JP6145867B2 - オープンショーケース - Google Patents

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Description

本発明は、商品を冷却しながら陳列するオープンショーケースに関するものである。
従来よりスーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗には、オープンショーケースが複数台設置されている。そして、各オープンショーケースの蒸発器と熱交換した冷気を陳列室内に吹き出すことにより、当該陳列室内において商品を冷却しながら陳列していた。また、各オープンショーケースの蒸発器にはそれらと共に冷凍装置の冷媒回路を構成する冷凍機の圧縮機から冷媒が分配供給されるものであるが、この蒸発器への冷媒供給は入口側に接続された膨張弁により制御している(例えば、特許文献1参照)。
ここで、冷却される空間の温度を制御する場合には、当該空間の温度に基づいて制御するものであるが、オープンショーケースの陳列室は常時開放されているため、この陳列室内の温度では制御が困難である。そこで、この種オープンショーケースでは、当該陳列室へ吹き出される冷気の温度、即ち、吹出冷気温度に所定の設定温度を設け、吹出冷気温度がこの設定温度となるように制御することが常識とされている。
特開2007−255845号公報
しかしながら、この吹出冷気温度の設定温度は、従来では当該オープンショーケースの使用温度帯に応じて予め出荷時に設定したものを使用していたため、店舗内の温度が低い等の店舗内環境によっては陳列室内が冷えすぎてしまう問題があった。また、陳列室内に多量の冷却負荷(温度の高い大量の商品等)が投入された場合等には、陳列室内がなかなか冷えないという問題も生じていた。
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、吹出冷気温度を設定温度に制御する場合にも、陳列室内を的確に冷却することができるオープンショーケースを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明のオープンショーケースは、商品を陳列する陳列室内に蒸発器と熱交換した冷気を吹き出して冷却するものであって、蒸発器の入口側に接続された膨張弁と、蒸発器の冷媒過熱度を検出するための蒸発器過熱度検出手段と、陳列室への吹出冷気温度を検出するための吹出冷気温度検出手段と、陳列室内の温度を検出する陳列室内温度検出手段と、吹出冷気温度検出手段の出力に基づき、所定の設定温度となるように吹出冷気温度を制御する制御手段とを備え、この制御手段は、陳列室内温度検出手段の出力に基づいて陳列室の冷却状態を判定し、判定結果に基づいて吹出冷気温度の設定温度を調整し、蒸発器の冷媒過熱度が所定の目標過熱度となるように膨張弁の弁開度を制御すると共に、吹出冷気温度が当該吹出冷気温度の設定温度に近づくに従って目標過熱度を大きくすることを特徴とする。
発明のオープンショーケースにおいて、制御手段は、陳列室の冷却状態が冷却不足と判定した場合、吹出冷気温度の設定温度を下げることを特徴とする。
発明のオープンショーケースにおいて、制御手段は、陳列室の冷却状態が冷却しすぎと判定した場合、吹出冷気温度の設定温度を上げることを特徴とする。
発明のオープンショーケースにおいて、制御手段は、陳列室の冷却状態が冷却不足で無く、且つ、冷却しすぎでも無いと判定した場合、吹出冷気温度の設定温度を維持することを特徴とする。
発明のオープンショーケースにおいて、制御手段は、複数回陳列室内温度検出手段の出力を収集し、収集した出力の平均値に基づいてオープンショーケースの陳列室の冷却状態を判定することを特徴とする。
発明のオープンショーケースにおいて、制御手段は、吹出冷気温度の設定温度を基準として複数の制御ゾーンを設定し、各制御ゾーンにおいて目標過熱度を変更することを特徴とする。
