JP6750957B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、電力変換装置に関する。
近年、複数段の電力変換器を直列に接続して高電圧を出力可能なマルチレベル方式の電力変換装置が知られている。マルチレベル方式の電力変換装置では、電力変換器のスイッチングに伴う電力損失を抑制するために、矩形波電圧によりスイッチングする場合がある。このような矩形波電圧によりスイッチングする電力変換装置において、矩形波電圧の電圧幅を単相の電力変換器ごとに変更することで高調波を低減する技術が知られている。しかしながら、矩形波電圧の電圧幅を単相の電力変換器ごとに変えることで、運転の制御が複雑になる場合があった。また、運転制御が複雑になることを回避するために、高調波を低減するローパスフィルタを挿入する場合があったが、この場合、回路規模が大きくなってしまう。
特開2014−100025号公報
本発明が解決しようとする課題は、簡素な構成により安定した運転を実現することができる電力変換装置を提供することである。
実施形態の電力変換装置は、直列接続された3つの電力変換部と、所定期間の正電圧期間と前記所定期間の負電圧期間を含む矩形波電圧を出力するように前記3つの電力変換部のそれぞれを制御する制御部と、を持ち、前記3つの電力変換部が出力した各矩形波電圧を合成した出力電圧を出力する。前記制御部は、前記3つの電力変換部のうちの1つの電力変換部が出力する矩形波電圧に対し、残りの2つの電力変換部の一方が出力する矩形波電圧を、前記出力電圧をフーリエ級数展開した展開式のn(nは3以上の奇数)次高調波成分の係数が0となる位相だけ進め、前記残りの2つの電力変換部の他方が出力する矩形波電圧を、前記位相だけ遅らせ、さらに前記3つの電力変換部の矩形波電圧の位相関係を所定の基準に基づいて入れ替える。
第1の実施形態の電力変換装置の一例を示す機能ブロック図。 第1の実施形態のマルチレベル変換器の一例を示す回路図。 第1の実施形態のマルチレベル変換器の出力電圧の一例を示す図。 第1の実施形態の単相インバータの出力電圧と出力電流の一例を示す図。 第1の実施形態の単相インバータの出力電圧の入れ替え動作の一例を示す図。 第2の実施形態の電力変換装置の一例を示す機能ブロック図。 第3の実施形態の電力変換装置の一例を示す機能ブロック図。
以下、実施形態の電力変換装置を、図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の電力変換装置1の一例を示す機能ブロック図である。
図1に示すように、電力変換装置1は、マルチレベル変換器20と、制御部21と、電圧幅演算部22と、キャリア生成部23と、ゲート信号生成部(24、25、26)とを備えている。
マルチレベル変換器20は、直列に接続された3つの単相インバータ(11、12、13)を備える。単相インバータ11は、絶縁直流電源部31から供給される絶縁された直流電圧Vdcに基づいて、例えば、0Vの期間を含む基本周波数の矩形波電圧(出力電圧Vinv1)を出力する。また、単相インバータ12は、絶縁直流電源部32から供給される絶縁された直流電圧Vdcに基づいて、例えば、0Vの期間を含む基本周波数の矩形波電圧(出力電圧Vinv2)を出力する。また、単相インバータ13は、絶縁直流電源部32から供給される絶縁された直流電圧Vdcに基づいて、例えば、0Vの期間を含む基本周波数の矩形波電圧(出力電圧Vinv3)を出力する。
マルチレベル変換器20は、3つの単相インバータ(11、12、13)の各出力電圧(Vinv1、Vinv2、Vinv3)を合成した出力電圧Vallを出力する。
なお、単相インバータ11と、単相インバータ12と、単相インバータ13とは、同一の構成を有するため、これらを特に区別しない場合には、単相インバータ10として説明する。
ここで、図2を参照して、マルチレベル変換器20及び単相インバータ(11、12、13)の構成について説明する。
図2は、本実施形態のマルチレベル変換器20の一例を示す回路図である。
単相インバータ11(第1の電力変換部の一例)は、コンデンサC1と、スイッチング素子(Q11、Q12、Q13、Q14)と、ダイオード(D11、D12、D13、D14)とを備える。
コンデンサC1は、絶縁直流電源部31から供給される絶縁された直流電圧Vdcの電源線である電源線L11と電源線L12との間に接続される平滑コンデンサである。
スイッチング素子(Q11、Q12、Q13、Q14)は、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)である。スイッチング素子Q11は、電源線L11とノードN11との間に接続され、ゲート端子に供給されるゲート信号G11に基づいて、オン状態とオフ状態とのスイッチングが制御される。また、スイッチング素子Q12は、ノードN11と電源線L12との間に接続され、ゲート端子に供給されるゲート信号G12に基づいて、オン状態とオフ状態とのスイッチングが制御される。
また、スイッチング素子Q13は、電源線L11とノードN12との間に接続され、ゲート端子に供給されるゲート信号G13に基づいて、オン状態とオフ状態とのスイッチングが制御される。また、スイッチング素子Q14は、ノードN12と電源線L12との間に接続され、ゲート端子に供給されるゲート信号G14に基づいて、オン状態とオフ状態とのスイッチングが制御される。
ダイオード(D11、D12、D13、D14)は、還流ダイオードである。ダイオードD11は、スイッチング素子Q11と並列に接続され、アノード端子がノードN11に接続され、カソード端子が電源線L11に接続されている。また、ダイオードD12は、スイッチング素子Q12と並列に接続され、アノード端子が電源線L12に接続され、カソード端子がノードN11に接続されている。
また、ダイオードD13は、スイッチング素子Q13と並列に接続され、アノード端子がノードN12に接続され、カソード端子が電源線L11に接続されている。また、ダイオードD14は、スイッチング素子Q14と並列に接続され、アノード端子が電源線L12に接続され、カソード端子がノードN12に接続されている。
単相インバータ11は、ゲート信号(G11、G12、G13、G14)により、スイッチング素子(Q11、Q12、Q13、Q14)がスイッチングされることで、絶縁直流電源部31から電源線L11と電源線L12との間に供給される電圧VdcをノードN11及びノードN12に供給する。そして、単相インバータ11は、ノードN11とノードN12との間の電圧を出力電圧Vinv1として出力する。また、ノードN12が、単相インバータ12のノードN21に接続され、単相インバータ11は、単相インバータ12と直列に接続されている。
