JP3145306B2 - プレスブレーキ用ダイ - Google Patents

プレスブレーキ用ダイ

Info

Publication number
JP3145306B2
JP3145306B2 JP11643496A JP11643496A JP3145306B2 JP 3145306 B2 JP3145306 B2 JP 3145306B2 JP 11643496 A JP11643496 A JP 11643496A JP 11643496 A JP11643496 A JP 11643496A JP 3145306 B2 JP3145306 B2 JP 3145306B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
die
press brake
work
bent
bending
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11643496A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09295052A (ja
Inventor
明彦 能
征士郎 池田
昭 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amada Co Ltd
Original Assignee
Amada Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Amada Co Ltd filed Critical Amada Co Ltd
Priority to JP11643496A priority Critical patent/JP3145306B2/ja
Publication of JPH09295052A publication Critical patent/JPH09295052A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3145306B2 publication Critical patent/JP3145306B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、パンチとの協働
でワークに折曲げ加工を行うプレスブレーキ用ダイに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、プレスブレーキ用金型101は、
図4に示されているように、パンチ103とダイ105
とを相対的に移動せしめることにより、パンチ103と
ダイ105との協働でワークWに折曲げ加工が行われる
ものである。前記ダイ105にはV溝105Vが形成さ
れていると共に肩部105RのR形状は半径の小さな曲
面を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、パンチ10
3とダイ105との協働でワークWに折曲げ加工を行っ
た際、ワークWがダイ105の肩部105Rをこするた
め、初期摩耗の進行速度が早く、初期のころより摩耗の
安定期に達するまでの間、折曲げ製品の曲げ角度にバラ
ツキが発生するという問題があった。
【0004】また、摩耗が進行していく上で摩耗速度が
早い状態では肩部105Rの面が荒く製品にキズが付き
やすいという問題もあった。
【0005】この発明の目的は、初期から安定した曲げ
精度を得ると共にワークに付く肩キズを従来よりも非常
に少なくするようにしたプレスブレーキ用ダイを提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1によるこの発明のプレスブレーキ用ダイは、
プレスブレーキ用ダイにおけるV溝を形成する傾斜面と
上面との交差部を曲線、Y=aX+bX(ここに、
a=−4.111748E−3,b=−1.01903
9E+0)が作る放物面で接続したことを要旨とするも
のである。
【0007】したがって、パンチとダイとの協働でワー
クに折曲げ加工が行われる際にワークが前記放物面およ
び傾斜面でこすられずに折曲げ加工が行われるのでダイ
肩部の摩耗が生じない。その結果、初期から安定した曲
げ精度が得られると共に折曲げ製品には従来よりも肩キ
ズが付くのが非常に少なくなる。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態の例
を図面に基いて詳細に説明する。
【0013】まず、従来の図4に示したプレスブレーキ
用金型101を用いて、パンチ103とダイ105との
協働でワークWに連続して繰り返し折曲げ加工を行い、
ダイ105の摩耗状況を調べてみると、図3に示されて
いるような結果を得た。
【0014】すなわち、図3において、曲線Aがテスト
前(新品)のダイ105の形状であり、肩部105Rが
例えば曲率半径0.8mmとなっているものである。こ
の状態からワークWを500回曲げたときが曲線B、1
000回,2000回曲げたときが曲線C,Dとなり、
ダイ105が徐々に摩耗し、最大ΔRだけ摩耗している
ことが判る。そしてワークWを2000回以上曲げて
も、ダイ105はそれ以上摩耗せず安定した状態となる
ことが判明した。
【0015】したがって、曲線Aの状態から曲線Dまで
の間ではワークWがダイ105にこすられてダイ105
に摩耗が生じるが、曲線DとなってからはワークWはダ
イ105にこすられずに折曲げ加工の曲げ角度にバラツ
キがなく良好な曲げ精度を得ることができる。
【0016】そこで、2000回曲げたときの肩部10
5Rの曲線Dは、図2に示されているように、断面がY
=aX+bX(但し、a=−4.111748E−
3,b=−1.019039E+0)の放物線となる放
物面となっていることを把握した。前記放物線から曲率
半径を算出してみると、R=0.99mmとなるのであ
る。
【0017】上述した根拠を基にして、図1に示されて
いるように、プレスブレーキ用ダイ1はダイ本体3を備
えており、このダイ本体3のほぼ中央部にはV字形状の
V溝5が形成されている。このV溝5の頂点5Aとダイ
本体3の上面7との間には傾斜面9が形成されていると
共に、この傾斜面9の上面7側には断面がY=aX
bX(但し、a=−4.111748E−3,b=−
1.019039E+0)の放物線からなる放物面11
が形成されている。なお、図1において点線の曲線は従
来のダイを示している。
【0018】上記構成により、ダイ1の上面7上に加工
すべきワークを載置せしめて、図示省略のパンチとダイ
1との協働でワークに折曲げ加工を行うと、初期からワ
ークはこすれることなく、放物面11、傾斜面9に沿っ
て滑り折曲げ加工が行われる。
【0019】その結果、ダイ1の放物面11は摩耗する
ことなくワークを折曲げ、折曲げられた折曲げ製品に曲
げ角度のバラツキがなく良好な曲げ精度を得ることがで
きる。しかも、折曲げ時にワークはスムーズに滑るの
で、従来よりもワークに付く肩キズを非常に少なくする
ことができる。
【0020】前記放物面11は、図1において点線で示
した従来の曲面より曲げ加工を約2000回行った際の
曲面とほぼ同様の曲面であることで説明したが、放物面
11は曲げ加工時の摩耗率が小さな曲面であっても同様
の効果を奏するものである。
【0021】なお、この発明は、前述した実施の形態の
例に限定されることなく、適宜な変更を行うことによ
り、その他の態様で実施し得るものである。
【0022】
【発明の効果】以上のごとき実施の形態の例から理解さ
れるように、請求項1の発明によれば、ダイにおけるV
溝を形成する傾斜面と上面との交差部が放物面でもって
接続されているので、パンチとダイとの協働でワークに
折曲げ加工が行われる際にワークは前記放物面、傾斜面
でこすられずに折曲げ加工が行われ、ダイ肩部に摩耗が
生じない。その結果、初期から安定した曲げ精度を得る
ことができると共に、折曲げ製品に肩キズが付くのを非
常に少なくすることができる。
【0023】
【0024】
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るプレスブレーキ用ダイの側面図
である。
【図2】図3における曲線Dの放物線を示す拡大図であ
【図3】従来のプレスブレーキ用ダイを用いて連続して
繰り返し曲げ加工を行ったときの摩耗状態を示す図であ
る。
【図4】従来のプレスブレーキ用ダイの側面図である。
【符号の説明】
1 プレスブレーキ用ダイ 3 ダイ本体 5 V溝 5A 頂点 7 上面 9 傾斜面 11 放物面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21D 5/02 B21D 5/01

