JPH1185145A - 譜面作成装置 - Google Patents

譜面作成装置

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JPH1185145A
JPH1185145A JP24684297A JP24684297A JPH1185145A JP H1185145 A JPH1185145 A JP H1185145A JP 24684297 A JP24684297 A JP 24684297A JP 24684297 A JP24684297 A JP 24684297A JP H1185145 A JPH1185145 A JP H1185145A
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JP
Japan
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finger
fingering
data
state
pitch
Prior art date
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Application number
JP24684297A
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English (en)
Inventor
Akio Takahashi
昭夫 高橋
Eiko Kobayashi
詠子 小林
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 演奏することにより、自動的に運指情報を譜
面化することのできる装置を提供する。 【解決手段】 演奏者がフレットを押さえるに手にデー
タグローブ300を装着し、ギター100を演奏する
と、データグローブ300から指の状態を示す指情報が
出力される。また、演奏者が弦をはじくと、ピックアッ
プ200からその振動を示す信号が出力される。タブ譜
作成装置400は、ピックアップ200から検出される
信号の周波数およびデータグローブ300から検出され
る指情報から、運指状態を検出し、これに基づいてタブ
譜のビットマップデータを作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、特に、ギターな
どのフレットを有する楽器に用いて有効なタブ譜を自動
的に作成する譜面作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、楽器を演奏することにより自
動的に譜面を作成する技術がある。例えば、鍵盤楽器で
あれば、鍵盤が押下された時の位置情報や時間情報に基
づき譜面を作成するものが、特開昭57−54992号
に開示されている。ところで、ギターなどのフレットを
有する楽器の譜面には、演奏の際に押さえる弦とフレッ
ト番号を表記したタブ譜と言われる譜面がある。タブ譜
は、弾かれた弦と押下されたフレットを特定することに
より作成することができるから、各弦の振動数を検出す
るセンサを設けたり、あるいはフレットの押圧状態を検
出するセンサーを設けることによって自動的に作成する
ことが考えられる。このような考えの基に開発された装
置も種々ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術によ
り自動作成されるタブ譜は、どのフレットが押さえられ
ているかは表示できても、そのフレットがどの指によっ
て押下されているかなどの実際の指使いまでは表示する
ことができず、使いにくい譜面となっていた。そのため
指使いまでを表示した譜面を作成するには、演奏者が楽
器を弾くときの手の動きをみながら手動作成するしかな
く、大変時間がかかってしまうという問題があった。
【0004】本発明は、このような課題を解決するため
になされたものであり、ギター等のフレットを有する楽
器を演奏する際に必要になる運指情報を自動的に検出
し、指使い表示を含めたタブ譜を作成することのできる
譜面作成装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した問題を解決する
ために、請求項1記載の発明は、演奏者の手に装着さ
