JP7024582B2 - 車載制御装置 - Google Patents

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本開示は、車載制御装置に関する。
例えば、下記特許文献1には、車両の実加速度が要求加速度よりも大きいと判定した場合に、車両の挙動変化が運転者が意図するものではないと判断して、エンジンの出力を停止又は低減するように構成された車載制御装置が記載されている。
一方、制御装置における異常としては、メモリのソフトエラーがある。ソフトエラーとは、メモリにおけるデータのビットが宇宙線の影響等によって反転してしまう異常である。しかし、特許文献1には、ソフトエラーに対する処置は記載されていない。
また、メモリにおいては、ソフトエラーの対策機能として、ECC機能がある。ECCは、「Error Check and Correct」の略であり、即ち、誤り検出訂正のことである。ECC機能は、メモリにデータを書き込むときに、書き込み対象のデータである実データに基づいて算出された検査用データを、実データに付加して書き込み、メモリからデータを読み出すときに、付加されている検査用データを用いてエラー(即ち、データ誤り)を検出する、という機能である。ここで言う検査用データとは、誤り検出及び訂正のために付加される冗長データのことである。ECC機能付きのメモリは、ECCメモリと呼ばれる。
特開2009-62998号公報
車載制御装置の動作を司る制御部として、ECCメモリを備えたマイクロコンピュータを用いれば、メモリのソフトエラーを検出することが可能となる。そして、ソフトエラーが検出された場合に、マイクロコンピュータがリセットされるように構成することが考えられる。
しかしながら、発明者の詳細な検討の結果、ソフトエラーの検出によって必ずマイクロコンピュータがリセットされるように構成された車載制御装置では、異常時でもできる限り制御対象の制御をし続ける、という要望に対応できない、という課題が見出された。車載制御装置の動作を司るマイクロコンピュータがリセットされることは、車載制御装置がリセットされることに相当するからである。
そこで、本開示の1つの局面は、制御の安全性と、メモリのエラー発生時でもできる限り制御対象の制御をし続けることとを、バランス良く両立させる技術を提供する。
本開示の1つの態様による車載制御装置は、車両における制御対象を制御する車載制御装置であり、誤り検出機能を有する第1メモリ(13)及び第2メモリ(14)と、第1メモリと第2メモリとのそれぞれにアクセスする演算部(11)と、を備える。
第1メモリは、制御対象を制御するための制御処理を、演算部が行うために使用される。第2メモリは、制御対象の制御の安全性を確保するための監視機能の処理を、演算部が
行うために使用される。
そして、演算部は、第1メモリからの読み出し時にデータ誤りが検出された場合である第1エラー時と、第2メモリからの読み出し時にデータ誤りが検出された場合である第2エラー時とのうち、第2エラー時には、制御対象の制御の安全を図るための安全処理を実施する。また、演算部は、第1エラー時には、第1メモリから読み出したデータを、当該データが記憶されていた第1メモリの記憶領域に書き込む。
このような構成によれば、第2エラー時には、監視機能が正常に働かない可能性があるため、前記安全処理が実施される。このため、制御の安全性を高めることができる。
また、第1エラー時には、前記安全処理が実施されず、通常の制御処理が継続される。この場合、制御の安全性は、第2メモリが使用される監視機能によって確保される。このため、異常時でもできる限り制御動作が継続される。更に、第1エラー時には、第1メモリから読み出されたデータが、当該データが記憶されていた第1メモリの記憶領域に書き込まれる。このため、第1メモリにて再度エラーが検出されることを抑制することができる。つまり、第1メモリにてエラーが検出された記憶領域から、再びデータが読み出されたときに、エラーが検出される可能性を低くすることができる。
よって、制御の安全性と、メモリのエラー発生時でもできる限り制御対象の制御をし続けることとを、バランス良く両立させることができる。
尚、この欄及び特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
第1実施態様の電子制御装置の構成を示すブロック図である。 監視ICの動作を表すフローチャートである。 トルクモニタ処理を表すフローチャートである。 第1実施形態のエラー時処理を表すフローチャートである。 第2実施形態のエラー時処理を表すフローチャートである。 他の実施形態のエラー時処理を表すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態を説明する。
