JP6766397B2 - 演奏補助表示装置および演奏補助表示方法 - Google Patents

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本発明は、擦弦楽器用の表示を行う演奏補助表示装置および演奏補助表示方法に関する。
楽器を演奏する際には、楽譜が用いられる。通常、楽譜として五線譜が用いられる。また、楽器の奏法を示す楽譜としてタブラチュア譜が用いられることもある。タブラチュア(Tablature,Tabulature)は記譜法の一種であり、楽器固有の奏法を文字または数字で表示するものである。また、タブラチュア譜は、タブラチュアの記譜法で記載された楽譜であり、TAB譜、タブ譜または奏法譜とも呼ばれる。特許文献1には、ギター系フレット弦楽器向けのTAB譜を自動的に作成する譜面作成装置が記載されている。特許文献1の譜面作成装置では、ギターを演奏したときの指の状態および音高が運指情報として検出される。検出された運指情報に基づいてTAB譜が作成される。
また、特許文献2には、電子ギターを用いたゲーム装置においてディスプレイの画面上に楽譜オブジェクト、タイミング線および電子ギター画を表示することが記載されている。電子ギター画には複数のフレットスイッチが表示される。複数のフレットスイッチはそれぞれ異なる色で表示される。楽譜オブジェクトは、電子ギターの棹状の台板表面に似せて描かれている。楽譜オブジェクトには、複数のフレット画部が間隔をあけて表示され、各フレット画部に電子ギターのフレットスイッチの番号が付される。複数のフレット画部間の領域は、使用者が押さえるべきフレットスイッチを指定するために用いられる。楽譜オブジェクトは、画面の右側から左側にスクロール表示される。例えば、5番目の領域がフレットスイッチに対応した色で指定されると、使用者は指定された領域に対応するフレットスイッチを指で押さえ、5番目のフレット画部がタイミング線と重なった瞬間に弦スイッチを弾く。
特開平11−85145号公報 特許第4513132号公報
特許文献1に記載された譜面作成装置によれば、表示装置の画面にTAB譜を表示することができる。TAB譜を用いると、ギターを演奏する際に演奏者は手の指で押さえる弦と押さえる位置とを容易に認識することができる。また、特許文献2に記載された楽譜オブジェクト等の表示によれば、電子ギターを演奏する際に演奏者は押さえるべきフレットスイッチを容易に認識することができる。
一方、擦弦楽器の演奏方法はギター系フレット弦楽器の演奏方法とは異なる。そのため、擦弦楽器を演奏する際にギター系フレット弦楽器向けのTAB譜または特許文献2の楽譜オブジェクト等の表示を用いることはできない。また、五線譜には、擦弦楽器特有の演奏方法が表示されない。
本発明の目的は、擦弦楽器の演奏に適した表示を行うことにより擦弦楽器の演奏を補助することが可能な演奏補助表示装置および演奏補助表示方法を提供することである。
(1)本発明に係る演奏補助表示装置は、複数の弦を有する擦弦楽器用の演奏補助表示装置であって、時間軸方向で変化する音高を含む演奏情報において各音高の音を発生するために擦弦楽器の押さえられるべき位置、弦を押さえるべき指および押さえられるべき弦をそれぞれ押圧位置、押弦指および押圧弦として特定する特定手段と、複数の弦に対応する複数の線分を表示し、特定された押圧位置を示す位置情報と特定された押弦指を示す指情報との組み合わせを、特定された押圧弦に対応する線分上に表示する表示手段とを備えたものである。
この演奏補助表示装置においては、各音高の音を発生するために擦弦楽器の押さえられるべき位置、弦を押さえるべき指および押さえられるべき弦がそれぞれ押圧位置、押弦指および押圧弦として特定される。擦弦楽器の複数の弦に対応する複数の線分が表示され、特定された押圧位置を示す位置情報特定された押弦指を示す指情報の組み合わせが特定された押圧弦に対応する線分上に表示される。ここで、押さえられるべき位置とは、弦の押さえられるべき位置または親指で押さえられるべきネックの位置をいう。それにより、演奏者は、各音高の音を出すために、弦またはネックのどの位置を押さえるべきか、弦をいずれの指で押さえるべきかおよびいずれの弦を押さえるべきかを容易に認識することができる。したがって、複数の線分上に表示された位置情報と指情報との組み合わせを擦弦楽器用の楽譜または補助表示として用いることができる。このように、擦弦楽器の演奏に適した表示を行うことにより擦弦楽器の演奏を補助することが可能となる。
(2)指情報は、特定された押弦指を形状の違いおよび色の違いの少なくとも一方で表してもよい。この場合、演奏者は、弦を押さえる指を視覚的に容易に認識することができる。
)特定手段は、少なくとも1つの音高について複数組の押圧位置、押弦指および押圧弦を特定し、複数組の押圧位置、押弦指および押圧弦のうちいずれか一組の押圧位置、押弦指および押圧弦を選択する選択手段を備え、表示手段は、複数の線分のうち選択された押圧弦に対応する線分上に、選択された押圧位置を示す位置情報と選択された押弦指を示す指情報との組み合わせを表示してもよい。このような構成により、ある音高の音を複数組の押圧位置、押弦指および押圧弦により出すことができる場合に、使用者の好みまたは演奏の容易さを考慮して押圧位置、押弦指および押圧弦を選択することができる。