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレスブレーキ用ダイにおけるV溝を形
    成する傾斜面と上面との交差部を曲線、Y=aX
    bX(ここに、a=−4.111748E−3,b=−
    1.019039E+0)が作る放物面で接続したこと
    を特徴とするプレスブレーキ用ダイ。
JP11643496A 1996-05-10 1996-05-10 プレスブレーキ用ダイ Expired - Fee Related JP3145306B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11643496A JP3145306B2 (ja) 1996-05-10 1996-05-10 プレスブレーキ用ダイ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11643496A JP3145306B2 (ja) 1996-05-10 1996-05-10 プレスブレーキ用ダイ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09295052A JPH09295052A (ja) 1997-11-18
JP3145306B2 true JP3145306B2 (ja) 2001-03-12

Family

ID=14687017

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11643496A Expired - Fee Related JP3145306B2 (ja) 1996-05-10 1996-05-10 プレスブレーキ用ダイ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3145306B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4751052B2 (ja) * 2004-11-17 2011-08-17 株式会社アマダ ダイ
EP1834712A4 (en) 2004-11-17 2013-08-28 Amada Co Ltd CAMBRING METHOD, AND DIE AND CAMERA MACHINE USED FOR THE CAMBRING METHOD
JP2013166181A (ja) * 2012-02-16 2013-08-29 Makino Osamu プレス曲げ加工用下型及びこれを用いた工具
JP6103741B2 (ja) * 2012-05-11 2017-03-29 株式会社ホリカワ工業 金型及び折り曲げ加工方法
CN110234445B (zh) * 2017-01-31 2021-06-15 日轻金Act株式会社 模具和使用该模具的加工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09295052A (ja) 1997-11-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0120931B2 (ja)
US4617718A (en) Method in the manufacture of tartar removing dental instruments
US4936129A (en) Method for forming a vehicle wheel
JP3145306B2 (ja) プレスブレーキ用ダイ
US3862562A (en) Method of shaping ductile sheet material and apparatus therefor
JP2007044761A (ja) 角パイプの製造方法
JPH0238287B2 (ja)
JPH1071428A (ja) パイプの曲げ加工方法
JPS62244545A (ja) クランクシヤフトの鍛造成形方法
US2955638A (en) Forming and pressure dies for pipe-bending machines
JPH0651211B2 (ja) 缶胴の製造方法
US2873786A (en) Apparatus for making zero-radius bends in rectangular tubing
JP2008073697A (ja) 形状凍結性に優れた2段プレス成形用金型の設計方法
US1303896A (en) hecht and a
US4106321A (en) Method of producing moulded parts
JP2001062519A (ja) 金属パイプ曲げ加工方法および金属製曲がりパイプ
JPH01192427A (ja) ルーフパネルの成形方法
JPS60166121A (ja) 鋼板端部曲げ方法およびその装置
JP2873379B2 (ja) 芯材を用いたブラジャー
JPH01107923A (ja) パイプの面取り加工方法
JPS5947027A (ja) 伸び・縮みフランジ曲げ加工方法
JPS58116943A (ja) 巻きブツシユ軸受の製造方法ならびに該製造方法に使用される金型
RU2090285C1 (ru) Способ определения контура заготовки для последующей вытяжки
JPH08257640A (ja) 曲げ加工金型
JPH0641690Y2 (ja) パイプの連続曲げ加工装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees