JP6753178B2 - 画像処理装置、画像処理方法、プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6753178B2
JP6753178B2 JP2016133775A JP2016133775A JP6753178B2 JP 6753178 B2 JP6753178 B2 JP 6753178B2 JP 2016133775 A JP2016133775 A JP 2016133775A JP 2016133775 A JP2016133775 A JP 2016133775A JP 6753178 B2 JP6753178 B2 JP 6753178B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
reading
image data
density
color component
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016133775A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018007123A (ja
Inventor
学 小松
小松  学
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2016133775A priority Critical patent/JP6753178B2/ja
Priority to US15/637,106 priority patent/US10129440B2/en
Publication of JP2018007123A publication Critical patent/JP2018007123A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6753178B2 publication Critical patent/JP6753178B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/603Colour correction or control controlled by characteristics of the picture signal generator or the picture reproducer
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/00002Diagnosis, testing or measuring; Detecting, analysing or monitoring not otherwise provided for
    • H04N1/00005Diagnosis, testing or measuring; Detecting, analysing or monitoring not otherwise provided for relating to image data
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/00002Diagnosis, testing or measuring; Detecting, analysing or monitoring not otherwise provided for
    • H04N1/00007Diagnosis, testing or measuring; Detecting, analysing or monitoring not otherwise provided for relating to particular apparatus or devices
    • H04N1/00023Colour systems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/00002Diagnosis, testing or measuring; Detecting, analysing or monitoring not otherwise provided for
    • H04N1/00071Diagnosis, testing or measuring; Detecting, analysing or monitoring not otherwise provided for characterised by the action taken
    • H04N1/00082Adjusting or controlling
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/603Colour correction or control controlled by characteristics of the picture signal generator or the picture reproducer
    • H04N1/6033Colour correction or control controlled by characteristics of the picture signal generator or the picture reproducer using test pattern analysis
    • H04N1/6038Colour correction or control controlled by characteristics of the picture signal generator or the picture reproducer using test pattern analysis for controlling interaction among colorants
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N1/00Scanning, transmission or reproduction of documents or the like, e.g. facsimile transmission; Details thereof
    • H04N1/46Colour picture communication systems
    • H04N1/56Processing of colour picture signals
    • H04N1/60Colour correction or control
    • H04N1/6075Corrections to the hue

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法及びプログラムに関する。
カラーイメージスキャナで原稿が読み取られることで電子化されたカラーイメージデータは、印刷機等の出力装置により出力される場合がある。カラーイメージスキャナで読取った原稿と、出力装置が出力したカラーの印刷物の色味は一般に完全に一致することが少ない。すなわち、両者の色味を合わせるためには、カラーイメージスキャナが読み取ったカラーイメージデータに対して画像処理装置が色補正を行う必要がある場合が多い。
色補正の際、カラーイメージスキャナを構成する部品の特性ばらつき、及び、経時変化等によるカラーイメージデータへの影響を検知し、その影響を除去するように色補正パラメータを調整するカラーイメージスキャナのキャリブレーション技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1には、複数の色パッチからなる基準チャートのスキャナ読取値と予め記憶された基準データに基づいてスキャナ特性の個体差を複数の色相領域に対して補正するシステムが開示されている。
しかしながら、従来のカラーイメージスキャナの色再現性に対するキャリブレーションシステムでは、色管理された基準チャートが必要になるという問題がった。すなわち、従来のカラーイメージスキャナでは、基準チャートを印刷して読み取ることを前提としており、顧客側でカスタマーエンジニア等が基準チャートを用いた調整を行うだけでなく、製造工程における調整においても、色管理された基準チャートが必要である。このため、基準チャートの管理や基準チャートを使用した作業時間の増加により、カラーイメージスキャナのキャリブレーションに関するコストが増大する傾向にある。
本発明は、色管理された基準チャートがなくても色補正が可能な画像処理システムを提供することを目的とする。
