JP4775409B2 - 色域生成装置及び色域生成プログラム - Google Patents

色域生成装置及び色域生成プログラム Download PDF

Info

Publication number
JP4775409B2
JP4775409B2 JP2008153701A JP2008153701A JP4775409B2 JP 4775409 B2 JP4775409 B2 JP 4775409B2 JP 2008153701 A JP2008153701 A JP 2008153701A JP 2008153701 A JP2008153701 A JP 2008153701A JP 4775409 B2 JP4775409 B2 JP 4775409B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color gamut
color
weighting coefficient
information
image signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008153701A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009302797A (ja
Inventor
典子 酒井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2008153701A priority Critical patent/JP4775409B2/ja
Publication of JP2009302797A publication Critical patent/JP2009302797A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4775409B2 publication Critical patent/JP4775409B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Image Processing (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)

Description

本発明は、色域生成装置及び色域生成プログラムに関する。
カラーディジタル複写機、カラープリンタまたはカラーディスプレイ等の画像出力装置によりカラー画像を出力する場合には、入力側のカラー画像信号生成装置に依存したカラー画像信号を画像出力装置に応じたカラー画像信号に変換する処理が行われる。
これらのカラー画像信号生成装置では、カラー画像信号を生成する際に用いるCRTや液晶ディスプレイ、あるいはスキャナなどの画像読取装置等の色特性に応じて扱うことができる色域が制限されている。また、画像出力装置においても同様であり、例えばカラープリンタであれば使用する色材などによって再現できる色域は制限される。
このように、入力側のカラー画像信号生成装置と出力側の画像出力装置のいずれもが、それぞれの色域を有しており、カラー画像信号生成装置を使用して生成したカラー画像信号は、画像出力装置に応じた色域のカラー画像信号に変換(ガモット圧縮処理)してから出力することになる。この場合、カラー画像信号生成装置が生成したカラー画像信号を装置に依存しない色域に変換した後、画像出力装置に依存した色域に変換する。ここで、装置に依存しない色域としては、例えばCIE−L均等色空間等がある。ガモット圧縮処理を行う場合には、入力側のカラー画像信号の色域を予め設定しておき、この色域を画像出力装置の色域に変換する。下記特許文献1及び特許文献2には、このような入力側のカラー画像信号の色域設定方法の例が開示されている。
なお、上記カラー画像信号の変換処理を実行する場合には、入力側のカラー画像信号の色域の外郭近傍において階調のつぶれ、段差等が発生する場合があるので、階調のつぶれ、段差等が発生し難い色域を設定する必要がある。
特開2000−101863号公報 US2005/0036159A1号公報
本発明の目的は、階調のつぶれ、段差等が発生し難い色域を設定することができる色域生成装置及び色域生成プログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の色域生成装置発明は、複数の装置の色域情報を取得する色域情報取得手段と、前記色域情報に対する重み付け係数を設定する重み付け係数設定手段と、前記色域情報と重み付け係数とに基づいて、重み付け平均により前記複数の装置について仮想的に設定される仮想色域を生成する色域生成手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記重み付け係数が、前記複数の装置に設定された優先順位に基づいて設定されることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の発明において