[1.第1実施形態]
[1-1.構成]
図1に示す第1実施形形態の電子制御装置(以下、ECU)1は、例えば、車両の動力源としてのエンジンを制御する車載制御装置である。ECUは、「Electronic Control Unit」の略である。
図1に示すように、ECU1は、当該ECU1の動作を司る制御部として、マイクロコンピュータ(以下、マイコン)3を備える。更に、ECU1は、マイコン3の動作を監視する監視IC5を備える。
ECU1には、電子スロットル7とメータ9が接続されている。電子スロットルは、エンジンの吸入空気量を調節するスロットル弁と、該スロットル弁の開度を調節するためのアクチュエータとを備える。メータ9には、異常の発生を示すランプ9aが備えられている。図示は省略されているが、ECU1には、エンジンを動作させるための装置として、電子スロットル7以外にも、エンジンに燃料を噴射するインジェクタと、エンジンの気筒に点火するためのイグナイタ等が、接続されている。
マイコン3は、CPU11と、ROM12と、第1RAM13と、第2RAM14と、異常通知機構15と、を備える。ROM12、第1RAM13及び第2RAM14は、CPU11によってアクセス可能である。第1RAM13と第2RAM14は、1つのRAMの異なる記憶領域であっても良いし、物理的に分かれた2つのRAMであっても良い。
ROM12には、CPU11によって実行されるプログラムが記憶されている。マイコン3の各機能は、CPU11が非遷移的実体的記録媒体に格納されたプログラムを実行することにより実現される。この例では、ROM12が、プログラムを格納した非遷移的実体的記録媒体に該当する。また、このプログラムが実行されることで、プログラムに対応する方法が実行される。尚、ECU1は、複数のマイコンを備えても良い。
CPU11は、ROM12に記憶されたエンジン制御用プログラムを実行することにより、エンジンを制御するための処理(以下、エンジン制御処理)を行う。
エンジン制御処理としては、例えば、運転者によるアクセルペダルの操作量に基づいて、運転者が要求しているエンジンの出力トルク(以下、要求トルク)を算出する処理がある。また、エンジン制御処理としては、エンジンの出力トルクが要求トルクとなるようにスロットル開度、燃料噴射量及び点火時期等を制御する処理とがある。ここで言うスロットル開度とは、電子スロットル7におけるスロットル弁の開度である。
そして、CPU11は、エンジン制御処理は、第1RAM13と第2RAM14とのうち、第1RAM13を用いて実施する。つまり、第1RAM13は、CPU11がエンジン制御処理を行うために使用される。
また、CPU11は、ROM12に記憶された監視機能用プログラムを実行することにより、エンジン制御の安全性を確保するための監視機能の処理として、後述のトルクモニタ処理を行う。
そして、CPU11は、トルクモニタ処理は、第1RAM13と第2RAM14とのうち、第2RAM14を用いて実施する。つまり、第2RAM14は、CPU11が監視機能の処理を行うために使用される。
第1RAM13及び第2RAM14は、ECC機能付きのメモリ(即ち、ECCメモリ)である。第1RAM13及び第2RAM14において、1ビット反転しただけのエラーの場合には、その反転したビットが正しいにビットに修正される。一方、2ビット以上が反転したエラーの場合は、正しいビットに修正されないが、ビットの反転(即ち、エラー)の発生が検出される。
異常通知機構15は、第1RAM13と第2RAM14とのそれぞれにおいて、CPU11によるデータの読み出し時に、読み出し対象データのエラーが検出されると、CPU11に、エラーの発生を示すエラー通知を出力する。このエラー通知には、エラーが検出されたアドレスの情報が含まれる。
また、CPU11は、当該マイコン3から監視IC5へウォッチドッグタイマのクリア信号(以下、WDC)を所定時間以内毎に出力する処理を行う。
監視IC5は、図2に示すように、S110にて、マイコン3からのWDCの出力が停止したか否かを判定する。具体的には、監視IC5は、WDCの出力停止時間が、上記所定時間よりも長い規定時間以上になったか否かを、当該監視IC5に内蔵されたタイマ(即ち、ウォッチドッグタイマ)によって監視する。そして、監視IC5は、WDCの出力停止時間が規定時間以上になったと判定したならば、WDCの出力が停止したと判定する
監視IC5は、S110にて、WDCの出力が停止したと判定した場合には、S120にて、マイコン3にリセット信号を出力する。そして、監視IC5は、S130にて、リセット信号の出力開始時から所定のリセット時間が経過したか否かを判定し、リセット時間が経過したなら、次のS140にて、マイコン3へのリセット信号の出力を停止する。つまり、マイコン3のリセットを解除する。