単相インバータ12(第2の電力変換部の一例)は、コンデンサC2と、スイッチング素子(Q21、Q22、Q23、Q24)と、ダイオード(D21、D22、D23、D24)とを備える。単相インバータ12の構成は、単相インバータ11と同様であり、単相インバータ12において、コンデンサC2が、上述したコンデンサC1に対応し、スイッチング素子(Q21、Q22、Q23、Q24)が、上述したスイッチング素子(Q11、Q12、Q13、Q14)に対応する。また、単相インバータ12において、ダイオード(D21、D22、D23、D24)が、上述したダイオード(D11、D12、D13、D14)に対応する。
単相インバータ12は、ゲート信号(G21、G22、G23、G24)により、スイッチング素子(Q21、Q22、Q23、Q24)がスイッチングされることで、絶縁直流電源部32から電源線L21と電源線L22との間に供給される電圧VdcをノードN21及びノードN22に供給する。そして、単相インバータ12は、ノードN21とノードN22との間の電圧を出力電圧Vinv2として出力する。また、ノードN22が、単相インバータ13のノードN31に接続され、単相インバータ12は、単相インバータ13と直列に接続されている。
単相インバータ13(第3の電力変換部の一例)は、コンデンサC3と、スイッチング素子(Q31、Q32、Q33、Q34)と、ダイオード(D31、D32、D33、D34)とを備える。単相インバータ13の構成は、単相インバータ11と同様であり、単相インバータ13において、コンデンサC3が、上述したコンデンサC1に対応し、スイッチング素子(Q31、Q32、Q33、Q34)が、上述したスイッチング素子(Q11、Q12、Q13、Q14)に対応する。また、単相インバータ13において、ダイオード(D31、D32、D33、D34)が、上述したダイオード(D11、D12、D13、D14)に対応する。
単相インバータ13は、ゲート信号(G31、G32、G33、G34)により、スイッチング素子(Q31、Q32、Q33、Q34)がスイッチングされることで、絶縁直流電源部33から電源線L31と電源線L32との間に供給される電圧VdcをノードN31及びノードN32に供給する。そして、単相インバータ13は、ノードN31とノードN32との間の電圧を出力電圧Vinv3として出力する。
また、マルチレベル変換器20は、ノードN11とノードN32との間の電圧を出力電圧Vallとして出力する。
ここで、図3を参照して、マルチレベル変換器20及び単相インバータ10の出力電圧波形と、本実施形態の高調波成分の低減原理について説明する。
図3は、本実施形態のマルチレベル変換器20の出力電圧の一例を示す図である。
図3(a)は、単相インバータ11の出力電圧Vinv1を示し、図3(b)は、単相インバータ12の出力電圧Vinv2を示している。また、図3(c)は、単相インバータ13の出力電圧Vinv3を示し、図3(d)は、マルチレベル変換器20の出力電圧Vallを示している。なお、図3に示すグラフはいずれも、縦軸が電圧を示し、横軸が時間を示している。
図3(a)に示すように、単相インバータ11は、基本波の基準位相に同期し、電圧幅θ(所定期間)の正電圧及び負電圧の矩形波電圧を、出力電圧Vinv1として出力する。すなわち、単相インバータ11は、電力変換装置1の出力電圧の基本波と等しい周波数により、電圧幅θ(所定期間)の正電圧期間及び電圧幅θ(所定期間)負電圧期間を含む矩形波電圧(第1の矩形波電圧)を出力する。ここで、基本波は、マルチレベル変換器20が出力する基本周波数(1次)の波を示す。また、図3において、基本波の1周期(=360°)は、時刻T1から時刻T4までの期間であり、電圧幅θは、基本波の1周期(=360°)に対する角度として表される。
なお、時刻T2は、基本波のピーク位置を示しており、単相インバータ11は、例えば、正電圧の矩形波電圧の電圧幅θの中心と、時刻T2が一致するように、出力電圧Vinv1を出力する。
また、絶縁直流電源部31の出力電圧が電圧Vdcであるため、出力電圧Vinv1の振幅は、電圧Vdcとなる。ここで、単相インバータ11によって出力される矩形波電圧の電圧幅が、電圧幅θである場合に、出力電圧Vinv1のフーリエ級数展開式は、下記の式(1)により表される。ここで、nは、奇数を示す。
Figure 0006750957
また、図3(b)に示すように、単相インバータ12は、電圧幅θ(所定期間)の正電圧及び負電圧の矩形波電圧であって、基本波の基準位相から所定の位相(δ/2)進んだ矩形波電圧を出力電圧Vinv2として出力する。すなわち、単相インバータ12は、電圧幅θ(所定期間)の正電圧期間及び電圧幅θ(所定期間)の負電圧期間を含む矩形波電圧であって、単相インバータ11が出力する矩形波電圧に対して所定の位相(δ/2)進んだ矩形波電圧(第2の矩形波電圧)を出力する。ここで、時刻T1は、時刻T2から位相(δ/2)分進んだ時刻である。単相インバータ12は、例えば、正電圧の矩形波電圧の電圧幅θの中心と、時刻T1が一致するように、出力電圧Vinv2を出力する。単相インバータ12によって出力される矩形波電圧の電圧幅が、電圧幅θである場合に、出力電圧Vinv2のフーリエ級数展開式は、下記の式(2)により表される。
Figure 0006750957
また、図3(c)に示すように、単相インバータ13は、電圧幅θの正電圧及び負電圧の矩形波電圧であって、基本波の基準位相から所定の位相(δ/2)遅れた矩形波電圧を、出力電圧Vinv3として出力する。すなわち、単相インバータ13は、電圧幅θ(所定期間)の正電圧期間及び電圧幅θ(所定期間)の負電圧期間を含む矩形波電圧であって、単相インバータ11が出力する矩形波電圧に対して所定の位相(δ/2)遅れた矩形波電圧(第3の矩形波電圧)を出力する。ここで、時刻T3は、時刻T2から位相(δ/2)分遅れた時刻である。単相インバータ13は、例えば、正電圧の矩形波電圧の電圧幅θの中心と、時刻T3が一致するように、出力電圧Vinv3を出力する。単相インバータ13によって出力される矩形波電圧の電圧幅が、電圧幅θである場合に、出力電圧Vinv3のフーリエ級数展開式は、下記の式(3)により表される。
Figure 0006750957
また、図3(d)に示すように、マルチレベル変換器20の出力電圧Vallは、単相インバータ11の出力電圧Vinv1と、単相インバータ12の出力電圧Vinv2と、単相インバータ13の出力電圧Vinv3との合計電圧であり、下記の式(4)により表される。
Figure 0006750957
