JP2010249455A - 冷媒回路装置 - Google Patents

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Takahisa Yamaguchi
貴久 山口
Toshiaki Tsuchiya
敏章 土屋
Koji Takiguchi
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Abstract

【課題】膨張機構から蒸発器を介して圧縮機に向けて流れる冷媒の圧力損失を低減させることにより、消費電力の低減化を図ることができる冷媒回路装置を提供すること。
【解決手段】商品収容庫3の内部に配設され、かつ供給された冷媒を蒸発させて商品収容庫3の内部雰囲気を冷却する蒸発器24と、蒸発器24で蒸発した冷媒を吸引して圧縮する圧縮機21と、圧縮機21で圧縮させた冷媒を導入して凝縮させる凝縮器22と、凝縮器22で凝縮した冷媒を断熱膨張させる第1膨張機構23とを冷媒配管25で順次接続して構成された冷却専用回路20を備えた冷媒回路装置において、第1膨張機構23で断熱膨張させた冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離し、液相冷媒を蒸発器24に送出する一方、気相冷媒を圧縮機21に向けて送出する気液分離手段40を備えたものである。
【選択図】図3

Description

本発明は、冷媒回路装置に関し、より詳細には、例えば自動販売機等に適用される冷媒回路装置に関する。
従来、例えば自動販売機等に適用される冷媒回路装置として、冷却専用回路と加熱回路とを備えたものが知られている。冷却専用回路は、蒸発器、圧縮機、凝縮器及び膨張機構が冷媒配管で順次接続されて環状に構成されている。
蒸発器は、自動販売機の商品収容庫の内部に配設されている。この蒸発器は、通過する冷媒が蒸発することにより、商品収容庫の内部空気を冷却するものである。
圧縮機は、自動販売機本体内であって商品収容庫の外部となる個所、例えば機械室に配設されており、蒸発器で蒸発した冷媒を吸引し、吸引した冷媒を圧縮して高温高圧の状態にして吐出するものである。
凝縮器は、圧縮機と同様に自動販売機本体内であって商品収容庫の外部となる個所(機械室等)に配設されている。この凝縮器は、通過する冷媒が凝縮することにより、周囲空気を加熱、すなわち周囲空気に放熱するものである。
膨張機構は、圧縮機及び凝縮器と同様に自動販売機本体内であって商品収容庫の外部となる個所(機械室等)に配設されている。この膨張機構は、凝縮器で凝縮した冷媒を減圧して断熱膨張させるためのものである。
このような冷却専用回路においては、圧縮機で圧縮された冷媒が凝縮器で凝縮し、凝縮した冷媒が膨張機構で断熱膨張され、蒸発器で蒸発する。この蒸発器で蒸発した冷媒は、圧縮機により吸引されて再び圧縮されて循環することになる。これにより蒸発器が配設された商品収容庫の内部空気は冷却されることになる。
加熱回路は、自動販売機本体内であって加熱対象となる商品収容庫の内部に配設された庫内熱交換器を有してなるものである。この加熱回路では、上記圧縮機で圧縮された冷媒を分岐させて庫内熱交換器に導入し、該庫内熱交換器で放熱させて商品収容庫の内部空気を加熱している。庫内熱交換器で放熱させた冷媒は、冷却専用回路に戻すようにしている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−130896号公報
ところで、上述した冷媒回路装置においては、膨張機構で断熱膨張させた冷媒は、気相冷媒と液相冷媒とが混合した状態、すなわち気液混合状態となる場合がある。このように断熱膨張させた冷媒が気液混合状態となる場合、液相冷媒は蒸発器で蒸発し、該蒸発器が配設された商品収容庫の内部空気を冷却することになるが、気相冷媒は蒸発器で蒸発し得ず、そのため商品収容庫の内部空気の冷却に寄与する可能性は低いものになる。また、気相冷媒は、液相冷媒に比べて体積が大きいだけでなく流速も大きく乱流状態になりやすいものであり、冷媒配管との間での圧力損失が大きい。そのため、気液混合状態の冷媒を蒸発器に送出すると、気相冷媒による圧力損失が増大する結果、圧縮機に吸引される際の冷媒の圧力が小さくなり、圧縮機にかかる負荷が大きいものになり、これにより消費電力の増大化を招来する虞れがあった。
