JP6037214B2 - 低温ショーケース - Google Patents

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Description

本発明は、圧縮機、凝縮器及び冷却器を有する冷凍装置の冷却器により、商品を陳列する陳列室内を冷却する低温ショーケースに関するものである。
従来より例えばコンビニエンスストア等の店舗のレジ前には、前面が開放された小型のオープンショーケースが設置されている。このオープンショーケースの陳列室内には複数段の棚が架設され、各棚に飲料等の商品を陳列すると共に、陳列室内には圧縮機と共に冷凍装置を構成する冷却器と熱交換した冷気を循環し、設定温度に冷却するよう構成されていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−57807号公報
ここで、昨今の電力事情の逼迫状況から、電力需要がピークとなる昼間の例えば12時〜14時等の電力ピーク時間帯において、この種低温ショーケースの電力消費削減の要望が高まっている。
従来、例えば自動販売機等の庫内の周囲が全て断熱された機器では、係る電力ピーク時間帯に入る以前に、冷凍装置によって庫内を冷やしこむ運転を行っておき、電力ピーク時間帯に入ったときには冷凍装置の運転を停止するピークカット制御が行われていた。図7は係るピークカット制御を説明するタイミングチャートである。この図の横軸は時間軸であり、時間の経過に伴う商品温度(自動販売機の場合には庫内の商品収納コラム内に充填された商品の温度であるが、実際には庫内温度)と消費電力の変化を示している。
この図において定常運転とは庫内に基づいた圧縮機の運転周波数制御であり、電力ピーク時間帯が昼の12時から14時までとすると、この12時の所定時間前から圧縮機の運転周波数を高くして高速運転を行い、庫内の冷やしこみをおこなう。その後、12時から圧縮機は停止され、冷却運転停止となる。そして、14時になった時点で定常運転に復帰するというものである。
このようなピークカット制御では、商品温度は定常運転中設定温度であったものが冷やしこみで一時低下し、その後の冷却運転停止で設定温度以上まで上昇していき、定常運転に復帰した時点から再び降下するという変化を示す。庫内の周囲が全て断熱された機器では、外部からの熱影響が少ないため、冷却運転停止中の庫内温度上昇も許容できる程度にとどまっていた。一方、圧縮機の消費電力は、高速運転中は上昇するものの、電力ピーク時間帯は零となり、電力消費の削減が行われるものであった。
しかしながら、低温ショーケースの場合、前記特許文献1のようなオープンショーケースでは陳列室が開放されているため、電力ピーク時間帯に入る以前に陳列室内を冷やしこんだとしても、当該冷やし込み自体の効果がさほど期待できないのに加え、図7のようなピークカット制御で冷凍装置を停止してしまうと、陳列室内からの冷気の漏洩や陳列室内への暖気の流入等の外部からの影響によって陳列室内の温度が許容することができない程の異常高温まで上昇してしまう。
また、この種低温ショーケースでは、どうしても外部からの湿気の流入が多くなるため、冷却器には多量の着霜が成長する。この着霜は霜取運転によって融解除去し、この融解により生じたドレン水は蒸発皿にて受容し、冷凍装置の蒸発皿パイプ等によって加熱蒸発させて処理するものであるが、電力ピーク時間帯に冷凍装置を停止してしまうと、蒸発皿の加熱や蒸発の促進機能も停止してしまうため、蒸発皿からドレン水が溢れ出す危険性があった。
そして、この問題は係るオープンショーケースに限らず、断熱性能が低く、外部からの温度影響が大きくなるガラス扉によって陳列室内が開閉自在に閉塞されるタイプの低温ショーケースにおいても同様に発生するものであった。
本発明は、係る電力ピーク時間帯に電力消費の削減を行う際に生じる低温ショーケースの諸問題を解決することを目的とする。