本発明によれば、商品を陳列する陳列室内に蒸発器と熱交換した冷気を吹き出して冷却するオープンショーケースにおいて、陳列室への吹出冷気温度を検出するための吹出冷気温度検出手段と、陳列室内の温度を検出する陳列室内温度検出手段と、吹出冷気温度検出手段の出力に基づき、所定の設定温度となるように吹出冷気温度を制御する制御手段とを備え、この制御手段が、陳列室内温度検出手段の出力に基づいて陳列室の冷却状態を判定し、判定結果に基づいて吹出冷気温度の設定温度を調整するようにしたので、例えば制御手段が、陳列室の冷却状態が冷却不足と判定した場合、吹出冷気温度の設定温度を下げることにより、例えば陳列室内の冷却負荷が急激に増大したような場合、吹出冷気温度を下げて陳列室内を迅速に冷却することが可能となる。
また、例えば制御手段が、陳列室の冷却状態が冷却しすぎと判定した場合には、吹出冷気温度の設定温度を上げることにより、例えば店舗内環境が原因で冷えすぎになるような場合に、吹出冷気温度を上げて陳列室内の過冷却を解消することができるようになる。
そして、例えば制御手段が、陳列室の冷却状態が冷却不足で無く、且つ、冷却しすぎでも無いと判定した場合、吹出冷気温度の設定温度を維持することで、陳列室内の温度を安定的に維持でき、以上により総じて陳列室内を的確に冷却することができるようになる。
この場合、制御手段が、複数回陳列室内温度検出手段の出力を収集し、収集した出力の平均値に基づいてオープンショーケースの陳列室の冷却状態を判定するようにすれば、一時的な陳列室内の温度の変化による影響を除外し、吹出冷気温度の制御を安定化させることが可能となる。
また、蒸発器の入口側に接続された膨張弁と、蒸発器の冷媒過熱度を検出するための蒸発器過熱度検出手段とを備え、制御手段が、蒸発器の冷媒過熱度が所定の目標過熱度となるように膨張弁の弁開度を制御すると共に、吹出冷気温度が当該吹出冷気温度の設定温度に近づくに従って目標過熱度を大きくするようにすれば、例えば、吹出冷気温度の設定温度を基準として複数の制御ゾーンを設定し、各制御ゾーンにおいて目標過熱度を変更することにより、陳列室への吹出冷気温度に基づいて膨張弁により蒸発器の冷媒過熱度を調整し、蒸発器の有効面積を変化させることができるようになる。
これにより、吹出冷気温度の設定温度を調整することで、蒸発器の有効面積を変化させ、オープンショーケースの陳列室の冷却を的確且つ安定的に制御することが可能となるものである。
本発明を適用した一実施例のオープンショーケースを複数台備えた冷凍装置の冷媒回路及び制御の構成図である。 図1のオープンショーケースの縦断側面図である。 図1のオープンショーケースの膨張弁の弁開度制御を説明する図である。 図1のオープンショーケースの吹出冷気温度の設定温度調整のフローチャートである。 図4の吹出冷気温度の設定温度調整を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき詳細に説明する。本発明を適用した一実施例の冷凍装置Rは、スーパーマーケット等の店舗に設置される複数台のオープンショーケース1を冷却するものであり、店舗内に設置された各オープンショーケース1と、それらに冷媒を分配供給する冷凍機2とから構成されている。実施例の冷凍機2は運転周波数を制御可能な圧縮機3と、該圧縮機3の吐出側に接続されて高温高圧のガス冷媒を放熱させる放熱器4と、この放熱器4を空冷する室外送風機6とを備えている。
尚、冷凍装置Rで使用する冷媒は周知のものであり、ここでは特定しないが、放熱器4において凝縮する冷媒の場合には、放熱器4は凝縮器となり、二酸化炭素の如く高圧側が超臨界状態となる場合には、冷媒は放熱器4で凝縮せず、放熱するのみとなる。
この冷凍機2は店舗外に設置されており、放熱器4の出口側に接続された冷媒配管7と圧縮機3の吸込側に接続された冷媒配管8が店舗内に向かい、これらに各オープンショーケース1が並列に接続されるかたちとなる。即ち、各オープンショーケース1は後に詳述する如く蒸発器9とこの蒸発器9の冷媒入口側に接続された膨張弁11とを備えており、膨張弁11の冷媒入口が冷媒配管7に、蒸発器9の冷媒出口が冷媒配管8に接続されて冷凍装置Rの周知の冷媒回路が構成される。尚、実施例の膨張弁11はステッピングモータで駆動される電動膨張弁であり、全閉を含む所定の値に弁開度を制御可能とされている。