、前記重み付け係数が、彩度を調整する彩度重み付け係数、明度を調整する明度重み付け係数、色相を調整する色相重み付け係数の少なくとも1つであることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項記載の発明において、前記重み付け係数が、色相または色領域に応じて値が変更されることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項記載の発明において、前記重み付け係数が、印刷目的毎に設定されることを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項記載の発明において、前記色域情報が、所定の画像信号を装置の色特性に与えて得られる信号値であることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれか一項記載の発明において、前記色域情報が、装置の色域の、所定の色相または明度における外郭の信号値であることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1から請求項7のいずれか一項記載の発明において、前記色域情報取得手段が、最大彩度点及びその近傍における色域情報として、所定の画像信号を装置の色特性に与えて得られる信号値を使用し、最大彩度点とその近傍とを除いた領域における色域情報として、装置の色域の、所定の色相または明度における外郭の信号値を使用することを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項1から請求項8のいずれか一項記載の発明において、前記装置が、カラー画像信号生成装置またはカラー画像信号に基づいて画像を出力する画像出力装置のいずれかであることを特徴とする。
請求項10記載の色域生成プログラムの発明は、コンピュータを、複数の装置の色域情報を取得する色域情報取得手段、前記色域情報に対する重み付け係数を設定する重み付け係数設定手段、前記色域情報と重み付け係数とに基づいて、重み付け平均により前記複数の装置について仮想的に設定される仮想色域を生成する色域生成手段、として機能させることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、重み付け係数により画像出力装置に入力するカラー画像信号の色域を調整し、階調のつぶれ、段差等が発生し難い色域を設定することができる。
請求項2の発明によれば、使用頻度等により装置に設定した優先順位に基づいて重み付け係数を設定することにより、画像出力装置に入力するカラー画像信号の色域を、上記優先順位に応じて調整することができる。
請求項3および請求項4の発明によれば、色領域ごとの視覚特性に応じたカラー画像信号の再現を行うことができる。
請求項5の発明によれば、印刷目的毎に重み付け係数を設定することにより、画像出力装置に入力するカラー画像信号の色域を、印刷目的に応じて調整することができる。
請求項6の発明によれば、最大彩度点及びその近傍において、装置の色域情報を正確に演算することができる。
請求項7の発明によれば、最大彩度点とその近傍とを除いた領域において、装置の色域情報を正確に演算することができる。
請求項8の発明によれば、最大彩度点及びその近傍における装置の色域情報と、最大彩度点とその近傍とを除いた領域における装置の色域情報とを正確に演算することができる。
請求項9の発明によれば、カラー画像信号生成装置または画像出力装置が複数設けられている場合に、そのいずれの色域情報からでも仮想色域を生成することができる。
請求項10の発明によれば、重み付け係数により画像出力装置に入力するカラー画像信号の仮想色域を調整し、階調のつぶれ、段差等が発生し難い色域を設定することができる色域生成プログラムを提供できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態(以下、実施形態という)を、図面に従って説明する。
図1には、本発明にかかる色域生成装置の適用例の説明図が示される。図1において、カラー画像信号生成装置10が生成したカラー画像信号は、色変換装置12により画像出力装置14に応じたカラー画像信号に変換する処理(ガモット圧縮処理等)が行われる。これは、カラー画像信号生成装置10がカラー画像信号を生成する際に使用する、例えばsRGB色空間や、カラー画像信号生成装置10の色空間等と、画像出力装置14が画像を出力する際に使用する、例えばCMYK色空間等とでは、装置に依存している色域(色の再現範囲)が互いに異なるからである。
本実施形態においては、上記カラー画像信号生成装置10及び画像出力装置14の少なくとも一方は複数設けられている。色域生成装置16では、複数設けられたカラー画像信号生成装置10または画像出力装置14からそれぞれの装置の色域情報を取得し、画像出力装置14が出力する画像に階調のつぶれ、段差等が発生しない色域を、各装置について仮想的に設定される仮想色域として生成する。また、この仮想色域が、カラー画像信号生成装置10から出力されるカラー画像信号または画像出力装置14に入力されるカラー画像信号の色域とされる。すなわち、上記ガモット圧縮処理等を行う場合に、色変換装置12が上記仮想色域により画像出力装置14へ入力するカラー画像信号を生成する。
なお、上記色変換装置12は、カラー画像信号生成装置10または画像出力装置14上に構成してもよく、これらの装置とは独立して構成してもよい。
図2には、上記色域生成装置16のハードウエア構成の例が示される。図2において、色域生成装置16は、中央処理装置(例えばCPUを用いることができる)18、ランダムアクセスメモリ(RAM)20、記憶部22及び通信部24を含んで構成されている。また、これらの構成要素は、バス26により互いに接続されている。
CPU18は、記憶部22に格納されているプログラムに基づいて、後述する各部の動作を制御する。また、RAM20は主としてCPU18の作業領域として機能する。
記憶部22は、読み出し専用メモリ(ROM)またはハードディスク装置により構成され、上記プログラムその他のCPU18が使用するデータが格納されている。
通信部24は、適宜な通信インターフェースにより構成され、CPU18がカラー画像信号生成装置10または画像出力装置14とデータをやり取りするために使用する。
図3には、本発明にかかる色域生成装置16の一実施形態の機能ブロック図が示される。図3において、色域生成装置16は、色域情報取得部28、重み付け係数設定部30及び色域生成部32を含んで構成されており、これらの機能はCPU18及びCPU18の処理動作を制御するプログラムにより実現される。
色域情報取得部28は、複数設けられたカラー画像信号生成装置10または画像出力装置14から、各装置の色域情報を取得する。ここで、色域情報とは、各装置の色再現可能範囲の情報やsRGBなどの標準的な色空間の情報であり、例えば装置に依存しないCIE−L均等色空間等に変換して設定される。この色域情報は、例えば所定の画像信号を各装置の色特性に与えて得られる信号値として、あるいは各装置の色域の、所定の色相または明度における外郭の信号値として表される。
重み付け係数設定部30は、上記色域情報に対する重み付け係数を設定する。この重み付け係数は、上記複数のカラー画像信号生成装置10または画像出力装置14に優先順位を設定し、この優先順位に基づいて設定することができる。また、重み付け係数は、色域情報が設定される色空間(CIE−L均等色空間等)の色領域(色相の範囲)毎に設定してもよい。また、重み付け係数は、印刷目的に応じて設定し、印刷毎に切り替えることができる構成としてもよい。さらに重み付け係数は、彩度を調整する彩度重み付け係数、明度を調整する明度重み付け係数、色相を調整する色相重み付け係数等とすることができる。
色域生成部32は、色域情報と重み付け係数とに基づいてカラー画像信号生成装置10から出力されるカラー画像信号または画像出力装置14に入力するカラー画像信号の仮想色域を生成する。すなわち、色域情報取得部28が取得した色域を上記重み付け係数により重み付け平均し、これによって得られた色域の情報を仮想色域として出力する。重み付け平均の演算方法については後述する。また、この場合の仮想色域の情報の形式は特に限定されないが、例えば仮想色域を表すポリゴン(ガモット)や色域内外情報、色変換装置12にて、仮想色域を用いて求めた色変換係数、カラー画像信号のプロファイルを生成するプログラム等とすることができる。
図4には、CIE−L均等色空間で表された色域の例が示される。図4において、軸Lにより明度Lが表され、軸aにより彩度C及び色相Hが表される。すなわち、
Figure 0004775409
という関係がある。
図4に示されたポリゴンが各装置の色域の概念図である。カラー画像信号生成装置10及び画像出力装置14のいずれの色域も上記ポリゴンにより表すことができるが、装置の特性によりその形状は異なっている。
図5には、図4の色域を表すポリゴンの所定色相における断面図が示される。図5において、縦軸がLの値であり、横軸が彩度Cの値である。また、図5に示された断面図は、図4の色域を表すポリゴンにおいて、tan−1/bで表される角度が所定値となる断面図を表している。この断面図の各点は、色域中の所定色相における信号値(Lの各値)を表している。また、断面図の外郭曲線は、縦軸方向の上側が白点、下側が黒点となっているが、この白点および黒点で、必ずしもL軸(a=b=0)と交わっているとは限らない。白点および黒点は各装置の特性に応じて定まるグレイ軸と外郭曲線との交点となっている。
