JP6405977B2 - 冷媒回路装置 - Google Patents

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Description

本発明は、冷媒回路装置に関し、より詳細には、例えば自動販売機等に適用され、かつヒートポンプ機能を有する冷媒回路を備えた冷媒回路装置に関するものである。
従来、例えば自動販売機等に適用され、かつヒートポンプ機能を有する冷媒回路を備えた冷媒回路装置として、主経路と、高圧冷媒導入経路と、放熱経路と、戻経路とを有する冷媒回路を備えたものである。
主経路は、庫内熱交換器、圧縮機、庫外熱交換器及び電子膨張弁が冷媒管路で順次接続されて環状に構成されている。庫内熱交換器は、対象となる室の内部に配設されている。圧縮機は、庫内熱交換器を通過した冷媒を吸引し、吸引した冷媒を圧縮して高温高圧の状態にして吐出するものである。庫外熱交換器は、圧縮機で圧縮した冷媒を導入して凝縮させるものである。電子膨張弁は、庫外熱交換器で凝縮した冷媒を減圧して断熱膨張させるものである。
このような主経路においては、圧縮機で圧縮された冷媒が庫外熱交換器で凝縮し、凝縮した冷媒が電子膨張弁で断熱膨張され、庫内熱交換器で蒸発する。この庫内熱交換器で蒸発した冷媒は、圧縮機により吸引されて再び圧縮されて循環することになる。これにより庫内熱交換器が配設された室の内部空気は冷却されることになる。
高圧冷媒導入経路は、圧縮機で圧縮した冷媒を導入し、主経路を構成する庫内熱交換器のうち加熱対象となる室に配設されたものに供給することにより該庫内熱交換器で冷媒を凝縮させるものである。これにより該庫内熱交換器が配設された室の内部空気は加熱されることになる。
放熱経路は、庫内熱交換器で凝縮した冷媒を導入して庫外熱交換器に供給するものである。これにより庫外熱交換器では、通過する冷媒が周囲空気と熱交換を行って蒸発することになる。
戻経路は、庫外熱交換器で蒸発した冷媒を導入して、圧縮機に送出させる態様で主経路に戻すものである。これにより戻経路を通過した冷媒は、主経路に至り、その後に圧縮機に送出されることになる。
このような構成を有する冷媒回路装置においては、該当する室の内部空気の冷却のみを行う場合(冷却単独運転を行う場合)には、主経路のみに冷媒を循環させればよい。その一方、一の室の内部空気を冷却して他の室の内部空気を加熱する場合(冷却加熱運転を行う場合)には、主経路に圧縮機で圧縮した冷媒の一部を循環し、かつ他の一部の冷媒を高圧冷媒導入経路、放熱経路及び戻経路の順に循環させればよい。更に、該当する室の内部空気の加熱のみを行う場合(加熱単独運転を行う場合)には、圧縮機で圧縮した冷媒を、高圧冷媒導入経路、放熱経路及び戻経路の順に通過させて圧縮機に戻すよう循環させればよい。
しかしながら、上述した冷媒回路装置では、冷媒を断熱膨張させるために高価な電子膨張弁を用いるために、結果として製造コストの増大化を招来していた。
そこで、電子膨張弁よりも安価なキャピラリーチューブを用いて冷媒を断熱膨張させるとともに、冷却加熱運転における運転効率を向上させるために、該冷却加熱運転において冷却対象となる室に配設された庫内熱交換器同士を冷媒管路にて直列に接続し、一方の庫内熱交換器を通過した冷媒が他方の庫内熱交換器を通過するようにした冷媒回路装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−33264号公報
ところで、上述した特許文献1に提案されている冷媒回路装置では、冷却加熱運転において冷却対象となる室の庫内熱交換器同士を直列に接続して一方の庫内熱交換器を通過した冷媒が他方の庫内熱交換器を通過するようにしているために、次のような問題があった。すなわち、互いに直列に接続した庫内熱交換器のいずれか一方にのみ冷媒を供給することができないため、これら庫内熱交換器が配設された室のいずれか一方のみを冷却することができず、所望の室のみを良好に冷却することができなかった。
