JP2013235432A - 冷媒回路装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高冷却負荷時においても圧縮機が過負荷により異常停止してしまうことを防止することができる冷媒回路装置を提供すること。
【解決手段】3つ以上の商品収容庫3の内部にそれぞれ配設され、かつ膨張機構23で断熱膨張させた冷媒を蒸発させる庫内熱交換器24と、庫内熱交換器24で蒸発させた冷媒を圧縮する圧縮機21と、圧縮機21で圧縮させた冷媒を放熱させる庫外熱交換器22とを冷媒配管25で接続して構成した冷媒回路10を備えたものであり、外気温度が基準外気温度を上回る場合において、商品収容庫3のそれぞれの内部温度が設定内部温度を上回るとき若しくは庫外熱交換器22における冷媒の放熱温度が設定放熱温度を上回るとき、あるいは急速冷却運転が行われるときに、庫内熱交換器24への冷媒の供給を維持しながら庫内送風ファンF1のそれぞれの送風量の総量を低減させる総送風量低減制御を行うファン制御部40を備えたものである。
【選択図】図4

Description

本発明は、冷媒回路装置に関し、より詳細には、例えば自動販売機等に適用される冷媒回路装置に関するものである。
従来、例えば自動販売機等に適用される冷媒回路装置として、冷媒回路を備えたものが知られている。かかる冷媒回路としては、冷却専用経路と加熱経路とを備えたものが知られている。
冷却専用回路は、庫内熱交換器、圧縮機、庫外熱交換器及び膨張機構を冷媒配管にて順次接続して構成されたものである。
庫内熱交換器は、自動販売機の商品収容庫の内部に配設されている。この庫内熱交換器は、供給された冷媒が所定の流路を通過して蒸発することにより、商品収容庫の内部空気(内部雰囲気)を冷却するものである。
圧縮機は、自動販売機本体内であって商品収容庫の外部となる機械室に配設されており、庫内熱交換器で蒸発した冷媒を吸引し、吸引した冷媒を圧縮して高温高圧の状態にして吐出するものである。
庫外熱交換器は、圧縮機と同様に機械室に配設されており、冷媒配管を通じて圧縮機で圧縮された冷媒を導入し、導入した冷媒が周囲空気と熱交換し、凝縮する際に周囲空気を加熱、すなわち周囲空気に放熱するものである。
膨張機構は、圧縮機及び庫外熱交換器と同様に機械室に配設されており、庫外熱交換器で凝縮した冷媒を減圧して断熱膨張させるものである。
加熱経路は、加熱用熱交換器及び放熱器を有して成る経路である。加熱用熱交換器は、商品収容庫の内部に配設されている。より詳細には、加熱対象となる商品を収容する商品収容庫の内部に配設されている。この加熱用熱交換器は、冷却専用経路を構成する圧縮機と庫外熱交換器とを接続する冷媒配管から分岐した分岐配管に入口側が接続されている。かかる加熱用熱交換器は、分岐配管を通じて圧縮機で圧縮された高温高圧の冷媒を導入し、導入した高温高圧の冷媒が商品収容庫の低温の内部空気と熱交換し、凝縮する際に内部空気を加熱するものである。
放熱器は、加熱用熱交換器の出口側に接続された冷媒配管に入口側が接続されているとともに、庫外熱交換器と膨張機構とを接続する冷媒配管に合流する態様で設けられた配管に出口側が接続されている。かかる放熱器は、加熱用熱交換器で凝縮した冷媒を導入し、導入した冷媒を周囲空気と熱交換させて放熱させるものである。
このような冷媒回路において、圧縮機から庫外熱交換器に至る冷媒配管、並びに圧縮機から加熱用熱交換器に至る配管には、冷却電磁弁及び加熱電磁弁がそれぞれ設けられている。冷却電磁弁は、庫内熱交換器が設けられた全ての商品収容庫の内部雰囲気を冷却する冷却運転を行う場合に開成して、圧縮機で圧縮された冷媒が庫外熱交換器に流れることを許容する一方、その他の運転の場合には閉成して、圧縮機で圧縮された冷媒が庫外熱交換器に流れることを規制するものである。一方、加熱電磁弁は、加熱用熱交換器が設けられた商品収容庫のいずれかの内部雰囲気を加熱し、その他の商品収容庫の内部雰囲気を冷却するヒートポンプ運転を行う場合に開成して、圧縮機で圧縮された冷媒が加熱用熱交換器に流れることを許容する一方、その他の運転の場合には閉成して、圧縮機で圧縮された冷媒が加熱用熱交換器に流れることを規制するものである。
そして、冷却運転を行う場合には、冷却専用経路のみに冷媒が流れるようにし、ヒートポンプ運転を行う場合には、加熱経路と冷却専用経路の一部とに冷媒が流れるようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−227833号公報
ところで、上述した特許文献1には明確に示されてはいないが、上記冷媒回路装置においては、例えば夏期のように外気温度が高い状態で全ての商品収容庫の内部空気を冷却する場合であって、かつ各商品収容庫の冷却負荷が大きい場合、つまり高冷却負荷時となる場合には、圧縮機に吸引される冷媒、すなわち庫内熱交換器から圧縮機に戻る冷媒が高温となってしまい、圧縮機が過負荷により異常停止してしまう虞れがあった。
そこで、圧縮機が過負荷状態になることを防止するべく、全ての商品収容庫の内部空気を同時に冷却しないで、一部の商品収容庫の庫内熱交換器だけに冷媒が循環するようにすることが考えられる。
