JP5024198B2 - 自動販売機 - Google Patents

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Description

本発明は、内部が複数室に画成された商品収納庫の各室にそれぞれ冷却用熱交換器を設けるとともに、商品収納庫の各室のうち少なくとも一室に加熱用熱交換器を設けて、この室を冷却/加熱切替室に形成し、冷媒にCO2 冷媒を用いてなる自動販売機に係り、より詳しくは冷却/加熱切替室が小さく、この冷却/加熱切替室内の2つの熱交換器、特に加熱用熱交換器の容積(熱交換部の配管長さや冷却フィンの面積)を充分に確保できない場合でも、ヒートポンプ回路において、冷却能力や加熱能力を維持することのできる自動販売機に関する。
従来より、内部が複数室に画成された商品収納庫の各室にそれぞれ冷却用熱交換器を設けるとともに、商品収納庫の各室のうち少なくとも一室に加熱用熱交換器を設けて、この室を冷却/加熱切替室に形成して、運転モードを、全室冷却運転モード(以下、これを「CCC運転モード」という)と冷却・加熱同時運転モード(以下、これを「HCC運転モード」という)との間で切替可能な自動販売機は知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、炭酸ガス(CO2 )を冷媒として使用する冷却装置を備えた自動販売機も知られている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−227833号公報 特開2006−011493号公報
運転モードを、CCC運転モードとHCC運転モードとの間で切替可能な自動販売機において、外部熱交換器は、CCC運転時に冷媒を冷却するための充分な能力を有するように設計されている。このことは、CO2 を冷媒とするヒートポンプ回路においても同様である。
ところで、CO2 ヒートポンプ回路においては、高圧側熱交換器の出口温度を下げて、冷却能力を確保することが望ましい。しかし、超臨界域で出口温度を下げれば、高低圧差が大きくなり、圧縮機の電力が増大する。単にCO2 冷媒を超臨界における高圧を8.5〜9.5Mpaの範囲に収めるようにすると、高圧側熱交換器の出口温度が下がらず、冷却側の熱量(エンタルピ)が大きくとれず、冷却能力が不足する。
また、機種によっては庫内幅(特に冷却/加熱切替室の幅)が小さく、CO2 ヒートポンプ回路の加熱用熱交換器の大きさが極度に制限され、加熱能力(放熱量)が小さくなることがある。これを解消するため、HCC運転時にCO2 冷媒をガスクーラに流して放熱することが考えられるが、それではCO2 冷媒を冷却する能力が高くなり過ぎて、高圧が下がり過ぎてしまい、その結果、加熱も冷却も十分な熱量がとれなくなる。
本発明の技術的課題は、CO2 を冷媒とするヒートポンプ回路において加熱用熱交換器の大きさが極度に制限された場合でも超臨界における高圧を所定の範囲に収めることができて加熱能力も冷却能力も維持できるようにすることにある。
(1)本発明に係る自動販売機は、CO2 冷媒を超臨界域まで圧縮可能な圧縮機と、CO2 冷媒を冷却するガスクーラと、CO2 冷媒を膨張させる膨張弁と、内部が複数室に画成された商品収納庫の各室にそれぞれ設けられた冷却用熱交換器と、商品収納庫の各室のうち少なくとも一室に新たに設けられた加熱用熱交換器と、ガスクーラによる冷却よりも能力を小さく設定され加熱用交換器とガスクーラとの間に設けられてCO2 冷媒を冷却する補助熱交換器と、補助熱交換器出口の冷媒温度を検出する温度センサと、補助熱交換器の熱交換を促進し庫外へ排熱する室外ファンと、ガスクーラをショートカットするバイパス配管と、ガスクーラとバイパス配管との間で選択的にCO2 