JP2008078737A - 画像処理装置、画像処理方法、及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】明度又は輝度補正によって画像出力装置の色域を無駄にすることを抑制し、その色域を最大限活かす明度補正を行う画像処理装置を提供する。
【解決手段】画像処理装置100は、入力データ1を色域圧縮を行うための色空間へと変換する第1色変換部2と、画像出力装置の色域情報を保持している色域情報保持部3と、入力データと画像出力装置の色域情報に基づき主に明度又は輝度に関する色補正を行う色補正部4と、色補正部4によって色補正されたデータを画像出力装置の色域情報に基づき主に彩度を圧縮する彩度圧縮部5と、色域圧縮部7、すなわち色補正部4と彩度圧縮部5によって色域を圧縮されたデータを画像形成装置に依存した画像形成用データに変換するための第2色変換部6を有している。
【選択図】図1
【解決手段】画像処理装置100は、入力データ1を色域圧縮を行うための色空間へと変換する第1色変換部2と、画像出力装置の色域情報を保持している色域情報保持部3と、入力データと画像出力装置の色域情報に基づき主に明度又は輝度に関する色補正を行う色補正部4と、色補正部4によって色補正されたデータを画像出力装置の色域情報に基づき主に彩度を圧縮する彩度圧縮部5と、色域圧縮部7、すなわち色補正部4と彩度圧縮部5によって色域を圧縮されたデータを画像形成装置に依存した画像形成用データに変換するための第2色変換部6を有している。
【選択図】図1
Description
本発明は、画像処理装置に関し、さらに詳しくは、入力されるカラー画像データに対し、画像出力装置の色域情報に応じた色補正処理を行って画像出力する画像処理装置及びその方法に関するものである。
一般に、電子写真、インクジェットプリンタ等の色再現範囲は、テレビジョンやCRTディスプレイ、液晶ディスプレイ等の色再現範囲に比べて狭く、従来から、入力カラー画像が有する色再現範囲と出力装置の色再現範囲とが異なる場合には、両者を補正する多くの色補正方法が採用されている。これらの色補正では、色のみの補正はRGBの各データや色相の調整、明るさやコントラストの補正は輝度もしくは明度の調整が行われる。
明るさやコントラストの補正に関しては特許文献1に、輝度調整すべき入力画像データの各画素の輝度値と、その画素全ての入力輝度範囲とを算出し、入力輝度範囲と予め用意された出力デバイスの輝度範囲とを比較し、入力輝度範囲が出力対象の出力デバイスの輝度範囲と合っていない場合に、入力画像データの全画素の輝度値を出力デバイスの輝度範囲に合わせて、かつ入力画像データの各画素の彩度が大きいほど輝度調整量が小さくなるように輝度調整量を補正し、その輝度調整量を用いて入力画像データの各画素の輝度値を調整する輝度調整方法が開示されている。
明るさやコントラストの補正に関しては特許文献1に、輝度調整すべき入力画像データの各画素の輝度値と、その画素全ての入力輝度範囲とを算出し、入力輝度範囲と予め用意された出力デバイスの輝度範囲とを比較し、入力輝度範囲が出力対象の出力デバイスの輝度範囲と合っていない場合に、入力画像データの全画素の輝度値を出力デバイスの輝度範囲に合わせて、かつ入力画像データの各画素の彩度が大きいほど輝度調整量が小さくなるように輝度調整量を補正し、その輝度調整量を用いて入力画像データの各画素の輝度値を調整する輝度調整方法が開示されている。
また、特許文献2には、取得したRGB表色系の画像データを、Lab表色系の画像データに変換し、次に補正パラメータ算出部が、変換されたLab表色系の画像データにおける明度情報であるL成分に基づき補正パラメータを算出し、算出された補正パラメータに基づき、明度補正部が画像メモリから取得したLab表色系の画像データにおけるL成分に明度補正処理を行う画像処理装置について開示されている。
さらに、特許文献3には、予め用意されているプリンタプロファイルを呼び出し、プリンタプロファイル(RGBもしくはYMCKプロファイル)でRGBあるいはYMCKの画像データをHLS空間のデータに変換し、HLS空間でRGBデータをH(色相)、L(明度)、S(彩度)に分解し、これらのHLSのうち明度Lについて外部操作により明度を調整し、その明度調整はガンマ調整、平行直線による調整、スプライン曲線による補正に分かれ、これら3つの処理を総合して調整後の明度L’を設定し、明度調整が終了すると調整後の明度L’とHLS空間のデータに変換した色相及び彩度とを総合し、HL’S空間からRGB(CMYK)に変換してプリンタプロファイルを作成する画像処理方法が開示されている。
特開2004−336655公報
特開2004−96199公報
特開2005−64727公報
さらに、特許文献3には、予め用意されているプリンタプロファイルを呼び出し、プリンタプロファイル(RGBもしくはYMCKプロファイル)でRGBあるいはYMCKの画像データをHLS空間のデータに変換し、HLS空間でRGBデータをH(色相)、L(明度)、S(彩度)に分解し、これらのHLSのうち明度Lについて外部操作により明度を調整し、その明度調整はガンマ調整、平行直線による調整、スプライン曲線による補正に分かれ、これら3つの処理を総合して調整後の明度L’を設定し、明度調整が終了すると調整後の明度L’とHLS空間のデータに変換した色相及び彩度とを総合し、HL’S空間からRGB(CMYK)に変換してプリンタプロファイルを作成する画像処理方法が開示されている。
しかしながら、特許文献1に開示されている従来技術は、画像出力装置の色域形状が考慮されていないため、輝度調整により、入力画像データが色域内部に入り込んでしまい、画像出力装置の色域を無駄にしてしまうといった問題がある。
