JP2010169315A - 冷媒回路装置 - Google Patents

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馨 倉
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正樹 藤波
Takeshi Tsuruha
鶴羽  健
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Abstract

【課題】キャピラリーチューブを取り付ける場合に、冷媒入口若しくは冷媒出口をロウ詰まりにより閉塞してしまうことを防止することができる冷媒回路装置を提供すること。
【解決手段】庫内熱交換器(24)と、庫内熱交換器で蒸発させた冷媒を圧縮する圧縮機(21)と、圧縮機で圧縮させた冷媒を凝縮させる庫外熱交換器(22)と、庫外熱交換器で凝縮させた冷媒を導入して断熱膨張させ、冷媒出口232,522から庫内熱交換器に向けて送出するキャピラリーチューブ23,52とを冷媒配管25で順次接続して成り、かつキャピラリーチューブ23,52の出口側端部231,521が接続管61を介して冷媒配管25に接続されて成る冷媒回路10を備えた冷媒回路装置において、キャピラリーチューブ23,52は、出口側端部231,521が接続管61の内部に挿通し、接続管61の内壁面612aから離隔した態様で接続管61にロウ付けされたものである。
【選択図】図5

Description

本発明は、冷媒回路装置に関し、より詳細には、例えば自動販売機等に適用される冷媒回路装置に関するものである。
従来、例えば自動販売機等に適用される冷媒回路装置として、蒸発器、圧縮機、凝縮器及びキャピラリーチューブが冷媒配管で順次接続されて環状に構成された冷媒回路を有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
蒸発器は、自動販売機の商品収容庫の内部に配設されている。この蒸発器は、例えば通過する冷媒が蒸発することにより、商品収容庫の内部空気を冷却するものである。圧縮機は、自動販売機本体内であって商品収容庫の外部となる個所、例えば機械室に配設されており、蒸発器で蒸発した冷媒を吸引し、吸引した冷媒を圧縮して高温高圧の状態にして吐出するものである。凝縮器は、圧縮機と同様に自動販売機本体内であって商品収容庫の外部となる個所(機械室等)に配設されている。この凝縮器は、通過する冷媒が凝縮することにより、周囲空気を加熱、すなわち周囲空気に放熱するものである。キャピラリーチューブは、圧縮機及び凝縮器と同様に自動販売機本体内であって商品収容庫の外部となる個所(機械室等)に配設されている。このキャピラリーチューブは、凝縮器で凝縮した冷媒を冷媒入口から導入して減圧して断熱膨張させ、断熱膨張させた冷媒を冷媒出口から蒸発器に向けて送出するためのものである。
そして、キャピラリーチューブは、例えば出口側端部が蒸発器の入口に連通する冷媒配管に進入する態様でロウ付けされていた。
特開平5−258164号公報
ところで、キャピラリーチューブは、凝縮器で凝縮した冷媒を減圧させて断熱膨張させるものであるため、その内径は、冷媒配管と比較してとても小さいものである。このようなキャピラリーチューブの出口側端部の周面にロウを付着した状態で冷媒配管の内部に進入させ、加熱してロウを溶融させた後に冷却してキャピラリーチューブを冷媒配管にロウ付けすることが行われるが、冷媒配管の内部に進入したキャピラリーチューブの端部と冷媒配管の内壁面との距離が極めて小さいと、該端部と該内壁面との間に毛管現象が生じ、溶融したロウがキャピラリーチューブの端面の開口、すなわち冷媒出口に進入し、冷却されて該冷媒出口を閉塞してしまう、あるいは冷媒出口の開口面積を極めて小さいものとしてしまう虞れがあった。冷媒出口を閉塞、あるいはその開口面積を極めて小さいものにしてしまうと、冷媒が良好に循環せず、冷却能力の不足等、種々の悪影響を招来する虞れがある。