冷媒の流れを切り替えるための弁と、圧縮機から吐出されたCO2 冷媒を加熱用熱交換器に供給した後、補助熱交換器で冷却し、その後、バイパス配管から膨張弁を介して加熱用熱交換器が設置されている室を除く他室の冷却用熱交換器に供給する冷却・加熱同時運転中に、超臨界における高圧を所定の範囲に収めるために、温度センサにて検出される補助熱交換器出口の冷媒温度に応じて室外ファンの出力を制御するとともに、補助熱交換器出口の冷媒温度が所定値を超えた時に弁をガスクーラ側に切り替えて、補助熱交換器とガスクーラとを直列に接続することで、放熱量を調整する処理を行う制御装置と、を備えるものである。
本発明の自動販売機においては、ガスクーラによる冷却よりも能力を小さく設定された補助熱交換器を加熱用交換器とガスクーラとの間に設けてCO2 冷媒を冷却するとともに、冷却・加熱同時運転中に、超臨界における高圧を所定の範囲に収めるために、温度センサにて検出される補助熱交換器出口の冷媒温度に応じて室外ファンの出力を制御するようにしているので、CO2 ヒートポンプ回路において加熱用熱交換器の大きさが極度に制限された場合でも、超臨界域で補助熱交換器出口の温度を下げて高圧を所定の範囲に収めることができる。つまり、ある程度の高圧を確保しつつ吐出温度を上げて、加熱能力も冷却能力も維持することができる。
また、補助熱交換器出口の冷媒温度が所定値を超えた時には、冷却能力の高いガスクーラ流しを行うので、超臨界における高圧が所定の範囲を超えて上昇するのを短時間で修正してこれを所定の範囲に収めることができる。
以下、図示実施形態に基づき本発明を説明する。なお、ここでは商品収納庫の内部が3室に画成され、そのうちの一室が2つの熱交換器すなわち冷却用熱交換器(蒸発器)と加熱用熱交換器(凝縮器)とを備えた冷却/加熱切替室に構成され、他の二室は冷却用熱交換器(蒸発器)のみを備えた冷却室に構成されているものを例に挙げて説明するが、本発明はこれに限定されるものでなく、二室以上の冷却/加熱切替室を有しているものであってもよいし、冷却室のいずれかにヒータを設置し、このヒータを用いた冷却/加熱切替室をさらに有するものであってもよい。さらに、商品収納庫の内部が3室以上に画成されていてもよいものである。また、ここでは圧縮機として二段式圧縮機を用いるものを例に挙げて説明するが、本発明はこれに限定されるものでなく、単段式圧縮機の使用も可能である。
図1は本発明の一実施形態に係る自動販売機の制御部の構成を示すブロック図、図2はその冷却・加熱同時運転(HCC運転)時の制御部の動作を示すフローチャート、図3はその補助熱交換器と室外ファンによりCO2 冷媒の冷却を行うHCC運転モードA時の冷媒の流れを示す冷媒回路図、図4はその補助熱交換器と室外ファンとガスクーラによりCO2 冷媒の冷却を短時間行うHCC運転モードB時のCO2 冷媒の流れを示す冷媒回路図、図5はその全室冷却運転(CCC運転)モード時のCO2 冷媒の流れを示す冷媒回路図、図6はその効果を比較例(完全ガスクーラ流し:サイクルd)と共に示すモリエル線図であり、各図において同一または相当する部分には同一の符号を付してある。
本実施形態の自動販売機は、図3乃至図5のように商品収納庫1の内部が三室1a,1b,1cに画成され、そのうちの一室1aが2つの熱交換器すなわち冷却用熱交換器(蒸発器)17aと加熱用熱交換器(凝縮器)18とを備えた冷却/加熱切替室に構成され、他の二室1b,1cが冷却用熱交換器(蒸発器)17b,17cのみを備えた冷却室に構成されている。なお、冷却室の一方の室、例えば室1bにヒータを設けて、室1bをヒータと蒸発器17bとによる冷却/加熱切替室としてもよい。