本発明は、上記実情に鑑みて、製造コストの低減化を図るとともに、所望の室のみを良好に冷却することができる冷媒回路装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る冷媒回路装置は、冷媒を圧縮する圧縮機と、各室に配設された複数の庫内熱交換器と、前記室の外部に配設された庫外熱交換器と、前記庫内熱交換器で熱交換を行った冷媒を圧縮機へ送出するための第1経路と、前記圧縮機で圧縮された冷媒を前記庫外熱交換器へ送出するための第2経路と、前記庫外熱交換器で熱交換を行った冷媒を、前記庫内熱交換器のうち第1庫内熱交換器を除く第2庫内熱交換器へ送出するための第3経路と、前記第3経路を通過する冷媒を断熱膨張させる第1キャピラリーチューブと、前記第3経路に開閉可能に配設され、かつ開成する場合は該第3経路を冷媒が通過することを許容する一方、閉成する場合は該第3経路を冷媒が通過することを規制する第1電磁弁と、前記圧縮機で圧縮された冷媒を前記第2庫内熱交換器のうち加熱対象となる室に配設された加熱兼用熱交換器へ送出するための第4経路と、前記第4経路を通じて送出され、かつ前記加熱兼用熱交換器で熱交換を行った冷媒を前記庫外熱交換器へ送出するための第5経路と、前記第5経路を通過する冷媒を断熱膨張させる膨張機構とを備えた冷媒回路を有する冷媒回路装置であって、前記冷媒回路は、前記庫外熱交換器で熱交換を行った冷媒の少なくとも一部を前記膨張機構へ送出するための第6経路と、前記膨張機構で断熱膨張した冷媒の一部を前記第1庫内熱交換器へ送出するための第7経路と、前記第7経路を通過する冷媒を断熱膨張させる第2キャピラリーチューブと、前記第7経路に開閉可能に配設され、かつ開成する場合は該第7経路を冷媒が通過することを許容する一方、閉成する場合は該第7経路を冷媒が通過することを規制する第2電磁弁とを備えたことを特徴とする。
また本発明は、上記冷媒回路装置において、前記冷媒回路は、前記庫外熱交換器で熱交換を行った冷媒を前記圧縮機へ送出するための第8経路と、前記第8経路に開閉可能に配設され、かつ開成する場合は該第8経路を冷媒が通過することを許容する一方、閉成する場合は該第8経路を冷媒が通過することを規制する第3電磁弁とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、冷却対象となる室に配設された庫内熱交換器を通過する冷媒を第1キャピラリーチューブや第2キャピラリーチューブで断熱膨張させるので、高価な電子膨張弁を用いることなく、製造コストを低減させることができる。しかも、冷却対象となる室に配設された庫内熱交換器同士を直列に接続せずに個別に冷媒を通過するようにしているので、所望の室のみ冷却することができる。更に、第1キャピラリーチューブ及び第2キャピラリーチューブの絞り量が所定の運転を行う場合に最適となる大きさに調整されていても、第1庫内熱交換器を通過する冷媒は、加熱兼用熱交換器を通過した冷媒を断熱膨張させるために設けた膨張機構で断熱膨張させたものを第2キャピラリーチューブで断熱膨張させるようにしているので、結果的に蒸発温度を低くすることができて第1庫内熱交換器が配設された室を良好に冷却することができる。従って、製造コストの低減化を図るとともに、所望の室のみを良好に冷却することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態である冷媒回路装置が適用された自動販売機の内部構造を正面から見た場合を示す断面図である。 図2は、図1に示した自動販売機の内部構造を示すものであり、右側の商品収容庫の断面側面図である。 図3は、本発明の実施の形態である冷媒回路装置を概念的に示す概念図である。 図4は、図3に示した冷媒回路装置において冷却単独運転(CCC運転)を行う場合の冷媒の流れを示す概念図である。 図5は、図3に示した冷媒回路装置において冷却加熱運転(HCC運転)を行う場合の冷媒の流れを示す概念図である。 図6は、図3に示した冷媒回路装置において加熱単独運転を行う場合の冷媒の流れを示す概念図である。