図6には、本発明にかかる色域生成装置の動作例のフロー図が示される。図6において、色域情報取得部28が、複数設けられたカラー画像信号生成装置10または画像出力装置14の色域情報を取得する(S1)。この取得方法としては、上述したように、例えば所定の画像信号を各装置の色特性に与えて信号値を得る方法があげられる。上記装置の色特性はマトリックスまたは色変換係数等の形式で与えられる。画像信号をマトリックスまたは色変換係数等の装置の色特性に与えることにより信号値を容易に求めることができる。また、上記所定の画像信号は、色相毎(tan−1/bで表される角度が一定値となるよう)に複数設定され、装置の色特性から色相毎の信号値が色域情報として算出される。なお、ここで算出される色域情報は、図5に実線で示された断面図の外郭曲線であればよく、外郭曲線の内側の領域の信号値は算出しなくてもよい。また、上記所定の画像信号は、図5の外郭曲線全ての信号値を求めるように設定してもよいが、最大彩度点Cmax及びその近傍における外郭曲線上の信号値が求まるように設定するのが好適である。最大彩度点Cmax及びその近傍においてはガンマ値の影響が小さいからである。
なお、上記所定の画像信号は、カラー画像信号生成装置10の場合にはRGB信号とすることができ、画像出力装置14としてプリンタを使用する場合にはCMYK信号とすることができる。例えばRGB信号の場合、2つの信号値を0,255のいずれかとし、残りの1つの信号値を変化させた値を所定の画像信号としてカラー画像信号生成装置10の色特性に与えることによりカラー画像信号生成装置10の色域情報(上記外郭曲線上の信号値)を求めることができる。この場合、色域情報として求める信号値は、L値またはL値から求めたLCH値とすることができる。
また、色域情報取得部28が色域情報を取得する他の方法としては、例えば装置の色域の、所定の色相または明度における外郭の信号値を得る方法があげられる。この方法は、図5に示されるような所定色相での装置の色域断面を取得し、白点(L軸または装置のグレイ軸と外郭曲線との上側交点)と最大彩度点Cmaxとの間、または黒点(L軸または装置のグレイ軸と外郭曲線との下側交点)と最大彩度点Cmaxとの間で、予め定めた数で等間隔の明度における外郭曲線上の信号値を得るものである。信号値としてはL値またはLCH値とすることができる。この方法では、特に最大彩度点Cmaxとその近傍とを除いた領域における色域情報を取得するのが好適である。上記領域においては、上述した画像信号を装置の色特性に与える方法では、ガンマ値により中間調再現が大きく変化し、彩度、色相が大きく変化しているため、ガモット圧縮時に色再現に好適な再現とならないからである。
以上に述べたいずれの方法においても、所定の数の色相において色域情報としての外郭曲線上の信号値を取得することができる。
次に、図6において、重み付け係数設定部30が重み付け係数を設定する(S2)。図7(a),(b)及び図8(a),(b)には、重み付け係数設定部30が設定する重み付け係数の例が示される。図7(a),(b)は、複数のカラー画像信号生成装置10(デバイスと表記)毎に設定された重み付け係数の例であり、各デバイスにはそれぞれ色域としてECI、sRGB等が設定されている。なお、DeviceA、DeviceB、DeviceCにはそれぞれ任意の色空間が設定されている。
図7(a)では、各デバイスに優先順位(クラスと表記)を設定し、この優先順位に応じて重み付け係数αが設定されている。また、図7(b)では、印刷目的に応じて重み付け係数x1,x2が設定されている。ここで、重み付け係数x1は彩度優先の印刷に使用する重み付け係数であり、重み付け係数x2は階調優先の印刷に使用する重み付け係数であって、それぞれの印刷目的に応じて切り替えることができる。図7(b)の体積クラスは、各デバイスの色域の大きさを示しておりa>b>cの順序となっている。一般に、彩度優先の印刷の場合には高彩度の色変換を行うが、小さい色域を設定することにより、彩度の低下を防ぎ高彩度に変換することができる。このため、彩度優先の重み付け係数x1は、小さな色域の重み付け係数の値が大きく設定されている。これに対して、階調優先の印刷の場合には階調を維持した再現となるため、大きな色域を設定することで、階調を維持した再現とする。このため、階調優先の重み付け係数x2は、大きな色域の重み付け係数の値が大きく設定されている。
また、図8(a)では、縦軸が重み付け係数βの値、横軸が色相Hを表す角度(tan−1/b)となっており、色相に応じて重み付け係数βの値が変更されている。なお、所定の色相の範囲(tan−1/bの値の範囲)すなわち色領域毎に上記重み付け係数βの値を設定してもよい。このように、色相または色領域に応じて重み付け係数βの値を変更することにより、使用目的毎に重み付け係数を設定する。また、色の視覚特性は色領域によって異なるため、色領域ごとに重み付け係数βを最適化し、視覚特性に合わせた再現とする。図8(a)の例では、βcが画像出力装置14から出力される画像の彩度を調整する彩度重み付け係数であり、βlが明度を調整する明度重み付け係数となっている。