本発明は、上記実情に鑑みて、膨張機構から蒸発器を介して圧縮機に向けて流れる冷媒の圧力損失を低減させることにより、消費電力の低減化を図ることができる冷媒回路装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る冷媒回路装置は、対象室の内部に配設され、かつ供給された冷媒を蒸発させて該対象室の内部雰囲気を冷却する蒸発器と、前記蒸発器で蒸発した冷媒を吸引して圧縮する圧縮機と、前記圧縮機で圧縮させた冷媒を導入して凝縮させる凝縮器と、前記凝縮器で凝縮した冷媒を断熱膨張させる冷却膨張機構とを冷媒配管で順次接続して構成された冷却専用回路を備えた冷媒回路装置において、前記冷却膨張機構で断熱膨張させた冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離し、液相冷媒を前記蒸発器に送出する一方、気相冷媒を前記圧縮機に向けて送出する気液分離手段を備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る冷媒回路装置は、上述した請求項1において、対象室の内部に配設され、前記圧縮機で圧縮された冷媒を分岐導入し、かつ導入した冷媒を凝縮させて前記対象室の内部雰囲気を加熱する庫内熱交換器と、前記庫内熱交換器で凝縮した冷媒を放熱させる庫外熱交換器と、前記庫外熱交換器で放熱させた冷媒を断熱膨張させる加熱膨張機構とを冷媒配管で順次接続し、前記加熱膨張機構で断熱膨張させた冷媒を前記冷却専用回路における前記冷却膨張機構の下流側冷媒配管に送出するようにした加熱回路を備え、前記気液分離手段は、前記冷却膨張機構、あるいは前記加熱膨張機構で断熱させた冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離し、液相冷媒を前記蒸発器に送出する一方、気相冷媒を前記圧縮機に向けて送出することを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る冷媒回路装置は、上述した請求項1又は請求項2において、前記気液分離手段は、断熱膨張された冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離させる気液分離器と、前記気液分離器で分離された液相冷媒を前記蒸発器に送出する液相冷媒経路と、前記気液分離器で分離された気相冷媒を、前記蒸発器から前記圧縮機に向けて通過する冷媒に合流させる態様で送出する気相冷媒経路とを備えたことを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係る冷媒回路装置は、上述した請求項3において、前記気液分離手段は、前記気相冷媒経路に配設され、かつ該気相冷媒経路を通過する気相冷媒の流量を調整する流量調整手段を備えたことを特徴とする。
本発明の冷媒回路装置によれば、気液分離手段が、冷却膨張機構で断熱膨張させた冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離し、液相冷媒を蒸発器に送出する一方、気相冷媒を圧縮機に向けて送出するので、断熱膨張されて生じた気相冷媒の大部分が蒸発器を通過してから圧縮機に吸引される事態を回避することができ、膨張機構から蒸発器を介して圧縮機に向けて流れる冷媒の圧力損失を低減させることができる。このように圧縮機に流れる冷媒の圧力損失を低減させることができるので、圧縮機に要する負荷を軽減することが可能になる。