本発明は、上記実情に鑑みて、キャピラリーチューブをロウ付けする場合に、冷媒入口若しくは冷媒出口をロウ詰まりにより閉塞してしまうことを防止することができる冷媒回路装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る冷媒回路装置は、供給された冷媒を蒸発させて自身が配設された室の内部雰囲気を冷却する蒸発器と、前記蒸発器で蒸発させた冷媒を吸引して圧縮する圧縮機と、前記圧縮機で圧縮させた冷媒を導入して凝縮させる凝縮器と、前記凝縮器で凝縮させた冷媒を冷媒入口から導入して断熱膨張させ、断熱膨張させた冷媒を冷媒出口から前記蒸発器に向けて送出するキャピラリーチューブとを冷媒配管で順次接続して構成して成り、かつ前記キャピラリーチューブの冷媒入口側及び冷媒出口側の少なくとも一方の端部が接続管を介して前記冷媒配管に接続されて成る冷媒回路を備えた冷媒回路装置において、前記キャピラリーチューブは、前記端部が前記接続管の内部に挿通し、かつ該接続管の内壁面から離隔した態様で前記接続管にロウ付けされたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る冷媒回路装置は、上述した請求項1において、前記接続管は、前記端部を内部に挿通させる挿通口を構成する挿通端部と、前記挿通口より挿通した前記端部の端面を臨み、かつ前記挿通端部より内径が大となる拡径部とを備えて構成したことを特徴とする。
本発明の冷媒回路装置によれば、キャピラリーチューブが、冷媒入口側及び冷媒出口側の少なくとも一方の端部が接続管の内部に挿通し、かつ該接続管の内壁面から離隔した態様で接続管にロウ付けされているので、該端部の外面と、接続管の内壁面との距離を十分に保持することができる。これにより、キャピラリーチューブを取り付ける場合に、溶融したロウが上記端部と内壁面との間を毛管現象により移動してキャピラリーチューブの冷媒入口若しくは冷媒出口に進入してしまい、冷媒入口及び冷媒出口が閉塞されてしまう事態、あるいは開口面積が小さくなってしまう事態を回避することができる。従って、キャピラリーチューブをロウ付けする場合に、冷媒入口若しくは冷媒出口をロウ詰まりにより閉塞してしまうことを防止することができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態である冷媒回路装置が適用された自動販売機の内部構造を正面から見た場合を示す断面図である。 図2は、図1に示した自動販売機の内部構造を示すものであり、右側の商品収容庫の断面側面図である。 図3は、本発明の実施の形態である冷媒回路装置を概念的に示す概念図である。 図4は、図3中の二点鎖線で囲まれた部分の構造を示す斜視図である。 図5は、図4に示したジョイント部材の内部構造を示す断面図である。 図6は、CCC運転時における冷媒回路の概念図である。 図7は、HHC運転時における冷媒回路の概念図である。
以下に添付図面を参照して、本発明に係る冷媒回路装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態である冷媒回路装置が適用された自動販売機の内部構造を正面から見た場合を示す断面図である。ここで例示する自動販売機は、本体キャビネット1を備えている。
本体キャビネット1は、前面が開口した直方状の形態を成すものである。この本体キャビネット1には、その内部に例えば2つの断熱仕切板2によって仕切られた3つの独立した商品収容庫3が左右に並んだ態様で設けてある。この商品収容庫3は、缶入り飲料やペットボトル入り飲料等の商品を所望の温度に維持した状態で収容するためのもので、断熱構造を有している。
図2は、図1に示した自動販売機の内部構造を示すものであり、右側の商品収容庫3の断面側面図である。尚、ここでは右側の商品収容庫3(以下、適宜右庫3aとも称する)の内部構造について示すが、中央の商品収容庫3(以下、適宜中庫3bとも称する)及び左側の商品収容庫3(以下、適宜左庫3cとも称する)の内部構造も右庫3aと略同じような構成である。尚、本明細書における右側とは、自動販売機を正面から見た場合の右方を示し、左側とは、自動販売機を正面から見た場合の左方を示す。
かかる図2に示すように、本体キャビネット1の前面には、外扉4及び内扉5が設けてある。外扉4は、本体キャビネット1の前面開口を開閉するためのものであり、内扉5は、商品収容庫3の前面を開閉するためのものである。この内扉5は、上下に分割してあり、上側の扉5aは商品を補充する際に開閉するものである。
上記商品収容庫3には、商品収納ラック6、搬出機構7及び搬出シュータ8が設けてある。商品収納ラック6は、商品を上下方向に沿って並ぶ態様で収納するためのものである。搬出機構7は、商品収納ラック6の下部に設けてあり、この商品収納ラック6に収納された商品群の最下位にある商品を1つずつ搬出するためのものである。搬出シュータ8は、搬出機構7から搬出された商品を外扉4に設けられた商品取出口4aに導くためのものである。
図3は、本発明の実施の形態である冷媒回路装置を概念的に示す概念図である。ここで例示する冷媒回路装置は、主経路20、分岐経路30、放熱経路40及び戻り経路50からなる冷媒回路10を備えて構成してある。冷媒回路10は、内部に冷媒(例えばR134a)が封入されている。
