JP2007195015A - 色変換装置、色変換方法および色変換プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】入力される画像データの表色空間に対応して再現性のよい色変換を実現しつつ、用意する色変換プロファイルの数を抑えることを目的とする。
【解決手段】sRGB表色空間の画像データ13bを色変換するにあたり、同画像データ13bの色修正を予め行っておくことにより、画像データ13bをaRGB表色空間の画像データに変換できるため、色変換LUT13cを用いて色変換を行うことができる。さらに、aRGB表色空間の色域に近づくように色修正されるため、本来、aRGB表色空間の色域調整を行うために作成された色変換LUT13cを用いて色変換を行っても、aRGB表色空間とsRGB表色空間との色域の差によって色変換後のCMYK画像データの色域に不具合が生じることが防止できる。
【選択図】図3
【解決手段】sRGB表色空間の画像データ13bを色変換するにあたり、同画像データ13bの色修正を予め行っておくことにより、画像データ13bをaRGB表色空間の画像データに変換できるため、色変換LUT13cを用いて色変換を行うことができる。さらに、aRGB表色空間の色域に近づくように色修正されるため、本来、aRGB表色空間の色域調整を行うために作成された色変換LUT13cを用いて色変換を行っても、aRGB表色空間とsRGB表色空間との色域の差によって色変換後のCMYK画像データの色域に不具合が生じることが防止できる。
【選択図】図3
Description
この発明は、色変換装置、色変換方法および色変換プログラムに関する。
プリンタやディスプレイのような画像出力機器においてはハードウェア等の要求から出力できる色域が限られており、画像データを出力する場合には、入力画像と出力画像の色域を調整する必要であった(例えば、特許文献1、参照)。
プリンタにおいてはコンピュータが扱う表色空間からインク色の表色空間に変換する色変換を行う必要があり、この色変換を行う際に色域の調整も併せて行うことが一般的である。すなわち、インク表色空間への変換を行う色変換プロファイルが色域調整も考慮して作成されており、プリンタが使用できる表色空間に収まるようにインク表色空間への色変換が行うことが一般的に行われている。
特開2003−44255号公報
プリンタにおいてはコンピュータが扱う表色空間からインク色の表色空間に変換する色変換を行う必要があり、この色変換を行う際に色域の調整も併せて行うことが一般的である。すなわち、インク表色空間への変換を行う色変換プロファイルが色域調整も考慮して作成されており、プリンタが使用できる表色空間に収まるようにインク表色空間への色変換が行うことが一般的に行われている。
近年、ユーザーの要求に応じて画像データの各画素の色を表現する表色空間が選択できるアプリケーションやデジタルカメラ等の画像入力機器が提供されている。例えば、表色空間としてAdobeRGB(AdobeはAdobe systems社の登録商標)を適用した場合には、色域を広く使用することができる。このように入力される画像データの表色空間が選択され得る場合、上述した色変換プロファイルを入力画像の表色空間ごとに用意しておかなければならないという課題があった。例えば、sRGB(StandardRGB:IEC国際標準規格)の画像データとAdobeRGBの画像データが入力される場合にも、それぞれに対して色変換プロファイルを用意する必要があった。一方、表色空間が異なる画像データを同一の色変換プロファイルによって色変換することも考えられるが、不適切な色域調整が行われることにより、色の再現性が劣化するという問題があった。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、入力される画像データの表色空間に対応して再現性のよい色変換を実現しつつ、用意する色変換プロファイルの数を抑えた色変換装置、色変換方法および色変換プログラムを提供することを目的とする。
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、入力される画像データの表色空間に対応して再現性のよい色変換を実現しつつ、用意する色変換プロファイルの数を抑えた色変換装置、色変換方法および色変換プログラムを提供することを目的とする。
こうした目的を達成するため、請求項1にかかる発明では、色変換プロファイルにおいて第1表色空間と第2表色空間との対応関係が規定される。この色変換プロファイルを参照することにより、上記第1表色空間の座標によって各画素の色が表現された画像データを第2表色空間の座標によって各画素の色が表現された画像データに変換することができる。ただし、第1表色空間と第2表色空間互いに色域が異なるため、上記色変換プロファイルにおいてはこれらの色域の差異を調整するように第1表色空間と第2表色空間との対応関係が規定される。従って、上記色変換プロファイルを参照して色変換を行うことにより、第1表色空間と第2表色空間との色域調整を同時に行うことができる。
表色空間判別手段は上記画像データ取得手段にて取得した当該画像データの表色空間を判別する。例えば、画像データのヘッダに添付された添付情報等から当該画像データの表色空間がどのようなものであるかを判別することができる。色変換手段は、当該画像データの表色空間が上記第1表色空間であると判別された場合に、当該画像データを上記色変換プロファイルを参照して上記第2表色空間の画像データに変換する。一方、当該画像データの表色空間が上記第1表色空間とは色域が異なる第3表色空間であると判別された場合には、色修正手段が修正プロファイルを参照して当該画像データを一旦修正する。そして、第2色変換手段が上記色修正手段にて修正された当該画像データを上記色変換プロファイルを参照して上記第2表色空間の画像データに変換する。