本発明は、読取装置が読み取った原稿に基づいて色調整を行う画像処理装置であって、記録紙に形成された階調パターンを前記読取装置が読み取って生成した画像データを取得する画像データ取得手段と、前記読取装置の総合分光感度特性ばらつきによりプロセスカラーの読取値が変化する色成分を前記画像データから抽出して、該色成分の読取値を基準濃度に補正する濃度補正手段と、前記基準濃度に補正された前記色成分の読取値と、読取装置の基準となる読取値との差分に基づいて該色成分の色調整をする色調整手段と、を有し、 前記濃度補正手段は、プロセスカラーの濃度変化に対しては前記画像データの読取値が変化し、同じ濃度のプロセスカラーに対する前記画像データの読取値が変化しない波長を有する第2の色成分を抽出し、前記第2の色成分のRawγ特性で前記プロセスカラーの予め定められた濃度の読取値をγ変換し、さらに、前記濃度補正手段が抽出した前記色成分のRawγ特性で、前記第2の色成分のRawγ特性でγ変換された読取値をγ変換することで前記基準濃度に補正する、ことを特徴とする。
色管理された基準チャートがなくても色補正が可能な画像処理システムを提供することができる。
本実施形態の色補正の概略を模式的に説明する図の一例である。 画像処理システムを実装する画像処理装置の全体構成図の一例である。 第1の画像データ処理装置が行う機能を説明する図の一例である。 第2の画像データ処理装置が行う機能を説明する図の一例である。 色変換装置の構成図の一例である。 色相の分割を説明する図の一例である。 広域色相信号(HUEH)を説明する図の一例である。 マスキング係数の算出方法を説明する図の一例である。 色相分割を説明する図の一例である。 スキャナ色変換で使用されるパラメータを説明する図の一例である。 キャリブレーションで使用するCMYK画像データの一例である。 ACC読取値とACCパターンの対応を説明する図の一例である。 濃度補正部がスキャナベクタ補正値を算出する手順を示すフローチャート図の一例である。 ACCパターン(シアン)の分光特性及びスキャナ総合分光感度特性の一例を示す図である。 画像処理装置の動作手順を示すフローチャート図の一例である。 Rawγ特性を用いた色度補正用γ補正値の算出を説明する図の一例である。 R成分の色度補正用γ補正値の算出を説明する図の一例である。 G成分のACC読取補正値の算出を説明する図の一例である。
以下、本発明を実施する画像処理装置及び画像処理装置が行う画像処理方法を図面を参照しながら説明する。
<色補正の概略>
図1は、本実施形態の色補正の概略を模式的に説明する図の一例である。カラーイメージスキャナなどの読取装置1は、プロッタ装置9が印刷したACCパターン21(階調パターン)を読み取る。読取装置1は画像処理部20を有している。画像処理部20は、読み取った画像データに各種補正処理等を施す。この補正処理の1つによりγ補正テーブルが算出され、プロッタ装置9はガンマ補正テーブルに基づいて記録紙に画像を記録する。
読取装置1はR(レッド)・G(グリーン)・B(ブルー)の3色のカラー画像データ(以下、RGBデータと記載する)を読み取って、画像処理部20が画像データをC(シアン)・M(マゼンタ)・(イエロー)・Bk(ブラック)の4色のカラー画像データ(以下,CMYKデータと記載する)に色変換する。CMYKデータは画像形成のプロセスに使用されるので、プロセスカラーと呼ばれる場合がある。プロッタ装置9はCMYKデータに基づいて記録紙にカラー画像を出力する。
コントローラ40は、プロッタ向けキャリブレーション用にACCパターン21をプロッタ装置9で出力させる。そして、スキャナ向けキャリブレーションの要求があった場合のみ、読取装置1で読取ったACCパターン21の画像データに基づいて、R(レッド)・G(グリーン)・B(ブルー)それぞれの光源のピーク周波数のずれを補正する。図1(b)に示すように3色(RGBに相当する波長)のLED光源の波長は個体差があったり経時的に変動したりする。この光源のピーク周波数のずれはACCパターン21の読み取り値に影響するために光源のピーク周波数のずれを補正することが望まれる。
具体的には、色管理されていないACCパターン21の読取値から読取装置1の総合分光感度特性ばらつきで画像データが変化する色成分(後述するG成分)を抽出して基準濃度に補正し、基準濃度に補正した色成分の読取値と、読取装置1の総合分光感度特性の基準に対する読取値との差分を算出し、総合分光特性のばらつきを推定する。このばらつきに応じてスキャナ読取値を補正するので、色管理されていないACCパターンを用いても、総合分光特性のばらつきが低減された色調整が可能になる。
<構成例>
図2は、図1に示した画像処理システムを実現する画像処理装置100の全体構成図の一例を示す。画像処理装置100は複合機、プリンタ、コピー機、複写機、画像形成装置、MFP(Multi-Function Peripheral)などと呼ばれていてもよい。
読取装置1は、図1(b)に示すような3色(RGBに相当する波長)のLED光源と光電変換素子で構成されるCIS(コンタクトイメージセンサー)、A/Dコンバータ、及び、それら駆動させる駆動回路を有する。3色のLED光源を順次に点灯させ、セットされた原稿を線順次に読み取ることで得る原稿の濃淡情報から、RGB各8ビットのRGBデータを生成し出力する。
もう一つの方式であるCCD方式に比べ、一般に、装置が小型・薄型で消費電力が少なく(電源ケーブル不要でUSB給電のみで稼働する機種も多い)、低価格で、ウォームアップ時間が不要ですぐ稼働できるという利点がある。
ただし、読取速度や色再現性に劣り、開いた本を伏せた場合など浮き上がった原稿や凹凸のある原稿で台から離れた箇所のピントがぼけやすいとされていたが、近年では技術開発の進展でこうした欠点も改善され、多くのスキャナで採用されている。
一方、狭い帯域のピーク周波数を持つLED光源で構成されているため、光源のピーク波長にズレがあると、白色のシェーディング板等でRGB出力のグレーバランスを調整しても、特定の分光反射率を持つ色の読取値が変わってしまう。本実施形態に記載するRGBに対応する波長のLED光源を順次点灯させて原稿を読取る線順次CISスキャナ方式では、図1(b)に示すように光源のピーク波長のズレがRGBに対応する各波長で独立に発生するため、白色のLED光源と比較しても、原稿に対するRGBデータのばらつきが大きくなりやすく、色度の管理も困難になる。
画像処理装置100は、読取装置1、第1の画像データ処理装置2、バス制御装置3、第2の画像データ処理装置4、HDD(ハードディスクドライブ)5、CPU6、メモリ7、プロッタI/F装置8、プロッタ装置9、操作表示装置10、回線I/F装置11、外部I/F装置12、S.B.(South Bridge)13、ROM14、を有する。また、ファクシミリ装置15、及び、PC16が図示されている。
読取装置1はCCD光電変換素子からなるラインセンサ、A/Dコンバータ、それら駆動回路を具備し、セットされた原稿をスキャンすることで得る原稿の濃淡情報から、RGB各10ビットのデジタル画像データを生成し出力する。
第1の画像データ処理装置2は、読取装置1が生成したデジタル画像データに対し、予め定めた特性に統一する処理を施して出力する。図3を用いて、第1の画像データ処理装置2について説明する。
図3は、第1の画像データ処理装置2が行う処理について説明する図の一例である。第1の画像データ処理装置2は、読取装置1からのデジタル画像データに対し、シェーディング等、読取装置1の機構上(照度歪み等)発生する読取りムラ等を補正する。
フィルタ処理部32は、スキャナのMTF特性を補正したり、モアレを防止したりするために、読取画像の周波数特性を変えて、画像をクッキリ、また滑らかにする。
γ変換部31は基本的にスキャナ特性に起因するγ変換を行い、色変換部33はスキャナ特性に起因する色変換を行う。変倍処理部34は読取画像に変倍処理を行う。
このように色再現特性が統一された画像データは画像処理装置100に蓄積され、その後、再利用される場合に、出力先の特性に適する画像信号に変換される。その詳細は後述する。
なお、像域分離部35は、原稿の持つ特徴的なエリアの抽出を行う。たとえば、一般的な印刷によって形成されている網点部の抽出、文字などのエッジ部の抽出、その画像データの有彩/無彩の判定、背景画像が白であるかの白背景の判定などを行う。分離デコード部36は、像域分離部35からの像域分離信号を、図2の第2の画像データ処理装置4における処理に必要な情報量にデコードして出力する。
図2に戻って説明する。バス制御装置3は、画像処理装置内で必要な画像データや制御コマンド等、各種データのやり取りを行うデータバスの制御装置である。複数種のバス規格間のブリッジ機能も有している。本実施形態では、第1の画像データ処理装置2、第2の画像データ処理装置4、CPU6とPCI-Expressバスで接続され,HDD5とはATAバスで接続される。バス制御装置3はASIC化されている。
第2の画像データ処理装置4は、第1の画像データ処理装置2で予め定めた特性を統一された画像データと付帯情報(本実施形態ではデコードされた像域分離信号)に対し、ユーザから指定される出力先に適した画像処理を施し出力する。その詳細は後述する。