図1において12は主制御装置である。この主制御装置12は、店舗に設置された各オープンショーケース1及び冷凍機2を集中制御するためのマスターコントローラであり、この主制御装置12において各オープンショーケース1の設定温度等の運転条件を設定することができるように構成されている。各オープンショーケース1及び冷凍機2には端末側制御装置13が設けられており、それぞれ主制御装置12と通信線により接続され、データの送受信を行えるように構成されている(図1では最も左のオープンショーケース1のみに示す)。
これら主制御装置12及び各端末側制御装置13は何れもマイクロコンピュータにより構成されており、これらにより本発明における制御手段が構築される。主制御装置12からは各オープンショーケース1や冷凍機2の端末側制御装置13に対して付与されたIDと共に前述した運転条件に関するデータ等が送信され、各端末側制御装置13からは自らのIDと共に各オープンショーケース1及び冷凍機2の各部の温度や圧力等の運転状態に関するデータが主制御装置12に送信され、収集される。主制御装置12ではこれら収集したデータを確認/分析等できるように構成されており、これにより、主制御装置12は各オープンショーケース1や冷凍機2を集中制御可能とされている。
冷凍機2には、冷媒回路の低圧圧力を検出する低圧圧力検出手段としての低圧圧力センサ14等が設けられ、冷凍機2の端末側制御装置13に接続されている。そして、冷凍機2の端末側制御装置13は、この低圧圧力センサ14が検出する冷媒回路の低圧圧力と所定の低圧設定値に基づき、低圧圧力が低圧設定値となるように冷凍機2の圧縮機3の運転周波数と室外送風機6の運転を制御する。
次に、オープンショーケース1及びそれに設けられた端末側制御装置13について説明する。実施例のオープンショーケース1は、断面略コ字状の断熱壁16と、この断熱壁16の両側に取り付けられた図示しない側板とから構成されている。断熱壁16の内側にはそれぞれ間隔を存して仕切板17、18が取り付けられ、これら仕切板17及び18間を内層ダクト19、外側の仕切板18と断熱壁16の間を外層ダクト21とされている。
内側の仕切板17の下部前方には底板22が設けられており、これら仕切板17と底板22の内側を陳列室23としている。陳列室23の前面開口24の上縁の断熱壁16にはハニカム材が取り付けられた内層吹出口26及び外層吹出口27が並設されており、これら内層吹出口26及び外層吹出口27は内層ダクト19及び外層ダクト21にそれぞれ連通している。開口24の下縁の断熱壁16には内層吸込口28と外層吸込口29が並設されており、両吸込口28、29は内層ダクト19及び外層ダクト21にそれぞれ連通している。
一方、底板22下方の内層ダクト19及び外層ダクト21内には、内層送風機31及び外層送風機32がそれぞれ取り付けられている。また、背面の内層ダクト19内には冷凍装置Rの冷媒回路を構成する前述した蒸発器9が縦設されると共に、陳列室23内には商品陳列用の棚33が複数段架設されている。また、34は開口24の上側の断熱壁16前面に取り付けられた温度表示器である。
次に、36は内層吹出口26手前の内層ダクト19内に設けられた吹出冷気温度検出手段としての吹出温度センサであり、蒸発器9と熱交換した後、内層吹出口26から吹き出される冷気の温度(吹出冷気温度)を検出する。37は陳列室23内の上部に設けられ、実施例における陳列室内温度検出手段を構成する陳列室温度センサであり、陳列室23内の冷気の温度(陳列室内温度)を検出する。また、38は内層送風機31手前の内層ダクト19内に設けられた吸込冷気温度検出手段としての吸込温度センサであり、内層吸込口28から吸い込まれた冷気の温度(吸込冷気温度)を検出する。また、41及び42は蒸発器9の冷媒入口側及び冷媒出口側の冷媒温度をそれぞれ検出する入口温度センサ及び出口温度センサであり、これらが蒸発器過熱度検出手段を構成する。