本発明の低温ショーケースは、圧縮機、凝縮器及び冷却器を有する冷凍装置の冷却器と熱交換した冷気により陳列室内を冷却して成るものであって、陳列室内の温度を検出する庫内温度センサと、この庫内温度センサの出力に基づき、陳列室内の温度が設定温度となるよう圧縮機の運転周波数を制御する制御装置とを備え、この制御装置は、所定の電力ピーク時間帯において、陳列室内の温度に拘わらず、圧縮機を所定の低い運転周波数にて運転する低速運転制御を実行し、前記制御装置は、所定の低速運転復帰温度を有し、前記電力ピーク時間帯が経過した時点で前記陳列室内の温度が前記低速運転復帰温度まで上昇していない場合、前記低速運転制御を継続することを特徴とする。
請求項2の発明の低温ショーケースは、上記発明において制御装置は、電力ピーク時間帯に入った時点で低速運転制御を開始すると共に、当該低速運転制御を開始する以前に、圧縮機の運転周波数を上昇させる高速運転制御を実行することを特徴とする。
請求項3の発明の低温ショーケースは、上記各発明において冷却器からのドレン水を蒸発させるための蒸発皿を備え、冷凍装置は、蒸発皿を加熱する蒸発皿パイプを有することを特徴とする。
請求項4の発明の低温ショーケースは、上記発明において蒸発皿に設けられた吸水性の蒸発部材と、圧縮機、凝縮器及び蒸発皿に通風する凝縮器用送風機とを備え、制御装置は、低速運転制御中も凝縮器用送風機を運転することを特徴とする。
請求項の発明の低温ショーケースは、上記発明において制御装置は、電力ピーク時間帯に入った時点で陳列室内の温度が低速運転復帰温度以上である場合、低速運転制御を開始しないことを特徴とする。
請求項の発明の低温ショーケースは、上記各発明において制御装置は、所定の異常高温復帰温度を有し、低速運転制御を実行している場合に、陳列室内の温度が異常高温復帰温度まで上昇した場合、低速運転制御を終了することを特徴とする。
本発明によれば、圧縮機、凝縮器及び冷却器を有する冷凍装置の冷却器と熱交換した冷気により陳列室内を冷却して成る低温ショーケースにおいて、陳列室内の温度を検出する庫内温度センサと、この庫内温度センサの出力に基づき、陳列室内の温度が設定温度となるよう圧縮機の運転周波数を制御する制御装置とを備え、この制御装置が、所定の電力ピーク時間帯において、陳列室内の温度に拘わらず、圧縮機を所定の低い運転周波数にて運転する低速運転制御を実行するようにしたので、圧縮機の電力消費を低く抑えつつ、陳列室内の最低限の冷却を行うことができるようになる。さらに、制御装置が所定の低速運転復帰温度を有し、電力ピーク時間帯が経過した時点で陳列室内の温度が低速運転復帰温度まで上昇していない場合、低速運転制御を継続するようにすれば、電力ピーク時間帯が経過した後も、陳列室内の温度が低速運転復帰温度に上昇するまで低速運転制御を継続することができるようになり、より一層電力消費を削減することができるようになる。なお、電力ピーク時間帯が経過した後も、陳列室内がある程度冷えていれば、圧縮機を低い運転周波数で運転しても支障はない。
これにより、外部からの影響の大きい低温ショーケースにおいて、電力ピーク時間帯における電力消費を削減しながら、陳列室内の異常温度上昇を抑制し、陳列商品の結露等による品質に与える悪影響を未然に解消若しくは抑制することが可能となるものである。
この場合、請求項2の発明の如く電力ピーク時間帯に入った時点で低速運転制御を開始する制御装置が、当該低速運転制御を開始する以前に、圧縮機の運転周波数を上昇させる高速運転制御を実行するようにすれば、低速運転制御に入る以前に陳列室内の冷やしこみを行っておくことが可能となり、低速運転制御中における陳列室内の温度上昇をより一層効果的に抑制することができるようになる。
