JP2002058251A - 電力変換器の制御装置 - Google Patents
電力変換器の制御装置Info
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Abstract
的に制御可能な制御装置を実現する。 【解決手段】 電圧指令演算回路1と、電圧指令バイア
ス発生回路4と、バイアスB1に応じて第1の電圧指令
V*の振幅を決定する振幅切替回路7と、第2,第3の
電圧指令Va *,Vb *を発生する加算器21,22
と、基準搬送波Trを発生する発振器10と、互いに異
なる第1〜第4の搬送波バイアスを基準搬送波に加算し
て第1〜第4の搬送波を生成する加算器23〜26と、
電圧指令V a *と加算器23,24出力の搬送波とを比
較して2個のPWM信号P1,P3を生成する比較器6
1,62と、電圧指令Vb *と加算器25,26出力の
搬送波とを比較して2個のPWM信号P2,P4を生成
する比較器63,64と、これら4個のPWM信号から
1相分の8個の半導体素子に対するPWM信号を生成す
る反転回路等を備える。
Description
の奇数個の電位を出力可能な、PWM制御される電力変
換器の制御装置に関する。
の主回路構成を示す図であり、例えば、公知文献1の
「多レベルインバータ」(平成4年電気学会全国大会シ
ンポジウムS.8−4)に記載されたものである。図1
1は、図10の回路を基本にして構成された5レベルイ
ンバータの主回路であり、その構成及び動作を以下に説
明する。
圧値もEdとする)、P,Nは直流入力端子、C1〜C
4は直流平滑コンデンサ、D1〜D18はクランプダイ
オード、Q1〜Q24は半導体素子としてのIGBT
(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)、R,S,Tは
交流出力端子、Mは負荷としての三相交流電動機であ
る。この例では、直流入力端子P,N間に直流電源が接
続されているが、一般的には、ダイオードコンバータ等
の整流器が直流入力端子P,N間または個々のコンデン
サC1〜C4間に接続される。各部の電位は、直流電源
両端の+2Ed(端子P)及び−2Ed(端子N)のほ
かに、直列接続されたコンデンサC1〜C4の分圧によ
る0(中性点),+Ed,−Edがあり、各相からはこ
れら5個の電位を出力可能である。
電圧レベルに対するIGBT Q1〜Q8のスイッチン
グ状態(オンまたはオフ)を示している。図12から明
らかなように、スイッチング素子Q1とQ5、Q2とQ
6、Q3とQ7、Q4とQ8の2個ずつ4組の素子は、
それぞれオン状態とオフ状態とが排他的(一方がオン状
態ならば他方はオフ状態)な動作関係にある。これらの
関係を使って出力電圧の大きさを切替える過程を説明す
ると、出力電圧VR=+2Edの状態からスイッチング
素子Q1をオフすると排他的な関係にあるQ5がオン
し、この時点で出力電圧VR=+Edとなる。同様にし
てQ2をオフするとQ6がオンし、出力電圧はVR=+
EdからVR=0に切り替わる。
el PWM Method:A Theoretical Analisys」(IEEE TRANSA
CTIONS ON POWER ELECTRONICS, VOL.7, NO.3, 1992)に
記載されているマルチレベルインバータ(この場合は5
レベルインバータ)に対するPWM演算方法を示す搬送
波及び電圧指令の波形図(図13(a))と出力電圧波
形図(同(b))であり、4つの搬送波と正弦波の電圧
指令とを比較してPWM信号を生成し、このPWM信号
により半導体素子をオン、オフして出力電圧を制御して
いる。図13では、電圧指令に基づいて出力電圧を発生
するまでの過程が明らかでないため、この点を図14〜
図16を用いて説明する。
WM信号の発生方法を示す制御ブロック図である。図1
4において、1は電圧指令演算回路、10は搬送波発振
器、91,92は搬送波バイアス設定回路、23〜26
は加算器、61〜64は電圧指令VR *と加算器23〜
26の出力信号とを比較してPWM信号P1〜P4を発
生する比較器である。図15は、PWM信号P1〜P4
を主回路のIGBT Q1〜Q8に分配する方法を示し
ており、901〜904は反転回路である。また、図1
6は電圧指令からR相電圧が生成されるまでの過程を示
したPWM演算方法の波形図であり、VR *は電圧指