主経路20は、圧縮機21、庫外熱交換器22、第1キャピラリーチューブ23及び庫内熱交換器24を冷媒配管25にて順次接続して構成してある。圧縮機21は、図2にも示すように機械室9に配設してある。機械室9は、本体キャビネット1の内部であって商品収容庫3と区画され、かつ商品収容庫3の下方側の室である。この圧縮機21は、吸引口を通じて冷媒を吸引し、吸引した冷媒を圧縮して高温高圧の状態(高温高圧冷媒)にして吐出口より吐出するものである。
庫外熱交換器22は、図2にも示すように圧縮機21と同様に機械室9に配設してある。この庫外熱交換器22は、通過する冷媒を凝縮させる凝縮器である。より詳細に説明すると、圧縮機21で圧縮され、かつ吐出口から吐出されて冷媒配管25を通じて送出された冷媒を周囲空気と熱交換させて凝縮させるものである。
この庫外熱交換器22と圧縮機21とを接続する冷媒配管25には、高圧側電磁弁261が設けてある。かかる高圧側電磁弁261は、開閉可能な弁体であり、図示せぬ制御部から開指令が与えられた場合には開成して冷媒の通過を許容する一方、閉指令が与えられた場合には閉成して冷媒の通過を規制するものである。
第1キャピラリーチューブ23は、図2にも示すように圧縮機21及び庫外熱交換器22と同様に機械室9に配設してある。この第1キャピラリーチューブ23は、通過する冷媒を減圧して断熱膨張させるものである。このような第1キャピラリーチューブ23の構造の詳細については後述する。
庫内熱交換器24は、複数(図示の例では3つ)設けてあり、各商品収容庫3の内部低域であって、背面ダクトD(図2参照)の前面側に配設してある。これら庫内熱交換器24と第1キャピラリーチューブ23とを接続する冷媒配管25は、その途中に配設された分配器27により3つに分岐され、右庫3aに配設された庫内熱交換器24(以下、右庫内熱交換器24aとも称する)の入口側に、中庫3bに配設された庫内熱交換器24(以下、中庫内熱交換器24bとも称する)の入口側に、左庫3cの内部に配設された庫内熱交換器24(以下、左庫内熱交換器24cとも称する)の入口側にそれぞれ接続してある。
また、この冷媒配管25においては、分配器27から右庫内熱交換器24a、中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24cのそれぞれに至る途中に低圧側電磁弁262,263,264が設けてある。低圧側電磁弁262,263,264は、開閉可能な弁体であり、制御部から開指令が与えられた場合には開成して冷媒の通過を許容する一方、閉指令が与えられた場合には閉成して冷媒の通過を規制するものである。
中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24cの出口側に接続された冷媒配管25は、途中の第1合流点P1で合流し、更に右庫内熱交換器24aの出口側に接続された冷媒配管25は、第2合流点P2で合流し、アキュムレータ28を介して圧縮機21に接続している。ここで、アキュムレータ28は、通過する冷媒が気液混合冷媒である場合に、液相冷媒を貯留して気相冷媒を通過させるためのものである。
中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24cの出口側に接続された冷媒配管25には、それぞれ第1合流点P1の上流側に帰還用電磁弁265,266が配設してある。かかる帰還用電磁弁265,266は、開閉可能な弁体であり、制御部から開指令が与えられた場合には開成して冷媒の通過を許容する一方、閉指令が与えられた場合には閉成して冷媒の通過を規制するものである。
分岐経路30は、圧縮機21と高圧側電磁弁261との経路の途中の高圧側分岐点P3から分岐し、その途中でさらに分岐して、一方が中庫内熱交換器24bの入口側の冷媒配管25に、他方が左庫内熱交換器24cの入口側の冷媒配管25にそれぞれ合流する分岐配管31により構成された経路である。この分岐経路30は、圧縮機21で圧縮された冷媒(高圧冷媒)を導入する経路である。ここで、中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24cの入口側の冷媒配管25においては、各分岐配管31との合流個所よりも上流側の経路、すなわち各合流個所とその上流にある低圧側電磁弁263,264との間の経路には、逆止弁267,268が設けてある。
かかる分岐経路30においては、分岐個所の下流側にそれぞれ分岐電磁弁321,322が設けてある。分岐電磁弁321,322は、開閉可能な弁体であり、制御部から開指令が与えられた場合には開成して冷媒の通過を許容する一方、閉指令が与えられた場合には閉成して冷媒の通過を規制するものである。