冷却装置は、基本的に圧縮機と、ガスクーラ13aと、膨張弁と、前述の蒸発器17a,17b,17c及び凝縮器18と、内部熱交換器19と、ガスクーラ13aによる冷却よりも能力を小さく設定され凝縮器18とガスクーラ13aとの間に設けられてCO2 冷媒を冷却する補助熱交換器13bと、補助熱交換器13bの熱交換を促進し庫外へ排熱する室外ファン12とから構成される。
これを更に詳述すると、圧縮機は、CO2 冷媒を中間圧力にまで圧縮する一段目圧縮部11aと冷媒を所定圧力にまで圧縮する二段目圧縮部11bとを具備する二段式圧縮機(以下、単に「圧縮機」という)11から構成されている。
ガスクーラ13aは、CO2 冷媒の熱エネルギを放熱する機能を持ち、ここでは全室冷却運転(CCC運転)モード時CO2 冷媒を冷却するために必要な能力よりも大きな冷却能力を有するように設定され、余剰冷却能力分が補助熱交換器13bとして構成されている。したがって、室外ファン12は、ガスクーラ13aと補助熱交換器13bとに共有化され、室外ファンによってガスクーラ13aの熱交換も促進し庫外へ排熱することができる。
膨張弁は、CO2 冷媒を膨張させ低圧低温のCO2 冷媒にする電子膨張弁14と、電子膨張弁14にて膨張させられ分流器15にて各室に分配された低圧低温のCO2 冷媒をさらに膨張させて蒸発器17a,17b,17cにそれぞれ供給するキャピラリ16a,16b,16cとから構成されている。
内部熱交換器19は、蒸発後の低圧低温冷媒が依然保有する冷熱を回収するために、冷熱の一部を電子膨張弁14に流入する前のCO2 冷媒に受け渡す機能を有する。
また、ガスクーラ13aをショートカットするバイパス配管21dと、二段目圧縮部11bの吐出側冷媒流路をガスクーラ13aとバイパス配管21dとの間で切り替える三方弁22bが設けられている。さらに、二段目圧縮部11bの吐出側と三方弁22bとを接続する配管21bの途中から分岐して凝縮器18の上流側とを接続する配管21aと、その分岐点に配置されて二段目圧縮部11bの吐出側冷媒流路を三方弁22bと凝縮器18との間で切り替える三方弁22aが設けられている。
また、蒸発器17a,17b,17cへのCO2 冷媒の流入を制御する電磁弁23a,23b,23cが設けられている。
また、凝縮器18の下流側の配管21cとガスクーラ13aの下流側の配管21fには、それぞれCO2 冷媒が一定の方向に流れるように制御する逆止弁24a,24bが設けられているとともに、ガスクーラ下流側の逆止弁24bと内部熱交換器19の高圧配管との間に、CO2 冷媒中のコンタミを金網等で除去するフィルタストレーナ25が設置されている。
また、補助熱交換器出口の冷媒温度を検出する温度センサ26が設けられている。
また、各蒸発器17a,17b,17cの下流側配管を一つにまとめる集合管27が設けられており、この集合管27を介して各蒸発器17a,17b,17cと内部熱交換器19の低圧配管とが接続されるようになっている。
制御部は、図1のように制御装置31が、庫内温度等にも基づいて圧縮機11をオン/オフ制御するとともに、運転モードに応じて三方弁22a,22b及び電磁弁23a,23b,23cをオン/オフ制御する。また、HCC運転中に超臨界における高圧を所定の範囲(8.5〜9.5Mpaの範囲)に収めるために、記憶部32に予め記憶されている補助熱交換器出口の冷媒温度Tに対する室外ファン12と三方弁22bの制御テーブル32aに基づいて、室外ファン12と三方弁22bを以下のように制御する機能を有している。すなわち、温度センサ26にて検出される補助熱交換器出口の冷媒温度Tが60℃より低い(T<60℃)時は、室外ファン12の出力0%で三方弁22bをOFF、補助熱交換器出口の冷媒温度Tが60〜65℃の間(60℃≦T<65℃)は、室外ファン12の出力20%で三方弁22bをOFF、補助熱交換器出口の冷媒温度Tが65〜70℃の間(65℃≦T<70℃)は、室外ファン12の出力60%で三方弁22bをOFF、補助熱交換器出口の冷媒温度Tが70〜75℃の間(70℃≦T<75℃)は、室外ファン12の出力100%で三方弁22bをOFF、補助熱交換器出口の冷媒温度Tが75℃より高く(75℃≦T)なった場合は、室外ファン12の出力100%で三方弁22bをON(ガスクーラ13a側に切り替え)し、補助熱交換器13bとガスクーラ13aを直列に接続することで、放熱量を調整する処理を行う。
