JP6761054B2 - 金型および該金型を用いた加工方法 - Google Patents

金型および該金型を用いた加工方法 Download PDF

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Description

本発明は、金型および該金型を用いた加工方法に関する。
板状のワークを曲げ加工するための従来の金型および該金型を用いた加工方法としては、溝が形成されたダイス(固定部)の上にワークとしての金属板材を載置して、上方からポンチ(可動部)を用いて押圧する方法がある。従来はこのような方法によりワークを所望の形状に折曲加工していた(特許文献1,2参照)。
特許文献1の方法では、潤滑性物性の優れた素材からなるインサート部材を金型に嵌装した状態で、折曲加工を行うことによってワークの表面に傷がつくことを防止している。
また、特許文献2には、絞り加工を行うプレス装置において、上下動可能に配置されたしわ押さえリングと、しわ押さえリングを支持するクッションピンとを有しているものが記載されている。このようなものでは、プレス加工時に上ダイスにかかる圧力とクッションピンにかかる圧力との差でしわ押さえ荷重を調整し、しわの発生を抑制している。
特開平09−094615号公報 特開平08−024960号公報
近年、アルミニウム等の金属とセラミック等とからなる板状の金属基複合材に曲げ加工を行い、曲げ加工品とするものが知られている。
金属基複合材のうち、特にアルミニウムとセラミックとから構成される複合材は、ワークの延展性が低い。このため、従来の方法で曲げ加工を行うと、曲げた箇所の外側に引っ張り応力(以下、張力ともいう)が作用して、破断、亀裂が発生しやすく、一方、曲げた箇所の内側には、圧縮応力が加わり、しわ等が発生しやすい。
このような金属基複合材(ワーク)を加工する場合、特許文献1に記載されている方法では、上方のポンチでワークを加圧する際に、ワークの曲げ起点から外側の側面に沿って発生した張力によりワークが破断してしまう虞があった。
また、特許文献2に記載されている方法では、荷重パターンを変化させることにより、加圧時に張力が発生しないように加工できる。しかしながら、ポンチとダイスとの間に隙間が形成されているため、ワークの曲げ起点から生じる張力がこの隙間に逃げ込み、ワークが破断し易いといった問題があった。
そこで、本発明は、曲げ加工を行う際のワークの破断やしわの発生を抑制することができる金型および該金型を用いた加工方法を提供することを目的とする。
本発明は、板状のワークを曲げ加工するための金型であって、ワークが載置される下型と、ワークを下型に向けて押圧する押圧面が形成された上型とを備え、下型は、上型の移動方向と同方向にスライド可能な下側可動部と、下側可動部を下方から弾性支持する反力発生部材と、下側可動部の両端部に位置する受け部材と、を備える、金型を特徴としている。
本発明によれば、下側可動部が反力発生部材によって下方から弾性支持されている。そして、上型を下方に向けて移動させて、ワークを押圧面によって押圧すると、上下方向からワークに圧縮応力をかけながら、下型にワークが押し付けられて曲げ加工が行われる。
このため、曲げ加工を行う際のワークの破断やしわの発生を抑制することができる金型および該金型を用いた加工方法が提供される。
また、反力発生部材は、ガススプリングによって構成されている。このため、バネなどの他の反力機構よりも初期反力が比較的強く、上型と下型によりワークを強固に保持することができる。また、ピストンのストロークが短く圧縮されるにつれて、シリンダの内部のガス反力が上昇して、下側可動部がワークに与える反力を増大させることができる。
したがって、下型の下側可動部が下方へスライド移動するにつれてガススプリングの上方向への反力は強まり、上型をワークに押し付けるにつれてワークを上下方向(板厚方向)で拘束する挟持力を徐々に強めることができる。
その結果、下側可動部が下方へスライド移動する間は、ワークと金型との間が滑ることの無いように十分な程度の挟持力でワークを拘束することができる。
また、ガススプリングは、金型を用いた曲げ加工が繰り返されて、圧縮の回数が増大しても、反力が衰えにくい。さらに、ガススプリングは、設置も容易でランニングコストを軽減することができる。そして、ガススプリングの発生する反力は、バラツキを生じにくく安定して曲げ加工を行うことができる。このため、ガススプリングを用いることにより、曲げ加工機全体のセッティングにかかる作業が容易になる。
さらに、ガススプリングが下型の長手方向に沿って複数個、配列されている。このため、ワークが長尺状を呈していても、長手方向で均一な反力を生じさせて、長手方向の各部分で同様の曲げ加工を行うことができる。
そして、ガススプリングを下型の長手方向に沿って複数個、配置することにより、ワークの長手方向寸法に適応した長さの金型を構成することができる。
また、ガススプリングは、反力を調整可能に構成されている。