そして、これら吹出温度センサ36、陳列室温度センサ37、吸込温度センサ38、入口温度センサ41及び出口温度センサ42の出力は当該オープンショーケース1の端末側制御装置13に接続される。そして、端末側制御装置13はこれら温度センサの出力に基づいて膨張弁11の弁開度や各送風機31、32の運転を制御すると共に、陳列室温度センサ37が検出する温度を温度表示器34にて表示する。特に端末側制御装置13は出口温度センサ42が検出する蒸発器9の冷媒出口温度と入口温度センサ41が検出する蒸発器9の冷媒入口温度との差から蒸発器9の冷媒過熱度を検出し、この冷媒過熱度に基づいて膨張弁11の弁開度を制御する。
以上の構成で実施例の冷凍装置Rの動作について説明する。圧縮機3が運転されると、この圧縮機3により圧縮された高温高圧のガス冷媒は放熱器4に流入して放熱する(そこで凝縮する冷媒を使用している場合には凝縮する)。放熱器4を出た冷媒は冷媒配管7を経て店舗内に入り、各オープンショーケース1に分配される。オープンショーケース1の膨張弁11に至った冷媒はそこで減圧された後、蒸発器9に流入して蒸発する。このときの吸熱作用で蒸発器9は冷却能力を発揮する。
蒸発器9と熱交換した内層ダクト19内の冷気は内層送風機31により開口24上縁の内層吹出口26から陳列室23の開口24に向けて吹き出され、開口24下縁の内層吸込口28から吸い込まれることにより、開口24に冷気エアーカーテンが構成される。尚、外層送風機32により外層ダクト21を経て外層吹出口27から吹き出され、外層吸込口29から吸い込まれる空気エアーカーテンは内側の冷気エアーカーテンをガードする役割を果たす。
この冷気エアーカーテンの一部は陳列室23内に循環されて各棚33上の商品が冷却されることになる。蒸発器9を出た冷媒は冷媒配管8で他のオープンショーケース1からの冷媒と合流した後、再び圧縮機3に吸い込まれる循環を繰り返す。
(1)膨張弁の制御
次に、各オープンショーケース1の膨張弁11の弁開度制御について説明する。先ず、各オープンショーケース1の端末側制御装置13は、主制御装置12から当該端末側制御装置13宛に送信された目標過熱度と、出口温度センサ42及び入口温度センサ41から得られる蒸発器9の冷媒過熱度に基づき、この冷媒過熱度が目標過熱度となるように膨張弁(電動膨張弁)11の弁開度を制御する。この場合、端末側制御装置13は実用・非干渉PID制御により膨張弁11を制御する。
即ち、実施例では膨張弁11の操作量(弁開度変化量)ΔMVnを、現在の冷媒過熱度と目標過熱度との偏差e、比例係数KP、微分係数KD、積分時間TI、微分時間TDで表現される一般的な実用・非干渉PID演算式により算出する。オープンショーケース1の端末側制御装置13は蒸発器9の現在の冷媒過熱度と目標過熱度との偏差eに基づく係るPID演算により膨張弁11の弁開度を制御し、蒸発器9の冷媒過熱度を目標過熱度に制御する。
次に、実際の膨張弁11の弁開度制御について図3を参照しながら説明する。主制御装置12(各オープンショーケース1の端末側制御装置13でも良い)には、各オープンショーケース1の吹出冷気温度の設定温度が設定される。そして、主制御装置12は設定された設定温度(温調設定)を基準として複数の制御ゾーン(実施例では制御ゾーン1〜制御ゾーン4の合計4つ)を設定する(図3)。
この場合、実施例の主制御装置12は吹出冷気温度の設定温度より所定値高い切換温度1と、該切換温度1と設定温度の間の切換温度2を設定し、切換温度1以上の領域を制御ゾーン1、切換温度1より低く切換温度2以上の領域を制御ゾーン2、切換温度2より低く設定温度より高い領域を制御ゾーン3、設定温度以下の領域を制御ゾーン4とする。
