JP6112386B2 - オープンショーケース - Google Patents
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Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、オープンショーケースにおいて、冷媒の漏れを簡単に且つ確実に検出できるようにすることを目的とする。
さらに、本発明は、前記センサは、前記センサは、前記冷気吸込口の幅方向の中央部に設けられたことを特徴とする。
また、本発明は、前記冷媒は、空気より重いことを特徴とする。
また、本発明は、前記センサによって前記冷媒の漏れが検知されると、前記送風機及び/又は前記冷凍サイクルの運転が停止されることを特徴とする。
また、本発明は、前記センサは、前記冷気吸込口内で当該冷気吸込口の幅方向の中央部の一箇所のみに設けられることを特徴とする。
図1は、本発明の実施の形態に係るショーケースの側面図における断面図である。図2は、ショーケースの正面図である。
ショーケース10(オープンショーケース)は、例えばコンビニエンスストア等の店舗の床に配置され、飲料や冷蔵商品を冷蔵した状態で陳列する。
詳細には、上記圧縮機から吐出された冷媒は、上記凝縮器で凝縮された後、上記膨張機構で減圧され、蒸発器11へ供給され、蒸発器11で蒸発した冷媒は、圧縮機に還流する。そして、蒸発器11で冷やされた冷気が送風機12で循環されることで、ショーケース10内が冷やされる。
商品が陳列される陳列棚23は、上下に互いに間隔をあけて区画壁20に複数取り付けられ、略水平に前方へ延びている。内側底板22は最下段の陳列棚23を構成している。
詳細には、冷気通路Vは、内側底板22と底壁14との間に形成されて前後に延びる下部通路Wと、区画壁20と後壁16との間に形成されて上下に延びる上下間通路Xと、内側上壁21と上壁17との間に形成されて前後に延びる上部通路Yとを備え、商品陳列室13aを取り囲むように形成されている。
上下間通路Xは、内壁部19が後壁16側に傾斜して立設されることで、上方ほど通路が狭くなっている。また、上下間通路Xは、上下に延びる仕切板24によって前後に仕切られており、上下間通路Xには、内壁部19に沿って延びる前側通路X1と、後壁16に沿って延びる後側通路X2とが形成されている。
上部通路Yの前端には、下方に開放して商品陳列室13aに連通する冷気吹出口26が形成されている。冷気吹出口26は上壁17の前端の下方に位置し、商品陳列室13aの前面上部に設けられている。上壁17の前端において冷気吹出口26の前側には、照明器具(不図示)が取り付けられる照明支持具30が設けられている。
各陳列棚23は、その前端が冷気吹出口26と冷気吸込口27とを結ぶ直線よりも後側に位置し、各陳列棚23がエアカーテンSの流れを妨げないように構成されている。
送風機12は、下部通路W内の奥側で蒸発器11の前方に配置され、蒸発器11に向けて後方へ送風する。
そこで、本実施の形態では、ショーケース10に冷媒の漏れを検出するセンサ31を設け、冷媒の漏れに迅速に対応できるように構成されている。
また、蒸発器11は、ケース13の幅方向の全体に亘って設けられているため、例えば、ケース13の幅方向の一端部で冷媒の漏れが発生した場合、漏洩の直後における冷気通路Vの幅方向の冷媒の濃度は、一端部側が高く、他端部側で低くなることになり、冷媒の濃度を適正に検出できないことが考えられる。本実施の形態では、センサ31が冷気の流れにおいて蒸発器11から遠い下流側の冷気吸込口27に設けられているため、漏れた冷媒は、冷気吸込口27に達する前に幅方向に拡散し、濃度が均一化される。このため、濃度が均一化された冷媒をセンサ31で検出でき、冷媒の漏れを適正に検出できる。また、漏れた冷媒の濃度が均一化されるため、ケース13の幅方向の何れの位置で冷媒の漏れが生じたとしても、冷媒が最初に冷気吸込口27を通る際にセンサ31によって冷媒を検出でき、漏れの発生を迅速に検出できる。
また、センサ31は、蒸発器11に設けられた除霜用のヒーターから離れた冷気吸込口27に設けられるため、除霜運転の際の熱がセンサ31に影響することを防止でき、センサ31の耐久性を確保できるとともに、冷媒を正しく検出できる。