HDD5は、電子データを保存するための大容量の記憶装置で、画像処理装置内では主にデジタル画像データ及びデジタル画像データの付帯情報を蓄積する。
CPU6は、画像処理装置100の制御全体を司るマイクロプロセッサである。本実施形態では、CPUコア単体に+αの機能が追加されたIntegratedCPUを使用してよい。メモリ7は、揮発性メモリであり、複数種のバス規格間をブリッジする際の速度差や、接続された部品自体の処理速度差を吸収するために、一時的にやりとりするデータを記憶する。また、CPU6が画像処理装置100の制御を行う際に、プログラムや中間処理データを一時的に記憶する。
CPU6には高速処理が求められるため、通常、起動時にROM14に記憶されたブートプログラムにてシステムを起動し、その後は高速にアクセス可能なメモリ7に展開されたプログラムによって処理を行う。本実施形態ではPC(Personal Computer)にも使用されているDIMMが使用される。
プロッタI/F装置8は、CPU6から送られてくるCMYKからなるデジタル画像データを受け取ると、プロッタ装置9の専用I/Fに出力するバスブリッジ処理を行う。本実施形態で使用している汎用規格I/FはPCI-Expressバスである。
プロッタ装置9はCMYKからなるデジタル画像データを受け取ると、レーザービームを用いた電子写真プロセスを使って、転写紙に受け取った画像データを出力する。
S.B13は、パーソナルコンピュータに使用されるチップセットのひとつで、South Bridgeと呼ばれる汎用の電子デバイスである。主にPCI-ExpressとISAブリッジを含むCPUシステムを構築する際によく使用されるバスのブリッジ機能を汎用回路化したもので、本実施形態ではROM14との間をブリッジしている。
ROM14は、CPU6が画像処理装置100の制御を行う際のプログラム(含むブート)が格納されるメモリである。
操作表示装置10は、画像処理装置100とユーザのインタフェースを提供し、LCD(液晶表示装置)とキースイッチから構成される。装置の各種状態や操作方法をLCDに表示し、ユーザからのソフトキーやキースイッチ入力を検知する。本実施形態ではPCI−Expressバスを介してCPU6と接続されている。
回線I/F装置11はPCI-Expressバスと電話回線を接続する装置で、この装置により画像処理装置100は電話回線を介して各種データのやり取りを行うことが可能になる。ファクシミリ装置15は通常のファクシミリで、電話回線を介して画像処理装置100と画像データの授受を行う。
外部I/F装置12は、PCI-Expressバスと外部装置を接続する装置で、この装置により画像処理装置100は外部装置と各種データのやり取りを行うことが可能になる。本実施形態ではそのインタフェースにネットワーク(イーサネット(登録商標))を使用する。すなわち画像処理装置100は外部I/F装置12を介してネットワークに接続している。
PC16はいわゆるパーソナルコンピュータで、パーソナルコンピュータにインストールされたアプリケーションソフトやドライバを介して、ユーザは画像処理装置100に対して各種制御や画像データの入出力を行う。
なお、第1の画像データ処理装置2や外部I/F装置12から送られる特性が統一された画像データや像域分離信号等の付帯情報は、全てCPU6において符号化されてからHDD5に蓄積される。第2の画像データ処理装置4以降が処理する際に、復号されてから変換処理が実施される。ここで、特性が統一された画像データ(RGB)は、非可逆なJPEG符号化等で高い圧縮率で、像域分離信号等の付帯情報は可逆なK8符号化等で処理を行うことで、画質劣化を最小限に抑えている。
<<コピー動作>>
ユーザは原稿を読取装置1にセットし、所望する画質モード等の設定とコピー開始の入力を操作表示装置10に行う。
操作表示装置10はユーザから入力された情報を、機器内部の制御コマンドデータに変換し発行する。発行された制御コマンドデータはPCI-Expressバスを介してCPU6に通知される。
CPU6はコピー開始の制御コマンドデータに従って、コピー動作プロセスのプログラムを実行し、コピー動作に必要な設定や動作を順に行っていく。以下に動作プロセスを順に記す。
読取装置1で原稿をスキャンして得られたRGB各10ビットのデジタル画像データを、第1の画像データ処理装置2は、設定された画質モードに関係なく、前述した図3の各部にて処理する。これにより、sRGBやROMM-RGBのように予め特性が定められたRGB信号に統一され、バス制御装置3に送られる。
また、第1の画像データ処理装置2の像域分離部35が生成した7ビットの像域分離信号を、分離デコード部36が、設定された画質モードに応じて、第2の画像データ処理装置4における後段の処理に必要な情報にデコードして出力する。例えば、像域分離部35が出力する上記の7ビットの像域分離信号を、分離デコード部36は、設定された画質モードに応じて、以下に示すような2ビットの属性情報(像域分離信号)にデコードする。
文字原稿モード:黒文字、色文字、文字なか、非文字
文字写真混在原稿モード:文字/非文字、有彩/無彩
写真原稿モード:有彩/無彩、白地/非白地
複写原稿モード:黒文字、色文字、白地、非文字
バス制御装置3は、第1の画像データ処理装置2からの統一RGB画像データと設定された画像モードに応じて属性の異なる属性情報(像域分離信号)を受け取ると、CPU6により符号化され、メモリ7又はHDD5に蓄積する。
次にメモリ7、HDD5に蓄積された統一RGB画像データ及び画素毎の属性情報は、CPU6で復号された後、バス制御装置3を介して第2の画像データ処理装置4に送られる。
第2の画像データ処理装置4は、受け取った統一RGB画像データ及び画素毎の属性情報に基づいて、プロッタ出力用のCMYK画像データに変換し出力する。バス制御装置3は第2の画像データ処理装置4からのCMYK画像データを受け取ると、CPU6を介してメモリ7に蓄積する。
次にメモリ7に蓄積されたCMYK画像データは、CPU6及びプロッタI/F装置8を介して、プロッタ装置9に送られる。
プロッタ装置9は受け取ったCMYK画像データを転写紙に出力し、原稿のコピーが生成される。
図4は、第2の画像データ処理装置4の機能を示す図である。第2の画像データ処理装置4の機能はコピー、スキャナ配信、プリント、FAX送信などで異なる。ここでは一例としてコピー動作とFAX送信時の機能を説明する。
フィルタ処理部50は、統一RGB画像データの鮮鋭性を、プロッタ装置9に出力する場合の再現性が良くなるように補正する。具体的には設定された画質モードに応じてデコードされた属性情報(像域分離信号)に従って鮮鋭化/平滑化処理を施す。例えば文字原稿モードでは文字をハッキリ/クッキリとするために鮮鋭化処理を施し、写真モードでは滑らかに階調性を表現するため平滑化処理を施す。
色変換部51は、各8ビットの統一RGBデータを受け取るとプロッタ装置用の色空間であるCMYK各8ビットに変換する。このときにも、設定された画質モード情報に応じてデコードされた属性情報に従った最適な色調整を実施する。
変倍処理部53はCMYKの画像データのサイズ(解像度)を、プロッタ装置9の再現性能に従ってサイズ(解像度)変換を行う。本実施形態ではプロッタ装置9の性能が600dpi出力であるため、特に変換は行わない。
プリンタγ補正部54は、予めCPU6において生成され、プロッタ出力用に設定されたCMYK用のエッジ用γテーブル、非エッジ用γテーブルを用いて、CMYK版毎のテーブル変換を実施してγ補正を実施する。
階調処理部55は、CMYK各8ビットの画像データを受け取るとプロッタ装置9の階調処理能力と設定された画質モード情報に応じてデコードされた属性情報に最適な階調数変換処理を行う。
次に、FAX送信時の機能を説明する。フィルタ処理部50はRGB画像データの鮮鋭性を、FAX送信する場合の再現性が良くなるように補正する。具体的には所望するモード情報に従って鮮鋭化/平滑化処理を施す。例えば文字モードでは文字をハッキリ/クッキリとするために鮮鋭化処理を施し、写真モードでは滑らかに階調性を表現するため平滑化処理を施す。
色変換部51は、RGB各8ビットのデータを受け取るとFAX装置で一般的な単色(モノクロ)8ビットに変換する。変倍処理部53はモノクロ画像データのサイズ(解像度)を、FAX装置で送受されるサイズ(解像度)に変換する。本実施形態では主走査:200dpi×副走査:100dpiに変換するものとする。
プリンタγ補正部54は、予めCPU6が設定したFAX送信用のγテーブルを用いて、γ補正を実施する。
階調処理部55は、モノクロ8ビットのモノクロ画像データを受け取るとFAX装置で送受される階調処理能力に従った階調数変換処理を行う。本実施形態では疑似中間調処理の一つである誤差拡散法を用いて2値に階調数変換している。
<本実施形態の色変換部の構成>