[1-2.トルクモニタ処理]
次に、CPU11が行うトルクモニタ処理について、図3を用いて説明する。トルクモニタ処理は、例えば一定時間毎に実行される。
図3に示すように、CPU11は、トルクモニタ処理を開始すると、S210にて、運転者が意図しないトルク増大が発生したか否かを判定する。具体的には、CPU11は、要求トルクに基づいて車両トルクの上限値である上限トルクを決定すると共に、車両の実際のトルク(以下、実トルク)を検出する。そして、CPU11は、実トルクと上限トルクとを比較し、実トルクが上限トルクを超えていると、運転者が意図しないトルク増大が発生したと判定する。
CPU11は、S210にて、運転者が意図しないトルク増大が発生したと判定した場合には、次のS220にて、電子スロットル7への通電を遮断し、その後、当該トルクモニタ処理を終了する。尚、電子スロットル7への通電が遮断されると、スロットル開度は、エンジンのアイドル運転が可能な程度の開度となる。このため、エンジンの出力が最低限に制限されて、車両の加速が防止される。但し、車両の最低限の走行(即ち、退避走行)は可能となる。
また、CPU11は、S210にて、運転者が意図しないトルク増大が発生していないと判定した場合には、S220の処理を行うことなく、当該トルクモニタ処理を終了する。
[1-3.エラー時処理]
次に、CPU11が行うエラー時処理について、図4を用いて説明する。
CPU11は、異常通知機構15から前述のエラー通知が出力されると、図4のエラー時処理を行う。
図4に示すように、CPU11は、エラー時処理を開始すると、S310にて、第2RAM14でエラーが検出されたか否かを判定する。第1RAM13と第2RAM14との何れでエラーが検出されたかは、異常通知機構15からのエラー通知に含まれるアドレス情報に基づいて判別される。
CPU11は、S310にて、第2RAM14でエラーが検出されたと判定した場合には、S320に進み、監視IC5へのWDCの出力を停止する。そして、CPU11は、次のS330にて、監視IC5により当該マイコン3がリセット(即ち、初期化)されるまで待つ。ECU1において、マイコン3がリセットされることは、当該ECU1がリセットされることに相当する。S320の処理は、ECU1をリセットするためのリセット処理に相当する。
また、CPU11は、上記S310にて、第2RAM14でエラーが検出されていないと判定した場合、即ち、第1RAM13からの読み出し時に第1RAM13でエラーが検出された場合には、S340に進む。
CPU11は、S340では、第1RAM13から読み出したデータでメモリを更新する。つまり、第1RAM13から読み出したデータを、当該データが記憶されていた第1RAM13のアドレス(即ち、記憶領域)に上書きする。
そして、CPU11は、次のS350にて、メータ9のランプ9aを点灯させることにより、車両の使用者に対して異常の発生を通知し、その後、当該エラー時処理を終了する。尚、第1RAM13でエラーが検出された場合、エンジン制御処理の実施は継続される。
[1-4.効果]
以上詳述した第1実施形態のECU1によれば、以下の効果を奏する。
(1a)CPU11は、第2RAM14からの読み出し時にエラーが検出された場合(以下、第2エラー時)には、監視機能が正常に働かない可能性、即ち、トルクモニタ処理が正常に機能しない可能性があるため、エンジン制御の安全を図るための安全処理として、上記S320の処理を実施する。S320の処理により、マイコン3がリセットされると、第2RAM14の記憶データが初期化されるため、第2RAM14を用いた監視機能が正常に働くようになる可能性が高くなる。よって、エンジン制御の安全を図ることができる。
また、CPU11は、第1RAM13からの読み出し時にエラーが検出された場合(以下、第1エラー時)には、マイコン3のリセットを行わずに、エンジン制御処理の実施を継続する。この場合、エンジン制御の安全性は、第2RAM14を用いた監視機能によって確保される。このため、異常時でもできる限りエンジン制御が継続される。
よって、ECU1によれば、エンジン制御の安全性と、異常時でもできる限りエンジン制御をし続けることとを、バランス良く両立させることができる。
また、一般に、エンジン制御処理と監視機能の処理とでは、エンジン制御処理の方が、使用するメモリ量が多い。よって、リセットの実施要因を、第1RAM13と第2RAM14とのうち、第2RAM14におけるソフトエラーに限定することより、リセットの発生確率を下げることができる。