また、本実施の冷媒は、単位体積当たりにおいて空気よりも比重が重いCO2であるため、センサ31が設けられたケース13の下部に溜まり易い。このため、漏れた冷媒をセンサ31によって検出し易い。
図3では、蒸発器11から冷媒を漏れさせて冷媒の濃度の時間的変化を検出した結果が示されており、縦軸は冷媒の濃度を示し、横軸は時間である。
この実験では、冷媒の濃度を検出するセンサは、センサ31と、ケース13の前面から所定距離だけ前方に離れた位置にある複数の外側センサBとが設けられている。外側センサBは、床から所定高さをあけて下側前壁14aの上端よりも下方でケース13の幅方向の一端、中央及び他端にそれぞれ配置されたセンサB1,B2,B3と、下側前壁14aの上端よりも上方でケース13の幅方向の一端、中央及び他端にそれぞれ配置されたセンサB4,B5,B6とが設けられている。外側センサBはセンサ31と同一のセンサである。
また、外側センサBの検出値を見ると、下側のセンサB1,B2,B3の検出値が上側のセンサB4,B5,B6の検出値よりも高く、冷媒が下方に溜まり易いことが分かる。
また、冷気通路Vに冷気を循環させる送風機12を冷気吸込口27と蒸発器11との間に備え、冷気吸込口27と送風機12との間の下部通路Wにセンサ31を設けたため、センサ31を蒸発器11から離すことができ、蒸発器11の熱がセンサ31に影響することを防止でき、センサ31の耐久性を向上できるとともに、冷媒を正しく検出できる。
さらに、センサ31は、冷気通路Vの幅方向の中央部に設けられたため、幅方向に拡散して濃度が均一化した冷媒を検出でき、冷媒の漏れを適切に検出できる。
また、冷媒が空気より重いため、冷媒はケース13の下部に溜まり易く、センサ31によって冷媒を検出し易い。
また、センサ31によって冷媒の漏れが検知されると、送風機12が停止されるため、漏れた冷媒がショーケース10の外側に急速に漏洩することを防止できる。
上記実施の形態では、センサ31は、冷気吸込口27に設けられるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。センサ31は、冷気吸込口27と蒸発器11との間との間の通路において冷気吸込口27側に設けられれば良く、例えば、冷気が集まる場所であれば、冷気吸込口27の上方や下方に設けられても良い。
上記実施の形態では、冷媒はCO2であるものであるとして説明したが、他の冷媒を用いても良く、例えば、空気よりも重いHFC系冷媒(R407C、R410A)や、プロパン、イソブタン等であっても良い。
11 蒸発器
12 送風機
13a 商品陳列室
26 冷気吹出口
27 冷気吸込口
31 センサ
V 冷気通路
Claims (6)
- 前面に開口を有する商品陳列室と、この商品陳列室を取り囲んで形成される冷気通路と、この冷気通路内に配置され冷凍サイクルを構成する蒸発器と、前記商品陳列室の前面上部に設けられて前記蒸発器を流れる冷媒と熱交換した冷気を前記商品陳列室に吹き出す冷気吹出口と、前記商品陳列室の前面下部に設けられて前記冷気吹出口から吹き出された冷気を前記冷気通路に導く冷気吸込口と、を備え、
前記冷気通路は、前記商品陳列室の底板よりも下方に位置する下部通路を有し、
前記冷媒の漏れを検出するセンサが、前記下部通路よりも上方に配置された前記冷気吸込口に設けられたことを特徴とするオープンショーケース。 - 前記冷気通路に冷気を循環させる送風機を前記冷気吸込口と前記蒸発器との間に備えたことを特徴とする請求項1記載のオープンショーケース。
- 前記センサは、前記冷気吸込口の幅方向の中央部に設けられたことを特徴とする請求項1または2に記載のオープンショーケース。
- 前記冷媒は、空気より重いことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のオープンショーケース。
- 前記センサによって前記冷媒の漏れが検知されると、前記送風機及び/又は前記冷凍サイクルの運転が停止されることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のオープンショーケース。
- 前記センサは、前記冷気吸込口内で当該冷気吸込口の幅方向の中央部の一箇所のみに設けられることを特徴とする請求項3記載のオープンショーケース。
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