JP6766587B2 - 電子制御装置 - Google Patents
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Description
<ECU1の概略構成>
以下、本発明の実施形態1について図面を用いて説明する。図1に示すECU1は、車両に搭載されて、その車両に搭載された機器の制御を行う電子制御装置である。一例として、ECU1は、スロットルバルブの開度、燃料噴射量、及び点火タイミング等を制御するエンジンECUであるものとする。
続いて、図2のフローチャート及び図3のシーケンス図を用いて、ECU1での演算装置の異常に対する対処に関連する処理(以下、異常対処関連処理)の流れの一例について説明を行う。まず、図2のフローチャートを用いて、ECU1での異常対処関連処理の流れの一例を説明する。図2のフローチャートは、例えば自車のイグニッション電源がオンになった場合に、一定周期で実行される構成とすればよい。
実施形態1では、演算結果に異常のある演算装置が判明した場合に、その演算装置に異常があることを示す異常情報を異常情報記憶部15に記憶する構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、ECU1に異常情報記憶部15を備えず、異常情報を記憶しない構成としてもよい。
実施形態1では、演算結果比較部14で比較する演算結果が不一致であった場合に、入力選択部12で新たな演算装置の組を選択し、この新たな演算装置の組について演算結果比較部14で演算結果を比較する処理を繰り返す構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、入力選択部12が第1演算装置11a、第2演算装置11b、及び第3演算装置11cの全ての演算装置を選択して安全処理ソフト102を割り振り、全ての演算装置に同一の演算を実行させた上で、全ての演算装置の組み合わせについて演算結果比較部14で演算結果を比較する構成としてもよい。そして、演算結果が一致する組が1組でもあった場合には、その組の演算装置の演算結果を出力選択部16が出力する構成とすればよい。なお、演算結果が一致する組が1組もなかった場合には、安全処理ソフト102のフェールセーフを行う部材によってフェールセーフを実行する構成とすればよい。
実施形態1では、第1演算装置11a、第2演算装置11b、及び第3演算装置11cの3つの演算装置である構成を示したが、必ずしもこれに限らない。例えば、4つ以上の演算装置である構成としてもよい。
Claims (8)
- ソフトウェアとして、制御対象機器の制御を行うための制御ソフトウェア、および前記制御ソフトウェアの安全を担保するための安全処理ソフトウェアを実行する3つ以上の演算装置(11a,11b,11c)と、
安全処理ソフトウェア(102)の同一の演算をそれぞれ実行させる前記演算装置を、前記演算装置から2つ選択する選択部(12)と、
前記安全処理ソフトウェアは、前記制御ソフトウェアとは別に、一定周期で、前記選択部によって選択された前記演算装置に割り振られるものであり、
前記選択部で選択した2つの前記演算装置のそれぞれで前記安全処理ソフトウェアの同一の演算を実行して得られた演算結果を比較する比較部(14)と、
前記比較部で比較した演算結果が不一致となる前記演算装置の組があった場合であっても、前記比較部で比較する演算結果が一致する前記演算装置の組が他にある場合には、自装置での前記ソフトウェアの演算結果を用いられないようにするフェールセーフを実行せずに、前記比較部で比較した演算結果が一致した前記演算装置での演算結果を、前記ソフトウェアの演算結果として用いられるようにする切替処理部(16)とを備える電子制御装置。 - 請求項1において、
前記切替処理部は、前記演算装置から選択する前記演算装置の組のいずれにも、前記比較部で比較する演算結果が一致する前記演算装置の組がない場合には、前記フェールセーフを実行する電子制御装置。 - 請求項1又は2において、
前記比較部で比較する演算結果が不一致であった場合に、前記選択部で新たな前記演算装置の組を選択し、この新たな前記演算装置の組について前記比較部で演算結果を比較する処理を繰り返す一方、前記比較部で比較する演算結果が一致した場合には、この処理を行わない電子制御装置。 - 請求項3において、
前記演算装置として少なくとも第1演算装置(11a)と第2演算装置(11b)と第3演算装置(11c)とを備え、
前記選択部は、最初に前記第1演算装置と前記第2演算装置との組を選択し、前記比較部で前記第1演算装置と前記第2演算装置との演算結果を比較した結果が不一致であった場合に、前記第1演算装置と前記第3演算装置との組を選択するものであり、
前記第1演算装置と前記第2演算装置との組に加え、前記第1演算装置と前記第3演算装置との組も、前記比較部で演算結果を比較した結果が不一致であった場合に、前記第1演算装置に異常があることを示す異常情報を記憶する異常情報記憶部(15)を備える電子制御装置。 - 請求項4において、
前記異常情報記憶部は、前記第1演算装置と前記第2演算装置との組についての前記比較部で演算結果を比較した結果が不一致であったのに対し、前記第1演算装置と前記第3演算装置との組についての前記比較部で演算結果を比較した結果が一致であった場合に、前記第2演算装置に異常があることを示す異常情報を記憶する電子制御装置。 - 請求項4又は5において、
前記異常情報記憶部は、前記第1演算装置と前記第2演算装置との組についての前記比較部で演算結果を比較した結果が一致であった場合に、前記第1演算装置及び前記第2演算装置に異常があることを示す異常情報を記憶しない電子制御装置。 - 請求項1〜6のいずれか1項において、
前記電子制御装置は、車両に搭載され、前記車両に搭載された機器の制御を行うものであり、
前記安全処理ソフトウェアは、自装置による前記車両に搭載された機器の制御の安全を担保するためのソフトウェアである電子制御装置。 - 請求項1〜7のいずれか1項において、
前記選択部によって選択され、前記安全処理ソフトウェアが割り振られる2つの前記演算装置以外の前記演算装置には、前記制御ソフトウェアが割り振られる電子制御装置。
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