そして、オープンショーケース1の端末側制御装置13から送信された吹出冷気温度(吹出温度センサ36が検出)が設定温度から上に最も離れた制御ゾーン1にあるときは目標過熱度を目標過熱度1(例えば5deg程度)、制御ゾーン1より設定温度に近い制御ゾーン2にあるときは目標過熱度を目標過熱度1より大きい目標過熱度2(例えば8deg程度)、制御ゾーン2より設定温度に更に近い制御ゾーン3にあるときは目標過熱度を目標過熱度2より更に大きい目標過熱度3(例えば15deg程度)とする。即ち、設定温度に近い制御ゾーン程、目標過熱度を大きくする。これにより、吹出冷気温度がその設定温度に近づくに従って目標過熱度は大きくなる。そして、主制御装置12は当該オープンショーケース1の端末側制御装置13に決定した目標過熱度のデータ(運転条件に関するデータ)を送信する。尚、吹出冷気温度が制御ゾーン4にあるときは、主制御装置12は膨張弁11を全閉(弁開度零)とする旨のデータ(運転条件に関するデータ)を当該オープンショーケースの端末側制御装置13に送信する。
主制御装置12から膨張弁11の制御に関する上記データを受信したオープンショーケース1の端末側制御装置13は、出口温度センサ42と入口温度センサ41から得られる蒸発器9の冷媒過熱度が各目標過熱度となるように前述したPID演算により膨張弁11の弁開度を制御すると共に、全閉の指示が送信された場合には、膨張弁11を全閉(弁開度零)とする。
係る膨張弁11の弁開度制御によるオープンショーケース1の吹出温度の推移を図3に併せて示している。オープンショーケース1を設置した直後や蒸発器9の霜取後の所謂プルダウンを想定すると、吹出温度センサ36が検出する現在の吹出冷気温度が切換温度1以上に高く、制御ゾーン1にある場合には目標過熱度は目標過熱度1(5deg程度)とされるので、蒸発器9の有効面積は大きい(冷媒入口から出口付近まで液冷媒が存在する量の冷媒が膨張弁11から供給される)。これにより、内層送風機31により循環され、蒸発器9と熱交換した後、内層吹出口26から吹き出される冷気の温度(吹出冷気温度)は急速に低下していく。
その後、吹出冷気温度が切換温度1よりも低くなり、制御ゾーン2に入ると、目標過熱度は目標過熱度2(8deg程度)に拡大される。これにより、蒸発器9の有効面積は縮小されるので、吹出冷気温度の低下度合いは緩慢となる。そして、吹出冷気温度が切換温度2よりも低くなり、制御ゾーン3に入ると、目標過熱度は目標過熱度3(15deg程度)に更に拡大される。これにより、蒸発器9の有効面積は更に縮小されるので、吹出冷気温度の低下度合いは更に緩やかとなり、設定温度に漸近していき、多少上下しながらも安定することになる(図3)。
尚、吹出冷気温度が設定温度以下となって制御ゾーン4に入った場合、前述したように膨張弁11は全閉とされるので、蒸発器9への冷媒供給は停止し、陳列室3の冷却は停止することになる(サーモOFF)。その後、吹出温度センサ36が検出する温度が上昇して制御ゾーン3に入った場合、膨張弁11は再び開放され、目標過熱度3で制御される状態に復帰する。
(2)吹出冷気温度の設定温度調整
次に、図4及び図5を参照しながらオープンショーケース1の陳列室23への吹出冷気温度の設定温度の調整について説明する。図4は主制御装置12の制御フローチャートを示している。主制御装置12は、図4のステップS1で各オープンショーケース1の端末側制御装置13から送信される現在の陳列室内温度のデータを毎分収集し、これを実施例では10分間(即ち、10回)繰り返す。
尚、実施例では陳列室内温度は端末側制御装置13から送信された陳列室温度センサ37が検出した温度(出力)を採用するが、それに限らず、係る陳列室温度センサ37が検出する温度に、吹出温度センサ36が検出する吹出冷気温度と吸込温度センサ38が検出する吸込冷気温度を加味して陳列室内の温度を推定するようにしてもよい。それによれば、陳列室23全体の温度をより正確に把握することができる。
次に、ステップS2に進んで各オープンショーケース1の10分間の陳列室内温度の平均値(平均陳列室内温度)が冷却状態判定上限より高いか否かを各オープンショーケース1毎に判断する。この場合、冷却状態判定上限は「陳列室設定温度+温度幅/2」である。この陳列室設定温度は、冷蔵オープンショーケースでは例えば+5℃、冷凍オープンショーケースでは例えば−20℃程であり、温度幅とは所定のディファレンシャルを意味する。
