JP4475146B2 - ショーケース - Google Patents

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Description

本発明は、ショーケースに関し、より詳細には、例えばオープンショーケースなどのように、前面が開口した商品陳列室に陳列させた商品を所望の温度状態に保持するようにしたショーケースの改良に関する。
従来、前面が開口した商品陳列室の内部に商品陳列棚が複数段設けられ、各商品陳列棚に商品が陳列されたオープンショーケースと称されるショーケースが知られている。
図4は、一般的なショーケースを示した断面側面図である。この図4において、ショーケースは、本体キャビネット100を備えている。本体キャビネット100は、前面が開口した直方状の断熱筐体として形成されたものである。また、ショーケースは、商品陳列室200と、空気循環ユニット300と、温度検出ユニット500とを備えている。
商品陳列室200は、本体キャビネット100の内部の前方側に形成されており、前面が開口している。この商品陳列室200には、図5にも示すように、商品陳列棚210〜250が上下方向に沿って複数段に並べて配設されている。商品陳列棚210〜250は、それぞれ商品を載置して陳列するためのものであり、左右方向が長手方向となる矩形状の板状体である。
また、商品陳列室200には、吹出口260と、吸込口270とが設けられている。吹出口260は、商品陳列室200の内部に空気を吹き出すための開口であり、商品陳列室200の左右方向に沿って延設された長尺状のものである。図示した例では、吹出口260は、2つ設けられており、商品陳列室200の上部前方縁部に前後に並ぶ態様で並設されている。吸込口270は、商品陳列室200の内部の空気を吸い込むための開口であり、吹出口260と同様に、商品陳列室200の左右方向に沿って延設された長尺状のものである。図示した例では、吸込口270は、2つ設けられており、商品陳列室200の下部前方縁部に前後に並ぶ態様で並設されている。
空気循環ユニット300は、空気流路310と、送風ファン320とを備えて構成されている。空気流路310は、商品陳列室200の下方にある下方ダクト330、商品陳列室200の後方にある後方ダクト340、および、商品陳列室200の上方にある上方ダクト350から構成されるものである。これら下方ダクト330、後方ダクト340および上方ダクト350は、互いに連通した態様で形成されている。送風ファン320は、空気を送出するためのものであり、下方ダクト330の所定部位に配設されている。
このような空気循環ユニット300は、送風ファン320の作用により、商品陳列室200の内部にある空気を吸込口270を通じて吸い込み、吸い込んだ空気を下方ダクト330、後方ダクト340および上方ダクト350を通じて吹出口260まで送出し、吹出口260を通じて送出した空気を商品陳列室200の内部に吹き出すことを繰り返す。つまり、空気循環ユニット300は、送風ファン320の作用により、吹出口260および吸込口270を通じて、商品陳列室200の内部と外部との間で空気を循環させる。
空気循環ユニット300を構成する下方ダクト330と後方ダクト340との連通部位には、エバポレータ400が配設されている。エバポレータ400は、下方ダクト330から後方ダクト340を送出される空気を冷却するものである。これにより、空気循環ユニット300により循環される空気、すなわち吹出口260から吹き出される空気は冷却されている。したがって、吹出口260から吹き出されて吸込口270に吸い込まれる空気は、エアカーテンとして作用し、外界からの熱の侵入を抑制しながら商品陳列室200の内部に陳列された商品を冷却する。
温度検出ユニット500は、吹出口260を通過する空気の温度を検出する吹出口温度検出センサ510と、吸込口270を通過する空気の温度を検出する吸込口温度検出センサ520とを備えて構成されている。吹出口温度検出センサ510と、吸込口温度検出センサ520とは、一対の関係にあり、図5に示すように、商品陳列室200の任意の縦断面D−D′上にそれぞれ配設されている。吹出口温度検出センサ510で検出された温度と、吸込口温度検出センサ520で検出された温度は、それぞれ温度信号として図示しない演算手段に出力され、該演算手段で商品陳列室200の室内温度が演算された後、温度表示部600に演算された室内温度が表示されることになる(例えば、特許文献1参照)。
特開昭64−46557号公報
ところで、ショーケースの商品陳列室200においては、各商品陳列棚210〜250に陳列された商品の大きさ、陳列状態、数量等々の影響により、吸込口270の長手方向(商品陳列室200の左右方向)に沿って、該吸込口270を通過する空気に温度バラツキが生じる虞れがある。