かかる構成によれば、上記第1表色空間と第3表色空間のいずれの画像データが入力された場合でも、上記色変換プロファイルを使用して色変換を行うことができ、入力され得る画像データの表色空間ごとに色変換プロファイルを用意する必要はない。また、上記第1表色空間と上記第3表色空間とでは色域が異なるため、上記色変換プロファイルを使用して色変換する際に、一方の色域調整が不適切となる。すなわち、上記色変換プロファイルは上記第1表色空間の画像データに対して適切な色域調整を行うように作成されており、これとは色域が異なる上記第3表色空間の画像データに対しては適切な色域調整を行うことができない。そこで、上記色変換プロファイルによって色変換を行う前に、予め修正プロファイルを参照して修正しておくことにより、同色変換プロファイルによって適正に色域調整が行われるようにすることができる。
また、請求項2にかかる発明では、上記修正手段における修正後の画像データの色域が上記第1表色空間の色域と略同等となるように修正前後の対応関係が規定されるため、上記第1変換プロファイルにて上記第1表色空間の色域を前提とした色域調整を行ったとしても、色がずれることはない。
さらに、請求項3にかかる発明では、上記修正プロファイルにおいては、特定の色相角において彩度が最大となる最大点の修正量が最大修正量として規定される。そして、上記最大点と修正対象の色の明度を比較し、これらの明度差が大きくなるほど小さくなる1以下の補正係数を上記最大修正量に乗算することにより修正対象の色の修正量が規定される。すなわち、特定の色相角において明度が最大となる最大点において修正量が最大となり、同最大点から明度がずれるほど修正量が小さくなる。
さらに、請求項4にかかる発明では、上記修正プロファイルにおいては、特定の色相角において彩度が最大となる最大点の修正量が最大修正量として規定される。そして、上記最大点と修正対象の色の彩度を比較し、これらの彩度差が大きくなるほど小さくなる1以下の補正係数を上記最大修正量に乗算することにより修正対象の色の修正量が規定される。すなわち、特定の色相角において彩度が最大となる最大点において修正量が最大となり、同最大点から彩度がずれるほど修正量が小さくなる。
また、請求項5にかかる発明では、上記修正プロファイルにおいては、上記最大点と修正対象の色の彩度を比較し、これらの彩度差が大きくなるほど上記補正係数が小さくなるが、同彩度差が所定の閾値を上回る場合に同補正係数を0とする。すなわち、上記最大点と修正対象の色との彩度差が所定の基準よりも大きい場合には、修正を行わないようにすることができる。
さらに、請求項6にかかる発明でも、特定の色相角において彩度が最大となる最大点の修正量が最大修正量として規定される。そして、上記最大点と修正対象の色の色相を比較し、これらの色相角差が大きくなるほど小さくなる1以下の補正係数を上記最大修正量に乗算することにより修正対象の色の修正量が規定される。すなわち、特定の色相角において彩度が最大となる最大点において修正量が最大となり、同最大点から色相角がずれるほど修正量が小さくなる。
また、請求項7にかかる発明では、上記最大修正量が上記第1表色空間と上記第3表色空間の色域の差と上記第1表色空間と上記第2表色空間の色域の差に基づいて設定される。すなわち、上記第1表色空間と上記第2表色空間と上記第3表色空間の色域の差に基づいて、上記第3表色空間の画像データを上記第1表色空間の色域を考慮しつつ上記第3表色空間の色域に適合するように修正することができる。
さらに、請求項8にかかる発明では、明度のみについての上記修正量が規定されるため、他の彩度や色相は修正されない。従って、彩度や色相は元の画像データの値を維持することができる。
さらに、請求項8にかかる発明では、明度のみについての上記修正量が規定されるため、他の彩度や色相は修正されない。従って、彩度や色相は元の画像データの値を維持することができる。
むろん、以上の発明は、装置のみならず、請求項9のような色変換方法によって実現することも可能であるし、請求項10のように上記方法に従った処理を実行する色変換プログラムによって実現することも可能である。また、本発明にかかる装置、方法、プログラムは単独で実施される場合もあるし、ある機器に組み込まれた状態で他の装置、方法、プログラムとともに実施されることもあるなど、発明の思想としてはこれに限らず、各種の態様を含むものであり、適宜、変更可能である。例えば、本発明の色変換処理を行った毛結果を利用して、印刷装置にて印刷を実行させる印刷装置や印刷制御装置においても本発明が実現できることは言うまでもない。
さらに、本発明のプログラムを記録した記録媒体として提供することも可能である。このプログラムの記録媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。また、一次複製品、二次複製品などの複製段階については全く問う余地無く同等である。さらに、一部がソフトウェアであって、一部がハードウェアで実現されている場合においても発明の思想において全く異なるものではなく、一部を記録媒体上に記憶しておいて必要に応じて適宜読み込まれるような形態のものとしてあってもよい。また、必ずしも全部の機能を単独のプログラムで実現するのではなく、複数のプログラムにて実現させるようなものであってもよい。この場合、各機能を複数のコンピュータに実現させるものであればよい。
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施形態について説明する。
(1)コンピュータの構成:
(2)印刷処理の流れ:
(3)修正LUTにおける修正量の決定:
(1)コンピュータの構成:
(2)印刷処理の流れ:
(3)修正LUTにおける修正量の決定:
(1)コンピュータの構成:
図1は、本発明の色変換装置としてのコンピュータの概略構成を示している。同図において、コンピュータ10には、内部バス10aによって接続されたCPU11とRAM12とHDD13とUSBインターフェイス(I/F)14と入力機器インターフェイス(I/F)15とビデオインターフェイス(I/F)16とが備えられており、HDD13には各種プログラムデータ13aと複数の画像データ13bと色変換LUT13cと色修正LUT13dとが記憶されている。CPU11は、このプログラムデータ13aを読み出して、同プログラムデータ13aに基づいた処理をRAM12をワークエリアとして利用しながら実行する。USBインターフェイス(I/F)14にはプリンタ20が接続されており、入力機器インターフェイス15にはマウス40およびキーボード50が接続されている。さらに、ビデオインターフェイス(I/F)16にはディスプレイ60が接続されている。
図1は、本発明の色変換装置としてのコンピュータの概略構成を示している。同図において、コンピュータ10には、内部バス10aによって接続されたCPU11とRAM12とHDD13とUSBインターフェイス(I/F)14と入力機器インターフェイス(I/F)15とビデオインターフェイス(I/F)16とが備えられており、HDD13には各種プログラムデータ13aと複数の画像データ13bと色変換LUT13cと色修正LUT13dとが記憶されている。CPU11は、このプログラムデータ13aを読み出して、同プログラムデータ13aに基づいた処理をRAM12をワークエリアとして利用しながら実行する。USBインターフェイス(I/F)14にはプリンタ20が接続されており、入力機器インターフェイス15にはマウス40およびキーボード50が接続されている。さらに、ビデオインターフェイス(I/F)16にはディスプレイ60が接続されている。
図2は、コンピュータ10にて実行されるプログラムのソフトウェア構成を示している。同図において、プリンタドライバPが図示しないオペレーティングシステム(O/S)上にて実行されている。プリンタドライバPは、画像データ取得部P1と表色空間判別部P2と解像度変換部P3と色変換部P4と色修正部P5とハーフトーン処理部P6と印刷データ生成部P7とから構成されている。
画像データ取得部P1は、O/S上で実行されている他のアプリケーションから画像データを受け取ったり、HDD13に格納されている画像データ13bを取得したりする。本実施形態においては、アプリケーションはAdobeRGB(以下、本明細書においてaRGBと表記するものとする。)表色空間やsRGB表色空間におけるRGB色座標(以下、本明細書においてそれぞれRaGaBa,RsGsBsと表記するものとする。)によって各画素の色が表現された画像データを出力することが可能となっている。従って、HDD13には各画素の色がaRGB表色空間かsRGB表色空間のいずれかで表現された画像データ13bが混在する。なお、各画素の色がRaGaBa値で表現された画像データ13bを単にaRGB表色空間の画像データ13bというものとし、各画素の色がRsGsBs値で表現された画像データ13bを単にsRGB表色空間の画像データ13bというものとする。
画像データ13bは各画素の色信号が格納されるボディと当該画像データ13bの付帯的な情報を格納するヘッダとから構成されており、当該画像データがどの表色空間であるかという表色空間情報はこのヘッダに格納されている。画像データ取得部P1は、アプリケーションの印刷実行指示に応じてアプリケーションやHDD13から画像データ13bを取得する。
表色空間判別部P2は、画像データ取得部P1が取得した画像データ13bのヘッダを解析し、当該画像データ13bの表色空間が本発明の第1表色空間に相当するaRGB表色空間か本発明の第3表色空間に相当するsRGB表色空間のいずれかであるかを判定する。例えば、画像データ13bがaRGB表色空間をサポートするデジタルスチルカメラによって撮像されたものである場合には、表色空間判別部P2は当該画像データ13bがaRGB表色空間の画像データ13bであると判別する。
解像度変換部P3は、印刷する際の画像の大きさや解像度に適合するように、元の画像データ13bのサイズを調整する。例えば、元の画像データ13bの大きさが印刷画像よりも小さい場合には拡大処理を行い、同画像データ13bの大きさが印刷画像よりも大きい場合には縮小処理を行う。拡大縮小を行うにあたっては、適宜、補間や間引きを行う。
色変換部P4は画像データ13bがaRGB表色空間の画像データであるか、色修正部P5によって修正された画像データである場合には、色変換LUT13cを参照して当該画像データ13bを本発明の第2表色空間に相当するCMYK表色空間の画像データに変換する。なお、本実施形態においてプリンタ20はインクジェット方式を採用しており、インク色としてC(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)K(ブラック)を使用している。色変換部P4が画像データ13bをCMYK表色空間へと色変換することにより、プリンタ20にて使用するCMYKインクの使用量を特定することが可能となり、プリンタ20にて画像データ13bに対応する印刷画像を出力することが可能となる。
色修正部P5は画像データ13bがsRGB表色空間の画像データであれば、色修正LUT13dを参照して当該画像データ13bを修正する。色修正LUT13dは修正前後の色信号値の対応関係を規定したテーブルであり、本発明の色修正プロファイルに相当する。色修正換LUT13dの詳細については後述する。色修正部P5が修正した画像データ13bは色変換部P4によって色変換される。