つまり、中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24cは、分岐経路30を通じて圧縮機21で圧縮された冷媒が供給された場合には、通過する冷媒を凝縮させて対象となる商品収容庫3(中庫3b、左庫3c)の内部空気を加熱するものである。
放熱経路40は、中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24cの出口側に接続された冷媒配管25のそれぞれの途中で分岐され、第3合流点P4で合流し、庫外熱交換器22に隣接する態様で配設されたガスクーラ(凝縮器)41の入口側に接続された放熱配管42により構成された経路である。この放熱経路40は、中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24cの少なくとも一方で凝縮した冷媒をガスクーラ41に供給するためのものである。かかる放熱経路40により冷媒が供給されたガスクーラ41では、該冷媒と周囲空気との間で熱交換が行われ、該冷媒が放熱する。すなわち、放熱経路40は、庫内熱交換器24で凝縮した冷媒を導入してガスクーラ41に供給し、該ガスクーラ41にて該冷媒を周囲空気と熱交換させて放熱させるものである。
このような放熱経路40を構成する放熱配管42の途中、すなわち中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24cの出口側に接続された冷媒配管25との分岐点から第3合流点P4に至る途中に、それぞれ逆止弁431,432が設けてある。
戻り経路50は、ガスクーラ41の出口側に接続された戻り配管51により構成された経路である。この戻り経路50を構成する戻り配管51は、一端がガスクーラ41の出口側に接続され、他端が第2キャピラリーチューブ52に接続されている。この第2キャピラリーチューブ52は、通過する冷媒を減圧して断熱膨張させるものである。かかる第2キャピラリーチューブ52の構造については後述する。
上記冷媒回路10においては、3つのストレーナ、すなわち第1ストレーナS1、第2ストレーナS2及び第3ストレーナS3が配設してある。第1ストレーナS1は、主経路20における庫外熱交換器22と第1キャピラリーチューブ23との間の冷媒配管25に配設してある。かかる第1ストレーナS1は、水分除去を行うための乾燥剤を有しているとともに、異物除去を行うためのフィルタを有しており、該冷媒配管25を通過する冷媒の水分除去及び異物除去を行う除去部材である。
第2ストレーナS2は、戻り経路50における戻り配管51、すなわちガスクーラ41と第2キャピラリーチューブ52との間の戻り配管51に配設してある。かかる第2ストレーナS2は、異物除去を行うためのフィルタを有しており、該冷媒配管25を通過する冷媒の異物除去のみを行う異物除去部材である。
第3ストレーナS3は、主経路20における圧縮機21の吐出口側の冷媒配管25に配設してある。かかる第3ストレーナS3は、異物除去を行うためのフィルタを有しており、該冷媒配管25を通過する冷媒の異物除去を行う異物除去部材である。尚、本実施の形態では、圧縮機21の吐出口側に接続された冷媒配管25にも第3ストレーナS3を配設してあるが、かかるストレーナは必須ではなく、冷媒回路10装置の適用条件等に応じて適宜設置すればよい。
図4は、図3中の二点鎖線で囲まれた部分の構造を示す斜視図である。この図4に示すように、第1キャピラリーチューブ23は、冷媒出口232(図5参照)を有する出口側端部231(図5参照)がジョイント部材60に接続してある。また、第2キャピラリーチューブ52も、冷媒出口522(図5参照)を有する出口側端部521(図5参照)が上記ジョイント部材60に接続してある。
図5は、図4に示したジョイント部材60の内部構造を示す断面図である。ここで例示するジョイント部材60は、上流側が第1キャピラリーチューブ23及び第2キャピラリーチューブ52に接続してある一方、下流側が分配器27に連結された冷媒配管25に接続してあるものである。このジョイント部材60は、第1キャピラリーチューブ23又は第2キャピラリーチューブ52で断熱膨張した冷媒を分配器27に冷媒配管25を通じて送出するためのものであり、2つの接続管61と、1つの継手部62とを備えて構成してある。
接続管61は、一方が第1キャピラリーチューブ23の出口側端部231を挿通させた態様で該第1キャピラリーチューブ23にロウ付けにより接続し、他方が第2キャピラリーチューブ52の出口側端部521を挿通させた態様で該第2キャピラリーチューブ52にロウ付けにより接続する管状部材である。
