JP5326579B2 - 冷媒回路装置 - Google Patents

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Description

本発明は、冷媒回路装置に関し、より詳細には、例えば自動販売機等に適用される冷媒回路装置に関する。
従来、例えば自動販売機等に適用される冷媒回路装置として、蒸発器、圧縮機、庫外熱交換器及び膨張機構が冷媒配管で順次接続されて環状に構成された冷媒回路を有するものが知られている。
蒸発器は、自動販売機の商品収容庫のそれぞれの内部に配設されている。これら蒸発器は、通過する冷媒が蒸発することにより、自身が配設された商品収容庫の内部空気を冷却するものである。圧縮機は、自動販売機本体内であって商品収容庫の外部となる個所、例えば機械室に配設されており、各蒸発器で蒸発した冷媒を吸引し、吸引した冷媒を圧縮して高温高圧の状態にして吐出するものである。庫外熱交換器は、圧縮機と同様に自動販売機本体内であって商品収容庫の外部となる個所(機械室等)に配設されている。この庫外熱交換器は、通過する冷媒が凝縮することにより、周囲空気を加熱、すなわち周囲空気に放熱するものである。膨張機構は、庫外熱交換器で凝縮した冷媒を断熱膨張させるためのものである。
このような冷媒回路においては、圧縮機で圧縮された冷媒が庫外熱交換器で凝縮し、凝縮した冷媒が膨張機構で断熱膨張され、蒸発器で蒸発する。蒸発器で蒸発した冷媒は、圧縮機により吸引されて再び圧縮されて循環することになる。
このような冷媒回路を構成する蒸発器及び庫外熱交換器の少なくとも一方は、冷媒の流路を構成し、かつ蛇行状に屈曲されて成る伝熱管と、この伝熱管に挿通される態様で配設された一対の側板間に、それぞれが平行に並設されたフィン部材とを備えて構成されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−340441号公報
ところが、上述したような特許文献1に提案されている冷媒回路装置では、蒸発器及び庫外熱交換器の少なくとも一方は、冷媒の流路を構成し、かつ蛇行状に屈曲されて成る伝熱管と、この伝熱管に挿通される態様で配設された一対の側板間にそれぞれが平行に並設されたフィン部材とを備えて構成していたために、上記側板には、伝熱管が挿通するための孔が形成してあり、かかる孔を伝熱管が挿通した後も該孔が開口しているのが一般的である。このように開口する孔の存在により、熱交換器(蒸発器又は庫外熱交換器)を通過する空気の一部が、該孔を通じて周囲に流れてしまい、結果的に熱交換効率を低下させる要因と成っていた。
本発明は、上記実情に鑑みて、フィン部材間を通過する空気量を増大させて熱交換効率の向上を図ることができる冷媒回路装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る冷媒回路装置は、対象室のそれぞれの内部に配設され、かつ供給された冷媒を蒸発させて自身が配設された室の内部雰囲気を冷却する庫内熱交換器と、各庫内熱交換器にて蒸発させた冷媒を吸引して圧縮する圧縮機と、前記圧縮機で圧縮させた冷媒を導入して凝縮させる庫外熱交換器とを冷媒配管で順次接続して構成した冷媒回路を備えた冷媒回路装置において、前記庫内熱交換器及び前記庫外熱交換器の少なくとも一方は、前記冷媒の流路を構成し、かつ蛇行状に屈曲されて成る伝熱管と、前記伝熱管に挿通される態様で配設された一対の側板の間に、それぞれが平行に並設されたフィン部材と、樹脂材から形成された板状体であり、かつ前記側板に形成された前記伝熱管が挿通するための孔を閉塞する閉塞部材とを備え、前記閉塞部材は、前記側板より側方に突出する伝熱管の数に応じて設けられ、かつ該伝熱管が貫通することを許容する貫通孔と、互いに隣接し、かつ共通の屈曲部に連続する伝熱管を貫通させる貫通孔どうしを接続するスリットと、前記伝熱管の入口及び出口に接続される冷媒配管の通過を許容する係合溝とが形成されて成ることを特徴とする。