(1b)CPU11は、第2エラー時の安全処理として、マイコン3をリセットするための処理(即ち、S320)を行う。このため、前述したように、監視機能が正常に働くようになる可能性が高くなり、エンジン制御の安全を図ることができる。前述したように、マイコン3のリセットは、ECU1のリセットに相当する。
(1c)CPU11は、第1エラー時には、第1RAM13から読み出したデータを、当該データが記憶されていた第1RAM13の記憶領域に書き込む。
このため、第1RAM13にて再度エラーが検出されることを抑制することができる。つまり、第1RAM13にてエラーが検出された記憶領域から、再びデータが読み出されたときに、エラーが検出される可能性を低くすることができる。
また、CPU11が、エラーが検出された場合にエラー検出直前の読み出し命令を再度実行するように構成されている場合に、そのCPU11による処理が停滞してしまうことを防止することができる。
(1d)CPU11は、第1エラー時には、ランプ9aを点灯させる。このため、車両の使用者に対して、異常の発生を通知することができる。尚、車両の使用者に異常の発生を通知するための処理としては、ランプ9aを点灯させる処理に限らず、例えば、表示装
置に異常の発生を示すメッセージを表示する処理等でも良い。
尚、上記第1実施形態では、第1RAM13が、第1メモリに相当し、第2RAM14が、第2メモリに相当し、CPU11が、演算部に相当する。
[2.第2実施形態]
[2-1.第1実施形態との相違点]
第2実施形態は、基本的な構成は第1実施形態と同様であるため、相違点について以下に説明する。尚、第1実施形態と同じ符号は、同一の構成を示すものであって、先行する説明を参照する。
第2実施形態のECU1では、第1実施形態と比較すると、CPU11が、図4のエラー時処理に代えて、図5のエラー時処理を行う。
そして、図5のエラー時処理は、図4のエラー時処理と比較すると、S320,S330に代えて、S335の処理が行われる点が異なる。
図5に示すように、CPU11は、S310にて、第2RAM14でエラーが検出されたと判定した場合には、S335に進む。そして、CPU11は、S335では、安全処理として、電子スロットル7への通電を遮断する処理を行い、その後、当該エラー時処理を終了する。
[2-2.効果]
第2実施形態のECU1では、第2エラー時の安全処理として、電子スロットル7への通電を遮断する処理が行われる。このため、第2エラー時には、エンジンの動作が制限される。具体的には、エンジンの出力が最低限に制限される。よって、第2エラー時において、エンジン制御の安全を、車両の退避走行を可能にしつつ図ることができる。そして、第2実施形態のECU1によっても、第1実施形態のECU1による効果と同様の効果が得られる。
[3.他の実施形態]
以上、本開示の実施形態について説明したが、本開示は上述の実施形態に限定されることなく、種々変形して実施することができる。
例えば、図4のエラー時処理では、S320の処理によるリセットの実施回数がカウントされ、リセットの実施回数が1以上の所定回数に達したら、以後は、図5のエラー時処理と同様に、S320,S330に代えて、上記S335の処理が行われても良い。
具体的には、図4のエラー時処理に代えて、図6のエラー時処理が実施されても良い。図6のエラー時処理では、図4と比較すると、S315,S317,S335が追加されている。S335は、第2実施形態と同じ処理である。
図6に示すように、CPU11は、S310にて、第2RAM14でエラーが検出されたと判定した場合に、S315にて、カウント値が1以上の所定値N以上であるか否かを判定する。カウント値は、前述したS320の処理(即ち、リセット処理)が実施された回数を示す。このカウント値は、マイコン3がリセットされても記憶内容が保存されるメモリ(例えば、書き換え可能な不揮発性メモリ)に記憶される。また、カウント値の初期値は0である。
CPU11は、上記S315にて、カウント値が所定値N以上でないと判定した場合には、S317にて、カウント値のインクリメントを行い、その後、S320に進む。尚、S317とS320の実施順は逆でも良い。
また、CPU11は、上記S315にて、カウント値が所定値N以上であると判定した場合、即ち、第2エラー時において、過去の第2エラー時でのリセット処理が1以上の所定回数実施されていた場合には、S335に進む。そして、CPU11は、S335では、第2実施形態と同様に、安全処理として、電子スロットル7への通電を遮断する処理を行い、その後、当該エラー時処理を終了する。