なお、式(4)では、θ、θ、及びδの3つの変数があるため、原理的には基本波とともに3次高調波成分と5次高調波成分とを制御することが可能である。所望の基本波電圧を出力しつつ、3次高調波成分と5次高調波成分とを“0”とすることが望ましいが、すべての条件を満たすθ、θ、及びδを解析により求めることは困難であり、複雑な処理を必要とする。そこで、本実施形態では、処理を低減ずるために、θ=θとする制約を追加するものとする。θ=θとする制約を追加すると、上記の式(4)は、下記の式(5)により表される。
Figure 0006750957
また、高調波成分の次数が低い程、高調波成分の含有量は大きい傾向にあるため、本実施形態では、さらに制約条件として、3次高調波が“0”であることとする。この制約条件を満たすために、上記の式(5)の3次高調波成分(sin3xの項)の係数が“0”になる必要がある。すなわち、下記の式(6)の条件を満たす必要がある。
Figure 0006750957
また、式(6)が常に成り立つ条件は、下記の式(7)となる。
Figure 0006750957
よって、式(7)を満たす最小の位相差δは、下記の式(8)により、80°となる。
Figure 0006750957
すなわち、電圧幅を同一(θ=θ)とし、上述した所定の位相(δ/2)が、40°になるように、単相インバータ12の出力電圧Vinv2、及び単相インバータ13の出力電圧Vinv3を制御することで、3次高調波成分を“0”とした基本波電圧(電圧Vall)の出力が可能になる。
このように、所定の位相40°は、単相インバータ11の出力電圧Vinv1と、単相インバータ12の出力電圧Vinv2と、単相インバータ13の出力電圧Vinv3とを合成した出力電圧Vallをフーリエ級数展開した展開式(式(5))の3次高調波成分の係数が0になるように定められる。すなわち、所定の位相40°は、式(7)に示すように、所定の位相(δ/2)の3倍の余弦値が、(−1/2)と等しくなる条件を満たすように定められる。
また、基本波電圧の実効値Vfundは、基本波成分(sinx)の係数より、下記の式(9)により表される。
Figure 0006750957
すなわち、式(9)により、電圧幅θ(=θ)を、0°から180°まで連続的に使用することが可能である。また、基本波電圧の実効値Vfundが、基本波電圧の指令値Vrefであるとすると、基本波電圧の指令値Vrefに応じた電圧幅θは、下記の式(10)により表される。
Figure 0006750957
図1の説明に戻り、絶縁直流電源部31と、絶縁直流電源部32と、絶縁直流電源部33とは、それぞれ不図示の絶縁トランス及び整流器を備え、交流電源30からそれぞれが絶縁された直流電圧Vdcを生成する。絶縁直流電源部31と、絶縁直流電源部32と、絶縁直流電源部33とのそれぞれは、同一の直流電圧Vdcを生成する。絶縁直流電源部31は、生成した直流電圧Vdcを単相インバータ11に供給し、絶縁直流電源部32は、生成した直流電圧Vdcを単相インバータ12に供給する。また、絶縁直流電源部33は、生成した直流電圧Vdcを単相インバータ13に供給する。
制御部21は、例えば、CPU(Central Processing Unit)などを含むプロセッサであり、電力変換装置1を統括的に制御する。制御部21は、例えば、電圧幅演算部22に、基本波電圧の指令値Vrefを出力する。ここで、基本波電圧の指令値Vrefは、電力変換装置1が出力する出力電圧Vallの実効値である。また、制御部21は、例えば、キャリア生成部23に対して、3つの単相インバータ10の出力電圧の位相差δと、単相インバータ10の出力波形の位相関係を入れ替える制御信号SWとを出力する。なお、本実施形態では、位相差δは、上述した式(8)により算出された80°であり、3つの単相インバータ10の出力電圧(Vinv1、Vinv2、Vinv3)は、所定の位相(δ/2)=40°ずつ位相がずれた出力波形となる。また、制御部21は、例えば、制御信号SWにより、単相インバータ11と、単相インバータ12と、単相インバータ13とが出力する出力波形の位相関係を、所定の基準に基づいて(例えば、一定期間ごとに)、入れ替える。なお、単相インバータ11と、単相インバータ12と、単相インバータ13との位相関係についての詳細は、後述する。
電圧幅演算部22(期間変更部の一例)は、制御部21から出力された基本波電圧の指令値Vref(出力電圧の基本波電圧値)に応じて、単相インバータ10が出力する矩形波電圧の電圧幅θを変更する。ここで、矩形波電圧の電圧幅θは、基本波の1周期を360°として、角度により矩形波電圧の電圧幅を示している。また、矩形波電圧の電圧幅θは、0°から180°の間の値である。電圧幅演算部22は、例えば、上述した式(10)により、電圧幅θを算出し、算出した電圧幅θをゲート信号生成部(24、25、26)に出力して、電圧幅θを変更する。なお、電圧幅θが180°である場合に、出力電圧Vinv1、出力電圧Vinv2、及び出力電圧Vinv3は、0Vの期間を含まない電圧波形になる。
キャリア生成部23は、基本波の基準となる所定の周波数のキャリア信号を生成する。また、キャリア生成部23は、例えば、制御部21から出力された位相差δ(=80°)に基づいて、基本波の基準位相から所定の位相(δ/2)だけ前後にずれた2つのキャリア信号を生成する。なお、本実施形態では、上述したように、所定の位相(δ/2)を40°とし、キャリア生成部23は、基本波の基準位相に同期したキャリア信号と、基本波の基準位相から40°進んだキャリア信号と、基本波の基準位相から40°遅れたキャリア信号とを生成する。
キャリア生成部23は、例えば、基本波の基準位相に同期したキャリア信号として、キャリア信号CA1を生成し、当該キャリア信号CA1をゲート信号生成部24に出力する。また、キャリア生成部23は、例えば、基本波の基準位相から40°進んだキャリア信号として、キャリア信号CA2を生成し、当該キャリア信号CA2をゲート信号生成部25に出力する。また、キャリア生成部23は、例えば、基本波の基準位相から40°遅れたキャリア信号として、キャリア信号CA3を生成し、当該キャリア信号CA3をゲート信号生成部26に出力する。なお、以下の説明において、基本波の基準位相に同期した位相を第1の位相とし、基本波の基準位相から40°進んだ位相を第2の位相とし、基本波の基準位相から40°遅れた位相を第3の位相として説明する。
また、キャリア生成部23は、制御部21から出力された制御信号SWに基づいて、上述したキャリア信号CA1と、キャリア信号CA2と、キャリア信号CA3との位相関係を入れ替える。すなわち、キャリア生成部23は、制御信号SWに基づいて、第1の位相と、第2の位相と、第3の位相とを入れ替えたキャリア信号CA1と、キャリア信号CA2と、キャリア信号CA3とを出力する。
