JP6759709B2 - 車両用パネル構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に設けられ車外空間に面している樹脂製のアウタパネルとアウタパネルの車内側に設けられる樹脂製のインナパネルとを備える車両用パネル構造に関するものである。
車両にはドアパネルやフードパネルなど、多くの樹脂製のパネル部品が備えられている。一般的なパネル部品は、車外空間に面しているアウタパネルと、車内側のインナパネルとを接着剤によって貼り合わせた構造になっている。例えば、特許文献1には、アウタパネルとインナパネルとを含んだバックドアが開示されている。特許文献1では、インナパネルの接合部にリブを設け、このリブに接着剤をくい込ませるように塗布してアウタパネルに貼り合わせることで、接着剤のシール切れを防いでいる。
特開2013−220751号公報
現在では、車両のパネル部品に対してさらなる接合強度の向上が求められている。また、パネル部品は、射出成形によって製造されるため、パーティングライン(部品同士の合わせ目)の変更を行うためには金型の改修が必要になる。その際、より容易に改修可能な構成が望まれている。
本発明は、このような課題に鑑み、接合強度の向上、パーティングラインの改修の容易化、および美観の向上が可能な車両用パネル構造を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかる車両用パネル構造の代表的な構成は、車両に設けられ車外空間に面している樹脂製のアウタパネルとアウタパネルの車内側に設けられる樹脂製のインナパネルとを備える車両用パネル構造において、インナパネルの外縁からアウタパネルに向かって延びるインナフランジと、インナパネルの外縁よりも内側の所定箇所からアウタパネルに向かって延びているインナフランジに並列な複数の内側リブと、インナフランジには塗布せず内側リブ同士の間のみ塗布されてインナパネルとアウタパネルとを接着する接着剤とをさらに備えることを特徴とする。
上記構成であれば、接合部に複数の内側リブによって凹凸形状が形成されていて、平坦な接合部に比べて接着剤が塗布しやすく、表面積も増すため硬化後の接着剤が剥がれ難い。そのため、インナパネルをより高い強度でアウタパネルに接合することが可能になる。また、接着剤が塗布しやすいことで接合部に接着剤を無駄なく行き渡らせることができるため、例え狭い接合部であっても効率よく貼り合わせることが可能になる。言い換えると、接合部の範囲を削減することが許容できる。そのため、例えばドアパネルに実施する場合には、ドアガラスを設置するドア開口の周囲の接合部の面積を減らして、ドア開口をより広く設けたり、軽量化を図ったりすることが可能になる。
上記のインナパネルは樹脂製であって、射出成形時によって製造される。樹脂製の部品は、材料が収縮してヒケやソリ等の変形が生じるため、設定した寸法通りの形状を成形することが難しい。例えば、従来のインナパネルに平坦な接合部を設けてアウタパネルに接合する場合、接合部がアウタパネルに面接触するため、少々の変形でもパーティングライン(合わせ目)に影響が出る。そして、パーティングラインを調整するためには、金型のうち平坦な接合部を含む広い範囲を改修しなければならない。しかし、本願であれば、複数の内側リブでアウタパネルに接合するため、接合部はアウタパネルに線接触することになる。したがって、パーティングラインの調整は、金型のうち内側リブの長さを改修するだけで可能になる。したがって、従来に比べて金型の改修が容易であり、改修期間の短縮、改修費用の削減も可能になる。
上記構成では、インナパネルをアウタパネルに貼り合わせる際、余分な量の接着剤は内側リブの間に入り込むため、接着剤が接合部から外部にはみ出すことがない。したがって、車両の美観を保つことができる。
当該パネル構造はさらに、アウタパネルの外縁からインナパネルに向かって延びインナフランジの外側に隣接するアウタフランジを備えてもよい。アウタフランジによって、インナフラインジとアウタパネルとのパーティングラインを覆い隠し、車両の美観の向上を図ることができる。
当該パネル構造はさらに、ガラス長繊維を寄り合わせて内側リブ同士の間に埋設されているワイヤを備えてもよい。ワイヤを接着剤と共に内側リブの間に埋めることで、衝突時等にインナパネルおよびアウタパネルが破損しても、ワイヤを芯材にして破片の飛散を防ぐことができる。