このような実施形態によれば、第2RAM14でのエラーがリセットによって回復しない場合に、電子スロットル7への通電が遮断されてエンジンの出力が制限されるため、エンジン制御の安全性を高めることができる。
尚、図6のエラー時処理において、所定値Nを1にするのであれば、S317では、リセット処理が行われたことを示す履歴としてのフラグをセットし、S315では、そのフラグがセットされているか否かを判定するように構成されても良い。
また、上記S335では、安全処理として、エンジンへの燃料噴射量を低減する処理が行われても良い。このように構成されても、第2エラー時には、エンジンの動作が制限される。また、上記S335では、安全処理として、エンジンへの燃料噴射を停止する処理が行われても良い。このように構成された場合、第2エラー時には、エンジンの動作が停止される。
また、図4又は図5のエラー時処理は、S340とS350との両方又は一方の処理が実施されないようになっていても良い。
また、第1RAM13及び第2RAM14は、誤り検出機能を備えるが、誤り訂正機能は備えないメモリであっても良い。この場合、第1RAM13及び第2RAM14において、1ビット反転しただけのエラーが発生しても、そのエラーは訂正されず、異常通知機構15からCPU11に前述のエラー通知が出力される。また、第1メモリと第2メモリは、RAMに限らず、例えば、書き換え可能な不揮発性メモリであっても良い。
また、制御対象は、エンジンに限らず、例えば、車両の動力源としての電動機等であっても良い。
また、上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしても良い。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしても良い。また、上記実施形態の構成の一部を省略しても良い。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換しても良い。尚、特許請求の範囲に記載した文言から特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本開示の実施形態である。
また、上述したECU1の他、当該ECU1を構成要素とするシステム、当該ECU1としてコンピュータを機能させるためのプログラム、このプログラムを記録した半導体メモリ等の非遷移的実態的記録媒体、メモリエラー時の処置方法など、種々の形態で本開示を実現することもできる。
1…ECU、11…CPU、13…第1RAM、14…第2RAM

Claims (5)

  1. 車両における制御対象を制御する車載制御装置であって、
    誤り検出機能を有する第1メモリ(13)及び第2メモリ(14)と、
    前記第1メモリと前記第2メモリとのそれぞれにアクセスする演算部(11)と、を備え、
    前記第1メモリは、前記制御対象を制御するための制御処理を、前記演算部が行うために使用され、
    前記第2メモリは、前記制御対象の制御の安全性を確保するための監視機能の処理を、前記演算部が行うために使用され、
    前記演算部は、
    前記第1メモリからの読み出し時にデータ誤りが検出された場合である第1エラー時には、前記第1メモリから読み出したデータを、当該データが記憶されていた前記第1メモリの記憶領域に書き込み、前記第2メモリからの読み出し時にデータ誤りが検出された場合である第2エラー時には、前記制御対象の制御の安全を図るための安全処理を実施するように構成されている、
    車載制御装置。
  2. 請求項1に記載の車載制御装置であって、
    前記演算部は、前記第2エラー時には、前記安全処理として、当該車載制御装置をリセットするリセット処理を行うように構成されている、
    車載制御装置。
  3. 請求項1に記載の車載制御装置であって、
    前記演算部は、前記第2エラー時には、前記安全処理として、前記制御対象の動作を制限又は停止するための処理を行うように構成されている、
    車載制御装置。
  4. 請求項2に記載の車載制御装置であって、
    前記演算部は、前記第2エラー時において、過去の前記第2エラー時での前記リセット処理が1以上の所定回数実施されているならば、前記安全処理として、前記制御対象の動作を制限又は停止するための処理を行うように構成されている、
    車載制御装置。
  5. 請求項1ないし請求項4の何れか1項に記載の車載制御装置であって、
    前記演算部は、前記第1エラー時には、前記車両の使用者に対して、異常の発生を通知する処理を行うように構成されている。
    車載制御装置。
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