また、特許文献2に開示されている従来技術も、入力データのL成分に基づいて補正パラメータを算出しており、画像出力装置の色域の形状を考慮していないため、特許文献1と同様、画像出力装置の色域が活かせないといった問題がある。
また、特許文献3に開示されている従来技術は、ユーザや設計者が好みの明度に調整することが可能であるが、ユーザや設計者には画像出力装置の形状が分からないため、これも同様に、画像出力装置の色域が十分に活かせない可能性がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、明度又は輝度補正によって画像出力装置の色域を無駄にすることを抑制し、その色域を最大限活かす明度補正を行う画像処理装置を提供することを目的とする。
また、特許文献2に開示されている従来技術も、入力データのL成分に基づいて補正パラメータを算出しており、画像出力装置の色域の形状を考慮していないため、特許文献1と同様、画像出力装置の色域が活かせないといった問題がある。
また、特許文献3に開示されている従来技術は、ユーザや設計者が好みの明度に調整することが可能であるが、ユーザや設計者には画像出力装置の形状が分からないため、これも同様に、画像出力装置の色域が十分に活かせない可能性がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、明度又は輝度補正によって画像出力装置の色域を無駄にすることを抑制し、その色域を最大限活かす明度補正を行う画像処理装置を提供することを目的とする。
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、入力カラー画像信号を明度成分又は輝度成分を含む中間カラー画像信号に変換する色変換手段を備え、該色変換手段により変換された中間カラー画像信号をカラー画像出力装置による画像形成用の画像信号に変換する画像処理装置において、前記中間カラー画像信号及び前記カラー画像出力装置の色域情報に基づき、前記カラー画像出力装置の色域外の中間カラー画像信号が前記カラー画像出力装置の色域内に入り込まないように前記中間カラー画像信号の明度又は輝度の補正を行う色補正手段を備えたことを特徴とする。
請求項2は、前記色補正手段は、カラー画像出力装置の色域内の中間カラー画像信号については明度補正を行わないと共に、色域外の中間カラー画像信号については、前記カラー画像出力装置の色域情報に基づき、線形もしくは非線形式で与えられる明度補正の補正量を制限することを特徴とする。
請求項3は、前記色補正手段は、前記カラー画像出力装置の色域内の中間カラー画像信号については線形もしくは非線形式で与えられる明度補正を行うと共に、色域外の中間カラー画像信号ついては、前記カラー画像出力装置の色域情報に基づき、前記線形もしくは非線形式で与えられる明度補正の補正量を制限することを特徴とする。
請求項2は、前記色補正手段は、カラー画像出力装置の色域内の中間カラー画像信号については明度補正を行わないと共に、色域外の中間カラー画像信号については、前記カラー画像出力装置の色域情報に基づき、線形もしくは非線形式で与えられる明度補正の補正量を制限することを特徴とする。
請求項3は、前記色補正手段は、前記カラー画像出力装置の色域内の中間カラー画像信号については線形もしくは非線形式で与えられる明度補正を行うと共に、色域外の中間カラー画像信号ついては、前記カラー画像出力装置の色域情報に基づき、前記線形もしくは非線形式で与えられる明度補正の補正量を制限することを特徴とする。
請求項4は、前記カラー画像出力装置の色域情報は、明度又は輝度及び色相方向に各々等間隔に区切った各区間毎の最高彩度、及びブラックポイント及びホワイトポイントの少なくとも明度又は輝度により定義されることを特徴とする。
請求項5は、入力カラー画像信号を明度成分又は輝度成分を含む中間カラー画像信号に変換する色変換工程を含み、前記中間カラー画像信号をカラー画像出力装置による画像形成用の画像信号に変換する画像処理方法において、前記中間カラー画像信号及び前記カラー画像出力装置の色域情報に基づき、前記カラー画像出力装置の色域外の中間カラー画像信号が前記カラー画像出力装置の色域内に入り込まないように前記中間カラー画像信号の明度又は輝度の補正を行う色補正工程を備えたことを特徴とする。
請求項6は、入力カラー画像信号を明度成分又は輝度成分を含む中間カラー画像信号に変換する色変換手順を含み、前記中間カラー画像信号をカラー画像出力装置による画像形成用の画像信号に変換するためのプログラムを記録した記録媒体であって、前記中間カラー画像信号及び前記カラー画像出力装置の色域情報に基づき、前記カラー画像出力装置の色域外の中間カラー画像信号が前記カラー画像出力装置の色域内に入り込まないように前記中間カラー画像信号の明度又は輝度の補正を行う色補正手順をコンピュータに実行させるプログラムを記録したことを特徴とする。
請求項5は、入力カラー画像信号を明度成分又は輝度成分を含む中間カラー画像信号に変換する色変換工程を含み、前記中間カラー画像信号をカラー画像出力装置による画像形成用の画像信号に変換する画像処理方法において、前記中間カラー画像信号及び前記カラー画像出力装置の色域情報に基づき、前記カラー画像出力装置の色域外の中間カラー画像信号が前記カラー画像出力装置の色域内に入り込まないように前記中間カラー画像信号の明度又は輝度の補正を行う色補正工程を備えたことを特徴とする。