以下に添付図面を適宜参照しながら、本発明に係る冷媒回路装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態である冷媒回路装置が適用された自動販売機の内部構造を正面から見た場合を示す断面図である。ここで例示する自動販売機は、本体キャビネット1を備えている。
本体キャビネット1は、前面が開口した直方状の形態を成すものである。この本体キャビネット1には、その内部に例えば2つの断熱仕切板2によって仕切られた3つの独立した商品収容庫3が左右に並んだ態様で設けてある。この商品収容庫3は、缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の商品を所望の温度に維持した状態で収容する室で、断熱構造を有している。
図2は、図1に示した自動販売機の内部構造を示すものであり、右側の商品収容庫3の断面側面図である。尚、ここでは右側の商品収容庫3(以下、適宜右庫3aとも称する)の内部構造について示すが、中央の商品収容庫3(以下、適宜中庫3bとも称する)及び左側の商品収容庫3(以下、適宜左庫3cとも称する)の内部構造も右庫3aと略同じような構成である。尚、本明細書における右側とは、自動販売機を正面から見た場合の右方を示し、左側とは、自動販売機を正面から見た場合の左方を示す。
かかる図2に示すように、本体キャビネット1の前面には、外扉4及び内扉5が設けてある。外扉4は、本体キャビネット1の前面開口を開閉するためのものであり、内扉5は、商品収容庫3の前面を開閉するためのものである。この内扉5は、上下に分割してあり、上側の扉5aは商品を補充する際に開閉するものである。
上記商品収容庫3には、収納ラック6、搬出機構7及び搬出シュータ8が設けてある。収納ラック6は、商品を上下方向に沿って並ぶ態様で収納するためのものである。搬出機構7は、収納ラック6の下部に設けてあり、この収納ラック6に収納された商品群の最下位にある商品を1つずつ搬出するためのものである。搬出シュータ8は、搬出機構7から搬出された商品を外扉4に設けられた商品取出口4aに導くためのものである。
図3は、本発明の実施の形態である冷媒回路装置を概念的に示す概念図である。ここで例示する冷媒回路装置は、冷媒回路20を備えて構成してある。冷媒回路20は、内部に冷媒が封入されており、圧縮機21、庫外熱交換器22、庫内熱交換器23、高圧冷媒導入管路30、放熱管路40及びバイパス管路50を備えている。
圧縮機21は、図2にも示すように機械室9に配設してある。機械室9は、本体キャビネット1の内部であって商品収容庫3と区画され、かつ商品収容庫3の下方側の室である。この圧縮機21は、吸引口を通じて冷媒を吸引し、吸引した冷媒を圧縮して高温高圧の状態(高温高圧冷媒)にして吐出口より吐出するものである。
庫外熱交換器22は、図2にも示すように圧縮機21と同様に機械室9に配設してある。この庫外熱交換器22は、通過する冷媒と周囲空気とを熱交換させるものである。かかる庫外熱交換器22の近傍には庫外送風ファン10が設けてある。
この庫外熱交換器22の入口部分と圧縮機21の吐出口部分とを接続する冷媒管路(第2経路)24aには、その途中に高圧側三方弁251が設けてある。かかる高圧側三方弁251については後述する。