令、λ*は変調率指令、TRI1〜TRI4は三角波で
ある搬送波(加算器23〜26の出力信号)である。
変調率指令λ*と電圧位相指令θ*とに基づいて図14
の電圧指令演算回路1により演算される。これらの関係
は、電圧指令を正弦波とした場合に数式(1)により表
される。 VR *=λ*・sinθ* ---------- (1)
〜TRI4は、図14の搬送波発振器10から出力され
た基準搬送波Trに搬送波バイアス設定回路91,92
から出力されたバイアスを加減算した結果である。すな
わち、搬送波TRI1〜TRI4は数式(2)〜(5)
によって表される。 TRI1=Tr+1.0 ---------- (2) TRI2=Tr−1.0 ---------- (3) TRI3=Tr+3.0 ---------- (4) TRI4=Tr−3.0 ---------- (5) ここで、搬送波発振器10から出力される基準搬送波T
rは、振幅が1.0で一定の周波数を持つ関数と考えれ
ば良い。
VR *と搬送波TRI1とが比較され、図15に示すご
とくIGBT Q2,Q6のスイッチングを行なうPW
M信号P1が演算される。 このPWM信号P1のレベル
は、VR *≧TRI1の時はHighレベル、VR *<TR
I1の時はLowレベルとなる。他のPWM信号P2〜P
4についても同様にして図16のように生成され、IG
BT Q1〜Q4は対応するPWM信号がHighレベル(Lo
wレベル)の時にオン(オフ)状態となり、一方、Q5
〜Q8は既に述べた関係から排他的なスイッチング状態
となる。以上の動作により決定されたスイッチング状態
の組合せから、図16(7)のようなR相電圧VRが出
力される。
来技術を示す主回路構成図であり、例えば、公知文献3
の「Multilevel Converters - A New Breed of Power C
onverters」(IEEE TRANSACTIONS ON INDUSTRY APPLICAT
IONS, VOL.32, NO.3, MAY/JUNE 1996)等に記載されてい
る。この方式は隣り合う単相インバータの交流出力端子
を順次直列に繋ぎ合わせることで、マルチレベルインバ
ータを構成するものである。
した5レベルインバータの例であり、それぞれの交流出
力端子が直列接続されたR相インバータINV1,IN
V2の直列回路と、同じくS相インバータINV1,I
NV2の直列回路と、同じくT相インバータINV1,
INV2の直列回路との各一端を出力端中性点Oとし、
各他端の出力端子R,S,Tが負荷としての交流電動機
Mに接続されている。なお、Edは直流電源、P1〜P
6は正極、N1〜N6は負極、C1〜C6は直流平滑コ
ンデンサ、Q1〜Q24はIGBTである。
を基準とした1相(R相)分の出力電圧に対応するスイ
ッチング状態(IGBTのオンまたはオフ状態)を、I
GBT Q1〜Q8を例にとって示している。図18に
示される主回路は単相インバータを基本とした構成であ
るため、Q1とQ2、Q3とQ4、Q5とQ6、Q7と
Q8の4組の素子がそれぞれ排他的な動作関係になる。
バータINV1,INV2を例にとって、4個のPWM
信号P1〜P4を各IGBT Q1〜Q8に分配する方
法を示している。901〜906は反転回路である。先
の図14に示した制御ブロック図に従って生成したPW
M信号P1〜P4を図20のごとく分配してIGBT
Q1〜Q8をスイッチングすることで、図10,図11
の従来技術と同様に、図16のような出力電圧(R相電
圧)VRを得ることができる。
ルインバータ)の更に別の従来技術を示す主回路構成図
であり、例えば、公知文献4の「スター結線方式による
高圧インバータ」(平成11年電気学会全国大会NO.79
1)等に記載されている。この方式は、先の公知文献3
の主回路において単相インバータ部分をNPC(中性点
クランプ形)インバータとした構成である。
とした1相分の出力電圧に対応するスイッチング状態を
IGBT Q1〜Q8につき示したものである。図21
のマルチレベルインバータはNPCインバータを基本に
した構成であり、IGBTQ1とQ3、Q2とQ4、Q
5とQ7、Q6とQ8の4組の素子が何れも互いに排他
的な動作関係になっている。このようなNPCインバー
タの動作については、例えば特開昭56−74088号
公報等に記載されている。図23は、4個のPWM信号
P1〜P4を分配する方法を示しており、これらのPW