図5は、色変換装置30の構成図の一例である。図5を用いて、本実施形態に関わるスキャナ入力からコピー出力までの一連の画像データに対する色変換フローを説明する。
スキャナγ補正部210は、読取装置1からの画像データに対し、予め定めた特性に統一するために、RGBの各画像データを、一次元のルックアップテーブル等を用いて、例えば、1/2.2乗になるようにγ変換する。スキャナγ補正部210は図3のγ変換部31に相当する。
彩度地肌調整部220は、統一RGBに色変換する前に色の調整を行う。例えば、RGB画像データをYuv画像データに変換し、uv信号の補正による彩度調整やY信号の補正による地肌調整を実施する。彩度地肌調整部220は図3のγ変換部31に相当する。
色相分割マスキング部230は、予め定めた特性に統一するために、γ変換後のRGBデータに対して、色相成分を算出して、色相毎に分割した領域毎に設定されたマスキング係数を用いて線形変換する。色相分割マスキング部230は図3の色変換部33に相当する。
以下、図6〜10を用いて色相分割マスキング部230について説明する。図6は、色相の分割を説明する図の一例である。図6では色相領域が12分割されている。RGBデータに対する色相の分割は、図6に示すように3次元のRGB色空間全体に対し、無彩色軸(Dr=Dg=Db)を中心として放射状に拡がる平面で分割をおこなう。具体的な色相判定は、画像信号(snpr,snpg,snpb) を色相信号(HUE)に変換して色相境界値 (HUE00〜11)と比較し、その結果により色相領域を12の領域のいずれかに判定して色相領域信号(Huejo)を出力することで実現する。
<<色差信号の生成>>
色相分割マスキング部230は、画像信号(snpr, snpg, snpb) の差分(例えば、G成分−R成分とB成分−G成分)から色差信号(X,Y)を生成する。
<<広域色相の検出>>
色相分割マスキング部230は、色差信号(X,Y)から、広域色相信号(HUEH)を生成する。広域色相信号(HUEH)は、X-Y信号平面を8分割した時の領域を示す。
図7は、広域色相信号(HUEH)を説明する図の一例である。広域色相信号(HUEH)は図示するように、色差信号(X,Y)がX-Y信号平面のどの領域に属するかによって、HUEH=0〜8の値を取る。
<<色差信号の回転>>
色相分割マスキング部230は、広域色相信号(HUEH)に応じて色差信号(XA,YA)を生成する。色差信号(XA,YA)は原点を中心に色差信号平面(X,Y)を回転して、HUEH=1〜8の領域を"HUEH=0"の領域に移動させた時の座標とする。
<<狭域色相の検出>>
色相分割マスキング部230は、色差信号(XA,YA)から狭域色相信号(HUEL)を生成する。狭域色相信号(HUEL)は色差信号平面座標の傾きである。従って、狭域色相信号(HUEL)= YA/XA である。
<<色相境界レジスタ>>
色相分割マスキング部230は、色相境界信号(HUE00〜HUE11)に対応する色相境界信号レジスタ設定値を出力する。色相境界レジスタ設定値(HUE00〜HUE11)は図6の12の領域に相当する。
<<色相領域判定>>
色相分割マスキング部230は色相境界信号(HUE00〜HUE11:8bit)と色相信号(HUEHL{広域色相信号HUEH, 狭域色相信号HUEL})との大小関係を比較して、色相領域 (HUE)を生成する。すなわち、図6の12の領域のいずれに相当するかを判定する。
<<色相分割マスキング>>
色相分割マスキング部230は色相領域判定された色相信号HUEに基づき、色相に応じたマスキング演算をおこなう。本実施形態においては、スキャナRGBから統一RGBへのマスキング演算が行われる。
ここで、12色相分割の線形マスキングの積和演算を行う場合、RGBの各色毎に独立に処理される。線形マスキングとは、印刷の分野で古くから用いられてきた色再現の手法である。色材の不要吸収を除去するため,入力RGB各版の濃度を調整して重ねあわせることにより出力YMC各版を作成する手法である。デジタル処理の場合,RGBに対し3×3のマトリックス演算(積和演算)をしてYMCを求めることに相当する。
色相分割マスキング部230は、色相領域判定により算出された色相信号HUEに基づいて、線形マスキングのための色補正係数と色補正定数を選択し演算する。色補正係数と色補正定数の求め方は後述される。以下、本実施形態の線形マスキングを色相分割マスキング又は12色相分割マスキングという。
<<色相分割マスキング>>
色相分割マスキング部230は色相領域判定された色相信号HUEに基づき、色相に応じた線形マスキング演算を行う。本実施形態においては、スキャナRGBから統一RGBへのマスキング演算が行われる。
ここで、12色相分割の線形マスキングの積和演算を行う場合、RGBの各色毎に独立に処理される。色相領域判定により算出された色相信号HUEに基づいて、色補正係数と色補正定数を選択し演算する。
また、各色相のマスキング係数は、無彩色軸上の2点と両境界平面状の2点(合計4点)の(Dr,Dg,Db)⇔(Dc,Dm,Dy,Dk)の対応関係が判れば決定できる。ここでは、入力色をRGB(スキャナベクタ)、出力色(対応色)をCMYK(プリンタベクタ)と定義して説明しているが、入出力データの属性は任意に設定でき、汎用的な色変換が可能で、スキャナRGBから統一RGBへの線形マスキング演算も可能である。
また、スキャナベクタ(入力色)に対するプリンタベクタ(対応色)を、モードに応じて切り換えたり、色補正(色調整や色加工)に応じて変更したりしてからマスキング係数を求めることで、効率的に多様な色補正に対応している。
図8はマスキング係数の算出方法を説明する図の一例である。図8では、無彩色軸上の2点と両境界平面状の2点の対応を色1〜色4で示す。(Dr,Dg,Db)⇔(Dc,Dm,Dy,Dk)の対応が式(1)で表せるものとする。
これらをまとめた行列の対応を結び付けるマスキング係数は、色相分割マスキング部230が、色1〜色4の右辺をまとめた行列の逆行列と左辺をまとめた行列の積を演算することで算出できる。このように無彩色軸上の2点(白と黒)と両境界平面状の2点(合計4点)の関係が決まれば、マスキング係数が求まる。このため、色変換のパラメータ設計としては、入出力データの属性に関わらず、式(1)の右辺をスキャナベクタ、左辺をプリンタベクタとして定義し、各分割点のスキャナベクタ、プリンタベクタを求めることになる。
<<色相分割マスキングによる色変換>>
色相分割マスキングによる色変換では、色空間の分割点の1次色(C,M,Y)と2次色(R,G,B)に対し、それぞれ2点の計12点で分割をおこなっている。
図9は色相分割を説明する図の一例である。図9に示す無彩色軸上の白及び黒点を含めた14点の最終的なスキャナベクタ及びプリンタベクタを設定後、色相領域毎にマスキング係数を算出することができる。
図10は、スキャナ色変換で使用されるパラメータを説明する図の一例である。図9の有彩色の12点に、白と黒の2点が加わった14点のスキャナベクタとプリンタベクタが示されている。
なお、本実施形態における読取装置1のキャリブレーションは、前述した色相分割のマスキング係数を算出する前に、このスキャナベクトルを修正することで実現する。
<<3D−LUT色変換、操作部>>
図5に戻って説明する。3D−LUT色変換部240は、コピー動作の場合、図2の第2の画像データ処理装置4において、統一RGB画像データに基づいて、プロッタ制御向けのCMYK画像データに変換する。3D−LUT色変換部240は図4の色変換部51に相当する。
コピー(プロッタ)出力動作の場合、三次元LUT変換を実施して、プロッタ装置9の出力色(CMYK)への変換が実施される。三次元LUTによる変換アルゴリズムには従来から広く使用されているメモリマップ補間法を用いる。入力された統一RGB画像データに対して、三次元メモリマップ補間を実施して色変換を行う。
図5の操作部130は、図5のコントローラ40におけるインタフェース部に相当し、画像処理装置100とユーザのインタフェースを提供する。操作部130はLCD(液晶表示装置)とキースイッチを有し、画像処理装置100の各種状態や操作方法をLCDに表示し、ユーザからのキースイッチ入力を検知する。本実施形態では、コピー動作等における画像入出力装置の選択、原稿種類、好みの仕上がり(濃度設定など)に関する画像入出力条件や色加工条件だけでなく、キャリブレーション動作のオペレーション条件等も設定される。
<読取装置のキャリブレーションについて>
次に、実際に記録紙に画像形成されACCパターン21を読取装置1が読み取ったスキャナ読取値を用いて行うキャリブレーション(スキャナ色度補正)について説明する。この機能は、出力γ変換特性を調整するために記録紙に形成した、画像形成に用いられるプロセスで各色であるCMYK階調パターン(ACCパターン21)を用いて、読取装置1の総合分光特性の色度ばらつきを補正する。読取装置1で読み取って出力γ変換特性を調整することで、長時間使用による画像処理装置の画像出力濃度に変化があっても、狙いの出力濃度に補正することができ、出力画像の色再現性が保持される。