ハーフトーン処理部P6は、色変換によって得られたCMYK表色空間の画像データ13bを取得し、ハーフトーン処理を行う。ハーフトーン処理においては、CMYK表色空間の画像データ13bに基づいて、CMYKの各インク色についてインク滴を吐出させるか否かを特定するハーフトーンデータを作成する。例えば、誤差拡散法やディザ法等を適用することができる。また、プリンタ20にて複数の大きさのインク滴を吐出することが可能な場合には、インク吐出の可否と併せて、吐出する場合のインク滴の大きさも特定したハーフトーンデータを生成する。印刷データ生成部P7はプリンタ20における印刷順にハーフトーンデータを並べ替え、順次プリンタ20が処理可能な形式の印刷データを生成する。
(2)印刷処理の流れ:
図3は、プリンタドライバPが実行する印刷処理の流れを示している。まず、ステップS100においては、画像データ取得部P1が画像データ13bを取得する。ステップS110においては、解像度変換部P3は、元画像の画像データ13bと印刷画像の大きさを取得し、これらの相対比から得られたサイズ変換比に応じて画像データ13bのサイズ変換を実行する。
図3は、プリンタドライバPが実行する印刷処理の流れを示している。まず、ステップS100においては、画像データ取得部P1が画像データ13bを取得する。ステップS110においては、解像度変換部P3は、元画像の画像データ13bと印刷画像の大きさを取得し、これらの相対比から得られたサイズ変換比に応じて画像データ13bのサイズ変換を実行する。
ステップS120においては、表色空間判別部P2が画像データ13bのヘッダを解析し、当該画像データ13bの表色空間がaRGB表色空間かsRGB表色空間のいずれかであるかを判定する。ステップS130においては、画像データ13bがaRGB表色空間かsRGB表色空間のいずれかであるかによって処理を分岐させる。画像データ13bがaRGB表色空間の画像データである場合には、ステップS140にて当該画像データ
13bを色変換する。
13bを色変換する。
具体的には、色変換部P4は色変換LUT13cを参照して画像データ13bを各画素の色がCMYK値で表現されるCMYK表色空間の画像データに変換する。色変換LUT13cには、RaGaBa値の代表グリッドに対応するCMYK値が対応づけられているため、適宜補間演算を行いつつ、各画素が有する任意のRaGaBa値に対応するCMYK値を特定することができる。全ての画素についてCMYK値が特定できると、画像データ13bがCMYK表色系の画像データに変換されたこととなる。色変換LUT13cでは、基本的にはRaGaBa値とCMYK値との等色対応が規定されているが、厳密には、略等色関係を維持しつつaRGB表色空間とプリンタ20が再現可能な色域との色域調整が行われるような対応関係が規定されている。
図4は、aRGB表色空間の色域とプリンタ20が再現可能な色域を比較している。同図において、aRGB表色空間の色域とプリンタ20が再現可能な色域をL*a*b*表色空間にて示しており、同色域をL*軸およびRed(赤:b*=0)軸を含むように切断した平面断面を示している。本実施形態においては、a*値が大きくなる高彩度領域において、プリンタ20が表現可能な色域よりもaRGB表色空間の色域が高明度L*側に広くなっている。このような場合、色域調整を行うことなく高彩度かつ高明度領域の赤色を再現しようとすると、実際に印刷用紙上に再現される色が飽和してしまい、同領域の赤色の階調性が失われることとなる。また、本実施形態において彩度が高くなるほど、双方の色域の差が大きくなり、彩度が最も高くなる最大点Oaにおいて色域の差が最も大きくなっている。
一般的に入力側のaRGB表色空間の色域の方が出力側のプリンタ20の色域よりも広い領域においては、同領域において色抑圧を行うことにより、プリンタ20の色域に収まるように色域を調整する。反対に入力側のaRGB表色空間の色域の方が出力側のプリンタ20の色域よりも狭い領域においては、同領域において色伸長を行うことにより、プリンタ20の色域を広く利用するように色域を調整する。図4の例においては、L*a*b*表色空間における色域調整量を矢印のベクトルkによって示しており、同ベクトルkによって主として明度L*が下方修正されるように色域調整を行っていることが示されている。彩度が低下するほど色域の差が小さくなるため、最大点Oaについての調整量が最大となり、彩度が低下するほど徐々に調整量が小さくなっている。
図5は、色変換LUT13c作成の流れを模式的に示している。まず、aRGB表色空間の設計仕様に基づいてaRGB表色空間における各RaGaBa値に対応するL*a*b*を算出する。これにより、aRGB表色空間の色域もL*a*b*表色空間にて特定することができる。一方、プリンタ20にて任意のCMYK値に対応するカラーパッチ(色見本)の印刷を行い、L*a*b*表色空間における同カラーパッチの測色値を取得する。これにより、プリンタ20におけるCMYK表色空間とL*a*b*表色空間との対応関係を得ることができる。以上によって、L*a*b*表色空間を介してaRGB表色空間とCMYK表色空間との対応関係を得ることができるため、aRGB表色空間とCMYK表色空間と付けを行うことが可能となる。
しかしながら、プリンタ20が再現できる色域とaRGB表色空間の色域とが異なっているため、L*a*b*表色空間においてガマットマッピングを行った上で、略等色関係が成立するRaGaBa値とCMYK値との対応関係を特定する。具体的には、図4において示したように、例えば高彩度の赤色についてはベクトルkが示すように主として明度L*が下方修正されるよう、ガマットマッピングが行われる。そして、代表的なRaGaBa値とCMYK値との対応関係をテーブルに記述することにより、色変換LUT13cを作成する。なお、ここではガマットマッピングを行う非機器依存空間としてL*a*b*表色空間を適用したがXYZ表色空間等の他の表色空間にてガマットマッピングを行うようにしてもよい。以上のようにして作成された色変換LUT13cを参照して画像データ13bを色変換することにより、色域調整を行いつつCMYK表色空間の画像データに色変換を行うことが可能となる。
