JP2009272772A - 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、及びコンピュータプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】原稿と出力する紙の組み合わせにかかわらず、原稿に忠実と感じる出力画像に変換できるようにする。
【解決手段】画像を読み取り電子化した画像データを得る画像読み取り装置1と、記録媒体に画像を形成するプロッタ装置9と、記録媒体に形成する画像特性が一定になるように画像出力特性を補正する第1及び第2の画像データ処理装置2,4とを備えた画像処理装置において、プロッタ装置9によって記録媒体上に形成したキャリブレーション用画像を読み取り装置1によって読み取ることで得られたキャリブレーション用画像情報と、読み取り装置1によって読み取られた原稿の原稿画像情報とから目標とする画像出力特性を変更して補正用データを作成するCPU6を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタル画像データに対する画像処理装置、画像処理方法、前記画像処理装置を備えた複写機、ファクシミリ、プリンタ、スキャナなどの機能を備えたデジタル複合機(MFP)、及びこれらの装置あるいはパーソナルコンピュータ(PC)上で稼働するコンピュータプログラムに関する。
CCD光電変換素子からなるラインセンサを用いた読み取り装置、レーザ書き込み装置を使用し、トナーにより画像を形成する画像処理装置では、デジタル技術の発達により、アナログ複写機からデジタル化された画像データを使用してコピー画像を作成するデジタル複写機が普及し、さらにアナログ複写機からデジタル複写機への複写装置が移行しつつある。
デジタル複写機となってからは、デジタル画像データを扱う他の装置との親和性が高まり、複写機としての機能だけでなく、ファクシミリ機能、プリンタ機能、スキャナ機能等、いろいろな機能と複合して画像形成、情報通信を行うことから、単なるデジタル複写機ではなく、デジタル複合機(MFP)と呼ばれるようになった。
更に、ネットワーク技術の普及により、デジタル画像のプリント先として、複数台のカラープリンタを選択可能とする機会が増えてきた。これに伴い、同一の画像データを複数のカラープリンタで出力した場合であっても、同じ色については同じ画質で出力されることが要求されるようになってきた。そこで、カラープリンタの色再現性に関して、環境変化、経時変化、機体差のない、色再現の安定性が求められている。
この要求に応えるため、ディスプレイ表示色や印刷機の出力色、プリンタ出力色等、複数の異なるデバイス出力色について、元のデジタル画像データが同じであれば同じ色味が得られるよう、例えばディスプレイ、印刷機、プリンタ等、独自の色再現特性を有するデバイス毎に、当該デバイスの色出力特性を定義するプロファイルを予め作成し、該プロファイルに基づいて入力色からデバイス独立色への色変換処理を行うカラー・マネージメント・システム(以下、CMSと称す)が知られている。
しかしながら、例えば電子写真方式を採用したカラーレーザビームプリンタ等のカラー画像形成装置においては、静電気を利用した画像形成を行うために、温度や湿度等の環境条件、また、感光体、現像剤の経時劣化等の材料条件の変化に伴い、出力画像の色味が変動してしまうという問題があった。
そこで、このような問題に対処するために、カラー画像形成装置において出力画像の基本色濃度を安定させる技術が種々提案されている。前述の複合型複写機においては、一般的にプリントエンジンでのガンマ特性の経時変化を補正するためにキャリブレーション(Calibration)が行われている。従来装置におけるキャリブレーションでは、調整時毎にガンマ補正テーブルを生成し、プリントエンジンの特性を補正している。
これに関連した従来技術として、例えば、特許文献1には、キャリブレーションで得られたガンマ補正テーブルを用いて、経時変化によるズレの補正と、ターゲットとするプリンタガンマ特性の生成とを1つのテーブルで同時に実現する技術が記載されている。
また、特許文献2には、記録媒体情報を入力し、記録媒体情報から記録媒体のキャリブレーション条件を判断する技術が記載されている。この技術では、判断されたキャリブレーション条件に基づいて、記録媒体に応じた画像形成条件に補正しており、使用する紙の種類に応じた階調補正を行うことによって画像不良を抑え、良好な画像品質を実現しようとしている。
更に、特許文献3には、記録媒体上に所定のキャリブレーション用画像を形成するキャリブレーション用画像を形成し、記録媒体上に形成されたキャリブレーション用画像を読取って得られたキャリブレーション用画像のデータに基づき記録媒体の種類別に補正用データを作成する技術が記載されている。
加えて、特許文献4には、参照データ及び転写材の地肌部のデータ読み取り画像信号に基づいて画像形成手段で形成した画像パターンの読み取り信号を補正し、キャリブレーションを実施して、補正用データを作成することにより、記録媒体の白色点に追従したキャリブレーションを可能にする技術が記載されている。している。
更に加えて、特許文献5には、カラー画像出力の目標記録出力特性を保持し、補正テーブルの補正変換値を生成して補正テーブルの補正変換内容を更新設定する際、実測した最高濃度が保持された最高濃度を超える場合、予め設定された入力カラー画像データの所定デジタル値から最大デジタル値までの間、濃度特性を前記所定デジタル値に対応する濃度から前記実測値の最高濃度に滑らかに単調増加させる修正を行うことにより、変動する最高濃度に応じた出力画像を提供する技術が記載されている。
特開2001-136391号公報 特開2007-272112号公報 特開2007-266747号公報 特開2004-32815号公報 特許第3789662号公報
様々なカラー画像入出力装置を備えたデジタルカラー複合機(MFP)において、高品位な出力画像を得るために実施される一般的なプリントエンジンでのガンマ特性の経時変化を補正するためのキャリブレーション(Calibration)では、入力原稿や画像形成する記録媒体の特性、もしくは、画像形成手段での画像出力モードに代表される画像出力条件に対応した画像出力に対応できない。具体的には、例えば、白色度のような出力する紙の特性が変っても、色材量を同じ比率に保って画像形成すると、紙上に形成されたグレーの見え方が変ってしまい、結果的に同じ色については同じ画質で出力するという目的を達成できなくなってしまう。
また、前記特許文献2ないし4に記載されているように、記録媒体の様々な特性に合うようにキャリブレーションを実施してカラー画像を出力しても、コピーするカラー原稿と色の見え方が一致するとは限らず、例えば、特許文献4記載の発明のように、結果的に記録媒体の白色点(地肌情報)に追従して、紙白からの相対関係を保つようにキャリブレーションを実施しても、完全に紙白に色順応した状態の見え方になるわけではないので、原稿画像に対してグレーバランスの異なる出力画像になってしまう。
一方で、特許文献5に記載されているように、変動するプロッタエンジンの最高濃度に応じたキャリブレーションを実施して、高濃度部の色再現を行っても、階調を保存するか色の違いを最小にするかに関する最良の選択が、入力画像の性質やユーザの要求に応じきれていない。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、入力原稿や画像形成する記録媒体の特性、もしくは、画像形成手段での画像出力条件に応じて、良好な色再現を実現することにある。
前記課題を解決するため、第1の手段は、画像を読み取り電子化した画像データを得る画像読み取り手段と、記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、前記記録媒体に形成する画像特性が一定になるように画像出力特性を補正するキャリブレーション手段とを備えた画像処理装置において、前記画像形成手段によって記録媒体上に形成したキャリブレーション用画像を前記画像読み取り手段によって読み取ることで得られたキャリブレーション用画像情報と、前記画像読み取り手段によって読み取られた原稿の原稿画像情報とから目標とする画像出力特性を変更して補正用データを作成する補正用データ作成手段を備えていることを特徴とする。