庫内熱交換器23は、複数(図示の例では3つ)設けてあり、各商品収容庫3の内部低域であって、背面ダクト11(図2参照)の前面側に配設してある。
右庫3aに配設された庫内熱交換器23(以下、右庫内熱交換器(第1庫内熱交換器)23aとも称する)の出口部分に接続された冷媒管路24bは、圧縮機21の吸引口部分に接続している。
中庫3bに配設された庫内熱交換器23(以下、中庫内熱交換器(第2庫内熱交換器)23bとも称する)の出口部分に接続された冷媒管路24cは、右庫内熱交換器23aの出口部分に接続された冷媒管路24bの途中の第1合流点P1で該冷媒管路24bに合流している。
左庫3cの内部に配設された庫内熱交換器23(以下、左庫内熱交換器(第2庫内熱交換器)23cとも称する)の出口部分に接続された冷媒管路24dは、中庫内熱交換器23bの出口部分に接続された冷媒管路24cの途中の第2合流点P2で該冷媒管路24bに合流している。
また、左庫内熱交換器23cの出口部分に接続された冷媒管路24dの途中には帰還用電磁弁252が設けてある。帰還用電磁弁252は、開閉可能な弁体であり、図示せぬ制御手段から開指令が与えられた場合には開成して冷媒の通過を許容する一方、閉指令が与えられた場合には閉成して冷媒の通過を規制するものである。
このように各庫内熱交換器23の出口部分に接続された冷媒管路24b,24c,24dは、各庫内熱交換器23で熱交換を行った冷媒を圧縮機21へ送出する第1経路を構成している。
上記庫外熱交換器22の出口部分に接続された冷媒管路24eは、分配器26により3つに分岐され、そのうちの2つの冷媒管路24f,24gは中庫内熱交換器23b及び左庫内熱交換器23cのそれぞれの入口部分に接続されて第3経路を構成している。
中庫内熱交換器23bの入口部分に接続された冷媒管路24fには、中庫用キャピラリーチューブ(第1キャピラリーチューブ)27b、中庫用低圧側電磁弁(第1電磁弁)253bが設けてある。中庫用キャピラリーチューブ27bは、予め絞り量が決められており、該冷媒管路24fを通過する冷媒を断熱膨張させるものである。中庫用低圧側電磁弁253bは、中庫用キャピラリーチューブ27bの上流側に配設してある。この中庫用低圧側電磁弁253bは、開閉可能な弁体であり、制御手段から開指令が与えられた場合には開成して冷媒の通過を許容する一方、閉指令が与えられた場合には閉成して冷媒の通過を規制するものである。
左庫内熱交換器23cの入口部分に接続された冷媒管路24gには、左庫用キャピラリーチューブ(第1キャピラリーチューブ)27c、左庫用低圧側電磁弁(第1電磁弁)253cが設けてある。左庫用キャピラリーチューブ27cは、予め絞り量が決められており、該冷媒管路24gを通過する冷媒を断熱膨張させるものである。左庫用低圧側電磁弁253cは、左庫用キャピラリーチューブ27cの上流側に配設してある。この左庫用低圧側電磁弁253cは、開閉可能な弁体であり、制御手段から開指令が与えられた場合には開成して冷媒の通過を許容する一方、閉指令が与えられた場合には閉成して冷媒の通過を規制するものである。
高圧冷媒導入管路30は、上記高圧側三方弁251に接続され、かつ左庫内熱交換器23cの入口部分に接続された冷媒管路24gの第3合流点P3に合流するもので第4経路を構成している。これにより、左庫内熱交換器23cは、加熱兼用熱交換器である。
ここで高圧側三方弁251は、圧縮機21で圧縮した冷媒を庫外熱交換器22へ送出する第1送出状態と、圧縮機21で圧縮した冷媒を高圧導入管路30へ送出する第2送出状態との間で択一的に切換可能な切換バルブである。かかる高圧側三方弁251の切換動作は、制御手段から与えられる指令に応じて行われる。