本発明の冷媒回路装置によれば、庫内熱交換器及び庫外熱交換器の少なくとも一方を構成する閉塞部材が、側板に形成された孔を閉塞するので、熱交換器を通過する空気のうち該孔を通じて周囲に流れる空気の量が減少し、結果的に熱交換器のフィン部材間を通過する空気量を増大させることができる。従って、フィン部材間を通過する空気量を増大させて熱交換効率の向上を図ることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る冷媒回路装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態である冷媒回路装置が適用された自動販売機の内部構造を正面から見た場合を示す断面図である。ここで例示する自動販売機は、本体キャビネット1を備えている。
本体キャビネット1は、前面が開口した直方状の形態を成すものである。この本体キャビネット1には、その内部に例えば2つの断熱仕切板2によって仕切られた3つの独立した商品収容庫3が左右に並んだ態様で設けてある。この商品収容庫3は、缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の商品を所望の温度に維持した状態で収容するためのもので、断熱構造を有している。
図2は、図1に示した自動販売機の内部構造を示すものであり、右側の商品収容庫3の断面側面図である。尚、ここでは右側の商品収容庫(以下、適宜右庫3aとも称する)の内部構造について示すが、中央の商品収容庫3(以下、適宜中庫3bとも称する)及び左側の商品収容庫3(以下、適宜左庫3cとも称する)の内部構造も右庫3aと略同じような構成である。尚、本明細書における右側とは、自動販売機を正面から見た場合の右方を示し、左側とは、自動販売機を正面から見た場合の左方を示す。
かかる図2に示すように、本体キャビネット1の前面には、外扉4及び内扉5が設けてある。外扉4は、本体キャビネット1の前面開口を開閉するためのものであり、内扉5は、商品収容庫3の前面を開閉するためのものである。この内扉5は、上下に分割してあり、上側の扉は商品を補充する際に開閉するものである。
上記商品収容庫3には、商品収納ラック6、搬出機構7及び搬出シュータ8が設けてある。商品収納ラック6は、商品を上下方向に沿って並ぶ態様で収納するためのものである。搬出機構7は、商品収納ラック6の下部に設けてあり、この商品収納ラック6に収納された商品群の最下位にある商品を1つずつ搬出するためのものである。搬出シュータ8は、搬出機構7から搬出された商品を外扉4に設けられた商品取出口4aに導くためのものである。
図3は、本発明の実施の形態である冷媒回路装置を概念的に示す概念図である。ここで例示する冷媒回路装置は、主回路20、分岐導入経路30、放熱経路40及び戻り経路50からなる冷媒回路10を備えて構成してある。
主回路20は、圧縮機21、庫外熱交換器22、第1キャピラリーチューブ23及び庫内熱交換器24を冷媒配管25にて順次接続して構成してあり、内部に冷媒(例えばR134a)が封入してある。
圧縮機21は、図2にも示すように機械室9に配設してある。機械室9は、本体キャビネット1の内部であって商品収容庫3と区画され、かつ商品収容庫3の下方側の室である。この圧縮機21は、吸引口を通じて冷媒を吸引し、吸引した冷媒を圧縮して高温高圧の状態(高温高圧冷媒)にして吐出口より吐出するものである。
庫外熱交換器22は、図2にも示すように圧縮機21と同様に機械室9に配設してある。この庫外熱交換器22は、通過する冷媒を凝縮させるものである。より詳細に説明すると、圧縮機21で圧縮され、かつ吐出口から吐出されて冷媒配管25を通じて送出された冷媒を周囲空気と熱交換させて凝縮させるものである。
この庫外熱交換器22と圧縮機21とを接続する冷媒配管25には、高圧側電磁弁261が設けてある。かかる高圧側電磁弁261は、開閉可能な弁体であり、図示せぬ制御部から開指令が与えられた場合には開成して冷媒の通過を許容する一方、閉指令が与えられた場合には閉成して冷媒の通過を規制するものである。
第1キャピラリーチューブ23は、図2にも示すように圧縮機21及び庫外熱交換器22と同様に機械室9に配設してある。この第1キャピラリーチューブ23は、通過する冷媒を減圧して断熱膨張させるものである。