本実施形態におけるCMYK階調パターン(ACCパターン21)のスキャナ読取値を用いたキャリブレーション動作の場合、図4の第1の画像データ処理装置2におけるパターン発生部52において、画像処理装置全体を制御するコントローラ40に記憶された図11に示すような内部パターンをビットマップのCMYK画像データとしてフレームメモリに展開する。
図11は、キャリブレーションで使用するCMYK画像データ(ACCパターン21)の一例である。図2のプロッタ装置9はこのCMYK画像データに基づいて記録紙にキャリブレーション用の読み取りパターンに相当する画像を出力する。ここでは、図4の第2の画像データ処理装置4におけるフィルタ処理部50、色変換部51、及びプリンタγ補正部54等では、特に変換は行わない。
読取装置1はセットされたこの原稿をスキャンすることで得る原稿の濃淡情報に基づき、RGBのデジタル画像データを出力する。読取装置1は、図1(b)に示した3色(RGBに相当する波長)のLED光源と光電変換素子で構成されるCIS(コンタクトイメージセンサー)、A/Dコンバータ、及びこれら駆動させる駆動回路を具備し、3色のLED光源を順次に点灯させ、セットされた原稿を線順次に読み取ることで得る原稿の濃淡情報から、RGB各8ビットのデジタルの画像データを生成し出力する。
この際、図3の第1の画像データ処理装置2は、デジタルの画像データに対し、読取装置1の機構上(照度歪み等)発生するシェーディング補正や読取りムラ補正などを行う。変倍処理部34はCMYK画像データのサイズ(解像度)を、プロッタ装置の再現性能に従ってサイズ(解像度)変換を行う。本実施形態では特に変換は行わない。
画像処理装置全体を制御するコントローラ40は、前述した図11に示すようなACCパターン21に対するRGB画像データ(スキャナ読取値)に対し、出力される読取値(読取領域内のRGB各値の平均値)を取得する。このようにして得られたRGBのACC読取値を図12に示す。
図12は、ACC読取値とACC出力パターンの対応を説明する図の一例である。ACC出力パターンとはプロッタエンジンへの書き込み値である。図12によれば、ACC出力パターンに対するACC読取値(プロッタRawγ出力濃度に相当)が得られる。
キャリブレーションで使うプロセスカラーのCMYK毎に図12の設定を行い、プロッタのRawγ特性として保持する。本実施形態では、以下に示す予め設定したスキャナ色度補正向けγターゲットデータが0でない版を使う。また、本実施形態では、写真再現(領域)用のACCパターン21を用いたキャリブレーション(スキャナ色度補正)について説明する。
<スキャナ色度補正γターゲットの取得>
濃度補正部260は、読取条件に応じたスキャナ色度補正で参照されるγターゲット(主成分の読取値)を取得する。以下のパラメータ設定例の場合、補正対象のCISスキャナ総合分光感度特性の差を検出するために抽出したシアンのACCパターン21に対してのみ処理を行う例となる。すなわち、シアンのACCパターン21を抽出する。シアンを抽出するのは後述するように光源の波長に対しフラット(平坦)な領域を有するためである。
〔スキャナ色度補正ACC向けγターゲットデータ例〕
<TABLE>γターゲット(CIS読取用)
<RGB_K> 0,
<RGB_C> 80,
<RGB_M> 0,
<RGB_Y> 0,
<スキャナ色度補正用γ補正値の算出>
コントローラ40は、以上のように算出したrawγ特性とスキャナ色度補正ACC向けγターゲットデータに対するスキャナ色度補正用γ補正値を求める。コントローラ40は、オペレータが設定した記録紙に対応するCMYK毎に、以下に示すようなスキャナRGB読取値で設定されたγターゲット(目標濃度に相当)を取得する。
この入出力特性データは、図4に示す階調処理部55が扱うCMYKデータ(各色8ビット)入力に対するプロッタの出力濃度(スキャナの読取値に換算)に相当する。スキャナ色度補正用γ補正値は、プリンタ向けキャリブレーションにおけるACCターゲット値(濃度)からγ補正値を算出する演算と同様の処理となる。
なお、スキャナ色度補正用γ補正値を算出する際、各ACCターゲット色に対応するACC読取値は以下のようになる。
ACCターゲット色:Black → ACC読み取り色成分:Green
ACCターゲット色:Cyan → ACC読み取り色成分:Red
ACCターゲット色:Magenta → ACC読み取り色成分:Green
ACCターゲット色:Yellow → ACC読み取り色成分:Blue
前述のスキャナ色度補正ACC向けγターゲットデータが0でない版のCMYKデータ(基準値と現在値)ごとに以上の処理を行い、コントローラ40はスキャナ色度補正(基準値)用γ補正値及びスキャナ色度補正(現在値)用γ補正値として保持する。現在値とは、色補正対象のスキャナ読取に関するデータで、基準値とは、総合分光感度特性がTYPICALのスキャナ読取に関するデータを示す。
<スキャナベクタ補正値の算出>
スキャナ色度補正(基準値)用γ補正値及びスキャナ色度補正(現在値)用γ補正値から、以下のようにスキャナ色度補正用スキャナベクタ補正値を算出する。
〔使用するデータ〕
・スキャナ色度補正(基準値)用γ補正値、スキャナ色度補正(現在値)用γ補正値 (C,M,Y,K)
・スキャナ色度補正LDデータ (C,M,Y,K)
・スキャナベクタ補正値(補正テーブル) (C_R,C_G,C_B,M_R,M_G,M_B,Y_R,Y_G,Y_B,K_R,K_G,K_B)
コントローラ40は、スキャナ色度補正(基準値)用γ補正値及びスキャナ色度補正(現在値)用γ補正値の差分をLD参照値として算出する。このLD参照値は、基準となる総合分光感度特性を有する読取装置で予め規定した濃度の単色(例えば、シアン版)を読み取った読取値(RGB)と同じ濃度の単色(シアン版)を補正対象のスキャナで読み取ったスキャナ読取値(RGB)の差分(つまり総合分光感度特性の差)を示すものである。
LD参照値 = スキャナ色度補正(現在値)用γ補正値 − スキャナ色度補正(基準値)用γ補正値
そして、LD参照値を以下に示す各LD(0〜10)に設定された値と比較して、スキャナベクタ補正入力値を算出する。なお、スキャナ読取値との差とスキャナの総合分光感度特性に相関性がない(実施形態において0設定している)色成分については、以降の補正処理を実施しない。
〔スキャナ色度補正LDデータ(パラメータ)設定例〕
<LD_C>スキャナ色度補正LDデータ(C入力用)
( LD0 LD1 LD2 LD3 LD4 LD5 LD6 LD7 LD8 LD9 LD10 )
<C_R> 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0,
<C_G> -30, -20, -15, -10, -5, 0, 2, 4, 6, 8, 10,
<C_B> 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0, 0,
このパラメータ設定例は、予め定めた画像濃度を有するシアンのスキャナ読取におけるG成分の差を、スキャナ総合分光感度特性(G成分)の差として抽出して、影響する色領域に対する色補正パラメータを補正する例となる。
なお、スキャナ色度補正LDデータは、スキャナ補正対象となるスキャナ読取条件(CCD、CISなど)に応じて、
LD0 ≦ LD1 ≦ LD2 ≦ LD3 ≦ LD4 ≦ LD5 ≦ LD7 ≦ LD8 ≦ LD9 ≦ LD10
となるようなパラメータが設定される。
LD5にはスキャナ特性(TYPICAL)に相当するLD値(予め規定した濃度の単色パターンの読取値)、LD0及びLD10には、総合分光感度特性ばらつきが上下限のスキャナ特性から得られるLD値(予め規定した濃度の単色パターンの読取値)が設定される。
このLD(0〜10)設定値と前述のように算出したLD参照値の大小関係から、スキャナベクタパラメータテーブルを探索し、色相(色成分)毎にスキャナベクタ補正値を算出する。
〔スキャナベクタ補正パラメータ(テーブル)設定例〕
表1はACCパターン21の読み取りによるキャリブレーションのスキャナ色度補正パラメータの設定例を示す。表1にはLD0〜10に対し、各スキャナベクタの補正値が登録されている。LD5が基準の(TYPICALの)LDデータであるが基準はどこでもよい。
図13に示すように、濃度補正部260はスキャナベクタ補正パラメータ(テーブル)を参照して、以下の処理を行い、色相(色成分)毎のスキャナベクタ補正値を算出する。図13は、濃度補正部260がスキャナベクタ補正値を算出する手順を示すフローチャート図の一例である。
・ステップ1
LD参照値がLD(0〜10)データに対して、どの点の間にあるのかを探索する。
LDデータ :Ldn (nはn番目のLDデータかを示す)
