JP5560937B2 - 冷媒回路装置 - Google Patents

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Description

本発明は、冷媒回路装置に関し、より詳細には、ヒートポンプ機能を有する冷媒回路を備えた冷媒回路装置に関する。
従来、ヒートポンプ機能を有する冷媒回路を備えた冷媒回路装置として次のようなものが知られている。すなわち、主経路と、高圧冷媒導入経路と、放熱経路と、戻経路とを有する冷媒回路を備えたものである。
主経路は、庫内熱交換器、圧縮機、庫外熱交換器及び電子膨張弁が冷媒配管で順次接続されて環状に構成されている。庫内熱交換器は、対象となる室の内部に配設されている。圧縮機は、庫内熱交換器を通過した冷媒を吸引し、吸引した冷媒を圧縮して高温高圧の状態にして吐出するものである。庫外熱交換器は、圧縮機で圧縮した冷媒を導入して凝縮させるものである。電子膨張弁は、庫外熱交換器で凝縮した冷媒を減圧して断熱膨張させるものである。
このような主経路においては、圧縮機で圧縮された冷媒が庫外熱交換器で凝縮し、凝縮した冷媒が電子膨張弁で断熱膨張され、庫内熱交換器で蒸発する。この庫内熱交換器で蒸発した冷媒は、圧縮機により吸引されて再び圧縮されて循環することになる。これにより庫内熱交換器が配設された室の内部空気は冷却されることになる。
高圧冷媒導入経路は、圧縮機で圧縮した冷媒を導入し、主経路を構成する庫内熱交換器のうち加熱対象となる室に配設されたものに供給することにより該庫内熱交換器で冷媒を凝縮させるものである。これにより該庫内熱交換器が配設された室の内部空気は加熱されることになる。
放熱経路は、庫内熱交換器で凝縮した冷媒を導入して、加熱側熱交換器に供給するものである。これにより加熱側熱交換器では、通過する冷媒が周囲空気と熱交換を行って放熱することになる。
戻経路は、加熱側熱交換器で放熱した冷媒を導入して、主経路に戻すものである。これにより戻経路を通過した冷媒は、主経路に至り、電子膨張弁で断熱膨張して所定の庫内熱交換器を通過した後、圧縮機に吸引されることになる。
このような構成を有する冷媒回路装置においては、圧縮機の起動時における動作不良を防止すべく、電子膨張弁の開度を全開にするとともに、冷媒回路の経路上に配設された各庫内熱交換器の入口側の電磁弁を開成させることで、圧縮機の吸入側と吐出側の圧力を平衡にさせていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−169495号公報
ところが、上述した冷媒回路装置では、膨張機構である電子膨張弁の開度を全開にするとともに、冷媒回路の経路上に配設された各庫内熱交換器の入口側の電磁弁を開成しているために、冷媒回路の電子膨張弁より上流側の高圧域から各庫内熱交換器を経由して圧縮機の吸入側に向けて冷媒を流すこととなり、結果的に冷媒回路の全域の圧力が等しいものとなってしまう。そのため、圧縮機を起動させても所望の状態になるまでに時間を要し、結果的に消費電力量を増大させることとなってしまう。
本発明は、上記実情に鑑みて、圧縮機の起動時の動作不良を回避することができるとともに、消費電力量の低減化を図ることができる冷媒回路装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る冷媒回路装置は、対象室の内部に配設された庫内熱交換器と、前記庫内熱交換器を通過した冷媒を吸引して圧縮する圧縮機と、前記圧縮機で圧縮した冷媒を凝縮させる庫外熱交換器とを冷媒配管で順次接続して構成した主経路と、自身に設けられた導入バルブが開成することにより前記圧縮機で圧縮した冷媒を導入し、かつ前記庫内熱交換器のうち加熱対象となる室に配設されたものに供給することにより、該庫内熱交換器で冷媒を凝縮させる高圧冷媒導入経路と、前記庫内熱交換器で凝縮した冷媒を加熱側熱交換器に供給する放熱経路と、前記加熱側熱交換器を通過した冷媒を前記主経路の庫内熱交換器の上流側に戻す戻経路と、前記主経路に設けられ、少なくとも前記庫外熱交換器で凝縮した冷媒を断熱膨張させる膨張機構と、前記圧縮機で圧縮した冷媒を前記庫外熱交換器へ送出する第1送出状態と、前記圧縮機で圧縮した冷媒を前記高圧冷媒導入経路へ送出する第2送出状態との間で択一的に切