JP6746331B2 - 装飾繊維シート及び自動車用内装材 - Google Patents

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本発明は、装飾繊維シート、特には、天井、ドアーサイド、ピラーガーニッシュ、リヤパッケージなどの自動車用内装材の表面材として好適に使用することのできる装飾繊維シートに関する。また、前記装飾繊維シートを表面材として備えた自動車用内装材に関する。
特許文献1に開示されているような、大きなプリント模様を有し、該プリント模様部分が全面的にプリント樹脂を有する装飾繊維シートの場合、このような装飾繊維シートを成形し、凹凸を有する内装材を製造すると、内装材の凹部又は凸部において、プリント模様部分が引き伸ばされるが、このプリント模様部分は全面的にプリント樹脂を有し、伸びにくいため、このプリント模様部分に皺が入ってしまい、プリント模様による意匠を損なう場合があった。
また、特許文献2に開示されているような、規則的なプリント模様を有する装飾繊維シートを成形するために、装飾繊維シートを成形型枠内に配置した際に、装飾繊維シートを成形型枠内に精度良く配置しないと、プリント模様の配置バランスが崩れ、意匠を損なう場合があった。
特開2012−179985号公報 特開2012−201172号公報
本発明においては、大きなプリント模様を有する装飾繊維シートを、凹凸を有するように成形した場合であっても、皺が入らず、意匠を損なわない装飾繊維シートを提供することを第1の目的とする。
また、装飾繊維シートを成形型枠内に精度良く配置することなく成形しても、意匠を損なうことがないため、生産性良く成形することができる装飾繊維シートを提供することを第2の目的とする。
更に、前記装飾繊維シートを表面材として備え、表面に凹凸を有する、意匠の優れる自動車用内装材を提供することを第3の目的とする。
本発明は、
[1]繊維シート表面に、面積が0.1cm以上のプリント樹脂による大図形単位を有する装飾繊維シートであり、前記大図形単位は面積が0.1cm未満の小図形単位の集合体からなる装飾繊維シート、
[2]前記大図形単位が短手方向において、不規則に配置している、[1]の装飾繊維シート、
[3][1]又は[2]の装飾繊維シートを表面材として備え、表面に凹凸を有する自動車用内装材、
に関する。
[1]の装飾繊維シートは、大図形単位が小図形単位の集合体からなり、プリント樹脂を有しない部分(=非プリント部分)を有するため、凹凸を有するように成形した際に、非プリント部分が伸びることによって、大図形単位部分に皺が入らないため、凹凸状に成形しても意匠を損なわない装飾繊維シートである。また、非プリント部分を有するため、プリント樹脂量が少なく軽量である。
[2]の装飾繊維シートは、大図形単位が不規則に配置しているため、成形によって大図形単位の配置が多少変化したとしても、大図形単位の配置の変化が目立たない。そのため、成形型枠内に精度良く配置することなく成形しても、意匠を損なうことがないため、生産性良く成形できる装飾繊維シートである。
[3]の自動車用内装材は、前記装飾繊維シートを表面材として備えているため、表面に凹凸を有する、意匠の優れる自動車用内装材である。
実施例1で使用したプリントパターンである。 図1に示す枠Aの部分拡大図である。 比較例1で使用したプリントパターンである。 参考例1で使用したプリントパターンである。
本発明で用いる繊維シートは、特に限定するものではないが、例えば、不織布、織物、編物であることができる。これらの中でも不織布が好適である。
前記繊維シートを構成する繊維を構成する樹脂は特に限定するものではないが、例えば、ポリエステル、ナイロン、塩化ビニル、アクリル、ポリプロピレンなどを挙げることができる。これらの中でもポリエステルは耐熱性、耐候性、防汚性等に優れているため好適である。また、融点が異なる2成分以上の樹脂からなり、繊維断面がサイドバイサイド型、芯鞘型、偏心型などの複合繊維を含んでいると、成形性、エンボス加工性、或いは強度の優れる繊維シートであることができる。なお、繊維の繊度は特に限定するものではないが、1〜6dtexであるのが好ましく、1.5〜6dtexであるのがより好ましい。また、繊維の繊維長も特に限定するものではないが、30〜110mmであるのが好ましく、50〜80mmであるのがより好ましい。更に、繊維は装飾性に優れるように、顔料及び/又は染料で着色した繊維であるのが好ましい。本発明の装飾繊維シートは、顔料又は染料の有無、色、種類及び/又は量、樹脂成分の種類及び/又は数、繊度、繊維長などの点で相違する2種類以上の繊維を含むことができる。例えば、原着繊維と非原着繊維とを含むことができる。
繊維シートが不織布の態様である場合、例えば、ニードルパンチ不織布、繊維接着不織布、水流絡合不織布、バインダ接着不織布であることができる。なお、ニードルパンチ、繊維接着、水流絡合、及び/又はバインダ接着を適宜組み合わせることもできる。例えば、ニードルパンチ不織布に対してバインダを含浸、コーティング、又はスプレーし、接着することによって、不織布表面を平滑とし、プリント樹脂の載りを良くすることができる。
本発明の装飾繊維シートは繊維シート表面に面積が0.1cm以上のプリント樹脂による大図形単位を有するが、その形状は、例えば、真円形、非真円形(長円、楕円、半円、ドーナッツ状など)、正多角形(正三角形、正方形、正五角形、正六角形など)、非正多角形であることができる。なお、真円形、非真円形、正多角形、及び/又は非正多角形が部分的に重なった形状の大図形単位であっても良い。