一方、画像データ13bがsRGB表色空間の画像データである場合には、色修正部P5がステップS150にて当該画像データ13bを修正する。具体的には、色修正部P5は色修正LUT13dを参照してsRGB表色空間の画像データ13bのRsGsBs値をそれぞれ修正する。なお、本明細書において色修正LUT13dを参照して修正された修正後の色の色座標をRmGmBmと表記するものとする。
色修正LUT13dにおいては、修正前のRsGsBs値と修正後のRmGmBm値の対応関係が色修正LUT13dに規定されている。なお、すべてのRsGsBs値の組み合わせについて対応する修正後のRmGmBm値を規定してもよいが、代表的なRsGsBs値に対応する修正後のRmGmBm値を規定し、補間演算によって修正後のRmGmBm値を算出するようにしてもよい。修正後のRmGmBm値はaRGB表色空間における座標を表している。従って、色修正LUT13dを参照して色修正を行うことにより、sRGB表色空間の画像データ13bをaRGB表色空間の画像データに変換することができる。
図6は、aRGB表色空間の色域とsRGB表色空間の色域とプリンタ20が再現可能な色域を図4と同様の断面にて比較している。同図において、Red(赤:b*=0)軸上の高彩度領域において、プリンタ20が表現可能な色域よりもsRGB表色空間の色域が高明度L*側に広くなっている。また、色空間の設計上、高彩度領域においてaRGB表色空間の色域の方がsRGB表色空間よりも高明度L*側に広くなっている。sRGB表色空間において彩度が最も高くなる最大点Osにおいて、aRGB表色空間の色域とプリンタ20が表現可能な色域との差が最も大きくなっており、彩度が低下するほど色域の差が小さくなっている。
図6においては、色修正LUT13dによって修正されるRsGsBs値の修正量をベクトルhによって示している。ベクトルhによって色域の外縁付近の色の明度L*が上方修正され、sRGB表色空間の色域に収まっていたRsGsBs値が、sRGB表色空間の色域の外側、かつ、aRGB表色空間の色域の内側のL*a*b*値に対応するRmGmBm値に修正されることが示されている。このようにすることにより、sRGB表色空間の画像データ13bの色域がaRGB表色空間と略同等となるように同画像データ13bを修正することができる。また、ベクトルhはa*軸方向の成分を有しておらず、L*と平行とされている。すなわち、修正前のRsGsBs値と修正後のRmGmBm値では彩度が一致しており、色修正LUT13dによる修正を行っても彩度を維持することができる。sRGB表色空間において彩度が最も高くなる最大点Osにおいて、aRGB表色空間との色域の差が最も大きいため、最大点Osに関するベクトルhが最も大きくなっている。この最大点Osについての修正量を最大修正量というものとする。
なお、上記においてはRed(赤:b*=0)軸上の修正態様を示したが、他の色相においてはaRGB表色空間とsRGB表色空間とプリンタ20が再現できる色域との関係が異なることも考えられる。例えば、Green(赤:b*=0)軸上の高彩度領域においてはsRGB表色空間の色域の方がaRGB表色空間の色域よりも高明度側に大きくなり、sRGB表色空間の色域がaRGB表色空間と略同等となるように修正するために明度L*を下方修正する必要がある。このように、第1表色空間(本実施形態においてaRGB表色空間)の色域と第3表色空間(本実施形態においてsRGB表色空間)の色域と第2表色空間(本実施形態においてプリンタ20が再現できるCMYK表色空間)の色域との関係は、各表色空間の変動によって変動するし、注目する色領域によっても変動するため、これらの関係に応じて適切な修正量や修正方向を設定しておくことが望ましい。
図7は、色修正LUT13d作成の流れを模式的に示している。はじめにsRGB表色空間の設計仕様に基づいてsRGB表色空間における各RsGsBs値に対応するL*a*b*値を算出する。これにより、sRGB表色空間の色域もL*a*b*表色空間にて特定することができる。次に、各RsGsBs値に対応するL*a*b*値を修正する。ここでは、sRGB表色空間の色域の外縁付近のRsGsBs値に対応するL*a*b*値がaRGB表色空間の色域の外縁付近に位置するようにL*a*b*値が修正される。すなわち、sRGB表色空間の色域の外縁付近のRsGsBs値がaRGB表色空間の色域の外縁付近のL*a*b*値と対応づけられるように修正される。図6に示す例では、高彩度の赤色がベクトルhで示される明度L*の修正を受け、aRGB表色空間の色域の外縁付近に修正されることとなる。
なお、ここにおける修正量の決定については後に詳述する。次に、aRGB表色空間において修正後のL*a*b*値に対応する色座標をRmGmBm値として特定する。aRGB表色空間とL*a*b*表色空間との対応関係はaRGB表色空間の設計仕様によって特定することができるため、aRGB表色空間において修正後のL*a*b*値に対応する色座標をRmGmBm値として特定することができる。以上の処理を行うことにより、もとのRsGsBs値に対応するaRGB表色空間のRmGmBm値を特定することができ、これらの対応関係を記述することにより色修正LUT13dを作成することができる。