第2の手段は、原稿を読み取り電子化した画像データを得る画像読み取り手段と、記録媒体に画像形成を行う画像形成手段と、前記記録媒体に形成する画像特性が一定になるように画像出力特性を補正するキャリブレーション手段とを備えた画像処理装置において、前記画像形成手段によって記録媒体上に形成したキャリブレーション用画像を前記画像読み取り手段によって読み取ることで得られたキャリブレーション用画像情報と、前記画像形成手段に対して設定された画像出力条件とから、目標画像特性を変更して補正用データを作成する補正用データ作成手段を備えていることを特徴とする。
第3の手段は、第1の手段において、前記キャリブレーション用画像情報と前記原稿画像情報は、前記記録媒体の白色の色度に関する色度情報を含み、前記補正用データ作成手段は、当該色度情報に基づいてグレーバランスの目標を変更して補正用データを作成することを特徴とする。
第4の手段は、第3の手段において、前記グレーバランスの目標は、カラーアピアランスモデルに基づく色の見えに関する知覚量が保たれるように変更することを特徴とする。
第5の手段は、第1の手段において、前記キャリブレーション用画像情報は前記画像形成手段の最高濃度に関する情報を、前記原稿画像情報は画像を構成する色の分布に関する情報をそれぞれ含み、前記補正用データ作成手段は、画像出力における高濃度側のキャリブレーション追従性の目標を変更して補正用データを作成することを特徴とする。
第6の手段は、第2の手段において、前記キャリブレーション用画像情報は前記画像形成手段の最高濃度に関する情報を含み、前記補正用データ作成手段は、画像出力における高濃度側のキャリブレーション追従性の目標を変更して補正用データを作成することを特徴とする。
第7の手段は、第2または第6の手段において、前記画像出力条件がユーザによって設定されたものであることを特徴とする。
第8の手段は、第1または第8の手段において、外部装置と画像データを送受する外部インターフェイス手段を備え、前記原稿画像情報は入力画像に関する付帯情報を含み、前記補正用データ作成手段は画像出力におけるグレーバランスの目標を変更して補正用データを作成することを特徴とする。
第9の手段は、第1ないし第9のいずれかの手段に係る画像処理装置を画像形成装置が備えていることを特徴とする。
第10の手段は、画像形成手段によって記録媒体に形成する画像の画像特性が一定になるように画像出力特性を補正する画像処理方法において、前記画像形成手段によって前記記録媒体上にキャリブレーション画像を形成する工程と、前記記録媒体上に形成されたキャリブレーション用画像を読み取り、キャリブレーション用画像情報を取得する工程と、原稿画像を読み取り、原稿画像情報を取得する工程と、取得したキャリブレーション用画像情報と前記原稿画像情報とから目標とする画像出力特性を変更して補正用データを作成する工程とを備えていることを特徴とする。
第11の手段は、画像形成手段によって記録媒体に形成する画像の画像特性が一定になるように画像出力特性を補正する画像処理方法において、前記画像形成手段によって前記記録媒体上にキャリブレーション画像を形成する工程と、前記記録媒体上に形成されたキャリブレーション用画像を読み取り、キャリブレーション用画像情報を取得する工程と、前記画像形成手段に対して設定された画像出力条件とから、目標画像特性を変更して補正用データを作成する工程とを備えていることを特徴とする。
第12の手段は、コンピュータにロードされ、画像形成手段によって記録媒体に形成する画像の画像特性が一定になるように画像出力特性を補正するコンピュータプログラムにおいて、前記画像形成手段によって前記記録媒体上にキャリブレーション画像を形成させる手順と、前記記録媒体上に形成されたキャリブレーション用画像を読み取り、キャリブレーション用画像情報を取得する手順と、原稿画像を読み取り、原稿画像情報を取得する手順と、取得したキャリブレーション用画像情報と前記原稿画像情報とから目標とする画像出力特性を変更して補正用データを作成する手順とを備えていることを特徴とする。
第13の手段は、コンピュータにロードされ、画像形成手段によって記録媒体に形成する画像の画像特性が一定になるように画像出力特性を補正するコンピュータプログラムにおいて、前記画像形成手段によって前記記録媒体上にキャリブレーション画像を形成させる手順と、前記記録媒体上に形成されたキャリブレーション用画像を読み取り、キャリブレーション用画像情報を取得する手順と、前記画像形成手段に対して設定された画像出力条件とから、目標画像特性を変更して補正用データを作成する手順とを備えていることを特徴とする。
なお、後述の実施形態において、読み取り手段は読み取り装置1に、画像形成手段はプロッタ装置9に、キャリブレーション手段は第1及び第2の画像処理装置2,4に、補正手段はCPU6に、それぞれ対応する。
また、目標画像特性は実質的にγ特性に対応し、記録媒体の白色の色度に関する情報は参照白色の三刺激値に、グレーバランスの目標値は例えば図6及び図7にも示したコピーモードACCターゲットデータに、カラーアピアランスモデルは環境要素も含む汎用的な色空間に、色の見えに関する知覚量は明度(J)、ブライトネス(Q)、彩度(s)、クロマ(C)、カラフルネス(M)に、それぞれ対応し、色の分布に関する情報は例えば画素をカウントして構成されるヒストグラムによって得ることができる。
本発明によれば、原稿と出力する紙の組み合わせにかかわらず、原稿に忠実と感じる出力画像に変換することができる。
以下、図面を参照し、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係るデジタル複合機(MFP)の全体構成の概略を示す機能ブロック図である。同図において、MFPは、読み取り装置、第1の画像データ処理装置2(図では画像データ処理装置1と記している)、バス制御装置3、第2の画像データ処理装置4(図では画像データ処理装置2と記している)、HDD5、CPU6、メモリ(RAM)7、プロッタI/F装置8、プロッタ装置9、操作表示装置10、回線I/F装置11、外部I/F装置12、サウスブリッジ(S.B.)13,及びROM14から基本的に構成されている。
読み取り装置1はCCD光電変換素子からなるラインセンサ、A/Dコンバータ、及びこれらの駆動回路を備え、読み取り部にセットされた原稿をスキャンし、あるいは原稿をシートスルーする間に固定された読み取り手段によって原稿上の画像情報を読み取ることで取得する原稿の濃淡情報から、RGB各8ビットのデジタル画像データを生成し、後段、ここでは、第1の画像データ処理装置2に出力する。第1の画像データ処理装置2は、読み取り装置1で読み取った画像のデジタル画像データに対し、予め定めた特性に統一する処理を施して出力する。
図2は第1の画像データ処理装置2の詳細な構成を示すブロック図である。図2において、第1の画像データ処理装置2は、スキャナ補正処理部20、γ変換部31、フィルタ処理部32、色変換部33、変倍処理部34、像域分離部35及び分離デコード部を備えている。スキャナ補正処理部30は、図1の読み取り装置1からのデジタル画像データに対し、シェーディング等、読み取り装置1のスキャナの機構上発生する照度歪み等の読み取りムラ等を補正する。
フィルタ処理部32は、スキャナのMTF特性を補正したり、モアレを防止するために、読取画像の周波数特性を変えて、画像をクッキリ、また滑らかにする。基本的にγ変換部31と色変換部33での処理によって、特性が統一された画像データはMFP内部に蓄積され、その後、再利用する場合に、出力先の特性に適する画像信号に変換する。その詳細は後述する。また、像域分離部35において、原稿の持つ特徴的なエリアの抽出を行う。例えば、一般的な印刷によって形成されている網点部の抽出、文字などのエッジ部の抽出、その画像データの有彩/無彩の判定、背景画像が白であるかの白背景の判定などを行う。分離デコード部36は、像域分離部35から受け取った像域分離信号を、第2の画像データ処理装置4における後段の処理に必要な情報量にデコードして出力する。
分離デコード部36は、例えば、像域分離部35からの
CH2:文字なか「1」/非文字なか「0」
CHR:文字/「1」/非文字「0」
HT :高線数網点「1」/非高線数網点「0」
CW :有彩「1」/非有彩<無彩>「0」
WS :白地「1」/非白地「0」
LHT:低線数網点「1」/非低線数網点「0」
T :追跡パターン「1」/非追跡パターン「0」 ・・・(1)
に示すような7ビットの像域分離信号から、{黒文字、色文字、文字なか、網点上文字、高線数網点、低線数網点、写真、追跡パターン}の各状態を3ビット、あるいは、{黒文字、色文字、文字なか、非文字}の各状態を2ビットで表現できるようにデコードする。