また、図8(b)では、縦軸が重み付け係数βの値、横軸がRGB信号のうちの2つの信号値を0,255のいずれかとし、残りの1つの信号値を変化させる処理を表している。これは、上述した色域情報取得部28が色域情報を取得する方法として説明したものと同様の処理である。このようにRGB信号を変化させることにより、上述した色域情報としての外郭曲線上の点を指定することができる。本例では、図8(b)の横軸のRGB信号値に応じて重み付け計数を設定することにより、それぞれ彩度を調整する彩度重み付け係数、明度を調整する明度重み付け係数、色相を調整する色相重み付け係数とすることができる。図8(b)に示された重み付け係数βcが彩度重み付け係数の例であり、重み付け係数βlが明度重み付け係数の例であり、重み付け係数βhが色相重み付け係数の例である。
なお、上記各重み付け係数は、複数のカラー画像信号生成装置10の色域に対して設定する場合の例を説明したが、複数の画像出力装置14の色域に対しても同様に設定することができる。
次に、図6において、色域情報取得部28が取得したカラー画像信号生成装置10または画像出力装置14の色域情報と、重み付け係数設定部30が設定した重み付け係数とに基づいて色域生成部32が仮想色域の生成処理を行う(S3)。ここで生成される色域は、上述したように、複数のカラー画像信号生成装置10または画像出力装置14について仮想的に設定される仮想色域として、色変換装置12が画像出力装置14へ入力するカラー画像信号を生成する処理に使用する。この仮想色域は、上記重み付け係数により、画像出力装置14から出力される画像に階調のつぶれ、段差等が発生し難くなるように設定される。
色域生成部32が仮想色域を生成する際に行う演算の例が以下に示される。
Figure 0004775409
上記演算式では、仮想色域として明度L、彩度C及び色相Hの各信号が、各装置の色域情報と重み付け係数とによる重み付け平均として算出される。ここで、式Aにおいては、n台の装置の色域情報である明度(L1…Ln)、彩度(C1…Cn)及び色相(H1…Hn)のそれぞれに対して、装置の優先順位に応じて設定された重み付け係数α1…αnを用いて重み付け平均が算出される。ここで、上記仮想色域におけるLCHの値は、例えば各色相毎(角度tan−1/b毎)に算出される。色域生成部32は、色相毎に算出したLCHの値を仮想色域としてもよいし、これをL値に変換し、図4に示されたポリゴンとして仮想色域を生成してもよい。
ここで、仮想色域としてのポリゴンのデータの保持方法は、例えばポリゴンを構成する点の信号値と各点の接続方法の情報を保持する方法、あるいは図4のWCBMで囲まれた面に部分的に示されているように、ポリゴンを構成する点により三角形を形成し、この三角形の配置方法の情報を保持する方法等がある。なお、仮想色域の保持方法は上記方法に限定されない。例えば、カラー画像信号を色変換装置12により変換する際に使用する色変換係数あるいはカラー画像信号のプロファイルを生成するプログラム等として保持してもよい。
また、式Bにおいては、上記n台の装置の色域情報である明度(L1…Ln)、彩度(C1…Cn)及び色相(H1…Hn)のそれぞれに対して、装置の優先順位に応じて設定された重み付け係数α1…αnと明度重み付け係数βl、彩度重み付け係数βc、色相重み付け係数βhとを用いて重み付け平均が算出される。式Bに示されるように、明度重み付け係数βlは明度Lの算出に使用され、彩度重み付け係数βcは彩度Cの算出に使用され、色相重み付け係数βhは色相Hの算出に使用されている。これにより、画像出力装置14から出力される画像の明度、彩度及び色相を調整する。式Bの演算を行う場合においても、仮想色域は上記と同様の保持方法により保持される。
なお、重み付け係数として図7(b)に示された重み付け係数x1,x2を使用してもよい。この場合、彩度優先の印刷と階調優先の印刷とで重み付け係数x1,x2を使い分ける。
上述した、図6の各ステップを実行するためのプログラムは、記録媒体に格納することも可能であり、また、そのプログラムを通信手段によって提供することもできる。その場合、例えば、上記説明したプログラムについて、「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」の発明として捉えることもできる。
本発明にかかる色域生成装置の適用例の説明図である。 本発明にかかる色域生成装置のハードウエア構成の例を示す図である。 本発明にかかる色域生成装置の一実施形態の機能ブロック図である。 CIE−L均等色空間で表された色域の例を示す図である。 図4に示された色域を表すポリゴンの所定色相における断面図である。 本発明にかかる色域生成装置の動作例のフロー図である。 本発明にかかる色域生成装置の重み付け係数設定部が設定する重み付け係数の例を示す図である。 本発明にかかる色域生成装置の重み付け係数設定部が設定する重み付け係数の例を示す図である。
符号の説明
10 カラー画像信号生成装置、12 色変換装置、14 画像出力装置、16 色域生成装置、18 CPU、20 RAM、22 記憶部、24 通信部、26 バス、28 色域情報取得部、30 重み付け係数設定部、32 色域生成部。