ゲート信号生成部24は、電圧幅演算部22から出力された電圧幅θと、キャリア生成部23から出力されたキャリア信号CA1とに基づいて、ゲート信号(G11、G12、G13、G14)を出力する。ゲート信号生成部24は、キャリア信号CA1の位相に同期した電圧幅θの矩形波電圧を単相インバータ11が出力するように、スイッチング素子(Q11、Q12、Q13、Q14)の制御信号であるゲート信号(G11、G12、G13、G14)を生成する。ゲート信号生成部24は、例えば、キャリア信号CA1に基づいて、2種類の三角波信号を生成し、当該2種類の三角波信号の位相を電圧幅θに応じてずらし、当該2種類の三角波信号に基づいて、ゲート信号(G11、G12、G13、G14)を生成する。ゲート信号生成部24は、生成したゲート信号(G11、G12、G13、G14)を単相インバータ11に供給する。
ゲート信号生成部25は、電圧幅演算部22から出力された電圧幅θ(=θ)と、キャリア生成部23から出力されたキャリア信号CA2とに基づいて、ゲート信号(G21、G22、G23、G24)を出力する。ゲート信号生成部25は、上述したゲート信号生成部24と同様の構成であり、キャリア信号CA2の位相に同期した電圧幅θの矩形波電圧を単相インバータ12が出力するように、スイッチング素子(Q21、Q22、Q23、Q24)の制御信号であるゲート信号(G21、G22、G23、G24)を生成する。ゲート信号生成部25は、生成したゲート信号(G21、G22、G23、G24)を単相インバータ11に供給する。
ゲート信号生成部26は、電圧幅演算部22から出力された電圧幅θ(=θ)と、キャリア生成部23から出力されたキャリア信号CA3とに基づいて、ゲート信号(G31、G32、G33、G34)を出力する。ゲート信号生成部26は、上述したゲート信号生成部24と同様の構成であり、キャリア信号CA3の位相に同期した電圧幅θの矩形波電圧を単相インバータ13が出力するように、スイッチング素子(Q31、Q32、Q33、Q34)の制御信号であるゲート信号(G31、G32、G33、G34)を生成する。ゲート信号生成部26は、生成したゲート信号(G31、G32、G33、G34)を単相インバータ11に供給する。
次に、図面を参照して、本実施形態の電力変換装置1の動作について説明する。
まず、制御部21は、位相差δ(=40°)と、制御信号SWとをキャリア生成部23に出力する。キャリア生成部23は、位相差δ(=40°)と、制御信号SWとに基づいて、上述した第1の位相、第2の位相、及び第3の位相のキャリア信号(CA1、CA2、CA3)を生成する。キャリア生成部23は、例えば、第1の位相のキャリア信号CA1を生成し、生成したキャリア信号CA1をゲート信号生成部24に出力する。また、キャリア生成部23は、例えば、第2の位相のキャリア信号CA2を生成し、生成したキャリア信号CA2をゲート信号生成部25に出力する。また、キャリア生成部23は、例えば、第3の位相のキャリア信号CA3を生成し、生成したキャリア信号CA3をゲート信号生成部26に出力する。
また、制御部21は、外部からの指令に応じて、指令値Vrefを電圧幅演算部22に出力する。電圧幅演算部22は、指令値Vrefに基づいて、上述した式(10)により、電圧幅θを算出し、算出した電圧幅θをゲート信号生成部24、ゲート信号生成部25、及びゲート信号生成部26に出力する。
ゲート信号生成部24は、電圧幅演算部22から出力された電圧幅θと、キャリア生成部23から出力されたキャリア信号CA1とに基づいて、ゲート信号(G11、G12、G13、G14)を出力する。ゲート信号生成部24は、例えば、第1の位相の矩形波電圧を単相インバータ11が出力するように、ゲート信号(G11、G12、G13、G14)を生成し、生成したゲート信号(G11、G12、G13、G14)を単相インバータ11に供給する。その結果、単相インバータ11は、図3(a)に示すような、出力電圧Vinv1を出力する。
また、ゲート信号生成部25は、電圧幅演算部22から出力された電圧幅θと、キャリア生成部23から出力されたキャリア信号CA2とに基づいて、ゲート信号(G21、G22、G23、G24)を出力する。ゲート信号生成部25は、例えば、第2の位相の矩形波電圧を単相インバータ12が出力するように、ゲート信号(G21、G22、G23、G24)を生成し、生成したゲート信号(G21、G22、G23、G24)を単相インバータ12に供給する。その結果、単相インバータ12は、図3(b)に示すような、出力電圧Vinv2を出力する。
また、ゲート信号生成部26は、電圧幅演算部22から出力された電圧幅θと、キャリア生成部23から出力されたキャリア信号CA3とに基づいて、ゲート信号(G31、G32、G33、G34)を出力する。ゲート信号生成部26は、例えば、第3の位相の矩形波電圧を単相インバータ13が出力するように、ゲート信号(G31、G32、G33、G34)を生成し、生成したゲート信号(G31、G32、G33、G34)を単相インバータ13に供給する。その結果、単相インバータ13は、図3(c)に示すような、出力電圧Vinv3を出力する。
マルチレベル変換器20は、単相インバータ11が出力する出力電圧Vinv1と、単相インバータ12が出力する出力電圧Vinv2と、単相インバータ13が出力する出力電圧Vinv3とを合成した出力電圧Vall(図3(d)参照)を出力する。
次に、図4及び図5を参照して、3つの単相インバータ10の位相関係の入れ替え動作について説明する。
図4は、本実施形態の単相インバータ10の出力電圧と出力電流の一例を示す図である。
この図において、図4(a)に示す単相インバータ11の出力電圧Vinv1、図4(b)に示す単相インバータ12の出力電圧Vinv2、及び図4(c)に示す単相インバータ13の出力電圧Vinv3は、図3と同様である。また、図4(d)は、各単相インバータ10の出力電流iinvを示している。
図4(d)に示すように、各単相インバータ10の出力電流iinvは、基本波の基準位相と同一の位相になっている。これに対して、各単相インバータ10のスイッチングのタイミングと、出力電流iinvの値との対応関係は、電圧幅θの値によって変動する。例えば、単相インバータ11では、図4(a)に示す出力電圧Vinv1の電圧の切り替わり位置が、電圧幅θの値によって変化する。図4(a)に示す出力電圧Vinv1の電圧幅θが狭くなると、出力電圧Vinv1のオンスイッチングと、オフスイッチングとのタイミングが電流のピーク値に近づくため、スイッチングによる損失が大きくなる。また、出力電圧Vinv1の電圧幅θが広くなると、出力電圧Vinv1のオンスイッチングと、オフスイッチングとのタイミングが電流のピーク値から離れるため、スイッチングによる損失が小さくなる。また、単相インバータ11の他の単相インバータ(12、13)についても、電圧幅θの値によってスイッチングによる損失が変化する。このように、各単相インバータ10のオンスイッチング時及びオフスイッチング時の電流が異なるため、単相インバータ10によってスイッチングによる損失の大きさが偏る場合がある。すなわち、スイッチングによる損失の大小関係は、動作条件により異なるため、各単相インバータ10は、スイッチングによる損失に不均一が生じることがある。
単相インバータ10は、スイッチングによる損失が大きい程、スイッチング素子の寿命が短くなる傾向がある。そのため、本実施形態の制御部21は、3つの単相インバータ10において損失を均一化するために、所定の基準に基づいて(例えば、一定周期ごとに)、各単相インバータ10の出力電圧の位相関係を入れ替える制御を実行する。
図5は、本実施形態の単相インバータ10の出力電圧の入れ替え動作の一例を示す図である。
この図において、図5(a)から図5(d)の各出力電圧は、図3(a)から図3(d)の各出力電圧と同様である。
図5に示すように、期間TR1において、制御部21は、単相インバータ11に第1の位相の出力電圧、単相インバータ12に第2の位相の出力電圧、単相インバータ13に第3の位相の出力電圧をそれぞれ出力する制御信号SWをキャリア生成部23に出力する。キャリア生成部23は、制御信号SWに基づいて、第1の位相のキャリア信号CA1を単相インバータ11に、第2の位相のキャリア信号CA2を単相インバータ12に、第3の位相のキャリア信号CA3を単相インバータ13に、それぞれ出力する。
その結果、単相インバータ11は、期間TR1において、出力電圧Vallの位相に同期した第1の位相の出力電圧Vinv1を出力する。ここで、時刻T11は、基本波のピーク位置を示しており、単相インバータ11は、正電圧の矩形波電圧の電圧幅θの中心と、時刻T11が一致するように、出力電圧Vinv1を出力する。
また、単相インバータ12は、期間TR1において、出力電圧Vinv1より所定の位相(δ/2)進んだ第2の位相の出力電圧Vinv2を出力する。また、単相インバータ13は、期間TR1において、出力電圧Vinv1より所定の位相(δ/2)遅れた第3の位相の出力電圧Vinv3を出力する。
次に、期間TR2において、制御部21は、単相インバータ11に第3の位相の出力電圧、単相インバータ12に第1の位相の出力電圧、単相インバータ13に第2の位相の出力電圧をそれぞれ出力する制御信号SWをキャリア生成部23に出力する。キャリア生成部23は、制御信号SWに基づいて、第3の位相のキャリア信号CA1を単相インバータ11に、第1の位相のキャリア信号CA2を単相インバータ12に、第2の位相のキャリア信号CA3を単相インバータ13に、それぞれ出力する。
その結果、単相インバータ12は、期間TR2において、出力電圧Vallの位相に同期した第1の位相の出力電圧Vinv2を出力する。ここで、時刻T12は、基本波のピーク位置を示しており、単相インバータ12は、正電圧の矩形波電圧の電圧幅θの中心と、時刻T12が一致するように、出力電圧Vinv2を出力する。
また、単相インバータ13は、期間TR2において、出力電圧Vinv2より所定の位相(δ/2)進んだ第2の位相の出力電圧Vinv3を出力する。また、単相インバータ11は、期間TR2において、出力電圧Vinv2より所定の位相(δ/2)遅れた第3の位相の出力電圧Vinv1を出力する。
次に、期間TR3において、制御部21は、単相インバータ11に第2の位相の出力電圧、単相インバータ12に第3の位相の出力電圧、単相インバータ13に第1の位相の出力電圧をそれぞれ出力する制御信号SWをキャリア生成部23に出力する。キャリア生成部23は、制御信号SWに基づいて、第2の位相のキャリア信号CA1を単相インバータ11に、第3の位相のキャリア信号CA2を単相インバータ12に、第1の位相のキャリア信号CA3を単相インバータ13に、それぞれ出力する。
その結果、単相インバータ13は、期間TR3において、出力電圧Vallの位相に同期した第1の位相の出力電圧Vinv3を出力する。ここで、時刻T13は、基本波のピーク位置を示しており、単相インバータ13は、正電圧の矩形波電圧の電圧幅θの中心と、時刻T13が一致するように、出力電圧Vinv3を出力する。
また、単相インバータ11は、期間TR3において、出力電圧Vinv3より所定の位相(δ/2)進んだ第2の位相の出力電圧Vinv1を出力する。また、単相インバータ12は、期間TR3において、出力電圧Vinv3より所定の位相(δ/2)遅れた第3の位相の出力電圧Vinv2を出力する。
なお、期間TR3に次に位相関係を変更する場合に、制御部21は、期間TR1と同様の位相関係の状態を設定する制御信号SWを出力する。
以上説明したように、本実施形態の電力変換装置1は、直列に接続された3段の単相インバータ10(電力変換部)を備える。3段のうちの1つの単相インバータ10(例えば、単相インバータ11)は、出力電圧Vallの基本波と等しい周波数により、所定期間(電圧幅θ)の正電圧期間及び所定期間(電圧幅θ)の負電圧期間を含む第1の矩形波電圧を出力する。3段のうちの別の1つの単相インバータ10(例えば、単相インバータ12)は、所定期間(電圧幅θ)の正電圧期間及び所定期間(電圧幅θ)の負電圧期間を含む第2の矩形波電圧であって、第1の矩形波電圧に対して40°進んだ第2の矩形波電圧を出力する。3段のうちの別の1つの単相インバータ10(例えば、単相インバータ13)は、所定期間(電圧幅θ)の正電圧期間及び所定期間(電圧幅θ)の負電圧期間を含む第3の矩形波電圧であって、第1の矩形波電圧に対して40°遅れた第3の矩形波電圧を出力する。電力変換装置1は、第1の矩形波電圧と、第2の矩形波電圧と、第3の矩形波電圧とを合成した出力電圧Vallを出力する。位相差40°は、単相インバータ11の出力電圧Vinv1と、単相インバータ12の出力電圧Vinv2と、単相インバータ13の出力電圧Vinv3とを合成した出力電圧Vallをフーリエ級数展開した展開式(式(5))の3次高調波成分の係数が“0”になる位相である。すなわち、上述した位相差40°は、当該位相差の3倍の余弦値が、(−1/2)と等しくなる条件を満たす位相である。
これにより、本実施形態の電力変換装置1は、第1の矩形波電圧と、第1の矩形波電圧に対して40°進んだ第2の矩形波電圧と、第1の矩形波電圧に対して40°遅れた第3の矩形波電圧とを合成した出力電圧Vallを出力する。第1の矩形波電圧(基準位相の出力電圧)に、第1の矩形波電圧に対して40°位相をずらした出力電圧(第2の矩形波電圧及び第3の矩形波電圧)を合成することで、上述した式(6)の条件が成り立つため、本実施形態の電力変換装置1は、3次高調波成分を“0”にすることができる。よって、本実施形態の電力変換装置1は、簡易な処理により高調波成分を低減することができる。また、本実施形態の電力変換装置1は、3段の単相インバータ10という簡易な構成により高調波成分を低減することができる。よって、本実施形態の電力変換装置1は、簡素な構成により安定した運転を実現することができる。