バス制御装置3は、MFP内で必要な画像データ、制御コマンド等各種データのやり取りを行うデータバスの制御装置で、複数種のバス規格間のブリッジ機能も有している。本実施例では、第1及び第2の画像データ処理装置2,4、及びCPU6とはPCI-Expressバス、HDD5とはATAバスで接続し、ASIC化している。
第2の画像データ処理装置4は、第1の画像データ処理装置2で予め定めた特性を統一されたデジタル画像データと付帯情報(本実施例ではデコードされた像域分離信号)に対し、ユーザから指定される出力先に適した画像処理を施し出力する。その詳細は後述する。HDD5は、デスクトップパソコンにも使用されている電子データを保存するための大型の記憶装置で、MFP内では主にデジタル画像データおよびデジタル画像データの付帯情報を蓄積する。また本実施例ではIDEを拡張して規格化されているATAバス接続のハードディスクを使用する。CPU6は、MFPの制御全体を司るマイクロプロセッサである。また本実施例では近年普及してきたCPUコア単体に+αの機能を追加したIntegrated CPUを使用した。本実施例ではPMC社のRM11100で、汎用規格I/Fとの接続機能や、クロスバースイッチを使ったこれらバス接続機能がインテグレートされたCPUを使用する。
メモリ7は、複数種のバス規格間をブリッジする際の速度差や、接続された部品自体の処理速度差を吸収するために、一時的にやりとりするデータを記憶したり、CPU6が本MFPの制御を行う際に、プログラムや中間処理データを一時的に記憶する揮発性メモリである。CPU6には高速処理を求められるため、通常起動時にROMに記憶されたブートプログラムにてシステムを起動し、その後は高速にアクセス可能なメモリ7に展開されたプログラムによって処理を行う。本実施例では規格化されパーソナルコンピュータに使用されているDIMMを使用する。
プロッタI/F装置8は、CPU6にインテグレートされた汎用規格I/F経由で送られてくるCMYKからなるデジタル画像データを受け取ると、プロッタ装置9の専用I/Fに出力するバスブリッジ処理を行う。本実施例で使用している汎用規格I/FはPCI-Expressバスである。プロッタ装置9はCMYKからなるデジタル画像データを受け取ると、レーザビームを用いた電子写真プロセスを使って、転写紙に受け取った画像データを出力する。
S.B.13は、パーソナルコンピュータに使用されるチップセットのひとつで、South Bridgeと呼ばれる汎用の電子デバイスである。主にPCI-ExpressとISAブリッジを含むCPUシステムを構築する際によく使用されるバスのブリッジ機能を汎用回路化したもので、本実施例ではROM14との間をブリッジしている。ROM14は、CPU6が本MFPの制御を行う際のプログラム含むブートが格納されるメモリである。
操作表示装置10は、本MFPとユーザのインターフェイスを行う部分で、LCD液晶表示装置とキースイッチから構成され、装置の各種状態や操作方法をLCDに表示し、ユーザからのキースイッチ入力を検知する。本実施例ではPCI-Expressバスを介してCPU6と接続する。回線I/F装置11はPCI-Expressバスと電話回線を接続する装置で、この装置により本MFPは電話回線を介して各種データのやり取りを行うことが可能になる。FAX15は通常のファクシミリ15で、電話回線を介して本MFPと画像データの授受を行う。
外部I/F装置12は、PCI-Expressバスと外部装置を接続する装置で、この装置により本MFPは外部装置と各種データのやり取りを行うことが可能になる。本実施例ではその接続I/Fにネットワークイーサネット(登録商標)を使用する。すなわち本MFPは外部I/F装置12を介してネットワークに接続している。PC16はいわゆるパーソナルコンピュータで、パーソナルコンピュータにインストールされたアプリケーションソフトやドライバを介して、ユーザは本MFPに対して各種制御や画像データの入出力を行う。
なお、第1の画像データ処理装置2及び外部I/F装置12から送られる特性が統一された画像データ、及び像域分離信号等の付帯情報は、全てCPU6において符号化されてからHDD5に蓄積され、第2の画像データ処理装置4以降で処理する際には、復号して変換処理が実施される。ここで、特性が統一された画像データRGBは非可逆なJPEG符号化等により高い圧縮率で、像域分離信号等の付帯情報は可逆なK8符号化等で処理を行うことにより、画質劣化を最小限に抑えている。
以下、各動作について説明する。
〈コピー動作〉
コピーを行う際、ユーザは原稿を読み取り装置1にセットし、操作表示装置10から所望する画質モード等の設定とコピー開始を入力する。操作表示装置10はユーザから入力された情報を機器内部の制御コマンドデータに変換し、発行する。発行された制御コマンドデータはPCI-Expressバスを介してCPU6に通知される。CPU6はコピー開始の制御コマンドデータに従って、コピー動作プロセスのプログラムを実行し、コピー動作に必要な設定や動作を順に行っていく。以下に動作プロセスを順に記す。
1)読み取り装置1で原稿をスキャンして得られたRGB各8ビットのデジタル画像データは、画像データ処理装置12では、設定された画質モードに関係なく、前述した図2のスキャナ補正処理部30、γ変換部31、フィルタ処理部32、色変換部32を経て、sRGBやROMM-RGBのように予め特性が定められたRGB信号に統一され、バス制御装置3に送られる。
2)また、第1の画像データ処理装置2の像域分離部35において生成した7ビットの像域分離信号を、分離デコード部36は設定された画質モードに応じて第2の画像データ処理装置4における後段の処理に必要な情報にデコードして出力する。
例えば、分離デコード部36は、像域分離部35から出力される前記(1)で示した7ビットの像域分離信号を、設定された画質モードに応じて、
文字原稿モード :黒文字、色文字、文字なか、非文字
文字写真混在原稿モード:文字/非文字、有彩/無彩
写真原稿モード :有彩/無彩、白地/非白地
複写原稿モード :黒文字、色文字、白地、非文字 ・・・(2)
に示すような2ビットの属性情報(像域分離信号)にデコードする。
3)バス制御装置3は第1の画像データ処理装置2からの統一RGB画像データと設定された画像モードに応じて属性の異なる属性情報像域分離信号を受け取ると、CPU6を介して符号化してから、メモリ7、HDD5に蓄積する。
4)メモリ7、HDD5に蓄積されたRGB画像データおよび画素毎の属性情報は、CPU6で復号された後、バス制御装置3を介して、第2の画像データ処理装置4に送られる。
5)第2の画像データ処理装置4は、受け取ったRGB画像データおよび画素毎の属性情報に基づいて、プロッタ出力用のCMYK画像データに変換し出力する。
6)バス制御装置3は第2の画像データ処理装置4からのCMYK画像データを受け取ると、CPU6を介してメモリ7に蓄積する。
7)メモリ7に蓄積されたCMYK画像データは、CPU6及びプロッタI/F装置8を介して、プロッタ装置9に送られる。
8)プロッタ装置9は受け取ったCMYK画像データを転写紙に出力し、原稿のコピーが生成される。
図3は第2の画像データ処理装置4の詳細を示すブロック図である。以下、図3を参照し、第2の画像データ処理装置4の動作を示す。
第2の画像データ処理装置4は、フィルタ処理部50、色変換部51、パターン発生部52、変倍処理部53、プリンタγ補正部54及び階調処理部55を備えている。フィルタ処理部50は、統一RGB画像データの鮮鋭性をプロッタ装置9に出力する場合の再現性が良くなるように補正する。具体的には設定された画質モードに応じてデコードされた属性情報像域分離信号に従って鮮鋭化/平滑化処理を施す。例えば文字原稿モードでは文字をハッキリ/クッキリとするために鮮鋭化処理を施し、写真モードでは滑らかに階調性を表現するため平滑化処理を施す。
色変換部51は、各8ビットの統一RGBデータを受け取るとプロッタ装置用の色空間であるCMYK各8ビットに変換する。このときにも、設定された画質モード情報に応じてデコードされた属性情報像域分離信号に従って最適な色調整を実施する。変倍処理部53はCMYK画像データのサイズ解像度を、プロッタ装置9の再現性能に従ってサイズ解像度変換を行う。本実施例ではプロッタ9の性能が600dpi出力であるため、特に変換は行わない。プリンタγ補正54は、予めCPU6において生成され、プロッタ出力用に設定されたCMYK用のエッジ用γテーブル、非エッジ用γテーブルを用いて、CMYK版毎のテーブル変換を実施してγ補正を実施する。階調処理部55では、プリンタγ補正54からのCMYK各8ビットを受け取るとプロッタ装置9の階調処理能力に従った階調数変換処理を行う。本実施例ではCMYK各2ビットに疑似中間調処理の一つである誤差拡散法を用いて変換している。