庫内熱交換器24は、複数(図示の例では3つ)設けてあり、各商品収容庫3の内部低域であって、背面ダクトD(図2参照)の前面側に配設してある。これら庫内熱交換器24の構造については後述する。
これら庫内熱交換器24と第1キャピラリーチューブ23とを接続する冷媒配管25は、その途中に配設された分配器27により3つに分岐され、右庫3aに配設された庫内熱交換器24(以下、右庫内熱交換器24aとも称する)の入口側に、中庫3bに配設された庫内熱交換器24(以下、中庫内熱交換器24bとも称する)の入口側に、左庫3cの内部に配設された庫内熱交換器24(以下、左庫内熱交換器24cとも称する)の入口側にそれぞれ接続してある。上記分配器27の構成については後述する。
また、この冷媒配管25においては、分配器27から右庫内熱交換器24a、中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24cのそれぞれに至る途中に低圧側電磁弁262,263,264が設けてある。低圧側電磁弁262,263,264は、開閉可能な弁体であり、制御部から開指令が与えられた場合には開成して冷媒の通過を許容する一方、閉指令が与えられた場合には閉成して冷媒の通過を規制するものである。
中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24cの出口側に接続された冷媒配管25は、途中の第1合流点P1で合流し、更に右庫内熱交換器24aの出口側に接続された冷媒配管25は、第2合流点P2で合流し、アキュムレータ28を介して圧縮機21に接続している。ここで、アキュムレータ28は、通過する冷媒が気液混合冷媒である場合に、液相冷媒を貯留して気相冷媒を通過させるためのものである。
中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24cの出口側に接続された冷媒配管25には、それぞれ第1合流点P1の上流側に帰還用電磁弁265,266が配設してある。かかる帰還用電磁弁265,266は、開閉可能な弁体であり、図示せぬ制御部から開指令が与えられた場合には開成して冷媒の通過を許容する一方、閉指令が与えられた場合には閉成して冷媒の通過を規制するものである。
分岐導入経路30は、圧縮機21と高圧側電磁弁261との経路の途中の高圧側分岐点P3から分岐し、その途中でさらに分岐して、一方が中庫内熱交換器24bの入口側の冷媒配管25に、他方が左庫内熱交換器24cの入口側の冷媒配管25にそれぞれ合流する分岐配管31により構成された経路である。この分岐導入経路30は、圧縮機21で圧縮された冷媒(高圧冷媒)を導入する経路である。ここで、中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24cの入口側の冷媒配管25においては、各分岐配管31(各分岐導入経路30)との合流個所よりも上流側の経路、すなわち各合流個所とその上流にある低圧側電磁弁263,264との間の経路には、逆止弁267,268が設けてある。
かかる分岐導入経路30においては、分岐個所の下流側にそれぞれ分岐電磁弁321,322が設けてある。分岐電磁弁321,322は、開閉可能な弁体であり、制御部から開指令が与えられた場合には開成して冷媒の通過を許容する一方、閉指令が与えられた場合には閉成して冷媒の通過を規制するものである。
つまり、中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24cは、分岐導入経路30を通じて圧縮機21で圧縮された冷媒が供給された場合には、通過する冷媒を凝縮させて対象となる商品収容庫3(中庫3b、左庫3c)の内部空気を加熱するものである。