なお、補助熱交換器出口の冷媒温度Tが75℃より高く(75℃≦T)なって、室外ファン12の出力100%で補助熱交換器13bとガスクーラ13aを直列に接続した場合、放熱量がかなり大きくなるため、補助熱交換器出口の冷媒温度Tが短時間のうちに低下(T≦75℃)する。このため、極めて短い時間でガスクーラ13aへの冷媒流し運転は自動的に終了する。その結果、熱ロスがなく超臨界における高圧が所定の範囲(8.5〜9.5Mpaの範囲)よりも下がり過ぎてしまうのが防止され、冷却、加熱を十分な熱量で維持することができる。
次に、本実施形態の自動販売機の動作について説明する。
まず、全室冷却運転(CCC運転)について図5の冷媒回路図に基づき説明する。圧縮機11の一段目圧縮部11aで圧縮されて圧力を中間よりやや低いところまで上昇されたCO2 冷媒である一段目冷媒は、二段目圧縮部11bに吸い込まれ、さらに圧縮される。そして、この二段目圧縮部11bで圧縮されて高温・高圧となったCO2 冷媒である二段目冷媒は、二段目圧縮部11bから途中に三方弁22a,22bがある配管21b,21eを経由してガスクーラ13aに供給され、そこからガスクーラ13aと電子膨張弁14とを接続する配管21fを経由して電子膨張弁14に供給される。この時、二段目冷媒は内部熱交換器19において、冷熱を受け取り冷却される。そして、電子膨張弁14において膨張した低温低圧冷媒は、電子膨張弁14の下流側と各蒸発器17a,17b,17cとを接続する配管に流れ、途中、電磁弁23a,23b,23cから各キャピラリ16a,16b,16cを経由してさらに膨張し、各蒸発器17a,17b,17cに供給され、各蒸発器17a,17b,17cすなわち室1a,1b,1cが冷却される。そして、各蒸発器17a,17b,17cを通過した低温低圧冷媒は、各蒸発器17a,17b,17cと一段目圧縮部11aとを集合管27を介して連結する配管を経由して一段目圧縮部11aに戻される。この時、低温低圧冷媒が保有する冷熱は内部熱交換器19において二段目冷媒に受け渡される。
冷却・加熱同時運転(HCC運転)は、ガスクーラ流しを行わないHCC運転モードA(図3)と、ガスクーラ流しを行うHCC運転モードB(図4)とがあり、補助熱交換器出口の冷媒温度Tが所定値(75℃)以下の場合はHCC運転モードAによる運転が行われ、補助熱交換器出口の冷媒温度Tが所定値(75℃)以上の場合はHCC運転モードBによる運転が行われる。これらHCC運転モードA,B間の切替は、温度センサ26にて検出される補助熱交換器出口の冷媒温度Tに基づき自動的に行われる。
HCC運転モードAにおけるCO2 冷媒の流れを図3により説明する。まず、圧縮機11の一段目圧縮部11aで圧縮されて圧力を中間よりやや低いところまで上昇されたCO2 冷媒である一段目冷媒は、二段目圧縮部11bに吸い込まれ、さらに圧縮される。そして、この二段目圧縮部11bで圧縮されて高温・高圧となったCO2 冷媒である二段目冷媒は、二段目圧縮部11bから途中に三方弁22aがある配管21aを経由して冷却/加熱切替室1a内の凝縮器18に供給され、そこから配管21cを経由して補助熱交換器13bに供給され、そこから三方弁22bを通ってガスクーラ13aをショートカットするバイパス配管21dを経由して電子膨張弁14に供給される。この時、二段目冷媒は内部熱交換器19において、冷熱を受け取り冷却される。