〈ファックス送信動作〉
ファックス送信を行う際、ユーザは原稿を読み取り装置1にセットし、操作表示装置10から所望するモード等の設定とファックス開始を入力する。操作表示装置10はユーザから入力された情報を、機器内部の制御コマンドデータに変換し発行する。発行された制御コマンドデータはPCI-Expressバスを介してCPU6に通知される。CPU6はファックス送信開始の制御コマンドデータに従って、ファックス送信動作プロセスのプログラムを実行し、ファックス送信動作に必要な設定や動作を順に行っていく。以下に動作プロセスを順に記す。
1)読み取り装置1で原稿をスキャンして得られたRGB各8ビットのデジタル画像データは、第1の画像データ処理装置2で予め定めた特性に統一されたRGB値に変換され、バス制御装置3に送られる。
2)バス制御装置3は第1の画像データ処理装置2からのRGB画像データを受け取ると、CPU6を介してメモリ7に蓄積する。
3)メモリ7に蓄積された統一RGB画像データは、CPU6及びバス制御装置3を介して、第2の画像データ処理装置4に送られる。
4)第2の画像データ処理装置4は受け取った統一RGB画像データを、ファックス送信用のモノクロ2値の画像データに変換し、出力する。
5)バス制御装置3は第2の画像データ処理装置4からのモノクロ2値画像データを受け取ると、CPU6を介してメモリ7に蓄積する。
6)メモリ7に蓄積されたモノクロ2値画像データは、CPU6を介して、回線I/F装置11に送られる。
7)回線I/F装置11は受け取ったモノクロ2値画像データを、回線を介して接続したFAX15に送信する。
〈スキャナ配信動作〉
スキャナで読み取った原稿を配信する際、ユーザは原稿を読み取り装置1にセットし、操作表示装置10から所望するモード等を設定し、スキャナ配信開始を入力する。操作表示装置10はユーザから入力された情報を、機器内部の制御コマンドデータに変換し発行する。発行された制御コマンドデータはPCI-Expressバスを介してCPU6に通知される。CPU6はスキャナ配信開始の制御コマンドデータに従って、スキャナ配信動作プロセスのプログラムを実行し、スキャナは配信動作に必要な設定や動作を順に行っていく。以下に動作プロセスを順に記す。
1)読み取り装置1で原稿をスキャンして得られたRGB各8ビットのデジタル画像データは、第1の画像データ処理装置2で予め定めた特性に統一されたRGB値に変換され、バス制御装置3に送られる。
2)バス制御装置3は第1の画像データ処理装置2からの統一RGB画像データを受け取ると、CPU6を介してメモリ7に蓄積する。
3)メモリ7に蓄積されたRGB画像データは、CPU6及びバス制御装置3を介して、画像データ処理装置24に送られる。
4)第2の画像データ処理装置4は受け取ったRGB画像データを、sRGBのようなスキャナ配信用の画像データ(RGB多値、グレースケール、モノクロ2値等)に変換し、出力する。
5)バス制御装置3は第2の画像データ処理装置4からの画像データを受け取ると、CPU6を介してメモリ7に蓄積する。
6)メモリ7に蓄積された画像データは、CPU6を介して、外部I/F装置12に送られる。
7)外部I/F装置12は受け取った画像データを、ネットワークを介して接続したPC16に送信する。
これまでの説明で、コピー動作、ファックス送信動作、スキャナ配信動作についてのMFPの各部の動作は明確になった。
一方、原稿をスキャンして得た画像データをMFP内に蓄積、保存し、その後、蓄積、保存した画像データを再利用する場合の動作は以下のようになる。
〈コピー動作+HDDへの蓄積・保存動作〉
コピー動作とHDDへの蓄積、保存を行う場合、ユーザは原稿を読み取り装置1にセットし、操作表示装置10から所望する画質モード等の設定し、コピー開始を入力する。操作表示装置10はユーザから入力された情報を、機器内部の制御コマンドデータに変換し発行する。発行された制御コマンドデータはPCI-Expressバスを介してCPU6に通知される。CPU6はコピー開始の制御コマンドデータに従って、コピー動作プロセスのプログラムを実行し、コピー動作に必要な設定や動作を順に行っていく。以下に動作プロセスを順に記す。
1)読み取り装置1で原稿をスキャンして得られたRGB各8ビットのデジタル画像データは、第1の画像データ処理装置2では、設定された画質モードに関係なく、前述した図2のスキャナ補正処理部30、γ変換部31、フィルタ処理部32、色変換部32を経て、sRGBやROMM-RGBのように予め特性が定められたRGB信号に統一され、バス制御装置3に送られる。
2)スキャナ補正処理部30は、図1の読み取り装置1からのデジタル画像データに対し、シェーディング等、読み取り装置スキャナの機構上発生する照度歪み等の読み取りムラ等を補正する。
3)γ変換部31は、読み取り装置1から受け取ったRGB画像データのγ特性を予め定められた特性、例えば、1/2.2乗になるように変換する。
4)フィルタ処理部32はRGB画像データの鮮鋭性を予め定めた特性に統一する。例えば、基準チャートをスキャンしたときに、線数毎に対して、設定された画質モード毎に予め定めたMTF特性値になるように変換する。その際、像域分離部35において生成した像域分離信号に基づくパラメータを用いて処理を行う。
5)色変換部33はsRGBやopRGBのように予め定めた特性のRGB画像データ値に変換する。
6)変倍処理部34はRGB画像データのサイズ解像度を予め定めた特性に統一する。本実施例ではサイズ解像度を600dpiに変換している。
7)また、第1の画像データ処理装置2の像域分離部35において生成した7ビットの像域分離信号を、分離デコード部36は、設定された画質モードに応じて、第2の画像データ処理装置4における後段の処理に必要な情報にデコードして出力する。
例えば、分離デコード部36は、像域分離部35から出力される前記(1)に示した7ビットの像域分離信号を、設定された画質モードに応じて前記(2)に示すような2ビットの属性情報像域分離信号にデコードする。
8)バス制御装置3は、第1の画像データ処理装置2からの統一RGB画像データと設定された画像モードに応じて属性の異なる属性情報像域分離信号を受け取ると、CPU6を介して符号化してから、メモリ7に蓄積する。
9)メモリ7に蓄積された統一RGB画像データは、CPU6及びバス制御装置3を介して、HDD5に送信され、HDD5内に画像入力条件、この場合、スキャナ入力や画質モード等、と共に蓄積され、保存される。
10)その後、前述のようにメモリ7の統一RGB画像データは、第2の画像データ処理装置4がスキャナ読み取り画像であること、及び入力の際に設定された画質モードを解釈してプロッタ装置9に適した出力信号に変換してから、プロッタ装置9に出力され、原稿のコピーが生成される。
前記第2の画像データ処理装置4は<コピー動作>で説明したように図3のように構成され、同図を参照して説明したようにフィルタ処理から階調処理まで実行する。
また、画像蓄積時における他の動作として、CPU6はメモリ7あるいはHDD5の使用率を検出し、デコードされた属性情報を変更後に符号化して蓄積することもできる。
例えば、HDD5の使用率が規定値を超えている状態で画像が入力された場合、CPU6は分離デコード部36からの属性情報(像域分離信号)の一部を破棄してから符号化して蓄積する。なお、ここでいう破棄とは、例えば、下位ビットの全画素に0を設定するということである。この条件で動作した場合、例えば、設定された画質モードに応じて、前記(2)に示すような属性情報(像域分離信号)に解釈される。
〈プリンタ動作+HDDへの蓄積・保存動作〉
ユーザは、PC16上でDTP(Desk Top Publishing)のアプリケーションソフトウエアを動作させて、各種の文章や図形の作成および編集を行い、所望するプリンタ出力モード等の設定とプリント開始を指示する。PC16では、作成/編集された文書や図形を、ページ記述言語(PDL)で記述されたコマンドやデータ等の情報に変換してから、PDLデータを翻訳し、ラスタ画像データに変換するラスタイメージ処理(RIP)を行い、外部I/F装置12を介して、CPU6に送られる。
本実施例では、ラスタイメージ処理(RIP)の際、予め定めた特性の統一RGB画像データに変換すると同時に、
CHR:文字・線画「1」/非文字・線画「0」
CW :有彩「1」/非有彩<無彩>「0」
WS :白地「1」/非白地「0」
HS :飽和色「1」/非飽和色「0」
に示すような4ビットの属性情報も発生させる。
さらに設定されたプリンタ出力モードに応じて、
一般文書出力:イメージ以外の無彩色、イメージ以外の有彩色、イメージ、白地
グラフィック出力:無彩色、有彩色、白地、飽和色
写真画像出力:白地/非白地
に示すような2ビットの属性情報にデコードしてから、外部I/F装置12を介して、CPU6に送る。
CPU6は、第1の画像データ処理装置2からの統一RGB画像データと設定された画像出力モードに応じて属性の異なる属性情報を受け取ると、CPU6を介して符号化してから、メモリ7に蓄積する。メモリ7に蓄積された統一RGB画像データは、CPU6及びバス制御装置3を介して、HDD5に送信され、HDD5内に画像入力条件(この場合、プリンタ出力や画像出力モード等)と共に蓄積され、保存される。その後、前述のようにメモリ7の統一RGB画像データは、第2の画像データ処理装置4が、プリンタ出力画像であることと入力の際に設定された画像出力モードを解釈して、プロッタ装置9に適した出力信号に変換してからプロッタ装置9に出力され、プリンタ出力画像が生成される。
前記第2の画像データ処理装置4は<コピー動作>で説明したように図3のように構成され、同図を参照して説明したようにフィルタ処理から階調処理まで実行する。
また、<コピー動作+HDDへの蓄積・保存動作>において説明したように、画像蓄積時における他の動作としてCPU6は、メモリ7やHDD5の使用率を検出して、デコードされた属性情報を変更後に符号化して蓄積することもできる。
〈HDD内に蓄積・保存された画像データを再利用する動作〉
次に、HDD5内に蓄積・保存した画像データを再利用する動作について説明する。
《ファックス送信動作》
ユーザがHDD5内に蓄積・保存した画像データを再利用し、ファックス送信したい場合、先ほどコピー動作させたときにHDD5内に蓄積した画像データに対し、操作表示装置10から所望するモード等を設定し、ファックス送信開始を入力する。操作表示装置10はユーザから入力された情報を、機器内部の制御コマンドデータに変換し発行する。発行された制御コマンドデータはPCI-Expressバスを介してCPU6に通知される。CPU6はファックス送信開始の制御コマンドデータに従って、ファックス送信動作プロセスのプログラムを実行し、ファックス送信動作に必要な設定や動作を順に行っていく。以下に動作プロセスを順に記す。
1)バス制御装置3はHDD5内に蓄積されているRGB画像データをCPU6を介してメモリ7に出力する。
2)その後、前述のようにメモリ7のRGB画像データは、画像データ処理装置24を介して回線I/F装置11に出力され、FAX送信が成される。
図3は第2の画像データ処理装置4の詳細を示すブロック図である。以下、図3を参照し、ファックス送信時の第2の画像データ処理装置4の動作を示す。
フィルタ処理部50はRGB画像データの鮮鋭性を、FAX送信する場合の再現性が良くなるように補正する。具体的には所望するモード情報に従って鮮鋭化/平滑化処理を施す。例えば文字モードでは文字をハッキリ/クッキリとするために鮮鋭化処理を施し、写真モードでは滑らかに階調性を表現するため平滑化処理を施す。色変換部51は、RGB各8ビットのデータを受け取るとFAX装置で一般的な単色モノクロ8ビットに変換する。変倍処理部53はモノクロ画像データのサイズ解像度を、FAX装置で送受されるサイズ解像度変換を行う。本実施例では
主走査:200dpi×副走査:100dpi
に変換した。
プリンタγ補正部54は、予めCPU6が設定したFAX送信用のγテーブルを用いて、γ補正を実施する。階調処理部55では、モノクロ8ビットを受け取るとFAX装置15で送受される階調処理能力に従った階調数変換処理を行う。本実施例では疑似中間調処理の一つである誤差拡散法を用いて2値に階調数変換した。
《スキャナ配信動作》
ユーザがHDD5内に蓄積・保存した画像データを再利用し、スキャナ配信したい場合、先ほどコピー動作させたときにHDD5内に蓄積した画像データに対し、操作表示装置10から所望するモード等を設定し、スキャナ配信開始を入力する。操作表示装置10はユーザから入力された情報を、機器内部の制御コマンドデータに変換し発行する。発行された制御コマンドデータはPCI-Expressバスを介してCPU6に通知される。CPU6はスキャナ配信開始の制御コマンドデータに従って、スキャナ配信動作プロセスのプログラムを実行し、スキャナ配信動作に必要な設定や動作を順に行っていく。以下に動作プロセスを順に記す。
1)バス制御装置3はHDD5内に蓄積されているRGB画像データを、CPU6を介してメモリ7に出力する。
2)その後、前述のようにメモリ7のRGB画像データは、第2の画像データ処理装置4を介して外部I/F装置11に出力され、スキャナ配信が行われる。
前述の動作説明と同様に、図3に示す第2の画像データ処理装置4のブロック図を参照し、このときの動作について説明する。
フィルタ処理部50はRGB画像データの鮮鋭性をスキャナ配信する場合の再現性が良くなるように補正する。具体的には所望するモード情報に従って鮮鋭化/平滑化処理を施す。例えば文字モードでは文字をハッキリ/クッキリとするために鮮鋭化処理を施し、写真モードでは滑らかに階調性を表現するため平滑化処理を施す。
色変換部51は、RGB各8ビットのデータを受け取ると指定される色空間に変換する。本実施例では、スキャナ配信で一般的なsRGB色空間に各色8ビットで変換する。変倍処理部53はsRGB画像データのサイズ解像度を、指定されたスキャナ配信で送受されるサイズ解像度に変換する。本実施例では
主走査:200dpi×副走査:200dpi
に変換した。
プリンタγ補正部54は、予めCPU6が設定したスキャナ配信用のγテーブルを用いて、γ補正を実施する。階調処理部55では、指定されたスキャナ配信で送受される階調処理能力に従った階調数変換処理を行う。ただし、本実施例ではRGB各8bitの16万色が指定されたものとして、階調処理は特に実施しない。
これらより、本MFP内に蓄積し、保存したデータに対し、入力時と異なる出力先を所望した場合に、通常動作時最初から出力先を指定したときの動作となんら画像品質が変ることなく出力先の変更が可能となる。これにより著しく再利用性が向上することになる。
《キャリブレーション動作》
キャリブレーション動作の場合、図3におけるフィルタ処理部50、色変換部51は、特に変換は行わない。パターン発生部52は、予め設定された図4に示すようなキャリブレーション用の読み取りパターンを出力する。変倍処理部53はCMYK画像データのサイズ解像度をプロッタ装置9の再現性能に従って変換する。ただし、本実施例ではプロッタ9の性能が600dpi出力であるため、特に変換は行わない。
キャリブレーション動作の際、プリンタγ補正部54では特に変換は行わず、プロッタエンジンの特性を補正せずに出力する。階調処理部55では、CMYK各8ビットと属性情報を受け取ると、2ビットの属性情報に応じてプロッタ装置9の階調処理能力に従った階調数変換処理を行う。前記階調数変換された画像データは、図1のプロッタ装置9で画像形成し、キャリブレーション用出力パターンとして出力され、読み取り装置1はセットされた原稿をスキャンすることで得る原稿の濃淡情報から、RGB各8ビットのデジタル画像データを生成し出力する。
第1の画像データ処理装置2は、読み取り装置1からのデジタル画像データに対し、他の動作と同様に予め定めた特性に統一する処理を施して、統一RGBとして出力する。第1の画像データ処理装置2で得られた補正後のキャリブレーション(ACC)読み取り値を図5に示すように並べる。なお、図5において、横軸はACC出力パターン、縦軸はACC読み取り値である。
また、CPU6は、CMYK毎に、以下に示すような統一RGB値で設定されたキャリブレーション(ACC)ターゲットを取得し、図6のように並べる。横軸はコピーモードACCLDデータ、縦軸はコピーモードACCターゲットデータである。
・コピーモードACC ターゲットデータ
<RGB_K>1020、956、883、791、692、593、489、407、333、255、195、144、113、84、 60、43、31、