)演奏補助表示装置は、各音高と当該音高の音を発生するために押さえられるべき位置、弦を押さえるべき指および押さえられるべき弦との対応関係を示す対応情報を取得する取得手段をさらに備え、特定手段は、取得された対応情報に基づいて、演奏情報における各音高について押圧位置、押弦指および押圧弦を特定してもよい。この場合、特定手段は、複雑なアルゴリズムを用いることなく、対応情報に基づいて各音高に対応する押圧位置、押弦指および押圧弦を容易に特定することができる。
)表示手段は、現時点で発生すべき音高に対応する第1の操作情報を表示するとともに時間軸方向において次に発生すべき音高に対応する第2の操作情報を表示してもよい。この場合、演奏者は、現時点で行うべき操作および次に行うべき操作を視覚的にかつ容易に認識することができる。
複数の弦を有する擦弦楽器用の演奏補助表示方法であって、時間軸方向で変化する音高を含む演奏情報において各音高の音を発生するために擦弦楽器の押さえられるべき位置、弦を押さえるべき指および押さえられるべき弦をそれぞれ押圧位置、押弦指および押圧弦として特定するステップと、複数の弦に対応する複数の線分を表示し、特定された押圧位置を示す位置情報と特定された押弦指を示す指情報との組み合わせを、特定された押圧弦に対応する線分上に表示するステップとを含んでもよい。
この演奏補助表示方法においては、各音高の音を発生するために擦弦楽器の押さえられるべき位置、弦を押さえるべき指および押さえられるべき弦がそれぞれ押圧位置、押弦指および押圧弦として特定される。擦弦楽器の複数の弦に対応する複数の線分が表示され、特定された押圧位置を示す位置情報特定された押弦指を示す指情報の組み合わせが特定された押圧弦に対応する線分上に表示される。それにより、演奏者は、各音高の音を出すために、弦またはネックのどの位置を押さえるべきか、弦をいずれの指で押さえるべきかおよびいずれの弦を押さえるべきかを容易に認識することができる。したがって、複数の線分上に表示された位置情報と指情報との組み合わせを擦弦楽器用の楽譜または補助表示として用いることができる。このように、擦弦楽器の演奏に適した表示を行うことにより擦弦楽器の演奏を補助することが可能となる。
本発明よれば、擦弦楽器の演奏に適した表示を行うことにより擦弦楽器の演奏を補助することが可能となる。
本発明の一実施の形態に係る演奏補助表示装置を含む演奏支援装置の構成を示すブロック図である。 図1の処理装置の機能的な構成を示すブロック図である。 バイオリンの押圧弦の弦番号および押弦位置の位置番号を説明するための模式図である。 バイオリンの音名、押弦位置の位置番号および押圧弦の弦番号の関係を示す模式図である。 押弦指の指番号を説明するための模式図である。 バイオリン用の変換テーブルの例を示す模式図である。 バイオリン用の変換テーブルの異なる音域の例を示す模式図である。 運指特定部および表示情報生成部の動作を説明するための模式図である。 演奏補助表示装置における演奏補助表示方法を示すフローチャートである。 バイオリン用の楽譜の一例を示す図である。 チェロ用の楽譜の一例を示す図である。 バイオリン用の楽譜の他の例を示す図である。 バイオリンの押圧弦の弦番号および親指位置の位置番号を説明するための模式図である。 バイオリン用の変換テーブルの他の例を示す模式図である。 バイオリン用の楽譜の他の例を示す図である。 図15の楽譜における運指を説明するための図である。
以下、本発明の実施の形態に係る演奏補助表示装置および演奏補助表示方法について図面を用いて詳細に説明する。
(1)演奏支援装置の構成
図1は本発明の一実施の形態に係る演奏補助表示装置を含む演奏支援装置の構成を示すブロック図である。図1の演奏支援装置100は、伴奏音を発生するとともに擦弦楽器用の楽譜を表示する。
擦弦楽器は、弦を弓または棒等の摩擦部材により擦ることにより音を出す弦楽器である。演奏者は、弦を指で押さえた状態でその弦を摩擦部材により擦ると、弦の押さえた位置によって異なる音高の音を出すことができる。また、複数の弦を有する擦弦楽器では、擦られる弦とその弦の押さえられた位置とによって異なる音高の音を出すことができる。例えば、バイオリンは4本の弦を有する。バイオリンを演奏する際には、演奏者は、親指でネックの裏側のいずれかの位置を押さえ、他の4本の指のいずれかで4本の弦のいずれかを押さえる。各音高の音を出すためには、押さえられるべき弦、当該弦の押さえられるべき位置および当該弦を押さえるべき指を特定する必要がある。あるいは、押さえられるべき弦、親指で押さえられるべきネックの位置および弦を押さえるべき指を特定する必要がある。以下、押さえられるべき弦を押圧弦と呼び、弦の押さえられるべき位置を押弦位置と呼び、弦を押さえるべき指を押弦指と呼ぶ。また、親指で押さえられるネックの位置を親指位置と呼ぶ。弦またはネックの押さえられるべき位置を押圧位置と総称する。すなわち、押圧位置は、押弦位置および親指位置を含む。押圧弦、押圧位置(押弦位置または親指位置)および押弦指の組み合わせが運指である。本実施の形態では、押圧位置として押弦位置が用いられる。
図1の演奏支援装置100は、操作部10、再生装置20、音声出力装置30、記憶装置40、処理装置50および表示装置60を含む。記憶装置40、処理装置50および表示装置60が演奏補助表示装置1を構成する。