放熱経路40は、中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24cの出口側に接続された冷媒配管25のそれぞれの途中で分岐され、第3合流点P4で合流し、庫外熱交換器22に隣接する態様で配設されたガスクーラ41の入口側に接続された放熱配管42により構成された経路である。この放熱経路40は、中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24cの少なくとも一方で凝縮した冷媒をガスクーラ41に供給するためのものである。かかる放熱経路40により冷媒が供給されたガスクーラ41では、該冷媒と周囲空気との間で熱交換が行われ、該冷媒が放熱する。すなわち、放熱経路40は、庫内熱交換器24で凝縮した冷媒を導入してガスクーラ41に供給し、該ガスクーラ41にて該冷媒を周囲空気と熱交換させて放熱させるものである。
このような放熱経路40を構成する放熱配管42の途中、すなわち中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24cの出口側に接続された冷媒配管25との分岐点から第3合流点P4に至る途中に、それぞれ逆止弁431,432が設けてある。
戻り経路50は、ガスクーラ41の出口側に接続され、かつ主回路20を構成する冷媒配管25、すなわち第1キャピラリーチューブ23と分配器27との間の冷媒配管25の第4合流点P5に接続する戻り配管51により構成された経路である。
この戻り経路50を構成する戻り配管51の途中には第2キャピラリーチューブ52が設けてある。この第2キャピラリーチューブ52は、通過する冷媒を減圧して断熱膨張させるものである。
上記冷媒回路10においては、3つのストレーナ、すなわち第1ストレーナS1、第2ストレーナS2及び第3ストレーナS3が配設してある。第1ストレーナS1は、主回路20における庫外熱交換器22と第1キャピラリーチューブ23との間の冷媒配管25に配設してある。かかる第1ストレーナS1は、水分除去を行うための乾燥剤を有しているとともに、異物除去を行うためのフィルタを有しており、該冷媒配管25を通過する冷媒の水分除去及び異物除去を行う除去部材である。
第2ストレーナS2は、戻り経路50における戻り配管51、すなわちガスクーラ41と第2キャピラリーチューブ52との間の戻り配管51に配設してある。かかる第2ストレーナS2は、異物除去を行うためのフィルタを有しており、該冷媒配管25を通過する冷媒の異物除去のみを行う異物除去部材である。
第3ストレーナS3は、主回路20における圧縮機21の吐出口側の冷媒配管25に配設してある。かかる第3ストレーナS3は、異物除去を行うためのフィルタを有しており、該冷媒配管25を通過する冷媒の異物除去を行う異物除去部材である。尚、本実施の形態では、圧縮機21の吐出口側に接続された冷媒配管25にも第3ストレーナS3を配設してあるが、かかるストレーナは必須ではなく、冷媒回路装置の適用条件等に応じて適宜設置すればよい。
また、冷媒回路10を構成する分配器27は、第1キャピラリーチューブ23及び第2キャピラリーチューブ52の下流側に設けられており、第1キャピラリーチューブ23で断熱膨張された冷媒、あるいは第2キャピラリーチューブ52で断熱膨張された冷媒を分岐させるものである。
このような分配器27は、図4に示すように、冷媒入口となる導入開口271が下方側に位置する一方、冷媒出口となる分岐開口272がそれぞれ導入開口271よりも上方側に位置している。そして、分岐開口272のそれぞれの高さレベルを略同一にしてある。
上記庫内熱交換器24(右庫内熱交換器24a、中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24c)は、図5〜9に示すように、伝熱管241と、フィン部材242と、閉塞部材243とを備えて構成してある。
伝熱管241は、蛇行状に屈曲されて成るもので、冷媒の流路を構成するものである。フィン部材242は、伝熱管241に挿通される態様で配設された一対の側板244の間に、それぞれが平行に並設してある。ここで、図6に示すように、一対の側板244には、伝熱管241を挿通させるための孔245が形成してあり、かかる孔245を伝熱管241が挿通することになるが、伝熱管241が挿通した後も該孔245により開口245aが形成されている。