<RGB_C>1020、968、909、843、771、691、596、511、443、377、310、250、193、149、109、83、69、

<RGB_M>1020、985、945、900、846、763、667、581、502、425、355、291、231、186、141、103、86、

<RGB_Y>1020、996、969、920、865、804、738、675、618、557、496、446、395、359、328、300、286、
・コピーモードACC LDデータ
<LD> 0、16、32、48、64、80、96、112、128、144、160、176、192、208、224、240、255、

・コピーモードACC 高濃度補正
<FLAG_K> ON、ON、ON、ON、ON、ON、ON、ON、ON、ON、ON、OFF、OFF、OFF、OFF、OFF、OFF、

<FLAG_C> ON、ON、ON、ON、ON、ON、ON、ON、ON、ON、ON、OFF、OFF、OFF、OFF、OFF、OFF、

<FLAG_M> ON、ON、ON、ON、ON、ON、ON、ON、ON、ON、ON、OFF、OFF、OFF、OFF、OFF、OFF、

<FLAG_Y> ON、ON、ON、ON、ON、ON、ON、ON、ON、ON、ON、OFF、OFF、OFF、OFF、OFF、OFF、

この高濃度部補正パラメータより、ACC追従性OFF地点(Y)を取得し、また、ACC読み取りデータより実機のトップ濃度デジタル値を読み取る。ここで、
ACCターゲット255のデータ = W
ACC読み取りデータ255のデータ = X
ACC追従性開始点のターゲット = Y
補正するターゲット = N
補正後のターゲット = Z
とすると、高濃度部の補正値は以下のようになる。
・追従性が"ON"の場合
Z = N
・追従性が"OFF"の場合
Z =(Y-N)*(Y-X/(Y-W)+Y
ただし、Y=WのときはZ=Y
ここで、得られた値を図7に示すように並べる。図7において、横軸はコピーモードACCLDデータ、縦軸はコピーモードACCターゲットデータである。また、白抜きの丸はACCターゲットを、黒丸(X)は実際のトップ濃度(最大濃度)を、白抜きの四角は補正後のターゲットを、aはACC追従性OFF開始点(黒丸(Y))と実際のトップ濃度との差分を、bはACCターゲットと実際のトップ濃度との差分をそれぞれ示す。
なお、ここで述べた高濃度部補正パラメータは、図1における操作表示装置10においてオペレータが設定した画像出力モードに応じて切り換えるので、高濃度部側の追従性が異なる。例えば、写真出力モードが設定された場合は、高濃度部の階調性を重視した色再現になるように、追従性OFFの階調レベルが増え、逆に文字再現を重視した出力モードが選択された場合は、追従性OFFの階調レベルが減少するようなパラメータ設定となる。
また、CPU6は、前記キャリブレーション(ACC)読み取り値から地肌部1段目から読み取り値(B_Det)を、それぞれ取得し、地肌データ(B_Det)とACCターゲット地肌部(Acc_T1)のデータの差分を取り、各ACC読み取り値の補正値(Cng_Acc_Tn)を下記のようにして求める。
Cng_Acc_Tn=(B_Det-Acc_T1)*Acc_U_Crct/100
なお、nは図4に示す段数(1〜17段)を指す。
各ACC読み取り値(Acc_Sn)に補正値を加算して補正を行う。補正は全てのACC読み取り値に対して行う。
Acc_Sn'=Acc_Sn+Cng_Acc_Tn
高濃度部の補正まで行ったACCターゲットを用いて制御点入力パラメータから以下のステップを用いてターゲットデータを求める。
・ステップ1
制御点入力パラメータがLDデータのどの点と点の間にあるのかを見つける。
制御点入力パラメータ:An (nは何番目の制御点入力パラメータかを示す)
LDデータ:Ldn (nは何番目のLDデータかを示す)
制御点入力パラメータ:Anに対して、LDデータの関係は以下のようになる。
Ldn-1<An≦Ldn
ただし、Ldn=0の場合は、Ldn-1≦An≦Ldnとなる。
・ステップ2
Ldn-1とLdnに対するターゲットデータから直線補間の式を求め、制御点入力パラメータからターゲットデータを求める。
ターゲットデータ:Acc_Tn (nは何番目のLDデータに対するターゲットデータかを示す)
補間後のターゲットデータ:Acc_Tn' (nは何番目の制御点入力パラメータかを示す)
ターゲットデータをAcc_Tnとしたとき、制御点入力パラメータに対するターゲットデータは
Acc_Tn'=((Acc_Tn-Acc_Tn-1)/(Ldn-Ldn-1))*(An-Ldn)+Acc_Tn
のようになる。
・ステップ3
以上のステップを制御点入力パラメータ繰り返し、ターゲットデータを求める。
・ステップ4
前述の地肌補正まで行ったACCターゲットを用いて制御点入力パラメータから以下のステップを用いてターゲットデータを求める。
ステップ3で求めたターゲットデータがACC読み取り値のどの点と点の間にあるのかを見つける。
ターゲットデータ:Acc_Tn' (nは何番目の制御点入力パラメータかを示す)
ACC読み取り値:Acc_Sm' (mは何番目のACC読み取り値かを示す)
ターゲットデータ:Acc_Tn'に対して、ACC読み取り値の関係は、
Acc_Sm'-1<Acc_Tn'≦Acc_Sm'
のようになる。
ただし、Acc_Sm'=0の場合は
Acc_Sm'-1≦a≦Acc_Sm'
となる。
そして、Acc_Sn'-1とAcc_Sm'に対するACC出力パターンから直線補間の式を求め、ターゲットデータからACC出力パターンデータを求める。
ACC出力パターンデータ:Acc_Pm (mは何番目のACC出力パターンに対するパターンを示す)
補間後のACC出力パターンデータ:Acc_Pm'
ACC出力パターンをAcc_Pmとしたとき、制御点入力パラメータに対するターゲットデータは、
Acc_Pm' =((Acc_Pm-Acc_Pm'-1)/ (Acc_Sm'-Acc_Sm'-1))*(Acc_Tn'-Acc_Sm')+ Acc_Pm
のようになる。
以上をAcc_Sm'のm回繰り返し、ターゲットデータを求める。
AccPm'が制御点出力パラメータとなるため、最終的な制御点パラメータは、
(制御点入力パラメータ、制御点出力パラメータ)=(An 、 AccPm')
となる。
また、前述した地肌補正で扱うRGBは、読み取り装置1やデジタルカメラで撮影した画像を外部I/F装置12を介して取得したRGB画像データの中から白色点最高明度点を取得し、CPU6において三刺激値CIE XYZやCIELABやCIECAM02のような知覚色空間に変換して、知覚空間上で補正した後、再度、逆変換を施された統一RGBを用いて、前記地肌補正を行うものとする。
以下に統一RGBをsRGBと仮定した場合の色変換を示す。
r = R/2552.2
g = G/2552.2
b = B/2552.2

