JP6582724B2 - 画像形成システム及びテストパターンの形成方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像形成システム及びテストパターンの形成方法に関する。
コピー機、プリンター等の画像形成装置は、用紙上に形成する画像の色再現性を高めるため、色校正を実施している。色校正は、複数色のテストパターンを用紙上に形成し、各テストパターンの測色値に応じて色変換テーブルを作成する処理である。色変換テーブルは、入力された画像の色値に対して、用紙上に形成する画像の色が目標色となるように補正した色値を出力するルックアップテーブル(LUT:Look Up Table)である。この色変換テーブルを用いて原画像の色値を変換することにより、用紙上に形成する画像の色を補正することができる。
テストパターンの測色時、用紙の搬送不良により用紙の傾きや位置ずれが生じると、測色器が測色する領域からテストパターンの位置がずれて正確に測色することができないことがある。そのため、従来は用紙の傾き等を検出すると測色エラーを通知して、オペレーターにパッチの形成をやり直すよう促していた(例えば、特許文献1及び2参照。)。
特開2013−213758号公報 特開2013−55427号公報
測色器を使用する高精度な色校正を行う際には、千単位の多数の色のパッチを形成して測色することが一般的であるため、パッチを形成する用紙も数十ページにわたる。すべてのパッチを形成した後に測色エラーが判明すると、再び数十ページの用紙を使用してパッチの形成を繰り返さなければならない。本来の画像形成装置の稼働時間が減って生産性が低下するだけでなく、コストの増大を招く。また、測色エラーのたびにオペレーターが操作しなければならず、煩雑である。
本発明の課題は、すべてのテストパターンを効率良く形成することである。
請求項1に記載の発明によれば、
色が異なる複数のテストパターンを用紙上に形成する画像形成部と、
前記画像形成部により前記複数のテストパターンが形成された用紙面を読み取る画像読取部と、
前記画像形成部により前記用紙上に形成された前記複数のテストパターンの測色を行う測色器と、
前記画像読取部読取結果に基づいて、前記用紙上に形成された前記複数のテストパターンのうち、前記測色器の測色領域から位置がずれる1又は複数のテストパターンを検出する検出部と、を備え、
記画像形成部は、前記検出部により検出された1又は複数のテストパターンを用紙上に再形成することを特徴とする画像形成システムが提供される。
請求項2に記載の発明によれば、
前記測色器により得られた各テストパターンの測色値を用いて、色校正を実施する色校正部を備え、
前記色校正部は、前記検出部により検出された1又は複数のテストパターンの測色値を破棄し、前記画像形成部により再形成され、前記測色器により測定されたテストパターンの測色値を用いて、前記色校正を実施することを特徴とする請求項1に記載の画像形成システムが提供される。
請求項3に記載の発明によれば、
記画像形成部は、基準位置を示す複数の第1パターンを前記複数のテストパターンとともに用紙上に形成し、
記検出部は、前記複数の第1パターンが示す基準位置に基づいて前記用紙の位置ずれ量を算出し、算出した位置ずれ量で各テストパターンの位置がずれたときに前記測色領域から各テストパターンの位置がずれるか否かを判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成システムが提供される。
請求項4に記載の発明によれば、
記画像形成部は、基準位置を示す複数の第1パターンを前記複数のテストパターンとともに用紙上に形成し、
記検出部は、前記複数の第1パターンが示す基準位置に基づいて前記用紙のサイズの変倍率を算出し、算出した変倍率で各テストパターンのサイズが拡大又は縮小したときに前記測色領域から各テストパターンの位置がずれるか否かを判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成システムが提供される。
請求項5に記載の発明によれば、
記検出部は、前記テストパターンの端部の位置を検出し、検出した各テストパターンの端部と前記測色領域の端部の位置を比較して、前記測色領域から各テストパターンの位置がずれるか否かを判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成システムが提供される。
請求項6に記載の発明によれば、
記画像形成部は、前記テストパターンの端部の位置を示す複数の第2パターンを前記複数のテストパターンとともに用紙上に形成し、
記検出部は、前記第2パターンが示す前記テストパターンの端部の位置を検出することを特徴とする請求項5に記載の画像形成システムが提供される。
請求項7に記載の発明によれば、
前記画像形成部は、前記検出部により検出されたテストパターンを、当該テストパターンと同じグループの他のテストパターンとともに再形成することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像形成システムが提供される。
請求項8に記載の発明によれば、
像形成部により、色が異なる複数のテストパターンを用紙上に形成するステップと、
画像読取部により、前記画像形成部により前記複数のテストパターンが形成された用紙面を読み取るステップと、
前記画像形成部により前記用紙上に形成された前記複数のテストパターンの測色を、測色器を用いて行うステップと、
検出部により、前記画像読取部読取結果に基づいて、前記用紙上に形成された前記複数のテストパターンのうち、前記測色器の測色領域から位置がずれる1又は複数のテストパターンを検出するステップと、
記画像形成部により前記検出部により検出された1又は複数のテストパターンを用紙上に再形成するステップと、