れ、楽器を演奏する際の指の状態を検出する指状態検出
手段と、前記楽器の演奏された音高を検出して音高情報
として出力する音高検出手段と、前記指状態検出手段お
よび前記音高検出手段の双方の検出結果を用いて、前記
演奏者の運指状態を検出し、これを運指情報として出力
する運指状態特定手段と、前記音高情報および前記運指
情報に基づいて、音高と運指状態の双方を表現した譜面
を作成する譜面作成手段とを具備することを特徴とす
る。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記指状態検出手段は、指の曲がり具合
と、押圧および押圧位置を、指毎に検出することを特徴
とする。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の発明において、前記運指状態特定手段は、前記指
状態検出手段の検出結果に基づいて、予め記憶された複
数の運指パターンのいずれかを選択する運指パターン選
択手段と、前記運指パターン選択手段が選択した運指パ
ターンと前記音高情報とに基づいて、押下されている指
とその押下位置を特定する押下位置特定手段とを具備
し、特定した指と押下位置を含んだ運指情報を出力する
ことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下図面を参照し、この発明の実
施形態について説明する。 A:実施形態の構成 (1)システムの全体構成 図1は、本発明を適用したシステムの概要を表した図で
ある。本実施形態は、ギターを演奏したときの手の動き
および弦の振動を検出し、検出された情報に基づきタブ
譜を作成するシステムであり、ギター100、ピックア
ップ200、データグローブ300、およびタブ譜作成
装置400によって構成されている。
【0009】ギター100のピックアップ200は、各
弦についての振動を個々に検出できるものであり、1弦
から6弦についての波形信号を個別に出力できるように
構成されている。すなわち、ピックアップ200は、検
出した各弦の振動を電気信号に変換し、タブ譜作成装置
400に出力するものであり、これにより、タブ譜作成
装置400は、弦毎に周波数を検出できる。なお、アコ
ースティックギターのようにピックアップ200の付い
ていないものに、本実施例で用いるピックアップ200
を後付けして用いることもできる。また、データグロー
ブ300は、指の状態を検出するためのものであり、演
奏者がフレットを押さえる手(一般に左手)に装着す
る。このデータグローブ300は、演奏時の弦を押さえ
ている指の圧力、位置および曲がり具合を検出して、電
気信号に変換するものであり、構成に関しては後に詳述
する。タブ譜作成装置400は、ピックアップ200と
データグローブ300から出力されたデータをMIDI
データに変換し、MIDIデータを基に自動演奏用デー
タおよび譜面データを作成して出力する。
【0010】(2)データグローブ300の構成 次に、データグローブ300の構成について説明する。
図2は、データグローブ300のある指の部分の断面を
示す図であり、データグローブ300は、いわゆる5本
指の手袋にあたるスキン301とセンサー板302から
構成されている。スキン301は演奏者の手の大きさや
指の曲げ伸ばしに対応できるよう、例えばゴムのように
伸びて柔らかい素材のものを使用する。また、センサー
板302は、スキン301の各指の腹側内部に取り付け
られており、手の大きさや指の曲げ伸ばしに対応できる
ようスキン301と同様の素材が使用され、薄い板状に
なっている。
【0011】そして、センサー板302上には、押圧を
検出する圧電センサSE1−1、SE1−2…SE1−
nとセンサ板の曲がり具合を検出する応力センサSE2
が適宜配置されており、演奏時の指状態を検出できるよ
うになっている。圧電センサSE1には、押下される圧
力に応じて抵抗値が変化するものを使用する。また、応
力センサには、センサ板302の屈曲に応じて抵抗値が
変化するセンサを使用する。
【0012】また、各指に対応するセンサ板302上の
各センサSE1−1、SE1−2…SE1−n、SE2
が検出した値を伝送するためのラインは、タブ譜作成装
置400に接続されている。データグローブ300の出
力信号は、演奏者の指の動きに対応した情報になる。以
下においては、データグローブ300の出力を指情報と
いう。なお、データグローブ300は、上記の構成のよ
うにセンサー板302をグローブ内に設ける構成の他に
も、センサー板302にバンド等をつけ、直接各指に装
着するようにしてもよく、また、指サック状にしたセン
サ板302を各指に装着するようにしてもよい。また、
センサ板上にラインをメッシュ状に配置し、その交点に
各センサを設けることにより指の押圧状態を認識しても
よい。
【0013】(3)タブ譜作成装置400の構成 次に、タブ譜作成装置400の構成について説明する。
図3は、タブ譜作成装置400の構成を示すブロック図
である。装置全体を制御するCPU401には、ROM
402、MIDIコンバータ403、シーケンサ40
4、譜面データ作成部405、記憶装置406、操作設
定部407、および出力装置408がバスを介して接続
されている。
【0014】ROM402には、CPU401を制御す
るプログラムの他、後述する各種テーブルなどが記憶さ
れている。MIDIコンバータ403には、ピックアッ
プ200から検出した信号および各指のデータグローブ
300から検出した信号が入力されており、この信号を
基にMIDIデータを作成するものである。この場合、
MIDIコンバータ403は、ピックアップ200から
の信号に基づいて、ノート、ノートオン、ノートオフ等
のMIDIデータ(ステータスのあるデータ)を生成
し、データグローブ300からの指情報に基づいてMI
DIエクスクルーシブデータ(MIDI規格におけるス
テータスの無い自由定義データ)を生成する。
【0015】シーケンサ404は、MIDIコンバータ
403から出力されるMIDIデータをリアルタイムに
入力する。このMIDIデータには、前述のように、音
高、ノートオン、ノートオフ等のステータスを有する情
報と運指情報とが含まれるが、シーケンサ404は、こ
れらに時間情報を加えてデータ列を生成し、MIDIフ
ァイルデータ(MIDI規格による自動演奏データ)と
して利用可能な形態にする。シーケンサ404は周知の
とおり、MIDIデータを連続的に記録するものであ
り、本実施形態でも同様のものを使用する。通常、シー
ケンサはメーカーや機種によってそれぞれのデータ形式
で演奏情報を管理しているが、異機種間で互換性のある
データ形式(スタンダードMIDIファイル)も使用さ
れている。本実施形態では、使用するシーケンサに固有
のデータ形式でMIDIファイルを作成しても、スタン
ダードMIDIファイルを作成してもよい。
【0016】譜面データ作成部405は、シーケンサ4
04が作成したMIDIファイルデータから、譜面デー
タを作成するために必要な情報を抽出し、ROM402
に格納されている5線譜表示データ、音符パターン、フ
ォントデータ等を用いて譜面データを作成する。記憶装
置406は、作成されたMIDIファイルデータや譜面
データなどを記憶するものであり、例えばハードディス
クなどの記憶媒体である。操作設定部407は、操作パ
ネルやテンキーなどを配置しており、各種の操作や設定
を行うことができる。出力装置408は、作成された譜
面データを出力するための装置であり、例えば、ディス
プレイやプリンターを用いて譜面データ作成部405で
作成される譜面データを出力する。
【0017】B:実施形態の動作 次に、上述した構成を有する実施形態の動作について説
明する。 (1)動作の概略 図4は、実施形態における処理を示すフローチャートで
ある。まず、演奏に先だって、タブ譜作成装置400の
初期設定を行う(S1)。初期設定では、各種情報の検
出およびデータ作成に必要な基準となる事項を設定す
る。例えば、以下の項目である。 各弦の開放弦の周波数を決定する。これにより、弦を
弾いたときの周波数から、押さえられているフレットを
特定することができる。 フレット数を決定する。これは楽器によってフレット
数が異なるためである。この実施形態では、ギターを例
にとっているのでギターのフレット数を入力する。フレ
ット数により、その弦で発音できる音域が決定される。 演奏する曲の拍を設定する(例えば4/4、3/4拍
子というように)。これは小節線や音符の配置位置の基
準となる。 演奏する曲のテンポを設定する。この設定に基づいて
シーケンサ404の時間認識がなされる。
【0018】各種設定が終了すると、各種設定事項は、