り換え可能な切換バルブとを備えた冷媒回路装置において、前記庫外熱交換器から前記膨張機構に至る経路の途中の分岐点より分岐し、前記庫内熱交換器から前記圧縮機に至る経路の途中の合流点に合流する態様で設けられたバイパス配管と、前記バイパス配管に配設され、自身が閉成する場合には該バイパス配管における冷媒の通過を規制する一方、自身が開成する場合には該バイパス配管における冷媒の通過を許容するバイパスバルブと、前記圧縮機の吐出側の圧力と、前記圧縮機の吸引側の圧力との圧力差が予め決められた大きさを超える場合に、前記切換バルブを第1送出状態にし、かつ前記バイパスバルブを開成させてから、前記圧縮機を駆動させる制御手段とを備えたことを特徴とする。
また本発明は、上記冷媒回路装置において、前記制御手段は、前記圧縮機が駆動開始してから予め決められた時間が経過するまで前記切換バルブを第1送出状態にし、かつ前記バイパスバルブを開成させることを特徴とする。
本発明の冷媒回路装置によれば、制御手段が、三方弁を第1送出状態にし、かつバイパスバルブを開成させてから圧縮機を駆動させるので、圧縮機の駆動前に庫外熱交換器等に貯留する高圧冷媒を、分岐点を経由してバイパス配管を通過させ、合流点を経て圧縮機の吸入側に流入させることができ、圧縮機の吸入側の圧力と吐出側の圧力とを略等しい大きさにすることができる。よって、従来のように冷媒回路の全域を等しい温度にすることがないので、圧縮機の駆動後に所望の状態になるのに要する時間を短縮させることができ、消費電力量を低減させることができる。従って、圧縮機の起動時の動作不良を回避することができるとともに、消費電力量の低減化を図ることができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態である冷媒回路装置が適用された自動販売機の内部構造を正面から見た場合を示す断面図である。 図2は、図1に示した自動販売機の内部構造を示すものであり、右側の商品収容庫の断面側面図である。 図3は、図1及び図2に示した自動販売機に適用された冷媒回路装置を概念的に示す概念図である。 図4は、図3に示した冷媒回路装置の制御系を模式的に示すブロック図である。 図5は、図3に示した冷媒回路装置においてCCC運転をする場合の冷媒の流れを示す概念図である。 図6は、図3に示した冷媒回路装置においてHHC運転をする場合の冷媒の流れを示す概念図である。 図7は、図4に示した制御手段が実行する圧力平衡処理の処理内容を示すフローチャートである。 図8は、図3に示した冷媒回路装置において圧力平衡処理を行うことによる冷媒の流れを示す概念図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る冷媒回路装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態である冷媒回路装置が適用された自動販売機の内部構造を正面から見た場合を示す断面図である。ここで例示する自動販売機は、本体キャビネット1を備えている。
本体キャビネット1は、前面が開口した直方状の形態を成すものである。この本体キャビネット1には、その内部に例えば2つの断熱仕切板2によって仕切られた3つの独立した商品収容庫3が左右に並んだ態様で設けてある。この商品収容庫3は、缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の商品を所望の温度に維持した状態で収容するためのもので、断熱構造を有している。
図2は、図1に示した自動販売機の内部構造を示すものであり、右側の商品収容庫3の断面側面図である。尚、ここでは右側の商品収容庫3(以下、適宜右庫3aとも称する)の内部構造について示すが、中央の商品収容庫3(以下、適宜中庫3bとも称する)及び左側の商品収容庫3(以下、適宜左庫3cとも称する)の内部構造も右庫3aと略同じような構成である。尚、本明細書における右側とは、自動販売機を正面から見た場合の右方を示し、左側とは、自動販売機を正面から見た場合の左方を示す。
かかる図2に示すように、本体キャビネット1の前面には、外扉4及び内扉5が設けてある。外扉4は、本体キャビネット1の前面開口を開閉するためのものであり、内扉5は、商品収容庫3の前面を開閉するためのものである。この内扉5は、上下に分割してあり、上側の扉5aは商品を補充する際に開閉するものである。