を含むことを特徴とするテストパターンの形成方法が提供される。
本発明によれば、すべてのテストパターンを効率良く形成することができる。
本発明の実施の形態の画像形成システムの概略構成を示す正面図である。 図1の画像形成システムの構成を機能ごとに表すブロック図である。 画像読取部と測色器が配置されたユニットを通過する用紙の上面図である。 画像形成システムが、テストパターンの測色エラーを検出する際の処理手順を示すフローチャートである。 位置ずれが生じた用紙の上面図である。 測色器の測色領域からずれたテストパターンの拡大図である。 テストパターンが形成された用紙面を読み取って得られる読取画像を示す図である。 画像形成システムが、色校正を行う際の処理手順を示すフローチャートである。 No.1〜1000のテストパターンのキューを示す図である。 測色エラーが検出されたテストパターンのNo.が追加されたキューを示す図である。 すべてのテストパターンの測色エラーを検出後にまとめて測色エラーを通知する場合のテストパターンの生成手順を示すフローチャートである。 リアルタイムで測色エラーを通知する場合のテストパターンの生成手順を示すフローチャートである。 色値の大きさが段階的に異なる複数のテストパターンが形成された用紙を示す上面図である。 図11A中の各テストパターンのうち、測色エラーが検出されたテストパターンのみが再形成された用紙を示す上面図である。 測色エラーが検出されたテストパターンと、同じグループの他のテストパターンとがともに再形成された用紙を示す上面図である。 各テストパターンの測色値のテーブル例を示す図である。 テストパターンが形成された用紙面を読み取って得られる読取画像を示す図である。 各テストパターンの上端及び下端の位置を示す第1パターンの一例を示す図である。 テストパターンが形成された用紙面を読み取って得られる読取画像を示す図である。
以下、本発明の画像形成システム及びテストパターンの形成方法の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態の画像形成システムGの概略構成を示している。
図1に示すように、画像形成システムGは、用紙上に画像を形成するユニット1と、当該画像が形成された用紙面を読み取るユニット2と、を備えている。
画像形成システムGは、ユニット1において形成した画像を、ユニット2において読み取って解析することにより、色校正、画像不良の検出等を行うことができる。
図2は、画像形成システムGの主な構成を機能ごとに示すブロック図である。
図2に示すように、ユニット1は、制御部11、記憶部12、操作部13、表示部14、通信部15、画像生成部16、画像読取部17、画像メモリー18、画像処理部19、画像形成部20、パターン生成部41及び色校正部42を備えている。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)等を備えて構成され、記憶部12から各種のプログラムを読み出して実行することにより、画像形成システムGの各構成部を制御する。
例えば、制御部11は、画像生成部16又は画像読取部17により生成され、画像メモリー18に保持されたビットマップ形式の原画像を、画像処理部19により画像処理させて、画像処理後の原画像に基づき、画像形成部20により用紙上に画像を形成させる。
記憶部12は、制御部11により読み取り可能なプログラム、プログラムの実行時に用いられるファイル等を記憶している。記憶部12としては、ハードディスク等の大容量メモリーを用いることができる。
操作部13及び表示部14は、図1に示すように、ユーザーインターフェイスとしてユニット1の上部に設けられている。
操作部13は、ユーザーの操作に応じた操作信号を生成し、制御部11に出力する。操作部13としては、キーパッド、表示部14と一体に構成されたタッチパネル等を用いることができる。
表示部14は、制御部11の指示にしたがって操作画面等を表示する。表示部14としては、LCD(Liquid Crystal Display)、OELD(Organic Electro Luminescence Display)等を用いることができる。
通信部15は、ネットワーク上の外部装置、例えばユーザー端末、サーバー、他の画像形成装置等と通信する。
通信部15は、ユーザー端末からネットワークを介して、画像を形成する指示内容がページ記述言語(PDL:Page Description Language)で記述されたデータ(以下、PDLデータという)を受信する。
画像生成部16は、通信部15により受信したPDLデータをラスタライズ処理し、画素ごとにC(シアン)、M(マジェンタ)、Y(イエロー)及びK(黒)の色値を有するビットマップ形式の原画像を生成する。色値の大きさは濃淡を表し、例えば8bitの色値は0〜255段階の濃淡を表す。
画像読取部17は、図1に示すようにコピー用に設けられたスキャナー等であり、原稿台上にセットされた原稿面を読み取って、画素ごとにR(赤)、G(緑)及びB(青)の色値を有するビットマップ形式の原画像を生成する。画像読取部17により生成されたR、G及びBの色値を有する原画像は、図示しない色変換部によりC、M、Y及びKの色値を有する原画像に色変換された後、画像メモリー18に保存される。
画像メモリー18は、画像生成部16又は画像読取部17により生成された原画像を一時的に保持するバッファーメモリーである。画像メモリー18としては、DRAM(Dynamic RAM)等を用いることができる。
画像処理部19は、C、M、Y及びKの色値を有する原画像に、C、M、Y及びKの1次色をそれぞれの目標色に合わせる色補正処理を施した後、C、M、Y及びKの混色である多次色を目標色に合わせる多次色の色補正処理を施す。