LD参照値 :Ald

LD参照値と探索したLDデータの関係は以下のようになる。
Ldn-1 < Ald ≦ Ldn
・ステップ2
Ldn-1とLdnに対して設定されたスキャナベクタ補正パラメータから線形補間により、LD参照値(Ald)に対応する色相(色成分)毎のスキャナベクタ補正値を求める。
スキャナベクタ補正パラメータ:Scv_Tn (n番目のLDデータに対するスキャナベクタ補正パラメータ)
補正後のスキャナベクタ補正値 :Scv' (スキャナ色度補正に用いるスキャナベクタ補正値)
Ldn - Ldn-1 ≦ 0 のとき、
Scv' = 0
Ldn - Ldn-1 > 0 のとき、
Scv' = ((Scv_Tn - Scv_Tn-1)/(Ldn - Ldn-1)) * ( Ald - Ldn-1 ) + Scv_Tn-1
コピースタート時までに算出しておいた補正値を、スキャナ色度補正ACC向けγターゲットデータに関連した前述のスキャナベクタ(入力色パラメータ)へ加算した上で、上記したマスキング係数算出の演算を実施して色相領域毎のマスキング係数を算出してレジスタへの設定を行う。
また、このスキャナベクタに対する補正は、読取方式として選択されたスキャナ読取条件(読取方式、原稿種類)に対応して、以下のように算出した係数を乗じた補正値をスキャナベクタに加算するものとする。
Scv" = Scv' ×(α/255)
こうすることで、読取方式や原稿種類等のスキャナ読取条件によって変化するLED光源の総合分光感度特性ばらつきにより生じるスキャナ読取値の違いを補正して、高精度に色変換(原稿とのカラーマッチング)することができる。
α:スキャナ読取条件(読取方式、原稿種類)に応じた補正係数(0〜510)
<<色調整用に抽出するプロセスカラー及び抽出される色成分>>
また、本実施形態における読取装置1の色調整用に抽出するプロセスカラー(CMY)に対する画像データの色成分としては、補正対象とする読取装置1の総合分光感度特性ばらつき範囲内において、単調増加後に最大値を取って単調減少する色成分(RGB)が抽出される。例えば図14ではG成分が抽出される。読取装置1の単色の各光源は急峻に変化するので、光源特性のわずかな変化が読取値に影響する。本実施形態では、単調増加又は単調減少しながら最大値を取る色成分が抽出されるので、読取装置1のスキャナ特性の個体差や経時変化を補正して、色変換(読取原稿と測色的にカラーマッチング)することができる。
図14は、ACCパターン(シアン)の分光特性及びスキャナ総合分光感度特性の一例を示す図である。読取装置1は、図14に示すような、読取装置1のRGB総合分光感度(光源と色フィルタ特性で決定)ばらつき特性とプロッタ出力(この例ではシアン単色で形成したACCパターン21)の分光反射率を有する。ここでは、シアン単色で形成した高濃度のACCパターン21に対するG成分のスキャナ読取値が、補正対象の読取装置1のG成分のばらつきに対する色調整用に抽出される。
図14に示すようにシアンのプロセスカラーの濃度変化に対しては分光特性が変化しているが、R成分(第2の色成分)の波長付近ではシアンの同じ濃度の読取値が波長に対し変化しない。
また、この色調整で用いるプロッタのプロセスカラー(CMY)出力は変動するため、コントローラ40は、前述のとおり色調整前に濃度補正を実施した出力濃度(スキャナ読取値)に補正する。この場合についても、プロセスカラー(CMY)単色の出力濃度差を抽出でき、さらに補正対象とする読取装置1の総合分光感度特性ばらつき範囲内において、同じ濃度のプロセスカラー(CMY)に対する画像データが変化しない色成分(RGB)をCMYの濃度補正用に抽出する。
例えば、図14に示すようなスキャナのRGB総合分光感度(主は光源と色フィルタ特性で決定)ばらつき特性とプロッタ出力(この例ではシアン単色で形成したACCパターン21)の分光反射率を有する画像処理装置100においては、シアン単色で形成したACCパターン21に対するR成分のスキャナ読取値が、前述の色調整で用いるシアン単色の濃度検出(濃度補正)用に抽出される。これは、図14において、総合分光感度特性がばらつき範囲内において、R成分の特性がシフトしても、その周波数域におけるシアンの分光反射率特性がフラットで、分光反射率とスキャナの総合分光感度特性の積分値で求まる同じシアンの画像濃度の読取値は変化しないためである。
つまり、プロッタ装置9が固定ならプロッタ装置9が形成するプロセスカラー(CMY)単色の出力濃度に対応する分光反射率特性が変わらないため、印刷された単色プロセスカラーのスキャナ読取値(基準スキャナとの読取値の差)を検出することで、総合分光感度特性のばらつき(例えば、RGB総合感度のピーク周波数のシフト量)を推定することができる。また、その読取装置1によるカラー読取の差が影響する色領域に対するスキャナ出力用の色変換パラメータを高精度に調整することが可能となる。
<全体の動作>
図15は、画像処理装置100の動作手順を示すフローチャート図の一例である。図15の処理は読取装置1のキャリブレーションをユーザが行うとスタートする。
S10:まず、プロッタ装置9はプロセスカラー(CMY)単色のACCパターン21を記録紙に形成して出力する。このACCパターン21は測色されていない(管理されていない)ACCパターン21である。換言するとCMYKがそれぞれどの程度出ているか分からない。
S20:次に、読取装置1が記録紙のプロセスカラー(CMY)単色のACCパターン21を読み取る。例えば、シアンを読み取るものとし、そのうちのR成分を取得する。
S30:コントローラ40はスキャナ読取値に異常があるか否かを判定する。スキャナ読取値の異常判定は、例えばCMYのそれぞれを検知できパッチ数が所定数(17個)有るかどうかなどにより判定される。
S130:スキャナ読取値に異常がある場合、コントローラ40はNGの評価結果を操作部130に出力し、エラーハンドリング処理としてスキャナ色度補正を中止する。
S40:スキャナ読取値に異常がない場合、図12に示したようなRawγ特性を算出する。
S50:次に、コントローラ40の濃度補正部260は色度補正用γターゲットを取得する。図16は、Rawγ特性を用いた色度補正用γ補正値の算出を説明する図の一例である。色度補正用γターゲットは例えば図14で平坦部を有するシアンの濃度である。シアンのスキャナ読取値のうち予め決まっている所定の濃度のパッチデータを取得する。このスキャナ色度補正用γターゲットから図12のACC読取値(Rawγ特性)を使って、リニアデータを経由し、色度補正用γ補正値を算出する。
S60:図16の第2象限に示すように、濃度補正部260は色度補正用γターゲットに対応するR成分の色度補正用γ補正値を算出する。図17は、R成分の色度補正用γ補正値の算出を説明する図の一例である。色度補正用γターゲットが分かっているので、色度補正用γ補正値を算出できる。なお、図17のACC読取値(Rawγ特性)は予め作成されているものとする。
S70:次に、濃度補正部260は色度補正用γ補正値に対応するG成分の色度補正用γ補正値を算出する。図18は、G成分の色度補正用γ補正値の算出を説明する図の一例である。このように、R成分のγ補正値(色度補正用γ補正値)からG成分の色度補正用γ補正値を算出することが特徴の1つとなっている。これは、上記のようにR成分の波長域でシアンの濃度がフラットなため、読取装置1の光源のR成分の波長がばらついてもシアンの濃度データに対するR成分のスキャナ読取値は影響をほとんど受けないためである。なお、図18のACC読取値(Rawγ特性)は予め作成されているものとする。
S80:次に、濃度補正部260は、スキャナベクタ補正値を算出する。ACC読取補正値を算出したので、基準値との差分を算出する。すなわち、以下の式からLD参照値を算出する。
LD参照値 = スキャナ色度補正(現在値)用γ補正値 − スキャナ色度補正(基準値)用γ補正値
スキャナ色度補正(現在値)用γ補正値はステップS70で算出したACC読取補正値に相当する。また、スキャナ色度補正(基準値)用γ補正値は、基準となる読取装置1が予め規定した濃度のシアンのパッチを読み取った際のG成分である。
S90:これによりLD参照値が分かるので、色度ばらつき推定部250はスキャナベクタを補正する。すなわち、LD参照値で決まった表1のLD0〜LD10のいずれかのスキャナベクタ補正値を線形補間し、補正後のスキャナベクタ補正値(Scv')を算出する。また、好ましくは計数αで補正したScv"を算出する。
S100:色相分割マスキング部230は、スキャナベクタ行列を算出する。すなわち、式(1)の左辺にプリンタベクタを設定した行列を算出する。
S110:色相分割マスキング部230は、スキャナベクタ逆行列を算出する。すなわち、式(1)の右辺にスキャナベクタ補正値で補正されたスキャナベクタを設定した行列を作り、この行列の逆行列を算出する。