請求項6は、入力カラー画像信号を明度成分又は輝度成分を含む中間カラー画像信号に変換する色変換手順を含み、前記中間カラー画像信号をカラー画像出力装置による画像形成用の画像信号に変換するためのプログラムを記録した記録媒体であって、前記中間カラー画像信号及び前記カラー画像出力装置の色域情報に基づき、前記カラー画像出力装置の色域外の中間カラー画像信号が前記カラー画像出力装置の色域内に入り込まないように前記中間カラー画像信号の明度又は輝度の補正を行う色補正手順をコンピュータに実行させるプログラムを記録したことを特徴とする。
本発明によれば、入力カラー画像信号を明度成分又は輝度成分を含む中間カラー画像信号に変換する色変換手段を備え、この色変換手段により変換された中間カラー画像信号をカラー画像出力装置による画像形成用の画像信号に変換する画像処理装置において、中間カラー画像信号及びカラー画像出力装置の色域情報に基づき、カラー画像出力装置の色域外の中間カラー画像信号がカラー画像出力装置の色域内に入り込まないように中間カラー画像信号の明度又は輝度の補正を行う色補正手段を備えたので、画像出力装置の色域をおおむね減らさない色補正を行うことが可能となる。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1は本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置の全体構成例を示すブロック図である。この画像処理装置100は、第1色変換部2、色域情報保持部3、色補正部4、彩度圧縮部5、第2色変換部6を備えて構成されている。また、色補正部4と彩度圧縮部5は、色域圧縮部7を構成している。
図1に示す画像処理装置100は、入力データ1を色域圧縮を行うための色空間へと変換する第1色変換部2と、画像出力装置の色域情報を保持している色域情報保持部3と、入力データと画像出力装置の色域情報に基づき主に明度又は輝度に関する色補正を行う色補正部4と、色補正部4によって色補正されたデータを画像出力装置の色域情報に基づき主に彩度を圧縮する彩度圧縮部5と、色域圧縮部7、すなわち色補正部4と彩度圧縮部5によって色域を圧縮されたデータを画像形成装置に依存した画像形成用データに変換するための第2色変換部6を有している。
図1は本発明の第1の実施形態に係る画像処理装置の全体構成例を示すブロック図である。この画像処理装置100は、第1色変換部2、色域情報保持部3、色補正部4、彩度圧縮部5、第2色変換部6を備えて構成されている。また、色補正部4と彩度圧縮部5は、色域圧縮部7を構成している。
図1に示す画像処理装置100は、入力データ1を色域圧縮を行うための色空間へと変換する第1色変換部2と、画像出力装置の色域情報を保持している色域情報保持部3と、入力データと画像出力装置の色域情報に基づき主に明度又は輝度に関する色補正を行う色補正部4と、色補正部4によって色補正されたデータを画像出力装置の色域情報に基づき主に彩度を圧縮する彩度圧縮部5と、色域圧縮部7、すなわち色補正部4と彩度圧縮部5によって色域を圧縮されたデータを画像形成装置に依存した画像形成用データに変換するための第2色変換部6を有している。
次に、各処理部の構成と動作について説明する。
図2は本発明に係る画像処理装置の構成例を示すブロック図である。同じ構成要素には図1と同じ参照番号を付して説明する。色補正部4は、彩度及び色相算出部41と、明度(もしくは輝度)補正量算出部42と、明度補正部43と、色域内外判定部44を備えている。
第1色変換部2は、RGB入力カラー画像データが入力されると、入力されたRGB色空間の画像データをCIELAB色空間のL*a*b*もしくは輝度Yと色度a*b*に変換し、彩度・色相算出部41へ送る。彩度・色相算出部では入力されたL*a*b*データから彩度Cと色相角hを算出し、明度(輝度)補正量算出部42と色域内外判定部44にLChデータを送る。そして、色域内外判定部44では、入力されたLChデータと色域情報保持部3から読み出した出力装置の色域情報とから、入力されたLChデータが、出力装置の色域の内外どちらにあるのかを判定し、その判定結果を明度(輝度)補正量算出部42へ送る。明度(輝度)補正量算出部42は、彩度・色相算出部41から送られてきたLChデータと色域情報保持部3から読み出した出力装置の色域情報、色域内外判定部44から送られてきた内外判定結果とから、入力LChデータに対する明度もしくは輝度の補正量を算出し、入力LChデータと共に補正量ΔL(もしくはΔY)を明度補正部43へと送る。明度補正部43は送られてきたLChデータと明度補正量を用いて明度補正を行い、彩度圧縮部5へ、明度補正後のL’Chデータを送る。彩度圧縮部5では、送られてきたL’Chデータと色域情報部3から読み込んだ出力装置の色域情報に基づき、入力データを出力装置の色域内に収まるよう、彩度成分を主とする圧縮を行い、圧縮後のL”C’h’データを第2色変換部6へ送る。第2色変換部6では、送られてきたLCh空間のデータをLab空間のデータに変換した後、3D−LUTを用いた補間演算などの方法を用いて入力データに対する画像形成用データを算出する。
図2は本発明に係る画像処理装置の構成例を示すブロック図である。同じ構成要素には図1と同じ参照番号を付して説明する。色補正部4は、彩度及び色相算出部41と、明度(もしくは輝度)補正量算出部42と、明度補正部43と、色域内外判定部44を備えている。