いずれの色補正処理の場合も、原画像の各画素が有するC、M、Y及びKの色値を、用紙上に形成された画像の色が目標色と一致するように補正したC、M、Y及びKの色値に変換する。色校正部42により、C、M、Y及びKの色値に対して補正後の色値が定められた色変換テーブルが作成されるので、画像処理部19は、この色変換テーブルから原画像の各画素の色値に対応する補正後の色値を取得することができる。
また、画像処理部19は、C、M、Y及びKの色値を有する原画像に中間調処理等の画像処理を施す。中間調処理は、中間調を疑似的に再現するための処理であり、例えば誤差拡散処理、組織的ディザ法を用いたスクリーン処理等である。
画像形成部20は、画像処理部19により画像処理された原画像に基づいて、C、M、Y及びKの複数の色からなる画像を用紙上に形成する。
画像形成部20は、図1に示すように、4つの書込みユニット21、中間転写ベルト22、2次転写ローラー23、定着装置24及び給紙トレイ25を備えている。
4つの書込みユニット21は、中間転写ベルト22のベルト面に沿って直列(タンデム)に配置され、それぞれC、M、Y及びKの色の画像を形成する。各書込みユニット21の構成は同じであり、図1に示すように、光走査装置2a、感光体2b、現像部2c、帯電部2d、クリーニング部2e及び1次転写ローラー2fを備えている。
画像形成時、各書込みユニット21では、帯電部2dにより感光体2bに電圧を印加して帯電させた後、光走査装置2aにより原画像に基づいて発光させた光束で感光体2b上を走査して静電潜像を形成する。現像部2cによりトナー等の色材を供給して、感光体2b上の静電潜像を現像すると、像担持体である感光体2b上に画像が形成される。
4つの書込みユニット21において感光体2b上に画像を形成すると、それぞれの1次転写ローラー2fにより、感光体2b上の画像を中間転写ベルト22上に順次重ねて転写(1次転写)する。これにより、中間転写ベルト22上には複数の色からなる画像が形成される。1次転写後、クリーニング部2eにより感光体2b上に残留する色材を除去する。
中間転写ベルト22は、複数のローラーにより巻き回されて回転する像担持体である。複数のローラーのなかには、1次転写ローラー2f及び2次転写ローラー23が含まれる。2次転写ローラー23及び定着装置24は、給紙トレイ25から搬送される用紙の搬送経路上に配置されている。
画像形成部20では、給紙トレイ25により用紙を給紙して、2次転写ローラー23により中間転写ベルト22上の画像を用紙上に転写(2次転写)し、定着装置24により2次転写後の用紙を加熱及び加圧して画像を用紙に定着させる。用紙の両面に画像を形成する場合、画像形成部20は、用紙を搬送経路26に搬送して用紙面を反転させた後、再度2次転写位置へ給紙する。
パターン生成部41は、1次色、多次色等の複数の色のテストパターンを生成する。1次色はC、M、Y及びKのいずれかの色値のみからなる単色であり、多次色はC、M、Y及びKの色値を組み合わせた混色である。
テストパターンの形状は特に限定されず、パッチ状、帯状等の形状とすることができる。テストパターンのサイズは、測色器32の測色領域より大きいのであれば、任意のサイズとすることができるが、サイズが小さいほど、トナー等の色材量や用紙の消費量を減らすことができ、色校正のコストを下げることができる。
色校正部42は、色校正を実施し、画像処理部19が色補正処理に使用する色変換テーブルを作成する。
色校正部42は、パターン生成部41により生成され、画像形成部20により用紙上に形成された複数のテストパターンの測色値を測色器32から取得し、各テストパターンの測色値と目標色の色値とのずれに応じて色変換テーブルを作成する。色校正部42は、単色のテストパターンの測色値を用いて単色の色補正処理用の色変換テーブル(1次元LUT)を作成し、多次色のテストパターンを用いて多次色の色補正処理用の色変換テーブル(多次元LUT)を作成することができる。既存の色変換テーブルがある場合、色校正部42は、新たに作成した色変換テーブルに更新する。
ユニット2は、図2に示すように、画像読取部31、測色器32、エラー検出部33及び用紙センサー34を備えている。
図1に示すように、画像読取部31、測色器32及び用紙センサー34は、用紙の搬送経路上に配置され、用紙の搬送方向の最上流に用紙センサー34が配置されている。
画像読取部31は、画像形成部20により画像が形成された用紙の全面を読み取ってビットマップ形式の読取画像を生成する。画像読取部31は、用紙センサー34により用紙の先端が検出されてから画像読取部31に用紙が到達するまでの時間が経過すると、読み取りを開始する。この時間は、用紙センサー34と画像読取部31間の距離と用紙の搬送速度から求めることができる。
画像読取部31としては、CCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子を用いたラインセンサー、エリアセンサー等を用いることができる。
測色器32は、画像形成部20により用紙上に形成された画像の色を測定する。測色器32も、画像読取部31と同様に、ユニット2に搬送された用紙の先端が用紙センサー34により検出されてから用紙が測色器32に到達するまでの時間が経過すると、測色を開始する。
測色器32としては、光源から照射された光の反射光の波長ごとの強度を解析して色を測定する分光測色計、色彩計等を用いることができる。
図3は、ユニット2内の画像読取部31及び測色器32と、ユニット2内を通過する用紙を表す上面図である。
図3に示す測色領域40は、測色対象となる領域であり、その大きさは測色のために測色器32が照射する光のスポット領域と同じである。この測色領域40上を通過するように、用紙上に形成される複数のテストパターン50は、測色領域40とテストパターン50の中心位置が用紙の幅方向xにおいて一致するように配置されている。用紙の幅方向xは、用紙の搬送方向yと用紙面上で直交する方向である。