操作部10は、タッチパネルディスプレイ等に表示されるユーザインタフェースまたは各種スイッチ等を含み、使用者により操作される。例えば、使用者は、操作部10を操作することにより再生装置20に伴奏音の再生開始、再生停止、早送り、巻き戻し等の動作を指示することができる。
記憶装置40は、ハードディスク、光学ディスク、磁気ディスク、メモリカード、半導体メモリ等の記憶媒体により構成され、演奏情報PLIおよび後述する変換テーブルを記憶する。演奏情報PLIは、伴奏音を表す伴奏データおよび使用者が演奏すべき楽曲の楽譜を示す楽譜情報を含む。伴奏データは、伴奏音の変化を表すオーディオデータであってもよく、またはMIDI(Musical Instrument Digital Interface)データであってもよい。楽譜情報は、擦弦楽器の発生音の高さ(音高)および長さ等を指示するためのデータであり、時間軸上で変化する音高を表わす音名を含む。具体的には、楽譜情報は音符を示す音符情報を含む。この楽譜情報はオーディオデータであってもよく、MIDIデータであってもよい。
再生装置20は、音楽プレイヤまたはMIDIプレイヤ等からなり、操作部10の操作に基づいて記憶装置40から与えられる演奏情報PLIを再生する。具体的には、再生装置20は、演奏情報PLIに基づいて伴奏音を表す楽音信号MSを音声出力装置30に与えるとともに伴奏音の再生箇所を示す時刻情報TIを処理装置50に与える。時刻情報TIは、伴奏音の小節、拍およびティックの値を含む。音声出力装置30は、デジタルアナログ(D/A)変換回路、増幅器およびスピーカ等を含み、楽音信号MSに基づいて伴奏音を出力する。
処理装置50は、記憶装置40から取得する演奏情報PLIおよび再生装置20から与えられる時刻情報TIに基づいて、楽譜を表示するための表示情報DIを生成する。本実施の形態では、処理装置50は、CPU(中央演算処理装置)、ROM(リードオンリメモリ)およびRAM(ランダムアクセスメモリ)を含む。ROMは、例えば不揮発性メモリからなり、システムプログラムおよび演奏補助表示プログラム等のコンピュータプログラムを記憶する。RAMは、例えば揮発性メモリからなり、CPUの作業領域として用いられるとともに、各種データを一時的に記憶する。
CPUは、ROMに記憶された演奏補助表示プログラムを実行することにより後述する演奏補助表示方法を行う。演奏補助表示プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に格納された形態で提供され、ROMまたは記憶装置40にインストールされてもよい。また、処理装置50が通信網に接続されている場合、通信網に接続されたサーバから配信された演奏補助表示プログラムがROMまたは記憶装置40にインストールされてもよい。表示装置60は、液晶表示装置等からなり、表示情報DIに基づいて楽譜等を表示する。操作部10および表示装置60が一体的に構成されてもよい。
(2)演奏補助表示装置の機能的な構成
図2は図1の処理装置50の機能的な構成を示すブロック図である。図2に示すように、処理装置50は、演奏情報取得部51、変換テーブル取得部52、運指特定部53、表示情報生成部54、運指選択部55および楽器種類設定部56を含む。演奏情報取得部51、変換テーブル取得部52、運指特定部53、表示情報生成部54、運指選択部55および楽器種類設定部56の機能は、CPUが演奏補助表示プログラムを実行することにより実現される。
演奏情報取得部51は、図1の記憶装置40から演奏情報PLIを取得する。変換テーブル取得部52は、記憶装置40から変換テーブルを取得する。運指特定部53は、変換テーブル取得部52により取得された変換テーブルに基づいて、演奏情報取得部51により取得された演奏情報PLI内の楽譜情報から各音高に対応して擦弦楽器の押圧弦、押弦位置および押弦指を特定するとともに、各音高の演奏時刻(開始および音価)を特定する。運指選択部55は、演奏情報PLI内の楽譜情報、運指特定部53により特定された押圧弦、押弦位置および押弦指、または図1の操作部10を用いた使用者の操作に基づいて、代替の押圧弦、押弦位置および押弦指を選択する。
楽器種類設定部56は、演奏情報PLI内の楽譜情報または図1の操作部10を用いた使用者の操作に基づいて擦弦楽器の種類を選択する。なお、楽器種類設定部56は、擦弦楽器の演奏曲を示すオーディオデータに基づいて擦弦楽器の種類を選択することも可能である。表示情報生成部54は、運指特定部53により特定された各音高に対応する押圧弦、押弦位置、押弦指および演奏時刻(開始および音価)ならびに再生装置20から与えられる時刻情報TIに基づいて表示情報DIを生成する。
(3)擦弦楽器の押圧弦、押弦位置および押弦指
ここで、擦弦楽器の押圧弦、押弦位置および押弦指の例について説明する。図3はバイオリンの押圧弦の弦番号および押弦位置の位置番号を説明するための模式図である。図3に示すように、バイオリンは、第1弦(E線)S1、第2弦(A線)S2、第3弦(D線)S3および第4弦(G弦)S4を有する。第1弦S1は開放状態で音名「E」の音を出し、第2弦S2は開放状態で音名「A」の音を出し、第3弦S3は開放状態で音名「D」の音を出し、第4弦S4は開放状態で音名「G」の音を出す。第1弦S1、第2弦S2、第3弦S3および第4弦S4に弦指定情報として弦番号“1”、“2”、“3”および“4”がそれぞれ割り当てられる。