対応する部分、すなわち、MIDIコンバータ403や
シーケンサ404に転送される。次に、演奏者はフレッ
トを押さえる手にデータグローブ300を装着し、ギタ
ー100を演奏する(S2)。演奏者が弦を押さえる
と、データグローブ300から指情報が出力され、ま
た、演奏者が弦をはじくと、ピックアップ200からそ
の振動を示す信号が出力される。(S3)。タブ譜作成
装置400のMIDIコンバータ403は、ピックアッ
プ200から検出される信号の周波数および、データグ
ローブ300から検出される指情報から、後述するMI
DIデータを作成する(S4)。
【0019】作成されたMIDIデータは、シーケンサ
404に入力されて、時間情報が与えられMIDIファ
イルデータが作成される。MIDIファイルデータは一
度記憶装置406に記憶される。譜面データ作成部40
5は、MIDIファイルデータから各種情報を抽出して
タブ譜のビットマップデータを作成し(S5)、出力装
置408に出力する(S6)。この場合、出力装置40
8がCRT等の表示装置であれば、タブ譜表示がなさ
れ、プリンタであればタブ譜がプリントアウトされる。
【0020】(2)データ作成動作の詳細 ここで、本実施形態において作成されるデータについて
説明する。
【0021】本実施形態では、MIDIファイルデータ
は、既に述べたように、MIDIコンバータ403から
出力されるMIDIデータをシーケンサ404にリアル
タイム入力することにより作成される。
【0022】図5は、MIDIデータ作成処理を示すフ
ローチャートである。処理は、データグローブ300の
各センサおよびピックアップ200の各出力について行
われる。ここでは、同時に行われている状態と判断され
る単位を1検出時とし、検出時を示す変数をtとする。
【0023】演奏記録が開始されると、まず1回目の検
出処理が行われる。ここでt=1とし(S101)、C
PU401はデータグローブ300から押圧力、押圧位
置(S102)および応力(S103)を示す指の状態
を検出する。そして、MIDIコンバータ403は、検
出した値について運指データベースを参照し、運指パタ
ーンを決定する(S104)。
【0024】ここで、指データの検出と運指パターンの
決定について説明する。MIDIコンバータ403に
は、データグローブ300の各指から検出した信号(指
情報)が入力されている。MIDIコンバータ403で
は、各センサからの検出値と運指パターンデータベース
とを比較し、一致する運指パターンを決定する。図6
は、運指パターンデータベースの例を示した図である。
図示するように運指パターンは、各指につき、押圧力・
押圧位置・曲げ状態の数値があらかじめ設定されてお
り、各パターンには運指パターン番号が付されている
(例えば、YP1、YP2……)。ここで、運指パター
ンについて説明する。ギター等の楽器は、左手によって
弦を押さえ、右手で弦を弾くから、運指状態は左手の各
指の押圧力、押圧位置および曲げ状態によって決定する
ことができる。すなわち、各指の押圧力、押圧位置およ
び曲げ状態によって一義的に定まる左手の形があり、そ
れによってどの弦をどのように押えているかが決定され
る。本実施例においては、このような運指パターンを予
め実験等によって多数採取しておき、それをテーブル化
して記憶している。したがって、データグローブ300
が出力する指情報が、どの運指パターンに一致するかを
判定すれば、どの弦がどのように押さえられているかを
特定することができる。さて、検出される押圧力および
押圧位置は、センサー板302上の各圧電センサSE1
−1〜SE1−nの示す値により決定され、また、曲げ
状態は各応力センサSE2の示す値から決定される。そ
こで、運指パターンにおけるそれぞれの数値と一致する
ものが、その時点での運指パターンとして決定される。
以下決定された運指パターン番号をYPnと表す。
【0025】次に、ピックアップ200から周波数を1
弦ずつ検出する。なお、処理を行っている弦の番号をg
として表す。まず、第1弦から検出を行い(S10
5)、検出した周波数から出音されている音高(ノート
ナンバー)を算出し(S106)、各弦毎の音高を示す
変数Ngに格納する(S107)。検出した弦が第1弦
であれば変数Ngに格納される。ノートナンバーの算出