そして、電子膨張弁14において膨張した低温低圧冷媒は、電子膨張弁14の下流側と冷却室1b,1cとを接続する配管に流れ、途中、電磁弁23b,23cから各キャピラリ16b,16cを経由してさらに膨張し、各蒸発器17b,17cに供給され、各蒸発器17b,17cすなわち冷却室1b,1cが冷却される。そして、各蒸発器17b,17cを通過した低温低圧冷媒は、各蒸発器17b,17cと一段目圧縮部11aとを集合管27を介して連結する配管を経由して一段目圧縮部11aに戻される。この時、低温低圧冷媒が保有する冷熱は内部熱交換器19において二段目冷媒に受け渡される。
次に、HCC運転モードBにおけるCO2 冷媒の流れを図4により説明する。まず、圧縮機11の一段目圧縮部11aで圧縮されて圧力を中間よりやや低いところまで上昇されたCO2 冷媒である一段目冷媒は、二段目圧縮部11bに吸い込まれ、さらに圧縮される。そして、この二段目圧縮部11bで圧縮されて高温・高圧となったCO2 冷媒である二段目冷媒は、二段目圧縮部11bから途中に三方弁22aがある配管21aを経由して冷却/加熱切替室1a内の凝縮器18に供給され、そこから配管21cを経由して補助熱交換器13bに供給され、そこから三方弁22bを通ってガスクーラ13aに流れ、そこから電子膨張弁14に供給される。この時、二段目冷媒は内部熱交換器19において、冷熱を受け取り冷却される。そして、電子膨張弁14において膨張した低温低圧冷媒は、電子膨張弁14の下流側と冷却室1b,1cとを接続する配管に流れ、途中、電磁弁23b,23cから各キャピラリ16b,16cを経由してさらに膨張し、各蒸発器17b,17cに供給され、各蒸発器17b,17cすなわち冷却室1b,1cが冷却される。そして、各蒸発器17b,17cを通過した低温低圧冷媒は、各蒸発器17b,17cと一段目圧縮部11aとを集合管27を介して連結する配管を経由して一段目圧縮部11aに戻される。この時、低温低圧冷媒が保有する冷熱は内部熱交換器19において二段目冷媒に受け渡される。
次に、HCC運転の全般、つまり制御テーブル32aに基づくHCC運転について図2のフローチャート及び図3、図4の冷媒回路図に基づき、図1、図5及び図6を参照しながら説明する。まず、圧縮機11がONし、HCC運転が開始されると(ステップS1)、補助熱交換器出口の冷媒温度Tを取り込み(ステップS2)、補助熱交換器出口の冷媒温度Tが60℃より低いか否かを判断し(ステップS3)、冷媒温度Tが60℃より低い(T<60℃)と判定されれば、次に室外ファン12が起動中か否かをみて(ステップS4)、室外ファン12が起動中でなければ、処理をステップS2に戻す。
また、ステップS4にて室外ファン12が起動中であると判定されれば、室外ファン12の出力を0%(停止)に設定し(ステップS5)、次いで切替弁すなわち三方弁22bがONか(ガスクーラ13a側に切り替えられているか)否かを判断し(ステップS6)、三方弁22bがONでなければ、処理をステップS2に戻し、三方弁22bがONであれば、三方弁22bをOFF、つまりバイパス配管21d側に切り替えてから(ステップS7)、処理をステップS2に戻す。
また、ステップS3にて補助熱交換器出口の冷媒温度Tが60℃より高いと判定されれば、次に補助熱交換器出口の冷媒温度Tは60〜65℃の間(60℃≦T<65℃)に
あるか否かを判断し(ステップS8)、補助熱交換器出口の冷媒温度Tが60〜65℃の間にあると判定されれば、室外ファン12の出力を20%に設定し(ステップS9)、次いで三方弁22bがONか否かを判断し(ステップS10)、三方弁22bがONでなければ、処理をステップS2に戻し、三方弁22bがONであれば、三方弁22bをOFF、つまりバイパス配管21d側に切り替えてから(ステップS11)、処理をステップS2に戻す。