そして、ステップS2で平均陳列室内温度が冷却状態判定上限よりも高い場合、ステップS4に進んで陳列室23の冷却状態が冷却不足であるものと判定する。また、ステップS2で平均陳列室内温度が冷却状態判定上限以下であった場合、ステップS3に進んで今度は平均陳列室内温度が冷却状態判定下限より低いか否か判断する。この冷却状態判定下限は「陳列室設定温度−温度幅/2」である。
このステップS3で平均陳列室内温度が冷却状態判定下限よりも低い場合、ステップS6に進んで陳列室23の冷却状態が冷却しすぎであるものと判定する。また、ステップS3で平均陳列室内温度が冷却状態判定下限以上である場合、即ち、平均陳列室内温度が冷却状態判定上限以下であり、且つ、冷却状態判定下限以上であった場合、ステップS5に進んで陳列室23は冷却しすぎでも冷却不足でも無い冷却OKと判定する。
主制御装置12はステップS4で陳列室23が冷却不足と判定した場合、ステップS7に進んで吹出冷気温度の設定温度を所定値下げる(図5の設定DOWN)。吹出冷気温度の設定温度が低下すると、図3において制御ゾーン2〜4が全体的に低くなることになり、目標過熱度も大きくなり難くなる。これにより、当該オープンショーケース1では蒸発器9の有効面積がより大きくなることになるので、吹出冷気温度はより低くなることになり、陳列室23内はより強力に冷却されるようになる。
また、主制御装置12はステップS6で陳列室23が冷却しすぎと判定した場合、ステップS9に進んで吹出冷気温度の設定温度を所定値上げる(図5の設定UP)。吹出冷気温度の設定温度が上昇すると、図3において制御ゾーン2〜4が全体的に高くなることになり、目標過熱度もより速く大きくなるようになる。これにより、当該オープンショーケース1では蒸発器9の有効面積がより小さくなることになるので、吹出冷気温度はより高くなり、陳列室23内の冷却はより弱まることになる。
尚、主制御装置12はステップS5で陳列室23が冷却OKと判定した場合、ステップS8に進んで吹出冷気温度の設定温度を維持する(図5の設定KEEP)。そして、ステップS10で判定を終了する。これにより、陳列室内の温度に基づく陳列室23の冷却状態に基づいて吹出冷気温度の設定温度を調整し、陳列室23内の冷却能力を制御することができる可能となる。
以上詳述した如く、本発明では主制御装置12が陳列室内温度に基づいて陳列室23の冷却状態を判定し、判定結果に基づいて吹出冷気温度の設定温度を調整するようにしている。そして、陳列室23の冷却状態が冷却不足と判定した場合、吹出冷気温度の設定温度を下げるようにしたので、例えば陳列室23内に大量の商品が投入された場合等、冷却負荷が急激に増大したような場合に、吹出冷気温度を下げて陳列室23内を迅速に冷却することが可能となる。
また、陳列室23の冷却状態が冷却しすぎと判定した場合には、吹出冷気温度の設定温度を上げるようにしたので、例えば店舗内の温度が低い等の店舗内環境が原因で陳列室23内が冷えすぎになるような場合に、吹出冷気温度を上げて陳列室23内の過冷却を解消することができるようになる。
そして、陳列室23の冷却状態が冷却不足で無く、且つ、冷却しすぎでも無いと判定した場合、吹出冷気温度の設定温度を維持するので、陳列室23内の温度を安定的に維持でき、これらにより陳列室23内を的確に冷却することができるようになる。
この場合、主制御装置23は複数回陳列室内温度のデータを収集し、収集したデータの平均値に基づいてオープンショーケース1の陳列室23の冷却状態を判定するようにしているので、一時的な陳列室23内の温度の変化による影響を除外し、吹出冷気温度の制御を安定化させることが可能となる。
また、吹出冷気温度が設定温度に近づくに従って膨張弁11を制御する蒸発器9の目標過熱度が大きくなるように吹出冷気温度の設定温度を基準として複数の制御ゾーンを設定し、各制御ゾーンにおいて目標過熱度を変更しているので、陳列室23への吹出冷気温度に基づいて膨張弁11により蒸発器9の冷媒過熱度を調整し、蒸発器9の有効面積を変化させることができるようになる。