このため、ワークの大きさや強度、上型の押圧力等に応じて、適宜、必要とされる反力を設定して、曲げ加工に必要とされる曲げ応力に対して、十分な反力とすることができる。
さらに、上型の押圧面は、凸状の曲面を有し、押圧面と対向する下側可動部の対向面には、長手方向に沿って延在する断面弧状の凹部が形成されている。
そして、凹部の曲率半径は、押圧面の曲率半径以上となるように設定されている。
このため、ワークと押圧面および対向面との接触面積を増大させて、ワークが押圧面と対向面との間で圧縮される際、各内,外側面の曲率半径などを所望の大きさおよび形状とすることができる。
また、対向面の両端部の各曲率半径は、下型の隣接する縁部の曲率半径よりも小さくなるように設定されている。
このため、下側可動部の端部、縁部およびワークの三部材にて挟まれて形成される空間部分を小さく設定して、この部分に逃げ込む張力を減少させることができる。したがって、ワークの滑りを充分に抑制して、ワークを抱き込むことができる。
また、曲げ加工を行う際のワークの破断やしわの発生を抑制することができる。
そして、金属製の敷板を下型の上面にセッティングし、敷板の上にワークを載置してから、上型を下降させてプレスによる曲げ加工を開始する。
特に、下側可動部が最下点に到達した際にワークに加わる曲げ応力は最大となる。そして、この際、ワークの下側面(曲げ方向で外側面)に発生する張力は最大となる。
張力が発生する領域は、ワークの外側面である。このため、ワークの外側に敷板を配置することにより、張力の発生領域を敷板部分へシフトさせることができる。
従って、さらに、ワークの破断やしわの発生を抑制することが可能となる。
本発明の実施形態1にかかる金型および該金型を用いた加工方法で、全体の構成を示す斜視図である。 金型のうち、下型の上面図である。 図2中III−III線に沿った位置での断面図である。 実施形態1の金型および該金型を用いた加工方法で、曲げ加工を行っている様子を示す図2中IV−IV線に沿った位置での縦断面図である。 寸法関係を説明する要部の縦断面図である。 金型を用いた加工方法で、下型にワークをセッティングする工程を示す模式的な工程図である。 上型でワークを押圧する工程を示す模式的な工程図である。 反力発生部材の反力で、上型の移動方向と逆方向へ付勢しながら、下型に対して上型を近接させる工程を示す模式的な工程図である。 ワークを取り出す工程を示す模式的な工程図である。 実施形態2の金型を用いた加工方法で、下型にセッティングされた敷板の上にワークをセッティングする工程を示す模式的な工程図である。 上型でワークを押圧する工程を示す模式的な工程図である。 反力発生部材の反力で、上型の移動方向と逆方向へ付勢しながら、下型に対して上型を近接させる工程を示す模式的な工程図である。 ワークを取り出す工程を示す模式的な工程図を示す模式的な工程図である。 実施形態3の寸法関係を説明する要部の縦断面図である。 実施形態3の金型を用いた加工方法で、下型にセッティングされた敷板の上にワークをセッティングする工程を示す模式的な工程図である。 上型でワークを押圧する工程を示す模式的な工程図である。 反力発生部材の反力で、上型の移動方向と逆方向へ付勢しながら、下型に対して上型を近接させる工程を示す模式的な工程図である。 ワークを取り出す工程を示す模式的な工程図である。
以下、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。同一の構成要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、実施形態1の曲げ加工機1に用いられる金型10を示す斜視図である。
この実施形態1の金型10は、板状のワーク100を曲げ加工するものである。金型10は、ワーク100を載置する下型20と、ワーク100を押圧する押圧面32を形成した上型30とを備えている。
ワーク100は、加工前に平板状を呈するコア部100aと、コア部100aの表裏に設けられたスキン部100b,100bとから主に構成されている。
この実施形態1のコア部100aは、アルミニウム粉末およびタングステン粉末もしくは、ホウ素(B4C)の混合材によって構成されることにより、放射線もしくは中性子線の遮蔽性能を有している。このような複合材は、アルミニウム合金と比較して延展性が低い。
コア部100aの両側には、ほぼ同じ表面積のスキン部100bが貼設されている。スキン部100bは、コア部100aの表裏面を略全面に亘り、それぞれ覆うように設けられている。
この実施形態1のスキン部100bは、延展性の良好なアルミニウム合金によって構成されている。これらの各スキン部100b,100bは、コア部100aと比較して厚さ方向の寸法がそれぞれ小さくなるように形成されている。
上型30は、図示省略の駆動機構によって、上下に移動可能に構成されている。上型30の下端部には、下型20に対向する押圧面32が形成されている。
そして、上型30は、上方に退避した準備位置では、下型20を構成する受け部材54の上面部との間に所定の空間を形成する。