しかしながら、上述したようなショーケースでは、商品陳列室200の任意の縦断面D−D′上に配設された吹出口温度検出センサ510および吸込口温度検出センサ520により検出された温度に基づき、該商品陳列室200の室内温度を演算していたために、吸込口270の長手方向に沿って生じる温度バラツキを考慮して室内温度を演算することができず、結果として、演算した室内温度と、実際の室内温度とが乖離してしまう虞れがあった。
本発明は、上記実情に鑑みて、商品を陳列するための商品陳列室の室内温度を実際の室内温度に近似したものに演算することができるショーケースを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1にかかるショーケースは、前面が開口し、かつ商品を陳列させるための商品陳列室と、前記商品陳列室の左右方向に沿って長尺状に延設され、かつ該商品陳列室の内部に空気を吹き出すための吹出口と、前記商品陳列室の左右方向に沿って長尺状に延設され、かつ前記商品陳列室の内部の空気を吸い込むための吸込口とを通じて、商品陳列室の内部と外部との間で空気を循環させる空気循環ユニットと、前記空気循環ユニットにより循環させる空気を所定の温度に調整する温度調整ユニットとを備え、前記商品陳列室に陳列させた商品を所望の温度状態に保持させるようにしたショーケースにおいて、前記吹出口を通過する空気の温度を検出する吹出口温度検出手段と、前記吸込口の長手方向に沿って所定の間隔ごとに配設され、各個所での吸込口を通過する空気の温度を検出する吸込口温度検出手段と、前記吹出口温度検出手段により検出された温度と、前記吸込口温度検出手段により検出された各温度とに基づいて、該吸込口温度検出手段を含む縦断面ごとにおける室内温度を演算する温度演算手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2にかかるショーケースは、上記請求項1において、前記温度調整ユニットは、前記空気循環ユニットにより循環させる空気を冷却することを特徴とする。
また、本発明の請求項3にかかるショーケースは、上記請求項1または上記請求項2において、前記温度演算手段により演算された各室内温度の少なくとも一つを表示する温度表示手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項4にかかるショーケースは、上記請求項1または上記請求項2において、前記温度演算手段により演算された各室内温度の平均値を表示する温度表示手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項5にかかるショーケースは、上記請求項1〜4のいずれか一つにおいて、前記温度演算手段により演算された各室内温度のうち、最も高い温度、もしくは最も低い温度が予め決められた設定温度に近づくよう前記温度調整ユニットの運転を制御する制御手段を備えたことを特徴とする。
本発明にかかるショーケースによれば、吸込口温度検出手段が、吸込口の長手方向に沿って所定の間隔ごとに配設されており、かかる吸込口温度検出手段により検出された各温度と、吹出口温度検出手段により検出された温度とに基づいて、温度演算手段が、商品陳列室の左右方向における所定の間隔ごとの各室内温度を演算するので、商品陳列室の内部に陳列された商品の大きさ、陳列状態、数量等々の影響により、吸込口の長手方向(商品陳列室の左右方向)に沿って、該吸込口を通過する空気に温度バラツキが生じても、かかる温度バラツキを考慮して商品陳列室の室内温度を演算することができ、その結果、実際の室内温度に近似した室内温度を演算することができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、本発明にかかるショーケースの好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態にかかるショーケースを示した断面側面図である。この図1において、ショーケースは、本体キャビネット1を備えている。本体キャビネット1は、前面が開口した直方状の断熱筐体として形成されたものである。また、ショーケースは、商品陳列室2と、空気循環ユニット3と、エバポレータ4と、温度検出ユニット5と、温度表示部6と、制御ユニット7(図3参照)とを備えている。
商品陳列室2は、本体キャビネット1の内部の前方側に形成してあり、前面が開口している。この商品陳列室2には、図2にも示すように、商品陳列棚21〜25が上下方向に沿って複数段に並べて配設してある。商品陳列棚21〜25は、それぞれ商品を載置して陳列するためのものであり、左右方向が長手方向となる矩形状の板状体である。