は、周波数から一義的に行われ、初期設定により定義さ
れた開放弦の周波数を基準にして算出される。
【0026】次に、この検出が最初の検出であれば(S
108)、前回の検出状態の記憶がないため、変数LN
g=0、変数LEg=0とする(S109)。変数LN
gとは、次回の検出における音高と、今回の検出におけ
る音高とを比較するための変数であり、変数LEgと
は、次回の検出における運指パターンと、今回の検出に
おける運指パターンとを比較するための変数である。な
お、運指パターンの比較は、後述する処理において用い
られる。
【0027】次に、ステップS110に進み、弦が振動
しているか否かを判定する。弦が振動していない場合
は、Ng=0となり、出音のための処理は不要となる。
したがって、この弦を押下している指があってもその状
態は無視される。一方、弦が振動しており、Ng=0と
なっていない場合は、ノートオンメッセージが作成され
る(S111)。ノートオンメッセージでは、弦番号を
チャンネル番号とし、変数Ngをノートナンバーとす
る。そして変数LNgにNgが格納され(S112)、
次の処理へ進む。
【0028】ノートオンメッセージの後に続けて、その
出音時における運指情報を表すエクスクルーシブメッセ
ージを作成する(S113)。どの指が何番のフレット
を押さえているかは、ステップS106で算出されたノ
ートナンバーとステップS104で決定された運指パタ
ーンとによって確定することができる。すなわち、当該
弦を何番の指が押さえているかを決定することができ
る。この場合、エクスクルーシブメッセージは、弦番号
をデバイスID(ノートオンメッセージのチャンネルに
相当する)として作成する。このように、この実施形態
においては、ノートオンの後には、そのノートに対応す
るエクスクルーシブメッセージを出力するというデータ
体系になっている。
【0029】上述したエクスクルーシブメッセージに
は、指番号・曲がり具合・指位置番号を示すデータが含
まれる。なお、弦の振動が検出されているのに、その弦
を押下している指がない場合は、開放弦である旨のエク
スクルーシブメッセージが作成される。
【0030】エクスクルーシブメッセージを作成した
後、比較用の変数LEgに現在の運指パターン番号(Y
Pn)を格納する(S114)。そして、処理をしてい
る弦が最終弦(第6弦)でない場合は(S115)次の
弦の検出を行う(S116)ため、処理はステップS1
06へ戻る。ステップS106からステップS115ま
での処理を6弦についてすべて行い、6弦分のMIDI
メッセージの出力が終了すると、次の検出時の処理を行
う(S117)ため、ステップS102に戻る。
【0031】2回目以降の検出では、ステップS102
からステップS108までの動作は毎回同様である。ま
ず、ステップS108において2回目以降の検出(t≠
0)であると判定された場合は、処理はステップS11
8へ進み、運指状態が変化しているか否かが判断され
る。この判断は、運指状態の変化の有無により、生成す
るMIDI信号が異なってくるため、それを区別するた
めに設けられている。処理対象となっている弦について
の運指状態が変化している場合は、前回の検出時の運指
状態を示すLEgは今回検出された運指状態YPnとは
異なり、一方、運指状態が変化していない場合は、LE
g=YPnとなる。
【0032】まず、運指状態が変更されていない場合
は、ステップS124へ進み、今回の音高NGと前回の
音高LNgとを比較する。Ng=LNgであれば運指状
態も音高も変化していないので前回の状態を維持するた
め、MIDIメッセージの作成は行わず、ステップS1
15へ進み次の弦についての処理を行う。また、Ng=
LNgでない場合は、運指状態は変化していないが、音
高は変化してるため、ステップS119に進み、以下に
説明する処理(運指状態が変化している場合と同様の処
理)を行う。なお、運指状態が変化せずに音高が変わる
場合としては、例えば、左手の運指パターンを変えず
に、ギターのネック方向にスライドさせた場合などがあ
る。
【0033】ステップS118において、運指状態が変
化していた場合(LEg≠YPn)は、ステップS11
9に進み、弦が振動して出音されているか、すなわちN
g=0か否かが判断される。Ng=0である場合は弦が