Claims (10)

  1. 複数の装置の色域情報を取得する色域情報取得手段と、
    前記色域情報に対する重み付け係数を設定する重み付け係数設定手段と、
    前記色域情報と重み付け係数とに基づいて、重み付け平均により前記複数の装置について仮想的に設定される仮想色域を生成する色域生成手段と、
    を備えることを特徴とする色域生成装置。
  2. 請求項1記載の色域生成装置において、前記重み付け係数は、前記複数の装置に設定された優先順位に基づいて設定されることを特徴とする色域生成装置。
  3. 請求項1または請求項2記載の色域生成装置において、前記重み付け係数は、彩度を調整する彩度重み付け係数、明度を調整する明度重み付け係数、色相を調整する色相重み付け係数の少なくとも1つであることを特徴とする色域生成装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項記載の色域生成装置において、前記重み付け係数は、色相に応じて値が変更されることを特徴とする色域生成装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか一項記載の色域生成装置において、前記重み付け係数は、印刷目的毎に設定されることを特徴とする色域生成装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか一項記載の色域生成装置において、前記色域情報は、所定の画像信号を装置の色特性に与えて得られる信号値であることを特徴とする色域生成装置。
  7. 請求項1から請求項5のいずれか一項記載の色域生成装置において、前記色域情報は、装置の色域の、所定の色相または明度における外郭の信号値であることを特徴とする色域生成装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項記載の色域生成装置において、前記色域情報取得手段は、最大彩度点における色域情報として、所定の画像信号を装置の色特性に与えて得られる信号値を使用し、最大彩度点を除いた領域における色域情報として、装置の色域の、所定の色相または明度における外郭の信号値を使用することを特徴とする色域生成装置。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか一項記載の色域生成装置において、前記装置は、カラー画像信号生成装置またはカラー画像信号に基づいて画像を出力する画像出力装置のいずれかであることを特徴とする色域生成装置。
  10. コンピュータを、
    複数の装置の色域情報を取得する色域情報取得手段、
    前記色域情報に対する重み付け係数を設定する重み付け係数設定手段、
    前記色域情報と重み付け係数とに基づいて、重み付け平均により前記複数の装置について仮想的に設定される仮想色域を生成する色域生成手段、として機能させることを特徴とする色域生成プログラム。
JP2008153701A 2008-06-12 2008-06-12 色域生成装置及び色域生成プログラム Expired - Fee Related JP4775409B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008153701A JP4775409B2 (ja) 2008-06-12 2008-06-12 色域生成装置及び色域生成プログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008153701A JP4775409B2 (ja) 2008-06-12 2008-06-12 色域生成装置及び色域生成プログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009302797A JP2009302797A (ja) 2009-12-24
JP4775409B2 true JP4775409B2 (ja) 2011-09-21