また、上型30は、下方に降下した押圧位置では、下端の押圧面32が下型20に形成
されたスリット部58に一部挿入または近接する。
図2は、金型10のうち、下型20の上面図である。下型20には、台座部40に固定される載置部50と、下側可動部60と、下側可動部60を下方から支持する反力発生部材としてのガススプリング70とが設けられている。
このうち、載置部50には、長手方向Aに沿って凹状の溝部52が形成されている。溝部52には、受け部材54が嵌合される。そして、受け部材54は、複数のボルト56によって載置部50に固定されている(図4参照)。
受け部材54には、長手方向Aに沿ってスリット部58が形成されている。下側可動部60は、受け部材54のスリット部58に装着されている。下側可動部60の上面部には、凹状の対向面62が形成されている。対向面62は、上型の押圧面32の凸状の曲面と対向する。そして、下側可動部60は、スリット部58内で上下方向にスライド可能となるように構成されている。
また、ガススプリング70は、図2又は図3に示すように、スリット部58の直下で、下型20の長手方向A(スリット部58の延設方向)に沿って所定の間隔を置いて一列となるように複数個、ここでは7個、配列されている。
各ガススプリング70は、シリンダ72とピストン74とを有している。そして、ピストン74は、シリンダ72内に充填されたガスの圧力に応じて、反力を調整可能に構成されている。この実施形態1では、充填されるガスとして窒素ガスを用いている。しかしながら特にこれに限らず他の種類のガスまたはこれらの混合ガスを用いてもよい。
また、図5に示すように、ピストン74の上端面74aは、下側可動部60の下面60aに当接している。そして、ガススプリング70は、下方から下側可動部60を弾性支持するように構成されている。
この下側可動部60の上端縁に位置する対向面62は、長手方向Aに沿って延在する凹部を有している。この凹部の断面形状は下向きに凸となる弧状を呈している。
そして、対向面62の凹部の曲率半径r2は、押圧面32の曲率半径r1以上となるように設定されている。
対向面62の両端部62a,62aの断面形状は、上向きに凸となる弧状を呈している。この端部62aの曲率半径r3は、受け部材54の縁部20a,20aの曲率半径r4よりも小さくなる(r3<r4)ように設定されている。このようにすると、下側可動部60の端部62aと、受け部材54の縁部20aとワーク100との三部材にて挟まれて形成される空間部分を小さくすることができる。これにより、ワーク100に生じる引っ張る圧を小さくすることができ、割れを抑制することができる。
そして、この実施形態1では、板状のワーク100の厚さ方向寸法t1が、対向面62の凹部の曲率半径r2から、押圧面32の曲率半径r1を減算した大きさ(r2−r1)よりも大きくなる(t1>(r2−r1))ように設定されている。
次に、この実施形態1の金型10を用いた加工方法について、図6A〜図6Dに示す各工程に沿って説明する。
この実施形態1では、曲げ加工機1を用いて、長尺平板状のワーク100を、幅方向略中央で約90度に折り曲げる工程について説明する。
まず、図6Aに示すように、下型20の上面部にワーク100を載置してセッティ
ングが行われる。このとき、下側可動部60の両端部62a,62aと、受け部材54の上面とは、ワーク100の下面に当接する。また、上型30は退避位置にあり、図中の記載を省略している。
次に、図6Bに示すように、上型30を下方に降下させて、ワーク100を押圧する。
上型30の押圧面32は、ワーク100を上面側から押圧して、下側可動部60の対向面62との間にワーク100を挟持する。そして、ガススプリング70は、上型の押圧力により下方に向けて移動する。
上型30を更に下降させると、下側可動部60が降下し、ワーク100は、幅方向のほぼ中央を折り曲げの起点として曲げ加工の変形を開始する。
特に、下側可動部60は、対向面62をワーク100の下面に当接させた状態を維持しつつ、下方に移動する。ワーク100の下面は、移動する対向面62と両側で固定されている縁部20a,20aとに当接する。このため、対向面62の湾曲形状に倣って、ワーク100の下面側のスキン部100bが湾曲するように徐々に変形を開始して、急激な張力を発生させる変形が抑制される。
図6Cは、上型30をさらに下方に降下させて、ワーク100を押圧する工程を示している。
この工程では、上型30をさらに下方に降下する間、常にガススプリング70の反力が下側可動部60に与えられている。このため、上型30の下方への移動方向と逆方向である上方へ向けてワーク100は付勢されている。そして、ガススプリング70は、バネなどの他の反力機構よりも初期反力が比較的強く、上型と下型によりワークを強固に保持することができる。
上型30の降下により、下型20に対して上型30が近接する。このため、下型20の対向面62と上型30の押圧面32との間に挟持されたワーク100は、対向面62と押圧面32との湾曲形状に倣いながら、曲げ変形する。