また、請求項3の発明の如く冷却器からのドレン水を蒸発させるための蒸発皿を備え、冷凍装置が、蒸発皿を加熱する蒸発皿パイプを有する低温ショーケースにおいては、低速運転制御中にも蒸発皿パイプは加熱能力を発揮することになるので、蒸発皿内のドレン水の処理能力が停止してしまうことは無く、最低限の処理能力を確保して、ドレン水の溢出を回避することができるようになる。
更に、請求項4の発明の如く蒸発皿に設けられた吸水性の蒸発部材と、圧縮機、凝縮器及び蒸発皿に通風する凝縮器用送風機とを備えている場合、制御装置が低速運転制御中も凝縮器用送風機を運転するようにすれば、冷凍装置の冷凍能力を支障無く維持しながら、蒸発皿におけるドレン水の蒸発処理能力も維持して、ドレン水の溢出をより効果的に解消することができるようになる。
一方、請求項の発明の如く制御装置が、電力ピーク時間帯に入った時点で陳列室内の
温度が低速運転復帰温度以上である場合、低速運転制御を開始しないようにすれば、元々
陳列室内の温度が高い状況で低速運転制御が開始されてしまう不都合を未然に回避し、陳
列室内の異常温度上昇の発生を防止することができるようになる。
他方、電力ピーク時間帯に多量の商品が陳列室内に補充されたような場合には、陳列室
内の負荷が増大するために、圧縮機の低い運転周波数では冷凍能力が大幅に不足し、陳列
室内の温度は急激に上昇するようになる。そこで、請求項の発明の如く制御装置が所定
の異常高温復帰温度を有し、低速運転制御を実行している場合に、陳列室内の温度が異常
高温復帰温度まで上昇した場合、低速運転制御を終了するようにすれば、係る負荷増大時
にも陳列室内の温度が異常に上昇して陳列商品の品質が劣化してしまう不都合を回避する
ことができるようになるものである。
本発明を適用した一実施例の低温ショーケースの斜視図である。 図1の低温ショーケースの縦断側面図である。 図1の低温ショーケースの機械室部分の平断面図である。 図1の低温ショーケースの冷凍装置の冷媒回路と制御装置の電気回路を示す図である。 図4の制御装置が実行するピークダウン制御の一実施例を示すタイミングチャートである。 図4の制御装置が実行するピークダウン制御の他の実施例を示すタイミングチャートである。 従来のピークカット制御を説明するタイミングチャートである。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づき詳細に説明する。図1乃至図3において実施例の低温ショーケース1は、例えばコンビニエンスストア等の店舗のレジ前に設定されて商品を冷却しながら陳列する小型のオープンショーケースであり、前面に開口を有する断面略コ字状の断熱壁から成る本体2と、この本体2の左右に立設された断熱側板3、3から構成されている。
本体2は前面に開口する鋼板製の外箱4と、この外箱4内に間隔を存して組み込まれた前面に開口する鋼板若しくは硬質合成樹脂製の内箱6と、外箱4及び内箱6間に発泡充填された発泡ポリウレタンから成る断熱材7とから構成されている。
そして、内箱6の内方には、両断熱側板3、3と共に囲繞されて前方が開放された陳列室8が構成されている。陳列室8内の後部には、本体2の背壁2Bと所定間隔を存して仕切板9が取り付けられ、また、陳列室8の天部には、本体2の天壁2Cと所定間隔を存して天部仕切板11が取り付けられている。更に、陳列室8の底部には、本体2の底壁2Aと所定間隔を存してデックパン12が取り付けられている。これら仕切板9と背壁2B間、天部仕切板11と天壁2C間、デックパン12と底壁2A間には、一連のダクト13が形成されている。
このダクト13内には冷凍装置Rの周知の冷媒回路を構成する冷却器14が縦設されると共に、ダクト13の上部前端には、陳列室8の前面開口上縁より冷気を吐出する冷気吐出口16が形成され、ダクト13の下部前端には、陳列室8の前面開口下縁より冷気を吸い込む冷気吸込口17が形成されている。また、デックパン12下方に形成されるダクト13内には、冷気循環用送風機18が配設されている。尚、図中19は陳列室3内に複数段架設される商品陳列用の棚である。