Family

ID=41549254

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008153701A Expired - Fee Related JP4775409B2 (ja) 2008-06-12 2008-06-12 色域生成装置及び色域生成プログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4775409B2 (ja)

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3852657B2 (ja) * 1999-11-30 2006-12-06 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 色管理システム、色管理方法、記録媒体およびプロファイル作成方法
JP3980343B2 (ja) * 2000-12-11 2007-09-26 株式会社リコー 色変換装置、画像処理装置、色変換方法、該色変換方法を実行させるためのプログラム、該プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体及び画像処理システム
JP2002247394A (ja) * 2001-02-14 2002-08-30 Sharp Corp 色変換規則作成方法、色変換方法、カラー画像形成装置
JP2003333349A (ja) * 2002-05-14 2003-11-21 Ricoh Co Ltd 画像処理装置、画像処理方法、プログラム及び記録媒体
JP2006148746A (ja) * 2004-11-24 2006-06-08 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理方法及び画像処理システム
JP2006157219A (ja) * 2004-11-26 2006-06-15 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理方法及び画像処理システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009302797A (ja) 2009-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012029276A (ja) 画像形成装置、色調整方法及び色調整プログラム
JP2012518303A (ja) デジタル画像を処理するための画像処理システム及びデジタル画像を処理する画像処理方法
JP4471021B2 (ja) カラー印刷制御装置、カラー印刷制御方法、およびカラー印刷制御プログラム
JP5299232B2 (ja) 色変換テーブル作成プログラム、色変換テーブル作成装置及び色変換テーブル作成方法
US8643922B2 (en) Gamut clipping with preprocessing
JP2006019827A (ja) 画像処理方法及び画像処理装置
JP2010074317A (ja) 画像処理装置、画像処理プログラム、及び画像処理方法
JP2012019483A (ja) スキャナ装置
JP4775409B2 (ja) 色域生成装置及び色域生成プログラム
JP2024008265A (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP2010050832A (ja) 画像処理装置、画像処理方法、プログラムおよび記録媒体
JP4985162B2 (ja) 色域生成装置、色域生成プログラム、及び色変換装置
JP2009218780A (ja) 画像処理方法、プリンタ、色変換装置および色変換プログラム
JP4853270B2 (ja) 色域生成装置、色域生成方法、及び色域生成プログラム
JP2006094039A (ja) 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP2015149525A (ja) 画像形成装置およびその制御方法、並びにプログラム
JP4849099B2 (ja) 色処理装置及び色処理プログラム
JP2008160298A (ja) 色域生成装置、色域生成方法、色域生成プログラム、及び色変換装置
JP5777322B2 (ja) 色処理装置および色処理方法
JP2006086969A (ja) 画像処理装置、方法及び記憶媒体
JP2009004917A (ja) 色処理装置およびその方法
JP2017135683A (ja) 生成装置、および、コンピュータプログラム
JP4983658B2 (ja) 画像処理方法、画像処理装置および画像処理プログラム
JP6665559B2 (ja) 算出装置、および、コンピュータプログラム
JP2009219062A (ja) 画像処理方法、プリンタ、画像処理装置および画像処理プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110228

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110322

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110512

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110531

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110613

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4775409

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140708

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees
R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350