従って、膨張機構から蒸発器を介して圧縮機に向けて流れる冷媒の圧力損失を低減させることにより、消費電力の低減化を図ることができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態である冷媒回路装置が適用された自動販売機の内部構造を正面から見た場合を示す断面図である。 図2は、図1に示した自動販売機の内部構造を示すものであり、右側の商品収容庫の断面側面図である。 図3は、図1及び図2に示した自動販売機に適用された冷媒回路装置を概念的に示す概念図である。 図4は、図3に示した冷媒回路装置においてCCC運転の場合を示す概念図である。 図5は、図3に示した冷媒回路装置においてHHC運転の場合を示す概念図である。 図6は、冷媒回路装置の変形例を概念的に示す概念図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る冷媒回路装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態である冷媒回路装置が適用された自動販売機の内部構造を正面から見た場合を示す断面図である。ここで例示する自動販売機は、本体キャビネット1を備えている。
本体キャビネット1は、前面が開口した直方状の形態を成すものである。この本体キャビネット1には、その内部に例えば2つの断熱仕切板2によって仕切られた3つの独立した商品収容庫3が左右に並んだ態様で設けてある。この商品収容庫3は、缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の商品を所望の温度に維持した状態で収容するためのもので、断熱構造を有している。
図2は、図1に示した自動販売機の内部構造を示すものであり、右側の商品収容庫の断面側面図である。尚、ここでは右側の商品収容庫3(以下、適宜右庫3aとも称する)の内部構造について示すが、中央の商品収容庫3(以下、適宜中庫3bとも称する)及び左側の商品収容庫3(以下、適宜左庫3cとも称する)の内部構造も右庫3aと略同じような構成である。尚、本明細書における右側とは、自動販売機を正面から見た場合の右方を示し、左側とは、自動販売機を正面から見た場合の左方を示す。
かかる図2に示すように、本体キャビネット1の前面には、外扉4及び内扉5が設けてある。外扉4は、本体キャビネット1の前面開口を開閉するためのものであり、内扉5は、商品収容庫3の前面を開閉するためのものである。この内扉5は、上下に分割してあり、上側の扉5aは商品を補充する際に開閉するものである。
上記商品収容庫3には、商品収納ラック6、搬出機構7及び搬出シュータ8が設けてある。商品収納ラック6は、商品を上下方向に沿って並ぶ態様で収納するためのものである。搬出機構7は、商品収納ラック6の下部に設けてあり、この商品収納ラック6に収納された商品群の最下位にある商品を1つずつ搬出するためのものである。搬出シュータ8は、搬出機構7から搬出された商品を外扉4に設けられた商品取出口4aに導くためのものである。
図3は、図1及び図2に示した自動販売機に適用された冷媒回路装置を概念的に示す概念図である。ここで例示する冷媒回路装置は、内部に冷媒(例えばR134a等)を封入した冷媒回路10を有している。かかる冷媒回路10は、冷却専用回路20と加熱回路30とを備えて構成してある。
冷却専用回路20は、圧縮機21、凝縮器22、第1膨張機構(冷却膨張機構)23及び蒸発器24を冷媒配管25にて順次接続して構成してある。
圧縮機21は、図2にも示すように機械室9に配設してある。機械室9は、本体キャビネット1の内部であって商品収容庫3と区画され、かつ商品収容庫3の下方側の室である。この圧縮機21は、吸引口を通じて冷媒を吸引し、吸引した冷媒を圧縮して高温高圧の状態(高温高圧冷媒)にして吐出口より吐出するものである。
凝縮器22は、図2にも示すように圧縮機21と同様に機械室9に配設してある。この凝縮器22は、通過する冷媒を凝縮させるものである。より詳細に説明すると、圧縮機21で圧縮され、かつ吐出口から吐出されて冷媒配管25を通じて送出された冷媒を周囲空気と熱交換させて凝縮させるものである。