上記商品収容庫3には、商品収納ラック6、搬出機構7及び搬出シュータ8が設けてある。商品収納ラック6は、商品を上下方向に沿って並ぶ態様で収納するためのものである。搬出機構7は、商品収納ラック6の下部に設けてあり、この商品収納ラック6に収納された商品群の最下位にある商品を1つずつ搬出するためのものである。搬出シュータ8は、搬出機構7から搬出された商品を外扉4に設けられた商品取出口4aに導くためのものである。
図3は、図1及び図2に示した自動販売機に適用された冷媒回路装置を概念的に示す概念図であり、図4は、図3に示した冷媒回路装置の制御系を模式的に示すブロック図である。ここで例示する冷媒回路装置は、主経路20、高圧冷媒導入経路30、放熱経路40及び戻経路50を有する冷媒回路10を備えて構成してある。冷媒回路10は、内部に冷媒(例えばR134a)が封入されている。
主経路20は、圧縮機21、庫外熱交換器22及び庫内熱交換器24を冷媒配管25にて順次接続して構成してある。
圧縮機21は、図2にも示すように機械室9に配設してある。機械室9は、本体キャビネット1の内部であって商品収容庫3と区画され、かつ商品収容庫3の下方側の室である。この圧縮機21は、吸引口を通じて冷媒を吸引し、吸引した冷媒を圧縮して高温高圧の状態(高温高圧冷媒)にして吐出口より吐出するものである。
庫外熱交換器22は、図2にも示すように圧縮機21と同様に機械室9に配設してある。この庫外熱交換器22は、圧縮機21で圧縮された冷媒が通過する場合には、該冷媒を凝縮させるものである。
この庫外熱交換器22と圧縮機21とを接続する冷媒配管25には、三方弁261が設けてある。かかる三方弁261については後述する。
庫内熱交換器24は、複数(図示の例では3つ)設けてあり、各商品収容庫3の内部低域であって、背面ダクトD(図2参照)の前面側に配設してある。これら庫内熱交換器24と庫外熱交換器22とを接続する冷媒配管25は、その途中の第1分岐点P1で3つに分岐して、右庫3aに配設された庫内熱交換器24(以下、右庫内熱交換器24aとも称する)の入口側に、中庫3bに配設された庫内熱交換器24(以下、中庫内熱交換器24bとも称する)の入口側に、左庫3cの内部に配設された庫内熱交換器24(以下、左庫内熱交換器24cとも称する)の入口側にそれぞれ接続してある。
また、この冷媒配管25においては、第1分岐点P1から右庫内熱交換器24a、中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24cのそれぞれに至る途中に入口側低圧電磁弁262a,262b,262c及び膨張機構231,232,233が設けてある。入口側低圧電磁弁262a,262b,262cは、開閉可能な弁体であり、図4に示す制御手段70から開指令が与えられた場合には開成して冷媒の通過を許容する一方、閉指令が与えられた場合には閉成して冷媒の通過を規制するものである。
膨張機構231,232,233は、例えばキャピラリーチューブや電子膨張弁等により構成してあり、通過する冷媒を減圧して断熱膨張させるものである。
上記庫内熱交換器24の出口側に接続された冷媒配管25は、途中の第1合流点P2で合流して圧縮機21に接続している。尚、中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24cの出口側から第1合流点P2に至る冷媒配管25の途中には出口側低圧電磁弁263b,263cが配設してある。かかる出口側低圧電磁弁263b,263cは、開閉可能な弁体であり、制御手段70から開指令が与えられた場合には開成して冷媒の通過を許容する一方、閉指令が与えられた場合には閉成して冷媒の通過を規制するものである。
このような主経路20において、図3中の符号27及び281は、内部熱交換器及びリリーフバルブである。内部熱交換器27は、高圧冷媒と低圧冷媒との間で熱交換させるものである。リリーフバルブ281は、圧縮機21から三方弁261に至る冷媒配管25の途中と、三方弁261から庫外熱交換器22に至る冷媒配管25の途中とを接続するリリーフ配管28の途中に設けてある。このリリーフバルブ281は、常態においては閉成しているが、圧縮機21の吐出側の圧力が予め決められた大きさを超える場合に開成して高圧冷媒の通過を許容するものである。