X = 0.4124×r+0.3576×g+0.1805×b
Y = 0.2126×r+0.7152×g+0.0722×b
Z = 0.0193×r+0.1192×g+0.9505×b


試験色の三刺激値:X、Y、Z
参照白色の三刺激値:Xw、Yw、Zw
Rc = D*1.0/Rw + 1 - D * R
Gc = D*1.0/Gw + 1 - D * G
if B < 0
Bc = D*1.0/powBw、p + 1 - D * fabspowB、p * -1.0
else
Bc = D*1.0/powBw、p + 1 - D * powB、p

Rcw = D*1.0/Rw + 1 - D * Rw;
Gcw = D*1.0/Gw + 1 - D * Gw;
Bcw = D*1.0/powBw、p + 1 - D * powfabsBw、p;
ただし、 p = powBw/1.0、0.0834
D = F - F / 1 + 2*powLa、1/4 + La*La/300
La: 順応視野の輝度
F: 順応の程度を表わす係数


Rda = 40 * powFl*Rd/100、0.73 / powFl*Rd/100、0.73 + 2 + 1
Gda = 40 * powFl*Gd/100、0.73 / powFl*Gd/100、0.73 + 2 + 1
Bda = 40 * powFl*Bd/100、0.73 / powFl*Bd/100、0.73 + 2 + 1

Rdaw = 40 * powFl*Rdw/100、0.73 / powFl*Rdw/100、0.73 + 2 + 1
Gdaw = 40 * powFl*Gdw/100、0.73 / powFl*Gdw/100、0.73 + 2 + 1
Bdaw = 40 * powFl*Bdw/100、0.73 / powFl*Bdw/100、0.73 + 2 + 1


k = 1 / 5*La + 1
Fl = 0.2*powk、4*5*La+0.1*1-powk、4*1-powk、4*pow5*La、1/3
n = Yb / Yw
Nbb = 0.725 * pow1/n、0.2
Ncb = Nbb;
z = 1 + Fll *pown、0.5
ただし、 Yb:背景の輝度率
Fl:順応輝度に応じた係数
Fll:明度コントラスト係数
n:背景が刺激の見えに影響を及ぼす程度を表わす係数

Ca = Rda - 12.0*Gda/11.0 + Bda/11.0
Cb = 1/9*Rda + Gda - 2*Bda
h = 180/M_PI* atan2b、a
ifh < 0h = 360 - fabsh
e = e1 + e2 - e1*h - h1/h2 - h1
H = h1 + 100*h - h1/e1 / h - h1/e1 +h2 -h/e2
ただし、 ifh <= 20.14 {
e1 = 0.8565
e2 = 0.8
h1 = 0.0
h2 = 20.14
}
else ifh <= 90.0 {
e1 = 0.8
e2 = 0.7
h1 = 20.14
h2 = 90.0
}
else ifh <= 164.25 {
e1 = 0.7
e2 = 1.0
h1 = 90.0
h2 = 164.25
}
else ifh <= 237.53 {
e1 = 1.0
e2 = 1.2
h1 = 164.25
h2 = 237.53
}
else {
e1 = 1.2
e2 = 0.8565
h1 = 237.53
h2 = 360.0
}