しかしながら、冷媒回路には、全ての商品収容庫の内部空気を効率的に冷却できるように冷媒封入量が決められており、高冷却負荷時に1つの庫内熱交換器のみに冷媒が循環するようにすると、冷媒量が過大なものとなり、冷媒回路における高圧上昇による効率低下を招来し、結果的に圧縮機が異常停止してしまう虞れがあった。
本発明は、上記実情に鑑みて、高冷却負荷時においても圧縮機が過負荷により異常停止してしまうことを防止することができる冷媒回路装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る冷媒回路装置は、3つ以上の対象室の内部にそれぞれ配設され、かつ膨張機構で断熱膨張させた冷媒を蒸発させて自身が配設された対象室の内部雰囲気を冷却する庫内熱交換器と、前記庫内熱交換器で蒸発させた冷媒を吸引して圧縮する圧縮機と、前記圧縮機で圧縮させた冷媒を導入して凝縮させる庫外熱交換器とを冷媒配管で接続して構成した冷媒回路を備えた冷媒回路装置において、前記対象室の内部にそれぞれ設けられ、かつ自身が配設された対象室の内部雰囲気を送風する庫内送風手段と、外気温度が予め決められた基準外気温度を上回る場合において、前記対象室のそれぞれの内部温度が予め設定された設定内部温度を上回るとき若しくは前記庫外熱交換器における冷媒の放熱温度が予め設定された設定放熱温度を上回るとき、あるいは前記対象室のそれぞれの内部雰囲気を急速に冷却する急速冷却運転が行われるときに、前記庫内熱交換器への冷媒の供給を維持しながら前記庫内送風手段のそれぞれの送風量の総量を低減させる総送風量低減制御を行う制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記冷媒回路装置において、前記制御手段は、前記対象室のうち内部温度が予め決められた基準内部温度より最も乖離する対象室の前記庫内送風手段を駆動させ、その他の対象室の前記庫内送風手段を駆動停止にさせることを繰り返して前記総送風量低減制御を行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記冷媒回路装置において、前記制御手段は、前記対象室のうち内部温度が予め決められた基準内部温度より最も乖離する対象室の前記庫内送風手段を最大出力で駆動させ、その他の対象室の前記庫内送風手段を最小出力で駆動させることを繰り返して前記総送風量低減制御を行うことを特徴とする。
また、本発明は、上記冷媒回路装置において、前記冷媒回路は、前記庫内熱交換器と、前記圧縮機と、前記庫外熱交換器とを冷媒配管で接続して構成した主経路と、前記圧縮機で圧縮させた冷媒を導入して、加熱対象となる対象室に配設された加熱用熱交換器に供給し、該加熱用熱交換器で冷媒を凝縮させて該対象室の内部雰囲気を加熱させる高圧冷媒導入経路と、前記加熱用熱交換器で凝縮させた冷媒を導入して前記庫外熱交換器に供給して前記主経路に戻す戻経路とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記冷媒回路装置において、前記主経路は、複数の庫内熱交換器どうしを直列に接続して成り、一方の庫内熱交換器を通過した冷媒が他方の庫内熱交換器を通過するようにしたことを特徴とする。
また、本発明は、上記冷媒回路装置において、前記膨張機構は、前記庫内熱交換器の上流側において該庫内熱交換器への冷媒の供給を許容若しくは規制するバルブと、該庫内熱交換器との間に配設したことを特徴とする。
また、本発明は、上記冷媒回路装置において、前記冷媒として二酸化炭素を用いたことを特徴とする。
本発明の冷媒回路装置によれば、外気温度が予め決められた基準外気温度を上回る場合において、対象室のそれぞれの内部温度が予め設定された設定内部温度を上回るとき若しくは庫外熱交換器における冷媒の放熱温度が予め設定された設定放熱温度を上回るとき、あるいは対象室のそれぞれの内部雰囲気を急速に冷却する急速冷却運転が行われるときに、制御手段が庫内熱交換器への冷媒の供給を維持しながら庫内送風手段のそれぞれの送風量の総量を低減させる総送風量低減制御を行うので、圧縮機に吸引される冷媒、すなわち庫内熱交換器から圧縮機に戻る冷媒が高温となってしまうことを抑制することができる。従って、高冷却負荷時においても圧縮機が過負荷により異常停止してしまうことを防止することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態である冷媒回路装置が適用された自動販売機の内部構造を正面から見た場合を示す断面図である。 図2は、図1に示した自動販売機の内部構造を示すものであり、右側の商品収容庫の断面側面図である。 図3は、本発明の実施の形態である冷媒回路装置を概念的に示す概念図である。 図4は、本発明の実施の形態である冷媒回路装置の特徴的な制御系を示すブロック図である。 図5は、本発明の実施の形態である冷媒回路装置を概念的に示す概念図である。 図6は、本発明の実施の形態である冷媒回路装置を概念的に示す概念図である。 図7は、図4に示したファン制御部が実施するファン駆動制御処理の処理内容を示すフローチャートである。 図8は、図7に示したファン駆動制御処理における過冷却負荷判断処理の処理内容を示すフローチャートである。 図9は、図7に示したファン駆動制御処理における総送風量低減制御処理の処理内容を示すフローチャートである。 図10は、図9に示した総送風量低減制御処理における解除判定処理の処理内容を示すフローチャートである。