また、下側可動部60の両側では、対向面62および縁部20a,20aと、上型30の押圧面32とでワーク100が挟持された状態となる。
上型30を所定位置まで下降させると、対向面62が当接している幅方向中央部分を中心として、下面側が外側面となるように90度に折り曲げられる。
なお、ワーク100のスプリングバックを考慮してワーク100を幅方向略中央で、90度よりも鋭角に折り曲げてもよい。
そして、図6Dでは、上型30を上方へ移動させて退避位置とすると、下型20と上型30との間に間隙が形成される。下型20の下側可動部60には、上型30による押圧力が作用しなくなる。これにより、ガススプリング70の反力は、ワーク100を台座部40からもち上げる力として作用する。したがって、上型30を退避させることにより、曲げ加工されたワーク100を曲げ加工機1から容易に取り出すことができる。
次に、この実施形態1の金型10および金型10を用いた加工方法の作用効果について説明する。
この実施形態1の金型10では、下型20の下側可動部60がガススプリング70によって下方から弾性支持されている。そして、上型30を下方に向けて移動させて、ワーク100を押圧面32によって押圧する。すると、押圧面32と対向面62との間にワーク100が挟持されて、板厚方向に圧縮力(挟持力)がかけられながら、下型20にワーク100が押し付けられて曲げ加工が行われる。
この金型10では、図6Aに示すように、ガススプリング70によって下方から弾性支持されている下側可動部60の対向面62が、下型20の上面部近傍でワーク100
の下面に当接する。
このため、図6Bに示すように、曲げ加工の初期の段階から、押圧面32と対向面62との間にワーク100を挟持することができ、よって、ワーク100の板厚方向に圧縮応力をかけながら曲げ加工を行える。
したがって、圧縮により減少した部分のスキン部100bのメタルがワーク100の下面側(曲げ方向で外側)に沿って両外側方向に移動する。スキン部100bのメタルが曲げにより減少する曲げられた部分のスキン部100bのメタルを補うように移動することにより、下面側に生じる張力を軽減する。
また、ワーク100の上面側のスキン部100bは、対向面62の曲率半径r2よりも小さく設定された曲率半径r1の押圧面32によって圧縮される(図5参照)。このため、ワーク100の上面側(曲げ方向で内側)にしわが発生しにくい。
このように、実施形態1の金型10および金型10を用いた加工方法では、曲げ加工を行う際のワークの破断やしわの発生を抑制することができる。
上述してきたように、実施形態1の曲げ加工機1によって、ワーク100は、ガススプリング70の反力で、上型30と下型20との間に挟まれた状態で徐々に圧縮されながら曲げ加工される。
この実施形態1では、曲げ変形に伴い、特に、下側可動部60の対向面62が当接している部分を中心として板厚方向に圧縮される。このため、ワーク100下面側表面のスキン部100bは、隣接するコア部100aの素材とともに延展方向に移動して、張力を軽減することが出来る。
したがって、ワーク100は、曲げ加工の変形に伴う張力が緩和されるため、下面側でのワーク100の破断が抑制される。また、ワーク100は、上面側での圧縮応力が緩和されて、しわの発生が抑制される。
すなわち、この実施形態1の曲げ加工機1では、下型20に設置したワーク100を上型30で加圧する際、下型20の反力を利用してワーク100を拘束している。ワーク100は、上型30で押し付けられた時点から下側可動部60が最下点に到達するまでの間、板厚方向の圧縮応力が加えられている。
これにより、金型10とワーク100との間の滑りを抑制して、対向面62が当接する部分近傍の側面に沿う方向の張力を軽減できる。
そして、ワーク100を拘束した状態で下型20の下側可動部60を下方に向けてスライド移動させる。これにより、曲げ起点がワーク100の下面に沿って移動して、ワーク100上に発生する曲げ応力の一極集中を防止することができる。
すなわち、ワーク100において曲げ加工の初期の段階で生じる曲げ起点は、押圧面32がワーク100の上面に当接する箇所とワーク100が縁部20aに接触した箇所となる。ワーク100が拘束された状態で、下側可動部60が下方へスライド移動すると、ワーク100が縁部20aに接触している箇所が、この箇所からさらに下方で、内側に近接するようにスライド移動する。
下側可動部60が最下点、すなわち、ガススプリング70がこれ以上、圧縮できなくなった地点に到達すると、ワーク100に曲げ形成されたR部分の中心線上に応力が集中する。曲げられたワーク100の外側に張力が発生する。
この実施形態1では、上型30の押圧面32と、下型20の下側可動部60の対向面62および両側に位置する縁部20a,20aとに対するワーク100の接触面積が大きくなるように形状が設定されている。
このため、曲げ加工の際、ワーク100の曲り部を金型10が抱き込み、ワーク100
に発生する張力を軽減させることができる。
[実施形態2]
次に、この実施形態1の変形例である実施形態2の金型10を用いた加工方法について、図7A〜図7Dに示す各工程に沿って説明する。
この実施形態2では、実施形態1と同様に構成されている曲げ加工機1を用いて、長尺平板状のワーク100を、幅方向略中央部分で約90度に折り曲げる各工程について説明する。
まず、図7Aに示すように、下型20の上面部に補助部材としての敷板200を載置する。敷板200は、延展性の良好なアルミニウム合金によって構成されている。また、敷板200の厚さ方向寸法は、ワーク100と同程度若しくは大きく設定されている。しかしながら、これに限らずワーク100の厚さ方向寸法よりも、敷板200の厚さ方向寸法が小さくなるように設定してもよい。
そして、敷板200の上にワーク100が載置される。上型30は退避位置にあり、記載が省略されている。
次に、図7Bに示すように、上型30を下方に降下させて、ワーク100を押圧する。
上型30の押圧面32は、ワーク100を上面側から押圧して、下側可動部60の対向面62との間にワーク100及び敷板200を挟持する。その際、ワーク100は上型30及び掛った下側可動部60により、外側に移動しないようにクランプされた状態となる。ワーク100の曲げ角度がおよそ130°となる地点で、受け部材54のR部分を支点に、ワーク100に曲げ加工が開始される。そして、ガススプリング70は、上型の押圧力により下方に向けて移動する。
上型30を更に下降させると、下側可動部60が下降し、ワーク100は、幅方向のほぼ中央を折り曲げの起点として曲げ加工の変形を開始する。
特に、ワーク100の曲げ変形が開始される初期の段階で、敷板200の下面は、移動する対向面62と両側で固定されている縁部20a,20aとに当接して下方から支持されている。このため、対向面62の湾曲形状に倣って、敷板200の下面側から徐々に変形を開始して、急激な張力の変化をワーク100の表面に発生させる変形が抑制される。
通常、曲げ加工において、板厚の外側は引っ張り圧が掛り、中央部は中立、内側は圧縮圧が掛るが、本発明の場合、敷板200は延びるがワーク100には圧縮圧が掛ることで、割れにくい効果を得ることができる。
図7Cは、上型30をさらに下方に降下させて、ワーク100を押圧する工程を示している。
この工程では、上型30を下方に降下する間、常にガススプリング70の反力で、上方へ向けてワーク100および敷板200を付勢しながら、下型20に対して上型30を近接させる。
これにより、ワーク100および敷板200は、下型20と上型30との間で、圧縮されてともに曲げ変形される。なお、ワーク100及び敷板200のスプリングバックを考慮してワーク100及び敷板200を幅方向略中央で、90度よりも多めに折り曲げておいてもよい。
そして、図7Dでは、上型30が上方へ移動し退避位置となると、下型20と上型30との間に間隙が形成される。下型20の下側可動部60は、上型30による押圧力が無くなる。これにより、ガススプリング70の反力は、ワーク100および敷板200にもち上げる力として作用する。したがって、上型30を退避させることにより、曲げ加工されたワーク100および敷板200を曲げ加工機1から容易に取り出すことができる。
上述してきたように、この実施形態2の金型10では、実施形態1の作用効果に加えてさらに、ワーク100が敷板200とともに、下型20と上型30との間で、圧縮されつつ曲げ加工される。
この実施形態2のワーク100は、変形の初期の段階から面内方向で均等に当接する敷板200によって下方から支持されている。したがって、ワーク100は、ガススプリング70の反力で上型30と敷板200との間に挟まれた状態で曲げられる。
このとき、ワーク100は敷板200により強く抱き込まれ、ワーク100に引っ張り圧が掛らず、圧縮圧をかけながら曲げ加工を行うことができ、さらにワーク100の下面側に発生する張力は、面内にて分散され、一か所に集中することがない。このため、ワーク100の破断や、上面側でのしわの発生を効果的に抑制することができる。
他の構成、および作用効果については実施形態1と同一であるので説明を省略する。
図8および図9A〜図9Dは、この発明の実施形態3の金型および当該金型を用いた加工方法について説明するものである。なお、実施形態1および2と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明を省略する。
まず、この実施形態3の構成について、前記実施形態1および2の構成との相違点を中心に説明する。
受け部材154の縁部120aは、水平面に対して傾斜する平面として、R部の少なくとも一部に平坦部120bを有している。平坦部120bは、ワーク100に当接する平面を有し、水平面に対して約45度となるように、受け部材154の長手方向A(図1参照)に沿う全長に亘り形成されている。
