JP2020088545A - 画像形成装置、色校正方法及び色校正プログラム - Google Patents

画像形成装置、色校正方法及び色校正プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】正しい色校正パラメータに基づく、適切な色校正処理を可能とする。【解決手段】パターン発生部が、用紙上に形成するための、互いに色が異なる複数のパターンを発生する。エラー検出部は、読取り装置で用紙上から読み取られたパターン及びパターンに隣接する複数の余白領域の読取値に応じて、パターンの読取エラーを検出する。そして、色校正部が、パターンの読取値を用いて基準色に色校正処理を行う。これにより、正しい色校正パラメータを用いて、適切な色校正処理を可能とすることができる。【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置、色校正方法及び色校正プログラムに関する。
画像形成システムでは、複数の画像形成装置が、それぞれ同じ色再現性を有することが理想である。従来、各画像形成装置の色再現性の共通化は、画像形成装置の出力画像をスキャナ又は機器内のインラインセンサで読み取り、画像出力特性を調整することで行われる。具体的には、1次色の出力γキャリブレーションの調整、多次色のキャリブレーションの調整、又は、カラープロファイルと呼ばれる多次元LUT(Look Up Table)の更新等を行うことで、各画像形成装置の色再現性の共通化が図られている。
特許文献1(特開2017−041765号公報)全てのテストパターンを効率良く形成可能とした画像形成システムが開示されている。この画像形成システムは、パターン生成部が、色の異なる複数のテストパターンを生成し、画像形成部が、この複数のテストパターンを用紙上に形成する。画像読取部は、複数のテストパターンが形成された用紙面を読み取り、読み取り画像を生成する。
エラー検出部は、この読み取り画像を解析して、用紙上に形成された複数のテストパターンのうち、複数のテストパターンの測色を行う測色器の測色領域から位置がずれる1つ又は複数のテストパターンを、測色エラーとして検出する。そして、パターン生成部が、測色エラーが検出された1つ又は複数のテストパターンを再生成し、画像形成部が、再生成されたテストパターンを用紙上に再形成する。
しかし、テストパターンの形成位置に対する読み取り位置のずれ量及び方向は、把握困難である。また、このずれ量及び方向が、色校正(ACC:Auto Color Calibration)精度に与える影響も把握困難である。このため、正しい色校正パラメータを生成することも困難となる。
従って、用紙上のテストパターンの読み取りエラーに基づいて色校正を行う従来の画像形成装置は、正しい色校正パラメータを用いて適切な色校正処理を行うことが困難となっていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、正しい色校正パラメータに基づいて、適切な色校正処理を行うことが可能な画像形成装置、色校正方法及び色校正プログラムの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、用紙上に形成するための、互いに色が異なる複数のパターンを発生するパターン発生部と、読取り装置で用紙上から読み取られたパターン及びパターンに隣接する複数の余白領域の読取値に応じて、パターンの読取エラーを検出するエラー検出部と、パターンの読取値を用いて基準色に色校正処理を行う色校正部と、を備える。
本発明によれば、正しい色校正パラメータに基づいて、適切な色校正処理を行うことができるという効果を奏する。
図1は、実施の形態のデジタル複合機(MFP)の全体構成を示す図である。 図2は、第1の画像データ処理装置のブロック図である。 図3は、第2の画像データ処理装置のブロック図である。 図4は、実施の形態のMFPにおける色校正(カラーキャリブレーション)処理の全体の流れを示すフローチャートである。 図5は、自動カラーキャリブレーション(ACC)用の読み取りパターンデータ(ACCパターン)の一例を示す図である。 図6は、ACCパターンの読み取り動作の詳細を説明するための図である。 図7は、ACCパターンの読み取り値の正当性評価の処理の流れを示すフローチャートである。 図8は、色校正処理(カラーキャリブレーション処理)のベースγ制御点生成動作の流れを示すフローチャートである。 図9は、ベースγ制御点を生成する際に必要なrawγ特性の取得について説明するための図である。 図10は、ACC読み取り値に対する地肌補正について説明する図である。 図11は、ACCターゲットデータ(特性)の算出について説明するための図である。 図12は、ACCの機差補正値算出手法を説明するための図である。 図13は、ACCの高濃度部補正手法を説明するための図である。 図14は、実施の形態のMFPにおけるベースγ制御点算出の概念を説明するための図である。 図15は、実施の形態のMFPにおける色変換部で用いる色相分割方式のマスキング係数の算出法について説明するための図である。 図16は、実施の形態のMFPにおける色変換部で用いる色相分割色変換の色相分割方法について説明するための図である。
以下、一例として、実施の形態となるデジタル複合機の説明をする。
(MFPの構成)
図1は、実施の形態のデジタル複合機(以下、MFPと記述する)の全体構成を示す図である。実施の形態のMFPは、読み取り装置1、第1の第2の画像データ処理装置2、バス制御装置3、第2の画像データ処理装置4、HDD(ハードディスクドライブ)5、CPU(Center Processing Unit)6及びメモリ7を有している。また、このMFPは、プロッタインタフェース装置(プロッタI/F装置)8、プロッタ装置9、操作表示装置10、回線I/F装置11、外部I/F装置12、サウスブリッジ(S.B.:Southbridge)13及びROM(Read Only Memory)14を有している。回線I/F装置11には、外部装置の一つであるファクシミリ装置(FAX)15が接続されている。また、外部I/F装置12には、外部装置の一つであるパーソナルコンピュータ装置(PC)が接続されている。
読取り装置1は、ラインセンサ、アナログ/デジタルコンバータ(A/Dコンバータ)、及び、それらの駆動回路を有している。ラインセンサとしては、例えばCCD(Charged Coupled Devices)イメージセンサ又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の光電変換素子からなるラインセンサを用いることができる。読取り装置1は、セットされた原稿をスキャンすることで得る原稿の濃淡情報から、RGB(赤緑青)の各色がそれぞれ10ビットのデジタル画像データを生成して出力する。第1の画像データ処理装置2は、読取り装置1からのデジタル画像データに対し、予め定められた特性に統一する処理を施して出力する。
図2は、第1の画像データ処理装置2のブロック図である。この図2に示すように、第1の画像データ処理装置2は、スキャナ補正処理部30、γ変換部31、フィルタ処理部32、色変換部33、変倍処理部34、像域分離部35及び分離デコード部36を有している。
スキャナ補正処理部30は、図1に示す読取り装置1からのデジタル画像データに対してシェーディング補正処理等を施す。これにより、読取り装置(スキャナ)の機構上(照度歪み等)発生する読取りムラ等が補正される。
フィルタ処理部32は、スキャナのMTF特性の補正を行う。また、フィルタ処理部32は、読取画像の周波数特性を変えてモアレを防止することで、くっきりとした画像又は滑らかな画像を形成する。基本的に、スキャナ特性を補正するγ変換部31及び色変換部33の処理により、色再現特性が統一された画像データがMFP内部に記憶される。そして、再利用する際に、出力先の特性に適した画像信号に変換して出力する。詳細は後述する。
像域分離部35は、原稿の持つ特徴的なエリアの抽出を行う。例えば、一般的な印刷で形成されている網点部の抽出、文字等のエッジ部の抽出、画像データの有彩/無彩の判定、及び、背景画像が白であるか否かの白背景の判定等を行う。分離デコード部36は、像域分離部35からの像域分離信号を、図1に示す第2の画像データ処理装置4における後段の処理に必要な情報量にデコードして出力する。
具体的には、分離デコード部36には、像域分離(35)から、例えば以下に示す7ビットの像域分離信号が供給される。
CH2:文字の中(1)/文字の中以外(非文字中)(0)
CHR:文字/(1)/非文字(0)
HT :高線数網点(1)/非高線数網点(0)
CW :有彩(1)/非有彩<無彩>(0)
WS :白地(1)/非白地(0)
LHT:低線数網点(1)/非低線数網点(0)
T :追跡パターン(1)/非追跡パターン(0)
分離デコード部36は、このような7ビットの像域分離信号を、黒文字、色文字、文字中、網点上文字、高線数網点、低線数網点、写真又は追跡パターンの各状態を3ビットに表現できるようにデコードする。または、分離デコード部36は、上述の7ビットの像域分離信号を、黒文字、色文字、文字中又は非文字の各状態を2ビットで表現できるようにデコードする。
図1に示すバス制御装置3は、実施の形態のMFP内で必要な画像データ及び制御コマンド等の各種データの送受信を行うデータバスの制御装置であり、複数種のバス規格間のブリッジ機能を有している。一例ではあるが、実施の形態のMFPの場合、「バス制御装置3」と「第1の画像データ処理装置2、第2の画像データ処理装置4及びCPU6」とをPCI−Expressバスで接続し、「バス制御装置3」と「HDD5」とをATAバスで接続して集積回路化(ASIC:Application Specific Integrated Circuit)化している。
第2の画像データ処理装置4は、第1の画像データ処理装置2で予め定めた特性を統一されたデジタル画像データと付帯情報(デコードされた像域分離信号)に対し、ユーザから指定される出力先に適した画像処理を施し出力する。詳細は後述する。
HDD5としては、例えばIDE(Integrated Drive Electronics)を拡張して規格化されたATA(Advanced Technology Attachment)バス接続のハードディスクを用いることができる。HDD5には、主にデジタル画像データ及びデジタル画像データの付帯情報が記憶される。また、HDD5には、色校正プログラムが記憶されている。色校正部の一例であるCPU6は、この色校正プログラムを実行することで、後述するように自動色校正パターン(ACCパターン、ACC:Auto Color Calibration:パターンの一例)に基づく色校正処理を行う。また、CPU6は、エラー検出部の一例である。
CPU6は、実施の形態のMFPの全体を制御するマイクロプロセッサである。CPU6としては、例えばCPUコア単体に、例えば汎用規格I/Fとの接続機能、及び、クロスバースイッチを使ったこれらバス接続機能を追加(インテグレート)した「Integrated CPU」を用いることができる。
メモリ7としては、例えばDIMM(Dual In Line Memory Module)型の揮発性メモリを用いることができる。メモリ7は、複数種のバス規格間をブリッジする際の速度差及び接続された部品自体の処理速度差を吸収するために、一時的に送受信されるデータを記憶する。また、メモリ7は、CPU6が実施の形態のMFPの制御を行う際に、プログラム又は中間処理データを一時的に記憶する。CPU6には、高速処理が求められるため、通常起動時にROMに記憶されたブートプログラムにてシステムを起動し、その後は高速にアクセス可能なメモリ7に展開されたプログラムによって処理が行われる。
プロッタI/F装置8は、CPU6にインテグレートされた、例えばPCI(Peripheral Component Interconnect)−Expressバス等の汎用規格I/F経由で送信されるCMYK(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック又はキープレート)のデジタル画像データを、プロッタ装置9の専用I/Fに出力するバスブリッジ処理を行う。
プロッタ装置9は、受信したCMYKのデジタル画像データを、電子写真プロセスを用いて転写紙に出力する。
S.B.13は、パーソナルコンピュータ装置に使用されるチップセットのひとつで、「South Bridge」と呼ばれる汎用の電子デバイスである。S.B.13は、主にPCI−ExpressとISA(Industry Standard Architecture)ブリッジを含むCPUシステムを構築する際に使用されるバスのブリッジ機能を汎用回路化したものである。実施の形態のMFPでは、S.B.13は、ROM14との間をブリッジしている。
ROM14には、CPU6がMFPの制御を行うためのプログラム(ブートプログラムを含む)が記憶されている。操作表示装置10は、PCI−Expressバスを介してCPU(6)と接続されており、MFPのユーザインターフェースとして機能する。具体的には、操作表示装置10は、LCD(液晶表示装置)とキースイッチを有し、装置の各種状態や操作方法をLCDに表示し、ユーザからのキースイッチ入力を検知する。
回線I/F装置11は、PCI−Expressバスと電話回線を接続することで、MFPが電話回線を介して、外部のファクシミリ装置15(FAX)等との間で各種データの送受信を行うことを可能としている。
外部I/F装置12は、PCI−ExpressバスとPC16等の外部装置とを接続する。これにより、MFPとPC16との間で、各種データの送受信が可能となる。一例ではあるが、実施の形態のMFPの場合、接続I/Fにネットワーク(イーサネット(登録商標))を使用する。すなわち、実施の形態のMFPは、外部I/F装置12を介してネットワークに接続している。
PC16は、内部にインストールされたアプリケーションプログラム又はドライバを有している。ユーザは。PC16を操作することで、実施の形態のMFPに対して、各種制御や画像データの入出力を行う。
なお、第1の画像データ処理装置2又は外部I/F装置12から送信される、特性が統一された画像データ又は像域分離信号等の付帯情報は、CPU6で符号化された後、HDD5に記憶される。そして、第2の画像データ処理装置4以降で処理される際に、HDD5から読み出され、復号されて用いられる。
ここで、実施の形態のMFPは、特性が統一された画像データ(RGB)は、非可逆なJPEG(Joint Photographic Experts Group)符号化等の高い圧縮率の符号化手法を用いて符号化する。また、実施の形態のMFPは、像域分離信号等の付帯情報は、可逆なK8符号化等の符号化手法を用いて符号化する。これにより、画質劣化を最小限に抑えている。
(コピー動作)
実施の形態のMFPでコピーを行う場合、ユーザは原稿を読取り装置1にセットし、操作表示装置10を介して、所望の画質モード等の設定とコピー開始の入力を行う。操作表示装置10は、ユーザから入力された情報を、機器内部の制御コマンドデータに変換し、PCI−Expressバスを介してCPU6に通知する。
CPU6は、コピー開始の制御コマンドデータを受信すると、コピー動作プロセスのプログラムに基づいて、コピー動作に必要な設定及び動作を順に実行する。第1の画像データ処理装置2には、読取り装置1で原稿をスキャンして得られた各10ビットのRGB(赤、緑、青)のデジタル画像データが供給される。第1の画像データ処理装置2は、設定された画質モードに関係なく、前述した図2に示すスキャナ補正処理30、γ変換31、フィルタ処理32及び色変換部33により、RGBのデジタル画像データを、予め特性が定められたRGB信号に統一してバス制御装置3に供給する。一例ではあるが、第1の画像データ処理装置2は、RGBのデジタル画像データを、sRGB(standard RGB)又はROMM(Reference Output Medium Metric)−RGB等のRGB信号に統一してバス制御装置3に供給する。
分離デコード部36は、第1の画像データ処理装置2の像域分離部35で生成された7ビットの像域分離信号を、設定された画質モードに応じて、第2の画像データ処理装置4における後段の処理に必要な情報にデコードして出力する。一例ではあるが、分離デコード部36には、例えば以下に示す7ビットの像域分離信号が、像域分離部35から供給される。
CH2:文字中(1)/非文字中(0)
CHR:文字/(1)/非文字(0)
HT :高線数網点(1)/非高線数網点(0)
CW :有彩(1)/非有彩<無彩>(0)
WS :白地(1)/非白地(0)
LHT:低線数網点(1)/非低線数網点(0)
T :追跡パターン(1)/非追跡パターン(0)
分離デコード部36は、このような7ビットの像域分離信号を、設定された画質モードに応じて、以下に示す2ビットの属性情報(像域分離信号)にデコードする。
文字原稿モード :黒文字、色文字、文字中、非文字
文字写真混在原稿モード:文字/非文字、有彩/無彩
写真原稿モード :有彩/無彩、白地/非白地
複写原稿モード :黒文字、色文字、白地、非文字
バス制御装置3は、第1の画像データ処理装置2からの統一RGB画像データ、及び、設定された画像モードに応じて属性の異なる属性情報(像域分離信号)を取得すると、CPU6により符号化処理を施し、メモリ7又はHDD5に記憶する。メモリ7又はHDD5に記憶されたRGB画像データおよび画素毎の属性情報は、CPU6で復号化処理された後、バス制御装置3を介して、第2の画像データ処理装置4に供給される。
第2の画像データ処理装置4は、受信したRGB画像データを、画素毎の属性情報に基づいてプロッタ出力用のCMYK画像データに変換して出力する。バス制御装置3は、第2の画像データ処理装置4からCMYK画像データを受信すると、CPU6を介してメモリ7に記憶する。メモリ7に記憶されたCMYK画像データは、CPU6及びプロッタI/F装置8を介して、プロッタ装置9に供給される。プロッタ装置9は、受信したCMYK画像データを転写紙に出力する。これにより、原稿のコピーが形成される。
(ファックス送信動作)
次に、ファクシミリ送信を行う場合、ユーザは原稿を読取り装置1にセットし、操作表示装置10を介して、所望のモード等の設定及びファックス開始の入力操作を行う。操作表示装置10は、ユーザの入力操作に対応する制御コマンドデータを形成し、PCI−Expressバスを介してCPU6に供給する。CPU6は、ファックス送信開始の制御コマンドデータに従って、ファックス送信動作プロセスのプログラムに基づき、ファックス送信動作に必要な設定及び動作を、以下に示す順に実行する。
読取り装置1で原稿をスキャンして得られた各10ビットのRGBのデジタル画像データは、第1の画像データ処理装置2により、予め定められた特性に統一されたRGB値(例えば各色8ビット)に変換され、バス制御装置3に供給される。
バス制御装置3は、第1の画像データ処理装置2からのRGB画像データを受信すると、CPU6を介してメモリ7に記憶する。メモリ7に記憶された統一RGB画像データは、CPU6及びバス制御装置3を介して、第2の画像データ処理装置4に供給される。第2の画像データ処理装置4は、受信した統一RGB画像データを、ファックス送信用のモノクロ2値の画像データに変換して出力する。
バス制御装置3は、第2の画像データ処理装置4からモノクロームの2値画像データを受信すると、CPU6を介してメモリ7に記憶する。メモリ7に記憶されたモノクロームの2値画像データは、CPU6を介して、回線I/F装置11に送信される。回線I/F装置11は、受信したモノクロームの2値画像データを、回線を介して接続されたファクシミリ装置15に送信する。
(スキャナ配信動作)
スキャンした画像を配信する場合、ユーザは原稿を読取り装置1にセットし、操作表示装置10を介して、所望のモード等の設定操作及びスキャナ配信開始の入力操作を行う。操作表示装置10は、ユーザの入力操作に対応する制御コマンドデータを形成し、PCI−Expressバスを介してCPU6に通知する。CPU6は、スキャナ配信動作プロセスのプログラムに基づいて、スキャナ配信開始の制御コマンドデータで指定された動作を行うことで、以下に説明するようにスキャナ配信動作に必要な設定又は動作を、順に実行する。
まず、読取り装置1で原稿をスキャンして得られた各10ビットのRGBのデジタル画像データは、第1の画像データ処理装置2により、予め定められた特性に統一されたRGB値に変換され、バス制御装置3に送られる。バス制御装置3は、第1の画像データ処理装置2からの統一RGB画像データを受け取ると、CPU6を介してメモリ7に記憶する。メモリ7に記憶されたRGB画像データは、CPU6及びバス制御装置3を介して、第2の画像データ処理装置4に送られる。第2の画像データ処理装置4は、受け取ったRGB画像データを、例えばsRGB等のスキャナ配信用の画像データに変換して出力する(RGB多値,グレースケール,モノクロ2値等)。
バス制御装置3は、第2の画像データ処理装置4からの画像データを受け取ると、CPU6を介してメモリ7に記憶する。メモリ7に記憶された画像データは、CPU6を介して、外部I/F装置12に送られる。外部I/F装置12は、受け取った画像データを、ネットワークを介して接続されたPC16に送信する。
(コピー動作+HDDへの記憶・保存動作)
次に、実施の形態のMFPにおいて、原稿をスキャンして得た画像データを、MFP内に記憶・保存し、その後、記憶・保存した画像データを再利用する場合の動作を説明する。この場合、ユーザは原稿を読取り装置1にセットし、所望する画質モード等の設定とコピー開始の入力を操作表示装置10に行う。操作表示装置10は、ユーザの入力操作に対応する制御コマンドデータを、PCI−Expressバスを介してCPU6に通知する。
CPU6は、コピー動作プロセスのプログラムに基づいて、コピー開始の制御コマンドデータで指定される動作を行うことで、以下に説明するように、コピー動作に必要な設定及び動作を順に行う。
読取り装置1で原稿をスキャンして得られた各10ビットのRGBのデジタル画像データは、第1の画像データ処理装置2では、設定された画質モードに関係なく、図2に示したスキャナ補正処理30、γ変換31、フィルタ処理32、及び、色変換32を介して、例えばsRGB又はAdobe−RGB等のように、予め特性が定められたRGB信号に統一され、バス制御装置3に送られる。
スキャナ補正処理部30は、図1に示す読取り装置1からのデジタル画像データに対し、シェーディング補正処理等を施すことで、読取り装置1(スキャナ)の機構上(照度歪み等)発生する読取りムラ等を補正する。
γ変換部31は、読取り装置1から受け取ったRGB画像データのγ特性を、予め定められた特性(例えば、1/2.2乗)になるように変換する。フィルタ処理部32は、RGB画像データの鮮鋭性を、予め定めた特性に統一する。一例ではあるが、フィルタ処理部32は、基準チャートをスキャンした際に、線数毎に対して、設定された画質モード毎に予め定めたMTF特性値になるように変換する。その際、像域分離35において生成した像域分離信号に基づくパラメータを用いて処理を行う。
色変換部33は、一般的に知られているsRGBやopRGBのように予め定めた特性のRGB画像データ値に変換する。変倍処理部34は、RGB画像データのサイズ(解像度)を、例えば600dpi等の予め定めた特性に統一する。
分離デコード(36)は、第1の画像データ処理装置2の像域分離35において生成され7ビットの像域分離信号を、設定された画質モードに応じて、第2の画像データ処理装置4における後段の処理に必要な情報にデコードして出力する。すなわち、像域分離(35)からは、以下に示すような7ビットの像域分離信号が出力される。
CH2:文字中(1)/非文字中(0)
CHR:文字/(1)/非文字(0)
HT :高線数網点(1)/非高線数網点(0)
CW :有彩(1)/非有彩<無彩>(0)
WS :白地(1)/非白地(0)
LHT:低線数網点(1)/非低線数網点(0)
T :追跡パターン(1)/非追跡パターン(0)
分離デコード部36は、このような7ビットの像域分離信号を、設定された画質モードに応じて、以下に示す2ビットの属性情報(像域分離信号)にデコードする。
文字原稿モード :黒文字、色文字、文字中、非文字
文字写真混在原稿モード:文字/非文字、有彩/無彩
写真原稿モード :有彩/無彩、白地/非白地
複写原稿モード :黒文字、色文字、白地、非文字
バス制御装置3は、第1の画像データ処理装置2からの統一RGB画像データ、及び、設定された画像モードに応じて属性の異なる属性情報(像域分離信号)を受け取ると、CPU6を介して符号化処理を施してメモリ7に記憶する。メモリ7に記憶された統一RGB画像データは、CPU6及びバス制御装置3を介して、HDD5に送信され、HDD5内に画像入力条件(この場合、スキャナ入力や画質モード等)と共に記憶・保存される。その後、前述のようにメモリ7の統一RGB画像データは、第2の画像データ処理装置4により、スキャナ読取り画像であることと、入力の際に設定された画質モードが解釈され、適した信号形態に変換されてプロッタ装置(9)に供給される。これにより、原稿のコピーが形成される。
ここで、図3は、第2の画像データ処理装置4のブロック図である。この図3に示す第2の画像データ処理装置4のフィルタ処理部50は、統一RGB画像データの鮮鋭性を、プロッタ装置9に出力する場合の再現性が良くなるように補正する。具体的には、フィルタ処理部50は、設定された画質モードに応じてデコードされた属性情報(像域分離信号)に従って鮮鋭化/平滑化処理を施す。一例ではあるが、フィルタ処理部50は、文字原稿モードでは文字をハッキリ/クッキリとするために鮮鋭化処理を施し、写真モードでは滑らかに階調性を表現するため平滑化処理を施す。
色変換部51は、各8ビットの統一RGBデータを受け取ると、プロッタ装置9用の色空間に対応するCMYK画像データに変換する。このときにも。色変換部51は、設定された画質モード情報に応じてデコードされた属性情報(像域分離信号)に従って最適な色調整を実施する。
変倍処理部53は、CMYK画像データのサイズ(解像度)を、プロッタ装置9の再現性能に従ってサイズ(解像度)変換を行う。なお、実施の形態のMFPの場合、プロッタ装置9の性能が600dpi出力であるため、特に変換は行わない。
プリンタγ補正54は、予めCPU6において生成され、プロッタ出力用に設定されたCMYK用のエッジ用γテーブル、非エッジ用γテーブルを用いて、CMYK毎のテーブル変換処理を実施してγ補正を実施する。階調処理部55は、各8ビットのCMYK画像データを受け取ると、プロッタ装置9の階調処理能力に従った階調数変換処理を行う。
また、CPU6は、画像記憶時における別の動作として、メモリ7及びHDD5の使用率を検出し、デコードされた属性情報を変更後に符号化して記憶する。例えば、HDD5の使用率が規定値を超えている状態で画像が入力された場合、CPU6は、分離デコード部36からの属性情報(像域分離信号)の一部を破棄(例えば、下位ビットの全画素に0を設定)してから符号化して記憶する。この条件で動作した場合、例えば、設定された画質モードに応じて、以下に示すような属性情報(像域分離信号)に解釈される。
(プリンタ動作及びHDDへの記憶・保存動作)
ユーザは、PC16上でDTP(Desk Top Publishing)のアプリケーションプログラムを動作させて、各種の文章や図形の作成および編集を行い、所望のプリンタ出力モード等の設定とプリント開始を指示する。PC16は、作成/編集された文書や図形を、ページ記述言語(PDL)で記述されたコマンドやデータ等の情報に変換する。また、PC16は、PDLデータを翻訳し、ラスタ画像データに変換するラスタイメージ処理(RIP)を行い、外部I/F装置12を介してCPU6に供給する。実施の形態のMFPでは、ラスタイメージ処理(RIP)の際、予め定めた特性の統一RGB画像データに変換すると同時に、以下に示すような4ビットの属性情報も生成する。
CHR:文字・線画(1)/非文字・線画(0)
CW :有彩(1)/非有彩<無彩>(0)
WS :白地(1)/非白地(0)
HS :飽和色(1)/非飽和色(0)
さらに、PC16は、設定されたプリンタ出力モードに応じて、以下に示す2ビットの属性情報にデコードし、外部I/F装置12を介してCPU6に供給する。
一般文書出力 :イメージ以外の無彩色、イメージ以外の有彩色、イメージ、白地
グラフィック出力:無彩色、有彩色、白地、飽和色
写真画像出力 :白地/非白地
CPU6は、第1の画像データ処理装置2からの統一RGB画像データ、及び、設定された画像出力モードに応じて属性の異なる属性情報を受け取ると、符号化処理を施してメモリ7に記憶する。メモリ7に記憶された統一RGB画像データは、CPU6及びバス制御装置3を介してHDD5に送信され、例えばプリンタ出力又は画像出力モード等の画像入力条件情報と共に記憶・保存される。
その後、第2の画像データ処理装置4は、前述のようにメモリ7の統一RGB画像データがプリンタ出力画像であること、及び、入力の際に設定された画像出力モードを解釈し、プロッタ装置9に適した信号形態に変換してプロッタ装置9に供給する。これにより、プリンタ出力画像が形成される。
色変換部51では、各8ビットの統一RGBデータを受け取るとプロッタ装置用の色空間であるCMYK各8ビットに変換する。このときにも、設定された画質モード情報に応じてデコードされた属性情報に従った最適な色調整を実施する。
変倍処理部53は、CMYK画像データに、プロッタ装置9の再現性能に従ってサイズ(解像度)変換処理を施す。なお、実施の形態のMFPの場合、プロッタ装置9の性能が600dpi出力であるため、特に変換は行わない。
プリンタγ補正54は、予めCPU6により生成され、プロッタ出力用に設定されたCMYK用のエッジ用γテーブル、非エッジ用γテーブルを用いて、CMYK毎のテーブル変換処理を行い、γ補正を実施する。階調処理部55は、各8ビットのCMYK画像データを受け取ると、プロッタ装置9の階調処理能力と設定された画質モード情報に応じてデコードされた属性情報に最適な階調数変換処理を施す。また、画像記憶時における別の動作として、CPU6は、メモリ7及びHDD5の使用率を検出して、デコードされた属性情報を変更後に符号化して記憶する。
(記憶・保存した画像データの再利用動作)
次に、HDD5内に記憶・保存した画像データの再利用動作を説明する。
(ファックス送信動作)
ユーザは、操作表示装置10を操作することで、コピー動作時にHDD5内に記憶させた画像データに対し、所望のモードの設定操作及びファックス送信開始の入力操作等を行う。操作表示装置10は、ユーザから入力された情報を、機器内部の制御コマンドデータに変換し発行する。発行された制御コマンドデータは、PCI−Expressバスを介してCPU6に通知される。
CPU6は、ファックス送信開始の制御コマンドデータに従って、ファックス送信動作プロセスのプログラムを実行し、ファックス送信動作に必要な設定や動作を順に行っていく。以下に動作プロセスを順に記す。
バス制御装置3は、HDD5内に記憶されているRGB画像データを、CPUを介してメモリ7に出力する。その後、前述のようにメモリ7のRGB画像データは、第2の画像データ処理装置4を介して回線I/F装置11に出力され、FAX送信が成される。
図3に示す第2の画像データ処理装置4において、フィルタ処理部50は、RGB画像データの鮮鋭性を、ファクシミリ送信する場合の再現性が良くなるように補正する。具体的には、所望のモード情報に従って鮮鋭化/平滑化処理を施す。例えば、文字モードでは文字をハッキリ/クッキリとするために鮮鋭化処理を施し、写真モードでは滑らかに階調性を表現するため平滑化処理を施す。
色変換部51は、RGBがそれぞれ8ビットのデータを受け取ると、ファクシミリ装置15で一般的な単色(モノクローム)の8ビットのモノクロ画像データに変換する。変倍処理部53は、モノクロ画像データのサイズ(解像度)を、例えば主走査:200dpi×副走査:100dpi等の、ファクシミリ装置15で送受されるサイズ(解像度)に変換する。プリンタγ補正部54は、予めCPU6が設定したFAX送信用のγテーブルを用いて、γ補正を実施する。
階調処理部55は、8ビットのモノクロ画像データを受け取ると、ファクシミリ装置15で送受信される階調処理能力に従った階調数変換処理を行う。一例ではあるが、実施の形態のMFPの場合、疑似中間調処理の一つである誤差拡散法を用いて2値に階調数変換処理している。
(スキャナ配信動作)
次に、スキャンした原稿の画像データを配信する場合、ユーザは、上述のようにコピー動作させた際に、HDD5に記憶した画像データに対し、所望するモード等の設定とスキャナ配信開始の入力を、操作表示装置10を介して行う。操作表示装置10は、ユーザから入力された情報を、機器内部の制御コマンドデータに変換し発行する。発行された制御コマンドデータはPCI−Expressバスを介してCPU6に通知される。
CPU6は、スキャナ配信開始の制御コマンドデータに従って、スキャナ配信動作プロセスのプログラムを実行し、スキャナ配信動作に必要な設定及び動作を順に行う。以下、動作プロセス順に説明する。
バス制御装置3は、HDD5に記憶されているRGB画像データを、CPU6を介してメモリ7に出力する。その後、前述のようにメモリ7のRGB画像データは、第2の画像データ処理装置4を介して、外部I/F装置11に出力され、スキャナ配信が行われる。図3に示す第2の画像データ処理装置4において、フィルタ処理部50は、RGB画像データの鮮鋭性を、スキャナ配信する場合の再現性が良くなるように補正する。具体的には所望するモード情報に従って鮮鋭化/平滑化処理を施す。例えば文字モードでは文字をハッキリ/クッキリとするために鮮鋭化処理を施し、写真モードでは滑らかに階調性を表現するため平滑化処理を施す。
色変換部51は、各8ビットの統一RGBデータを受け取ると、例えばスキャナ配信で一般的なsRGBの色空間に各色8ビットで変換処理する。変倍処理部53は、sRGB画像データのサイズ(解像度)を、例えば主走査:200dpi×副走査:200dpi等の、指定されたスキャナ配信で送受されるサイズ(解像度)に変換処理する。プリンタγ補正部54は、予めCPU6が設定した、配信用のγテーブルを用いてγ補正処理を行う。階調処理部55は、指定されたスキャナ配信で送受信される階調処理能力に従った階調数変換処理を行う。なお、例えばRGBがそれぞれ8bitの16万色が指定されたものと認識し、階調処理を不実施としてもよい。
これにより、実施の形態のMFPに記憶・保存されたデータに対し、入力時と異なる出力先を指定した場合に、通常動作時(最初から出力先を指定したときの動作)と画像品質を変えることなく、出力先の変更が可能となる。このため、データの再利用性の向上を図ることができる。
(色校正(カラーキャリブレーション)処理)
次に、実施の形態のMFPにおける色校正(カラーキャリブレーション)処理を説明する。図4は、実施の形態のMFPにおける色校正(カラーキャリブレーション)処理の全体の流れを示すフローチャートである。この図4において、ステップS1では、色校正処理に用いる自動色校正パターン(ACCパターン、ACC:Auto Color Calibration、カラーチャート)の印刷要求を行う。このACCパターンの印刷要求時には、以下の動作が行われる。
1.ACCパターンの印刷要求を行う場合、ユーザは、操作表示装置10の「ACCパターン印刷ボタン」を操作する。
2.CPU6は、ACC動作に必要なセルフ・チェック/プロセス・コントロールを実行する。
3.CPU6は、ACCパターン生成を要求し、指定されたACCパターンを生成する。
4.CPU6は、ACCパターンを印刷制御し、印刷成功(OK)又は印刷失敗(NG)を返す。
次に、ACCパターンの印刷結果がOKの場合、ユーザは、ステップS2において、読み取りボタンを操作することで、読取り装置1に対して、原稿台に載置された原稿に印刷されたACCパターンの読み取り開始要求を行う。これにより、読取り装置1が、原稿のACCパターンの読み取りを行う。読み取られたACCパターンの読み取りデータは、メモリ7に記憶される。具体的には、読取り装置1は、各ACCパッチに対するメモリデータにアクセスし、10ビットデータに加算平均演算を実施し、指定したACCパターンの読み取り値として一時的に、メモリ7に記憶する。判定結果によらず、ACCパターンの読み取り値は、メモリ7等の指定の記憶領域に記憶される。
ステップS3では、CPU6が、ACCパターンの読み取り値チェックを行う。ステップS4では、CPU6が、ACCパターンの読み取り値のエラーの有無を判定(判定結果がOK又はNG)する。ACCパターンの読み取り値にエラーが存在する場合(ステップS4:Yes)、CPU6は、ステップS9において、エラーに対応した各部の制御を行う。具体的には、1回目の読み取り値の判定がNGの判定の場合、CPU6は、「再度、ACCパターンの読み取りを行うか」、又は、「読み取りを中止するか」の選択画面を、操作表示装置10に表示する。また、CPU6は、2回目の読み取り値の判定時にNGの判定の場合は(ステップS10:No)、ACCパターンの読み取りを終了する。
次に、ACCパターンの読み取り値の判定結果がOKの場合(ステップS4:No)、CPU6は、ステップS5において、ベースγ制御点(ACCγ元値)の演算を実行する。ベースγ制御点とは、色校正(カラーキャリブレーション)パラメータで、図3のプリンタγ補正部54におけるCMYK各色の出力γ補正で用いる1次元ルックアップテーブルを生成する際の代表点としてメモリ7に記憶される値である。
CPU6は、ステップS6において、生成したベースγ制御点のエラーの有無を判定する。ベースγ制御点にエラーが存在する場合(ステップS6:Yes)、CPU6は、ステップS11において、エラーに対応した各部の制御を行う。具体的には、1回目の判定時にエラーが存在した場合(NGの判定)、CPU6は、「再度、ベースγ制御点の生成を行うか」、又は、「ベースγ制御点の生成を中止するか」の選択画面を、操作表示装置10に表示する。また、CPU6は、2回目の判定時にエラーが存在した場合(再度のNGの判定:ステップS10:No)、ベースγ制御点の生成を終了する。
ベースγ制御点にエラーが存在しない場合(OK=ステップS6:No)、CPU6は、ステップS7において、メモリ7にベースγ制御点情報を記憶する。そして、CPU6は、ステップS12及びステップS8において、メモリ7に記憶されているベースγ制御点(ACCγ元値)の記憶データを更新して、図4のフローチャートの処理を終了する。
メモリ7の更新されたベースγ制御点情報は、CPU6により、メモリ7から読み出され、第2の画像処理装置4に設定される。CPU6は、設定されたベースγ制御点情報に基づいて、第2の画像処理装置4におけるプリンタγ補正部54のγ変換特性を調整する。これにより、長時間使用による画像形成装置の画像出力濃度に変化があっても、適切な狙いの出力濃度に補正することができ、出力画像の色再現性を保持することができる。
(色校正(カラーキャリブレーション)処理の詳細)
次、にMFPにおける実際に記録紙に画像形成したACCパターンのスキャナ読取値を用いた色校正(カラーキャリブレーション)動作の詳細を説明する。この機能は、実際に記録紙に画像形成されたACCパターンを読取り装置1で読み取って出力γ変換特性を調整する機能である。これにより、MFPの長時間使用による画像出力濃度が変化しても、適切な出力濃度に補正することができ、出力画像の色再現性を保持することができる。
MFPにおけるスキャナ読取値を用いたカラーキャリブレーション(ACC)動作の場合、図3に示すフィルタ処理部50及び色変換部51は、特に変換処理は行わない。パターン発生部52は、例えば図5に示すような、予め設定された自動カラーキャリブレーション(ACC)用の読み取りパターンデータ(ACCパターン)を出力する。実施の形態のMFPは、以下に示す143個の矩形領域のパターン生成を設定する。
図5のACCパターンにおいて、
1行と5行:K版の19段パッチ(予め指定されたK版の出力値をRAM領域に設定)
2行と6行:C版の19段パッチ(予めで指定されたC版の出力値をRAM領域に設定)
3行と7行:M版の19段パッチ(予め指定されたM版の出力値をRAM領域に設定)
4行と8行:Y版の19段パッチ(予め指定されたY版の出力値をRAM領域に設定)
1列〜4列:写真モード(属性情報として設定)
5列〜8列:文字モード(属性情報として設定)。
一例ではあるが、CPU6は、以下のような値にKCMYの各版の出力階調値を設定する。
Black→0,8,16,32,51,64,80,96,112,128,144,160,176,192,208,224,240,255(,0,255)
Cyan→0,8,16,32,51,64,80,96,112,128,144,160,176,192,208,224,240,255(,0,255)
Magenta→0,8,16,32,51,64,80,96,112,128,144,160,176,192,208,224,240,255(,0,255)
Yellow→0,8,16,32,51,64,80,96,112,128,144,160,176,192,208,224,240,255(,0,255)
なお、色校正パターン発生時1段目(地肌部)のパッチは描画しない。このため、先頭の要素は無視し、19段目は地肌パターン、20段目は18段目と同じパターンとしている。
変倍処理部53は、CMYK画像データのサイズ(解像度)を、プロッタ装置9の再現性能に従ってサイズ(解像度)変換を行う。実施の形態のMFPの場合、プロッタ装置9の性能が600dpi出力であるため、特に変換は行わない。
プリンタγ補正部54は、前述のCMYK画像データが狙いの出力特性になるように色毎に1次元テーブル変換を行い、γ補正を実施する。階調処理部55は、それぞれ8ビットのCMYK画像データ及び属性情報(例えば、文字と写真)を受け取ると、2ビットの属性情報に応じてプロッタ装置9の階調処理能力に従った階調数変換処理を行う。プロッタ装置9は、このような階調数変換処理が施された画像データに基づいて画像を形成し、ACCパターンとして出力する。読取り装置1は、セットされた原稿上のACCパターンをスキャンすることで得る原稿の濃淡情報から、RGB各10ビットのデジタル画像データを出力する。
(ACCパターンの読み取り動作の詳細)
図6は、ACCパターンの読み取り動作の詳細を説明するための図である。ACCパターンの読み取り時には、以下のような処理が行われる。
パッチ毎に、例えば96dot四方の読み取り値を加算処理及び除算処理して10bitデータを作成する。パッチ毎の10bitデータを、指定したACCパターンの読み取り値として送る。なお、ベースγ制御点生成時、各ACC出力パッチに対応するACC読み取り値は、後述のとおりである。ただし、位置ずれ検知用パッチは隣接するパッチと同じ設定で読み込む。
図6において、pat0,10,…,10n(nは0から19の整数)は、読み取り色成分を「Green」、読み取り画質モードを「写真」とする。また、pat9,19,…,10n+9(nは0から19の整数)は、読み取り色成分を「Blue」、読み取り画質モードを「文字」とする。
パッチ色 :Black→ACC読み取り色成分:Green
パッチ色 :Cyan→ACC読み取り色成分:Red
パッチ色 :Magenta→ACC読み取り色成分:Green
パッチ色 :Yellow→ACC読み取り色成分:Blue
パッチ出力モード:写真→ACC読み取り画質モード:写真
パッチ出力モード:文字→ACC読み取り画質モード:文字
(パターン読み取り値の正当性評価)
図7は、ACCパターンの読み取り値の正当性評価の処理の流れを示すフローチャートである。図7に示す各エラーチェック(ステップS21のエラーチェックを除く)は、文字部・写真部のブラック・シアン・マゼンダ・イエローの8通りについて行い、一つでもエラーがある場合は、CPU6はエラーと判定する。エラーと判定した際には、CPU6は、対応するエラーコードを表示制御する。
CPU6は、前述したACCパターンの読み取り値に対して、以下の項目について正当性評価を行う。
1.読み取りデータ範囲(地肌レベル異常)の第1のチェック(エラーチェック)
2.読み取りデータ範囲(地肌レベル異常)の第2のチェック(エラーチェック)
3.保証濃度範囲のACCパターン読み取り値に対する逆転チェック(エラーチェック)
4.地肌読み取り値の逆転チェックおよび修復(読み取り値の補正)
5.逆転パッチデータ(読み取り値)の修復(読み取り値の補正)
6.トップ濃度相当パッチの読み取り値に対する逆転の修復(読み取り値の補正)
7.トップ濃度相当パッチの濃度範囲チェック(エラーチェック)
以下に、ACCパターン読み取り値の正当性評価に必要なパラメータ例を示す。以下のように設定値はパラメータ化されており、要求されるACC(自動カラーキャリブレーション)精度に応じて設定することが可能である。
ACCトップ濃度下限値:AccTop
<Black>→192
<Cyan>→240
<Magenta>→256
<Yellow>→384
リファレンス地肌データ:AccWhite
<Black>→716
<Cyan>→716
<Magenta>→716
<Yellow>→716
左右位置ずれ検出濃度:AccPositionLR
<Black>→192
<Cyan>→240
<Magenta>→256
<Yellow>→384
上下位置ずれ検出段:AccStep
<UP>→19
<DOWN>→16
上下位置ずれ検出濃度:AccPositionUD
<UP>→192
<DOWN>→450
最高明度データ(最も明るい値):AccBrightest
<Val>→1020
最低明度データ(最も暗い値):AccDarkest
<Val>→0
データ逆転許容幅:AccDiffer
<Val>→12
(読み取りデータ範囲(地肌レベル異常)の第1のチェック)
主走査方向のチャートずれの判定は、地肌部(余白領域の一例:ACCパターン外のX段目)の読み取り値が、所定のデータ範囲に収まっているか否かをチェックすることで行われる。以下のいずれかが成立する場合、位置ずれと判定する。
上下位置ずれ検出濃度との比較(上下位置ずれ検出濃度より暗いと位置ずれ判定)
ACCパターン外のUP(AccStep)段目読み取り値<上下位置ずれ検出濃度UP(AccPositionUD)
上下位置ずれ検出濃度との比較(上下位置ずれ検出濃度より暗いと位置ずれ判定)
ACCパターン外のDOWN(AccStep)段目読み取り値<上下位置ずれ検出濃度DOWN(AccPositionUD)
(読み取りデータ範囲(地肌レベル異常)の第2のチェック)
副走査方向のチャートずれの判定は、地肌部(ACCパターンの0、18段目)の読み取り値が、所定のデータ範囲に収まっているか否かをチェックすることで行われる。以下の場合、位置ずれと判定する。
左右位置ずれ検出濃度との比較(各色の位置ずれ検出濃度より暗いと位置ずれ判定)
ACCパターン各18段目(写真用、文字用の地肌部分)読み取り値<左右位置ずれ検出濃度(AccPositionLR)
また、以下のいずれかの場合、エラーコードを送信する。
左右位置ずれ検出濃度との比較(各色の位置ずれ検出濃度より暗いとエラー)
ACCパターン各0段目(写真用、文字用の地肌部分)読み取り値<左右位置ずれ検出濃度(AccPositionLR)
最高明度データ(最も明るい値)との比較(最高明度データより明るいとエラー)
ACCパターン各0段目(写真用、文字用の地肌部分)読み取り値>最高明度データ(AccBrightest)
(保証濃度範囲のACCパターン読み取り値に対する逆転チェック)
各パッチのACCパターンの読み取り値が、リファレンス地肌データ(AccWhite)からACCトップ濃度下限(AccTop)の範囲にある場合において、隣接パッチ間の読み取り値の明暗が逆転している場合、その差がデータ逆転許容幅(AccDiffer)より大きいか否かをチェックする。リファレンス地肌データ及びトップ濃度下限は、パッチ色に対応した値を用いる。以下に示す全ての条件を満たす場合、ACCパターンの階調値が逆転していることを示唆するエラーコードを送信する。
ACCパターンN−1段目の読み取り値+逆転許容幅≦ACCパターンN段目の読み取り値
ACCパターンN−1段目の読み取り値<リファレンス地肌データ(AccWhite)
ACCパターンN−1段目の読み取り値>ACCトップ濃度下限値(AccTop)
(地肌読み取り値の逆転チェックおよび修復)
ACCパターン0段目(地肌相当パッチ)の読み取り値が、各色のACCパターン1段目より大きい値(明るい)かどうかチェックし、暗い場合は、以下のように補正を行う。
ACCパターン0段目(地肌相当パッチ)の読み取り値が、1段目よりも暗い(小さい)場合において、
<条件1>
ACCパターン1段目の読み取り値<最高明度データ(AccBrightest)
0段目の読み取り値=1段目の読み取り値+1
<条件2>条件1以外
0段目の読み取り値=1段目の読み取り値=AccBrightest(最高明度データ)
(逆転パッチデータ(読み取り値)の修復)
隣接する一つ前のパッチと読み取り値を比較し、逆転している(明るい)場合は、逆転している読み取り値を一つ前のデータに置き換える(ACCパターン2段目からスタート)。
(トップ濃度データ(読み取り値)に対する逆転の修復)
ACCパターン17段目(トップ濃度パッチ)と一つ前のパッチ(16段目)の読み取り値を比較し、以下の条件に該当する場合は補正を行う。
ACCパターン17段目(トップ濃度パッチ)の読み取り値が、一つ前のパッチ(16段目)と同じ場合において(逆転パッチデータの修復後なので、意味的には同等もしくは明るかった場合)
<条件>一つ前のパッチ(16段目)の読み取り値>最低明度データ(AccDarkest)
17段目の読み取り値=16段目の読み取り値−1
(トップ濃度相当パッチの濃度範囲チェック)
ACCパターン17段目(トップ濃度相当パッチ)に対し、以下の評価を実施する。なお、リファレンス地肌データ、トップ濃度下限は、パッチ色に対応した値を用いる
ACCパターン17段目(トップ濃度パッチ)の読み取り値とリファレンス地肌データ(AccWhite)を比較し、リファレンス地肌より大きい(明るい)場合には、ACCパターンが白紙であることを示唆するエラーコードを送信する。
この場合において、ACCパターン17段目(トップ濃度相当パッチ)の読み取り値がリファレンス地肌データ(AccWhite)より小さい(暗い)場合、さらにACCトップ濃度下限値(AccTop)と比較する。そして、下限値より大きい(明るい)場合には、ACCパターンのベタ部が低濃度であることを示唆するエラーを返す。
(ACCパターンの読み取り値の正当性評価の処理の流れ)
このようなACCパターンの読み取り値の正当性評価の処理の流れを、図7のフローチャートに示す。この図7のフローチャートにおいて、まず、CPU6は、位置ずれ検出パッチ(地肌)の読み取り値が上下位置ずれ検出濃度より大きい(明るい)か否かを判別する(ステップS21)。読み取り値が上下位置ずれ検出濃度よりも小さい(暗い)場合、CPU6は、上下位置ずれと判定し、エラーフラグを設定する(ステップS34)。
次に、CPU6は、各色の18段目(地肌)の読み取り値が左右位置ずれ検出濃度より大きい(明るい)か否かを判別する(ステップS22)。各色の18段目(地肌)の読み取り値が左右位置ずれ検出濃度より小さい(暗い)場合、CPU6は、左右位置ずれと判定し、エラーフラグを設定する(ステップS35)。
次に、CPU6は、各色の0段目(地肌)の読み取り値が左右位置ずれ検出濃度より大きい(明るい)か否かを判別する(ステップS23)。各色の0段目(地肌)の読み取り値が左右位置ずれ検出濃度より小さい(暗い)場合、CPU6は、左右位置ずれと判定し、エラーフラグを設定する(ステップS36)。
次に、CPU6は、各色の0段目(地肌)の読み取り値が最高明度データより小さい(暗い)か否かを判別する(ステップS24)。各色の0段目(地肌)の読み取り値が最高明度データより大きい(明るい)場合、CPU6は、地肌読み取りエラーフラグを設定する(ステップS37)。
次に、CPU6は、所定範囲の隣接パッチ間の読み取り値に逆転がある場合、逆転許容値より小さいか否かを判別する(ステップS25)。所定範囲の隣接パッチ間の読み取り値に逆転がある場合において、逆転許容値より大きい場合、諧調逆転エラーフラグを設定する(ステップS38)。
次に、CPU6は、各色の0段目(地肌)の読み取り値が1段目より大きい(明るい)か否かを判別する(ステップS26)。各色の0段目(地肌)の読み取り値が1段目より小さい(暗い)場合、CPU6は、地肌読み取り値の修復を行う。
次に、CPU6は、2段目から17段目について、一つ前の読み取り値より小さい(暗い)か否かを判別する(逆転なしか否かを判別する:ステップS27)。2段目から17段目が、一つ前の読み取り値より大きい(明るい)場合、CPU6は、逆転している読み取り値を修復する(ステップS40)。
次に、CPU6は、各色の17段目(トップ濃度相当)の読み取り値が16段目より小さい(暗い)か否かを判別する(ステップS28)。各色の17段目の読み取り値が16段目より大きい(明るい)場合、CPU6は、トップの読み取り値を修復する(ステップS41)。
次に、CPU6は、各色の17段目(トップ濃度相当)の読み取り値がリファレンス地肌(紙白)より小さい(暗い)か否かを判別する(ステップS29)。各色の17段目の読み取り値がリファレンス地肌(紙白)より大きい(明るい)場合、CPU6は、ACCチャート出力エラーフラグを設定する(ステップS42)。
次に、CPU6は、各色の17段目(トップ濃度相当)の読み取り値がACCトップ濃度下限値より小さい(暗い)か否かを判別する(ステップS30)。各色の17段目(トップ濃度相当)の読み取り値がACCトップ濃度下限値より大きい(明るい)場合、CPU6は、トップ濃度エラーフラグを設定する(ステップS43)。
次に、CPU6は、ステップS21又はステップS22で位置ずれの判定を行ったか否かを判別する(ステップS31)。ステップS21又はステップS22で位置ずれの判定を行っていない場合、ACCパターンの位置ずれの状態を表示する(ステップS44)。これに対して、ステップS21又はステップS22で位置ずれの判定を行った場合、CPU6は、ステップS32において、エラーがある場合はエラーフラグを立て、エラーが無い場合は、エラーが無いことを示す「OK」の通知を行う。そして、図4のフローチャートのステップS8で説明したベースγ制御点の生成を行う(ステップS32)。これにより、図7のフローチャートの処理が終了する。
(ベースγ制御点生成動作)
次に、図8は、色校正処理(カラーキャリブレーション処理)のベースγ制御点生成動作の流れを示すフローチャートである。上述のように、ベースγ制御点は、色校正(カラーキャリブレーション)パラメータであり、図3のプリンタγ補正部54におけるCMYKの各色の出力γ補正で用いる1次元ルックアップテーブルを生成する際の代表点としてメモリ7に記憶される値である。なお、図8のフローチャートに示す各ステップの処理は、文字部及び写真部の各属性における、ブラック、シアン、マゼンタ及びイエローの計8通りの処理が終了した際に、次のステップに処理が進む。
この図8に示すように、CPU6は、rawγ特性の取得(ステップS51)→地肌補正(ステップS52)→ターゲットデータ取得(ステップS53)→ACC機差補正(ステップS54)→高濃度部の補正(ステップS55)→ベースγ制御点算出(ステップS56)の順に処理を行うことで、ベースγ制御点を生成する。
(rawγ特性の取得)
図9は、ベースγ制御点を生成する際に必要なrawγ特性の取得について説明するための図である。この図9は、前述したACCパターン読み取り値の正当性評価後のACC読み取りデータとACC出力パターンデータとの関係を示す図である。ACC読み取り値を取得し、ACC出力パターンとの対応を、rawγ特性として保持する。ACCの出力パターン(値)は、前述したベースγ制御ACCパターン発生で記載した矩形領域に相当する。
(パラメータ例)
<Black>→0,8,16,32,51,64,80,96,112,128,144,160,176,192,208,224,240,255
<Cyan>→0,8,16,32,51,64,80,96,112,128,144,160,176,192,208,224,240,255
<Magenta>→0,8,16,32,51,64,80,96,112,128,144,160,176,192,208,224,240,255
<Yellow>→0,8,16,32,51,64,80,96,112,128,144,160,176,192,208,224,240,255
写真領域、文字領域のCMYKデータ毎に、このようなパラメータの設定を行い、rawγ特性として保持する。
(地肌補正)
図10は、ACC読み取り値に対する地肌補正について説明する図である。前述したACCパターン読み取り値の正当性評価後のACC読み取りデータに対しては、さらに図10に示す地肌補正を行う。パラメータは、文字部又は写真部の作像版毎に設定される。
(パラメータ設定例)
地肌補正用参照データ:
<Basis>→128
<Char>文字用
<Black>Black
<LD>→0,258,518,915,1024
<RGB>→0,0,128,128,128
<Cyan>Cyan
<LD>→0,303,555,915,1024
<RGB>→0,0,128,128,128
<Magenta>Magenta
<LD>→0,367,623,915,1024
<RGB>→0,0,128,128,128
<Yellow>Yellow
<LD>→0,477,699,915,1024
<RGB>→0,0,128,128,128
<Phot>写真用
<Black>Black
<LD>→0,258,518,915,1024
<RGB>→0,0,128,128,128
<Cyan>Cyan
<LD>→0,303,555,915,1024
<RGB>→0,0,128,128,128
<Magenta>Magenta
<LD>→0,367,623,915,1024
<RGB>→0,0,128,128,128
<Yellow>Yellow
<LD>→0,477,699,915,1024
<RGB>→0,0,128,128,128
なお、「Basis」は、地肌参照データ基準値、「LD」は、ACC読み取り値、「RGB」は、補正用係数を示す。また、補正率は、BasisとRGBから割合に変換する。割合に変換した補正率(Acc_U_Crct)は以下の数式に基づいて算出する。
ACC_U_Crct=RGB/Basis
(補正方法)
次に、補正方法であるが、まず、第1のステップとして、任意のACC読み取り値に対する地肌補正率を、以下のように求める。
すなわち、上述のパラメータの文字(ブラック)を例として説明すると、パラメータのACC読み取り値に対する補正率は、図10に示すようになる。この図10の横軸は、ACC読み取り値(原点を1024とする)を示し、縦軸は補正率を示す。この図10に示すように、各パラメータ間の補正率をACCパターン読み取り値に応じて線形補間した値が、実際に使用する地肌補正率となる。図10の実線が、読み取り値に対する補正率を示している。
次に、第2のステップとして、ACCターゲットデータの地肌部(0段目)を取得し、ACCターゲット地肌部(Acc_T0)とする。
次に、第3のステップとして、以下の数式に示すように、地肌(0段目)のACCパターン読み取り値(B_Det)とACCターゲット地肌部(Acc_T0)のデータの差分を算出することで、各ACC読み取り値の補正値(Cng_AccT_k)を求める。なお、この数式に示す「k」は、k段目(k=0〜17)の読み取り値に対する補正を表している。
Cng_AccT_k=(Acc_T0−B_Det)×(Acc_U_Crct_k)
次に、第4のステップとして、以下の数式に示すように、各ACC読み取り値(Acc_Scn_k)に第3のステップで求めた地肌補正値(Cng_AccT_k)を加算して補正を行う。尚、補正は全てのACC読み取り値に対して行う。なお、この数式に示す「k」は、k段目(k=0〜17)の読み取り値に対する補正を表している。
Acc_Scn_k’=(Acc_Scn_k)+(Cng_AccT_k)
ただし、補正後の読み取り値が「1024」より大きい場合は「1024」にクリップされ、補正後の読み取り値がマイナスの値の場合には「0」にクリップされる。
(ACCターゲットデータ(特性)の算出)
次に、図11は、ACCターゲットデータ(特性)の算出について説明するための図である。ACC読取データの補正後に、色校正(カラーキャリブレーション)の目標とする制御点ターゲットデータを取得する。
まず、第1のステップでは、ACCターゲットノッチの選択を行う。これは、予め求めた設定値により、出力版及び出力モード(文字・写真)毎に、ACCターゲットとLDデータの選択を行う(デフォルトは0)。ただし、設定値0の場合は、対応する色版のトップ濃度(各色17段目の読み取り値)に応じたACCターゲットとLDデータの選択を行う。
RGB_Xの17段目の読み取り値をYとしたとき、
Y<S0 :(ACCターゲットデータ、LDデータ)テーブル1を選択
Y <S1:(ACCターゲットデータ、LDデータ)テーブル2を選択
Y <S2:(ACCターゲットデータ、LDデータ)テーブル3を選択
Y <S3:(ACCターゲットデータ、LDデータ)テーブル4を選択
上記以外 :(ACCターゲットデータ、LDデータ)テーブル5を選択
<パラメータ構造>ACC向けのACCターゲットデータ(テーブル)の設定例
<Notch5>テーブル5
<RGB_K>905,800,700,570,450,350,290,235,190,165,135,105,85,65,52,45,38,30
<RGB_C>910,850,770,655,575,470,415,340,285,230,190,170,128,112,93,77,62,55
<RGB_M>870,700,740,640,585,500,455,405,350,315,280,230,190,155,135,105,85,75
<RGB_Y>900,850,800,700,630,570,510,450,380,340,300,260,230,205,175,140,110,100
トップ濃度閾値例
(S0 S1 S2 S3)
<RGB_K>→10,35, 60, 85
<RGB_C>→38,68, 98,128
<RGB_M>→10,70,130,190
<RGB_Y>→20,90,160,230
コピーACC向け LDデータ(テーブル)の例
<Notch5>テーブル5
<LD>0,8,16,32,48,64,80,96,112,128,144,160,176,192,208,224,240,255
次に、第2のステップとして、制御点ACCターゲットを取得する。この場合、第1のステップで得られた値を、以下のようにLDデータ(入力)に対するACCターゲット(目標とする出力濃度に対応した読み取り値)特性としてテーブル化して保持する。
図12は、ACCの機差補正値算出手法を説明するための図である。この図12は、色校正(ACC)の機差補正の概念を示しており、色校正(ACC)した後の出力色が機器個体の特性によって変わらないように事前に補正することを示している。
ここで使用するデータは、前述のACCターゲットデータと製造工程等で予め設定されるACC機差補正(明部、暗部)となる。図12に示すように、ACC機差補正値(明部、暗部)から、ACCターゲットデータの大きさに応じた補正値(ACC_KH)を線形補間により算出する(文字部と写真部に対して、KCMYの作像版毎に行う)。この補正値(ACC_KH)を使用して、ACCターゲットデータは、以下の数式に基づいて補正される。
補正後のACCターゲットデータ=補正前のACCターゲットデータ+ACC_KH
次に、図13は、ACCの高濃度部補正手法を説明するための図である。高濃度部ACCターゲットの補正に使用するデータは、以下のようになっている。
ACCターゲットデータ(機差補正後のターゲット)
ACC読み取りデータ(地肌補正後の読み取りデータ)
ACC参照フラグデータ
予め算出した参照フラグデータ(テーブル)の選択を行う。この実施の形態の場合、制御点ターゲットデータで選択されたターゲットに対応する参照フラグを選択する。
<パラメータ設定例>
ACC向け 参照フラグデータ
<FLAG_K>→LDデータ0:ON,LDデータ8:ON,LDデータ16:ON,LDデータ32:ON,LDデータ48:ON,LDデータ64:ON,LDデータ80:ON,LDデータ96:ON,LDデータ112:ON,LDデータ128:ON,LDデータ144:ON,LDデータ160:ON,LDデータ176:OFF,LDデータ192:OFF,LDデータ208:OFF,LDデータ224:OFF,LDデータ240:OFF,LDデータ255:OFF
<FLAG_C>→LDデータ0:ON,LDデータ8:ON,LDデータ16:ON,LDデータ32:ON,LDデータ48:ON,LDデータ64:ON,LDデータ80:ON,LDデータ96:ON,LDデータ112:ON,LDデータ128:ON,LDデータ144:ON,LDデータ160:ON,LDデータ176:OFF,LDデータ192:OFF,LDデータ208:OFF,LDデータ224:OFF,LDデータ240:OFF,LDデータ255:OFF
<FLAG_M>→LDデータ0:ON,LDデータ8:ON,LDデータ16:ON,LDデータ32:ON,LDデータ48:ON,LDデータ64:ON,LDデータ80:ON,LDデータ96:ON,LDデータ112:ON,LDデータ128:ON,LDデータ144:ON,LDデータ160:ON,LDデータ176:OFF,LDデータ192:OFF,LDデータ208:OFF,LDデータ224:OFF,LDデータ240:OFF,LDデータ255:OFF
<FLAG_Y>→LDデータ0:ON,LDデータ8:ON,LDデータ16:ON,LDデータ32:ON,LDデータ48:ON,LDデータ64:ON,LDデータ80:ON,LDデータ96:ON,LDデータ112:ON,LDデータ128:ON,LDデータ144:ON,LDデータ160:ON,LDデータ176:OFF,LDデータ192:OFF,LDデータ208:OFF,LDデータ224:OFF,LDデータ240:OFF,LDデータ255:OFF
このようなパラメータより、ACC追従性OFFの開始点(目標濃度をトップ濃度に応じて変更する最も低濃度の点)とACC追従性OFFの終了点(目標濃度をトップ濃度に応じて変更する最も高濃度の点)を読み取る。追従性OFF開始点は、先頭の要素から見て初めてOFFが出てくる点とし、追従性OFF終了点は後端の要素から見て初めてOFFが出てくる点とする。
この例の場合、
ACC追従性OFFの開始点:LD=176
ACC追従性OFFの終了点:LD=255
となる。また、ACCパターン読み取り値より、実機のトップ濃度に相当するデータ(読み取り値)を抽出する。
ここで、ACC追従性OFF開始点の1点前のACCターゲットデータを「ref_max(ACC追従性OFF開始点前にONがない場合は追従性OFF開始点のターゲットデータ)」、ACC追従性OFF終了点のACCターゲットデータを「ref_min」とする。また、ACC読み取りデータ(トップ濃度に相当する17段目パッチ)を「det_min」、高濃度部ACCターゲット補正前のACCターゲットを「X」、高濃度部ACCターゲット補正後のACCターゲットを「Y」とすると、高濃度部の補正値は以下のようになる。
(参照フラグ)追従性が「ON」の場合、
Y=X
(参照フラグ)追従性が「OFF」の場合、
Y=ref_max−(ref_max−X)×(ref_max−det_min)/(ref_max−ref_min)
ただし、ref_max=ref_minの時は、Y=ref_maxとする。
このように補正されたACCターゲットを、図13のように、LDデータと対応付けてテーブル化する。なお、ACC追従性開始点とトップ濃度の間のターゲット値は、例えば直線補間処理で求めることができる。また、ACC追従性ON/OFFの関係に矛盾がある場合、及び、ACC読み取りデータ(トップ濃度の読み取り値)又はACC追従性OFF開始点のターゲット値がトップのターゲット値より小さい場合(高濃度の場合)には、補正動作は行わない。
(ベースγ制御点算出方法)
図14は、実施の形態のMFPにおけるベースγ制御点算出の概念を説明するための図である。この図14において、ベースγ制御点は、以下の手順に従って求められる。ただし、制御点入力パラメータが「0」に対応するベースγ制御点は「0」とする。
制御点入力パラメータとしては、例えば以下の16通りのパラメータが用いられる。
00h,11h,22h,33h,44h,55h,66h,77h,88h,99h,AAh,BBh,CCh,DDh,EEh,FFh
まず、第1のステップとして、前述の高濃度部ACCターゲットの補正処理を施されたACCターゲットを用いて制御点入力パラメータから以下のようにターゲットデータを求める。
<第1ステップ−A>
制御点入力パラメータがLDデータに対して、どの点の間にあるのかを探索する。
LDデータ→Ldn(nはn番目のLDデータかを示す)
制御点入力パラメータ→Am(mはm番目の制御点入力パラメータかを示す)
制御点入力パラメータ(Am)と、探索したLDデータの関係は以下のようになる。
Ldn−1<Am≦Ldn
<第1のステップ−B>
Ldn−1とLdnに対して設定されたACCターゲットデータから線形補間により、制御点入力パラメータ(Am)に対応するACCターゲットデータを求める。
ACCターゲットデータ→Acc_Tn(nはn番目のLDデータに対するACCターゲット)
補正後のターゲットデータ→Acc_Tm’(mはm番目の制御点入力パラメータに対するACCターゲット)
ターゲットデータをAcc_Tnとしたとき、制御点入力パラメータに対するターゲットデータは以下のようになる。
Acc_Tm’=((Acc_Tn−Acc_Tn−1)/(Ldn−Ldn−1))×(Am−Ldn)+Acc_Tn
<第1のステッブ−C>
以上の第1のステップ−A及び第1のステップ−Bを、全ての制御点入力パラメータAmに対し繰り返し、それぞれの制御点入力パラメータに対応するACCターゲットデータを求める。
(第2のステップ)
次に、前述の地肌補正処理を施したACCパターン読み取り値、第1のステップで算出したACCターゲットデータ、制御点入力パラメータから以下の処理を実施して、ベースγ制御点を求める。
<第2のステップ−A>
第1のステップで求めたACCターゲットデータが、地肌補正まで実施したACCパターン読み取り値のどの区間にあるかを検索する。
ACCターゲットデータ→Acc_Tm’(mはm番目の制御点入力パラメータを示す)
ACCパターン読み取り値→Acc_Scn_k’(kはk番目のACC読み取り値を示す)
ACCターゲットデータ(Acc_Tm’)に対して、ACC読み取り値の関係は以下のようになる。
Acc_Scn_k’<Acc_Tm’≦Acc_Scn_k−1’
<第2のステップ−B>
Acc_Scn_k−1’とAcc_Scn_k’に対応するACC出力パターンデータから、ACCターゲットデータに対応するACC出力パターンデータを線形補間に求める。
ACC出力パターンデータ→Acc_Pk(kはk番目のACC出力パターンを示す)
補間後のACC出力パターンデータ→Acc_Pm’(mはm番目の制御点入力パラメータを示す)
制御点入力パラメータに対するACC出力パターンデータは以下のようになる。
Acc_Pm’=((Acc_Pk−Acc_Pk−1)/(Acc_Scn_k’−Acc_Scn_k−1’))×(Acc_Tm’−Acc_Scn_k’)+Acc_Pk
<第2のステップ−C>
以上の第2のステップ−A及び第2のステップ−Bを、全ての制御点入力パラメータAcc_Sm’に対して繰り返す。
(第3のステップ)
次に、第2のステップ−Cで求めたAccPm’が、ベースγ制御点出力パラメータとなるため、最終的なベースγ制御点パラメータは以下のようになる。
(制御点入力パラメータ、ベースγ制御点出力パラメータ)=(Am、AccPm’)
次に、図15は、実施の形態のMFPにおける色変換部33(図2参照)で用いる色相分割方式のマスキング係数の算出法について説明するための図である。また、図16は、実施の形態のMFPにおける色変換部33で用いる色相分割色変換の色相分割方法について説明するための図である。色変換部33で行うスキャナ補正処理後の色校正テストパターン読取値に対する色変換処理は、RGB値の大小関係に基づいて色相分割された色領域毎に、線形マスキング演算が実施される。
RGBデータに対する色相の分割は、図15に示すように3次元のRGB色空間全体に対し、無彩色軸(Dr=Dg=Db)を中心として放射状に拡がる平面で分割を行う。具体的な色相判定は、画像信号(snpr,snpg,snpb)を色相信号(HUE)に変換して色相境界値(HUE00〜11)と比較し、その結果により図16に示す色相領域(12分割)を判定して色相領域信号(Huejo)を出力することで行う。