以下に添付図面を適宜参照しながら、本発明に係る冷媒回路装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態である冷媒回路装置が適用された自動販売機の内部構造を正面から見た場合を示す断面図である。ここで例示する自動販売機は、本体キャビネット1を備えている。
本体キャビネット1は、前面が開口した直方状の形態を成すものである。この本体キャビネット1には、その内部に例えば2つの断熱仕切板2によって仕切られた3つの独立した商品収容庫3が左右に並んだ態様で設けてある。この商品収容庫3は、缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の商品を所望の温度に維持した状態で収容するためのもので、断熱構造を有している。
図2は、図1に示した自動販売機の内部構造を示すものであり、右側の商品収容庫3の断面側面図である。尚、ここでは右側の商品収容庫(以下、適宜右庫とも称する)3aの内部構造について示すが、中央の商品収容庫(以下、適宜中庫とも称する)3b及び左側の商品収容庫(以下、適宜左庫とも称する)3cの内部構造も右庫3aと略同じような構成である。尚、本明細書における右側とは、自動販売機を正面から見た場合の右方を示し、左側とは、自動販売機を正面から見た場合の左方を示す。
かかる図2に示すように、本体キャビネット1の前面には、外扉4及び内扉5が設けてある。外扉4は、本体キャビネット1の前面開口を開閉するためのものであり、内扉5は、商品収容庫3の前面を開閉するためのものである。この内扉5は、上下に分割してあり、上側の扉5aは商品を補充する際に開閉するものである。
上記商品収容庫3には、商品収納ラック6、搬出機構7及び搬出シュータ8が設けてある。商品収納ラック6は、商品を上下方向に沿って並ぶ態様で収納するためのものである。搬出機構7は、商品収納ラック6の下部に設けてあり、この商品収納ラック6に収納された商品群の最下位にある商品を1つずつ搬出するためのものである。搬出シュータ8は、搬出機構7から搬出された商品を外扉4に設けられた商品取出口4aに導くためのものである。
図3は、本発明の実施の形態である冷媒回路装置を概念的に示す概念図である。ここで例示する冷媒回路装置は、内部に二酸化炭素を冷媒として封入した冷媒回路10を有しており、この冷媒回路10は、主経路20、高圧冷媒導入配管30及び戻配管32を備えて構成してある。
主経路20は、圧縮機21、庫外熱交換器22及び庫内熱交換器24を冷媒配管25にて順次接続して構成してある。
圧縮機21は、図2にも示すように機械室9に配設してある。機械室9は、本体キャビネット1の内部であって商品収容庫3と区画され、かつ商品収容庫3の下方側の室である。この圧縮機21は、吸引口を通じて冷媒を吸引し、吸引した冷媒を圧縮して高温高圧の状態(高圧冷媒)にして吐出口より吐出するものである。
本実施の形態における圧縮機21は、図には明確に示していないが、2回に分けて圧縮動作を行う二段式圧縮機である。より詳細に説明すると、圧縮機21は、1回目の圧縮動作を行う第1圧縮要素と、2回目の圧縮動作を行う第2圧縮要素とを有し、これらの間に中間熱交換器が設けてある。中間熱交換器は、第1圧縮要素による1回目の圧縮動作により圧縮された冷媒を放熱させて第2圧縮要素に送出するものである。
庫外熱交換器22は、図2にも示すように圧縮機21と同様に機械室9に配設してあり、第1庫外熱交換器221と第2庫外熱交換器222とを備えている。
第1庫外熱交換器221は、圧縮機21で圧縮された冷媒が自身の流路を通過する場合に、該冷媒を周囲空気と熱交換させて放熱させるものである。この第1庫外熱交換器221と圧縮機21とを接続する冷媒配管25には、三方弁26が設けてある。かかる三方弁26については後述する。
第2庫外熱交換器222は、自身の流路に熱的に接続されるフィン部材が第1庫外熱交換器221と共通化された状態で該第1庫外熱交換器221と一体的に構成されている。この第2庫外熱交換器222は、流路を通過する冷媒、すなわち第1庫外熱交換器221で放熱した冷媒を周囲空気と熱交換させて放熱させるものである。
庫内熱交換器24は、複数(図示の例では3つ)設けてあり、それぞれが各商品収容庫3の内部低域であって背面ダクトDの前方側に配設してある。これら庫内熱交換器24と第2庫外熱交換器222とを接続する冷媒配管25は、その途中に配設された分配器27により3つに分岐され、右庫3aに配設された庫内熱交換器(以下、右庫内熱交換器とも称する)24a、中庫3bに配設された庫内熱交換器(以下、中庫内熱交換器とも称する)24b、並びに左庫3cに配設された庫内熱交換器(以下、左庫内熱交換器とも称する)24cの入口側にそれぞれ接続してある。
また、かかる冷媒配管25においては、分配器27から各庫内熱交換器24に至る途中に電磁弁281,282,283が設けてある。これら電磁弁281,282,283は、開閉可能な弁体であり、図示せぬ制御ユニットから開指令が与えられた場合には開成して冷媒の通過を許容する一方、閉指令が与えられた場合には閉成して冷媒の通過を規制するものである。