第1色変換部2は、RGB入力カラー画像データが入力されると、入力されたRGB色空間の画像データをCIELAB色空間のL*a*b*もしくは輝度Yと色度a*b*に変換し、彩度・色相算出部41へ送る。彩度・色相算出部では入力されたL*a*b*データから彩度Cと色相角hを算出し、明度(輝度)補正量算出部42と色域内外判定部44にLChデータを送る。そして、色域内外判定部44では、入力されたLChデータと色域情報保持部3から読み出した出力装置の色域情報とから、入力されたLChデータが、出力装置の色域の内外どちらにあるのかを判定し、その判定結果を明度(輝度)補正量算出部42へ送る。明度(輝度)補正量算出部42は、彩度・色相算出部41から送られてきたLChデータと色域情報保持部3から読み出した出力装置の色域情報、色域内外判定部44から送られてきた内外判定結果とから、入力LChデータに対する明度もしくは輝度の補正量を算出し、入力LChデータと共に補正量ΔL(もしくはΔY)を明度補正部43へと送る。明度補正部43は送られてきたLChデータと明度補正量を用いて明度補正を行い、彩度圧縮部5へ、明度補正後のL’Chデータを送る。彩度圧縮部5では、送られてきたL’Chデータと色域情報部3から読み込んだ出力装置の色域情報に基づき、入力データを出力装置の色域内に収まるよう、彩度成分を主とする圧縮を行い、圧縮後のL”C’h’データを第2色変換部6へ送る。第2色変換部6では、送られてきたLCh空間のデータをLab空間のデータに変換した後、3D−LUTを用いた補間演算などの方法を用いて入力データに対する画像形成用データを算出する。
次に、各処理部の動作について図2と図3のフローチャート、図4を用いて詳細に説明する。
まず、第1色変換部2は、ネットワークインタフェースや各種記憶媒体経由で入力された入力データを色域圧縮部7にて色域圧縮を行うための色空間へと変換する(S10)。変換する色空間としては、例えば色の見えモデルCIECAM02のJCh空間や、CIELAB空間などがある。なお、JChというのは、各々明度、彩度、色相に相当し、CIELABも、ほぼ同様に、明度と色みの情報を持っている。
次に、彩度・色相算出部41では、入力されたデータ(ここではLabデータが入力されたものとする。)から彩度Cと色相角hを算出する。これらは以下のように求められる。
C=(a*a+b*b)^(1/2)・・・(1)
h=(180/pi)*atan2(b、a)・・・(2)
if h<0
h(indx)=h(indx)+360.0
end
彩度・色相算出部41は、このように算出されたLChデータを明度(輝度)補正量算出部42と色域内外判定部44に送る。
まず、第1色変換部2は、ネットワークインタフェースや各種記憶媒体経由で入力された入力データを色域圧縮部7にて色域圧縮を行うための色空間へと変換する(S10)。変換する色空間としては、例えば色の見えモデルCIECAM02のJCh空間や、CIELAB空間などがある。なお、JChというのは、各々明度、彩度、色相に相当し、CIELABも、ほぼ同様に、明度と色みの情報を持っている。
次に、彩度・色相算出部41では、入力されたデータ(ここではLabデータが入力されたものとする。)から彩度Cと色相角hを算出する。これらは以下のように求められる。
C=(a*a+b*b)^(1/2)・・・(1)
h=(180/pi)*atan2(b、a)・・・(2)
if h<0
h(indx)=h(indx)+360.0
end
彩度・色相算出部41は、このように算出されたLChデータを明度(輝度)補正量算出部42と色域内外判定部44に送る。
次に、色域内外判定部44は送られてきたLChデータに対し、色域情報保持部3から、出力装置の色域情報を読み出し、色域内外の判定を行う。色域情報とは、出力装置の色域の最外郭の情報と、ホワイトポイント(以下WP)及びブラックポイント(以下BP)の少なくとも明度又は輝度を含む情報であり、表1に最外郭情報の例を示す。この例では、明度方向に明度が1刻み、色相角方向に1度刻み毎の出力装置で出力できる最高彩度を設定してある。
このように色域情報を与えた場合、まず、入力データの明度成分がWPとBPの明度の範囲に入っているか否かを判定する。WPのLよりも大きかったり、BPのLよりも小さかった場合は色域外と判定する。WPからBPの明度範囲に入っていた場合、例えばL=50、C=30、h=238だとすると、図4のような色域情報の明度が50で色相角が238度のところの最高彩度の情報を参照する。そして、参照したデータよりも入力データの彩度30が大きかった場合には色域外、小さかった場合には色域内と判定する(S12)。
このようにして内外判定を行った結果(例えば内⇒0、外⇒1といったフラグ等)を明度(輝度)補正量算出部42に送る。
このように色域情報を与えた場合、まず、入力データの明度成分がWPとBPの明度の範囲に入っているか否かを判定する。WPのLよりも大きかったり、BPのLよりも小さかった場合は色域外と判定する。WPからBPの明度範囲に入っていた場合、例えばL=50、C=30、h=238だとすると、図4のような色域情報の明度が50で色相角が238度のところの最高彩度の情報を参照する。そして、参照したデータよりも入力データの彩度30が大きかった場合には色域外、小さかった場合には色域内と判定する(S12)。
このようにして内外判定を行った結果(例えば内⇒0、外⇒1といったフラグ等)を明度(輝度)補正量算出部42に送る。
次に明度(輝度)補正量算出部42は、入力されたLChデータ、色域情報保持部3から読み込んだ色域情報、色域内外判定部44から送られてきた内外判定結果から、補正量を求める。
まず、内外判定結果が色域内であった場合、補正量ΔLは0にする。
内外判定結果が色域外であった場合、まず、WP及びBPの明度情報を用いて仮の補正をしたL_tempを算出する。
例えば、以下のような線形式でL_tempを求める。
L_temp=L*(WP_LBP_L)/100+BP_L・・・(3)
但し、WP_LはWPの明度、BP_LはBPの明度である。
次に、入力LChデータのLをL_tempに置き換えた場合に、色域の内外どちらになるかを判定する。これは前述のように、表1のような色域情報を用いることで可能である。もし、色域外であった場合、補正量ΔLは