また、ステップS8にて補助熱交換器出口の冷媒温度Tが60〜65℃の間にないと判定されれば、次に補助熱交換器出口の冷媒温度Tは65〜70℃の間(65℃≦T<70℃)にあるか否かを判断し(ステップS12)、補助熱交換器出口の冷媒温度Tが65〜70℃の間にあると判定されれば、室外ファン12の出力を60%に設定してから(ステップS13)、処理をステップS10に移す。
また、ステップS12にて補助熱交換器出口の冷媒温度Tが65〜70℃の間にないと判定されれば、次に補助熱交換器出口の冷媒温度Tは70〜75℃の間(70℃≦T<75℃)にあるか否かを判断し(ステップS14)、補助熱交換器出口の冷媒温度Tが70〜75℃の間にあると判定されれば、室外ファン12の出力を100%に設定してから(ステップS15)、処理をステップS10に移す。ここまでは、HCC運転モードAによる運転である。
また、ステップS14にて補助熱交換器出口の冷媒温度Tが70〜75℃の間にないと判定されれば、補助熱交換器出口の冷媒温度Tは75℃以上(75℃≦T)となっているので、室外ファン12の出力を100%に設定し(ステップS16)、次いで三方弁22bをON、つまりガスクーラ13a側に切り替えて運転モードをHCC運転モードBにしてから(ステップS17)、処理をステップS2に戻す。
このように、本実施形態の自動販売機においては、ガスクーラ13aによる冷却よりも能力を小さく設定された補助熱交換器13bを加熱用交換器である凝縮器18とガスクーラ13aとの間に設けてCO2 冷媒を冷却するとともに、HCC運転中に、超臨界における高圧を所定の範囲(8.5〜9.5Mpaの範囲)に収めるために、温度センサ26にて検出される補助熱交換器出口の冷媒温度Tに応じて室外ファン12の出力を制御するようにしているので、CO2 ヒートポンプ回路において凝縮器18の大きさが極度に制限された場合でも、超臨界域で補助熱交換器出口の温度を下げて高圧を所定の範囲(8.5〜9.5Mpaの範囲)に収めることができる。つまり、ある程度の高圧を確保しつつ吐出温度を上げて、加熱能力も冷却能力も維持することができ、モリエル線図上にて大きな冷凍サイクル(図6中のサイクルa,b)を維持することができる。
また、補助熱交換器出口の冷媒温度Tが所定値を超えた(75℃≦T)時には、冷却能力の高いガスクーラ13a流しを行うので、超臨界における高圧が所定値(9.5Mpa)を超えて上昇するのを短時間で修正してこれを所定の範囲(8.5〜9.5Mpaの範囲)に収めることができ、モリエル線図上にて大きな冷凍サイクル(図6中のサイクルc)を維持することができる。
また、ガスクーラ13a余剰冷却能力分を補助熱交換器13bとして構成しているので、室外ファン12の共有化が図れる。
図6のモリエル線図において、サイクルaは、CO2 冷媒の冷却を室外ファン12を停止して補助熱交換器13bのみで行ったもの、サイクルbは、HCC運転モードAによる運転時のサイクルを表しており、CO2 冷媒の冷却を補助熱交換器13bと室外ファン12により行ったもの、サイクルcは、HCC運転モードBによる運転時のサイクルを表しており、CO2 冷媒の冷却を補助熱交換器13bと室外ファン12とガスクーラ13aにより短時間行ったもの、比較例であるサイクルd(完全ガスクーラ流し)は、同じくHCC運転モードBによる運転を継続して行ったものである。なお、サイクルa,bにおける凝縮行程(上辺部)と蒸発行程(下辺部)には、内部熱交換器19部での熱交換分が加えられ、またサイクルc,dにおける凝縮行程(上辺部)と蒸発行程(下辺部)には、内部熱交換器19部での熱交換分とガスクーラ13a部での熱交換分が加えられているものである。