さらに、これら冷媒配管25における電磁弁281,282,283と各庫内熱交換器24との間には、膨張機構23が設けてある。膨張機構23は、図2にも示すように庫内熱交換器24と同様に各商品収容庫3の内部に配設してあり、通過する冷媒を減圧して断熱膨張させるものである。この膨張機構23は、例えばキャピラリーチューブにより構成してある。
右庫内熱交換器24a及び左庫内熱交換器24cの出口側に接続された冷媒配管25は、途中の第1合流点P1で合流して圧縮機21の吸引口に連通する態様で該圧縮機21に接続してある。
上記主経路20において、中庫内熱交換器24bの出口側に接続された冷媒配管(以下、連結配管とも称する)25aは、膨張機構23から右庫内熱交換器24aに至る冷媒配管25の途中の第2合流点P2で該冷媒配管25に合流している。つまり、主経路20は、供給された冷媒を蒸発させる冷却専用の2つの庫内熱交換器24どうしを連結配管(冷媒配管)25aにより直列に接続している。
高圧冷媒導入配管30は、一端が三方弁26に連結してあり、他端が左庫3cに配設された加熱用熱交換器31の入口側に接続してある。この高圧冷媒導入配管30は、圧縮機21で圧縮させた冷媒を導入して加熱用熱交換器31に供給し、該加熱用熱交換器31で冷媒を凝縮させて左庫3cの内部空気(内部雰囲気)を加熱させる高圧冷媒導入経路を構成している。ここで三方弁26は、圧縮機21で圧縮させた高圧冷媒を、第1庫外熱交換器221に送出する第1送出状態と、加熱用熱交換器31に送出する第2送出状態との間で択一的に切換可能なバルブである。かかる三方弁26の切換動作は、上記制御ユニットから与えられる指令に応じて行われる。
戻配管32は、一端が加熱用熱交換器31の出口側に接続してあり、他端が主経路20を構成する冷媒配管25、すなわち第1庫外熱交換器221と第2庫外熱交換器222との間の冷媒配管25の第3合流点P3に接続してある。この戻配管32は、加熱用熱交換器31で凝縮させた冷媒を導入して庫外熱交換器22に供給して主経路20に戻す戻経路を構成している。
尚、図3中の符号H、29、F1及びF2は、それぞれヒータ、内部熱交換器、庫内送風ファン及び庫外送風ファンである。ヒータHは、中庫3b及び左庫3cに配設してあり、駆動して通電状態となることにより中庫3b及び左庫3cのそれぞれの内部空気を加熱する加熱手段である。内部熱交換器29は、第2庫外熱交換器222を通過した高圧冷媒と、庫内熱交換器24を通過した冷媒(低圧冷媒)とを熱交換させるものである。庫内送風ファンF1は、各商品収容庫3の内部において庫内熱交換器24に近接配置してあり、駆動することにより商品収容庫3の内部空気を送風する庫内送風手段である。庫外送風ファンF2は、庫外熱交換器22に近接配置してあり、駆動することにより庫外送風ファンF2の周囲に外気を通過させるよう送風する送風手段である。
図4は、本発明の実施の形態である冷媒回路装置の特徴的な制御系を示すブロック図である。この図4に示すように冷媒回路装置は、外気温度センサS1、庫内温度センサS2、放熱温度センサS3、ファン制御部40を備えている。
外気温度センサS1は、冷媒回路装置が適用される自動販売機の外気温度、より詳細には庫外送風ファンF2が駆動することにより庫外熱交換器22に向けて送風される外気の温度(外気温度)Tを検出するものである。この外気温度センサS1は、検出した外気温度Tを検出信号としてファン制御部40に与えるものである。庫内温度センサS2は、各商品収容庫3の内部に配設してあり、自身が配設された商品収容庫3の庫内温度(内部温度)t1を検出するものである。これら庫内温度センサS2は、検出した庫内温度t1を検出信号としてファン制御部40に与えるものである。放熱温度センサS3は、庫外熱交換器22(本実施の形態においては第1庫外熱交換器221)における冷媒の放熱温度t2を検出するものである。この放熱温度センサS3は、検出した放熱温度t2を検出信号としてファン制御部40に与えるものである。
ファン制御部40は、メモリ48に記憶されたプログラムやデータに従って庫内送風ファンF1の駆動を制御するもので、入力処理部42、判断処理部44及びファン駆動処理部46を備えて構成してある。尚、ファン制御部40は、電磁弁281,282,283や三方弁26の駆動を制御する制御ユニットと一体的に構成されるものであっても良いし、かかる制御ユニットとは独立して構成されるものであっても良い。本実施の形態においては、ファン制御部40は、制御ユニットとは独立して構成されたものであり、更に自動販売機の販売動作等を制御する自販機制御部50とも独立して構成されたものとして説明する。
上記メモリ48は、上記プログラム等の他に、基準外気温度情報、設定内部温度情報、設定放熱温度情報、解除温度情報、基準内部温度情報等を記憶してある。
基準外気温度情報は、高冷却負荷状態を判断する上での前提条件となる基準外気温度Ts(例えば38℃等)を含むものである。
設定内部温度情報は、各商品収容庫3における庫内温度に基づいて高冷却負荷状態にあるか否かを判断するための閾値となる設定内部温度ti(例えば20℃等)を含むものである。