ステップS150にて色修正部P5が色修正を行うと、次に色修正された画像データ13bを色変換部P4が色変換LUT13cを参照して色変換を行う。これにより、sRGB表色空間の画像データ13bについても色変換を行い、当該画像データ13bに対応するCMYK表色空間の画像データを得ることができる。図6においては、色修正LUT13dによって修正されるL*a*b*表色空間における修正量をベクトルhによって表しているとともに、色変換LUT13cによって色域調整される際の修正量もベクトルkによって表している。このベクトルhとベクトルkを対比すると、もとのsRGB表色空間の色域の外縁付近に位置する色のRsGsBs値に対応するL*a*b*値がステップS150の色修正にてaRGB表色空間の外縁付近まで修正(ベクトルh)され、さらにステップS140の色変換にてプリンタ20が表現可能な色域の外縁付近に修正(ベクトルk)されることとなる。すなわち、もとのsRGB表色空間の色域の外縁付近に位置する色に対応するL*a*b*値を、色変換後の表色空間においても色域の外縁付近に位置させることができ、プリンタ20が表現可能な色域を広く使用することができる。
ここで、ステップS150にて色修正を行わないと、ベクトルhによる色修正がされないで、色変換にてベクトルkにて色域調整がされることとなる。すると、図6において、もともとsRGB表色空間の色域の外縁付近にある赤色のRsGsBs値が、プリンタ20が表現可能な色域よりも大幅に内側に修正された上でCMYK値への等色変換が行われることとなる。この場合、プリンタ20が表現可能な色域の外縁付近が使用されないこととなり、印刷画像の色域が制限されることとなる。
本実施形態のように、sRGB表色空間の画像データ13bの色修正を予め行っておくことにより、画像データ13bをaRGB表色空間の画像データに変換できるため、色変換LUT13cを用いて色変換を行うことができる。さらに、本来、aRGB表色空間の色域に近づくように色修正が行われているため、aRGB表色空間の色域調整を行うために作成された色変換LUT13cを用いて色変換を行っても、aRGB表色空間とsRGB表色空間との色域の差によって色変換後のCMYK画像データの色域に不具合が生じることが防止できる。
従って、プリンタ20の色域を無駄なく利用することができるとともに、プリンタ20の色域外のCMYK画像データによって色の飽和等の不具合が発生することが防止できる。また、sRGB表色空間の画像データ13bのための色変換LUTを個別に用意する必要がないため、色変換LUT作成の手間を省くことができる。例えば、sRGB表色空間の以外の新たな表色空間の画像データ13bが入力される場合には、当該新たな表色空間の色域を修正しつつaRGB表色空間の画像データに変換する色修正LUTを用意しておけば、共通の色変換LUT13cを使用して色変換を行うことができる。
以上のように、ステップS140にて色変換が完了すると、同色変換にて得られたCMYK表色空間の画像データ13bに対してハーフトーン処理部P6がハーフトーン処理を行い、さらに印刷データ生成部P7が印刷データに変換する処理を行う。これにより、プリンタ20に対して印刷データを出力することができ、同印刷データに基づいてプリンタ20が実際に印刷を行うことができる。
(3)修正LUTにおける修正量の決定:
図8は、修正LUT13dにおける修正量を決定する処理の流れを示している。なお、ここではRed(赤:b*=0)軸周辺の色の修正量を決定する処理を例に挙げて説明する。ステップS200にてsRGB表色空間の色域内において最も彩度が大きいRed軸上のL*a*b*値を最大点Osとして検出する。図6には最大点Osが図示されており、L*a*b*表色空間において最大点Osの座標とaRGB表色空間の色域とを比較することができる。ステップS200では、最大点Osと彩度が同じとなるaRGB表色空間の色域のRed軸上の最外縁PをL*a*b*表色空間において特定し、最外縁Pの明度L*から最大点Osの明度Lo *を減算することにより、明度差ΔL*を算出する。図6においては、最外縁Pの明度L*の方が最大点Osの明度Lo *よりも大きいため、明度差ΔL*は正の数として算出される。
図8は、修正LUT13dにおける修正量を決定する処理の流れを示している。なお、ここではRed(赤:b*=0)軸周辺の色の修正量を決定する処理を例に挙げて説明する。ステップS200にてsRGB表色空間の色域内において最も彩度が大きいRed軸上のL*a*b*値を最大点Osとして検出する。図6には最大点Osが図示されており、L*a*b*表色空間において最大点Osの座標とaRGB表色空間の色域とを比較することができる。ステップS200では、最大点Osと彩度が同じとなるaRGB表色空間の色域のRed軸上の最外縁PをL*a*b*表色空間において特定し、最外縁Pの明度L*から最大点Osの明度Lo *を減算することにより、明度差ΔL*を算出する。図6においては、最外縁Pの明度L*の方が最大点Osの明度Lo *よりも大きいため、明度差ΔL*は正の数として算出される。
ステップS210においては、最大点Osに関する修正量、すなわち最大修正量Moを決定する。具体的には、sRGB表色空間の色域の外縁にある最大点OsがaRGB表色空間の色域の外縁のやや内側に修正されるように明度L*の最大修正量Moを決定する。ステップS200においては、sRGB表色空間の色域とaRGB表色空間の色域との差を意味する明度差ΔL*が算出されているため、この明度差ΔL*よりやや小さい最大修正量Moを最大点Osの明度Lo *に加算することにより、最大点OsがaRGB表色空間の色域の外縁のやや内側に修正することができる。例えば、0.5〜1.0程度の係数を明度差ΔL*に乗算することにより最大修正量Moを算出してもよい。
最大修正量Moを決定するとステップS220にて、補正量を決定する対象色TのRsGsBs値を取得し、同RsGsBs値に対応するLt *at *bt *値を特定する。ステップS230では、下記式(1)によって明度に基づく補正係数α1を算出する。