本発明によれば、接合強度の向上、パーティングラインの改修の容易化、および美観の向上が可能な車両用パネル構造を提供することが可能になる。
本発明の実施形態にかかるバックドアを示す図である。 図1(b)の接合部のA−A断面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す寸法、材料、その他具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
図1は、本発明の実施形態にかかるバックドア100を示す図である。本実施形態では、本発明である車両用パネル構造をバックドア100として実施している。なお、当該車両用パネル構造は、バックドア100以外にも、ルーフパネルなどとして実施可能である。
図1(a)は、バックドア100を車両後方から示した図である。以下、図1その他の本願のすべての図面において、車両前後方向をそれぞれ矢印F(Forward)、B(Backward)、車幅方向の左右をそれぞれ矢印L(Leftward)、R(Rightward)、車両上下方向をそれぞれ矢印U(upward)、D(downward)で例示する。
バックドア100は、車両の後端に設けられるドアであり、樹脂製のパネル部品を車外側および車内側から互いに接合した構造となっている。バックドア100のパネル部品のうちアウタパネル102は、車外側に設けられていて車外空間に面している。アウタパネル102には、ドアガラスが設置されるドア開口104が形成されている。
図1(b)は、図1(a)のバックドア100を車両前側から示した図である。アウタパネル102(図1(a))の車内側には、同じく樹脂製のインナパネル106が設けられている。インナパネル106はアウタパネル102と対になる形状をしていて、インナパネル106にもドア開口104が形成されている。インナパネル106には、外周のほぼ全域に沿って、アウタパネル102と接合する接合部108が設けられている。
図2は、図1(b)の接合部108のA−A断面図である。図2に示すように、インナパネル106の接合部108は、単なる平坦な面ではなく内側リブ等による凹凸形状になっている。
インナパネル106の接合部108は、アウタパネル102に沿って延びた基部110に、インナフランジ112と複数の内側リブ114a〜114dとを設けた構成になっている。インナフランジ112は、インナパネル106の外縁である基部110の端から屈曲し、アウタパネル102に向かって延びている。
内側リブ114a〜114dは、基部110のうちインナフランジ112のよりも内側の箇所からアウタパネル102に向かって延びている。内側リブ114a〜114dは、インナフランジ112に並列に延びている。なお、基部110がアウタパネル102に平行でない場合は、内側リブ114a〜114dの各々の高さを変えて設けてもよい。また、内側リブ114a〜114dは、アウタパネル102に厳密に接触する必要はなく、アウタパネル114a〜114dとの間に間隙が形成される構成とすることもできる。
接着剤116は、本実施形態では内側リブ114a〜114cに塗布されて、インナパネル106とアウタパネル102とを接着する。接合部108は、複数の内側リブ114a〜114cによって凹凸形状が形成されていて、従来の平坦な接合部に比べて接着剤が塗布しやすく、表面積も増しているため硬化後の接着剤が剥がれ難い。そのため、本実施形態の接合部108は、インナパネル106をより高い強度でアウタパネル102に接合することができ、バックドア100の全体の剛性向上にも役立っている。
接合部108は、内側リブ114a〜114cによって接着剤が塗布しやすくなっているため、アウタパネル102との間に接着剤116を無駄なく行き渡らせることができる。したがって、例え面積を狭めた接合部であっても、アウタパネル102に効率よく貼り合わせることが可能になる。言い換えると、本実施形態では、接合部108の範囲を削減することが許容できる。接合部108の範囲を削減することは、バックドアの軽量化にもつながる。また、接合部108と同様の接合部は、ドア開口104(図1(b))の周囲にも設けることができるが、その場合、接合部の面積を減らしてドア開口104をより広く設けることも可能になる。