設定放熱温度情報は、庫外熱交換器22(本実施の形態においては第1庫外熱交換器221)における冷媒の放熱温度に基づいて高冷却負荷状態であるか否かを判断するための閾値となる設定放熱温度tcを含むものである。
解除温度情報は、各商品収容庫3における庫内温度に基づいて高冷却負荷状態を脱したことを判断するための閾値となる解除温度ticを含むものである。この解除温度ticは、設定内部温度tiよりも低い温度である。
基準内部温度情報は、各商品収容庫3において予め決められた基準内部温度を含むものであり、この基準内部温度は商品収容庫3ごとに決められてものであっても良いし、各商品収容庫3に共通のものであっても良い。本実施の形態では、基準内部温度は、上記設定内部温度tiと同じもので、かつ各商品収容庫3に共通のものとして説明する。
入力処理部42は、各センサS1〜S3から与えられる検出信号を予め設定された時間の経過毎に入力するとともに、自販機制御部50からの指令を入力するためのものである。判断処理部44は、入力処理部42を通じて入力された検出信号や指令と、メモリ48から読み出した各種温度情報とに基づいて高負荷冷却状態にあるか否かを判断するものである。ファン駆動処理部46は、各商品収容庫3の庫内送風ファンF1を個別に駆動あるいは駆動停止させるものである。
以上のような構成を有する冷媒回路装置は、次のようにして商品収容庫3に収容された商品を冷却、あるいは加熱する。
まず、CCC運転(全ての商品収容庫3の内部空気を冷却する運転)を行う場合について説明する。この場合、制御ユニットは、三方弁26を第1送出状態にさせるとともに、電磁弁282,283を開成させ、かつ電磁弁281を閉成させる。
これにより圧縮機21で圧縮された冷媒は、図5に示すように、第1送出状態にある三方弁26を通過して第1庫外熱交換器221に至る。第1庫外熱交換器221に至った冷媒は、該第1庫外熱交換器221を通過中に周囲空気(外気)と熱交換を行って放熱する。第1庫外熱交換器221で放熱した冷媒は、第2庫外熱交換器222に至り、かかる第2庫外熱交換器222を通過中に周囲空気と熱交換してさらに放熱する。第2庫外熱交換器222で放熱した冷媒は、内部熱交換器29を通じて分配器27で分岐され、膨張機構23により断熱膨張されて中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24cに至り、各庫内熱交換器24で蒸発して商品収容庫3の内部空気から熱を奪い、該内部空気を冷却する。冷却された内部空気は、庫内送風ファンF1の駆動により内部を循環し、これにより各商品収容庫3に収容された商品は、循環する内部空気に冷却される。
そして中庫内熱交換器24bで蒸発した冷媒は、連結配管25aを通過して右庫内熱交換器24aの上流側に至り、右庫内熱交換器24aで蒸発する。これにより右庫3aの内部空気は、右庫内熱交換器24aにより冷却され、庫内送風ファンF1の駆動により内部を循環し、これにより右庫3aに収容された商品は、循環する内部空気に冷却される。
右庫内熱交換器24a及び左庫内熱交換器24cで蒸発した冷媒は、第1合流点P1で合流した後、内部熱交換器29を通じて圧縮機21に吸引され、圧縮機21に圧縮されて上述した循環を繰り返す。
次に、HCC運転(左庫3cの内部空気を加熱し、かつ中庫3b及び右庫3aの内部空気を冷却する運転)を行う場合について説明する。この場合、制御ユニットは、三方弁26を第2送出状態にさせるとともに、電磁弁282を開成させ、かつ電磁弁281,283を閉成させる。
これにより圧縮機21で圧縮された冷媒は、図6に示すように、第2送出状態にある三方弁26を通過し、高圧冷媒導入配管30を通じて加熱用熱交換器31に送出される。
加熱用熱交換器31に送出された冷媒(高圧冷媒)は、図示せぬ冷媒流路を通過して周囲空気(内部空気)と熱交換して凝縮することで周囲空気を加熱する。加熱された空気は、庫内送風ファンF1の駆動により内部を循環し、これにより左庫3cに収容された商品は、循環する空気により加熱される。
加熱用熱交換器31を通過した冷媒は、戻配管32を通過した後に第3合流点P3に至り、かかる第3合流点P3で主経路20に進入する。主経路20に進入した冷媒は、第2庫外熱交換器222を通過中に放熱した後、内部熱交換器29及び分配器27を経由して膨張機構23で断熱膨張する。
膨張機構23で断熱膨張した冷媒は、中庫内熱交換器24bに至り、この中庫内熱交換器24bで蒸発して中庫3bの内部空気から熱を奪い、該内部空気を冷却する。冷却された内部空気は、庫内送風ファンF1の駆動により中庫3bの内部を循環し、これにより中庫3bに収容された商品は冷却される。
中庫内熱交換器24bで蒸発した冷媒は、連結配管25aを通過して右庫内熱交換器24aの上流側に至り、右庫内熱交換器24aで蒸発する。これにより右庫3aの内部空気は、右庫内熱交換器24aにより冷却され、庫内送風ファンF1の駆動により内部を循環し、これにより右庫3aに収容された商品は、循環する内部空気に冷却される。
右庫内熱交換器24aで蒸発した冷媒は、内部熱交換器29を通じて圧縮機21に吸引され、圧縮機21に圧縮されて上述した循環を繰り返す。
上述したCCC運転を行う場合においては、上記ファン制御部40は、次のようなファン駆動制御処理を行う。