高圧冷媒導入経路30は、三方弁261に連結され、その途中で分岐して、一方が中庫内熱交換器24bの入口側の冷媒配管25に、他方が左庫内熱交換器24cの入口側の冷媒配管25にそれぞれ合流する高圧冷媒導入配管31により構成された経路である。この高圧冷媒導入経路30は、圧縮機21で圧縮された冷媒(高圧冷媒)を導入する経路である。
ここで三方弁261は、圧縮機21で圧縮した冷媒を庫外熱交換器22へ送出する第1送出状態と、圧縮機21で圧縮した冷媒を高圧冷媒導入経路30へ送出する第2送出状態との間で択一的に切り換え可能な切換バルブである。かかる三方弁261の切換動作は、制御手段70から与えられる指令に応じて行われる。
上記高圧冷媒導入配管31においては、分岐個所の下流側にそれぞれ高圧導入バルブ321,322が設けてある。高圧導入バルブ321,322は、開閉可能な弁体であり、制御手段70から開指令が与えられた場合には開成して冷媒の通過を許容する一方、閉指令が与えられた場合には閉成して冷媒の通過を規制するものである。
つまり、中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24cは、高圧冷媒導入経路30を通じて圧縮機21で圧縮された冷媒が供給された場合には、通過する冷媒を凝縮させて対象となる商品収容庫3(中庫3b、左庫3c)の内部空気を加熱するものである。
放熱経路40は、中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24cの出口側に接続された冷媒配管25のそれぞれの途中で分岐され、第2合流点P3で合流し、庫外熱交換器22に隣接する態様で配設された加熱側熱交換器42の入口側に接続された放熱配管41により構成された経路である。この放熱経路40は、中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24cの少なくとも一方で凝縮した冷媒を加熱側熱交換器42に供給するためのものである。
加熱側熱交換器42は、上記庫外熱交換器22に隣接する態様で配設してあり、自身を通過する冷媒と周囲空気との間で熱交換させて、該冷媒を放熱させるものである。すなわち、放熱経路40は、庫内熱交換器24で凝縮した冷媒を導入して加熱側熱交換器42に送出し、該加熱側熱交換器42にて該冷媒を放熱させるものである。
このような放熱経路40を構成する放熱配管41の途中、すなわち中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24cの出口側に接続された冷媒配管25との分岐点から第2合流点P3に至る途中に、それぞれ逆止弁431,432が設けてある。
戻経路50は、加熱側熱交換器42の出口側に接続され、かつ主経路20を構成する冷媒配管25、すなわち庫外熱交換器22と第1分岐点P1(図示の例では内部熱交換器27)との間の冷媒配管25の第3合流点P4に接続する戻配管51により構成されたものである。この戻経路50は、加熱側熱交換器42で放熱した冷媒を導入し、主経路20の庫内熱交換器24の上流側に戻すためのものである。
また、図3に示すように、庫外熱交換器22と第3合流点P4との間の冷媒配管25、並びに戻配管51の途中には逆止弁263d,511が設けてある。
以上のような構成を有する冷媒回路10においては、上記構成の他に、バイパス経路60を備えている。バイパス経路60は、庫外熱交換器22(図示の例では逆止弁263d)から第3合流点P4に至る冷媒配管25の途中の第2分岐点P5から分岐し、第1合流点P2と圧縮機21(図示の例では内部熱交換器27)との冷媒配管25の途中の第4合流点P6に合流する態様で設けられたバイパス配管61により構成してある。このようなバイパス配管61には、バイパスバルブ62が設けてある。
バイパスバルブ62は、開閉可能な弁体であり、後述する制御手段70から開指令が与えられた場合には開成して冷媒の通過を許容する一方、閉指令が与えられた場合には閉成して冷媒の通過を規制するものである。