そして、縁部120aのうち、平坦部120bの上下にそれぞれ隣接するR部は、実施形態1の受け部材54の縁部20aの曲率半径r4とほぼ同じ曲率半径r5およびr6を有する凸状の曲面を備えている。すなわち、平坦部120bの上下にそれぞれ隣接する各R部は、ほぼ同じ弧長の曲面を有している。しかしながら、特にこれに限らず、曲率半径r5と曲率半径r6とを相違させたり、あるいは、弧長の異なる曲面によって構成されていてもよい。
つまり、平坦部120bを中心に対称となっている必要はなく、例えば非対称であってもよい。
また、この実施形態3では、上型130の押圧面132が下端部に形成された凸状の曲面と当該曲面に隣接する左右一対の平面とを備えている。上型130の押圧面132の平面部の傾斜角度を、対向する平坦部120bの傾斜角度と同一とした。つまり、押圧面132の左,右の平面部は、それぞれ対向する平面部120b(受け部材154の縁部12aの平面)と平行である。
次に、この実施形態3の金型および該金型を用いた加工方法の作用効果について、図9A〜図9Dに示す模式的な工程図に沿って説明する。
この実施形態3の金型では、まず、図9Aに示すように、下型20の上に、ワーク100を配置する。ワーク100の下側には、敷板200を重ねておく。
ワーク100は、敷板200と共に下側可動部160によって下方から支持される。
図9Bに示すように、上型130を下方に降下させて、上型130の凸部131と、下側可動部160の対向面62との間でワーク100を挟持し、ワーク100を上下両方向から押圧する。下側可動部160の対向面62は、下向きに凸となる曲面に成形されている。このため、上型130と下側可動部160とでワーク100を挟持すると、対向面62に沿ってワーク100が一次変形する。
ワーク100が一次変形した状態(ワーク100が受け部材154に接していない状態)では、ワーク100と水平面のなす角度がほぼ14°となる。この程度の角度であれば、急激な張力による不必要な変形が抑制される。
図9Cに示すように、さらに、下側可動部160の押圧力に抗して上型130を下降させると、下側可動部160も降下し、敷板200は、変曲部120c,120cよりも外側の曲面(曲率半径r5)の一部に線状に当接する。これにより、ワーク100は、二次変形を開始する。
ワーク100の下面に敷かれた敷板200は、変曲部120c,120cに摺接しながら変形する。ワーク100は、敷板200とともに変形するが、引張力が大きい曲げ外側に敷板200が配置されているので、ワーク100に亀裂等が生じにくい。
下側可動部160は、対向面62と上型130の凸部131との間にワーク100および敷板200を挟持した状態を維持しつつ、下側可動部160および上型130を下降させて下方に移動し、ワーク100の下面は、縁部20a,20aに当接する。
そして、さらに下側可動部160および上型130を下方に移動させると、対向面62の湾曲形状および縁部120aの形状に沿って、ワーク100および敷板200は、徐々に変形する(二次変形)。
図9Dに示すように、二次変形が進むと、上型130の押圧面132と受け部材154の平坦部120bとの間で、ワーク100が所定角度に曲げられる。
押圧面132と平坦部120bとの間は平行となるように設けられている。このため、ワーク100は、押圧面132と平坦部120bとの間では、変形が抑制される。
このように、この実施形態3では、上型130の凸部131の両側に位置する押圧面132が平面に形成されていて、平坦部120bと平行に設けられている。このため、面内外方向の両側からワーク100を挟持した状態で、中央部に正確に屈曲させるための圧力を加えやすい。
このため、加工されたワーク100の寸法精度をさらに向上させることができる。
他の構成および作用効果については、実施形態1および2と同一乃至均等であるので説明を省略する。
以上説明したとおり、板状のワーク100を曲げ加工するための金型10は、ワーク100を載置する下型20と、ワーク100を下型20に向けて押圧する押圧面32が形成された上型30と、下型20に設けられて、上型30の移動方向と同方向にスライド可能な下側可動部60と、下側可動部60を下方から弾性支持するガススプリング70とを備えている。
そして、上型30の押圧面32がワーク100の上面に当接して、下型20に向けて押圧する。ガススプリング70によって下方から弾性支持されている下側可動部60は、ワーク100の下面に対向面62を当接させて、上型30の移動方向である下方と逆方向である上方へ付勢しながら、下型20に対して上型30を近接させる。
これにより、ワーク100は、板厚方向に圧縮されて、曲げ方向外側面に位置する下面側に発生する張力を軽減することができる。また、曲げ方向内側面に位置する上面側の圧縮力の発生を抑制することができる。
したがって、曲げ加工を行う際のワークの破断やしわの発生を抑制することができる。
また、この実施形態の反力発生部材は、ガススプリング70によって構成されている。このため、ピストン74のストロークが短く圧縮されるにつれて、シリンダ72の内部のガス反力が上昇して、下側可動部60がワーク100に与える反力を増大させることができる。