図7は、上記ファン制御部40が実施するファン駆動制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
ファン制御部40は、入力処理部42を通じて外気温度センサS1から外気温度Tを入力した場合(ステップS100:Yes)、判断処理部44を通じてメモリ48から基準外気温度情報を読み出して、外気温度Tと、基準外気温度情報に含まれる基準外気温度Tsとを比較する(ステップS200)。外気温度Tが基準外気温度Ts以下となる場合(ステップS200:No)、ファン制御部40は、後述する処理を実施することなく手順をリターンさせて今回のファン駆動制御処理を終了する。
外気温度Tが基準外気温度Tsを上回っている場合(ステップS200:Yes)、ファン制御部40は、過冷却負荷判断処理を実施する(ステップS300)。
図8は、図7に示したファン駆動制御処理における過冷却負荷判断処理の処理内容を示すフローチャートである。
この過冷却負荷判断処理においてファン制御部40は、入力処理部42を通じて各庫内温度センサS2から庫内温度t1を入力した場合(ステップS301:Yes)、判断処理部44を通じてメモリ48から設定内部温度情報を読み出して、全ての庫内温度t1と設定内部温度tiとを比較する(ステップS302)。
全ての庫内温度t1が設定内部温度tiを上回っている場合(ステップS302:Yes)、ファン制御部40は判断処理部44を通じて過冷却負荷状態にあると判断して(ステップS303)、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
全ての庫内温度t1が設定内部温度tiを上回っていない場合(ステップS302:No)、ファン制御部40は過冷却負荷状態との判断をしないで手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
一方、ファン制御部40は、庫内温度t1を入力しないで入力処理部42を通じて放熱温度センサS3から放熱温度t2を入力した場合(ステップS301:No,ステップS304:Yes)、判断処理部44を通じてメモリ48から設定放熱温度情報を読み出して、放熱温度t2と設定放熱温度tcとを比較する(ステップS305)。
放熱温度t2が設定放熱温度tcを上回っている場合(ステップS305:Yes)、ファン制御部40は判断処理部44を通じて過冷却負荷状態にあると判断して(ステップS306)、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
放熱温度t2が設定放熱温度tcを上回っていない場合(ステップS305:No)、ファン制御部40は過冷却負荷状態との判断をしないで手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
更に、ファン制御部40は、庫内温度t1及び放熱温度t2を入力しないで入力処理部42を通じて自販機制御部50より急速運転指令を入力した場合(ステップS301:No,ステップS304:No,ステップS307:Yes)、判断処理部44を通じて過冷却負荷状態にあると判断して(ステップS308)、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。ここで急速運転は、いわゆるプルダウン運転と称されるもので、外扉4及び内扉5を開移動させて各商品収容庫3の商品収納ラック6に商品を補充した後に、外扉4及び内扉5を再び閉移動させて各商品収容庫3の内部空気を急速に冷却するために行われる運転である。
庫内温度t1、放熱温度t2及び急速冷却運転指令のいずれも入力しない場合(ステップS301:No,ステップS304:No,ステップS307:No)、ファン制御部40は、過冷却負荷状態との判断をしないで手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
このような過冷却負荷判断処理を実施した結果、過冷却負荷状態であると判断された場合(ステップS400:Yes)、ファン制御部40は、総送風量低減制御処理を実施する(ステップS500)。
図9は、図7に示したファン駆動制御処理における総送風量低減制御処理の処理内容を示すフローチャートである。
この総送風量低減制御処理においてファン制御部40は、所定時間経過後に入力処理部42を通じて各庫内温度センサS2から庫内温度t1を入力した場合(ステップS501:Yes)、メモリ48から読み出した基準内部温度情報に含まれる基準内部温度と、庫内温度t1とを比較して、基準内部温度から最も乖離した庫内温度を有する商品収容庫3を判断する(ステップS502,ステップS503,ステップS504)。上述したように、本実施の形態では基準内部温度は、上記設定内部温度tiと同じもので、かつ各商品収容庫3に共通のものであるから、各商品収容庫3の庫内温度t1(以下、右庫3aの庫内温度t1R、中庫3bの庫内温度t1C、左庫3cの庫内温度t1Lとも示す)を比較して、基準内部温度から最も乖離した庫内温度t1を有する商品収容庫3を判断する。