また、画像読取部31は、読取画像と測色領域40のそれぞれの中心位置が用紙の幅方向xにおいて一致するように、幅方向xの配置位置が調整されている。
測色器32は、1つのテストパターンにつき、1つの測色地点、例えば各テストパターンの中心位置と測色領域40の中心位置が一致する位置を測色地点として、1回の測色を行う。
より正確な測色を行う場合、1つのテストパターンにつき、搬送方向yの位置をずらした複数の測色地点を設けて複数回の測色を行うことが好ましい。
エラー検出部33は、画像読取部31により生成された読取画像を解析し、用紙上に形成された複数のテストパターンのうち、測色領域40から位置がずれる1又は複数のテストパターンの測色エラーを検出する。
用紙センサー34は、ユニット2に搬送された用紙の先端を検出する。
用紙センサー34としては、光学センサーを用いることもできるし、搬送される用紙の押圧により倒れるスイッチ機構等であってもよい。
図4は、画像形成システムGが、色が異なる複数のテストパターンを形成し、その測色エラーを検出する際の処理手順を示している。
図4に示すように、画像形成システムGでは、パターン生成部41が複数のテストパターンを生成し、測色領域40の中心と各テストパターンの中心の位置が用紙の幅方向において一致するように順次配置して、1又は複数ページの画像を生成する。
また、パターン生成部41は、基準位置を示す複数の第1パターンを生成し、各ページ内にテストパターンとともに配置する。第1パターンは、1ページにおける基準位置を示すパターンである。第1パターンとしては、例えば基準位置を交点とする十字形のパターンやL字状のパターン等を用いることができる。
基準位置に基づいて用紙の傾斜角度を算出する場合、パターン生成部41は、少なくとも2つの第1パターンを、各第1パターンが示す基準位置が用紙の幅方向又は搬送方向において一致するように配置することにより、算出が容易になる。
また、基準位置に基づいて用紙の幅方向における片寄り量を算出する場合、パターン生成部41は、少なくとも2つの第1パターンを、各第1パターンが示す基準位置が用紙の搬送方向において一致し、かつ各基準位置から測色器32の測色領域40の中心までの距離が同じとなるように配置することにより、算出が容易になる。
画像形成部20は、パターン生成部41により生成され、画像メモリー18に保存された各ページの画像を用紙上に形成していく(ステップS1)。
画像読取部31は、画像形成部20により複数のテストパターン及び第1パターンが形成された用紙面を順次読み取る(ステップS2)。
測色時、用紙が正常に搬送されていれば、図3に示すように各テストパターン50は測色器32の測色領域40の全領域に位置するが、用紙の搬送不良により用紙の傾斜や片寄りが生じると、図5Aに示すようにテストパターン50の位置が測色領域40からずれしまうことがある。図5Bは、図5A中の一点破線で表す領域B内のテストパターンの拡大図である。図5Bに示すように、テストパターン50の位置ずれによって、測色領域40内にテストパターン50とその背景が含まれるため、テストパターン50の色を正確に測定することができない。このように正確な測色ができないテストパターン50を再度形成して測色をやり直すため、エラー検出部33は、測色領域40から位置がずれるテストパターン50の測色エラーを検出する。
まず、エラー検出部33は、画像読取部31により得られた読取画像を解析して、基準位置を検出する(ステップS3)。基準位置は、パターンマッチング等により第1パターンを検出することにより特定することができる。
エラー検出部33は、検出した基準位置に基づいて、用紙の傾斜や片寄りに起因して生じた、用紙の幅方向における位置ずれ量を計算する(ステップS4)。
図6は、読取画像を示している。図6において、実線は位置ずれが生じた場合の用紙とテストパターン50を表し、二点破線は位置ずれがない場合の用紙とテストパターン50を表している。
図6に示すように、読取画像中の2つの第1パターン60が示す基準位置の幅方向x及び搬送方向yの位置座標をそれぞれ(x1,y1)及び(x2,y2)と表すと、2つの基準位置の中点の位置座標を((x1+x2)/2,(y1+y2)/2)と表すことができる。
なお、読取画像の搬送方向yの位置座標は位置が下側(搬送方向y下流側)にあるほど座標値が大きく、幅方向xの位置座標は位置が右側にあるほど座標値が大きい。
用紙の片寄りに起因するテストパターン50の幅方向xの位置ずれ量d1は、測色領域40の中心と2つの基準位置の中点の幅方向xにおけるずれ量である。先頭からi番目の測色地点の測色領域40の中心の位置座標を(xc,yci)(iは測色地点の順番を表す1以上の整数。)と表すと、位置ずれ量d1を下記式により算出することができる。
d1=(x1+x2)/2−xc
また、用紙の搬送方向yに対する傾斜角度をθ(°)と表すと、用紙の傾斜に起因するテストパターン50の幅方向xの位置ずれ量d2を、下記式により算出することができる。
d2=yci×tanθ
角度θは、2つの基準位置を結ぶ直線の幅方向xに対する角度(°)に等しいため、各基準位置の位置座標を用いて、tanθを下記式により算出することができる。
tanθ=(y2−y1)/(x2−x1)
測色領域40の半径をrと表し、各テストパターン50が正方形のパターンであり、その一辺の長さをR(R/2>r)と表す場合、用紙の位置ずれがないときのテストパターン50と測色領域40のそれぞれの端部間の幅方向xの距離は、(R/2−r)と表すことができる。
用紙の位置ずれが生じた場合、各テストパターン50も本来の位置から幅方向xに位置ずれ量(d1+d2)だけずれる。この位置ずれ量(d1+d2)が、|d1+d2|<(R/2−r)の条件式を満たす場合、用紙の位置ずれによってテストパターン50の位置がずれたときも測色領域40の全領域にテストパターン50が位置しているため、テストパターン50の測色を正常に行うことができる。