本発明の請求項1に係る発明によれば、サイクルa,b,cの左上端の温度、すなわち内部熱交換器19の出口側温度(電子膨張弁14の上流側)が、超臨界において一定温度時の比エンタルピに対する圧力の傾斜が小さい範囲で動作することになるので、高圧側の出口温度を下げても、高圧側の圧力は増大することがない。したがって、CO2 ヒートポンプ回路において凝縮器18の大きさが極度に制限された場合でも、超臨界域で補助熱交換器出口の温度を下げて高圧を所定の範囲(8.5〜9.5Mpaの範囲)に収めることができる。つまり、ある程度の高圧を確保しつつ吐出温度を上げて、加熱能力も冷却能力も維持することができ、モリエル線図上にて大きな冷凍サイクル(サイクルa,b,c)を維持することができる。
このように、本実施形態の自動販売機によれば、モリエル線図上にて大きな冷凍サイクル(図6中のサイクルa,b,c)を維持することができ、加熱能力も冷却能力も維持することができる。
本発明の一実施形態に係る自動販売機の制御部の構成を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る自動販売機のHCC運転時の制御部の動作を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る自動販売機のHCC運転モードA時のCO2 冷媒の流れを示す冷媒回路図である。 本発明の一実施形態に係る自動販売機のHCC運転モードB時のCO2 冷媒の流れを示す冷媒回路図である。 本発明の一実施形態に係る自動販売機のCCC運転モード時のCO2 冷媒の流れを示す冷媒回路図である。 本発明の一実施形態に係る自動販売機の効果を比較例と共に示すモリエル線図である。
符号の説明
1 商品収納庫
1a〜1c 室
11 二段式圧縮機(圧縮機)
12 室外ファン
13a ガスクーラ
13b 補助熱交換器
14 電子膨張弁(膨張弁)
16a〜16c キャピラリ(膨張弁)
17a〜17c 蒸発器(冷却用熱交換器)
18 凝縮器(加熱用熱交換器)
21d バイパス配管
22b 三方弁(弁)
26 温度センサ
31 制御装置

Claims (1)

  1. CO2 冷媒を超臨界域まで圧縮可能な圧縮機と、
    CO2 冷媒を冷却するガスクーラと、
    CO2 冷媒を膨張させる膨張弁と、
    内部が複数室に画成された商品収納庫の各室にそれぞれ設けられた冷却用熱交換器と、
    前記商品収納庫の各室のうち少なくとも一室に新たに設けられた加熱用熱交換器と、
    前記ガスクーラによる冷却よりも能力を小さく設定され前記加熱用熱交換器と前記ガスクーラとの間に設けられてCO2 冷媒を冷却する補助熱交換器と、
    補助熱交換器出口の冷媒温度を検出する温度センサと、
    前記補助熱交換器の熱交換を促進し庫外へ排熱する室外ファンと、
    前記ガスクーラをショートカットするバイパス配管と、
    前記ガスクーラと前記バイパス配管との間で選択的にCO2 冷媒の流れを切り替えるための弁と、
    前記圧縮機から吐出されたCO2 冷媒を前記加熱用熱交換器に供給した後、前記補助熱交換器で冷却し、その後、前記バイパス配管から前記膨張弁を介して前記加熱用熱交換器が設置されている室を除く他室の冷却用熱交換器に供給する冷却・加熱同時運転中に、前記超臨界における高圧を所定の範囲に収めるために、前記温度センサにて検出される前記補助熱交換器出口の冷媒温度に応じて前記室外ファンの出力を制御するとともに、該補助熱交換器出口の冷媒温度が所定値を超えた時に前記弁を前記ガスクーラ側に切り替えて、前記補助熱交換器と前記ガスクーラとを直列に接続することで、放熱量を調整する処理を行う制御装置と、
    を備えることを特徴とする自動販売機。
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