次に、図4を参照しながら上記冷媒回路装置の制御系について説明する。図4中の符号S1及びS2は、それぞれ吸入側圧力センサ及び吐出側圧力センサである。吸入側圧力センサS1は、圧縮機21の吸入側における圧力を検出するものであり、その検出結果を検出信号として制御手段70に与えるものである。吐出側圧力センサS2は、圧縮機21の吐出側における圧力を検出するものであり、その検出結果を検出信号として制御手段70に与えるものである。
制御手段70は、内蔵するメモリ(図示せず)や記憶部70aに記憶されたプログラムやデータにしたがって動作するものであり、本実施の形態の特徴的なものとして、入力処理部71、圧力差算出処理部72、バルブ駆動処理部73及び圧縮機駆動処理部74を備えている。
入力処理部71は、吸入側圧力センサS1や吐出側圧力センサS2から与えられた検出信号を入力処理するものである。
圧力差算出処理部72は、入力処理部71を通じて入力処理された検出信号より、吸入側の検出圧力と、吐出側の検出圧力との圧力差を算出するものである。
バルブ駆動処理部73は、三方弁261、入口側低圧電磁弁262a,262b,262c、出口側低圧電磁弁263b,263c、高圧導入バルブ321,322、バイパスバルブ62の切換動作、あるいは開閉動作を制御するものである。
特に本実施の形態において特徴的な処理としては、上記圧力差算出処理部72を通じて圧力差が算出されると、記憶部70aより予め記憶されている基準圧力差に関する情報を読み出し、圧力差算出処理部72を通じて算出された圧力差と、記憶部70aから読み出した基準圧力差とを比較して、算出圧力差が基準圧力差を上回る場合には、三方弁261を第1送出状態にし、かつバイパスバルブ62を開成させるものである。圧縮機駆動処理部74は、圧縮機21を駆動、あるいは駆動停止させるものである。
以上のような構成を有する冷媒回路装置は、次のようにして商品収容庫3に収容された商品を冷却、あるいは加熱する。
まず、CCC運転(すべての商品収容庫3の内部空気を冷却する運転)を行う場合について説明する。この場合、制御手段70は、バルブ駆動処理部73を通じて、三方弁261を第1送出状態に切り換えるとともに、高圧導入バルブ321,322及びバイパスバルブ62を閉成させ、更に入口側低圧電磁弁262a,262b,262c及び出口側低圧電磁弁263b,263cを開成させる。これにより圧縮機21で圧縮された冷媒は、図5に示すように循環する。
すなわち、圧縮機21で圧縮された冷媒は、第1送出状態となる三方弁261を通過して庫外熱交換器22に至る。庫外熱交換器22に至った冷媒は、該庫外熱交換器22を通過中に、周囲空気(外気)に放熱して凝縮する。庫外熱交換器22で凝縮した冷媒は、第1分岐点P1で3つに分岐した後、膨張機構231,232,233でそれぞれ断熱膨張し、右庫内熱交換器24a、中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24cに至り、各庫内熱交換器24で蒸発して商品収容庫3の内部空気から熱を奪い、該内部空気を冷却する。冷却された内部空気は、各庫内送風ファンの駆動により内部を循環し、これにより各商品収容庫3に収容された商品は、循環する内部空気に冷却される。各庫内熱交換器24で蒸発した冷媒は、第1合流点P2で合流した後、圧縮機21に吸引され、圧縮機21に圧縮されて上述した循環を繰り返す。
次に、HHC運転(中庫3b及び左庫3cの内部空気を加熱し、かつ右庫3aの内部空気を冷却する運転)を行う場合について説明する。この場合、制御手段70は、バルブ駆動処理部73を通じて、三方弁261を第2送出状態に切り換えるとともに、入口側低圧電磁弁262b,262c、出口側低圧電磁弁263b,263c及びバイパスバルブ62を閉成させ、更に高圧導入バルブ321,322及び入口側低圧電磁弁262aを開成させる。これにより圧縮機21で圧縮された冷媒は、図6に示すように循環する。
すなわち、圧縮機21で圧縮された冷媒は、第2送出状態となる三方弁261を通過して高圧冷媒導入配管31に至り、該高圧冷媒導入配管31を通過して中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24cに至る。中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24cに至った冷媒は、該熱交換器を通過中に、中庫3b及び左庫3cの内部空気とそれぞれ熱交換し、該内部空気に放熱して凝縮する。これにより、中庫3b及び左庫3cの内部空気を加熱する。加熱された内部空気は、図示せぬ庫内送風ファンの駆動により、中庫3b及び左庫3cのそれぞれの内部を循環し、これにより各商品収容庫3(中庫3b及び左庫3c)に収容された商品は、循環する内部空気に加熱される。