一方、位置ずれ量(d1+d2)が上記条件式を満たさない場合、測色領域40からテストパターン50がずれ、測色領域40中にテストパターン50の背景の領域も位置するため、テストパターン50の測色を正常に行うことができない。
エラー検出部33は、上述した計算によって、i番目の測色地点においてテストパターンを正常に測色できるか否かを判定する(ステップS5)。
正常に測色できないと判定した場合(ステップS5:N)、エラー検出部33は、i番目の測色地点において正常に測色できないと判定したテストパターンの測色エラーを検出する(ステップS6)。エラー検出部33は、測色エラーを検出したテストパターンの通知情報を生成して、パターン生成部41及び色校正部42に出力する。
一方、正常に測色できると判定した場合(ステップS5:Y)、測色エラーの検出及び通知は行わず、次の処理に移行する。
エラー検出部33は、すべての測色地点について測色エラーの確認が終了するまで(ステップS7:N)、上述した判定を繰り返す(ステップS5及びS6)。
そして、すべての測色地点について測色エラーを確認後(ステップS7:Y)、本処理を終了する。
図7は、画像形成システムGが、測色エラーを検出したテストパターンを再形成し、色校正を行う際の処理手順を示している。
画像形成システムGでは、上述したテストパターンの測色エラーの検出と並行して、図7に示すように、測色器32が各測色地点において測色を行う(ステップS21)。
色校正部42は、測色器32により得られた各テストパターンの測色値をテーブルに保存する(ステップS22)。すべての測色地点において測色が終了するまで(ステップS23:N)、測色器32による測色と色校正部42による測色値の保存を継続する(ステップS21及びS22)。
すべての測色地点の測色が終了すると(ステップS23:Y)、パターン生成部41が、エラー検出部33により測色エラーが検出されたテストパターンの有無を判断する(ステップS24)。
測色エラーが検出されたテストパターンがある場合(ステップS24:Y)、パターン生成部41は、当該テストパターンを再生成する。画像形成部20は、パターン生成部41により再生成され、画像メモリー18に保存されたテストパターンを用紙上に再度形成する(ステップS25)。
図8Aは、パターン生成部41が生成するテストパターンのキュー例を示している。
図8Aに示すように、パターン生成部41は、全部で1000個のテストパターンのNo.1〜1000をエンキューしている。
このNo.1〜1000のテストパターンを形成中に、No.80〜82のテストパターンの測色エラーが検出された場合、No.80〜82のテストパターンを再生成するため、パターン生成部41は、図8Bに示すように最後のテストパターンのNo.1000の後にNo.80〜82をエンキューする。
図9に示すように、エラー検出部33は、No.1〜1000のすべてのテストパターンの測色エラーを確認後に、検出したNo.2及び3のテストパターンの測色エラーをまとめて通知することができる。また、エラー検出部33は、図10に示すように、No.2及び3のテストパターンの測色エラーを検出するとすぐに、その測色エラーをリアルタイムで通知することもできる。
いずれの場合も、パターン生成部41が測色エラーの通知を受けて、測色エラーが検出されたテストパターンを再生成するため、オペレーターの操作がなくともテストパターンを再形成することができる。図10に示すように、測色エラーをリアルタイムで通知する場合は、最後のNo.1000のテストパターンの形成後すぐに、測色エラーが検出されたNo.2及び3のテストパターンの再形成を開始でき、時間と用紙のロスを減らすことができる。
テストパターンのなかには、他のテストパターンと組み合わせて特定の位置や順序で形成した方が精度良く色校正できるものがある。例えば、グラデーションを形成するように段階的に色値の大きさを異ならせた複数のテストパターンは、同一ページ上に色値の大きさの順に形成した方が、画像形成位置による濃度ムラや光走査装置2aの発光の応答性等が測色値に及ぼす影響が少ない。
このような他のテストパターンと組み合わせて形成すべき複数のテストパターンをグループ化して1つのテストパターンとして再形成するため、パターン生成部41は、測色エラーが検出されたテストパターンと、当該テストパターンと同じグループの他のテストパターンをともに再生成することが好ましい。グループ内の各テストパターンの配置位置及び順序を固定して、再形成時には一定の位置及び順序で1グループの各テストパターンを再生成してもよい。
図11Aは、色値の大きさが段階的に異なる複数のテストパターン50の例を示している。各テストパターン50は、色値の大きさの順に形成されている。
図11A中、一点破線で示す領域内の一部のテストパターン50の測色エラーが検出された場合、図11Bに示すようにこの一部のテストパターン50のみを再形成すると、再形成した位置や順序が、図11Aに示す本来の位置や順序と異なってしまう。その結果、濃度ムラ等の影響によって測定値が変動し、正確な色校正ができない場合がある。
図11Cは、図11Aに示す複数のテストパターン50を1つのテストパターンとしてグループ化し、測色エラーが検出されたテストパターン50を含む1つのグループのすべてのテストパターン50を再形成した例を示している。図11Cに示すように、測色エラーが検出されたテストパターン50を、図11Aに示す各テストパターン50と同じ位置及び順序で形成することができる。濃度ムラ等の影響による測色値の変動が少なく、精度良く色校正することができる。