この凝縮器22と圧縮機21とを接続する冷媒配管25には、高圧側電磁弁261が設けてある。かかる高圧側電磁弁261は、開閉可能な弁体であり、図示せぬコントローラから開指令が与えられた場合には開成して冷媒の通過を許容する一方、閉指令が与えられた場合には閉成して冷媒の通過を規制するものである。
第1膨張機構23は、図2にも示すように圧縮機21及び凝縮器22と同様に機械室9に配設してある。この第1膨張機構23は、キャピラリーチューブにより構成してあり、通過する冷媒を減圧して断熱膨張させるものである。図3中の符号262は、逆止弁である。
蒸発器24は、複数(図示の例では3つ)設けてあり、各商品収容庫3の内部に配設してある。ここで、これら蒸発器24と第1膨張機構23とを接続する冷媒配管25は、その途中の分岐点P1で3つに分岐して、右庫3aに配設された蒸発器24(以下、右蒸発器24aとも称する)の入口側に、中庫3bに配設された蒸発器24(以下、中蒸発器24bとも称する)の入口側に、左庫3cの内部に配設された蒸発器24(以下、左蒸発器24cとも称する)の入口側にそれぞれ接続してある。これら蒸発器24は、通過する冷媒を蒸発させて対象となる商品収容庫3(右庫3a、中庫3b、左庫3c)の内部空気を冷却するものである。
また、この冷媒配管25においては、分岐点P1から右蒸発器24a、中蒸発器24b及び左蒸発器24cのそれぞれに至る途中に低圧側電磁弁263,264,265が設けてある。低圧側電磁弁263,264,265は、開閉可能な弁体であり、コントローラから開指令が与えられた場合には開成して冷媒の通過を許容する一方、閉指令が与えられた場合には閉成して冷媒の通過を規制するものである。
上記蒸発器24の出口側に接続された冷媒配管25は、途中の第1合流点P2で合流し、アキュムレータ27を介して圧縮機21に接続している。ここで、アキュムレータ27は、通過する冷媒が気液混合冷媒である場合に、液相冷媒を貯留して気相冷媒を通過させるためのものである。
加熱回路30は、庫内熱交換器31、ガスクーラ32及び第2膨張機構(加熱膨張機構)33を順次配管で接続して構成してある。
庫内熱交換器31は、複数(図示の例では2つ)設けてあり、中庫3b及び左庫3cの内部に配設してある。中庫3bに配設された庫内熱交換器31(以下、中庫内熱交換器31bとも称する)及び左庫3cに配設された庫内熱交換器31(以下、左庫内熱交換器31cとも称する)は、ともに入口側が分岐経路34に接続してある。
分岐経路34は、圧縮機21と高圧側電磁弁261との経路の途中の高圧側分岐点P3から分岐し、その途中でさらに分岐して、一方が中庫内熱交換器31bの入口側に、他方が左庫内熱交換器31cの入口側にそれぞれ接続する分岐配管341により構成された経路である。この分岐経路34は、圧縮機21で圧縮された冷媒(高圧冷媒)を導入する経路であり、分岐個所の下流側にそれぞれ分岐電磁弁342,343が設けてある。分岐電磁弁342,343は、開閉可能な弁体であり、コントローラから開指令が与えられた場合には開成して冷媒の通過を許容する一方、閉指令が与えられた場合には閉成して冷媒の通過を規制するものである。つまり、中庫内熱交換器31b及び左庫内熱交換器31cは、分岐経路34を通じて圧縮機21で圧縮された冷媒が供給された場合には、通過する冷媒を凝縮させて対象となる商品収容庫3(中庫3b、左庫3c)の内部空気を加熱するものである。
ガスクーラ32は、凝縮器22に隣接する態様で配設してある。このガスクーラ32は、放熱経路35を通じて庫内熱交換器31に接続してある。放熱経路35は、中庫内熱交換器31b及び左庫内熱交換器31cの出口側に接続され、第2合流点P4で合流し、ガスクーラ32の入口側に接続された放熱配管351により構成されたものである。この放熱経路35は、中庫内熱交換器31b及び左庫内熱交換器31cの少なくとも一方で凝縮した冷媒をガスクーラ32に供給するためのものである。かかる放熱経路35により冷媒が供給されたガスクーラ32では、該冷媒と周囲空気との間で熱交換が行われ、該冷媒が放熱する。このような放熱経路35を構成する放熱配管351の途中、すなわち中庫内熱交換器31b及び左庫内熱交換器31cの出口側から第2合流点P4に至る途中に、それぞれ逆止弁352,353が設けてある。