ΔL=L_temp−L・・・(4)
と設定する。
まず、内外判定結果が色域内であった場合、補正量ΔLは0にする。
内外判定結果が色域外であった場合、まず、WP及びBPの明度情報を用いて仮の補正をしたL_tempを算出する。
例えば、以下のような線形式でL_tempを求める。
L_temp=L*(WP_LBP_L)/100+BP_L・・・(3)
但し、WP_LはWPの明度、BP_LはBPの明度である。
次に、入力LChデータのLをL_tempに置き換えた場合に、色域の内外どちらになるかを判定する。これは前述のように、表1のような色域情報を用いることで可能である。もし、色域外であった場合、補正量ΔLは
ΔL=L_temp−L・・・(4)
と設定する。
色域内であった場合、明度補正により、出力装置の色域が無駄になってしまうため、補正量に制限をかける。具体的には、L_tempがLよりも大きな値を取る場合、表1で、入力データのLと色相角の最高彩度から、同一色相角で、入力データのCが表中で最高彩度を初めて下回るまで、明度が大きくなる方向にサーチしていく。そして、入力データのCと表中の最高彩度の大小関係が逆転する前後の明度のどちらか、もしくはその重み付け平均の明度をL_tempとし、(4)式のように、補正量ΔLを求める。L_tempがLよりも小さな値を取る場合は、サーチする方向が逆になるが、同様にして補正量ΔLを求めることができる(S13)。
明度補正量算出部42は、このようにして算出した補正量ΔLと入力LChデータを明度補正部43へ送る。
明度補正部43では、明度補正量算出部42から送られてきた入力データLChと明度補正量ΔLから、次のように明度を補正する(S14)。
L’=L+ΔL・・・(5)
このように補正したL’Chデータを彩度圧縮部5へ送る。
明度補正量算出部42は、このようにして算出した補正量ΔLと入力LChデータを明度補正部43へ送る。
明度補正部43では、明度補正量算出部42から送られてきた入力データLChと明度補正量ΔLから、次のように明度を補正する(S14)。
L’=L+ΔL・・・(5)
このように補正したL’Chデータを彩度圧縮部5へ送る。
彩度圧縮部5では、公知の彩度圧縮方法を用いて、入力L’Chデータを出力装置の色域内に収まるよう、彩度成分の圧縮を行い(S15)、第2色変換部6へ送る。
このようにして色域圧縮されて送られてきたLCh空間のデータを、第2色変換部6では、まず(2)式と逆の計算を行い、Labデータに戻す。そして、あらかじめ保持しておいた入力データに対する画像形成装置に依存する画像形成用データが設定された3D−LUTを用いた補間演算等の方法を用いて、入力データを画像形成用データに変換する(S16)。
以上説明した実施形態においては、画像出力装置の色域内は入力データ忠実、色域外は出力装置の色域を、ほぼ無駄にすることなく明度補正を行うような色変換処理が可能である。
このようにして色域圧縮されて送られてきたLCh空間のデータを、第2色変換部6では、まず(2)式と逆の計算を行い、Labデータに戻す。そして、あらかじめ保持しておいた入力データに対する画像形成装置に依存する画像形成用データが設定された3D−LUTを用いた補間演算等の方法を用いて、入力データを画像形成用データに変換する(S16)。
以上説明した実施形態においては、画像出力装置の色域内は入力データ忠実、色域外は出力装置の色域を、ほぼ無駄にすることなく明度補正を行うような色変換処理が可能である。
図7は第2の実施例における明度補正量算出部の構成図である(色域情報に基づき色域内は相対的な明度保存、外は貼り付く部分は貼り付け、それ以外は相対的な明度保存。図5に相当)。
本実施形態では、入力データが色域外であった場合に、入力データと同一色相の制御ラインを設定し、その制御ラインをベースに明度補正を行う。
まず、図1の全体の構成と動作は、第1の実施形態と同様で、第1色変換部2、色域情報保持部3、色補正部4と彩度圧縮部5から成る色域圧縮部7、第2色変換部6から構成され、各部の主要動作も同様である。
本実施形態では、入力データが色域外であった場合に、入力データと同一色相の制御ラインを設定し、その制御ラインをベースに明度補正を行う。
まず、図1の全体の構成と動作は、第1の実施形態と同様で、第1色変換部2、色域情報保持部3、色補正部4と彩度圧縮部5から成る色域圧縮部7、第2色変換部6から構成され、各部の主要動作も同様である。
次に、各処理部の構成と動作について説明する。図2および図7は、本発明に係る画像処理装置の構成例を示すブロック図である。図7中41は彩度及び色相算出部、42は明度(もしくは輝度)補正量算出部、43は明度補正部、44は色域内外判定部である。
第1色変換部2は、RGB入力カラー画像データが入力されると、入力されたRGB色空間の画像データをCIELAB色空間のL*a*b*もしくは輝度Yと色度a*b*に変換し、彩度・色相算出部41へ送る。彩度・色相算出部では入力されたL*a*b*データから彩度Cと色相角hを算出し、明度(輝度)補正量算出部42と色域内外判定部44にLChデータを送る。そして、色域内外判定部44では、入力されたLChデータと色域情報保持部3から読み出した出力装置の色域情報とから、入力されたLChデータが、出力装置の色域の内外どちらにあるのかを判定し、その判定結果を明度(輝度)補正量算出部42へ送る。明度(輝度)補正量算出部42は、図7に示すような構成になっており、彩度・色相算出部41から送られてきたLChデータを第3色変換部421でHSL色空間のデータに変換し、そのデータに基づき、制御ライン設定部422が制御ライン上のHSLデータセットを生成する。そのHSLデータセットを第4色変換部423がLChデータに変換し補正量算出部424に送る。