また、本実施形態の電力変換装置1は、出力電圧Vallの基本波電圧値(例えば、実効値の指令値Vref)と、位相差40°とに基づいて、所定の電圧幅(θ)を変更する電圧幅演算部22(期間変更部)を備える。
これにより、本実施形態の電力変換装置1は、所望の出力電圧Vallに応じて、電圧幅(θ)を適切に変更することができる。なお、本実施形態の電圧幅演算部22は、上述した式(10)に基づいて、指令値Vrefに応じた電圧幅(θ)を算出するため、本実施形態の電力変換装置1は、指令値Vrefに対して電圧幅(θ)を一意に決めることができる。また、本実施形態の電力変換装置1は、電圧幅(θ)が不連続な値になることがなく、電圧幅(θ)を0°から180°の間の値を自由に設定することが可能である。よって、本実施形態の電力変換装置1は、電圧幅(θ)の変調の連続性を確保することができる。
また、本実施形態の電力変換装置1は、単相インバータ11と、単相インバータ12と、単相インバータ13とが出力する出力波形の位相関係を、所定の基準に基づいて入れ替える制御を行う制御部21を備える。
これにより、本実施形態の電力変換装置1は、単相インバータ11と、単相インバータ12と、単相インバータ13とのスイッチングによる損失を均一化することができる。よって、本実施形態の電力変換装置1は、単相インバータ10の性能劣化の度合い、及び寿命を平均化することできる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態の電力変換装置1aについて説明する。
上述した第1の実施形態では、簡易な処理及び簡易な構成により3次高調波成分を低減する一例を説明したが、第2の実施形態では、簡易な処理及び簡易な構成により5次高調波成分を低減する一例について説明する。
図6は、第2の実施形態の電力変換装置1aの一例を示す機能ブロック図である。
図6に示すように、電力変換装置1aは、マルチレベル変換器20と、制御部21aと、電圧幅演算部22aと、キャリア生成部23と、ゲート信号生成部(24、25、26)とを備えている。
なお、この図において、図1と同一の構成は同一の符号を付与して、その説明を省略する。
制御部21aは、例えば、CPUなどを含むプロセッサであり、電力変換装置1aを統括的に制御する。制御部21aは、例えば、電圧幅演算部22に、基本波電圧の指令値Vrefを出力する。また、制御部21aは、例えば、キャリア生成部23に対して、3つの単相インバータ10の出力電圧の位相差δ(=48°)と、単相インバータ10の出力波形の位相関係を入れ替える制御信号SWとを出力する。なお、本実施形態では、5次高調波成分を“0”にするために、上述した式(5)の5次高調波成分(sin5xの項)の係数が“0”になる必要がある。すなわち、下記の式(11)の条件を満たす必要がある。
Figure 0006750957
また、式(11)が常に成り立つ条件は、下記の式(12)となる。
Figure 0006750957
よって、式(12)を満たす最小の位相差δは、下記の式(13)により、48°となる。
Figure 0006750957
すなわち、電圧幅を同一(θ=θ)とし、上述した所定の位相(δ/2)が、24°になるように、単相インバータ12の出力電圧Vinv2、及び単相インバータ13の出力電圧Vinv3を制御することで、5次高調波成分を“0”とした基本波電圧(電圧Vall)の出力が可能になる。
このように、本実施形態では、所定の位相24°は、出力電圧Vallをフーリエ級数展開した展開式(式(5))の5次高調波成分の係数が0になるように定められる。すなわち、所定の位相24°は、式(12)に示すように、所定の位相(δ/2)の5倍の余弦値が、(−1/2)と等しくなる条件を満たすように定められる。
また、基本波電圧の実効値Vfundは、基本波成分(sinx)の係数より、下記の式(14)により表される。
Figure 0006750957
すなわち、式(14)により、電圧幅θ(=θ)を、0°から180°まで連続的に使用することが可能である。また、基本波電圧の実効値Vfundが、基本波電圧の指令値Vrefであるとすると、基本波電圧の指令値Vrefに応じた電圧幅θは、下記の式(15)により表される。
Figure 0006750957
電圧幅演算部22a(期間変更部の一例)は、制御部21aから出力された基本波電圧の指令値Vref(出力電圧の基本波電圧値)に応じて、単相インバータ10が出力する矩形波電圧の電圧幅θを変更する。電圧幅演算部22aは、例えば、上述した式(15)により、電圧幅θを算出し、算出した電圧幅θをゲート信号生成部(24、25、26)に出力して、電圧幅θを変更する。
なお、本実施形態のキャリア生成部23は、制御部21aから出力された位相差δ(=48°)に基づいて、基本波の基準位相から所定の位相(δ/2=24°)だけ前後にずれた2つのキャリア信号を生成する。すなわち、本実施形態では、キャリア生成部23は、基本波の基準位相に同期したキャリア信号と、基本波の基準位相から24°進んだキャリア信号と、基本波の基準位相から24°遅れたキャリア信号とを生成する。キャリア生成部23のその他の機能は、第1の実施形態と同様である。
本実施形態の電力変換装置1aの動作は、所定の位相(δ/2)が40°に代えて24°になっている点を除いて、第1の実施形態と同様であるため、ここではその説明を省略する。
以上説明したように、本実施形態の電力変換装置1aは、直列に接続された3段の単相インバータ10(電力変換部)を備える。3段のうちの1つの単相インバータ10(例えば、単相インバータ11)は、出力電圧Vallの基本波と等しい周波数により、所定期間(電圧幅θ)の正電圧期間及び所定期間(電圧幅θ)の負電圧期間を含む第1の矩形波電圧を出力する。3段のうちの別の1つの単相インバータ10(例えば、単相インバータ12)は、所定期間(電圧幅θ)の正電圧期間及び所定期間(電圧幅θ)の負電圧期間を含む第2の矩形波電圧であって、第1の矩形波電圧に対して24°進んだ第2の矩形波電圧を出力する。3段のうちの別の1つの単相インバータ10(例えば、単相インバータ13)は、所定期間(電圧幅θ)の正電圧期間及び所定期間(電圧幅θ)の負電圧期間を含む第3の矩形波電圧であって、第1の矩形波電圧に対して24°遅れた第3の矩形波電圧を出力する。電力変換装置1は、第1の矩形波電圧と、第2の矩形波電圧と、第3の矩形波電圧とを合成した出力電圧Vallを出力する。位相差24°は、単相インバータ11の出力電圧Vinv1と、単相インバータ12の出力電圧Vinv2と、単相インバータ13の出力電圧Vinv3とを合成した出力電圧Vallをフーリエ級数展開した展開式(式(5))の5次高調波成分の係数が“0”になる位相である。すなわち、上述した位相差24°は、当該位相差の5倍の余弦値が、(−1/2)と等しくなる条件を満たす位相である。