右庫3aの庫内温度t1Rが基準内部温度から最も乖離している場合(ステップS502:Yes,ステップS503:Yes)、ファン制御部40は、ファン駆動処理部46を通じて右庫3aの庫内送風ファン(以下、右庫内送風ファンとも称する)F1を駆動させ、中庫3bの庫内送風ファン(以下、中庫内送風ファンとも称する)F1及び左庫3cの庫内送風ファン(以下、左庫内送風ファンとも称する)F1を駆動停止にさせる(ステップS505,ステップS506)。
左庫3cの庫内温度t1Lが基準内部温度から最も乖離している場合(ステップS502:Yes,ステップS503:N0、あるいはステップS502:No,ステップS504:No)、ファン制御部40は、ファン駆動処理部46を通じて左庫内送風ファンF1を駆動させ、右庫内送風ファンF1及び中庫内送風ファンF1を駆動停止にさせる(ステップS507,ステップS508)。
中庫3bの庫内温度t1Cが基準内部温度から最も乖離している場合(ステップS502:No,ステップS504:Yes)、ファン制御部40は、ファン駆動処理部46を通じて中庫内送風ファンF1を駆動させ、右庫内送風ファンF1及び左庫内送風ファンF1を駆動停止にさせる(ステップS509,ステップS510)。
このようにしていずれかの庫内送風ファンF1を駆動させた後、ファン制御部40は、解除判定処理を実施する(ステップS511)。
図10は、図9に示した総送風量低減制御処理における解除判定処理の処理内容を示すフローチャートである。
この解除判定処理においてファン制御部40は、所定時間経過後に入力処理部42を通じて各庫内温度センサS2から庫内温度t1を入力した場合(ステップS511a:Yes)、メモリ48から読み出した解除温度情報に含まれる解除温度ticと、各庫内温度t1とを比較する(ステップS511b)。
全ての商品収容庫3の庫内温度t1(t1R,t1C,t1L)が解除温度ticを下回っている場合(ステップS511b:Yes)、ファン制御部40は、判断処理部44を通じて高冷却負荷状態を脱したとして解除判定をして(ステップS511c)、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
一方、全ての商品収容庫3の庫内温度t1が解除温度ticを下回っていない場合(ステップS511b:No)、ファン制御部40は、解除判定をしないでその後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
このような解除判定処理を実施することで、ファン制御部40は、解除判定をするまで上述したステップS501〜ステップS510の処理を繰り返す(ステップS512:No)。そして、ファン制御部40は、解除判定処理において解除判定をした場合(ステップS512:Yes)、ファン駆動処理部46を通じて全ての庫内送風ファンF1を駆動停止にして(ステップS513)、その後に手順をリターンさせて今回の総送風量低減制御処理を終了する。
かかる総送風量低減制御処理を実施したファン制御部40は、その後に手順をリターンさせて今回のファン駆動制御処理を終了する。
このファン駆動制御処理を実施することで、外気温度Tが基準外気温度Tsを上回る場合でも、各商品収容庫3の庫内温度を十分に低減させることができ、その後に庫内温度の検出結果に応じて庫内送風ファンF1を駆動させる通常冷却運転に移行させることができる。
以上説明したように、本実施の形態である冷媒回路装置によれば、外気温度Tが基準外気温度Tsを上回る場合において、各庫内温度t1が設定内部温度tiを上回るとき若しくは放熱温度t2が設定放熱温度tcを上回るとき、あるいは急速冷却運転指令が与えられたときに高冷却負荷状態にあると判断している。そして、かかる高冷却負荷状態であると判断した場合に、庫内熱交換器24への冷媒の供給を維持しながら、庫内温度t1が基準内部温度より最も乖離する商品収容庫3の庫内送風ファンF1を駆動させ、その他の商品収容庫3の庫内送風ファンF1を駆動停止にさせることを繰り返して庫内送風ファンF1のそれぞれの送風量の総量を低減させるので、圧縮機21に吸引される冷媒、すなわち庫内熱交換器24から圧縮機21に戻る冷媒が高温となってしまうことを抑制することができる。従って、高冷却負荷時においても圧縮機21が過負荷により異常停止してしまうことを防止することができる。
このように高冷却負荷時においても圧縮機21が異常停止してしまうことを防止することができるので、結果的に各商品収容庫3の内部空気を良好に冷却することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
上述した実施の形態では、庫内熱交換器24への冷媒の供給を維持しながら、庫内温度t1が基準内部温度より最も乖離する商品収容庫3の庫内送風ファンF1を駆動させ、その他の商品収容庫3の庫内送風ファンF1を駆動停止にさせることを繰り返して庫内送風ファンF1のそれぞれの送風量の総量を低減させていたが、本発明においては、庫内熱交換器24への冷媒の供給を維持しながら、庫内温度(内部温度)t1が基準内部温度より最も乖離する商品収容庫(対象室)3の庫内送風ファン(庫内送風手段)F1を最大出力で駆動させ、その他の商品収容庫(対象室)3の庫内送風ファン(庫内送風手段)F1を最小出力で駆動させることを繰り返して庫内送風ファンF1の送風量の総量を低減させても良い。これによっても、圧縮機21に吸引される冷媒、すなわち庫内熱交換器24から圧縮機21に戻る冷媒が高温となってしまうことを抑制することができ、高冷却負荷時においても圧縮機21が過負荷により異常停止してしまうことを防止することができる。
