JP2014052136A - 冷凍システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】店舗に配置されるショーケース11と配管接続され、ショーケース11に供給される冷媒を圧縮する圧縮機15及び凝縮器16を有する熱源ユニット13を備え、熱源ユニット13を、店舗空間と別に設けられた機械室12内に設置し、この機械室12は、該機械室12内に外気を供給する給気口30b、及び、機械室12内の空気を排出する排気口31bを備え、冷媒の漏れを検出するセンサ36を排気口31bの近傍に設けた。
【選択図】図1
Description
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、機械室内の冷媒の漏れを簡単に且つ確実に検出可能な冷凍システムを提供することを目的とする。
また、本発明は、前記給気口及び前記排気口は、前記機械室の上部に設けられ、前記給気口は下方に空気を吹き出し、前記センサは、前記排気口の下方の壁に配置されることを特徴とする。
また、本発明は、前記熱源熱交換器は、水冷式であることを特徴とする。
また、本発明は、冷媒の漏れを報知する報知部を備え、前記報知部は、冷媒の濃度が所定の濃度に達したことが前記センサによって検出されると報知を行うことを特徴とする。
図1は、本発明の実施の形態に係る冷凍システムが設置された機械室の上面図である。
冷凍システム10は、スーパーやコンビニエンスストア等の店舗に設置されており、売り場(店舗空間)に設置され、冷蔵商品が陳列されるショーケース11(利用側ユニット)と、このショーケース11が設置された室内とは別の部屋である機械室12に設置され、ショーケース11に接続される熱源ユニット13とを備えている。熱源ユニット13は複数設けられ、対応する各ショーケース11にそれぞれ接続されている。
圧縮機15から吐出された冷媒は、凝縮器16で凝縮された後、上記膨張機構で減圧され、蒸発器14へ供給され、蒸発器14で蒸発した冷媒は、圧縮機15に還流する。そして、蒸発器14で冷やされた空気がショーケース11に内蔵の送風機(不図示)で循環されることで、ショーケース11内が冷やされる。蒸発器14で吸収された熱の一部は、凝縮器16から機械室12内の空気に放出される。
図1及び図2に示すように、機械室12は、上面視で略矩形に形成された上下に長い直方体の部屋であり、床20と、床20に立設される廊下19側の前壁21(一方の壁)と、前壁21に対向する後壁22(他方の壁)と、前壁21と後壁22とを繋ぐ一対の側壁23,24(壁部)と、天井25とを有している。前壁21の幅方向の中央部には、廊下19と機械室12との間を出入りするための扉21aが設けられている。
各熱源ユニット13は、上面視で略矩形のベース27を有し、このベース27上に圧縮機15、凝縮器16及び上記膨張機構が配置されている。凝縮器16は水冷式であり、冷却水が通る冷却水配管(不図示)が内蔵されている。冷却水配管の冷却水は、機械室12の外のクーリングタワー(不図示)に流れて放熱され、クーリングタワーと凝縮器16との間を循環する。
排気ファン31は箱型のケース31a内にファン(不図示)を備え、ケース31aの下面には排気口31bが形成されている。排気口31bから吸い込まれた機械室12の空気は排気ダクト34を通って外側に排気される。このように、給気口30b及び排気口31bを設けることで、熱源ユニット13の圧縮機15や凝縮器16等からの放熱によって加熱された機械室12の空気を外側に排出でき、機械室12の温度上昇を防止できる。
気流Xは、主として通路26を流れる気流であり、通路26の両外側に位置する各熱源ユニット13の周囲の空気は、気流Xに引き寄せられるようにして図1に二点鎖線の矢印で示すように気流Xに合流し、排気口31bから外側に排出される。通路26は、作業時等に人が通る通路であるとともに、気流Xが流れる風路でもある。
センサ36は、冷凍システム10の制御部(不図示)に接続されており、検出したCO2の濃度を上記制御部に送信する。また、この制御部は、ショーケース11が設置された店舗の各ショーケースや空調設備を一括して制御する集中管理装置に接続されている。
図3では、側壁24側に配置された複数の熱源ユニット13のうち、排気口31bに最も近い熱源ユニット13a内の漏洩位置Lから実験的に冷媒を漏れさせて冷媒の濃度の時間的変化を検出した結果が示されており、縦軸は冷媒の濃度が示され、横軸は時間が示されている。
センサ36、給気側センサA1、排気側センサB1、中央側センサC1及び漏洩位置近傍センサDは、床20の近傍(床上30cm)に配置され、給気側センサA2、排気側センサB2、中央側センサC2は、センサA1,B1,C1の上方(床上60cm)に配置されている。