放熱管路40は、左庫内熱交換器23cの出口部分に接続された冷媒管路24dの途中の第1分岐点P4で分岐され、圧縮機21から庫外熱交換器22に至る冷媒管路24aの第4合流点P5で合流する態様で該冷媒管路24aに接続されるもので第5経路を構成している。この放熱管路40は、左庫内熱交換器23cで熱交換した冷媒を庫外熱交換器22に送出するためのものである。この放熱管路40の途中には、電子膨張弁(膨張機構)41及び放熱キャピラリーチューブ42が設けてある。電子膨張弁41及び放熱キャピラリーチューブ42は、通過する冷媒を断熱膨張させるためのものである。
バイパス管路50は、庫外熱交換器22から分配器26に至る冷媒管路24eの途中の第2分岐点P6から分岐し、第1合流点P1から圧縮機21に至る冷媒管路24bの途中の第5合流点P7で合流する態様で設けたもので第8経路を構成している。このバイパス管路50には、バイパスバルブ(第3電磁弁)51が設けてある。バイパスバルブ51は、開閉可能な弁体であり、制御手段から開指令が与えられた場合には開成して冷媒がバイパス管路50を通過することを許容する一方、制御手段から閉指令が与えられた場合には閉成して冷媒がバイパス管路50を通過することを規制するものである。
ところで、上記分配器26により3つに分岐されたもののうち残り1つの冷媒管路24hは、放熱管路40の途中の第6合流点P8で合流している。この冷媒管路24hは、詳細は後述するが、庫外熱交換器22で熱交換を行った冷媒の少なくとも一部を上記電子膨張弁41に送出するための第6経路を構成している。
上記放熱管路40における電子膨張弁41と放熱キャピラリーチューブ42との間の第3分岐点P9から分岐して右庫内熱交換器23aの入口部分に接続する冷媒管路24iが設けてある。この冷媒管路24iは、詳細は後述するが、電子膨張弁41で断熱膨張した冷媒の一部を右庫内熱交換器23aへ送出するための第7経路を構成している。
この右庫内熱交換器23aの入口部分に接続された冷媒管路24iには、右庫用キャピラリーチューブ(第2キャピラリーチューブ)27a、右庫用低圧側電磁弁(第2電磁弁)253aが設けてある。
右庫用キャピラリーチューブ27aは、予め絞り量が決められており、該冷媒管路24bを通過する冷媒を断熱膨張させるものである。ここで、右庫用キャピラリーチューブ27a、中庫用キャピラリーチューブ27b及び左庫用キャピラリーチューブ27cの絞り量は、後述する冷却加熱運転を行う場合に最適となる大きさに調整されているものとする。
右庫用低圧側電磁弁253aは、右庫用キャピラリーチューブ27aの上流側に配設してある。この右庫用低圧側電磁弁253aは、開閉可能な弁体であり、制御手段から開指令が与えられた場合には開成して冷媒の通過を許容する一方、閉指令が与えられた場合には閉成して冷媒の通過を規制するものである。尚、図3中の符号281,282,283,284は、逆止弁である。
以上のような構成を有する冷媒回路装置は、次のようにして商品収容庫3に収容された商品を冷却、あるいは加熱する。
まず冷却単独運転の一例として、CCC運転(全ての商品収容庫3の内部空気を冷却する運転)を行う場合について説明する。
この場合、制御手段は高圧側三方弁251を第1送出状態にし、帰還用電磁弁252、右庫用低圧側電磁弁253a、中庫用低圧側電磁弁253b及び左庫用低圧側電磁弁253cを開成させる一方、バイパスバルブ51を閉成させる。これにより圧縮機21で圧縮された冷媒は、図4に示すように循環する。
すなわち、圧縮機21で圧縮された冷媒は、冷媒管路24aを経由して庫外熱交換器22に至る。庫外熱交換器22に至った冷媒は、該庫外熱交換器22を通過中に、周囲空気(外気)に放熱して凝縮する。庫外熱交換器22で凝縮した冷媒は、分配器26で分岐され、その一部は中庫用キャピラリーチューブ27b及び左庫用キャピラリーチューブ27cにより断熱膨張されて中庫内熱交換器23b及び左庫内熱交換器23cに至り、中庫内熱交換器23b及び左庫内熱交換器23cで蒸発して商品収容庫3の内部空気から熱を奪い、該内部空気を冷却する。冷却された内部空気は、各庫内熱交換器23の近傍に配設された庫内送風ファン12の駆動により内部を循環し、これにより中庫3b及び左庫3cに収容された商品は、循環する内部空気に冷却される。