補正量算出部424は、第4色変換部423より送られてきたLChデータセットと色域情報保持部3から読み出した出力装置の色域情報、色域内外判定部44から送られてきた内外判定結果とから、入力LChデータに対する明度もしくは輝度の補正量を算出し、入力LChデータと共に補正量ΔL(もしくはΔY)を明度補正部43へと送る。明度補正部43は送られてきたLChデータと明度補正量を用いて明度補正を行い、彩度圧縮部5へ、明度補正後のL’Chデータを送る。彩度圧縮部5では、送られてきたL’Chデータと色域情報部3から読み込んだ出力装置の色域情報に基づき、入力データを出力装置の色域内に収まるよう、彩度成分を主とする圧縮を行い、圧縮後のL”C’h’データを第2色変換部6へ送る。第2色変換部6では、送られてきたLCh空間のデータをLab空間のデータに変換した後、3D−LUTを用いた補間演算などの方法を用いて入力データに対する画像形成用データを算出する。
第1色変換部2は、RGB入力カラー画像データが入力されると、入力されたRGB色空間の画像データをCIELAB色空間のL*a*b*もしくは輝度Yと色度a*b*に変換し、彩度・色相算出部41へ送る。彩度・色相算出部では入力されたL*a*b*データから彩度Cと色相角hを算出し、明度(輝度)補正量算出部42と色域内外判定部44にLChデータを送る。そして、色域内外判定部44では、入力されたLChデータと色域情報保持部3から読み出した出力装置の色域情報とから、入力されたLChデータが、出力装置の色域の内外どちらにあるのかを判定し、その判定結果を明度(輝度)補正量算出部42へ送る。明度(輝度)補正量算出部42は、図7に示すような構成になっており、彩度・色相算出部41から送られてきたLChデータを第3色変換部421でHSL色空間のデータに変換し、そのデータに基づき、制御ライン設定部422が制御ライン上のHSLデータセットを生成する。そのHSLデータセットを第4色変換部423がLChデータに変換し補正量算出部424に送る。補正量算出部424は、第4色変換部423より送られてきたLChデータセットと色域情報保持部3から読み出した出力装置の色域情報、色域内外判定部44から送られてきた内外判定結果とから、入力LChデータに対する明度もしくは輝度の補正量を算出し、入力LChデータと共に補正量ΔL(もしくはΔY)を明度補正部43へと送る。明度補正部43は送られてきたLChデータと明度補正量を用いて明度補正を行い、彩度圧縮部5へ、明度補正後のL’Chデータを送る。彩度圧縮部5では、送られてきたL’Chデータと色域情報部3から読み込んだ出力装置の色域情報に基づき、入力データを出力装置の色域内に収まるよう、彩度成分を主とする圧縮を行い、圧縮後のL”C’h’データを第2色変換部6へ送る。第2色変換部6では、送られてきたLCh空間のデータをLab空間のデータに変換した後、3D−LUTを用いた補間演算などの方法を用いて入力データに対する画像形成用データを算出する。
次に、各処理部の動作について詳細に説明する。彩度・色相算出部41から明度(輝度)補正量算出部42へLChデータが入力されるまでの流れは第1の実施形態と同様であるため、説明は省略する。
第3色変換部421では、LChデータが入力されると、彩度・色相算出部41と第1色変換部2の逆の変換を行い、RGBデータに戻し、さらにそれをHSL色空間のデータに変換する。RGBからHSLへの変換は一般的な定義式で一意に行われる。そして変換されたHSLデータは制御ライン設定部422へと送られる。
次に、制御ライン設定部422は、送られてきたHSL入力データのLが0〜1までの等間隔のデータセット(HSL1、HSL2、HSL3・・・)を生成する。Lの間隔は例えば0.1刻みでも良いし、それよりも粗くても細かくても良く、また、必ずしも等間隔である必要はない。
このようにして生成したHSLデータセットを第4色変換部423へ送る。ただし、ここで生成されたデータセットと、元々の入力データの区別がつくように、どちらかのデータにフラグを付加し、補正量算出部424で、入力データと生成データの区別がつくようにするものとする。
第3色変換部421では、LChデータが入力されると、彩度・色相算出部41と第1色変換部2の逆の変換を行い、RGBデータに戻し、さらにそれをHSL色空間のデータに変換する。RGBからHSLへの変換は一般的な定義式で一意に行われる。そして変換されたHSLデータは制御ライン設定部422へと送られる。
次に、制御ライン設定部422は、送られてきたHSL入力データのLが0〜1までの等間隔のデータセット(HSL1、HSL2、HSL3・・・)を生成する。Lの間隔は例えば0.1刻みでも良いし、それよりも粗くても細かくても良く、また、必ずしも等間隔である必要はない。
このようにして生成したHSLデータセットを第4色変換部423へ送る。ただし、ここで生成されたデータセットと、元々の入力データの区別がつくように、どちらかのデータにフラグを付加し、補正量算出部424で、入力データと生成データの区別がつくようにするものとする。
第4色変換部423では、第3色変換部421の逆の変換を送られてきたHSLデータセットに対して行い、補正量算出部424へ送る。
次に、補正量算出部424は、まず、色域内外判定部44から送られてきた内外判定結果を元に明度補正をどのように行うかを判断する。判定結果が色域内であった場合、例えば(3)式のような線形式による明度補正を行い、(4)式により、明度補正量を算出する。