これら接続管61は、挿通端部611と拡径部612とが連続して形成されて構成してある。挿通端部611は、第1キャピラリーチューブ23及び第2キャピラリーチューブ52の出口側端部231,521を挿通させるための挿通口611aを有する部位であり、その内径の大きさは、第1キャピラリーチューブ23及び第2キャピラリーチューブ52の外径よりも僅かに大きい程度である。この挿通端部611は、実際にロウにより第1キャピラリーチューブ23及び第2キャピラリーチューブ52の出口側端部231,521のそれぞれと接合する部位である。
拡径部612は、挿通端部611より下流側に形成され、かつ内部に挿通された第1キャピラリーチューブ23及び第2キャピラリーチューブ52の出口側端部231,521の冷媒出口232,522を臨む部位であり、その内径は、挿通端部611の内径よりも大きい。これにより、拡径部612の内壁面612aと、第1キャピラリーチューブ23及び第2キャピラリーチューブ52の出口側端部231,521の外面231a,521aとは離隔しており、両者の間に十分なスペースが形成されている。つまり、第1キャピラリーチューブ23及び第2キャピラリーチューブ52は、それぞれの出口側端部231,521が接続管61の内部に挿通し、かつ該接続管61の内壁面612aから離隔した態様で接続管61にロウ付けされている。
継手部62は、基部621と、継手本体622と、絞部623とを備えて構成してある。基部621は、2つの接続管61を進入させた態様で支持するものである。継手本体622は、基部621に連続する態様で形成され、該基部621より内径及び外径が小さい縮径部である。絞部623は、継手本体622に連続する態様で形成され、かつ該継手本体622より内径及び外径が小さい部位である。この絞部623は、分配器27に連結された冷媒配管25の端部を進入させて支持するものである。
以上のような構成を有する冷媒回路装置は、次のようにして商品収容庫3に収容された商品を冷却、あるいは加熱する。
まず、CCC運転(すべての商品収容庫3の内部空気を冷却する運転)を行う場合について説明する。この場合、分岐電磁弁321,322を閉成させ、高圧側電磁弁261、低圧側電磁弁262,263,264及び帰還用電磁弁265,266を開成させる。これにより圧縮機21で圧縮された冷媒は、図6に示すように循環する。
すなわち、圧縮機21で圧縮された冷媒は、開成する高圧側電磁弁261を通過して庫外熱交換器22に至る。庫外熱交換器22に至った冷媒は、該庫外熱交換器22を通過中に、周囲空気(外気)に放熱して凝縮する。庫外熱交換器22で凝縮した冷媒は、第1ストレーナS1を通過して、水分及び異物が除去され、その後に第1キャピラリーチューブ23で断熱膨張する。
第1キャピラリーチューブ23で断熱膨張して気化した冷媒は、ジョイント部材60を通過した後に分配器27で3つに分岐され、右庫内熱交換器24a、中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24cに至り、各庫内熱交換器24で蒸発して商品収容庫3の内部空気から熱を奪い、該内部空気を冷却する。冷却された内部空気は、各庫内送風ファンの駆動により内部を循環し、これにより各商品収容庫3に収容された商品は、循環する内部空気に冷却される。各庫内熱交換器24で蒸発した冷媒は、アキュムレータ28にて気液分離された後、気相部分が圧縮機21に吸引され、圧縮機21に圧縮されて上述した循環を繰り返す。
次に、HHC運転(中庫3b及び左庫3cの内部空気を加熱し、かつ右庫3aの内部空気を冷却する運転)を行う場合について説明する。この場合、高圧側電磁弁261、低圧側電磁弁263,264及び帰還用電磁弁265,266を閉成させ、分岐電磁弁321,322及び低圧側電磁弁262を開成させる。これにより圧縮機21で圧縮された冷媒は、図7に示すように循環する。
すなわち、圧縮機21で圧縮された冷媒は、分岐経路30を通過して中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24cに至る。中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24cに至った冷媒は、該熱交換器を通過中に、中庫3b及び左庫3cの内部空気とそれぞれ熱交換し、該内部空気に放熱して凝縮する。これにより、中庫3b及び左庫3cの内部空気を加熱する。加熱された内部空気は、図示せぬ庫内送風ファンの駆動により、中庫3b及び左庫3cのそれぞれの内部を循環し、これにより各商品収容庫3(中庫3b及び左庫3c)に収容された商品は、循環する内部空気に加熱される。