閉塞部材243は、側板244に形成された孔245を閉塞するためのものである。より詳細に説明すると、図7に示すように、樹脂材により形成された板状部材に、貫通孔243a及びスリット243bが形成されて成るものである。貫通孔243aは、伝熱管241が貫通することを許容するものであり、該伝熱管241の外径よりも僅かに大きい内径を有している。スリット243bは、隣接する貫通孔243aを接続するものである。また、伝熱管241の入口及び出口に対応する部位には、係合溝243cが形成してある。
かかる閉塞部材243は、図8に示すように、伝熱管241が貫通孔243aを貫通する態様で、側板244の外周面に配設してある。かかる閉塞部材243により、側板244の孔245の開口245aが閉塞されている。
以上のような構成を有する冷媒回路装置は、次のようにして商品収容庫3に収容された商品を冷却、あるいは加熱する。
まず、CCC運転(すべての商品収容庫3の内部空気を冷却する運転)を行う場合について説明する。この場合、分岐電磁弁321,322を閉成させ、高圧側電磁弁261、低圧側電磁弁262,263,264及び帰還用電磁弁265,266を開成させる。これにより圧縮機21で圧縮された冷媒は、図9に示すように循環する。
すなわち、圧縮機21で圧縮された冷媒は、開成する高圧側電磁弁261を通過して庫外熱交換器22に至る。庫外熱交換器22に至った冷媒は、該庫外熱交換器22を通過中に、周囲空気(外気)に放熱して凝縮する。庫外熱交換器22で凝縮した冷媒は、第1ストレーナS1を通過して、水分及び異物が除去され、その後に第1キャピラリーチューブ23で断熱膨張する。
第1キャピラリーチューブ23で断熱膨張して気化した冷媒は、分配器27で3つに分岐され、右庫内熱交換器24a、中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24cに至り、各庫内熱交換器24で蒸発して商品収容庫3の内部空気から熱を奪い、該内部空気を冷却する。冷却された内部空気は、各庫内送風ファンの駆動により内部を循環し、これにより各商品収容庫3に収容された商品は、循環する内部空気に冷却される。各庫内熱交換器24で蒸発した冷媒は、アキュムレータ28にて気液分離された後、気相部分が圧縮機21に吸引され、圧縮機21に圧縮されて上述した循環を繰り返す。
次に、HHC運転(中庫3b及び左庫3cの内部空気を加熱し、かつ右庫3aの内部空気を冷却する運転)を行う場合について説明する。この場合、高圧側電磁弁261、低圧側電磁弁263,264及び帰還用電磁弁265,266を閉成させ、分岐電磁弁321,322及び低圧側電磁弁262を開成させる。これにより圧縮機21で圧縮された冷媒は、図10に示すように循環する。
すなわち、圧縮機21で圧縮された冷媒は、分岐導入経路30を通過して中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24cに至る。中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24cに至った冷媒は、該熱交換器を通過中に、中庫3b及び左庫3cの内部空気とそれぞれ熱交換し、該内部空気に放熱して凝縮する。これにより、中庫3b及び左庫3cの内部空気を加熱する。加熱された内部空気は、図示せぬ庫内送風ファンの駆動により、中庫3b及び左庫3cのそれぞれの内部を循環し、これにより各商品収容庫3(中庫3b及び左庫3c)に収容された商品は、循環する内部空気に加熱される。
中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24cで凝縮した冷媒は、放熱経路40を構成する放熱配管42を通過してガスクーラ41に至り、該ガスクーラ41で周囲空気に放熱する。ガスクーラ41で放熱した冷媒は、第2ストレーナS2を通過して異物が除去され、その後に第2キャピラリーチューブ52で断熱膨張する。
第2キャピラリーチューブ52で断熱膨張して気化した冷媒は、分配器27を経由して開成する低圧側電磁弁262を通過して右庫内熱交換器24aに至り、この右庫内熱交換器24aで蒸発して右庫3aの内部空気から熱を奪い、該内部空気を冷却する。冷却された内部空気は、右庫内送風ファンF1(図2参照)の駆動により右庫3aの内部を循環し、これにより右庫3aに収容された商品は冷却される。右庫内熱交換器24aで蒸発した冷媒は、アキュムレータ28にて気液分離された後、気相部分が圧縮機21に吸引され、圧縮機21に圧縮されて上述した循環を繰り返す。このように冷媒回路10は、ヒートポンプとしての機能を有している。