分配器26で分岐された冷媒の一部は、冷媒管路24hを通過した後に放熱管路40に至り、該放熱管路40を通過する。この放熱管路40を通過する冷媒は、電子膨張弁41で断熱膨張し、その後に第3分岐点P9より冷媒管路24iを通過して右庫用キャピラリーチューブ27aに至る。
右庫用キャピラリーチューブ27aに至った冷媒は、該右庫用キャピラリーチューブ27aにより断熱膨張されて右庫内熱交換器23aに至り、右庫内熱交換器23aで蒸発して商品収容庫3の内部空気から熱を奪い、該内部空気を冷却する。冷却された内部空気は、右庫内熱交換器23aの近傍に配設された庫内送風ファン12の駆動により内部を循環し、これにより右庫3aに収容された商品は、循環する内部空気に冷却される。
各庫内熱交換器23で蒸発した冷媒は、第1合流点P1及び第2合流点P2で合流した後に圧縮機21に吸引され、その後に圧縮されて上述した循環を繰り返す。
次に冷却加熱運転の一例として、HCC運転(左庫3cの内部空気を加熱し、かつ右庫3a及び中庫3bの内部空気を冷却する運転)を行う場合について説明する。
この場合、制御手段は高圧側三方弁251を第2送出状態にし、右庫用低圧側電磁弁253a及び中庫用低圧側電磁弁253bを開成させる一方、帰還用電磁弁252、左庫用低圧側電磁弁253c及びバイパスバルブ51を閉成させる。これにより圧縮機21で圧縮された冷媒は、図5に示すように循環する。
圧縮機21で圧縮された冷媒は、高圧冷媒導入管路30を通過して左庫内熱交換器23cに至る。左庫内熱交換器23cに至った冷媒は、該左庫内熱交換器23cを通過中に、左庫3cの内部空気とそれぞれ熱交換し、該内部空気に放熱して凝縮する。これにより、左庫3cの内部空気を加熱する。加熱された内部空気は、庫内送風ファン12の駆動により、左庫3cの内部を循環し、これにより左庫3cに収容された商品は、循環する内部空気に加熱される。
左庫内熱交換器23cで凝縮した冷媒は、放熱管路40を通過して電子膨張弁41で断熱膨張する。電子膨張弁41で断熱膨張した冷媒の一部は、放熱キャピラリーチューブ42で断熱膨張し、その後に庫外熱交換器22に至り、該庫外熱交換器22で周囲空気と熱交換を行う。庫外熱交換器22を通過した冷媒は、分配器26を経由して中庫用キャピラリーチューブ27bで断熱膨張する。
中庫用キャピラリーチューブ27bで断熱膨張した冷媒は、中庫内熱交換器23bに至り、この中庫内熱交換器23bで蒸発して中庫3bの内部空気から熱を奪い、該内部空気を冷却する。冷却された内部空気は、庫内送風ファン12の駆動により中庫3bの内部を循環し、これにより中庫3bに収容された商品は冷却される。
一方、電子膨張弁41で断熱膨張した冷媒の残りは、第3分岐点P9より冷媒管路24iを通過して右庫用キャピラリーチューブ27aに至る。
右庫用キャピラリーチューブ27aに至った冷媒は、該右庫用キャピラリーチューブ27aにより断熱膨張されて右庫内熱交換器23aに至り、右庫内熱交換器23aで蒸発して商品収容庫3の内部空気から熱を奪い、該内部空気を冷却する。冷却された内部空気は、右庫内熱交換器23aの近傍に配設された庫内送風ファン12の駆動により内部を循環し、これにより右庫3aに収容された商品は、循環する内部空気に冷却される。
右庫内熱交換器23a及び中庫内熱交換器23bで蒸発した冷媒は、第1合流点P1で合流した後に圧縮機21に吸引され、その後に圧縮されて上述した循環を繰り返す。