中庫内熱交換器24b及び左庫内熱交換器24cで凝縮した冷媒は、放熱経路40を構成する放熱配管42を通過してガスクーラ41に至り、該ガスクーラ41で周囲空気に放熱する。ガスクーラ41で放熱した冷媒は、第2ストレーナS2を通過して異物が除去され、その後に第2キャピラリーチューブ52で断熱膨張する。
第2キャピラリーチューブ52で断熱膨張して気化した冷媒は、ジョイント部材60を通過した後に分配器27を経由し、開成する低圧側電磁弁262を通過して右庫内熱交換器24aに至り、この右庫内熱交換器24aで蒸発して右庫3aの内部空気から熱を奪い、該内部空気を冷却する。冷却された内部空気は、右庫内送風ファンF1(図2参照)の駆動により右庫3aの内部を循環し、これにより右庫3aに収容された商品は冷却される。右庫内熱交換器24aで蒸発した冷媒は、アキュムレータ28にて気液分離された後、気相部分が圧縮機21に吸引され、圧縮機21に圧縮されて上述した循環を繰り返す。このように冷媒回路10は、ヒートポンプとしての機能を有している。
上述したような本実施の形態における冷媒回路装置によれば、第1キャピラリーチューブ23及び第2キャピラリーチューブ52は、それぞれの出口側端部231,521が接続管61の内部に挿通し、かつ該接続管61の内壁面612aから離隔した態様で該接続管61にロウ付けされているので、第1キャピラリーチューブ23及び第2キャピラリーチューブ52の出口側端部231,521の外面231a,521aと、接続管61(拡径部612)の内壁面612aとの距離を十分に保持することができる。これにより、キャピラリーチューブを取り付ける場合に、溶融したロウが出口側端部231,521と内壁面612aとの間を毛管現象により移動して第1キャピラリーチューブ23及び第2キャピラリーチューブ52のそれぞれの冷媒出口232,522に進入してしまい、冷媒出口232,522が閉塞されてしまう事態、あるいは開口面積が小さくなってしまう事態を回避することができる。従って、キャピラリーチューブ23,52をロウ付けする場合に、冷媒出口232,522をロウ詰まりにより閉塞してしまうことを防止することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更を行うことができる。
上述した実施の形態では、第1キャピラリーチューブ23及び第2キャピラリーチューブ52の出口側端部231,521の接続について述べたが、本発明では、キャピラリーチューブの冷媒出口を有する入口側端部の接続、あるいは入口側端部及び出口側端部の両方の接続に関するものであっても構わない。
10 冷媒回路
20 主経路
21 圧縮機
22 庫外熱交換器(凝縮器)
23 第1キャピラリーチューブ
231 出口側端部
232 冷媒出口
24 庫内熱交換器(蒸発器)
25 冷媒配管
27 分配器
30 分岐経路
31 分岐配管
40 放熱経路
41 ガスクーラ(凝縮器)
42 放熱配管
50 戻り経路
51 戻り配管
52 第2キャピラリーチューブ
521 出口側端部
522 冷媒出口
60 ジョイント部材
61 接続管
611 挿通端部
611a 挿通口
612 拡径部
62 継手部
621 基部
622 継手本体
623 絞部
D 背面ダクト
F1 右庫内送風ファン
S1 第1ストレーナ
S2 第2ストレーナ
S3 第3ストレーナ

Claims (2)

  1. 供給された冷媒を蒸発させて自身が配設された室の内部雰囲気を冷却する蒸発器と、
    前記蒸発器で蒸発させた冷媒を吸引して圧縮する圧縮機と、
    前記圧縮機で圧縮させた冷媒を導入して凝縮させる凝縮器と、
    前記凝縮器で凝縮させた冷媒を冷媒入口から導入して断熱膨張させ、断熱膨張させた冷媒を冷媒出口から前記蒸発器に向けて送出するキャピラリーチューブと
    を冷媒配管で順次接続して構成して成り、かつ前記キャピラリーチューブの冷媒入口側及び冷媒出口側の少なくとも一方の端部が接続管を介して前記冷媒配管に接続されて成る冷媒回路を備えた冷媒回路装置において、
    前記キャピラリーチューブは、前記端部が前記接続管の内部に挿通し、かつ該接続管の内壁面から離隔した態様で前記接続管にロウ付けされたことを特徴とする冷媒回路装置。
  2. 前記接続管は、
    前記端部を内部に挿通させる挿通口を構成する挿通端部と、
    前記挿通口より挿通した前記端部の端面を臨み、かつ前記挿通端部より内径が大となる拡径部と
    を備えて構成したことを特徴とする請求項1に記載の冷媒回路装置。
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