また、判定結果が色域外であった場合、第4色変換部423より送られてきたLChデータセットの全てのデータに対して、例えば(3)式のような式による仮の明度補正を行う。そして第1の実施形態と同様に、各データに対して、色域情報保持部3より読み込んだ色域情報を用いて色域に入り込んだか否かを判断し、実施例1と同様、色域表面付近に明度を補正する補正量ΔLを求める。そして、Cの値が最大のデータのL成分方向の上下それぞれで、補正量ΔLが最小のものと、2番目に小さいデータを抽出する(すなわち4点)。
次に、補正量算出部424は、まず、色域内外判定部44から送られてきた内外判定結果を元に明度補正をどのように行うかを判断する。判定結果が色域内であった場合、例えば(3)式のような線形式による明度補正を行い、(4)式により、明度補正量を算出する。
また、判定結果が色域外であった場合、第4色変換部423より送られてきたLChデータセットの全てのデータに対して、例えば(3)式のような式による仮の明度補正を行う。そして第1の実施形態と同様に、各データに対して、色域情報保持部3より読み込んだ色域情報を用いて色域に入り込んだか否かを判断し、実施例1と同様、色域表面付近に明度を補正する補正量ΔLを求める。そして、Cの値が最大のデータのL成分方向の上下それぞれで、補正量ΔLが最小のものと、2番目に小さいデータを抽出する(すなわち4点)。
そして、ΔLが上下それぞれで最小のものが、データセット中Lが最大と最小のデータであった場合、(3)式を用いて変換を行う。
Lが最大もしくは最小(つまりWPとBP)のどちらか一方のデータに対してのみΔLが最小であった場合、まず、ΔLが小さい方から2点抽出された側のデータのLCの値から、LC平面上の直線を求める。
L−L1={(L2−L1)/(C2−C1)}*(C−C1)・・・(6)
ここでは、例えば、Cが最大の点に対してシャドウ側において(6)式で与えられる直線を求め、ハイライト側ではLが最大の点(WP)においてΔLが最小であったとする。
そして、Cの値が最大のデータと、(6)式で与えられる直線を求めた2点が含まれる側、ここでは、最高彩度点からシャドウ側について、直線を求めるために用いた2点よりも高彩度なデータについては(6)式のCに各データの彩度を代入することで、補正後のL_tempが求まり、(4)式を用いて補正量ΔLが求まる。一方、シャドウ側で、かつ前記2点よりも低彩度側については、実施例1と同様、出力装置の色域の境界近傍になるような補正量とする。
Lが最大もしくは最小(つまりWPとBP)のどちらか一方のデータに対してのみΔLが最小であった場合、まず、ΔLが小さい方から2点抽出された側のデータのLCの値から、LC平面上の直線を求める。
L−L1={(L2−L1)/(C2−C1)}*(C−C1)・・・(6)
ここでは、例えば、Cが最大の点に対してシャドウ側において(6)式で与えられる直線を求め、ハイライト側ではLが最大の点(WP)においてΔLが最小であったとする。
そして、Cの値が最大のデータと、(6)式で与えられる直線を求めた2点が含まれる側、ここでは、最高彩度点からシャドウ側について、直線を求めるために用いた2点よりも高彩度なデータについては(6)式のCに各データの彩度を代入することで、補正後のL_tempが求まり、(4)式を用いて補正量ΔLが求まる。一方、シャドウ側で、かつ前記2点よりも低彩度側については、実施例1と同様、出力装置の色域の境界近傍になるような補正量とする。
また、最高彩度点よりもハイライト側については、例えば以下のようにL_tempを求める。
L_temp=L*(WP_L−MaxC_L)/100+MaxC_L・・・(7)
但し、MaxC_Lは最高彩度点の明度である。
そして、これらも同様に(4)式から補正量ΔLを求める。
また、ハイライト側で上記のシャドウ側のようにLC平面状の直線を求める場合も同様に求められる。
以上のようにして補正量ΔLを求めたLChデータセットのうち、入力データに対応したL’Chと補正量ΔLを明度補正部43へ送り、以下、実施例1と同様に画像形成用データに変換される。
以上説明した実施例においては、画像出力装置の色域内については式変換による明度補正を行い、色域外は出力装置の色域を活かした明度補正を行うことで、色域境界付近での潰れを抑制できる明度補正を行う色変換処理が可能である。
L_temp=L*(WP_L−MaxC_L)/100+MaxC_L・・・(7)
但し、MaxC_Lは最高彩度点の明度である。
そして、これらも同様に(4)式から補正量ΔLを求める。
また、ハイライト側で上記のシャドウ側のようにLC平面状の直線を求める場合も同様に求められる。
以上のようにして補正量ΔLを求めたLChデータセットのうち、入力データに対応したL’Chと補正量ΔLを明度補正部43へ送り、以下、実施例1と同様に画像形成用データに変換される。
以上説明した実施例においては、画像出力装置の色域内については式変換による明度補正を行い、色域外は出力装置の色域を活かした明度補正を行うことで、色域境界付近での潰れを抑制できる明度補正を行う色変換処理が可能である。
図8は本発明における画像処理システムのハードウェア構成例を示す図である。図8中コンピュータ10は、プログラム読取装置10a、全体を制御するCPU10b、CPU10bのワークエリア等として使用されるRAM10c、CPU10bの制御プログラム等が記憶されているROM10d、ハードディスク10e、NIC10f、マウス10g、キーボード10h、画像データを表示したりユーザが画面に直接触れることで情報の入力が可能なディスプレイ11、カラープリンタ等の画像形成装置12とを備えている。本画像処理システムは、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータ等で実現することができる。