バイオリンの指板のスクロール側の端部esから胴側の端部ebへ向かう方向において複数の押弦位置が順に設定される。図3の例では、複数の押弦位置に位置情報として位置番号“0”〜“19”が順に割り当てられる。位置番号“0”は弦が押さえられない開放状態を意味する。
図4はバイオリンの音名、押弦位置の位置番号および押圧弦の弦番号の関係を示す模式図である。例えば、一点鎖線R1で囲まれるように、第4弦S4の位置番号“5”〜“7”、第3弦S3の位置番号“1”〜“7”および第2弦S2の位置番号“1”,“2”の位置を押さえることにより、音域C3〜B3の音名「C」〜「B」の音高を発生することができる。なお、第4弦S4の位置番号“5”〜“16”を押さえることにより、音域C3〜B3の音名「C」〜「B」の音高を発生することもできる。
また、一点鎖線R2で囲まれるように、第2弦S2の位置番号“3”〜“7”および第1弦S1の位置番号“1”〜“7”の位置を押さえることにより、音域C4〜B4の音名「C」〜「B」の音高を発生することができる。さらに、一点鎖線R3で囲まれるように、第1弦S1の位置番号“8”〜“19”を押さえることにより、音域C5〜B5の音名「C」〜「B」の音高を発生することができる。
図5は押弦指の指番号を説明するための模式図である。図5に括弧書きで示すように、人差し指、中指、薬指および小指に指番号“1”、“2”、“3”および“4”が順に割り当てられる。また、人差し指には1つの頂点を有する図形が指情報F1として割り当てられ、中指には2つの頂点を有する図形が指情報F2として割り当てられ、薬指には3つの頂点を有する図形が指情報F3として割り当てられ、小指には4つの頂点を有する図形が指情報F4として割り当てられる。弦の開放状態には頂点を有しない図形が指情報F0として割り当てられる。このように、指情報F0〜F4の図形の頂点の数が指番号“0”〜“4”にそれぞれ対応する。
図6はバイオリン用の変換テーブルの例を示す模式図である。図6(a)は基本の変換テーブルTA3を示し、図6(b)は代替の変換テーブルTB3を示す。図6(a),(b)の変換テーブルTA3,TB3は音域C3〜B3の音名、位置番号、弦番号および指番号の対応関係を示す。
基本の変換テーブルTA3および代替の変換テーブルTB3において、音名「C」〜「D」に対応する位置番号、弦番号および指番号は同じであり、音名「E♭」〜「B」に対応する位置番号、弦番号および指番号が異なる。例えば、基本の変換テーブルTA3では、音名「F」に位置番号“3”、弦番号“3”および指番号“2”が対応する。演奏者は、音名「F」の音を出す場合に、弦番号“3”の第3弦S3の位置番号“3”の押弦位置を指番号“2”の中指で押さえる。代替の変換テーブルTB3では、音名「F」に位置番号“10”、弦番号“4”および指番号“2”が対応する。演奏者は、音名「F」の音を出す場合に、弦番号“4”の第4弦S4の位置番号“10”の押弦位置を指番号“2”の中指で押さえる。
図7はバイオリン用の変換テーブルの異なる音域の例を示す模式図である。図7(a)は低音域C3〜B3の変換テーブルTA3を示し、図7(b)は中音域C4〜B4の変換テーブルTA4を示し、図7(c)は高音域C5〜B5の変換テーブルTA5を示す。
例えば、変換テーブルTA3における低音域の音名「D」には、位置番号“7”、弦番号“4”および指番号“4”が対応する。変換テーブルTA4における中音域の音名「D」には、位置番号“5”、弦番号“2”および指番号“3”が対応する。変換テーブルTA5における高音域の音名「D」には、位置番号“10”、弦番号“1”および指番号“2”が対応する。
図1の記憶装置40には、複数種類の擦弦楽器に対応する複数種類の変換テーブルが記憶される。例えば、バイオリン用の変換テーブルおよびチェロ用の変換テーブル等が記憶装置40に記憶される。
(4)運指特定部53および表示情報生成部54の動作
図8は運指特定部53および表示情報生成部54の動作を説明するための模式図である。図8においては、最上部に楽譜情報に基づいて表示される五線譜110が示される。五線譜110の下に各音符の音名、位置番号、弦番号、指番号および時刻情報が順に示される。時刻情報の下に、運指を示す楽譜(以下、運指楽譜と呼ぶ。)120が示される。
図2の運指特定部53は、演奏情報PLI内の楽譜情報に基づいて各音符の音名および時刻(開始および音価)を特定し、変換テーブルに基づいて各音名に対応する位置番号、弦番号および指番号を特定する。表示情報生成部54は、運指特定部53により特定された位置番号、弦番号および指番号ならびに図1の再生装置20から与えられる時刻情報TIに基づいて運指楽譜120を表示するための表示情報を生成する。
図8の例では、音名「D」に対応して位置番号“7”、弦番号“4”および指番号“4”が特定され、音名「E」に対応して位置番号“2”、弦番号“3”および指番号“1”が特定され、音名「F」に対応して位置番号“3”、弦番号“3”および指番号“2”が特定される。
運指楽譜120は、擦弦楽器を模式的に表す楽器図形71、および擦弦楽器の複数の弦に対応する複数本の線分P1〜P4を含む。図8の例では、楽器図形71はバイオリンを表す。複数本の線分P1〜P4は、バイオリンの第1弦S1、第2弦S2、第3弦S3および第4弦S4にそれぞれ対応して時間軸方向に平行に延びるように表示される。複数本の線分P1〜P4のうち各音名に対応する線分上に指情報F1〜F4のいずれかおよび位置情報PI(位置番号)が弦指定情報として表示される。本実施の形態では、指情報F1〜F2内に位置情報PIを表す数値が表示される。