以上説明したように、本実施の形態における冷媒回路装置によれば、主回路20における庫外熱交換器22と第1キャピラリーチューブ23との間の冷媒配管25に配設した第1ストレーナS1が、庫外熱交換器で凝縮した冷媒に混入する異物及び水分の除去を行い、ガスクーラ41と第2キャピラリーチューブ52との間の戻り配管51(戻り経路50)に配設した第2ストレーナS2が、ガスクーラ41で放熱した冷媒に混入する異物の除去を行うので、つまり、第1キャピラリーチューブ23及び第2キャピラリーチューブ52に供給される冷媒の通過域に配設されたストレーナが冷媒に混入する異物を除去するので、主回路20のみに冷媒を循環させる冷却運転(CCC運転)の場合のみならず、分岐導入経路30、放熱経路40及び戻り経路50に冷媒を循環させる加熱運転(例えばHHC運転)の場合にも、ストレーナにより異物の除去が可能になる。これにより、第1キャピラリーチューブ23や第2キャピラリーチューブ52での冷媒詰まりの発生を抑制でき、冷媒回路10における冷媒の循環量を所望の大きさにすることができ、庫内熱交換器24や庫外熱交換器22、あるいはガスクーラ41における熱交換効率を良好なものとすることができる。従って、ヒートポンプとしての機能を有する冷媒回路10においても異物の除去を良好に行うことにより、第1キャピラリーチューブ23や第2キャピラリーチューブ52において冷媒詰まりを抑制し、熱交換効率の向上を図ることができる。
上記冷媒回路装置によれば、第1ストレーナS1が、通過する冷媒、庫外熱交換器22で凝縮した冷媒に混入する水分を除去するので、冷媒回路10の配管内で残留した水分が凍結して冷媒回路10の配管の断面積を小さくしてしまい、冷媒詰まり等が生じてしまうことを抑制することができる。これによっても、庫内熱交換器24における熱交換効率を良好なものとすることができる。
また、上記冷媒回路装置によれば、分配器27が第1キャピラリーチューブ23及び第2キャピラリーチューブ52の下流側に配設してあり、導入開口(冷媒入口)271が下方側に位置する一方、分岐開口(冷媒出口)272がそれぞれ導入開口271よりも上方側に位置し、かつそれぞれの高さレベルを略同一にしてあるので、分配器27を通過する冷媒は、第1キャピラリーチューブ23、あるいは第2キャピラリーチューブ52で断熱膨張して気化したものである。そのため、重力等の影響を受けることがなく、分岐開口272のそれぞれの高さレベルを略同一にしていることから均一に冷媒を分配させることが可能になる。特に、気化した冷媒を分配するので、液相冷媒を分配するのに比べて分岐開口272の高さを厳密に等しくする必要がない。従って、必ずしも水平個所に設置されるわけではない自動販売機にも良好に適用することができ、各庫内熱交換器24に対して冷媒を均等に分配することができる。
更に、分配器27の導入開口271が下方側であって、分岐開口272が上方側に位置することにより、低圧側電磁弁262,263,264を配設される高さレベルが規定されていても、該低圧側電磁弁262,263,264の下方域に分配器27を設置することが可能になり、低圧側電磁弁262,263,264の高さに基づいて上下寸法を決められ、上下寸法を小さくして配置容積の小型化を図ることができる。
また更に、冷媒回路装置によれば、庫内熱交換器24を構成する閉塞部材243が、側板244に形成された孔245を閉塞するので、庫内熱交換器24を通過する空気のうち該孔245を通じて周囲に流れる空気の量が減少し、結果的に背面ダクトDを通過し、かつ庫内熱交換器24のフィン部材242間を通過する空気量を増大させることができる。従って、フィン部材242間を通過する空気量を増大させて熱交換効率の向上を図ることができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