中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24cで凝縮した冷媒は、放熱経路40を構成する放熱配管41を通過して加熱側熱交換器42に至り、該加熱側熱交換器42で周囲空気に放熱する。加熱側熱交換器42で放熱した冷媒は、戻配管51を通過して第3合流点P4より主経路20に流入し、開成する入口側低圧電磁弁262aを通過する。入口側低圧電磁弁262aを通過した冷媒は、膨張機構231で断熱膨張して右庫内熱交換器24aに至り、この右庫内熱交換器24aで蒸発して右庫3aの内部空気から熱を奪い、該内部空気を冷却する。冷却された内部空気は、右庫内送風ファンF1(図2参照)の駆動により右庫3aの内部を循環し、これにより右庫3aに収容された商品は冷却される。右庫内熱交換器24aで蒸発した冷媒は、圧縮機21に吸引され、圧縮機21に圧縮されて上述した循環を繰り返す。そして、各商品収容庫3の庫内温度が所望の温度になると、圧縮機21を駆動停止させる。
図7は、図4に示した制御手段が実行する圧力平衡処理の処理内容を示すフローチャートである。かかる圧力平衡処理は、圧縮機21が駆動停止している場合であって、商品収容庫3の庫内温度が運転開始温度に近接した場合に実行するものである。ここでは、上記HHC運転を行った後に圧縮機21が駆動停止した状態にあるものとして説明する。尚、三方弁261は、第2送出状態であり、入口側低圧電磁弁262a,262b,262c、出口側低圧電磁弁263b,263c、高圧導入バルブ321,322及びバイパスバルブ62が閉成しているものとして説明する。
図7に示す圧力平衡処理において制御手段70は、吸入側圧力センサS1及び吐出側圧力センサS2がそれぞれ圧力を検出した検出信号を入力処理部71で入力処理した場合(ステップS101:Yes)、圧力差算出処理部72を通じて、吸入側の検出圧力と吐出側の検出圧力との圧力差を算出する(ステップS102)。
上記圧力差算出処理部72を通じて圧力差が算出されると、制御手段70は、バルブ駆動処理部73を通じて記憶部70aより予め記憶されている基準圧力差に関する情報を読み出し、圧力差算出処理部72を通じて算出された圧力差と、記憶部70aから読み出した基準圧力差とを比較する。そして、算出圧力差が基準圧力差を上回る場合には(ステップS103:Yes)、バルブ駆動手段を通じて三方弁261を第1送出状態にし、かつバイパスバルブ62を開成させる(ステップS104,ステップS105)。
このように三方弁261を第1送出状態にし、かつバイパスバルブ62を開成させることにより、図8に示すように、庫外熱交換器22等に貯留する高圧冷媒が、第2分岐点P5を経由してバイパス配管61を通過し、第4合流点P6を経て内部熱交換器27を通過して圧縮機21の吸入側に流れる。これにより、圧縮機21の吸入側の圧力と吐出側の圧力とは、略等しい大きさになる。
その後、制御手段70は、圧縮機駆動処理部74を通じて圧縮機21に駆動指令を与えて駆動させる(ステップS106)。そして、ステップS104及びステップS105の処理を実施してから内蔵する時計機能により計測した時間が予め設定された設定時間を経過すると、制御手段70は、バルブ駆動処理部73を通じてバイパスバルブ62を閉成させ(ステップS108)、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。
これによれば、その後に例えば三方弁261を第2送出状態に切り換えるとともに、入口側低圧電磁弁262b,262c、出口側低圧電磁弁263b,263c及びバイパスバルブ62を閉成させ、更に高圧導入バルブ321,322及び入口側低圧電磁弁262aを開成させてHHC運転(通常運転)を行うことができる。