第2膨張機構33は、通過する冷媒を減圧して断熱膨張させるキャピラリーチューブであり、戻経路36を構成する戻配管361に配設してある。戻経路36は、ガスクーラ32の出口側に接続され、かつ冷却専用回路20を構成する冷媒配管25、すなわち第1膨張機構23と分岐点P1との間の冷媒配管25の第3合流点P5に接続する戻配管361により構成された経路である。
以上のような構成を有する冷媒回路装置は、上記構成の他、気液分離手段40を備えている。気液分離手段40は、気液分離器41と、液相冷媒経路42と、気相冷媒経路43とを備えて構成してある。
気液分離器41は、第3合流点P5から分岐点P1に至る冷媒配管25の途中に配設してある。この気液分離器41は、供給された冷媒、すなわち第1膨張機構23、あるいは第2膨張機構33で断熱膨張された冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離させるものである。
液相冷媒経路42は、気液分離器41の液相冷媒出口に接続され、かつ分岐点P1に接続された冷媒配管25に接続する液相分離配管421により構成された経路である。この液相冷媒経路42は、気液分離器41で分離された液相冷媒を蒸発器24の入口に接続する冷媒配管25に送出するものである。
気相冷媒経路43は、気液分離器41の気相冷媒出口に接続され、かつ第1合流点P2とアキュムレータ27との間の冷媒配管25の第4合流点P6に接続する気相分離配管431により構成された経路である。この気相冷媒経路43は、気液分離器41で分離された気相冷媒を、蒸発器24から圧縮機21に向けて通過する冷媒に合流させる態様で送出するものである。
また、このような気相冷媒経路43には、流量調整手段44が配設してある。流量調整手段44は、気相冷媒経路43を通過する気相冷媒の流量を調整するものであり、例えば電子膨張弁やキャピラリーチューブにより構成されるものである。このような流量調整手段44は、冷媒回路10における冷凍能力が小さい程、すなわち駆動する蒸発器24の数が少ない程、気相冷媒経路43を通過する気相冷媒の流量を小さくするような調整を行うものであり、電子膨張弁の場合には開度を小さくすることにより実現し、キャピラリーチューブの場合には、その長さを長くすることにより実現する。
以上のような構成を有する冷媒回路装置は、次のようにして商品収容庫3に収容された商品を冷却、あるいは加熱する。
まず、CCC運転を行う場合について説明する。この場合、コントローラから指令が与えられることにより、分岐電磁弁342,343に閉成し、高圧側電磁弁261及び低圧側電磁弁263,264,265が開成する。これにより圧縮機21で圧縮された冷媒は、図4に示すように循環する。
すなわち、圧縮機21で圧縮された冷媒は、開成する高圧側電磁弁261を通過して凝縮器22に至る。凝縮器22に至った冷媒は、該凝縮器22を通過中に、周囲空気(外気)に放熱して凝縮する。凝縮器22で凝縮した冷媒は、第1膨張機構23で断熱膨張し、気液分離器41に至る。
かかる気液分離器41において、冷媒は液相冷媒と気相冷媒とに分離される。このとき気相冷媒経路43に配設された流量調整手段44は、冷媒回路10における冷凍能力が大きいため、つまり駆動する蒸発器24が3つであるため、開度を大きくして気相冷媒が通過することを積極的に許容している。これにより、液相冷媒は、液相分離配管421を通過した後、分岐点P1を介して右蒸発器24a、中蒸発器24b及び左蒸発器24cに至る一方、分離された気相冷媒は、気相分離配管431を通過する。