更に加熱単独運転の一例として、左庫3cのみの内部空気を加熱する運転を行う場合について説明する。
この場合、制御手段は、高圧側三方弁251を第2送出状態にし、バイパスバルブ51を開成させる一方、帰還用電磁弁252、右庫用低圧側電磁弁253a、中庫用低圧側電磁弁253b及び左庫用低圧側電磁弁253cを閉成させる。これにより圧縮機21で圧縮された冷媒は、図6に示すように循環する。尚、制御手段は、電子膨張弁41についても通過する冷媒を断熱膨張するべく、所望の絞り量となるよう開度を調整する。
圧縮機21で圧縮された冷媒は、高圧冷媒導入管路30を通過して左庫内熱交換器23cに至る。左庫内熱交換器23cに至った冷媒は、該左庫内熱交換器23cを通過中に、左庫3cの内部空気とそれぞれ熱交換し、該内部空気に放熱して凝縮する。これにより、左庫3cの内部空気を加熱する。加熱された内部空気は、庫内送風ファン12の駆動により、左庫3cの内部を循環し、これにより左庫3cに収容された商品は、循環する内部空気に加熱される。
左庫内熱交換器23cで凝縮した冷媒は、放熱管路40を通過して電子膨張弁41及び放熱キャピラリーチューブ42で断熱膨張し、その後に庫外熱交換器22に至り、該庫外熱交換器22で周囲空気と熱交換を行う。庫外熱交換器22を通過した冷媒は、バイパス管路50を通過した後に圧縮機21に吸引され、その後に圧縮されて上述した循環を繰り返す。
以上説明したように、本実施の形態である冷媒回路装置によれば、放熱管路40に設けた電子膨張弁41以外は、キャピラリーチューブ27a,27b,27cを用いて冷媒を断熱膨張させるようにしているので、製造コストの低減化を図ることができる。しかも、冷却対象となる商品収容庫3に配設された庫内熱交換器23を通過する冷媒は、分配器26で分配したものが個別に通過するようにしたので、所望の商品収容庫3のみ冷却することができる。更に、右庫用キャピラリーチューブ27a、中庫用キャピラリーチューブ27b及び左庫用キャピラリーチューブ27cの絞り量が冷却加熱運転を行う場合に最適となる大きさに調整されていても、右庫内熱交換器23aを通過する冷媒は、放熱管路40に設けた電子膨張弁41で断熱膨張させたものを右庫用キャピラリーチューブ27aで断熱膨張させるようにしているので、結果的に蒸発温度を低くすることができて右庫3aを良好に冷却することができる。従って、製造コストの低減化を図るとともに、所望の商品収容庫3のみを良好に冷却することができる。
上記冷媒回路装置によれば、右庫用キャピラリーチューブ27a、中庫用キャピラリーチューブ27b及び左庫用キャピラリーチューブ27cが、庫外熱交換器22で凝縮させた冷媒を各庫内熱交換器23に分配する分配器26の下流側に配設してあるので、各キャピラリーチューブと、各庫内熱交換器23との離間距離を小さくすることができる。これにより、各キャピラリーチューブ27a,27b,27cと各庫内熱交換器23との間の冷媒管路24f等の外周域を覆う断熱材の量を低減させることができ、これにより製造コストの低減化を図ることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
上述した実施の形態では、分配器26により3つに分岐されたもののうち残りの1つの冷媒管路24hを放熱管路40の途中の第6合流点P8で合流させ、放熱管路40における電子膨張弁41と放熱キャピラリーチューブ42との間の第3分岐点P9から分岐した冷媒管路24iを右庫内熱交換器23aの入口部分に接続させ、この冷媒管路24iに右庫用キャピラリーチューブ27a、右庫用低圧側電磁弁253aを設けていたが、本発明においては、第1庫内熱交換器を通過する冷媒については、加熱兼用熱交換器で熱交換を行った冷媒を断熱膨張させるために設けた膨張機構と、第2キャピラリーチューブとで断熱膨張を行わせることができれば、その配管構成は特に限定されるものではない。