このような構成の場合、図1に示す第1色変換部2及び第2色変換部6、色域圧縮部7の機能はCPU10bに持たせることができる。また、色域情報保持部3の機能は、RAM10c、ROM10d、DISK10eに持たせたり、NIC10fで、外部から入力するようにしても良い。
なお、CPU10bのような色補正等の画像処理機能は、例えばソフトウェアパッケージ、具体的には、CD−ROM等の光ディスクや磁気ディスク等の情報記録媒体の形で提供することができ、このため、図8に示す例では、情報記録媒体がセットされると、これを駆動する媒体駆動装置が設けられている(図示せず)。
このような構成の場合、図1に示す第1色変換部2及び第2色変換部6、色域圧縮部7の機能はCPU10bに持たせることができる。また、色域情報保持部3の機能は、RAM10c、ROM10d、DISK10eに持たせたり、NIC10fで、外部から入力するようにしても良い。
なお、CPU10bのような色補正等の画像処理機能は、例えばソフトウェアパッケージ、具体的には、CD−ROM等の光ディスクや磁気ディスク等の情報記録媒体の形で提供することができ、このため、図8に示す例では、情報記録媒体がセットされると、これを駆動する媒体駆動装置が設けられている(図示せず)。
以上より、本発明における画像処理装置及び画像処理方法は、ディスプレイ等を備えた汎用の計算機システムにCD−ROM等の情報記録媒体に記録されたプログラムを読み込ませて、この汎用計算機システムの中央演算装置に色空間の変換や出力装置の色域情報に基づいた色補正を実行させる装置構成においても実施することが可能である。この場合、本発明の画像処理を実行するためのプログラム、すなわちハードウェアシステムで用いられるプログラムは、記録媒体に記録された状態で提供される。プログラムなどが記録される情報記録媒体としては、CD−ROMといったものに限定されるものではなく、例えばROM、RAM、フラッシュメモリ、光磁気ディスクといったものが用いられても良い。記録媒体に記録されたプログラムは、ハードウェアシステムに組み込まれている記憶装置、例えばハードディスク10eにインストールされることにより、このプログラムを実行して、色変換や色補正機能を実現することができる。
また、本発明の色変換や色補正機能を実現するためのプログラムは、記録媒体の形で提供されるのみならず、例えば、ネットワークを介した通信によってサーバから提供されるものであっても良い。
また、本発明の色変換や色補正機能を実現するためのプログラムは、記録媒体の形で提供されるのみならず、例えば、ネットワークを介した通信によってサーバから提供されるものであっても良い。
1 入力データ、2 第1色変換部、3 色域情報保持部、4 色補正部、5 彩度圧縮部、6 第2色変換部、7 色域圧縮部
Claims (6)
- 入力カラー画像信号を明度成分又は輝度成分を含む中間カラー画像信号に変換する色変換手段を備え、該色変換手段により変換された中間カラー画像信号をカラー画像出力装置による画像形成用の画像信号に変換する画像処理装置において、
前記中間カラー画像信号及び前記カラー画像出力装置の色域情報に基づき、前記カラー画像出力装置の色域外の中間カラー画像信号が前記カラー画像出力装置の色域内に入り込まないように前記中間カラー画像信号の明度又は輝度の補正を行う色補正手段を備えたことを特徴とする画像処理装置。 - 前記色補正手段は、前記カラー画像出力装置の色域内の中間カラー画像信号については明度補正を行わないと共に、色域外の中間カラー画像信号については、前記カラー画像出力装置の色域情報に基づき、線形もしくは非線形式で与えられる明度補正の補正量を制限することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記色補正手段は、前記カラー画像出力装置の色域内の中間カラー画像信号については線形もしくは非線形式で与えられる明度補正を行うと共に、色域外の中間カラー画像信号ついては、前記カラー画像出力装置の色域情報に基づき、前記線形もしくは非線形式で与えられる明度補正の補正量を制限することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記カラー画像出力装置の色域情報は、明度又は輝度及び色相方向に各々等間隔に区切った各区間毎の最高彩度、及びブラックポイント及びホワイトポイントの少なくとも明度又は輝度により定義されることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 入力カラー画像信号を明度成分又は輝度成分を含む中間カラー画像信号に変換する色変換工程を含み、前記中間カラー画像信号をカラー画像出力装置による画像形成用の画像信号に変換する画像処理方法において、
前記中間カラー画像信号及び前記カラー画像出力装置の色域情報に基づき、前記カラー画像出力装置の色域外の中間カラー画像信号が前記カラー画像出力装置の色域内に入り込まないように前記中間カラー画像信号の明度又は輝度の補正を行う色補正工程を備えたことを特徴とする画像処理方法。 - 入力カラー画像信号を明度成分又は輝度成分を含む中間カラー画像信号に変換する色変換手順を含み、前記中間カラー画像信号をカラー画像出力装置による画像形成用の画像信号に変換するためのプログラムを記録した記録媒体であって、
前記中間カラー画像信号及び前記カラー画像出力装置の色域情報に基づき、前記カラー画像出力装置の色域外の中間カラー画像信号が前記カラー画像出力装置の色域内に入り込まないように前記中間カラー画像信号の明度又は輝度の補正を行う色補正手順をコンピュータに実行させるプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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