M信号P1〜P4に基づいてIGBT Q1〜Q8をス
イッチングすれば、図16のような出力電圧VRを得る
ことができる。
術では、出力電圧の大きさをある程度制御可能である
が、零電圧を含む微小電圧の制御方法が考慮されていな
いため、特に電動機のように低周波数領域で零電圧に近
い電圧を必要とする用途では制御性能が悪化する問題が
ある。図24から明らかなように、変調率指令λ*を小
さくすると電圧指令VR *の振幅が小さくなる。この
時、電圧指令VR *は搬送波(三角波)のピークに近づ
くのでPWM信号のパルス幅は次第に狭くなり、出力さ
れる電圧の値も小さくなる。
ス幅をその分だけ狭くすれば良いが、実際の装置では制
御回路側の遅れ時間やIGBT等の半導体素子の特性
(ターンオンまたはターンオフ時間)から決まるパルス
幅の最小値があり、これより狭いパルスは出力すること
ができない。このため、出力電圧の最小値も制限される
ことになる。また、仮に半導体素子に狭いパルスを与え
てもオン状態(またはオフ状態)を確立できないことか
ら動作は不安定になり、必要な電圧を確保できなくな
る。
は下側のピークに接近したことで発生する問題であり、
図16の(2)、図24の(2)において電圧指令VR
*が±4.0及び±2.0の付近に達する出力電圧領域
でも発生するが、この場合は電圧指令VR *のピーク付
近(電圧指令位相が90°と270°付近)の比較的狭
い領域なので影響は小さいと考えられる。これに対し
て、電圧指令VR *の零付近では、電圧指令VR *の1
周期中のほぼ全領域が搬送波のピーク付近に達するこ
と、更には、周波数が低い場合は出力電圧の1周期中で
発生するパルスの数が多くなることから、影響が大きく
なる。
を始めとして負荷が必要とする電圧の全領域にわたり出
力電圧を連続的に制御可能とした電力変換器の制御装置
を提供しようとするものである。
め、本発明では、搬送波と電圧指令とを比較して電力変
換器の半導体素子に対するPWM信号を生成するPWM
方式において、零電圧を含む微小な電圧を必要とする領
域で電圧指令に対する正負のバイアスを設定する。そし
て、このバイアス(電圧指令バイアス)を変調率や電圧
指令の周波数に応じて切り替えることで、零電圧を含む
微小な大きさで低い周波数領域から高い出力電圧の領域
までを連続的かつ安定に制御するようにした。
排他的にスイッチング動作する2個の半導体素子を主回
路1相につきn(nは4以上の偶数)組備え、これらn
組の半導体素子のスイッチング状態の組合せにより1相
当たり最大(n+1)個の電位を出力可能な電力変換器
の制御装置において、第1の電圧指令を発生する手段
と、第1の電圧指令に対する電圧指令バイアスを発生す
る手段と、前記電圧指令バイアスに応じて第1の電圧指
令の振幅を決定する手段と、第1の電圧指令に電圧指令
バイアスを加減算して得た量に基づいて第2の電圧指令
及び第3の電圧指令を発生する手段と、基準搬送波を発
生する手段と、前記基準搬送波に対するバイアスであっ
て互いに異なる第1〜第nの搬送波バイアスを前記基準
搬送波にそれぞれ加算して第1〜第nの搬送波を生成す
る手段と、第2の電圧指令と(n/2)個の搬送波とを
それぞれ比較して(n/2)個のPWM信号を生成する
手段と、第3の電圧指令と残りの(n/2)個の搬送波
とをそれぞれ比較して(n/2)個のPWM信号を生成
する手段と、生成された合計n個のPWM信号から1相
分の2n個の半導体素子に対するPWM信号を生成する
手段と、を備えたものである。
力変換器の制御装置において、前記電圧指令バイアスを
変調率に基づいて決定するものである。
力変換器の制御装置において、前記電圧指令バイアスを
電圧指令の周波数に基づいて決定するものである。
力変換器の制御装置において、前記電圧指令バイアスを
変調率及び電圧指令の周波数に基づいて決定するもので
ある。
または4の何れか1項に記載した電力変換器の制御装置
において、前記基準搬送波の周波数を電圧指令の周波数
に基づいて決定するものである。
態を説明する。まず、図1は本発明の第1実施形態を示
す1相分の制御ブロック図であり、請求項1,2の発明
の実施形態に相当する。図1において、1は変調率指令
λ*及び電圧位相指令θ*に基づいて電圧指令(第1の
電圧指令)を演算する電圧指令演算回路、4は変調率指
令λ*の大きさに応じた電圧指令バイアスB1を発生す
る電圧指令バイアス発生回路、7は電圧指令バイアスB