これにより、陳列室8内の冷気は、冷気循環用送風機18によって冷気吸込口17よりダクト13内に吸い込まれ、冷却器14方向に吹き出され、冷却器14と熱交換して冷却された冷気は、ダクト13内を上昇して冷気吐出口16から陳列室8内に吐出される循環を行う。尚、本体2の前面開口上部には蛍光灯20が取り付けられている。
一方、本体2の下方には断熱側板3、3間に位置して機械室21が形成されている。この機械室21内には、図2及び図3に示すように前記冷却器14と共に冷凍装置Rの冷媒回路を構成する圧縮機22、凝縮器23等と、それらに送風する凝縮器用送風機24、冷却器14の霜取時に発生するドレン水(霜が融解した水)や陳列室8内から排出されるドレン水(露水等)を蒸発処理する蒸発皿26が設けられている。この蒸発皿26内には格子状に組み立てられた吸水性の蒸発部材27が設けられており、凝縮器用送風機24による風はこの蒸発皿26及び蒸発部材27にも送られる構成とされている(尚、図3では蒸発皿26を透視して後述する蒸発皿パイプ32を表示しているものとする)。
次に、図4を用いて冷凍装置Rの冷媒回路を説明する。圧縮機22はインバータにて運転周波数(回転数)を可変制御されるインバータコンプレッサであり、冷却用のディスーパヒータ31を備え、この圧縮機22の吐出配管は蒸発皿パイプ32に接続されている。この蒸発皿パイプ32は前記蒸発皿26の下側に配置されて蒸発皿26を加熱する高温冷媒パイプである。蒸発皿パイプ32を出た配管は凝縮器23に接続され、凝縮器23を出た配管はドライヤ33、ストレーナ34を経た後、電子膨張弁から成る膨張弁(減圧装置)36に接続されている。この膨張弁36の出口は前記冷却器14に接続され、冷却器14の出口はアキュームレータ37、逆止弁38を経て圧縮機22の吸込配管に接続されている。
圧縮機22からディスーパヒータ31に吐出された高温高圧のガス冷媒はディスーパヒータ31で冷却された後、一旦圧縮機22に戻り、内部を冷却する。そして、圧縮機22の吐出配管から再び吐出されて蒸発皿パイプ32に入り、放熱して蒸発皿26内のドレン水を加熱する。この蒸発皿パイプ32を経た冷媒は凝縮器23に流入して凝縮器用送風機24からの通風により冷却され、凝縮液化する。
凝縮器23で凝縮した液冷媒は、ドライヤ33、ストレーナ34を次々に通過して膨張弁36に至り、そこで減圧された後、冷却器14に流入して蒸発する。このときの吸熱作用で冷気循環用送風機18にて循環される陳列室8内の冷気を冷却する。冷却器14で蒸発した冷媒はアキュームレータ37、逆止弁38を経て圧縮機22に再び吸い込まれる循環を繰り返す。
また、図4において41は陳列室8内の温度を検出する庫内温度センサであり、42は圧縮機22からディスーパヒータ31に向かう冷媒の温度を検出する吐出ガスセンサである。また、43は蒸発皿26の温度を検出する蒸発皿センサ、44、45は冷却器14の入口、出口の冷媒温度を検出するエバ入口センサ、エバ出口センサである。
これら各センサ41〜45は汎用マイクロコンピュータから構成される制御装置46に接続されている。この制御装置46は圧縮機22の運転周波数を制御するインバータを内蔵しており、このインバータにより圧縮機22の運転周波数を制御する。制御装置46には更に前記膨張弁36や各送風機18、24が接続されており、更に、蒸発皿26の加熱を補助するための蒸発皿ヒータ(電気ヒータ)47も接続されている。また、48は各種設定や入力を行うためのスイッチや表示器が設けられたコントローラパネルであり、制御装置46に接続されている。