A =(2*Rda + Gda + (1/20)*Bda - 2.05) * Nbb
Aw = (2*Rdaw + Gdaw + (1/20)*Bdaw - 2.05) * Nbb
J = 100 * pow(A/Aw、c*z)
Q = (1.24/c)*pow((J/100)、0.67)*pow((Aw+3)、0.9)
s = (50*pow((a*a+b*b)、0.5)*100*e*(10/13)*Nc*Ncb)/(Rda+Gda+(21/20)*Bda)
C = 2.44 * pow(s、0.69) * pow((J/100)、0.67*n) * (1.64 - pow(0.29、n))
M = C * pow(Fl、0.15)
ここで、 c : 周囲の影響の大きさに関する係数
Nc : クロマチックインダクション係数
A : 無彩色応答
Aw : 白色に対する無彩色応答
J : 明度
Q : ブライトネス
s : 彩度
C : クロマ
M : カラフルネス
本実施例では、各種パラメータは、統一RGBの定義に従い、以下のように設定する。
(XtYtZt→JtCtHt)
・参照白色の三刺激値:Xw=95.02、Yw=100、Zw=108.81(D65光源)
・順応視野の輝度:La=4(cd/m2)
・順応の程度を表わす係数:F=1.0(Average)
・背景の輝度率:Yb=20
・明度コントラスト係数:Fll=1.0(Average)
・周囲の影響の大きさに関する係数:c=0.69(Average)
・クロマチックインダクション係数:Nc=1.0(Average)
以上のように本実施形態によれば、
1)原稿と出力する紙の組み合わせにかかわらず、原稿に忠実と感じる出力画像に変換することができる。
2)出力する紙の白色度にかかわらず、原稿の色の見えに忠実なカラー出力画像に変換することができる。
3)観察環境に依存することなく、原稿の色の見えに忠実なカラー出力画像を、出力する紙の白色度に応じて変換することができる。
4)プロッタ装置(画像形成手段)9の出力最高濃度が変化しても、出力する画像の性質に適合した高濃度部再現を実現することができる。
5)ユーザが指定した画像出力モード(設定された画像出力条件)に要求される画像品質に適合したカラー出力画像に変換することができる。
6)プロッタ装置(画像形成手段)9の出力最高濃度が変化しても、ユーザが指定した画像出力モード(設定された画像出力条件)に要求される画像品質に適合した高濃度部再現を実現することができる。
7)外部装置と画像データを送受する外部インターフェイス装置12を備え、外部装置と送受信可能なので、PCおよびディスプレイ上で扱う画像のプリント出力に対しても、良好なカラーバランスで色の見えに忠実なカラー出力画像に変換することができる。
等の効果を奏する。
なお、本発明は、本実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術思想に含まれる全ての技術的事項に及ぶことは言うまでもない。
本発明の実施形態に係るデジタル複合機(MFP)の全体構成の概略を示す機能ブロック図である。 図1における第1の画像データ処理装置の詳細な構成を示すブロック図である。 図1における第2の画像データ処理装置の詳細な構成を示すブロック図である。 プロッタ装置から出力されるキャリブレーション用の読み取りパターンを示す図である。 補正後のキャリブレーション(ACC)読み取り値を並べた図で、横軸がACC出力パターンの濃度を、縦軸がACC読み取り値の濃度をそれぞれ示す。 統一RGB値で設定されたキャリブレーション(ACC)ターゲットを取得して並べた図で、横軸がコピーモードACCのLDデータを、コピーモードACCのターゲットデータをそれぞれ示す。 統一RGB値で設定されたキャリブレーション(ACC)ターゲットを取得して並べた図で、ターゲット、実際のトップ濃度、補正後のACCターゲットの関係を示す。
符号の説明
1 読み取り装置
2 第1の画像データ処理装置
3 バス制御装置
4 第2の画像データ処理装置
5 HDD
6 CPU
7 メモリ
9 プロッタ装置
10 操作表示装置
11 回線I/F装置
12 外部I/F装置
14 ROM
15 FAX
16 PC

Claims (13)

  1. 画像を読み取り電子化した画像データを得る画像読み取り手段と、
    記録媒体に画像を形成する画像形成手段と、
    前記記録媒体に形成する画像特性が一定になるように画像出力特性を補正するキャリブレーション手段と、
    を備えた画像処理装置において、
    前記画像形成手段によって記録媒体上に形成したキャリブレーション用画像を前記画像読み取り手段によって読み取ることで得られたキャリブレーション用画像情報と、前記画像読み取り手段によって読み取られた原稿の原稿画像情報とから目標とする画像出力特性を変更して補正用データを作成する補正用データ作成手段を備えていることを特徴とする画像処理装置。
  2. 原稿を読み取り電子化した画像データを得る画像読み取り手段と、
    記録媒体に画像形成を行う画像形成手段と、
    前記記録媒体に形成する画像特性が一定になるように画像出力特性を補正するキャリブレーション手段と、
    を備えた画像処理装置において、
    前記画像形成手段によって記録媒体上に形成したキャリブレーション用画像を前記画像読み取り手段によって読み取ることで得られたキャリブレーション用画像情報と、前記画像形成手段に対して設定された画像出力条件とから、目標画像特性を変更して補正用データを作成する補正用データ作成手段を備えていることを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1記載の画像処理装置において、
    前記キャリブレーション用画像情報と前記原稿画像情報は、前記記録媒体の白色の色度に関する色度情報を含み、
    前記補正用データ作成手段は、当該色度情報に基づいてグレーバランスの目標を変更して補正用データを作成することを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項3記載の画像処理装置において、
    前記グレーバランスの目標は、カラーアピアランスモデルに基づく色の見えに関する知覚量が保たれるように変更することを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1記載の画像処理装置において、
    前記キャリブレーション用画像情報は前記画像形成手段の最高濃度に関する情報を、前記原稿画像情報は画像を構成する色の分布に関する情報をそれぞれ含み、
    前記補正用データ作成手段は、画像出力における高濃度側のキャリブレーション追従性の目標を変更して補正用データを作成することを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項2記載の画像処理装置において、
    前記キャリブレーション用画像情報は前記画像形成手段の最高濃度に関する情報を含み、
    前記補正用データ作成手段は、画像出力における高濃度側のキャリブレーション追従性の目標を変更して補正用データを作成することを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項2または6記載の画像処理装置において、
    前記画像出力条件はユーザによって設定されたものであることを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項1または3記載の画像処理装置において、
    外部装置と画像データを送受する外部インターフェイス手段を備え、
    前記原稿画像情報は入力画像に関する付帯情報を含み、
    前記補正用データ作成手段は画像出力におけるグレーバランスの目標を変更して補正用データを作成することを特徴とする画像処理装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項に記載の画像処理装置を備えていることを特徴とする画像形成装置。
  10. 画像形成手段によって記録媒体に形成する画像の画像特性が一定になるように画像出力特性を補正する画像処理方法において、
    前記画像形成手段によって前記記録媒体上にキャリブレーション画像を形成する工程と、
    前記記録媒体上に形成されたキャリブレーション用画像を読み取り、キャリブレーション用画像情報を取得する工程と、
    原稿画像を読み取り、原稿画像情報を取得する工程と、
    取得したキャリブレーション用画像情報と前記原稿画像情報とから目標とする画像出力特性を変更して補正用データを作成する工程と、
    を備えていることを特徴とする画像処理方法。
  11. 画像形成手段によって記録媒体に形成する画像の画像特性が一定になるように画像出力特性を補正する画像処理方法において、
    前記画像形成手段によって前記記録媒体上にキャリブレーション画像を形成する工程と、
    前記記録媒体上に形成されたキャリブレーション用画像を読み取り、キャリブレーション用画像情報を取得する工程と、
    前記画像形成手段に対して設定された画像出力条件とから、目標画像特性を変更して補正用データを作成する工程と、
    を備えていることを特徴とする画像処理方法。
  12. コンピュータにロードされ、画像形成手段によって記録媒体に形成する画像の画像特性が一定になるように画像出力特性を補正するコンピュータプログラムにおいて、
    前記画像形成手段によって前記記録媒体上にキャリブレーション画像を形成させる手順と、
    前記記録媒体上に形成されたキャリブレーション用画像を読み取り、キャリブレーション用画像情報を取得する手順と、
    原稿画像を読み取り、原稿画像情報を取得する手順と、
    取得したキャリブレーション用画像情報と前記原稿画像情報とから目標とする画像出力特性を変更して補正用データを作成する手順と、
    を備えていることを特徴とするコンピュータプログラム。
  13. コンピュータにロードされ、画像形成手段によって記録媒体に形成する画像の画像特性が一定になるように画像出力特性を補正するコンピュータプログラムにおいて、
    前記画像形成手段によって前記記録媒体上にキャリブレーション画像を形成させる手順と、
    前記記録媒体上に形成されたキャリブレーション用画像を読み取り、キャリブレーション用画像情報を取得する手順と、
    前記画像形成手段に対して設定された画像出力条件とから、目標画像特性を変更して補正用データを作成する手順と、
    を備えていることを特徴とするコンピュータプログラム。
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