テストパターンの再形成後、ステップS21の処理に戻り、再形成したテストパターンの測色と測色値の保存を繰り返す(ステップS21及びS22)。再形成によって1つのテストパターンにつき複数の測色値が得られるが、再形成後に測色エラーが検出されなかったときの正常な測色値のみを保存すればよい。色校正部42は、最初に測色エラーが検出されたときの異常な測色値をいったん保存した後、再形成によって得られた正常な測色値に上書き保存してもよいし、先に測色エラーが通知された場合は異常な測色値を破棄して後に得られる正常な測色値のみを保存してもよい。
図12は、測色値のテーブルの一例を示している。
図12に示すように、テーブルにはNo.1〜1000の各テストパターンの測色値が保存されていくが、測色エラーが検出されたNo.80〜82のテストパターンの測色値は破棄されるため、保存領域が空き領域となっている。この空き領域には、No.80〜82のテストパターンの再形成後、測色エラーが検出されなかったときの測色値が保存される。
再形成したテストパターンの測色エラーが検出されず、すべてのテストパターンを正常に測色できた場合(ステップS24:N)、色校正部42が保存した測色値を用いて色校正を実施する(ステップS26)。
以上のように、本発明の実施の形態の画像形成システムGは、色が異なる複数のテストパターンを生成するパターン生成部41と、パターン生成部41により生成された複数のテストパターンを用紙上に形成する画像形成部20と、画像形成部20により複数のテストパターンが形成された用紙面を読み取って、読取画像を生成する画像読取部31と、画像形成部20により用紙上に形成された複数のテストパターンの測色を行う測色器32と、画像読取部31により生成された読取画像を解析して、用紙上に形成された複数のテストパターンのうち、測色器32の測色領域40から位置がずれる1又は複数のテストパターンの測色エラーを検出するエラー検出部33と、を備え、パターン生成部41は、エラー検出部33により測色エラーが検出された1又は複数のテストパターンを再生成し、画像形成部20は、パターン生成部41により再生成された1又は複数のテストパターンを用紙上に再形成する。
これにより、測色領域から位置がずれ、正確に測色できないテストパターンを、オペレーターの操作がなくても、自動的に再形成することができる。測色エラーが検出されなくなるまで、テストパターンの再形成を繰り返すため、すべてのテストパターンを効率良く形成することができる。
〔他の実施の形態1〕
テストパターンは、用紙の傾斜や片寄りだけでなく、用紙のサイズの拡大又は縮小によっても、測色器32の測色領域40から位置がずれることもある。よって、用紙のサイズの変倍率から、テストパターンの測色エラーを検出することができる。
具体的には、図4に示すステップS4の計算内容とステップS5の測色エラーの判定方法を次のように変更することにより、測色エラーを検出することができる。
図13は、読取画像を示している。
図13において、先頭からi番目の測色地点における測色領域40の中心の位置座標を(xc,yci)(iは、測色地点の順番を表す1以上の整数を表す。)と表し、測色領域40の半径をrと表している。また、各テストパターン50は正方形のパターンであり、その一辺の長さをR(R/2>r)と表している。
図13に示すように、i番目の測色領域40の搬送方向yの上端及び下端の位置座標を、それぞれ(yci−r)及び(yci+r)と表すことができる。なお、読取画像の搬送方向yの位置座標は位置が下側(搬送方向y下流側)にあるほど座標値が大きく、幅方向xの位置座標は位置が右側にあるほど座標値が大きい。
また、パターン生成部41が1番目のテストパターン50を配置したときの上端の搬送方向yの位置座標(すなわち、読取画像から検出した位置座標ではなく、1番目のテストパターン50の理想的な位置座標)がyp1であった場合、i番目のテストパターン50の上端及び下端の搬送方向yの位置座標を、それぞれ{(i−1)×R+yp1}及び(i×R+yp1)と表すことができる。
用紙のサイズの変倍率Zは、テストパターン50とともに、例えば2つの第1パターンを幅方向xの位置が一致するように形成し、読取画像中の第1パターンが示す基準位置を検出することにより、算出することができる。
図13に示すように、2つの第1パターン60が示す基準位置の位置座標をそれぞれ(x2,y2)及び(x3,y3)と表すと、下記式により変倍率Zを算出することができる。
Z=|y3−y2|/dy
上記式において、dyは、用紙のサイズの拡大又は縮小がないときの各基準位置間の本来の距離を表している。
用紙のサイズの拡大又は縮小により、用紙上のテストパターン50も用紙の変倍率Zで拡大又は縮小する。この拡大又は縮小したときの各テストパターン50の上端の搬送方向yの位置座標をZ×{(i−1)×R+yp1}と表すことができ、下端の搬送方向yの位置座標をZ×{i×R+yp1}と表すことができる。
Z×{(i−1)×R+yp1}<(yci−r)、かつ(yci+r)<Z×{i×R+yp1}の条件式を満たす場合、測色領域40の上下の端部の位置が、サイズが拡大又は縮小したときのテストパターン50の上下の端部よりも内側に位置している。測色領域40の全領域にテストパターン50が位置するため、エラー検出部33は、上記条件式を満たすテストパターン50を正常に測色できると判定する。
一方、上記条件式を満たさない場合、テストパターン50のサイズが拡大又は縮小したとき、測色領域40の上端が当該テストパターン50の上端よりも上方に位置するか、測色領域40の下端が当該テストパターン50の下端よりも下方に位置している。測色領域40からテストパターン50がずれ、測色領域40内にテストパターン50の背景も位置するため、エラー検出部33は、上記条件式を満たさないテストパターン50の測色エラーを検出する。
〔変形例〕
上述の例では、1番目のテストパターン50がパターン生成部41によって配置されたときの理想的な位置座標ypiを使用して、読取画像中の他のテストパターン50の上端と下端の位置座標を計算していたが、読取画像中の各テストパターン50の上端及び下端を検出してその位置座標を決定してもよい。
