されるガスを除去するガス除去部(38)を備え、
    前記冷媒センサ(14)には、前記ガス除去部(38)によってガスが除去された空気が供給されることを特徴とする冷凍装置。
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