振動していない状態にあるので、前回の出音指示を停止
するためのノートオフメッセージが作成され(S12
0)、LNg=0となる(S121)。そしてLEgに
運指パターン番号を格納し(S114)、今回の運指状
態を記憶しておく。
【0034】Ng=0でない場合は、出音されている音
高が前回検出時から変化しているため、前回の出音指示
を停止して今回の音高による出音を指示するメッセージ
が作成される。すなわち、LNgをノートナンバーとし
てノートオフメッセージが作成され(S122)、新た
にNgをノートナンバーとしてノートオンメッセージが
作成される(S123)。そしてステップS112へ進
み、以下同様にNg=LNgとした後(S112)、エ
クスクルーシブメッセージを作成し(S113)、LE
g=YPnとする(S114)。
【0035】2回目以降の検出においても、処理を1弦
から6弦まで繰り返し、次の状態検出処理へ進む。そし
て、状態検出とMIDIデータの作成動作が演奏終了ま
で行われる。
【0036】このように、演奏者がギター100を演奏
すると、発音指示と運指状態を指示するMIDIデータ
が作成され、MIDIコンバータ403から出力された
MIDIデータは、シーケンサ404に入力される。シ
ーケンサ404では、あらかじめ設定されているテンポ
情報等に応じて、入力されるMIDIデータに時間情報
を付して記録しMIDIファイルを作成し出力する。出
力されたMIDIファイルは記憶装置406に記憶され
る。
【0037】(4)譜面データ作成動作の詳細 次に、譜面データの作成について説明する。図7は、作
成された譜面の例である。5線譜の下にはタブ譜が表記
され、タブ譜の下には、指番号、曲げ状態を示す番号が
表示される。また、曲げ状態は、最も曲がっている状態
を5とし、伸びている状態を0とする。
【0038】図8は、譜面作成データ作成処理を示すフ
ローチャートである。譜面データ作成部405は、記憶
装置406からMIDIファイルデータを読み出す(S
201)。MIDIファイルデータには、前述のように
MIDIメッセージ(MIDIのチャンネルメッセー
ジ、ノートオン・ノートオフ)とエクスクルーシブメッ
セージがあり、この実施形態では、ノートオンメッセー
ジによって音高および弦番号を特定し、運指情報はエク
スクルーシブメッセージから特定する。そこで、メッセ
ージの種類を判別し、以後の処理を異ならせている(S
202)。
【0039】MIDIメッセージの場合は、ノートオン
メッセージのデータから音高(ノートナンバー)を抽出
し(S203)、ノートオフメッセージまでの時間か
ら、出音時間を算出する(S204)。出音時間と初期
設定で定めたテンポとの関係から音符を決定する(S2
05)。ROM402に記憶されている音符表示用のビ
ットマップデータから表示用のビットマップの音符オブ
ジェクトを作成する。
【0040】また、チャンネル番号から弦番号を特定し
(S206)、弦番号と音高との関係からフレット番号
を算出する(S207)。タブ譜へのフレット番号の表
示用の数字は、ROM402に記憶されたフォントデー
タからビットマップのオブジェクトを作成する。
【0041】音符、フレット、弦番号が特定されると、
譜面上の表示位置を算出する。譜面データはビットマッ
プデータであり、表示位置は(X、Y)座標で表すこと
ができる。例えば、図7に示すように左上を原点(0,
0)とした座標を想定すると、1ドットあたり何秒(何
分の1拍)といった規則を定めることにより、時間進行
はX方向に表すことができる。また、5線譜では音高の
横線を、タブ譜では弦番号の横線を、それぞれY方向に
複数表記する。ROM402に記憶されている5線譜デ
ータおよびタブ譜線データには、譜面データ上の基準と
なる座標が設定されており、作成された音符やフレット
数表示のオブジェクトの配置位置は、基準座標との関係
で算出される。すなわち、音符の場合は、出音時(開始
からの絶対時間)によってX座標を、音高によりY座標
を定めることができる。タブ譜の場合は、フレット番号
の表示位置については、押下時によってX座標を、発音
弦によってY座標を定めることができる。(S20
8)。したがって、図7に示すように、該当する弦の位
置にフレット番号が表示される。また、小節線の位置
は、初期設定において決定した拍子やテンポから算出さ
れる。