例えば、音名「D」に対応して線分P4上に指情報F4が表示されるとともに、指情報F4内に位置番号“7”が表示される。それにより、音名「D」の音高を発生するために第4弦S4の位置番号“7”の位置を小指で押さえることが示される。また、音名「E」に対応して線分P3上に指情報F1が表示されるとともに、指情報F1内に位置番号“2”が表示される。それにより、音名「E」の音高を発生するために第3弦S3の位置番号“2”の位置を人差し指で押さえることが示される。さらに、音名「F」に対応して線分P3上に指情報F2が表示されるとともに、指情報F2内に位置番号“3”が表示される。それにより、音名「F」の音高を発生するために第3弦S3の位置番号“3”の位置を中指で押さえることが示される。
運指楽譜120には、時間軸上での現在の演奏箇所を示す現時点情報150が表示される。現時点情報150は、時間の経過とともに右へ移動する。演奏者は、運指楽譜120により各音名の音を出すための運指を認識することができる。
(5)演奏補助表示方法および演奏補助表示プログラム
図9は演奏補助表示装置1における演奏補助表示方法を示すフローチャートである。図9の演奏補助表示方法は、図1の処理装置50のCPUがROMまたは記憶装置40に記憶された演奏補助表示プログラムを実行することにより行われる。
まず、図2の演奏情報取得部51が図1の記憶装置40に記憶された演奏情報PLI内の楽譜情報を取得する(ステップS1)。また、楽器種類設定部56が擦弦楽器の種類を設定する(ステップS2)。この場合、楽器種類設定部56は、使用者による図1の操作部10の操作に基づいて擦弦楽器の種類を設定してもよい。また、楽譜情報に擦弦楽器の種類が含まれる場合には、楽器種類設定部56は、演奏情報取得部51により取得された楽譜情報に基づいて擦弦楽器の種類を設定してもよい。さらに、楽譜情報が演奏曲のオーディオデータである場合には、楽器種類設定部56は、オーディオデータに基づいて擦弦楽器の種類を設定してもよい。
次に、変換テーブル取得部52は、図1の記憶装置40から設定された擦弦楽器の種類に対応する変換テーブルを取得する(ステップS3)。運指特定部53は、変換テーブルに基づいて楽譜情報に含まれる各音高に対応する基本の位置番号および弦番号の組を特定する(ステップS4)。また、運指特定部53は、変換テーブルに基づいて当該音高について代替の位置番号および弦番号の組があるか否かを判定する(ステップS5)。代替の位置番号および弦番号の組がある場合には、運指選択部55は、フレーズに応じて代替の位置番号および弦番号の組が選択されるべきか否かを判定する(ステップS6)。例えば、当該音高の前後の音高に対応する位置番号に基づいて、基本の位置番号および弦番号の組よりも代替の位置番号および弦番号の組の方が手の移動量が小さい場合に代替の位置番号および弦番号の組が選択されるべきであると判定される。あるいは、予め操作部10の操作に基づいて運指選択部55が代替の位置番号および弦番号を選択している場合には、代替の位置番号および弦番号が選択されるべきであると判定される。
代替の位置番号および弦番号が選択されるべきである場合には、運指特定部53は、特定した基本の位置番号および弦番号の組を代替の位置番号および弦番号の組に変更する(ステップS7)。ステップS5で代替の位置番号および弦番号の組がない場合またはステップS6で代替の位置番号および弦番号の組が選択されるべきでない場合には、ステップS8に進む。さらに、運指特定部53は、変換テーブルに基づいて位置番号および弦番号の組に対応する指番号を特定する(ステップS8)。
その後、表示情報生成部54は、特定された位置番号、弦番号、指番号および時刻情報TIに基づいての表示情報DIを生成する(ステップS9)。さらに、表示情報生成部54は、表示情報DIを出力することにより表示装置60に運指楽譜120を表示させる(ステップS10)。また、表示情報生成部54は、時刻情報TIに基づいて現在の演奏箇所を示す現時点情報150を表示装置60に表示させる(ステップS11)。
次いで、運指特定部53は、楽器種類設定部56により擦弦楽器の種類が変更されたか否かを判定する(ステップS12)。擦弦楽器の種類が変更されていない場合には、運指特定部53はステップS4に戻る。それにより、次の音高についてステップS4〜S12の処理が行われる。
ステップS12で擦弦楽器の種類が変更された場合には、変換テーブル取得部52は、変更後の擦弦楽器の種類に対応する変換テーブルを取得し(ステップS13)、ステップS4に戻る。それにより、変更後の擦弦楽器の種類に対応する運指楽譜120が表示される。
上記の処理により、伴奏音の進行に従って擦弦楽器の演奏すべき箇所を中心とする前後一定範囲の運指楽譜120が表示装置60の画面上に表示される。運指楽譜120の最終部分の表示が終了すると、表示情報DIが記憶装置40に記憶される。使用者は、操作部10を用いた操作により記憶装置40に記憶された表示情報DIに基づいて運指楽譜120を表示装置60の画面上に表示させることができる。また、使用者は、画面上に表示された運指楽譜120を操作部10により編集することができる。例えば、各音高に対応するプルダウンメニューにより基本の位置番号および弦番号の組を代替の位置番号および弦番号の組に変更することができる。
(6)擦弦楽器用の楽譜の表示例