S120:次に、色相分割マスキング部230は、ステップS100の行列とS110の逆行列の積を算出することで、色変換用マスキング係数を算出する。この色変換用マスキング係数によりスキャナベクタがプリンタベクタに補正されるため、カラーイメージスキャナを構成する部品の特性ばらつき、及び、経時変化があっても、記録紙に形成される画像データの読取特性を補正できる。
以上のように、本実施形態では、色管理されていないACCパターンを用いても、総合分光特性のばらつきが低減されたγ補正が可能になる。
<その他の適用例>
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施形態を用いて説明したが、本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、図5などの構成例は、読取装置1による処理の理解を容易にするために、主な機能に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって本発明が制限されることはない。また、読取装置1の処理は、処理内容に応じてさらに多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割することもできる。
また、コントローラ40はネットワーク上に存在してもよい。この場合、読取装置1が読み取ったACCパターンの読取値はサーバに送信され、サーバがACCパターンの読取値を用いて色変換用マスキング係数を算出する。
また、上記の実施形態では、画像処理装置100の処理を説明したが、情報処理装置が色変換を行い、色変換後の画像データを画像処理装置100が記録紙に出力してもよい。この場合、情報処理装置はプログラムを実行して図15のような処理を実行する。なお、情報処理装置としてはPC16やサーバなどがある。
また、上記の実施形態ではスキャナなどの読取装置1の分光特性の補正について説明したが、CCDカメラやCMOSカメラなどの分光特性の補正に適用してもよい。
なお、スキャナγ補正部210は画像データ取得手段の一例であり、濃度補正部260は濃度補正手段の一例であり、色度ばらつき推定部250及び/又は色相分割マスキング部230は色調整手段の一例である。
40 コントローラ
100 画像処理装置
210 スキャナγ補正部
220 彩度地肌調整部
230 色相分割マスキング部
240 3D−LUT色変換部
250 色度ばらつき推定部
260 濃度補正部
特許4607723号公報

Claims (5)

  1. 読取装置が読み取った原稿に基づいて色調整を行う画像処理装置であって、
    記録紙に形成された階調パターンを前記読取装置が読み取って生成した画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記読取装置の総合分光感度特性ばらつきによりプロセスカラーの読取値が変化する色成分を前記画像データから抽出して、該色成分の読取値を基準濃度に補正する濃度補正手段と、
    前記基準濃度に補正された前記色成分の読取値と、読取装置の基準となる読取値との差分に基づいて該色成分の色調整をする色調整手段と、を有し、
    前記濃度補正手段は、プロセスカラーの濃度変化に対しては前記画像データの読取値が変化し、同じ濃度のプロセスカラーに対する前記画像データの読取値が変化しない波長を有する第2の色成分を抽出し、前記第2の色成分のRawγ特性で前記プロセスカラーの予め定められた濃度の読取値をγ変換し、
    さらに、前記濃度補正手段が抽出した前記色成分のRawγ特性で、前記第2の色成分のRawγ特性でγ変換された読取値をγ変換することで前記基準濃度に補正する、ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記濃度補正手段が抽出する前記色成分は、補正対象とする読取装置の総合分光感度特性ばらつき範囲内において、単調増加後に最大値を取って単調減少する色成分であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記色調整手段は、前記差分によって定まる補正値に、前記読取装置の読取方式又は原稿種類を含む読取条件に応じた係数を乗じ、前記係数が乗じられた補正値を前記画像データに加算することで色調整する請求項1又は2に記載の画像処理装置。
  4. 読取装置が読み取った原稿に基づいて色調整を行う画像処理装置の画像処理方法であって、
    画像データ取得手段が、記録紙に形成された階調パターンを前記読取装置が読み取って生成した画像データを取得するステップと、
    濃度補正手段が、前記読取装置の総合分光感度特性ばらつきによりプロセスカラーの読取値が変化する色成分を前記画像データから抽出して、該色成分の読取値を基準濃度に補正するステップと、
    色調整手段が、前記基準濃度に補正された前記色成分の読取値と、読取装置の基準となる読取値との差分に基づいて該色成分の色調整をするステップと、
    前記濃度補正手段が、プロセスカラーの濃度変化に対しては前記画像データの読取値が変化し、同じ濃度のプロセスカラーに対する前記画像データの読取値が変化しない波長を有する第2の色成分を抽出し、前記第2の色成分のRawγ特性で前記プロセスカラーの予め定められた濃度の読取値をγ変換するステップと、
    さらに、前記濃度補正手段が抽出した前記色成分のRawγ特性で、前記第2の色成分のRawγ特性でγ変換された読取値をγ変換することで前記基準濃度に補正するステップと、
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
  5. 読取装置が読み取った原稿に基づいて色調整を行う情報処理装置を、
    記録紙に形成された階調パターンを前記読取装置が読み取って生成した画像データを取得する画像データ取得手段と、
    前記読取装置の総合分光感度特性ばらつきによりプロセスカラーの読取値が変化する色成分を前記画像データから抽出して、該色成分の読取値を基準濃度に補正する濃度補正手段と、
    前記基準濃度に補正された前記色成分の読取値と、読取装置の基準となる読取値との差分に基づいて該色成分の色調整をする色調整手段、として機能させ、
    前記濃度補正手段は、プロセスカラーの濃度変化に対しては前記画像データの読取値が変化し、同じ濃度のプロセスカラーに対する前記画像データの読取値が変化しない波長を有する第2の色成分を抽出し、前記第2の色成分のRawγ特性で前記プロセスカラーの予め定められた濃度の読取値をγ変換し、
    さらに、前記濃度補正手段が抽出した前記色成分のRawγ特性で、前記第2の色成分のRawγ特性でγ変換された読取値をγ変換することで前記基準濃度に補正するプログラム。
JP2016133775A 2016-07-05 2016-07-05 画像処理装置、画像処理方法、プログラム Active JP6753178B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016133775A JP6753178B2 (ja) 2016-07-05 2016-07-05 画像処理装置、画像処理方法、プログラム
US15/637,106 US10129440B2 (en) 2016-07-05 2017-06-29 Image processing apparatus, image processing method, and recording medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016133775A JP6753178B2 (ja) 2016-07-05 2016-07-05 画像処理装置、画像処理方法、プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018007123A JP2018007123A (ja) 2018-01-11
JP6753178B2 true JP6753178B2 (ja) 2020-09-09

Family

ID=60911269

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016133775A Active JP6753178B2 (ja) 2016-07-05 2016-07-05 画像処理装置、画像処理方法、プログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US10129440B2 (ja)
JP (1) JP6753178B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10769095B2 (en) * 2016-07-20 2020-09-08 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus
JP6947021B2 (ja) 2017-12-27 2021-10-13 株式会社リコー 画像処理方法、画像処理装置および画像処理システム
JP6988512B2 (ja) * 2018-01-24 2022-01-05 株式会社リコー 分光特性取得装置、画像形成装置、画像形成システム
JP7010131B2 (ja) 2018-04-24 2022-01-26 株式会社リコー 色検査装置、画像形成装置、色検査方法およびプログラム
JP7070036B2 (ja) * 2018-04-25 2022-05-18 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 診断システム、画像処理装置およびプログラム
JP2020088545A (ja) * 2018-11-21 2020-06-04 株式会社リコー 画像形成装置、色校正方法及び色校正プログラム
JP2021013149A (ja) * 2019-07-09 2021-02-04 キヤノン株式会社 画像処理システム、画像処理装置とその制御方法、及びプログラム

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3679139B2 (ja) 1993-12-29 2005-08-03 株式会社リコー カラー画像変換装置
JPH08294014A (ja) 1995-02-20 1996-11-05 Ricoh Co Ltd 画像処理装置
US7003176B1 (en) 1999-05-06 2006-02-21 Ricoh Company, Ltd. Method, computer readable medium and apparatus for converting color image resolution
JP2002262007A (ja) 2001-03-01 2002-09-13 Canon Inc スキャナのキャリブレーション装置及び方法、記憶媒体並びにプログラム
JP4607723B2 (ja) 2005-01-19 2011-01-05 株式会社リコー 画像形成装置
JP4684030B2 (ja) 2005-07-06 2011-05-18 株式会社リコー 画像処理装置及び画像処理方法
JP2007081747A (ja) 2005-09-13 2007-03-29 Ricoh Co Ltd 画像処理装置
JP2007080178A (ja) 2005-09-16 2007-03-29 Ricoh Co Ltd 画像処理装置
JP2007116272A (ja) 2005-10-18 2007-05-10 Ricoh Co Ltd 画像処理装置
JP2007257401A (ja) 2006-03-24 2007-10-04 Ricoh Co Ltd 画像処理装置
JP2008193409A (ja) 2007-02-05 2008-08-21 Ricoh Co Ltd 画像処理装置
JP4925933B2 (ja) 2007-06-12 2012-05-09 株式会社リコー 画像処理方法及び画像処理装置
JP2009225114A (ja) * 2008-03-17 2009-10-01 Ricoh Co Ltd 画像処理装置
JP2015119209A (ja) 2013-12-16 2015-06-25 株式会社リコー 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US20180013924A1 (en) 2018-01-11
US10129440B2 (en) 2018-11-13
JP2018007123A (ja) 2018-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6753178B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラム
US20110310446A1 (en) Image forming apparatus, color adjustment method, and computer program product
KR102323909B1 (ko) 화상 처리 장치, 화상 처리 방법, 및 기억 매체
US20070030499A1 (en) Color processing method and apparatus
US8619349B2 (en) Profile creation method, profile creation apparatus and image processing apparatus for performing color conversion using a profile
US8243308B2 (en) Image processing apparatus for setting image quality mode and processing image data based on supplemental information
JP6947021B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置および画像処理システム
US8284447B2 (en) Image processing apparatus and profile generating method
US10834292B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and non-transitory computer-readable storage medium
JP2010166506A (ja) 画像出力装置、画像出力方法、画像出力プログラム及び記録媒体
US10091398B2 (en) Image processing apparatus capable of setting characteristic information for converting target image data
JP2018157413A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
JP2011045052A (ja) 画像処理装置
JP2017157971A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム
US10897557B2 (en) Image forming apparatus performing color calibrating by reading a plurality of patterns of different colors
JP2007195015A (ja) 色変換装置、色変換方法および色変換プログラム
JP2016178401A (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP5790151B2 (ja) 色変換テーブルの作成方法、作成装置およびコンピュータプログラム
JP6350877B2 (ja) 画像形成装置
JP2010278768A (ja) 画像形成装置、及び画像処理方法
JP2021197717A (ja) 画像処理装置、および、コンピュータプログラム
US7616343B2 (en) Image data conversion apparatus, image forming apparatus, image data conversion method and program
JP4974072B2 (ja) 画像処理装置
JP2009272772A (ja) 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、及びコンピュータプログラム
JP2014236477A (ja) 画像処理システム、画像処理装置および画像処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190417

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200324

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200519

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200721

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200803

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6753178

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151