したがって、下型20の下側可動部60が下方へスライド移動するにつれてガススプリング70の上方向への反力は強まり、上型30をワーク100に押し付けるにつれてワーク100を上下方向(板厚方向)で拘束する挟持力を徐々に強めることができる。
その結果、下側可動部60が下方へスライド移動する間は、ワーク100と金型10との間が滑ることの無いように十分な程度の挟持力でワーク100を拘束することができる。
また、ガススプリング70は、金型10を用いた曲げ加工が繰り返されて、圧縮の回数が増大しても、反力が衰えにくい。さらに、ガススプリング70は、設置も容易でランニングコストを軽減することができる。そして、ガススプリング70の発生する反力は、バラツキを生じにくく安定して曲げ加工を行うことができる。このため、ガススプリング70を用いることにより、曲げ加工機1全体のセッティングにかかる作業が容易になる。
さらに、ガススプリング70が下型20の長手方向Aに沿って複数個、この実施形態では7個、配列されている。このため、ワーク100が長尺状を呈していても、長手方向Aで均一な反力を生じさせて、長手方向Aの各部分で同様の曲げ加工を行うことができる。
そして、ガススプリング70を下型20の長手方向Aに沿って複数個、配置することにより、ワーク100の長手方向寸法に適応した長さの金型10を構成することができる。
また、ガススプリング70は、シリンダ72内に充填されたガスの圧力を変更することにより、ピストン74の反力を調整可能に構成されている。
このため、ワーク100の大きさや強度、上型30の押圧力等に応じて、適宜、必要とされる反力を設定して、曲げ加工に必要とされる曲げ応力に対して、十分な反力とすることができる。したがって、様々なワーク100を断裂やしわを発生させることなく曲げ加工できる。
例えば、アルミニウムとセラミックとからなる金属基複合材を曲げ加工する場合、図5に示す板状のワーク100の厚さ方向寸法t1=3.2mmとすると、少なくとも曲げ応力が13MPa以上必要となる。このため、上型30と下型20との反力の合計は、13MPa以上必要となる。
さらに、上型30の押圧面32は、凸状の曲面を有し、押圧面32と対向する下側可動部60の対向面62には、長手方向Aに沿って延在する断面弧状の凹部が形成されている。
そして、図5に示すように、対向面62の凹部の曲率半径r2は、押圧面32の曲率半径r1以上(r2>r1)となるように設定されている。
このため、ワーク100と押圧面32および対向面62との接触面積を増大させて、ワーク100が押圧面32と対向面62との間で圧縮される際、各内,外側面の曲率半径などを所望の大きさおよび形状とすることができる。
また、図5に示すように、対向面62の両端部62a,62aの各曲率半径r3は、下型20の隣接する縁部20a,20aの曲率半径r4よりも小さくなる(r3<r4)ように設定されている。
このため、下側可動部60の端部62a、縁部20aおよびワーク100の三部材にて挟まれて形成される空間部分を小さく設定して、この部分に逃げ込む張力を減少させることができる。したがって、ワーク100の滑りを充分に抑制して、ワーク100を抱き込むことができる。
また、実施形態の金型10を用いた加工方法では、曲げ加工を行う際のワーク100の破断やしわの発生を抑制することができる。
この実施形態2の加工方法では、実施形態1の加工方法に加えてさらに、金属製の敷板200を下型20の上面にセッティングし、敷板200の上にワーク100を載置してから、上型30を下降させてプレスによる曲げ加工を開始する。
特に、下側可動部60が最下点に到達した際にワーク100に加わる曲げ応力は最大となる。そして、この際、ワーク100の下側面(曲げ方向で外側面)に発生する張力は最大となる。
張力が発生する領域は、ワーク100の外側面である。このため、ワーク100の外側に敷板200を配置することにより、張力の発生領域を敷板200部分へシフトさせることができる。
従って、さらに、ワーク100の破断やしわの発生を抑制することが可能となる。
本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。上述した実施形態は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について削除し、若しくは他の構成の追加・置換をすることが可能である。上記実施形態に対して可能な変形は、たとえば以下のようなものである。
この実施形態の金型および該金型を用いた加工方法では、反力発生部材として、ガススプリング70を用いている。しかしながら特にこれに限らず、例えば、油圧シリンダ、金属製スプリングなどの他の機構により構成されるものや、ウレタン等の発泡合成樹脂材料やゴム部材等、軟質で弾性を有するものであれば、他の構成の反力を発生させる部材であってもよい。すなわち、下側可動部60を下方から弾性支持するもの、特に圧縮されるにつれ、反力が上昇するものが好適であり、このような反力を発生させるものであれば、反力発生部材の形状、数量および材質が特に限定されるものではない。