<色差信号生成>
画像信号(snpr,snpg,snpb)の差分(例えば、G成分−R成分とB成分−G成分)から色差信号(X,Y)を生成する。
<広域色相検出>
色差信号(X,Y)から、広域色相信号(HUEH)を生成する。広域色相信号(HUEH)は、X−Y信号平面を8分割した時の位置(図16参照)を示す。
<色差信号回転>
広域色相信号(HUEH)に応じて色差信号(XA,YA)を生成する。色差信号(XA,YA)は色差信号平面(X,Y)を回転して、「HUEH=0」の領域に移動させた時の座標とする。
<狭域色相検出>
色差信号(XA,YA)から狭域色相信号(HUEL)を生成する。狭域色相信号(HUEL)は色差信号平面座標の傾き(HUEL/32=YA/XA)である。
<色相境界レジスタ>
色相境界レジスタ(HUE00〜HUE11)設定値を出力する。
<色相領域判定>
色相境界信号(HUE00〜HUE11:8bit)を色相信号(HUEHL{HUEH,HUEL})との大小関係を比較して、色相領域(HUE)を生成する。
<色相分割マスキング処理>
色相領域判定された色相HUEに基づき、色相に応じたマスキング演算を行う。実施の形態のMFPにおいては、スキャナRGBから規格化されたCIEXYZ等のRGBデータへのマスキング演算が行われる。
ここで、12色相分割の線形マスキングの積和演算は、RGBの色毎に行う。色相領域判定により算出された色相判定信号HUEに基づいて、色補正係数と色補正定数を選択し演算する。各色相のマスキング係数は、無彩色軸上の2点と両境界平面状の2点(合計4点)の(Dr,Dg,Db)⇔(Dc,Dm,Dy,Dk)の対応関係に基づいて決定する。ここでは、入力色をRGB(スキャナベクタ)、出力色(対応色)をCMYK(プリンタベクタ)と定義して説明している。しかし、入出力データの属性は任意に設定でき、汎用的な色変換が可能で、スキャナRGBからCIEXYZやsRGB等へのマスキング演算が可能である。
図15において、4点の(Dr,Dg,Dbr)⇔(Dc,Dm,Dy,Dk)の対応が、以下の(1)式の場合、これらをまとめた行列式の対応を結び付けるマスキング係数は、色1〜色4の右辺をまとめた行列の逆行列と左辺をまとめた行列の積を演算することで算出できる。
Figure 2020088545
このように無彩色軸上の2点(白と黒)と両境界平面上の2点との合計4点の関係が決まれば、マスキング係数を求めることができる。このため、色変換のパラメータの設計は、入出力データの属性に関わらず、上述の(1)の右辺をスキャナベクタ、左辺をプリンタベクタとして定義し、各分割点のスキャナベクタ及びプリンタベクタを求めることになる。
色相分割マスキング色変換処理は、図16に示すように色空間の分割点を1次色(C,M,Y)と2次色(R,G,B)に対し、それぞれ2点の計12点の分割を行う。そして、以下に示す無彩色軸上の白点及び黒点と、色校正テストパターンで用いるCMY単色を含めた14点の最終的なスキャナベクタ及びプリンタベクタを設定後、色相領域毎にマスキング係数を製造工程において読取デバイス毎に算出する。
Figure 2020088545
また、この場合、各色相領域の境界における連続性は保たれる。
Rout=coef_rr[hue]×Rin+coef_rg[hue]×Gin+coef_rb[hue]×Bin+const
Gout=coef_gr[hue]×Rin+coef_gg[hue]×Gin+coef_gb[hue]×Bin+const
Bout=coef_br[hue]×Rin+coef_bg[hue]×Gin+coef_bb[hue]×Bin+const
Kout=coef_kr[hue]×Rin+coef_kg[hue]×Gin+coef_kb[hue]×Bin+const
この数式において、RGBの各入力は、以下の値である。
Rin→スキャナのR出力(スキャナデバイスのR成分読取値)
Gin→スキャナのG出力(スキャナデバイスのG成分読取値)
Bin→スキャナのB出力(スキャナデバイスのB成分読取値)
また、この数式において、RGBの各出力は、以下の値である。
Rout→R出力(標準R成分:例えばCIEXYZ_X)
Gout→G出力(標準G成分:例えばCIEXYZ_Y)
Bout→B出力(標準B成分:例えばCIEXYZ_Z)
Kout→K出力(標準K成分:例えばCIEXYZ_Y)
また、この数式において、各係数は、以下の値である。
coef_[hue]→色相hue領域における色分解用マスキング係数
const→定数
(実施の形態の効果)
以上の説明から明らかなように、実施の形態のMFPは、記録紙に画像形成されたACCパターンを読取り装置1で読み取り、エラー検出対象のACCテストパターンに隣接する複数の余白領域の読取値を解析して、位置ずれの量及び方向を推定してエラー検出する。これにより、ACCパターンの読取エラー判定精度を向上させることができ、作像エンジンの出力特性を正しく校正可能な色校正パラメータ生成することができる。そして、この色校正パラメータを用いて出力γ変換特性を調整することで、長時間使用することで変化が懸念されるMFPの画像出力濃度を、常に一定の出力濃度に調整することができ、出力画像の色再現性を保持することができる。
また、ACCパターンに隣接する複数の余白領域は、少なくとも同色のベタパターンに挟まれた領域を含む2方向に設定している。このため、ACCパターンの形成位置に対する読取り位置のずれ量及び方向、さらにその色校正(ACC)精度への影響を考慮した色校正が比較的少ない情報量でも効率よく実施できる。
また、色校正エラー検出部の一例であるCPU6は、ACCパターンの位置ずれの量及び方向の推定結果からACC誤差を推定してACCエラー判定を行う。これにより、使用状況に応じて求めた色校正(ACC)精度への影響を考慮したACCパターンの形成位置に対する読取り位置のずれ量及び方向に対するエラーを検出することができる。
また、ACCパターンの読取値は、規格化されたRGBデータとなるように、読取り装置1毎に補正している。これにより、色校正に用いる読取り装置1に特性の個体差があっても、使用状況に応じて求めた色校正(ACC)精度への影響を考慮したACCパターンの形成位置に対する読取り位置のずれ量及び方向に対するエラーを検出することができる。
最後に、上述の実施の形態は、一例として提示したものであり、本発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施の形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことも可能である。また、実施の形態及び実施の形態の変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 読取り装置
2 第1の画像データ処理装置
3 バス制御装置
4 第2の画像データ処理装置
5 ハードディスクドライブ(HDD)
6 CPU
7 メモリ
9 プロッタ装置
10 操作表示装置
15 ファクシミリ装置
16 パーソナルコンピュータ装置
30 スキャナ補正処理部
31 γ変換部
32 フィルタ処理部
33 色変換部
34 イメージセンサ部
35 像域分離部
36 分離デコード部
50 フィルタ処理部
51 色変換部
52 パターン発生部
53 変倍処理部
54 プリンタγ補正部
55 階調処理部
特開2017−041765号公報

Claims (8)

  1. 用紙上に形成するための、互いに色が異なる複数のパターンを発生するパターン発生部と、
    読取り装置で前記用紙上から読み取られた前記パターン及び前記パターンに隣接する複数の余白領域の読取値に応じて、前記パターンの読取エラーを検出するエラー検出部と、
    前記パターンの読取値を用いて基準色に色校正処理を行う色校正部と、
    を備えた画像形成装置。
  2. 前記エラー検出部は、前記読取値に基づいて検出した色ズレの量及び方向に応じて、前記パターンの読取エラーを検出すること
    を特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記エラー検出部は、前記パターンの位置ずれの量及び方向の推定結果から誤差を推定して前記パターンの読取エラーを検出すること
    を特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記色校正部は、前記エラー検出部で検出された色ズレの量及び方向に応じて前記基準色に対する色校正処理を行うこと
    を特徴とする請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記色校正部は、読取り装置毎に、前記読取値を規格化された色データに校正すること
    を特徴とする請求項1から請求項4のうち、いずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 前記パターンに隣接する複数の余白領域は、少なくとも同色のベタパターンに挟まれた領域を含む2方向に設定されること
    を特徴とする請求項1から請求項5のうち、いずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. パターン発生部が、用紙上に形成するための、互いに色が異なる複数のパターンを発生するパターン発生ステップと、
    エラー検出部が、読取り装置で前記用紙上から読み取られた前記パターン及び前記パターンに隣接する複数の余白領域の読取値に応じて、前記パターンの読取エラーを検出するエラー検出ステップと、
    色校正部が、前記パターンの読取値を用いて基準色に色校正処理を行う色校正ステップと、
    を備えた色校正方法。
  8. コンピュータを、
    用紙上に形成するための、互いに色が異なる複数のパターンを発生するパターン発生部と、
    読取り装置で前記用紙上から読み取られた前記パターン及び前記パターンに隣接する複数の余白領域の読取値に応じて、前記パターンの読取エラーを検出するエラー検出部と、
    前記パターンの読取値を用いて基準色に色校正処理を行う色校正部として機能させること、
    を特徴とする色校正プログラム。
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