これにより、本実施形態の電力変換装置1aは、第1の矩形波電圧と、第1の矩形波電圧に対して24°進んだ第2の矩形波電圧と、第1の矩形波電圧に対して24°遅れた第3の矩形波電圧とを合成した出力電圧Vallを出力する。第1の矩形波電圧(基準位相の出力電圧)に、第1の矩形波電圧に対して24°位相をずらした出力電圧(第2の矩形波電圧及び第3の矩形波電圧)を合成することで、上述した式(11)の条件が成り立つため、本実施形態の電力変換装置1aは、5次高調波成分を“0”にすることができる。よって、本実施形態の電力変換装置1aは、簡易な処理により高調波成分(5次高調波成分)を低減することができる。また、本実施形態の電力変換装置1aは、3段の単相インバータ10という簡易な構成により高調波成分(5次高調波成分)を低減することができる。よって、本実施形態の電力変換装置1aは、簡素な構成により安定した運転を実現することができる。
(第3の実施形態)
次に、図7を参照して、第3の実施形態の電力変換装置100について説明する。
第3の実施形態では、第1の実施形態の電力変換装置1を3台使用して、三相モータ40を駆動する場合の一例を説明する。
図7は、第3の実施形態の電力変換装置100の一例を示す機能ブロック図である。
図7に示すように、電力変換装置100は、電力変換器(1A、1B、1C)を備えている。
電力変換器1A、電力変換器1B、及び電力変換器1Cは、例えば、上述した第1の実施形態の電力変換装置1と同一の構成である。電力変換器1Aと、電力変換器1Bと、及び電力変換器1Cとのそれぞれは、上述した直列に接続された3段の単相インバータ10(11、12、13)を備えている。電力変換器1Aは、U相の出力電圧を三相モータ40に供給し、電力変換器1Bは、V相の出力電圧を三相モータ40に供給し、電力変換器1Cは、W相の出力電圧を三相モータ40に供給する。なお、U相の出力電圧と、V相の出力電圧と、W相の出力電圧とは、互いに120°位相が異なっている。
図7において、絶縁直流電源部31aと、絶縁直流電源部32aと、絶縁直流電源部33aとは、交流電源30からそれぞれが絶縁された直流電圧Vdcを生成する。絶縁直流電源部31aは、各電力変換器(1A、1B、1C)の単相インバータ11に、絶縁された直流電圧Vdcを供給する。また、絶縁直流電源部32aは、各電力変換器(1A、1B、1C)の単相インバータ12に、絶縁された直流電圧Vdcを供給する。絶縁直流電源部33aは、各電力変換器(1A、1B、1C)の単相インバータ13に、絶縁された直流電圧Vdcを供給する。
以上説明したように、本実施形態の電力変換装置100は、直列に接続された3段の単相インバータ10(11、12、13)を複数組(例えば、3組)備えている。
これにより、本実施形態の電力変換装置100は、上述した電力変換装置1と同様に、3次高調波成分を“0”にすることができる。よって、本実施形態の電力変換装置100は、簡易な処理及び簡易な構成により高調波成分を低減することができる。
なお、上述した本実施形態の電力変換装置100では、電力変換器1A、電力変換器1B、及び電力変換器1Cに第1の実施形態の電力変換装置1を用いる例を説明したが、第1の実施形態の電力変換装置1の代わりに、第2の実施形態の電力変換装置1aを用いてもよい。この場合、電力変換装置100は、5次高調波成分を“0”にすることができる。
なお、上記の各実施形態において、出力電圧Vallから3次高調波成分と、5次高調波成分とを低減する例を説明したが、3次以上の高調波成分であれば、他の次元の高調波成分を低減するようにしてもよい。すなわち、電力変換装置1(1a、100)は、以下のような構成にしてもよい。
電力変換装置1(1a、100)は、単相インバータ11(第1の電力変換部)と、単相インバータ12(第2の電力変換部)と、単相インバータ13(第3の電力変換部)とを備え、単相インバータ11と、単相インバータ12と、単相インバータ13とが直列に接続されている。単相インバータ11は、出力電圧Vallの基本波と等しい周波数により、所定期間(電圧幅θ)の正電圧期間及び所定期間(電圧幅θ)の負電圧期間を含む第1の矩形波電圧を出力する。単相インバータ12は、所定期間(電圧幅θ)の正電圧期間及び所定期間(電圧幅θ)の負電圧期間を含む第2の矩形波電圧であって、第1の矩形波電圧に対して所定の位相(δ/2)進んだ第2の矩形波電圧を出力する。単相インバータ13は、所定期間(電圧幅θ)の正電圧期間及び所定期間(電圧幅θ)の負電圧期間を含む第3の矩形波電圧であって、第1の矩形波電圧に対して所定の位相(δ/2)遅れた第3の矩形波電圧を出力する。電力変換装置1は、第1の矩形波電圧と、第2の矩形波電圧と、第3の矩形波電圧とを合成した出力電圧Vallを出力する。所定の位相(δ/2)は、単相インバータ11の出力電圧Vinv1と、単相インバータ12の出力電圧Vinv2と、単相インバータ13の出力電圧Vinv3とを合成した出力電圧Vallをフーリエ級数展開した展開式(式(5))のn次高調波成分の係数が“0”になる位相である(ただし、nは、3以上の奇数)。
これにより、電力変換装置1(1a、100)は、簡易な処理によりn次高調波成分を低減することができる。また、電力変換装置1(1a、100)は、3段の単相インバータ10という簡易な構成によりn次高調波成分を低減することができる。
また、この場合、n次高調波成分を“0”にするために、上述した式(5)のn次高調波成分の係数が“0”になる必要があり、下記の式(16)の条件式を満たす必要がある。
Figure 0006750957
すなわち、所定の位相(δ/2)は、当該所定の位相(δ/2)のn倍の余弦値が、(−1/2)と等しくなる条件を満たすように定められる。この式(16)より、n次高調波成分が、3次高調波成分である場合(n=3)には、所定の位相(δ/2)が、40°(40度)であり、n次高調波成分が、5次高調波成分である場合(n=5)には、所定の位相(δ/2)が、24°(24度)である。このように、電力変換装置1(1a、100)は、容易にn次高調波成分を選択的に低減することができる。
また、上記の各実施形態において、制御部21(21a)が、位相差δをキャリア生成部23に出力する例を説明したが、制御部21(21a)が、位相差δ及び基本波の周波数をキャリア生成部23に出力してもよい。この場合、キャリア生成部23は、制御部21(21a)から出力された基本波の周波数に基づいて、キャリア信号(CA1、CA2、CA3)の周波数を変更する。