また、実施形態では、図3に示すようにガススプリング70が下型20の長手方向Aに沿って7個配列されている。しかしながら特にこれに限らず、例えば、1個又は2以上の複数個のガススプリング70を用いてもよく、配列も一列に限定されることなく複数列や交互に配列される等、どのように配置されていてもよい。
さらに、この実施形態では、図5に示すように、対向面62の両端部62a,62aの各曲率半径r3は、下型20のスリット部58の対向する縁部20a,20aの曲率半径r4よりも小さくなる(r3<r4)ように設定されて、下側可動部60の端部62aと、縁部20aとワーク100との三部材にて挟まれた小面積の空間部分が形成されている。しかしながら、特にこれに限らず、更に空間部分を小さく、もしくは無くすように、端部62aおよび縁部20aの形状を設定してもよい。
そして、実施形態2では、ワーク100と同程度若しくは大きく、厚さ方向の寸法が設定された敷板200を用いている。しかしながら特にこれに限らず、例えば、ワーク100よりも厚さ方向の寸法が小さくてもよく、なくてもよい。また、敷板200の形状、数量および材質が特に限定されるものではなく、ワーク100と下型20との間に介在される枚数についても特に限定されるものでない。
さらに、実施形態2では、敷板200の上にワーク100を重ねる工程を別工程で行っているが特にこれに限らず、予め敷板200の上にワーク100を重ねておいて、同時に下型20の上面部に敷板200とワーク100を載置するようにしてもよい。
1 加工機
10 金型
20 下型
20a 縁部
30 上型
32 押圧面
40 台座部
50 載置部
60 下側可動部
62 対向面
62a 端部
70 ガススプリング(反力発生部材)
100 ワーク
200 敷板(補助部材)

Claims (11)

  1. 板状のワークを曲げ加工するための金型であって、
    前記ワークが載置される下型と、
    前記ワークを前記下型に向けて押圧する押圧面が形成された上型とを備え、
    前記下型は、前記上型の移動方向と同方向にスライド可能な下側可動部と、
    前記下側可動部を下方から弾性支持する反力発生部材と、
    前記下側可動部の両端部に位置する受け部材と、
    を備え
    前記上型の押圧面は、凸状の曲面を有し、
    前記押圧面と対向する前記下側可動部の対向面には、長手方向に沿って延在する断面弧状の凹部が形成されており、
    前記凹部の曲率半径は、前記押圧面の曲率半径以上となるように設定されていること、を特徴とする金型。
  2. 前記反力発生部材は、ガススプリングであることを特徴とする請求項1記載の金型。
  3. 前記反力発生部材が前記下型の長手方向に沿って複数個配列されていることを特徴とする請求項1または2記載の金型。
  4. 前記反力発生部材は、反力の大きさを調整可能であることを特徴とする請求項2または3記載の金型。
  5. 前記下側可動部は、前記下型に形成されたスリット部に収容されており、
    前記対向面の両端部の各曲率半径は、前記スリット部の縁部の曲率半径よりも小さく設定されていることを特徴とする請求項記載の金型。
  6. 前記受け部材の縁部は、凸状の曲面を有していることを特徴とする請求項1〜の何れか一項記載の金型。
  7. 前記受け部材の縁部は、水平面に対して傾斜する平面と、当該平面に隣接する凸状の曲面とを有していることを特徴とする請求項1〜のうち何れか一項記載の金型。
  8. 前記上型の押圧面は、前記受け部材の前記平面に対向する平面を有し、前記上型の前記平面と、前記受け部材の前記平面とが平行であることを特徴とする請求項に記載の金型。
  9. 前記下型と、前記ワークとの間に、平板状の補助部材を介在させて用いることを特徴とする請求項1〜の何れか一項記載の金型。
  10. 請求項1〜の何れか一項記載の金型を用いた加工方法であって、
    前記下型にワークをセッティングする工程と、
    前記上型で前記ワークを押圧し、前記対向面に沿って前記ワークを一次変形させる工程と、
    前記反力発生部材の反力で、前記上型の移動方向と逆方向へ前記ワークを付勢しながら、前記下型および前記上型を下降させ、前記ワークを受け部材の縁部に当接させて二次変形させる工程と、
    を備えることを特徴とする金型を用いた加工方法。
  11. 請求項1〜の何れか一項記載の金型を用いた加工方法であって、
    前記下型に補助部材およびワークをセッティングする工程と、
    前記上型で前記ワークを押圧し、前記対向面に沿って前記ワークを一次変形させる工程と、
    前記反力発生部材の反力で、前記上型の移動方向と逆方向へ前記補助部材を付勢しながら、前記下型および前記上型を下降させ、前記ワークを受け部材の縁部に当接させて二次変形させる工程と、
    を備えることを特徴とする金型を用いた加工方法。
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