図10はバイオリン用の楽譜の一例を示す図である。図10に示すように、図1の表示装置60の画面に五線譜110および運指楽譜120が表示される。図8を用いて説明したように、運指楽譜120は、バイオリンの楽器図形71、複数の弦に対応する複数本の線分P1〜P4、指情報F1〜F4および位置情報PIを含む。時間の経過に従って現時点情報150が右方向に移動する。また、時間の経過に従って現時点情報150が画面内に位置するように画面上の五線譜110および運指楽譜120の表示範囲が更新される。
図11はチェロ用の楽譜の一例を示す図である。図11の運指楽譜120は、チェロの楽器図形71、複数の弦に対応する複数本の線分P1〜P4、指情報F1〜F4および位置情報PIを含む。チェロ用の運指楽譜120では、各音高に対応する位置番号、弦番号および指番号の対応関係がバイオリン用の運指楽譜120における対応関係とは異なる。したがって、チェロ用の運指楽譜120を表示する際には、チェロ用の変換テーブルが用いられる。
(7)実施の形態の効果
本実施の形態に係る演奏補助表示装置1および演奏補助表示方法によれば、各音高に対応する押圧弦、押弦位置および押弦指が特定され、運指楽譜120の複数の線分のうち特定された押圧弦に対応する線分上に位置情報PIおよび指情報F1〜F4が弦指定情報として表示される。したがって、演奏者は、各音高の音を出すために、いずれの弦のいずれの位置をいずれの指で押さえるべきかを容易に認識することができる。これにより、運指楽譜120を擦弦楽器の演奏に適した楽譜として用いることができるので、擦弦楽器の演奏を補助することが可能となる。
また、位置情報PIおよび指情報F1〜F4が弦指定情報を兼用しているので、演奏者は、各音高の音を出すための押圧弦、押弦位置および押弦指を同時にかつ容易に認識することができる。したがって、擦弦楽器の演奏がさらに補助される。さらに、位置情報PI、指情報F1〜F4および弦指定情報が時間軸方向において各音高に対応する位置に表示される。したがって、演奏者は、各音高の発生時点、押圧弦、押弦位置および押弦指を同時に認識することができる。
また、運指楽譜120には、楽器図形71から延びる複数の線分上に弦指定情報が表示される。それにより、演奏者は、擦弦楽器の押圧弦を直感的に容易に認識することができる。加えて、指情報F1〜F4の図形の頂点の数が指番号に対応しているので、演奏者は、押弦指を容易に認識することができる。
さらに、使用者は、基本の位置番号および弦番号の組の代わりに代替の位置番号および弦番号の組を選択することも可能である。この場合、使用者により選択された位置番号および弦番号の組に基づく運指楽譜120が表示される。それにより、使用者の好みに応じた演奏が可能となる。また、演奏の容易さを考慮して位置番号および弦番号の組の操作位置を選択することも可能である。これらの結果、演奏方法の自由度が高くなる。擦弦楽器の種類を変更した場合には、変更後の擦弦楽器の種類に応じた変換テーブルを用いて運指楽譜120の表示が切り替えられるので、複数の種類の擦弦楽器の演奏が容易になる。
(8)他の実施の形態
図12はバイオリン用の楽譜の他の例を示す図である。図12に示すように、表示装置60の画面に五線譜110および運指楽譜120が表示される。図12の運指楽譜120が図10の運指楽譜120と異なるのは、指情報F1〜F4の代わりに指情報f1〜f4が表示される点である。図12の例では、人差し指、中指、薬指および小指にそれぞれ異なる色が指情報f1〜f4として割り当てられる。ここで、色は、色彩、彩度および明度という属性を有する。色の違いは、色彩、彩度および明度のうち少なくとも1つの属性の違いで表される。
図12において、色の違いが異なるハッチングまたはドットパターンで表されている。指情報f1〜f4が複数の色からなる模様の違いにより表されてもよい。図10の例と同様に、複数本の線分P1〜P4のうち各音名に対応する線分上に位置情報PIが弦指定情報として表示される。指情報f1〜f4は、位置情報PIの背景色として用いられる。本例によれば、演奏者は、色の違いにより押弦指を認識することができる。なお、時間軸方向において複数の指情報f1〜f4の色が連続的または段階的に変化してもよい。また、複数の指情報が形状および色の組み合わせであってもよい。
上記実施の形態では、押圧位置として押弦位置が用いられるが、押圧位置として親指位置が用いられてもよい。図13はバイオリンの押圧弦の弦番号および親指位置の位置番号を説明するための模式図である。バイオリンのネックNEのスクロール側の端部から胴側の端部へ向かう方向において複数の親指位置が順に設定される。親指位置は、スクロール側から順に第1ポジション、第2ポジション、…、第10ポジションと呼ばれる。第1ポジション〜第10ポジションは各弦の音階で決まる親指位置である。図13の例では、複数の親指位置に位置情報として位置番号“1”〜“10”が順に割り当てられる。
図14はバイオリン用の変換テーブルの他の例を示す模式図である。図14の変換テーブルTA6において、音名「C」〜「B」に対応する親指位置の位置番号、押圧弦の弦番号および押弦指の指番号が示されている。なお、図14には、第1ポジション(位置番号“1”)についての音名、弦番号および指番号の対応関係のみが示されるが、変換テーブルTA6には他のポジションについての音名、弦番号および指番号の対応関係も含まれる。例えば、音名「F」に位置番号“1”、弦番号“3”および指番号“2”が対応する。演奏者は、音名「F」の音を出す場合に、親指でネックNEの位置番号“1”の第1ポジションを押さえ、弦番号“3”の第3弦S3を指番号“2”の中指で押さえる。