読取画像中の各テストパターン50の端部の位置を検出する場合、第1パターン60を使用せずに、検出した各テストパターン50の端部の位置座標により用紙のサイズの変倍率Zを算出してもよい。具体的には、検出した各テストパターン50の端部の位置座標間の距離を、各テストパターン50の端部間の本来の距離で除算して、変倍率Zを得る。
Sobelフィルター等の公知のエッジ検出フィルター等を用いれば、各テストパターン50の搬送方向yにおけるエッジをその上端及び下端として検出することができる。
また、テストパターン50はそれぞれ色値が異なるので、搬送方向yにおいて隣接する画素間の色値の大きさの差が閾値以上のエッジを各テストパターン50の上端及び下端として検出することもできる。
この場合、テストパターン50の上端及び下端の位置検出を容易にするため、パターン生成部41は、互いの色値差が大きいテストパターン50をそれぞれ隣接させて配置することができる。
また、テストパターン50の上端及び下端の位置検出を容易にするため、パターン生成部41は、各テストパターン50の上端及び下端の位置を示す第2パターンを生成することもできる。第2パターンとしては、例えば隣接するテストパターン50の境界に配置した直線のパターン、各テストパターン50の輪郭に配置した枠線のパターン等を使用することができる。
隣接するテストパターン50の色値差が小さいと、色値差によって各テストパターン50の上端及び下端を検出することが難しいが、第2パターンを検出することにより上端及び下端の位置を容易に特定することができる。
図14は、第2パターンの一例を示している。
図14に示すように、1〜J(Jは1以上の整数)番目の各テストパターン50の境界に、第2パターン70が形成されている。第2パターン70は、境界線を延長した直線のパターンである。読取画像中のこれら第2パターン70を先端から順に検出し、その搬送方向yの位置座標を、それぞれj番目のテストパターン50の上端の位置座標ypj(jは、1〜Jのテストパターンの順番を表す。)として決定することができる。j番目のテストパターン50の上端の位置座標ypjは、j−1番目のテストパターン50の下端の位置座標でもある。最後の第2パターン70の位置座標は、最後のJ番目のテストパターン50の下端の位置座標ypJeとして決定することができる。
第2パターン70を形成する場合は、第1パターン60の代わりに第2パターン70により用紙のサイズの変倍率Zを計算することができる。具体的には、各第2パターン70のうちの2つの位置座標、例えばyp1とypjを用いて、変倍率Zを下記式により算出する。
Z=|ypj−yp1|/{R×(j−1)}
〔他の実施の形態2〕
エラー検出部33は、計算によってテストパターンの位置を予測するのではなく、読取画像からテストパターンの輪郭を検出し、検出した輪郭の位置を測色領域40の位置と比較することによって、テストパターンの測色エラーを検出することができる。
具体的には、図4に示すステップS4の計算内容とステップS5の測色エラーの判定方法を次のように変更することにより、測色エラーを検出することができる。
図15は、読取画像を示している。
図15において、先頭からi番目の測色地点における測色領域40の中心の位置座標を(xc,yci)(iは、測色地点の順番を表す1以上の整数を表す。)と表し、測色領域40の半径をrと表している。また、各テストパターン50は正方形のパターンであり、その一辺の長さをR(R/2>r)と表している。
図15に示すように、測色領域40の幅方向xにおける両端の位置座標を、それぞれ(xc−r)及び(xc+r)と表すことができる。また、各測色領域40の搬送方向yにおける両端の位置座標を(yci−r)及び(yci+r)と表すことができる。なお、読取画像の搬送方向yの位置座標は位置が下側(搬送方向y下流側)にあるほど座標値が大きく、幅方向xの位置座標は位置が右側にあるほど座標値が大きい。
エラー検出部33は、読取画像において各テストパターン50の輪郭を検出し、各テストパターン50の輪郭上で、幅方向xの位置座標がxcである2点の搬送方向yの位置座標yu及びydをそれぞれ求める。また、エラー検出部33は、各テストパターン50の輪郭上で、搬送方向yの位置座標がyciである2点の幅方向xの位置座標xl及びxrをそれぞれ求める。
yu<(yci−r)及び(yci+r)<ydの条件式を満たし、かつxl<(xc−r)及び(xc+r)<xrの条件式を満たす場合、測色領域40の上下左右の端部がテストパターン50の上下左右の端部より内側に位置している。測色領域40の全領域にテストパターン50が位置するため、エラー検出部33は、上記条件式を満たすテストパターン50を正常に測色できると判定する。
上記条件式を満たさない場合、測色領域40の上端がテストパターン50の上端よりも上方に位置するか、測色領域40の下端がテストパターン50の下端よりも下方に位置している。測色領域40からテストパターン50がずれ、測色領域40内にテストパターン50の背景が位置しているため、エラー検出部33は、上記条件式を満たさないテストパターン50の測色エラーを検出する。
なお、少なくとも1つのテストパターン50の4頂点を検出できれば、各テストパターン50の輪郭を検出する必要はなく、検出した4頂点の位置座標を補間処理して得られる1次直線を輪郭として求めることもできる。
例えば、図15に示すように、j番目のテストパターン50の頂点Q1〜Q4の位置座標を求め、Q1−Q2間、Q2−Q3間、Q3−Q4間及びQ4−Q1間をそれぞれ線形補間して得られる1次直線をj番目の各テストパターン50の輪郭として、輪郭上の各位置座標(xc,yu)、(xr,yci)、(xc,yd)及び(xl,yci)を求めることができる。