また、商品陳列室2には、吹出口26と、吸込口27とが設けてある。吹出口26は、商品陳列室2の内部に空気を吹き出すための開口であり、商品陳列室2の左右方向に沿って延設された長尺状のものである。本発明の実施の形態では、吹出口26は、2つ設けてあり、商品陳列室2の上部前方縁部に前後に並ぶ態様で並設してある。以下においては、必要に応じて、2つの吹出口26のうち、内側に位置する吹出口26を内側吹出口26aと、外側に位置する吹出口26を外側吹出口26bと称する。
吸込口27は、商品陳列室2の内部の空気を吸い込むための開口であり、吹出口26と同様に、商品陳列室2の左右方向に沿って延設された長尺状のものである。本発明の実施の形態では、吸込口27は、2つ設けてあり、商品陳列室2の下部前方縁部に前後に並ぶ態様で並設してある。以下においては、必要に応じて、2つの吸込口27のうち、内側に位置する吸込口27を内側吸込口27aと、外側に位置する吸込口27を外側吸込口27bと称する。
空気循環ユニット3は、空気流路31と、送風ファン32とを備えて構成してある。空気流路31は、吸込口27から吹出口26に至る空気の流路である。本発明の実施の形態においては、空気流路31は、2つ設けてあり、内側吸込口27aから内側吹出口26aに至る内側空気流路31aと、外側吸込口27bから外側吹出口26bに至る外側空気流路31bとがある。このような空気流路31は、商品陳列室2の下方にある下方ダクト33と、商品陳列室2の後方にある後方ダクト34と、商品陳列室2の上方にある上方ダクト35とから構成してある。これら下方ダクト33、後方ダクト34および上方ダクト35は、互いに連通した態様で形成してある。送風ファン32は、空気を送出するためのものであり、各空気流路31(内側空気流路31aおよび外側空気流路31b)に配設してある。尚、説明の便宜上、図1には、内側空気流路31aに配設された送風ファン32のみを図示し、外側空気流路31bに配設された送風ファンの図示は省略してある。
エバポレータ4は、内側空気流路31aの所定部位、具体的には、内側空気流路31aを構成する下方ダクト33と後方ダクト34との連通部位に配設してある。このエバポレータ4は、内側空気流路31aを流れる空気を冷却するものである。
温度検出ユニット5は、吹出口温度検出センサ51と、吸込口温度検出センサ52とを備えて構成してある。吹出口温度検出センサ51は、吹出口26を通過する空気の温度を検出するものである。本発明の実施の形態においては、図2に示すように、内側吹出口26aの長手方向における任意の個所に配設してある。この吹出口温度検出センサ51により検出された吹出口温度は、温度信号として制御ユニット7に出力されることになる。ここで、内側吹出口26aの長手方向における任意の個所に吹出口温度検出センサ51を配設したのは、通常、エバポレータ4は、後方ダクト34の左右方向の全体にわたって設置してあり、内側吹出口26aから吹き出される空気の温度は、どの位置でも略均一であるためである。
吸込口温度検出センサ52は、吸込口27を通過する空気の温度を検出するものである。本発明の実施の形態においては、図2に示すように、複数の吸込口温度検出センサ52a,52b,52cが、内側吸込口27aの長手方向に沿って所定の間隔ごとに配設してある。より具体的には、3つの吸込口温度検出センサ52a,52b,52cが、内側吸込口27aの長手方向に沿って所定の間隔ごとに配設してある。これら複数の吸込口温度検出センサ52a,52b,52cにより検出された各吸込口温度は、それぞれ温度信号として制御ユニット7に出力されることになる。
温度表示部6は、図2に示すように、本体キャビネット1の前面上部の側縁部に配設してある。この温度表示部6は、詳細は後述するが、制御ユニット7を通じて演算された商品陳列室2の室内温度を表示するものである。
制御ユニット7は、ショーケースの各種運転などを制御するものであり、図3に示すように、主制御部71と、基本動作制御部72と、温度信号入力処理部73と、温度演算処理部74と、表示制御部75と、温度調整制御部76とを備えて構成してある。主制御部71は、例えばROMやRAMなどのメモリ77に格納してあるプログラムやデータに基づいて制御ユニット7の動作を統括的に制御するものである。
基本動作制御部72は、ショーケースの基本動作、例えば空気循環ユニット3を構成する送風ファン32の運転などを制御するものである。温度信号入力処理部73は、温度検出ユニット5を構成する吹出口温度検出センサ51および吸込口温度検出センサ52からのそれぞれの温度信号を入力処理するものである。
温度演算処理部74は、温度信号入力処理部73を通じて入力処理した各温度信号に基づいて、商品陳列室2の室内温度を演算するものである。より詳細には、温度演算処理部74は、吹出口温度検出センサ51により検出された一の吹出口温度と、複数の吸込口温度検出センサ52により検出された複数の吸込口温度とに基づいて、商品陳列室2の左右方向における所定の間隔ごとの各室内温度を演算するものである。より具体的には、図2に示すように、吸込口温度検出センサ52が配設された商品陳列室2の縦断面A−A′,B−B′,C−C′ごとにおける室内温度を演算するものである。