また、中央側センサC1,C2及び排気側センサB1,B2の検出値を見ると、床20に近い低い位置の方が冷媒の濃度が高く、気流Xの発生下においても空気よりも重い冷媒が床20側に溜まり易いことが分かる。さらに、排気側センサB1とセンサ36との検出値を比較すると、センサ36の検出値がより高く、隅部12bに冷媒が停留して排気口31bの直下よりも隅部12bで冷媒の濃度が高くなっていることが分かる。
この実験により、排気口31bの近傍にセンサ36を設けることが冷媒の検出に有効であり、特に、排気口31bの下方の隅部12bの後壁22に設けることで冷媒を確実に検出できることが明らかとなった。
また、機械室12の空気は、上面視で略矩形の機械室12の前壁21に隣接する給気口30bから後壁22に隣接する排気口31bに流れ、後壁22に設けられたセンサ36によって排気口31bの近傍の空気中の冷媒を検出できるため、機械室12内の冷媒の漏れを確実に検出できるとともに、冷媒の検出に適した場所にセンサ36を簡単に取付けることができる。
さらに、機械室12には、機械室12の中央を通って前壁21と後壁22との間を繋ぐ通路26が設けられ、熱源ユニット13は、通路26の外側で側壁23,24に沿って複数並んで配置され、給気口30b及び排気口31bは、通路26の上部に配置されるため、熱源ユニット13を効率良く配置しながら、給気口30bから排気口31bへ流れる気流Xの通路を確保でき、通路26に集中して流れる空気に混じる冷媒をセンサ36で検出できるため、機械室12内の冷媒の漏れを簡単に且つ確実に検出できる。
また、機械室12で冷媒が漏れたことを警報ランプ37によって外部に知らせることができる。
上記実施の形態では、凝縮器16は水冷式であるものとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、凝縮器に向かって送風する送風機によって凝縮器を冷却する空冷式であっても良い。
また、上記実施の形態では、利用側ユニットとしてショーケース11を例に挙げて説明したが、これに限らず、例えば、利用側ユニットは空気調和装置の室内機であっても良い。
また、上記実施の形態では、冷媒はCO2であるものであるとして説明したが、他の冷媒を用いても良く、例えば、空気よりも重いHFC系冷媒(R407C、R410A)や、プロパン、イソブタン等であっても良い。
11 ショーケース(利用側ユニット)
12 機械室
13 熱源ユニット
15 圧縮機
16 凝縮器(熱源熱交換器)
21 前壁(一方の壁)
22 後壁(他方の壁)
23 側壁(壁部)
24 側壁(壁部)
26 通路
30b 給気口
31b 排気口
36 センサ
37 警報ランプ(報知部)
Claims (6)
- 店舗に配置される利用側ユニットと配管接続され、該利用側ユニットに供給される冷媒を圧縮する圧縮機及び熱源熱交換器を有する熱源ユニットを備え、前記熱源ユニットを、前記店舗空間と別に設けられた機械室内に設置し、この機械室は、該機械室内に外気を供給する給気口、及び、前記機械室内の空気を排出する排気口を備え、前記冷媒の漏れを検出するセンサを前記排気口の近傍に設けたことを特徴とする冷凍システム。
- 前記機械室は上面視で略矩形に形成され、前記給気口は前記機械室の一方の壁に隣接して設けられ、前記排気口は前記一方の壁に対向する前記機械室の他方の壁に近接して設けられ、前記センサは前記他方の壁に設けられることを特徴とする請求項1記載の冷凍システム。
- 前記給気口及び前記排気口は、前記機械室の上部に設けられ、前記給気口は下方に空気を吹き出し、前記センサは、前記排気口の下方の壁に配置されることを特徴とする請求項2記載の冷凍システム。
- 前記機械室は、前記一方の壁と前記他方の壁とを連結して前記機械室を画成する一対の壁部を有し、前記機械室には、当該機械室の中央を通って前記一方の壁と前記他方の壁との間を繋ぐ通路が設けられ、前記熱源ユニットは、前記通路の外側で前記壁部に沿って複数並んで配置され、前記給気口及び前記排気口は、前記通路の上部に配置されることを特徴とする請求項2または3記載の冷凍システム。
- 前記熱源熱交換器は、水冷式であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の冷凍システム。
- 冷媒の漏れを報知する報知部を備え、前記報知部は、冷媒の濃度が所定の濃度に達したことが前記センサによって検出されると報知を行うことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の冷凍システム。
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