なお、図6に示すように上記式(1)のLw *はsRGB表色空間における最大明度(白色の明度)を示し、Lb *は最小明度(黒色の明度)を示している。
なお、図6に示すように上記式(1)のLw *はsRGB表色空間における最大明度(白色の明度)を示し、Lb *は最小明度(黒色の明度)を示している。
ステップS250においては、対象色TのLt *at *bt *値の色相角θtと最大点Ooの色相角θo(Redの色相角)とを算出し、下記式(3)によって色相角θt *,θo *に基づく補正係数α3を算出する。
以上のようにして補正係数α1,α2,α3を算出すると、ステップS260にて下記式(4)によって対象の色に関する補正量Mを算出する。
以上のようにして補正係数α1,α2,α3を算出すると、ステップS260にて下記式(4)によって対象の色に関する補正量Mを算出する。
修正量Mが算出できると、対象色Tの明度Lt *が(Lt *+M)となるように修正を行う。すなわち、彩度および色相を維持しつつ明度のみを修正する。以上により、対象色Tに対応する修正後の(Lt *+M)at *bt *値が特定でき、同(Lt *+M)at *bt *値に対応するRaGaBa値も特定することができる。そして、このRaGaBa値と対象色TのRsGsBs値とを対応づけることにより、修正LUT13dにおける対応関係を得ることができる。例えば、対象色TをsRGB表色空間を均等に網羅する代表グリッド上にシフトさせていくことにより、sRGB表色空間の全体にわたってRsGsBs値とRaGaBa値との対応関係を特定することができ、補間処理に好適な修正LUT13dを作成することができる。
図9は、補正係数α1,α2,α3の大きさと対象色Tの座標との関係を模式的に示している。上記式(1)においては、最大点Osの明度Lo *と対象色Tの明度Lt *との明度差に基づいて0〜1の補正係数α1が算出され、最大点Osの明度Lo *と対象色Tの明度Lt *との明度差が小さいほど補正係数α1が1に近い値となる。最大点Osの明度Lo *と対象色Tの明度Lt *との明度差が大きいほど補正係数α1が小さい値となり、対象色Tの明度Lt *が最大Lw *または最小Lb *となったとき補正係数α1が0となる。
上記式(2)においては、最大点Osの明度Lo *と対象色Tの明度Lt *との彩度差に基づいて0〜1の補正係数α2が算出され、最大点Osの彩度Co *と対象色Tの彩度Ct *との彩度差が小さいほど補正係数α2が1に近い値となる。一方、最大点Osの彩度Co *と対象色Tの彩度Ct *との彩度差が大きいほど補正係数α1が小さい値となり、対象色Tの彩度Ct *が最大点Osの彩度Co *の40%を閾値とし、同閾値以下となったとき補正係数α2が0となる。従って、対象色Tの彩度Ct *が最大点Osの彩度Co *の40%以下となるとき、上記式(4)によって当該対象色Tの修正量Mは0となり、当該対象色Tについては修正されないこととなる。
上記式(3)においては、最大点Osの色相角θo *と対象色Tの色相角θt *との差に基づいて0〜1の補正係数α3が算出され、最大点Osの色相角θo *と対象色Tの色相角θt *との差が小さいほど補正係数α3が1に近い値となる。一方、最大点Osの色相角θo *と対象色Tの色相角θt *との差が大きいほど補正係数α3が小さい値となり、対象色Tの色相角θt *がRed軸からπ/3以上ずれるとき、補正係数α3が0となる。
上記式(1)〜(3)によれば、対象色Tの修正量Mは、最大点Osの最大修正量Moを最大として、対象色Tの色が最大点Osからずれるほど小さくさせられる。本実施形態のsRGB表色空間とaRGB表色空間のRed軸付近においては、彩度の最大点Osにおいて色域の差が最も大きくなるため、上記式(1)〜(3)によって算出される補正係数α1,α2,α3を修正量に作用させるのが好適である。例えば、sRGB表色空間とaRGB表色空間のGreen軸付近においても、彩度の最大点Osにおいて色域の差が最も大きくなるため、上記式(1)〜(3)を使用するのが好適である。ただし、上述したようにGreen軸付近においてはsRGB表色空間の方がaRGB表色空間よりも高明度側に色域が広いため、RGB表色空間の色域とaRGB表色空間の色域との差を意味する明度差ΔL*は負の数となる。従って、最大修正量Moや修正量Mも負の数として算出され、Green軸付近においては明度が下方修正されることとなる。
本実施形態においては、明度のみが修正され色相や彩度は維持されるため、入力したsRGB表色空間の画像データ13bから実際にプリンタ20から印刷された印刷画像の色相や彩度がずれることを抑制することができる。従って、色の再現性のよい色変換を実現することができる。なお、本実施形態において色修正プロファイルはテーブル(色修正LUT13d)として提供されたが、ステップS150にて色修正を行う際に上記式(1)〜(3)等の演算を行うようにしてもよい。上記式(1)〜(3)の演算は非常に簡易であるため、色修正プロファイルを関数によって定義することにより、処理負担を増大させることなく記憶容量を抑えることができる。
10…コンピュータ(色変換装置),10a…内部バス,11…CPU,12…RAM,13…HDD,13a…プログラムデータ,13b…画像データ,13c…色変換LUT,13d…色修正LUT,14…USBI/F,15…入力機器I/F,16…ビデオI/F,20…プリンタ,40…マウス,50…キーボード,60…ディスプレイ,P…プリンタドライバ,P1…画像データ取得部,P2…表色空間判定部,P3…解像度変換部,P4…色変換部,P5…色修正部,P6…ハーフトーン処理部,P7…印刷データ生成部
Claims (10)
- 互いに色域が異なる第1表色空間と第2表色空間との対応関係を規定した色変換プロファイルを参照して、上記第1表色空間の座標によって各画素の色が表現された画像データを第2表色空間の座標によって各画素の色が表現された画像データに変換する色変換装置において、