温度演算処理部74による室内温度の演算は、既に知られている様々な手法を採用することができ、一例を挙げると、回帰係数が複数の分析方式である重回帰方式を採用するものである。ここで、吹出口温度検出センサ51により検出された吹出口温度をX1とし、最も右側(図2においては左側)にある吸込口温度検出センサ52aにより検出された吸込口温度をt1とすると、該吸込口温度検出センサ52aが配設された商品陳列室2の縦断面A−A′における室内温度T1は、下記式(1)により演算される。
式(1) T1≒K0+K1・X1+K2・t1
ここで、K0、K1、K2は、それぞれ回帰係数である。
同様にして、中央にある吸込口温度検出センサ52bにより検出された吸込口温度をt2とすると、上記式(1)における「t1」に代わってt2を代入すると、中央にある吸込口温度検出センサ52bが配設された商品陳列室2の縦断面B−B′における室内温度T2が演算されることになる。さらに、左側(図2においては右側)にある吸込口温度検出センサ52cにより検出された吸込口温度をt3とすると、上記式(1)における「t1」に代わってt3を代入すると、左側にある吸込口温度検出センサ52cが配設された商品陳列室2の縦断面C−C′における室内温度T3が演算される。
表示制御部75は、温度表示部6における温度表示を制御するものである。より詳細には、温度演算処理部74を通じて演算された複数の室内温度(T1〜T3)のいずれか1つを室内温度として温度表示部6に表示をしたり、あるいは、複数の室内温度(T1〜T3)の平均値を室内温度として温度表示部6に表示したりするものである。本発明の実施の形態では、温度演算処理部74を通じて演算された各室内温度の平均値を商品陳列室2の室内温度として温度表示部6に表示するものである。
温度調整制御部76は、エバポレータ4の運転を制御するものである。より詳細には、温度調整制御部76は、温度演算処理部74を通じて演算された各室内温度のうち、最も高い温度、あるいは最も低い温度が予め決められた設定温度に近づくようエバポレータ4の運転を制御、具体的には、冷媒を調節(流量弁の開度、電磁弁の開閉、もしくは、冷凍機回転速度等々を調節)するものである。
以上のような構成を有するショーケースは、つぎのような動作を行う。制御ユニット7の主制御部71は、基本動作制御部72を通じて各空気流路31に配設された送風ファン32を駆動させる。これにより、商品陳列室2の内部にある空気が内側吸込口27aおよび外側吸込口27bを通じて吸い込まれ、吸い込まれた空気が内側空気流路31aおよび外側空気流路31bのそれぞれを通じて内側吹出口26aおよび外側吹出口26bまで送出され、内側吹出口26aおよび外側吹出口26bを通じて送出された空気が商品陳列室2の内部に吹き出され、これが繰り返される。つまり、空気循環ユニット3は、送風ファン32の作用により、吹出口26および吸込口27を通じて、商品陳列室2の内部と外部との間で空気を循環させるものである。
また、主制御部71が、温度調整制御部76を通じてエバポレータ4を運転させることにより、内側空気流路31aを通じて循環される空気は冷却される。したがって、空気循環ユニット3により循環される空気は、内側吸込口27a、内側空気流路31aおよび内側吹出口26aを通じて循環される空気(以下、内側循環空気ともいう)8と、外側吸込口27b、外側空気流路31bおよび外側吹出口26bを通じて循環される空気(以下、外側循環空気ともいう)9との2層状態となり、内側循環空気8は、エバポレータ4の作用により冷却された冷気であり、外側循環空気9は、冷却されない非冷気である。これら内側循環空気8および外側循環空気9は、エアカーテンとして作用し、外界からの熱の侵入を抑制しながら商品陳列室2の内部に陳列された商品を冷却することになる。
一方、主制御部71は、温度信号入力処理部73を通じて、吹出口温度検出センサ51により出力された温度信号(吹出口温度)、ならびに各吸込口温度検出センサ52により出力された各温度信号(各吸込口温度)を入力処理する。
そして、主制御部71は、温度演算処理部74を通じて、温度信号入力処理部73を通じて入力処理した吹出口温度と、各吸込口温度とに基づいて、商品陳列室2の左右方向における所定の間隔ごとの各室内温度を演算する。より具体的には、吸込口温度検出センサ52が配設された商品陳列室2の縦断面A−A′,B−B′,C−C′ごとにおける室内温度を演算する。
各室内温度を演算した後、主制御部71は、表示制御部75を通じて、演算した各室内温度の平均値を商品陳列室2の室内温度として温度表示部6に表示させる。これにより、ショーケースの利用者は、温度表示部6を通じて室内温度を視認することができる。