本実施形態では、接合部108がアウタパネル102とインナパネル106との間のパーティングラインL1(合わせ目)を構成しているが、パーティングラインL1は従来の構成に比べて改修が容易になっている。
インナパネル106は樹脂製であるため、射出成形時によって製造される。樹脂製の部品は、材料が収縮してヒケやソリ等の変形が生じるため、設定した寸法通りの形状を成形することが難しい。例えば、インナパネル106に従来の平坦な接合部を設けてアウタパネル102に接合する場合、接合部がアウタパネル102に面接触するため、少々の変形でもパーティングラインL1に影響が出てしまう。その場合、パーティングラインL1を調整するためには、金型のうち平坦な接合部を含む広い範囲を改修しなければならない。
本実施形態では、インナフランジ112および複数の内側リブ114a〜114dでアウタパネル102に接合するため、接合部108はアウタパネル102に線接触することになる。したがって、パーティングラインL1の調整は、金型のうちインナフランジ112および内側リブ114a〜114dの長さを改修するだけで可能になる。したがって、パーティングラインL1の調整にともなう金型の改修が従来の構成に比べて容易であり、改修期間の短縮、改修費用の削減も可能になる。
本実施形態では、インナパネル106をアウタパネル102に貼り合わせる際、余分な量の接着剤116は内側リブ114a〜114cの間に入り込む。そのため、接着剤116が接合部108から外部にはみ出すことがない。したがって、車両の美観を保つことができる。
本実施形態では、アウタパネル102の外縁からインナパネル106に向かってアウタフランジ118が延びている。アウタフランジ118は、インナフランジ112の外側に隣接し、インナフランジ112とアウタパネル102とのパーティングラインL1を覆い隠している。アウタフランジ118がパーティングラインL1を覆い隠すことによっても、車両の美観の向上を図ることができる。
さらに本実施形態では、接着剤116を塗布する内側リブ114a〜114c同士の間にワイヤ120を埋設している。ワイヤ120は、耐久性に優れたガラス長繊維を寄り合わせた構成になっている。ワイヤ120を接着剤116と共に内側リブ114a〜114cの間に埋めることで、衝突時等にインナパネル106およびアウタパネル102が破損しても、ワイヤ120を芯材にして破片の飛散を防ぐことができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、車両に設けられ車外空間に面している樹脂製のアウタパネルとアウタパネルの車内側に設けられる樹脂製のインナパネルとを備える車両用パネル構造に利用することができる。
L1…パーティングライン、100…バックドア、102…アウタパネル、104…ドア開口、106…インナパネル、108…接合部、110…基部、112…インナフランジ、114a〜114d…内側リブ、116…接着剤、118…アウタフランジ、120…ワイヤ

Claims (3)

  1. 車両に設けられ車外空間に面している樹脂製のアウタパネルと該アウタパネルの車内側に設けられる樹脂製のインナパネルとを備える車両用パネル構造において、
    前記インナパネルの外縁から前記アウタパネルに向かって延びるインナフランジと、
    前記インナパネルの外縁よりも内側の所定箇所から前記アウタパネルに向かって延びている前記インナフランジに並列な複数の内側リブと、
    前記インナフランジには塗布されず前記内側リブ同士の間のみ塗布されて前記インナパネルと前記アウタパネルとを接着する接着剤とをさらに備えることを特徴とする車両用パネル構造。
  2. 当該パネル構造はさらに、前記アウタパネルの外縁から前記インナパネルに向かって延び前記インナフランジの外側に隣接するアウタフランジを備えることを特徴とする請求項1に記載の車両用パネル構造。
  3. 当該パネル構造はさらに、ガラス長繊維を寄り合わせて前記内側リブ同士の間に埋設されているワイヤを備えることを特徴とする請求項1または2に記載の車両用パネル構造。
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