上記ステップS103において、算出圧力差が基準圧力差を上回っていない場合には(ステップS103:No)、制御手段は、圧縮機駆動処理部74を通じて圧縮機を駆動させ(ステップS109)、その後に手順をリターンさせて今回の処理を終了する。この場合には、圧力差が比較的大きいものではないため、圧縮機を駆動させても動作不良が生ずる虞れがない。
以上説明したような本実施の形態である冷媒回路装置によれば、制御手段70が、三方弁261を第1送出状態にし、かつバイパスバルブ62を開成させてから圧縮機21を駆動させるので、圧縮機21の駆動前に庫外熱交換器22等に貯留する高圧冷媒を、第2分岐点P5を経由してバイパス配管61を通過させ、第4合流点P6を経て圧縮機21の吸入側に流入させることができ、圧縮機21の吸入側の圧力と吐出側の圧力とを略等しい大きさにすることができる。よって、従来のように冷媒回路の全域を等しい温度にすることがないので、圧縮機21の駆動後に所望の状態になるのに要する時間を短縮させることができ、消費電力量を低減させることができる。従って、圧縮機21の起動時の動作不良を回避することができるとともに、消費電力量の低減化を図ることができる。
以上のように、本発明に係る冷媒回路装置は、例えば缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の商品を販売する自動販売機に有用である。
1 本体キャビネット
10 冷媒回路
20 主経路
21 圧縮機
22 庫外熱交換器
231 膨張機構
232 膨張機構
233 膨張機構
24 庫内熱交換器
24a 右庫内熱交換器
24b 中庫内熱交換器
24c 左庫内熱交換器
25 冷媒配管
261 三方弁
262a 入口側低圧電磁弁
262b 入口側低圧電磁弁
262c 入口側低圧電磁弁
263b 出口側低圧電磁弁
263c 出口側低圧電磁弁
30 高圧冷媒導入経路
31 高圧冷媒導入配管
321 高圧導入バルブ
322 高圧導入バルブ
40 放熱経路
41 放熱配管
42 加熱側熱交換器
50 戻経路
51 戻配管
60 バイパス経路
61 バイパス配管
62 バイパスバルブ
70 制御手段
71 入力処理部
72 圧力差算出処理部
73 バルブ駆動処理部
74 圧縮機駆動処理部

Claims (2)

  1. 対象室の内部に配設された庫内熱交換器と、前記庫内熱交換器を通過した冷媒を吸引して圧縮する圧縮機と、前記圧縮機で圧縮した冷媒を凝縮させる庫外熱交換器とを冷媒配管で順次接続して構成した主経路と、
    自身に設けられた導入バルブが開成することにより前記圧縮機で圧縮した冷媒を導入し、かつ前記庫内熱交換器のうち加熱対象となる室に配設されたものに供給することにより、該庫内熱交換器で冷媒を凝縮させる高圧冷媒導入経路と、
    前記庫内熱交換器で凝縮した冷媒を加熱側熱交換器に供給する放熱経路と、
    前記加熱側熱交換器を通過した冷媒を前記主経路の庫内熱交換器の上流側に戻す戻経路と、
    前記主経路に設けられ、少なくとも前記庫外熱交換器で凝縮した冷媒を断熱膨張させる膨張機構と、
    前記圧縮機で圧縮した冷媒を前記庫外熱交換器へ送出する第1送出状態と、前記圧縮機で圧縮した冷媒を前記高圧冷媒導入経路へ送出する第2送出状態との間で択一的に切り換え可能な切換バルブと
    を備えた冷媒回路装置において、
    前記庫外熱交換器から前記膨張機構に至る経路の途中の分岐点より分岐し、前記庫内熱交換器から前記圧縮機に至る経路の途中の合流点に合流する態様で設けられたバイパス配管と、
    前記バイパス配管に配設され、自身が閉成する場合には該バイパス配管における冷媒の通過を規制する一方、自身が開成する場合には該バイパス配管における冷媒の通過を許容するバイパスバルブと、
    前記圧縮機の吐出側の圧力と、前記圧縮機の吸引側の圧力との圧力差が予め決められた大きさを超える場合に、前記切換バルブを第1送出状態にし、かつ前記バイパスバルブを開成させてから、前記圧縮機を駆動させる制御手段と
    を備えたことを特徴とする冷媒回路装置。
  2. 前記制御手段は、前記圧縮機が駆動開始してから予め決められた時間が経過するまで前記切換バルブを第1送出状態にし、かつ前記バイパスバルブを開成させることを特徴とする請求項1に記載の冷媒回路装置。
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