また、上記の各実施形態において、電力変換装置1(1a、100)は、絶縁直流電源部(31(31a)、32(32a)、33(33a))を含まない構成として説明したが、絶縁直流電源部(31(31a)、32(32a)、33(33a))を含む構成としてもよい。
また、上記の各実施形態において、3次高調波成分を低減する場合と、5次高調波成分を低減する場合とをそれぞれ単独で実施する例を説明したが、用途に応じて、これらを切り替えて実施してもよい。例えば、電力変換装置1(1a、100)は、用途に応じて、位相(δ/2)を、3次高調波成分を低減する40°と、5次高調波成分を低減する24°とで切り替えて用いるようにしてもよい。この場合、電力変換装置1(1a、100)は、(n=3)及び所定の位相(δ/2)が40度となるように、単相インバータ11、単相インバータ12、及び単相インバータ13が動作する状態と、(n=5)及び所定の位相(δ/2)が24度となるように、単相インバータ11、単相インバータ12、及び単相インバータ13が動作する状態と、を切り替え可能とする。
これにより、電力変換装置1(1a、100)は、用途に応じて、適切に高調波成分を低減することができる。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、所定の電圧幅θの正電圧期間及び所定の電圧幅θの負電圧期間を含む矩形波電圧(出力電圧Vinv1)を出力する単相インバータ11と、所定の電圧幅θの正電圧期間及び所定の電圧幅θの負電圧期間を含む矩形波電圧であって、出力電圧Vinv1に対して所定の位相(例えば、40°又は24°)進んだ矩形波電圧(出力電圧Vinv2)を出力する単相インバータ12と、所定の電圧幅θの正電圧期間及び所定の電圧幅θの負電圧期間を含む矩形波電圧であって、出力電圧Vinv1に対して所定の位相(例えば、40°又は24°)遅れた矩形波電圧(出力電圧Vinv3)を出力する単相インバータ13と、を持ち、単相インバータ11と、単相インバータ12と、単相インバータ13とが直列に接続され、所定の位相(例えば、40°又は24°)は、出力電圧Vallをフーリエ級数展開した展開式のn次高調波成分の係数が0になる位相である(ただし、nは3以上の奇数)ことにより、簡素な構成により安定した運転を実現することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1,1a,100…電力変換装置、1A,1B,1C…電力変換器、10,11,12,13…単相インバータ、20…マルチレベル変換器、21,21a…制御部、22,22a…電圧幅演算部、23…キャリア生成部、24,25,26…ゲート信号生成部、30…交流電源、31,31a,32,32a,33,33a…絶縁直流電源部、40…三相モータ、C1,C2,C3…コンデンサ、D11,D12,D13,D14,D21,D22,D23,D24,D31,D32,D33,D34…ダイオード、Q11,Q12,Q13,Q14,Q21,Q22,Q23,Q24,Q31,Q32,Q33,Q34…スイッチング素子

Claims (7)

  1. 直列接続された3つの電力変換部と、所定期間の正電圧期間と前記所定期間の負電圧期間を含む矩形波電圧を出力するように前記3つの電力変換部のそれぞれを制御する制御部と、を備え、前記3つの電力変換部が出力した各矩形波電圧を合成した出力電圧を出力する電力変換装置であって、
    前記制御部は、
    前記3つの電力変換部のうちの1つの電力変換部が出力する矩形波電圧に対し、残りの2つの電力変換部の一方が出力する矩形波電圧を、前記出力電圧をフーリエ級数展開した展開式のn(nは3以上の奇数)次高調波成分の係数が0となる位相だけ進め、前記残りの2つの電力変換部の他方が出力する矩形波電圧を、前記位相だけ遅らせ、
    さらに前記3つの電力変換部の矩形波電圧の位相関係を所定の基準に基づいて入れ替える、
    電力変換装置。
  2. 前記相は、倍の余弦値が−1/2)と等しくなる条件を満たす位相である請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記nかつ前記相が0度である請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記nかつ前記相が4度である請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置。
  5. 前記nかつ前記相が40度となるように3つの電力変換部が動作する状態と、
    前記nかつ前記相が24度となるように3つの電力変換部が動作する状態と、
    を切り替え可能とする請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置。
  6. 直列接続された3つの電力変換部と、所定期間の正電圧期間と前記所定期間の負電圧期間を含む矩形波電圧を出力するよう前記3つの電力変換部のそれぞれを制御する制御部と、を備え、前記3つの電力変換部が出力した各矩形波電圧を合成した出力電圧を出力する電力変換装置であって、
    前記制御部は、
    前記3つの電力変換部のうちの1つの電力変換部が出力する矩形波電圧に対し、残りの2つの電力変換部の一方が出力する矩形波電圧を、前記出力電圧をフーリエ級数展開した展開式の3次高調波成分の係数を0とするために位相を40度進め、そして他方が出力する矩形波電圧を、位相を40度遅らせた動作状態と、
    前記3つの電力変換部のうちの1つの電力変換部が出力する矩形波電圧に対し、残りの2つの電力変換部の一方が出力する矩形波電圧を、前記出力電圧をフーリエ級数展開した展開式の5次高調波成分の係数を0とするために位相を24度進め、前記残りの2つの電力変換部の他方が出力する矩形波電圧を、位相を24度遅らせた動作状態と、
    の間で切り替える、
    電力変換装置。
  7. 直列接続された3つの電力変換部と、所定期間の正電圧期間と前記所定期間の負電圧期間を含む矩形波電圧を出力するよう前記3つの電力変換部のそれぞれを制御する制御部および期間変更部と、を備え、前記3つの電力変換部が出力した各矩形波電圧を合成した出力電圧を出力する電力変換装置であって、
    前記制御部は、
    前記3つの電力変換部のうちの1つの電力変換部が出力する矩形波電圧に対し、残りの2つの電力変換部の一方が出力する矩形波電圧を、前記出力電圧をフーリエ級数展開した展開式のn(nは3以上の奇数)次高調波成分の係数が0となる位相だけ進め、前記残りの2つの電力変換部の他方が出力する矩形波電圧を、前記位相だけ遅らせ、
    前記期間変更部は、前記出力電圧の基本波電圧値と前記位相とに基づき、前記所定期間を変更する、
    電力変換装置。
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