上述した実施の形態では、主経路20が右庫内熱交換器24aと中庫内熱交換器24bとを連結配管25aにより直列に接続して構成してあり、中庫内熱交換器24bを通過した冷媒が右庫内熱交換器24aを通過するようにしていたが、本発明においては、右庫内熱交換器24aと中庫内熱交換器24bとが連結配管25aにより直列に接続して構成してある必要はなく、各庫内熱交換器が並列に接続されている冷媒回路であっても構わない。
上述した実施の形態では、総送風量低減制御処理において、基準内部温度が各商品収容庫3に共通のものであったために各商品収容庫の庫内温度t1どうしを比較して、庫内温度t1が基準内部温度から最も乖離した商品収容庫3を判断していたが、本発明においては、基準内部温度が各対象室(商品収容庫3)毎に個別に定められている場合には、対象室の庫内温度と基準内部温度との差を対象室毎に求めて、庫内温度が基準内部温度から最も乖離した対象室を判断する。
10 冷媒回路
20 主経路
21 圧縮機
22 庫外熱交換器
221 第1庫外熱交換器
222 第2庫外熱交換器
23 膨張機構
24 庫内熱交換器
25 冷媒配管
27 分配器
30 高圧冷媒導入配管
31 加熱用熱交換器
32 戻経路
40 ファン制御部
42 入力処理部
44 判断処理部
46 ファン駆動処理部
48 メモリ
50 自販機制御部
F1 庫内送風ファン
F2 庫外送風ファン
S1 外気温度センサ
S2 庫内温度センサ
S3 放熱温度センサ

Claims (7)

  1. 3つ以上の対象室の内部にそれぞれ配設され、かつ膨張機構で断熱膨張させた冷媒を蒸発させて自身が配設された対象室の内部雰囲気を冷却する庫内熱交換器と、
    前記庫内熱交換器で蒸発させた冷媒を吸引して圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機で圧縮させた冷媒を導入して放熱させる庫外熱交換器と
    を冷媒配管で接続して構成した冷媒回路を備えた冷媒回路装置において、
    前記対象室の内部にそれぞれ設けられ、かつ自身が配設された対象室の内部雰囲気を送風する庫内送風手段と、
    外気温度が予め決められた基準外気温度を上回る場合において、前記対象室のそれぞれの内部温度が予め設定された設定内部温度を上回るとき若しくは前記庫外熱交換器における冷媒の放熱温度が予め設定された設定放熱温度を上回るとき、あるいは前記対象室のそれぞれの内部雰囲気を急速に冷却する急速冷却運転が行われるときに、前記庫内熱交換器への冷媒の供給を維持しながら前記庫内送風手段のそれぞれの送風量の総量を低減させる総送風量低減制御を行う制御手段と
    を備えたことを特徴とする冷媒回路装置。
  2. 前記制御手段は、前記対象室のうち内部温度が予め決められた基準内部温度より最も乖離する対象室の前記庫内送風手段を駆動させ、その他の対象室の前記庫内送風手段を駆動停止にさせることを繰り返して前記総送風量低減制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の冷媒回路装置。
  3. 前記制御手段は、前記対象室のうち内部温度が予め決められた基準内部温度より最も乖離する対象室の前記庫内送風手段を最大出力で駆動させ、その他の対象室の前記庫内送風手段を最小出力で駆動させることを繰り返して前記総送風量低減制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の冷媒回路装置。
  4. 前記冷媒回路は、
    前記庫内熱交換器と、前記圧縮機と、前記庫外熱交換器とを冷媒配管で接続して構成した主経路と、
    前記圧縮機で圧縮させた冷媒を導入して、加熱対象となる対象室に配設された加熱用熱交換器に供給し、該加熱用熱交換器で冷媒を凝縮させて該対象室の内部雰囲気を加熱させる高圧冷媒導入経路と、
    前記加熱用熱交換器で凝縮させた冷媒を導入して前記庫外熱交換器に供給して前記主経路に戻す戻経路と
    を備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の冷媒回路装置。
  5. 前記主経路は、複数の庫内熱交換器どうしを直列に接続して成り、一方の庫内熱交換器を通過した冷媒が他方の庫内熱交換器を通過するようにしたことを特徴とする請求項4に記載の冷媒回路装置。
  6. 前記膨張機構は、前記庫内熱交換器の上流側において該庫内熱交換器への冷媒の供給を許容若しくは規制するバルブと、該庫内熱交換器との間に配設したことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の冷媒回路装置。
  7. 前記冷媒として二酸化炭素を用いたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の冷媒回路装置。
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