各蒸発器24に至った冷媒は、各蒸発器24で蒸発して商品収容庫3の内部空気から熱を奪い、該内部空気を冷却する。冷却された内部空気は、各庫内送風ファン(F1)の駆動により内部を循環し、これにより各商品収容庫3に収容された商品は、循環する内部空気に冷却される。各蒸発器24で蒸発した冷媒は、第4合流点P6で気相分離配管431を通過した気相冷媒と合流し、アキュムレータ27にて気液分離された後、気相部分が圧縮機21に吸引され、圧縮機21に圧縮されて上述した循環を繰り返す。
次に、HHC運転を行う場合について説明する。この場合、コントローラから指令が与えられることにより、高圧側電磁弁261、低圧側電磁弁264,265が閉成し、分岐電磁弁342,343及び低圧側電磁弁263が開成する。これにより圧縮機21で圧縮された冷媒は、図5に示すように循環する。
すなわち、圧縮機21で圧縮された冷媒は、分岐経路34を通過して中庫内熱交換器31b及び左庫内熱交換器31cに至る。中庫内熱交換器31b及び左庫内熱交換器31cに至った冷媒は、該熱交換器を通過中に、中庫3b及び左庫3cの内部空気とそれぞれ熱交換し、該内部空気に放熱して凝縮する。これにより、中庫3b及び左庫3cの内部空気を加熱する。加熱された内部空気は、図示せぬ庫内送風ファンの駆動により、中庫3b及び左庫3cのそれぞれの内部を循環し、これにより各商品収容庫3(中庫3b及び左庫3c)に収容された商品は、循環する内部空気に加熱される。
中庫内熱交換器31b及び左庫内熱交換器31cで凝縮した冷媒は、放熱経路35(放熱配管351)を通過してガスクーラ32に至り、該ガスクーラ32で周囲空気に放熱した後、戻配管361を通じて第2膨張機構33に至り、第2膨張機構33で断熱膨張し、気液分離器41に至る。
かかる気液分離器41において、冷媒は液相冷媒と気相冷媒とに分離される。このとき気相冷媒経路43に配設された流量調整手段44は、冷媒回路10における冷凍能力が小さいため、つまり駆動する蒸発器24が1つしかないため、開度を小さくして気相冷媒が通過することを消極的に許容している。これにより、液相冷媒と気相冷媒の一部とは、液相分離配管421を通過した後、開成する低圧側電磁弁263を通過して右蒸発器24aに至る一方、気相冷媒の他の一部は、気相分離配管431を通過する。
右蒸発器24aに至った冷媒は、右蒸発器24aで蒸発して右庫3aの内部空気から熱を奪い、該内部空気を冷却する。冷却された内部空気は、右庫内送風ファンF1(図2参照)の駆動により右庫3aの内部を循環し、これにより右庫3aに収容された商品は冷却される。右蒸発器24aで蒸発した冷媒は、第4合流点P6で気相分離配管431を通過した気相冷媒と合流し、アキュムレータ27にて気液分離された後、気相部分が圧縮機21に吸引され、圧縮機21に圧縮されて上述した循環を繰り返す。
以上説明したような本実施の形態である冷媒回路装置においては、気液分離器41が断熱膨張されて気液混合状態にある冷媒を液相冷媒と気相冷媒とに分離し、液相冷媒を蒸発器24に向けて送出する一方、気相分離配管431を通じて気相冷媒を主として蒸発器24の出口側経路に送出して圧縮機21に吸引させている。これにより、断熱膨張されて生じた気相冷媒の大部分が蒸発器24を通過してから圧縮機21に吸引される事態を回避することができ、第1膨張機構23、あるいは第2膨張機構33から蒸発器24を介して圧縮機21に向けて流れる冷媒の圧力損失を低減させることができる。このように圧縮機21に流れる冷媒の圧力損失を低減させることができるので、圧縮機21に要する負荷を軽減することが可能になる。従って、膨張機構から蒸発器24を介して圧縮機21に向けて流れる冷媒の圧力損失を低減させることにより、消費電力の低減化を図ることができる。
また、上記冷媒回路装置によれば、流量調整手段44が冷媒回路10における冷凍能力の大きさに応じて分離された気相冷媒の流量を調整しているので、例えば冷凍能力が小さい場合には分離された気相冷媒が気相分離配管431を通過することを消極的に許容しているので、分離された気相冷媒の一部が蒸発器24に向けて流れることになり、これにより、液相冷媒のみが蒸発器24に向けて流れてしまうことにより圧縮機21に液相冷媒が吸引されてしまういわゆる液バックの発生を抑制することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