【0042】エクスクルーシブメッセージからは、指番
号と曲げ状態番号および弦番号を抽出する(S20
9)。それらを表す数字はROM402に記憶されたフ
ォントデータからビットマップのオブジェクトを作成す
る。図7に示すように、フレットを押下している指番号
および曲げ状態番号は対応するフレット番号の下に表示
される。表示する座標は、例えば、対応するフレット番
号の表示位置からの相対位置で決定される(S21
1)。
【0043】そして、ノートオンメッセージから作成し
た表示オブジェクトおよび座標、エクスクルーシブメッ
セージから作成した表示オブジェクトおよび座標、およ
び線表示データを統一した、一つのビットマップデータ
を作成する(S212)。これが譜面データとして譜面
データ作成部405から出力される。
【0044】(5)出力 上記のように作成されたMIDIファイルおよびビット
マップデータファイルは、様々な利用が可能である。例
えば、前述した出力装置408がディスプレイである場
合には、画面にビットマップデータを表示して譜面を確
認できるようにしてもよい。また、出力装置408がプ
リンターである場合は、紙に譜面を出力する。プリンタ
ーはタブ譜作成装置に内蔵にしても、外部に接続したも
のを用いてもよい。
【0045】C:変形例 なお、本発明は既述した実施形態に限定されるものでは
なく、以下のような各種の変形が可能である。
【0046】(1)実施形態においてはギターを用いた
が、例えばバイオリンやビオラなどの他の弦楽器を用い
ることも可能である。また、データグローブを用いて演
奏することにより、ピアノなどの鍵盤楽器やサックスな
どの管楽器の運指データを作成することも可能である。
一般にタブ譜は、フレットを有する楽器に用いられてい
るが、バイオリンなどのフレットレスの楽器においても
弦を押さえるポジションが決まっているので、フレット
と同様に表示することができる。また、指の状態(押圧
力や曲げ状態など)が表示されるので、演奏者にとって
は良い参考になる。また、実施形態では、演奏すること
によりMIDIデータを作成したが、すでに作成された
MIDIデータを読み込むことによりタブ譜を作成する
こともできる。
【0047】(2)初期設定は更に細分化してもよい。
例えば、ミスタッチなどのノイズの検出を防止するた
め、各弦のはじけ方や指先の押圧について、どれくらい
の強さで弾いたら検出させるかのしきい値を設定しても
よい。曲によっては途中から拍やテンポが変化する場合
もあるため、小節を指定して拍数を指定できるようにし
てもよい。また、演奏時にガイド用のクリック(カウン
ト)を流すような設定を行ってもよい。
【0048】(3)ビブラート・グリス・ハンマーリン
グ・チョーキング等の奏法を行った場合を判断できるよ
うに、運指状態の変化を算出する処理を設け、変化の態
様を判断できるようにしてもよい。例えば、ビブラート
の場合は、指先の圧力の変化と音程の変化が同時に現れ
る。したがって、このような状態が検出されたときはビ
ブラートがなされていると判断することができる。そし
て、ビブラートが検出された場合は、その状態を示す記
号を表記する処理を行う。この記号は予め記憶しておけ
ばよい。また、グリス、ハンマーリング、チョーキング
においても同様の処理が可能である。このような処理に
より、多彩な表示が可能となる。また、運指テーブルは
学習機能を持たせてもよく、演奏者のくせにより新たな
パターンを作成し記憶することや、使用頻度の高いパタ
ーンを優先的に参照するように設定してもよい。
【0049】(4)実施形態においては、タブ譜および
楽譜データはビットマップ形式のデータとしたが、これ
に限らず、例えば、描画コマンドによるデータであって
もよい。この場合は、直線を描画指示するコマンドと、
音符やト音記号等のオブジェクトデータの表示位置を指
示するコマンドなどを組み合わせればよい。また、予め
複数の表記パターンを記憶しておき、任意に選択できる
ようにしてもよい。これにより、様々な体裁での印刷が
可能となる。
【0050】(5)作成されたデータをネットワークに
よって転送することにより、たとえば、演奏の教育や指
導に用いてもよい。特にネットワークを使っての在宅教
育に使用することができる。
【0051】(6)実施形態においては譜面を表示する