1の大きさに応じて第1の電圧指令V*の振幅を切り替
える振幅切替回路、10は基準搬送波Trを出力する搬
送波発振器、21,22は振幅切替回路7から出力され
る第1の電圧指令V*(R相電圧であればVR *)に対
してバイアスB1を加算または減算する加算器、91,
92は搬送波バイアス設定回路、23〜26は搬送波発
振器10からの基準搬送波Trに搬送波バイアスを加え
るための加算器、61,62は加算器21から出力され
る第2の電圧指令V a *と加算器23または24の出力
信号とを比較してPWM信号P1,P3を発生する比較
器、63,64は加算器22から出力される第2の電圧
指令Vb *と加算器25または26の出力信号とを比較
してPWM信号P2,P4を発生する比較器である。
電圧を含むような低い電圧指令の場合(変調率指令が小
さい場合)には、電圧指令バイアスB1を零以外のB1
=0.5のような値に設定する。この時、振幅切替回路
7では、バイアスB1に対応させて電圧指令演算回路1
の出力である第1の電圧指令の振幅を1/2倍とする。
調率指令が大きい場合)には、電圧指令バイアスB1を
B1=0とする。この時、振幅切替回路7では、バイア
スB1に対応させて第1の電圧指令の振幅を1倍(すな
わちバイアスをかけない状態)とする。ここで、第1の
電圧指令の振幅を切替えるか否かの判定は、変調率指令
の大きさを搬送波(三角波)の振幅(1.0)と比較し
て行えば良い。
(6),(7)のようになる。 B1=0.5 (λ*<1.0),または、 B1=0 (λ*≧1.0) ---------- (6) V*=(1/2)・sinθ (B1=0.5),または、 V*=sinθ (B1=0) ---------- (7)
(6)に示す電圧指令バイアスB1を数式(7)の第1
の電圧指令V*に加算すると、第2,第3の電圧指令V
a *,V b *が生成される。これらの電圧指令Va *,
Vb *は、数式(8),(9)によって表される。 Va *=V*+B1 ---------- (8) Vb *=V*−B1 ---------- (9)
るための電圧指令であり、比較器61,62においてそ
れぞれ加算器23,24の出力信号と比較されてPWM
信号P1,P3が生成される。なお、加算器23の出力
信号は前述した数式(2)による搬送波TRI1であ
り、加算器24の出力信号は前述した数式(4)による
搬送波TRI3である。また、Vb *は負側の出力電圧
を発生するための電圧指令であり、比較器63,64に
おいてそれぞれ加算器25,26の出力信号と比較され
てPWM信号P2,P4が生成される。なお、加算器2
5の出力信号は前述した数式(3)による搬送波TRI
2であり、加算器26の出力信号は前述した数式(5)
による搬送波TRI4である。これらのPWM信号P
1,P2,P3,P4は、例えば図15に示したような
分配方法によって主回路のIGBT Q1〜Q8に供給
される。
PWM演算方法を示す波形図である。この例ではλ*<
1.0であるから、B1=0.5であり、第1の電圧指
令V R *は、VR *=(1/2)・sinθである。ま
た、数式(8)、数式(9)から、VRa *=VR *+
B1,VRb *=VR *−B1である。図9と図24と
を比較すると、本実施形態の図9の電圧指令は図24よ
りも一層小さいにも関わらず、電圧指令VR *の1周期
全域にわたってPWM信号P1,P2が得られており、
振幅が零近傍であって低周波数領域であっても出力電圧
(R相電圧)VRを連続的に制御可能であることがわか
る。
この実施形態は、請求項3に記載した発明の実施形態に
相当する。図2において、5はインバータの周波数指令
(電圧指令の周波数)finv *に応じて電圧指令バイ
アスB1を出力する電圧指令バイアス発生回路であり、
このバイアス発生回路5以外の構成は図1と同一であ
る。上記バイアス発生回路5は周波数指令finv *の
大きさに従って電圧指令バイアスB1の大きさを切替え
る機能を持っている。
では出力電圧が小さいのでバイアスB1を零以外のB1
=0.5のように設定し、第1実施形態と同様に零電圧
を含む微小な電圧制御を可能にする。この時の振幅切替
回路7の動作は前述した通りである。次に、周波数が高
くなるとバイアスB1をB1=0とする。この時の振幅
切替回路7の動作も前述した通りである。ここで、バイ
アスB1の切替基準となる周波数fmの大きさは、例え