上述した実施の形態では、庫外熱交換器で凝縮した冷媒を断熱膨張させる第1キャピラリーチューブ23と、ガスクーラ41で凝縮した冷媒を断熱膨張させる第2キャピラリーチューブ52とにより膨張機構を構成していたが、本発明では、庫外熱交換器で凝縮した冷媒及びガスクーラで放熱した冷媒を断熱膨張させる共通化された膨張機構であっても構わない。
上述した実施の形態では、第1キャピラリーチューブ23の上流側に水分除去及び異物除去を行うための第1ストレーナS1、第2キャピラリーチューブ52の上流側に異物除去のみを行う第2ストレーナS2を配設していたが、本発明においては、膨張機構の上流側、つまり膨張機構に供給される冷媒の通過域に異物除去部材が配設されていればよい。特にこの場合、庫外熱交換器で凝縮した冷媒の通過域に水分除去のみを行う水分除去部材が配設されていることが好ましい。
上述した実施の形態では、閉塞部材243は、樹脂材から成る板状部材を加工したものであったが、本発明は、板状部材に限られず、クッション材等から構成されるものであっても構わない。また、板状部材に形成される貫通孔やスリットは一例であり、上述した実施の形態に例示したパターン以外のスリット等が形成されたものであっても構わない。
本発明の実施の形態である冷媒回路装置が適用された自動販売機の内部構造を正面から見た場合を示す断面図である。 図1に示した自動販売機の内部構造を示すものであり、右側の商品収容庫3の断面側面図である。 本発明の実施の形態である冷媒回路装置を概念的に示す概念図である。 図3に示した分配器の構成を示す斜視図である。 図3に示した庫内熱交換器の構造を模式的に示す模式図である。 図5に示した庫内熱交換器の要部を示す斜視図である。 閉塞部材の取り付けを模式的に示す模式図である。 図6に示した庫内熱交換器の要部に閉塞部材を取り付けた状態を示し斜視図である。 CCC運転を行う場合の冷媒回路における冷媒の流れを概念的に示す概念図である。 HHC運転を行う場合の冷媒回路における冷媒の流れを概念的に示す概念図である。
10 冷媒回路
20 主回路
21 圧縮機
22 庫外熱交換器
23 第1キャピラリーチューブ
24 庫内熱交換器
241 伝熱管
242 フィン部材
243 閉塞部材
243a 貫通孔
243b スリット
243c 係合溝
244 側板
245 孔
245a 開口
25 冷媒配管
27 分配器
271 導入開口
272 分岐開口
30 分岐導入経路
31 分岐配管
40 放熱経路
41 ガスクーラ
42 放熱配管
50 戻り経路
51 戻り経路
52 第2キャピラリーチューブ
D 背面ダクト
F1 右庫内送風ファン
S1 第1ストレーナ
S2 第2ストレーナ
S3 第3ストレーナ

Claims (1)

  1. 対象室のそれぞれの内部に配設され、かつ供給された冷媒を蒸発させて自身が配設された室の内部雰囲気を冷却する庫内熱交換器と、
    各庫内熱交換器にて蒸発させた冷媒を吸引して圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機で圧縮させた冷媒を導入して凝縮させる庫外熱交換器と
    を冷媒配管で順次接続して構成した冷媒回路を備えた冷媒回路装置において、
    前記庫内熱交換器及び前記庫外熱交換器の少なくとも一方は、
    前記冷媒の流路を構成し、かつ蛇行状に屈曲されて成る伝熱管と、
    前記伝熱管に挿通される態様で配設された一対の側板の間に、それぞれが平行に並設されたフィン部材と、
    樹脂材から形成された板状体であり、かつ前記側板に形成された前記伝熱管が挿通するための孔を閉塞する閉塞部材と
    を備え
    前記閉塞部材は、
    前記側板より側方に突出する伝熱管の数に応じて設けられ、かつ該伝熱管が貫通することを許容する貫通孔と、
    互いに隣接し、かつ共通の屈曲部に連続する伝熱管を貫通させる貫通孔どうしを接続するスリットと、
    前記伝熱管の入口及び出口に接続される冷媒配管の通過を許容する係合溝と
    が形成されて成ることを特徴とする冷媒回路装置。
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