場合について出力装置説明したが、さらに、音源を具備
して作成したMIDIファイルにより演奏させることが
きるようにしてもよい。また、データグローブから検出
した運指データから手の動きをアニメーションやコンピ
ュータグラフィック等で再現することにより、バーチャ
ルギターリストを作成することもできる。
【0052】(7)実施形態においてはピックアップ2
00の付いていないギターを用いる場合は、ピックアッ
プ200をギター100に付けるようにしたが、一般の
エレキギターのピックアップも6弦一緒の出力なので、
各弦の出力が個別に出力されるピックアップ200を後
付けするようにしてもよい。
【0053】(8)さらに、実施形態においては、Ng
=0の場合は、弦が振動していないのでその弦の状態を
無視したが、この場合においても指の状態を示すエクス
クルーシブメッセージを生成するようにしてもよい。こ
れは、例えば、演奏者が次の音を出す前準備として予め
フレットを押さえておくことがあるためであり、そのよ
うな指の状態を検出し、かつ、表示するようにすれば練
習者によっては大変に良い参考となるからである。この
場合、実際に発音される運指情報とは区別して表示する
ように制御する必要があるため、エクスクルーシブメッ
セージ中に識別情報を含めるとよい。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ギター等のフレットを有する楽器を演奏することによ
り、運指情報を記載した譜面データを自動的に作成する
ことができ、様々な形で利用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明を適用したシステムの全体を表した図
である。
【図2】 データグローブの構成を示す図である。
【図3】 タブ譜作成装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図4】 実施形態における処理を示すフローチャート
である。
【図5】 MIDIデータ作成処理を示すフローチャー
トである。
【図6】 運指パターンデータベースの例を示した図で
ある。
【図7】 作成された譜面の例を示した図である。
【図8】 譜面作成データ作成処理を示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
100……ギター、200……ピックアップ(音高検出
手段)、300……データグローブ(指状態検出手
段)、400……タブ譜作成装置、401……CPU、
402……ROM、403……MIDIコンバータ(運
指状態特定手段)、404……シーケンサ(演奏情報作
成手段)、405……譜面データ作成部(譜面作成手
段)、406……記憶装置、407……操作設定部、4
08……出力装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 演奏者の手に装着され、楽器を演奏する
    際の指の状態を検出する指状態検出手段と、 前記楽器の演奏された音高を検出して音高情報として出
    力する音高検出手段と、 前記指状態検出手段および前記音高検出手段の双方の検
    出結果を用いて、前記演奏者の運指状態を検出し、これ
    を運指情報として出力する運指状態特定手段と、 前記音高情報および前記運指情報に基づいて、音高と運
    指状態の双方を表現した譜面を作成する譜面作成手段と
    を具備することを特徴とする譜面作成装置。
  2. 【請求項2】 前記指状態検出手段は、指の曲がり具合
    と、押圧および押圧位置を、指毎に検出することを特徴
    とする請求項1記載の譜面作成装置。
  3. 【請求項3】 前記運指状態特定手段は、前記指状態検
    出手段の検出結果に基づいて、予め記憶された複数の運
    指パターンのいずれかを選択する運指パターン選択手段
    と、 前記運指パターン選択手段が選択した運指パターンと前
    記音高情報とに基づいて、押下されている指とその押下
    位置を特定する押下位置特定手段とを具備し、特定した
    指と押下位置を含んだ運指情報を出力することを特徴と
    する請求項1または2記載の譜面作成装置。
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