ば運転周波数の最大値に対して1/2以下の適宜な値と
すれば良い。
の大きさは数式(10)のようになる。 B1=0.5 (finv *<fm),または、 B1=0 (finv *≧fm) ---------- (10) 数式(10)に示すバイアスB1の値に基づいて振幅切
替回路7が電圧指令を出力した後の動作は、第1実施形
態と同様である。
照しつつ説明する。この実施形態は、請求項4に記載し
た発明の実施形態に相当する。図3において、6は電圧
指令バイアス発生回路であり、この回路6は第1実施形
態のように変調率指令の大きさによりバイアスB1を切
り替える機能と第2の実施形態のように周波数指令の大
きさによりバイアスB1を切り替える機能とを併せ持っ
ている。その動作は第1,第2実施形態から容易に理解
できるので説明を省略する。なお、電圧指令バイアス発
生回路6以外の構成は第1,第2実施形態と同一であ
る。
説明する。この実施形態は、請求項5に記載した発明の
実施形態に相当しており、図1における搬送波発振器1
0を周波数指令finv *及び電圧位相指令θ*に基づ
いて基準搬送波Trを演算する搬送波発振器11に置き
換えたものである。その他の構成は図1と同様である。
変とするインバータでは、出力電圧が低くしかも周波数
が直流(周波数零)を含む低周波数領域から、出力電圧
が高く商用周波数を超える高周波数領域まで、インバー
タの出力電圧の大きさ及び周波数を連続的に制御しなけ
ればならない。このためには、出力周波数の低周波領域
では搬送波の周波数を一定として周波数指令(電圧指令
の周波数)のみを変化させる非同期式PWMとし、高周
波領域では周波数指令と搬送波周波数との比率を数式
(11)のように一定とする同期式PWMが採用され
る。 fc=NN・finv * -------- (11) なお、数式(11)における各値は次のとおりである。 fc:搬送波周波数 finv *:周波数指令 NN:周波数指令と搬送波周波数との比率(変調比)
finv *を予め設定した切替周波数fasytosyと比較
し、数式(12)に従って搬送波周波数fcを決定する
ようにした。数式(12)において、fcasy は定数で
ある。なお、切替周波数fasy tosyは搬送波周波数fc
の10分の1程度に設定すれば良い。 fc=fcasy (finv *<fasytosy),または、 fc=NN・finv * (finv *≧fasytosy)-------- (12) このようにして決定された周波数fcを持つ基準搬送波
Trに基づいて、以後は先の各実施形態と同様に搬送波
TRI1〜TRI4が生成される。
態に相当する。これらの実施形態はそれぞれ請求項1〜
5の発明の実施形態でもある。つまり、前述の第1〜第
4実施形態は本発明を5レベルインバータに適用した場
合のものであるが、第5〜第8実施形態は本発明を7レ
ベル、9レベル等の奇数レベルのマルチレベルインバー
タに拡張したものであって、例えば9レベルインバータ
に適用した例である。この場合、1相当たりの半導体素
子数は16(請求項1におけるn=8)となり、例えば
図5に示す8個のPWM信号P1〜P8とそれらの反転
信号とによって16個の半導体素子がオン、オフされ
る。図5〜図8において、93,94は搬送波バイアス
設定回路、27,29〜32は加算器、65〜68は比
較器を示す。その他の構成要素は図1〜図4と同一符号
を付してある。これらの第5〜第8実施形態の動作は第
1〜第4実施形態から容易に類推可能であるため、その
説明は省略する。
チレベルインバータのPWM演算方法において、零電圧
を含む微小な電圧を出力できるように電圧指令に対する
バイアスを変調率指令や周波数指令に応じて切り替える
ようにしたため、負荷が必要とする電圧の全領域で出力
電圧を連続的に制御することができる。また、本発明は
特定の主回路構成だけでなく様々な構成のマルチレベル
インバータに共通して適用可能である。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
ある。
方法を示す波形図である。
の主回路構成図である。
回路構成図である。
相分のスイッチング状態と出力電圧の対応関係を示す図
である。
タのPWM演算方法を示す波形図と出力電圧波形図であ
る。
法を示す図である。
図である。
の主回路構成図である。
回路構成図である。
圧の対応関係を示す図である。
法を示す図である。