本例では、図2の運指特定部53が、変換テーブル取得部52により取得された図14の変換テーブルTA6に基づいて、演奏情報取得部51により取得された演奏情報PLI内の楽譜情報から各音高に対応して擦弦楽器の押圧弦、親指位置および押弦指を特定する。また、表示情報生成部54が、運指特定部53により特定された各音高に対応する押圧弦、親指位置、押弦指に基づいて表示情報DIを生成する。
図15はバイオリン用の楽譜の他の例を示す図である。図15に示すように、図1の表示装置60の画面に五線譜110および運指楽譜120が表示される。図15の運指楽譜120は、押弦位置の位置番号を表す位置情報PIの代わりに親指位置の位置番号を表す位置情報Piを含む。右向きの白抜きの矢印は「♯」を意味し、左向きの白抜きの矢印は「♭」を意味する。図16は図15の楽譜における運指を説明するための図である。図16では、親指位置として第1ポジション〜第5ポジションが示され、押圧弦として第2弦(A線)が示される。第1ポジション〜第5ポジションは第2弦の音階で決まる親指位置である。音名の右側の括弧内に押弦指の指番号が示される。図15の運指楽譜120に対応する運指の順序が点線の矢印で示される。図15および図16の例では、音名「B」および「D」の音高を順に発生するために、親指で位置番号“1”の親指位置(第1ポジション)を押さえた状態で、指番号“1”の人差し指および指番号“3”の薬指で第2弦を順に押さえることが示される。次に、音名「F♯」および「D」の音高を順に発生するために、親指を位置番号“2”の親指位置(第2ポジション)に移動させ、指番号“4”の小指および指番号“2”の中指で第2弦を順に押さえることが示される。さらに、音名「G」、「D」、「B」および「A♭」の音高を順に発生するために、親指を位置番号“3”の親指位置(第3ポジション)に移動させ、指番号“4”の小指および指番号“1”の人差し指で第2弦を順に押さえ、親指を位置番号“5”の親指位置(第5ポジション)に移動させ、指番号“4”の小指および指番号“2”の中指で第2弦を順に押さえることが示される。
本例においては、演奏者は、各音高の音を出すために、親指でネックのどの位置を押さえ、いずれの弦をいずれの指で押さえるべきかを容易に認識することができる。これにより、運指楽譜120を擦弦楽器の演奏に適した楽譜として用いることができるので、擦弦楽器の演奏を補助することが可能となる。
上記実施の形態では、運指楽譜120における指情報F1〜F4が押圧弦に対応する線分上に表示されるが、指情報F1〜F4が線分P1〜P4上に表示されなくてもよい。例えば、指情報F1〜F4が線分P1〜P4の上方または下方に表示されてもよい。また、上記実施の形態では、指情報F1〜F4が指番号と同じ数の頂点を有する図形であるが、指情報F1〜F4が他の形状の図形、文字または記号等であってもよい。例えば、指情報F1〜F4が“1”〜“4”の数字(指番号)で表示され、指情報F1〜F4および位置情報PI,Piが例えば「3/1」のように「指番号/位置番号」の形式で表示されてもよい。
上記実施の形態では、押圧弦、押圧位置(押弦位置または親指位置)および押弦指が変換テーブルに基づいて特定されるが、本発明はこれに限定されず、予め定められたアルゴリズムに基づいて押圧弦、押圧位置および押弦指が特定されてもよい。また、上記実施の形態では、運指楽譜120の複数の線分が等間隔に表示されているが、運指楽譜120の複数の線分が等間隔に表示されなくてもよい。さらに、上記実施の形態では、運指楽譜120とともに五線譜110が表示されるが、五線譜110が表示されなくてもよい。
また、上記実施の形態では、現時点情報150の右側の部分において、次に演奏すべき部分の位置情報PI,Pi、指情報F1〜F4,f1〜f4および弦指定情報が予告的に表示されているが、予告的な表示が行われなくてもよい。すなわち、現在演奏すべき音高に対応する位置情報PI,Pi、指情報F1〜F4,f1〜f4および弦指定情報のみが順次表示されてもよい。
上記実施の形態では、現時点情報150が現時点で発生すべき音高に対応する第1の操作情報として表示されるが、時間軸方向において次に発生すべき音高に対応する第2の操作情報として図10〜図13および図15に点線で示される次時点情報160がさらに表示されてもよい。それにより、演奏者は、現時点で行うべき操作および次に行うべき操作を視覚的にかつ容易に認識することができる。現時点情報150および次時点情報160は、背景と異なる色で強調表示されてもよく、点滅等により強調表示されてもよい。