上述した実施の形態においては、気相分離配管431に流量調整手段44を配設していたが、本発明においては、かかる流量調整手段は必ずしも気相分離配管に設ける必要はない。
また、上述した実施の形態においては、冷媒回路10は、冷却専用回路20と加熱回路30とを備えていたが、本発明においては、図6に示すように冷却専用回路20のみからなる冷媒回路装置であっても構わない。
また、上述した実施の形態においては、冷媒回路10にはR134aが封入されていたが、本発明においては、二酸化炭素を冷媒とする冷媒回路装置であっても構わない。
以上のように、本発明に係る冷媒回路装置は、自動販売機に有用である。
10 冷媒回路
20 冷却専用回路
21 圧縮機
22 凝縮器
23 第1膨張機構
24 蒸発器
25 冷媒配管
30 加熱回路
31 庫内熱交換器
32 ガスクーラ
33 第2膨張機構
40 気液分離手段
41 気液分離器
42 液相冷媒経路
421 液相分離配管
43 気相冷媒経路
431 気相分離配管
44 流量調整手段

Claims (4)

  1. 対象室の内部に配設され、かつ供給された冷媒を蒸発させて該対象室の内部雰囲気を冷却する蒸発器と、
    前記蒸発器で蒸発した冷媒を吸引して圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機で圧縮させた冷媒を導入して凝縮させる凝縮器と、
    前記凝縮器で凝縮した冷媒を断熱膨張させる冷却膨張機構と
    を冷媒配管で順次接続して構成された冷却専用回路を備えた冷媒回路装置において、
    前記冷却膨張機構で断熱膨張させた冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離し、液相冷媒を前記蒸発器に送出する一方、気相冷媒を前記圧縮機に向けて送出する気液分離手段を備えたことを特徴とする冷媒回路装置。
  2. 対象室の内部に配設され、前記圧縮機で圧縮された冷媒を分岐導入し、かつ導入した冷媒を凝縮させて前記対象室の内部雰囲気を加熱する庫内熱交換器と、
    前記庫内熱交換器で凝縮した冷媒を放熱させる庫外熱交換器と、
    前記庫外熱交換器で放熱させた冷媒を断熱膨張させる加熱膨張機構と
    を冷媒配管で順次接続し、前記加熱膨張機構で断熱膨張させた冷媒を前記冷却専用回路における前記冷却膨張機構の下流側冷媒配管に送出するようにした加熱回路を備え、
    前記気液分離手段は、前記冷却膨張機構、あるいは前記加熱膨張機構で断熱させた冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離し、液相冷媒を前記蒸発器に送出する一方、気相冷媒を前記圧縮機に向けて送出することを特徴とする請求項1に記載の冷媒回路装置。
  3. 前記気液分離手段は、
    断熱膨張された冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離させる気液分離器と、
    前記気液分離器で分離された液相冷媒を前記蒸発器に送出する液相冷媒経路と、
    前記気液分離器で分離された気相冷媒を、前記蒸発器から前記圧縮機に向けて通過する冷媒に合流させる態様で送出する気相冷媒経路と
    を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の冷媒回路装置。
  4. 前記気液分離手段は、前記気相冷媒経路に配設され、かつ該気相冷媒経路を通過する気相冷媒の流量を調整する流量調整手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の冷媒回路装置。
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