の主回路構成図である。
圧の対応関係を示す図である。
法を示す図である。
図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 互いに排他的にスイッチング動作する2
個の半導体素子を主回路1相につきn(nは4以上の偶
数)組備え、これらn組の半導体素子のスイッチング状
態の組合せにより1相当たり最大(n+1)個の電位を
出力可能な電力変換器の制御装置において、 第1の電圧指令を発生する手段と、 第1の電圧指令に対する電圧指令バイアスを発生する手
段と、 前記電圧指令バイアスに応じて第1の電圧指令の振幅を
決定する手段と、 第1の電圧指令に電圧指令バイアスを加減算して得た量
に基づいて第2の電圧指令及び第3の電圧指令を発生す
る手段と、 基準搬送波を発生する手段と、 前記基準搬送波に対するバイアスであって互いに異なる
第1〜第nの搬送波バイアスを前記基準搬送波にそれぞ
れ加算して第1〜第nの搬送波を生成する手段と、 第2の電圧指令と(n/2)個の搬送波とをそれぞれ比
較して(n/2)個のPWM信号を生成する手段と、 第3の電圧指令と残りの(n/2)個の搬送波とをそれ
ぞれ比較して(n/2)個のPWM信号を生成する手段
と、 生成された合計n個のPWM信号から1相分の2n個の
半導体素子に対するPWM信号を生成する手段と、 を備えたことを特徴とする電力変換器の制御装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の電力変換器の制御装置に
おいて、 前記電圧指令バイアスを変調率に基づいて決定すること
を特徴とする電力変換器の制御装置。 - 【請求項3】 請求項1記載の電力変換器の制御装置に
おいて、 前記電圧指令バイアスを電圧指令の周波数に基づいて決
定することを特徴とする電力変換器の制御装置。 - 【請求項4】 請求項1記載の電力変換器の制御装置に
おいて、 前記電圧指令バイアスを変調率及び電圧指令の周波数に
基づいて決定することを特徴とする電力変換器の制御装
置。 - 【請求項5】 請求項1,2,3または4の何れか1項
に記載した電力変換器の制御装置において、 前記基準搬送波の周波数を電圧指令の周波数に基づいて
決定することを特徴とする電力変換器の制御装置。
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JP2000239389A Pending JP2002058251A (ja) | 2000-08-08 | 2000-08-08 | 電力変換器の制御装置 |
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JP (1) | JP2002058251A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012196013A (ja) * | 2011-03-15 | 2012-10-11 | Meidensha Corp | マルチレベル電力変換器 |
JP2013115844A (ja) * | 2011-11-25 | 2013-06-10 | Meidensha Corp | マルチレベル電力変換器 |
JP2015503902A (ja) * | 2012-01-11 | 2015-02-02 | ボンバルディール・トランスポーテイション・ゲゼルシヤフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング | カスケード式マルチレベル変換器の切換シーケンスの生成 |
JP2015126546A (ja) * | 2013-12-25 | 2015-07-06 | 川崎重工業株式会社 | 電力変換装置の制御方法及び電力変換装置 |
CN108282102A (zh) * | 2017-01-06 | 2018-07-13 | 南京航空航天大学 | 一种适用于混合级联h桥多电平逆变器的三倍频载波移相调制方法 |
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2000
- 2000-08-08 JP JP2000239389A patent/JP2002058251A/ja active Pending
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