また、時間軸方向で現時点情報150と次時点情報160との間の区間における指情報F1〜F4の表示態様が他の区間における指情報F1〜F4の表示態様から変更されてもよい。例えば、現時点情報150と次時点情報160との間の区間における指情報F1〜F4が他の区間における指情報F1〜F4と異なる色で表示されてもよく、または点滅表示されてもよい。それにより、演奏者は、次に発生すべき音高についての押弦指を直感的に認識することができる。さらに、時間軸方向で現時点情報150と次時点情報160との間の区間における位置情報PI,Piの表示態様が他の区間における位置情報PI,Piの表示態様から変更されてもよい。例えば、現時点情報150と次時点情報160との間の区間における位置情報PI,Piが他の区間における位置情報PI,Piと異なる色で表示されてもよく、または点滅表示されてもよい。それにより、演奏者は、次に発生すべき音高についての押弦位置または親指位置を直感的に認識することができる。現時点情報150および次時点情報160との間の領域が他の領域と異なる色で強調表示されてもよく、点滅等により強調表示されてもよい。この場合、強調表示された領域の右端が次時点情報160として把握されるため、次時点情報160の表示が省略されてもよい。
また、表示態様が変更された指情報F1〜F4または位置情報PI,Piの近傍にアイコンまたは文字による補助的な表示が行われてもよい。例えば、図15の現時点情報150と次時点情報160との間の区間における指情報F1〜F4または位置情報PI,Piの部分の近傍に右斜め上の矢印のようなアイコンが表示されてもよい。それにより、演奏者は、現時点で発生すべき音高についての操作から次に発生すべき音高についての操作の変化を直感的に認識することができる。
本発明に係る演奏補助表示装置および演奏補助表示方法は、バイオリンまたはチェロに限らず、ビオラ、コントラバスまたは胡弓等の種々の擦弦楽器用の楽譜の表示に適用可能である。
また、本発明に係る演奏補助表示装置および演奏補助表示方法は、擦弦楽器用の楽譜に限らず、1つの音高に対応する擦弦楽器用の指情報、位置情報および弦指定情報を補助表示として表示する場合にも適用可能である。
上記実施の形態では、演奏補助表示装置1の処理装置50の各構成要素が演奏補助表示プログラム等のソフトウエアにより実現されるが、処理装置50の構成要素の一部または全てが電子回路等のハードウエアにより実現されてもよい。
(9)請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の要素を用いることができる。
上記実施の形態では、運指特定部53が特定手段の例であり、表示情報生成部54および表示装置60が表示手段の例であり、運指選択部55が操作位置選択手段の例である。
本発明は、擦弦楽器用の表示を行うため等に利用することができる。
1…演奏補助表示装置,10…操作部,20…再生装置,30…音声出力装置,40…記憶装置,50…処理装置,51…演奏情報取得部,52…変換テーブル取得部,53…運指特定部,54…表示情報生成部,55…運指選択部,56…楽器種類設定部,60…表示装置,71…楽器図形,100…演奏支援装置,110…五線譜,120…運指楽譜,150…現時点情報,160…次時点情報,TA3,TB3,TA4,TA5,TA6…変換テーブル

Claims (6)

  1. 複数の弦を有する擦弦楽器用の演奏補助表示装置であって、
    時間軸方向で変化する音高を含む演奏情報において各音高の音を発生するために前記擦弦楽器の押さえられるべき位置、弦を押さえるべき指および押さえられるべき弦をそれぞれ押圧位置、押弦指および押圧弦として特定する特定手段と、
    前記複数の弦に対応する複数の線分を表示し、特定された前記押圧位置を示す位置情報と特定された前記押弦指を示す指情報との組み合わせを、特定された前記押圧弦に対応する線分上に表示する表示手段とを備えた、演奏補助表示装置。
  2. 前記指情報は、特定された前記押弦指を形状の違いおよび色の違いの少なくとも一方で表す、請求項1記載の演奏補助表示装置。
  3. 前記特定手段は、少なくとも1つの音高について複数組の押圧位置、押弦指および押圧弦を特定し、
    前記複数組の押圧位置、押弦指および押圧弦のうちいずれか一組の押圧位置、押弦指および押圧弦を選択する選択手段を備え、
    前記表示手段は、前記複数の線分のうち選択された前記押圧弦に対応する線分上に、選択された前記押圧位置を示す位置情報と選択された押弦指を示す指情報との組み合わせを表示する、請求項1または2記載の演奏補助表示装置。
  4. 各音高と当該音高の音を発生するために押さえられるべき位置、弦を押さえるべき指および押さえられるべき弦との対応関係を示す対応情報を取得する取得手段をさらに備え、
    前記特定手段は、取得された前記対応情報に基づいて、前記演奏情報における各音高について前記押圧位置、前記押弦指および前記押圧弦を特定する、請求項1〜のいずれか一項に記載の演奏補助表示装置。
  5. 前記表示手段は、現時点で発生すべき音高に対応する第1の操作情報を表示するとともに時間軸方向において次に発生すべき音高に対応する第2の操作情報を表示する、請求項1〜のいずれか一項に記載の演奏補助表示装置。
  6. 複数の弦を有する擦弦楽器用の演奏補助表示方法であって、
    時間軸方向で変化する音高を含む演奏情報において各音高の音を発生するために前記擦弦楽器の押さえられるべき位置、弦を押さえるべき指および押さえられるべき弦をそれぞれ押圧位置、押弦指および押圧弦として特定するステップと、
    前記複数の弦に対応する複数の線分を表示し、特定された前記押圧位置を示す位置情報と特定された前記押弦指を示す指情報との組み合わせを、特定された前記押圧弦に対応する線分上に表示するステップとを含む、演奏補助表示方法。
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