上記画像データを取得する画像データ取得手段と、
上記画像データ取得手段にて取得した当該画像データの表色空間を判別する表色空間判別手段と、
当該画像データの表色空間が上記第1表色空間であると判別されたとき、当該画像データを上記色変換プロファイルを参照して上記第2表色空間の画像データに変換する色変換手段と、
当該画像データの表色空間が上記第1表色空間とは色域が異なる第3表色空間であると判別されたとき、修正プロファイルを参照して当該画像データを修正する色修正手段と、
上記色修正手段にて修正された当該画像データを上記色変換プロファイルを参照して上記第2表色空間の画像データに変換する第2色変換手段とを具備することを特徴とする色変換装置。 - 上記修正プロファイルにおいては、
上記色修正手段における修正後の画像データの色域が上記第1表色空間の色域と略同等となるように修正前後の対応関係が規定されることを特徴とする請求項1に記載の色変換装置。 - 上記修正プロファイルでは、
特定の色相角において彩度が最大となる最大点の修正量が最大修正量として規定されるとともに、
上記最大点と修正対象の色との明度差が大きくなるほど小さくなる1以下の補正係数を上記最大修正量に乗算することにより当該色の修正量が規定されることを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の色変換装置。 - 上記修正プロファイルでは、
特定の色相角において彩度が最大となる最大点の修正量が最大修正量として規定されるとともに、
上記最大点と修正対象の色との彩度差が大きくなるほど小さくなる1以下の補正係数を上記最大修正量に乗算することにより当該色の修正量が規定されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の色変換装置。 - 上記修正プロファイルでは、
上記最大点と修正対象の色との彩度差が所定の閾値を上回る場合に上記補正係数が0とされることを特徴とする請求項4に記載の色変換装置。 - 上記修正プロファイルでは、
特定の色相角において彩度が最大となる最大点の修正量が最大修正量として規定されるとともに、
上記最大点と修正対象の色との色相角差が大きくなるほど小さくなる1以下の補正係数を上記最大修正量に乗算することにより当該色の修正量が規定されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の色変換装置。 - 上記最大修正量は、
上記第1表色空間と上記第3表色空間の色域の差、および、上記第1表色空間と上記第2表色空間の色域の差に基づいて設定されることを特徴とする請求項3から請求項6のいずれかに記載の色変換装置。 - 上記修正プロファイルでは、
明度のみについての上記修正量が規定されることを特徴とする請求項3から請求項7のいずれかに記載の色変換装置。 - 互いに色域が異なる第1表色空間と第2表色空間との対応関係を規定した色変換プロファイルを参照して、上記第1表色空間の座標によって各画素の色が表現された画像データを第2表色空間の座標によって各画素の色が表現された画像データに変換する色変換方法において、
色変換対象の画像データの表色空間を判別し、
当該画像データの表色空間が上記第1表色空間であると判別されたとき、当該画像データを上記色変換プロファイルを参照して上記第2表色空間の画像データに変換し、
当該画像データの表色空間が上記第1表色空間とは色域が異なる第3表色空間であると判別されたとき、修正プロファイルを参照して当該画像データを修正し、さらに修正された当該画像データを上記色変換プロファイルを参照して上記第2表色空間の画像データに変換することを特徴とする色変換方法。 - 互いに色域が異なる第1表色空間と第2表色空間との対応関係を規定した色変換プロファイルを参照して、上記第1表色空間の座標によって各画素の色が表現された画像データを第2表色空間の座標によって各画素の色が表現された画像データに変換する機能をコンピュータに実行させる色変換プログラムにおいて、
上記画像データを取得する画像データ取得機能と、
上記画像データ取得機能にて取得した当該画像データの表色空間を判別する表色空間判別機能と、
当該画像データの表色空間が上記第1表色空間であると判別されたとき、当該画像データを上記色変換プロファイルを参照して上記第2表色空間の画像データに変換する色変換機能と、
当該画像データの表色空間が上記第1表色空間とは色域が異なる第3表色空間であると判別されたとき、修正プロファイルを参照して当該画像データを修正する色修正機能と、
上記色修正機能にて修正された当該画像データを上記色変換プロファイルを参照して上記第2表色空間の画像データに変換する第2色変換機能とをコンピュータに実行させることを特徴とする色変換プログラム。
Priority Applications (1)
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JP2006012308A JP2007195015A (ja) | 2006-01-20 | 2006-01-20 | 色変換装置、色変換方法および色変換プログラム |
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WO2017188080A1 (ja) * | 2016-04-26 | 2017-11-02 | シャープ株式会社 | フィールドシーケンシャル画像表示装置および画像表示方法 |
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2006
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