上述した実施の形態では、3つの庫内熱交換器23を有する冷媒回路装置について説明したが、本発明においては、4つ以上の庫内熱交換器を有しているものであっても良い。この場合、冷却専用となる室に配設された庫内熱交換器が第1庫内熱交換器となり、残りの3つ以上の庫内熱交換器が第2庫内熱交換器となる。
20 冷媒回路
21 圧縮機
22 庫外熱交換器
23a 右庫内熱交換器(第1庫内熱交換器)
23b 中庫内熱交換器(第2庫内熱交換器)
23c 左庫内熱交換器(第2庫内熱交換器)
24a〜24i 冷媒管路(第1経路、第2経路、第3経路、第6経路、第7経路)
253a 右庫用低圧側電磁弁(第2電磁弁)
253b 中庫用低圧側電磁弁(第1電磁弁)
253c 左庫用低圧側電磁弁(第1電磁弁)
27a 右庫用キャピラリーチューブ(第2キャピラリーチューブ)
27b 中庫用キャピラリーチューブ(第1キャピラリーチューブ)
27c 左庫用キャピラリーチューブ(第1キャピラリーチューブ)
30 高圧冷媒導入管路(第4経路)
40 放熱管路(第5経路)
41 電子膨張弁(膨張機構)
42 放熱キャピラリーチューブ
50 バイパス管路(第8経路)
51 バイパスバルブ(第3電磁弁)

Claims (2)

  1. 冷媒を圧縮する圧縮機と、
    各室に配設された複数の庫内熱交換器と、
    前記室の外部に配設された庫外熱交換器と、
    前記庫内熱交換器で熱交換を行った冷媒を圧縮機へ送出するための第1経路と、
    前記圧縮機で圧縮された冷媒を前記庫外熱交換器へ送出するための第2経路と、
    前記庫外熱交換器で熱交換を行った冷媒を、前記庫内熱交換器のうち第1庫内熱交換器を除く第2庫内熱交換器へ送出するための第3経路と、
    前記第3経路を通過する冷媒を断熱膨張させる第1キャピラリーチューブと、
    前記第3経路に開閉可能に配設され、かつ開成する場合は該第3経路を冷媒が通過することを許容する一方、閉成する場合は該第3経路を冷媒が通過することを規制する第1電磁弁と、
    前記圧縮機で圧縮された冷媒を前記第2庫内熱交換器のうち加熱対象となる室に配設された加熱兼用熱交換器へ送出するための第4経路と、
    前記第4経路を通じて送出され、かつ前記加熱兼用熱交換器で熱交換を行った冷媒を前記庫外熱交換器へ送出するための第5経路と、
    前記第5経路を通過する冷媒を断熱膨張させる膨張機構と
    を備えた冷媒回路を有する冷媒回路装置であって、
    前記冷媒回路は、
    前記庫外熱交換器で熱交換を行った冷媒の少なくとも一部を前記膨張機構へ送出するための第6経路と、
    前記膨張機構で断熱膨張した冷媒の一部を前記第1庫内熱交換器へ送出するための第7経路と、
    前記第7経路を通過する冷媒を断熱膨張させる第2キャピラリーチューブと、
    前記第7経路に開閉可能に配設され、かつ開成する場合は該第7経路を冷媒が通過することを許容する一方、閉成する場合は該第7経路を冷媒が通過することを規制する第2電磁弁と
    を備えたことを特徴とする冷媒回路装置。
  2. 前記冷媒回路は、
    前記庫外熱交換器で熱交換を行った冷媒を前記圧縮機へ送出するための第8経路と、
    前記第8経路に開閉可能に配設され、かつ開成する場合は該第8経路を冷媒が通過することを許容する一方、閉成する場合は該第8経路を冷媒が通過することを規制する第3電磁弁と
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の冷媒回路装置。
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