以上の構成で、次に図5を参照しながら制御装置46による低温ショーケース1の制御動作について説明する。図5は制御装置46が実行するピークダウン制御を説明するタイミングチャートである。この図の横軸は時間軸であり、時間の経過に伴う陳列室8内の温度PT(棚19上に陳列された商品の温度と見なすこともできる)と消費電力の変化を示している。また、実施例のピークダウン制御は後述する定常運転制御と低速運転制御から成る。
(1)定常運転制御
制御装置46には、例えば昼の12時〜14時の間が電力ピーク時間帯として設定されている。また、例えば+5℃等の陳列室8内の設定温度STと、この設定温度STよりも少許高い例えば+7℃等の低速運転復帰温度RTと、この低速運運転復帰温度RTよりも更に高い例えば+10℃等の異常高温復帰温度HRTのデータが制御装置46に設定され、制御装置46はこれらの設定データを保有している。
そして、制御装置46は上記電力ピーク時間帯以外の時間帯では、基本的に定常運転制御を実行する。この定常運転制御で制御装置46は、庫内温度センサ41が検出する陳列室8内の温度PTと前記設定温度STとの偏差eに基づき、この偏差eを無くす方向のPID制御により圧縮機22の運転周波数を算出し、圧縮機22の運転を制御する。この場合、制御装置46は例えば30Hzを最低運転周波数MinHz、60Hzを最高運転周波数MaxHzとし、このMinHzとMaxHzの間で圧縮機の運転周波数を変更する。
尚、圧縮機22の運転周波数を最低運転周波数MinHzとしても陳列室8内の温度PTが設定温度STよりも低下してしまう場合、制御装置46は圧縮機22を停止するものとする。
また、制御装置46はエバ入口センサ44とエバ出口センサ45の出力に基づいて膨張弁36の弁開度を制御し、冷却器14における冷媒の過熱度を適正値に調整する。尚、制御装置46は冷気循環用送風機18を連続運転すると共に、凝縮器用送風機24は圧縮機22の運転中に運転する。更に、蒸発皿センサ43の出力に基づき、蒸発皿26内のドレン水の温度が低い場合には蒸発皿ヒータ47を発熱させる。
また、制御装置46は定期的に、或いは、スイッチによる開始指令に基づいて冷却器14の霜取運転を実行する。この霜取運転で制御装置46は、圧縮機22を停止し、冷気循環用送風機18を運転して冷却器14を所謂オフサイクル除霜する。係る霜取運転で生じた冷却器14からのドレン水は蒸発皿26に受容されて蒸発処理されることになる。このようにして、制御装置46は定常運転制御中、陳列室8内の温度PTが設定温度STとなるように圧縮機22その他の機器を制御するものである。
(2)低速運転制御
一方、制御装置46は前記電力ピーク時間帯(12時〜14時)は基本的に低速運転制御を実行するが、電力ピーク時間帯に入る前の時刻t1(例えば11時半等)から昼の12時まで、陳列室8内の温度に拘わらず圧縮機22の運転周波数を最高運転周波数MaxHz(60Hz)に上昇させる高速運転制御を実行する。これにより、陳列室8内は強力に冷却されるので、陳列室8内の温度PTは設定温度STよりも低下していき、所謂冷やしこみが行われる。尚、係る高速運転制御は、それに限らず、設定温度STを強制的に低下させることによって圧縮機22の運転周波数を上昇させてもよい。
そして、時刻が12時となり電力ピーク時間帯に入った時点で制御装置46は係る高速運転制御を終了し、次に低速運転制御を開始する。この低速運転制御で制御装置46は、陳列室8内の温度PTに関わらず、圧縮機22の運転周波数を最低運転周波数MinHz(30Hz)に固定する。これにより、陳列室8内を冷却する冷凍能力は低下するので、通常の負荷の場合には陳列室8内の温度PTは上昇に転ずるが、圧縮機22の消費電力は低いものとなるので、電力ピーク時間帯における電力消費の削減(ピークダウン)を図ることができるようになる。
そして、電力ピーク時間帯が経過する昼の14時となった時点で制御装置46は係る低速運転制御を終了し、前述した定常運転制御に復帰する。このように制御装置46は、電力ピーク時間帯(12時〜14時)において陳列室8内の温度PTに拘わらず、圧縮機22を最低運転周波数MinHzにて運転する低速運転制御を実行するので、圧縮機22の電力消費を低く抑えつつ、陳列室8内の最低限の冷却を行うことができるようになる。