また、主制御部71は、温度調整制御部76を通じて、温度演算処理部74を通じて演算された各室内温度のうち、最も高い温度、あるいは最も低い温度が予め決められた設定温度に近づくようエバポレータ4の運転を制御、具体的には、冷媒を調節(流量弁の開度、電磁弁の開閉、もしくは、冷凍機回転速度等々を調節)する。これにより、商品陳列室2の室内温度を所望のものとすることが可能になり、該商品陳列室2の内部に陳列した商品を所望の温度状態に保持することができる。
以上説明したように、本発明の実施の形態にかかるショーケースによれば、吸込口温度検出センサ52が、吸込口27の長手方向に沿って所定の間隔ごとに配設されており、かかる吸込口温度検出センサ52により検出された各吸込口温度と、吹出口温度検出センサ51により検出された吹出口温度とに基づいて、温度演算処理部74が、商品陳列室2の左右方向における所定の間隔ごとの各室内温度を演算するので、商品陳列室2の内部に陳列された商品の大きさ、陳列状態、数量等々の影響により、吸込口27の長手方向(商品陳列室2の左右方向)に沿って、該吸込口27を通過する空気に温度バラツキが生じても、かかる温度バラツキを考慮して商品陳列室2の室内温度を演算することができ、その結果、実際の室内温度に近似した室内温度を演算することができる。
また、上記ショーケースによれば、制御ユニット7を構成する温度調整制御部76が、温度演算処理部74を通じて演算された各室内温度のうち、最も高い温度、あるいは最も低い温度が予め決められた設定温度に近づくようエバポレータ4の運転を制御するので、商品陳列室2の温度バラツキを考慮した温度制御を行うことができる。
以上のように、本発明にかかるショーケースは、例えばオープンショーケースなどのように、前面が開口した商品陳列室に陳列させた商品を所望の温度状態に保持するのに有用である。
本発明の実施の形態にかかるショーケースを示した断面側面図である。 図1におけるショーケースを構成する商品陳列室の正面図である。 図1におけるショーケースを構成する制御ユニットの構成を示したブロック図である。 一般的なショーケースを示した断面側面図である。 図4におけるショーケースを構成する商品陳列室の正面図である。
符号の説明
1 本体キャビネット
2 商品陳列室
3 空気循環ユニット
4 エバポレータ
5 温度検出ユニット
6 温度表示部
7 制御ユニット
8 内側循環空気
9 外側循環空気
26 吹出口
27 吸込口
51 吹出口温度検出センサ
52 吸込口温度検出センサ
71 主制御部
72 基本動作制御部
73 温度信号入力処理部
74 温度演算処理部
75 表示制御部
76 温度調整制御部
77 メモリ

Claims (5)

  1. 前面が開口し、かつ商品を陳列させるための商品陳列室と、
    前記商品陳列室の左右方向に沿って長尺状に延設され、かつ該商品陳列室の内部に空気を吹き出すための吹出口と、前記商品陳列室の左右方向に沿って長尺状に延設され、かつ前記商品陳列室の内部の空気を吸い込むための吸込口とを通じて、商品陳列室の内部と外部との間で空気を循環させる空気循環ユニットと、
    前記空気循環ユニットにより循環させる空気を所定の温度に調整する温度調整ユニットと
    を備え、
    前記商品陳列室に陳列させた商品を所望の温度状態に保持させるようにしたショーケースにおいて、
    前記吹出口を通過する空気の温度を検出する吹出口温度検出手段と、
    前記吸込口の長手方向に沿って所定の間隔ごとに配設され、各個所での吸込口を通過する空気の温度を検出する吸込口温度検出手段と、
    前記吹出口温度検出手段により検出された温度と、前記吸込口温度検出手段により検出された各温度とに基づいて、該吸込口温度検出手段を含む縦断面ごとにおける室内温度を演算する温度演算手段と
    を備えたことを特徴とするショーケース。
  2. 前記温度調整ユニットは、前記空気循環ユニットにより循環させる空気を冷却することを特徴とする請求項1に記載のショーケース。
  3. 前記温度演算手段により演算された各室内温度の少なくとも一つを表示する温度表示手段を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のショーケース。
  4. 前記温度演算手段により演算された各室内温度の平均値を表示する温度表示手段を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のショーケース。
  5. 前記温度演算手段により演算された各室内温度のうち、最も高い温度、もしくは最も低い温度が予め決められた設定温度に近づくよう前記温度調整ユニットの運転を制御する制御手段を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のショーケース。
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