また、1番目のテストパターン50の2頂点Q5及びQ6と、j番目のテストパターン50の2点Q4及びQ5を検出し、Q5−Q4間及びQ6−Q3間を線形補間して得られる1次直線を(j−1)等分することにより、2〜j−1番目の各テストパターン50の4頂点の位置座標を求めることができる。求めた4頂点により、上述したように各テストパターン50の輪郭を求めることができる。
この場合、1番目のテストパターン50とj番目のテストパターン50の端部の位置検出を容易にするため、上記他の実施の形態1の場合と同様に、パターン生成部41により、各テストパターン50の上下左右の端部の位置を示す第2パターンを生成して用紙上に形成することができる。また、パターン生成部41により、色値差が大きいテストパターン50同士が隣接するように各テストパターン50を配置して、端部の検出性を高めてもよい。
上記実施の形態は本発明の好適な一例であり、これに限定されない。本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、制御部11がプログラムを読み取ることにより、上記パターン生成部41、色校正部42、エラー検出部33等の処理手順を制御部11により実行させることもできる。このプログラムのコンピューター読み取り可能な媒体としては、ROM、フラッシュメモリー等の不揮発性メモリー、CD-ROM等の可搬型記録媒体を適用することが可能である。また、プログラムのデータを、通信回線を介して提供する媒体として、キャリアウエーブ(搬送波)も適用される。
G 画像形成システム
11 制御部
12 記憶部
20 画像形成部
41 パターン生成部
42 色校正部
31 画像読取部
32 測色器
33 エラー検出部

Claims (8)

  1. 色が異なる複数のテストパターンを用紙上に形成する画像形成部と、
    前記画像形成部により前記複数のテストパターンが形成された用紙面を読み取る画像読取部と、
    前記画像形成部により前記用紙上に形成された前記複数のテストパターンの測色を行う測色器と、
    前記画像読取部読取結果に基づいて、前記用紙上に形成された前記複数のテストパターンのうち、前記測色器の測色領域から位置がずれる1又は複数のテストパターンを検出する検出部と、を備え、
    記画像形成部は、前記検出部により検出された1又は複数のテストパターンを用紙上に再形成することを特徴とする画像形成システム。
  2. 前記測色器により得られた各テストパターンの測色値を用いて、色校正を実施する色校正部を備え、
    前記色校正部は、前記検出部により検出された1又は複数のテストパターンの測色値を破棄し、前記画像形成部により再形成され、前記測色器により測定されたテストパターンの測色値を用いて、前記色校正を実施することを特徴とする請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 記画像形成部は、基準位置を示す複数の第1パターンを前記複数のテストパターンとともに用紙上に形成し、
    記検出部は、前記複数の第1パターンが示す基準位置に基づいて前記用紙の位置ずれ量を算出し、算出した位置ずれ量で各テストパターンの位置がずれたときに前記測色領域から各テストパターンの位置がずれるか否かを判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成システム。
  4. 記画像形成部は、基準位置を示す複数の第1パターンを前記複数のテストパターンとともに用紙上に形成し、
    記検出部は、前記複数の第1パターンが示す基準位置に基づいて前記用紙のサイズの変倍率を算出し、算出した変倍率で各テストパターンのサイズが拡大又は縮小したときに前記測色領域から各テストパターンの位置がずれるか否かを判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成システム。
  5. 記検出部は、前記テストパターンの端部の位置を検出し、検出した各テストパターンの端部と前記測色領域の端部の位置を比較して、前記測色領域から各テストパターンの位置がずれるか否かを判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成システム。
  6. 記画像形成部は、前記テストパターンの端部の位置を示す複数の第2パターンを前記複数のテストパターンとともに用紙上に形成し、
    記検出部は、前記第2パターンが示す前記テストパターンの端部の位置を検出することを特徴とする請求項5に記載の画像形成システム。
  7. 前記画像形成部は、前記検出部により検出されたテストパターンを、当該テストパターンと同じグループの他のテストパターンとともに再形成することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の画像形成システム。
  8. 像形成部により、色が異なる複数のテストパターンを用紙上に形成するステップと、
    画像読取部により、前記画像形成部により前記複数のテストパターンが形成された用紙面を読み取るステップと、
    前記画像形成部により前記用紙上に形成された前記複数のテストパターンの測色を、測色器を用いて行うステップと、
    検出部により、前記画像読取部読取結果に基づいて、前記用紙上に形成された前記複数のテストパターンのうち、前記測色器の測色領域から位置がずれる1又は複数のテストパターンを検出するステップと、
    記画像形成部により前記検出部により検出された1又は複数のテストパターンを用紙上に再形成するステップと、
    を含むことを特徴とするテストパターンの形成方法。
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