これにより、外部からの空気の流入や陳列室8からの冷気の流出等、外部から影響の大きい低温ショーケース1において、電力ピーク時間帯における電力消費を削減しながら、陳列室8内の異常温度上昇を抑制し、陳列商品の品質に与える悪影響を未然に解消若しくは抑制することが可能となる。すなわち、電力ピーク時間帯においても陳列室8内の最低限の冷却を行うので、陳列室8内の温度と陳列商品の品温との急激な温度差が生じにくく、陳列商品の結露が生じにくくなる。
特に、この実施例では電力ピーク時間帯に入った時点で低速運転制御を開始する制御装置46が、低速運転制御を開始する以前の時刻t1から電力ピーク時間帯に入るまで、圧縮機22の運転周波数を上昇させる高速運転制御を実行するので、低速運転制御に入る以前に陳列室8内の冷やしこみを行っておくことが可能となり、低速運転制御中における陳列室8内の温度上昇をより一層効果的に抑制することができるようになる。
また、低速運転制御中も蒸発皿26を加熱する蒸発皿パイプ32には高温冷媒が流れるので、低速運転制御中にも蒸発皿パイプ32は加熱能力を発揮することになり、蒸発皿26内のドレン水の処理能力が停止してしまうことが無くなり、最低限の処理能力を確保して、ドレン水の溢出を回避することができるようになる。
更に、前述した如く凝縮器用送風機24は圧縮機22の運転中は運転されるので、制御装置46が低速運転制御を実行している間も凝縮器用送風機24は運転される。従って、低速運転制御中も凝縮器23や圧縮機22、蒸発皿26に設けられた蒸発部材27にも通風が継続して行われるので、冷凍装置Rの冷凍能力を支障無く維持しながら、蒸発皿26におけるドレン水の蒸発処理能力も維持して、ドレン水の溢出をより効果的に解消することができるようになる。
(2−1)軽負荷時の制御
尚、陳列室8内の負荷が少ない(軽負荷)場合は、圧縮機22の最低運転周波数MinHzによる運転でも、図5にPT1(破線)で示すように低速運転制御開始からの陳列室8内の温度上昇は緩慢なものとなる。そのような場合は、14時になって電力ピーク時間帯が経過した後も、陳列室8内の温度は低い状態が続いていることになり、係る状況ではそのまま低速運転制御を続けても陳列室8内の冷却に支障は生じない。
そこで、制御装置46は電力ピーク時間帯が経過した時点(14時)で陳列室8内の温度PT1が前述した低速運転復帰温度RTまで上昇していない場合、低速運転制御を継続する。そして、例えば図5の時刻t2で陳列室8内の温度PT1が低速運転復帰温度RTに達した時点で定常運転に復帰する。このようにすることにより、電力ピーク時間帯が経過した後も、陳列室8内の温度が低速運転復帰温度RTに上昇するまで低速運転制御を継続することができるようになり、より一層電力消費を削減することができるようになる。
(2−2)高負荷時の制御1
一方、陳列室8内の負荷が大きく、前述した高速運転制御によっても温度が下がらず、電力ピーク時間帯に入った時点(12時)で陳列室8内の温度が低速運転復帰温度RT以上であった場合、制御装置46はその日の低速運転制御をキャンセルし、開始しない。これにより、元々陳列室8内の温度が高い状況で低速運転制御が開始されてしまう不都合を未然に回避し、陳列室8内の異常温度上昇の発生を防止する。
(2−3)高負荷時の制御2
他方、圧縮機22の低速運転制御を実行している電力ピーク時間帯中に、多量の商品が陳列室8内の棚19上に補充されたような場合には、陳列室8内の負荷が増大するために、圧縮機22の最低運転周波数MinHzでは冷凍能力が大幅に不足し、陳列室8内の温度は図5にPT2(破線)で示すように急激に上昇していくようになる。