これにより、吹出冷気温度の設定温度を調整することで、蒸発器9の有効面積を変化させ、オープンショーケース1の陳列室23の冷却を的確且つ安定的に制御することが可能となる。
尚、実施例では主制御装置12と端末側制御装置13から構築される冷凍装置Rで膨張弁11の弁開度制御について説明したが、それに限らず、端末側制御装置13が自らのオープンショーケース1の陳列室内温度に基づき、冷却状態を判定して自らの吹出冷気温度の設定温度を調整し、自らの蒸発器9の目標過熱度を各制御ゾーン毎に変更して膨張弁11の弁開度を制御するようにしてもよい。
また、発明では吹出冷気温度の設定温度を基準として制御ゾーン毎に目標過熱度を変更する制御に限らず、例えば、吹出冷気温度とその設定温度に基づいて直接膨張弁11の弁開度を制御し、蒸発器9への冷媒供給を制御する場合にも有効である。
R 冷凍装置
1 オープンショーケース
2 冷凍機
3 圧縮機
4 放熱器
7、8 冷媒配管
9 蒸発器
11 膨張弁
12 主制御装置(制御手段)
13 端末側制御装置(制御手段)
14 低圧圧力センサ
23 陳列室
36 吹出温度センサ(吹出冷気温度検出手段)
37 陳列室温度センサ(陳列室内温度検出手段)
41 入口温度センサ(蒸発器過熱度検出手段)
42 出口温度センサ(蒸発器過熱度検出手段)

Claims (6)

  1. 商品を陳列する陳列室内に蒸発器と熱交換した冷気を吹き出して冷却するオープンショーケースにおいて、
    前記蒸発器の入口側に接続された膨張弁と、
    前記蒸発器の冷媒過熱度を検出するための蒸発器過熱度検出手段と、
    前記陳列室への吹出冷気温度を検出するための吹出冷気温度検出手段と、
    前記陳列室内の温度を検出する陳列室内温度検出手段と、
    前記吹出冷気温度検出手段の出力に基づき、所定の設定温度となるように前記吹出冷気温度を制御する制御手段とを備え、
    該制御手段は、
    前記陳列室内温度検出手段の出力に基づいて前記陳列室の冷却状態を判定し、判定結果に基づいて前記吹出冷気温度の設定温度を調整し、
    前記蒸発器の冷媒過熱度が所定の目標過熱度となるように前記膨張弁の弁開度を制御すると共に、前記吹出冷気温度が当該吹出冷気温度の設定温度に近づくに従って前記目標過熱度を大きくすることを特徴とするオープンショーケース。
  2. 前記制御手段は、前記陳列室の冷却状態が冷却不足と判定した場合、前記吹出冷気温度の設定温度を下げることを特徴とする請求項1に記載のオープンショーケース。
  3. 前記制御手段は、前記陳列室の冷却状態が冷却しすぎと判定した場合、前記吹出冷気温度の設定温度を上げることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のオープンショーケース。
  4. 前記制御手段は、前記陳列室の冷却状態が冷却不足で無く、且つ、冷却しすぎでも無いと判定した場合、前記吹出冷気温度の設定温度を維持することを特徴とする請求項1乃至請求項3のうちの何れかに記載のオープンショーケース。
  5. 前記制御手段は、複数回前記陳列室内温度検出手段の出力を収集し、収集した出力の平均値に基づいてオープンショーケースの陳列室の冷却状態を判定することを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちの何れかに記載のオープンショーケース。
  6. 前記制御手段は、前記吹出冷気温度の設定温度を基準として複数の制御ゾーンを設定し、各制御ゾーンにおいて前記目標過熱度を変更することを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちの何れかに記載のオープンショーケース。
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