そこで、制御装置46は低速運転制御を実行している間に、陳列室8内の温度PT2が前述した異常高温復帰温度HRTまで上昇した場合、低速運転制御を終了して定常運転制御に復帰する。これにより、係る負荷増大時にも陳列室8内の温度PT2が異常に上昇して陳列商品の品質が劣化してしまう不都合を回避する。
尚、上記実施例では低速運転制御で圧縮機22を最低運転周波数MinHz(30Hz)で運転したが、それに限らず、最低運転周波数MinHzよりも少許高い所定の低い運転周波数であってもよい。
また、上記実施例では電力ピーク時間帯に入って低速運転制御を開始する以前に、高速運転制御を実行して圧縮機22の運転周波数を上昇させたが、請求項2以外の発明ではそれに限らず、図6に示すように係る高速運転制御による冷やしこみを実行しない低温ショーケースにも本発明は有効である。
更に、実施例では陳列室8が開放されたオープンショーケースにて本発明を説明したが、それに限らず、ガラス扉にて陳列室8の前面開口が開閉自在に閉塞される所謂クローズドタイプの低温ショーケースにも本発明は有効である。係るガラス扉は、断熱壁に比してどうしても断熱性能は低下する。そのため、オープンショーケースに比べれば小さくなるものの、断熱扉等にて閉塞されるタイプの冷却貯蔵庫や自動販売機の如く、庫内の周囲が全て断熱されているもの比して外部からの熱影響を大きく受けることになるからである。
1 低温ショーケース
8 陳列室
14 冷却器
18 冷気循環用送風機
22 圧縮機
23 凝縮器
24 凝縮器用送風機
26 蒸発皿
32 蒸発皿パイプ
41 庫内温度センサ
46 制御装置

Claims (6)

  1. 圧縮機、凝縮器及び冷却器を有する冷凍装置の前記冷却器と熱交換した冷気により陳列室内を冷却して成る低温ショーケースにおいて、
    前記陳列室内の温度を検出する庫内温度センサと、該庫内温度センサの出力に基づき、前記陳列室内の温度が設定温度となるよう前記圧縮機の運転周波数を制御する制御装置とを備え、
    該制御装置は、所定の電力ピーク時間帯において、前記陳列室内の温度に拘わらず、前記圧縮機を所定の低い運転周波数にて運転する低速運転制御を実行し、
    前記制御装置は、所定の低速運転復帰温度を有し、前記電力ピーク時間帯が経過した時点で前記陳列室内の温度が前記低速運転復帰温度まで上昇していない場合、前記低速運転制御を継続することを特徴とする低温ショーケース。
  2. 前記制御装置は、前記電力ピーク時間帯に入った時点で前記低速運転制御を開始すると共に、当該低速運転制御を開始する以前に、前記圧縮機の運転周波数を上昇させる高速運転制御を実行することを特徴とする請求項1に記載の低温ショーケース。
  3. 前記冷却器からのドレン水を蒸発させるための蒸発皿を備え、前記冷凍装置は、前記蒸発皿を加熱する蒸発皿パイプを有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の低温ショーケース。
  4. 前記蒸発皿に設けられた吸水性の蒸発部材と、前記圧縮機、凝縮器及び蒸発皿に通風する凝縮器用送風機とを備え、前記制御装置は、前記低速運転制御中も前記凝縮器用送風機を運転することを特徴とする請求項3に記載の低温ショーケース。
  5. 前記制御装置は、前記電力ピーク時間帯に入った時点で前記陳列室内の温度が前記低速運転復帰温度以上である場合、前記低速運転制御を開始しないことを特徴とする請求項1乃至請求項4のうちの何れかに記載の低温ショーケース。
  6. 前記制御装置は、所定の異常高温復帰温度を有し、前記低速運転制御を実行している場合に、前記陳列室内の温度が前記異常高温復帰温度まで上昇した場合、前記低速運転制御を終了することを特徴とする請求項1乃至請求項のうちの何れかに記載の低温ショーケース。
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