大図形単位の面積とは、小図形単位の集合体によって認識される外縁によって囲まれた面積を意味する。そのため、大図形単位の形状がドーナッツ状の場合、小図形単位のみが存在する部分の面積ではなく、小図形単位が存在しない部分も含めた面積を意味する。この大図形単位の面積は0.1〜1000cmであることができるが、好ましくは3〜950cmであり、より好ましくは12〜900cmであり、更に好ましくは28〜850cmである。
前記大図形単位を構成する、面積が0.1cm未満の小図形単位の集合体において、前記小図形単位の形状は、例えば、大図形単位と同様の形状、又は線(直線又は曲線)であることができる。
小図形単位の面積は、視覚上、認識できるように、0.001〜0.1cm未満であるのが好ましく、0.005〜0.09cmであるのがより好ましい。
小図形単位の集合状態は、大図形単位がドーナッツ状であるように、部分的に集合していても良いし、全体的に分散して集合していても良い。また、全体的に分散しているものの、密度差を有していても良い。
また、小図形単位を構成するプリント樹脂は、例えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂などから構成することができ、顔料を含んでいると、更に装飾性に優れている。なお、顔料を含んでいる場合、その種類及び/又は量は所望装飾に応じて適宜変化する。このプリント樹脂からなる小図形単位の集合体である大図形単位の形成は、従来から公知の方法により実施することができる。例えば、所望大図形単位の小図形単位に対応する開口を有するシリンダを用意し、プリント樹脂(好ましくは顔料を含む)をプリントすることによって実施できる。また、プリント樹脂による大図形単位の形成はシリンダを使用する方法に限定されず、例えば、グラビア印刷、凸版印刷、オフセット印刷、スクリーン印刷などにより実施することもでき、特に限定するものではない。
本発明の装飾繊維シートにおいては、大図形単位が短手方向において、不規則に配置していることが好ましい。本明細書において「不規則に配置」とは、規則的な配置、例えば、同じ形状で同じ大きさの大図形単位が一定間隔で配置している場合(特開2012−201172号公報参照)や、大図形単位が規則正しく変化しながら配置している場合(特開2012−179985号公報参照)とは異なる配置であることを意味する。
本発明の装飾繊維シートにおいては、中央部における大図形単位と、左右端部における大図形単位との最大明度差が1以上あると、奥行きを感じることができ、空間を広く感じることができる。例えば、中央部の大図形単位における小図形単位の総面積を大きくし、左右端部の大図形単位における小図形単位の総面積を小さくするか、逆に、中央部の大図形単位における小図形単位の総面積を小さくし、左右端部の大図形単位における小図形単位の総面積を大きくすることによって、最大明度差を1以上とすることができる。
なお、中央部とは短手方向を5等分した時の中央部分、つまり、端から3番目の部分を意味し、左右端部とは両端の部分を意味する。
また、明度はCIE1976L*a*b*表色系で表される明度であり、積分球分光光度計(エックスライト(株)製、Color i5)を用いて測定して算出した値を意味する。
また、繊維シートと大図形単位との最大明度差が0.5以上、及び/又は繊維シートと大図形単位との最大彩度差が0.5以上あると、奥行きを感じることができ、空間を広く感じることができる。
なお、彩度はCIE1976L*a*b*表色系の色度から算出される値であり、具体的には、積分球分光光度計(エックスライト(株)製、Colori5)を用いて測定して得た色度(a*、b*)をもとに、次の式から得られる値を意味する。
c*=√[(a*)+(b*)
本発明の自動車用内装材は、本発明の装飾繊維シートを表面材として備え、表面に凹凸を有する。表面に設ける凹凸は、例えば、前後左右の末端部、中央部、及び/又は末端部と中央部との間の中間部に有することができる。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものではない。
(バインダ接着不織布の準備)
原着ポリエステル繊維(繊度:2.2dtex、繊維長:51mm)を100%用いて、カード機により開繊して繊維ウエブを形成した後、片面から針密度400本/cmでニードルパンチ処理を行い、ニードルパンチ不織布(目付:185g/m、厚さ:1.7mm)を製造した。
他方、次の割合で配合したバインダ溶液を調製した。
(1)アクリルバインダ[DICNAL(登録商標)AB−886、DIC社製]・・・5.4部
(2)界面活性剤[ネオゲン(登録商標)S−20D、第一工業製薬社製]・・・1.0部
(3)増粘剤(セロゲン(登録商標)WS−C、第一工業製薬社製)・・・0.2部
次いで、前記バインダ溶液を泡立てた後、前記ニードルパンチ不織布のニードリング面とは反対の面から塗布し、含浸させた後に、温度130℃のキャンドライヤーで乾燥し、外観がライトグレー色のバインダ接着不織布(目付:190g/m、厚さ:1.7mm)を製造した。
(プリント液の準備)
次の割合で配合したプリント用の第1樹脂溶液及び第2樹脂溶液を調製した。
[第1樹脂溶液]
(1)増粘剤[カーボポール940、日本ルーブリゾール(株)製]・・・0.36部
(2)消泡剤[シンエツシリコーンKM−73、信越化学工業(株)製]・・・0.5部
(3)アクリルバインダ[ボンコート(登録商標)E−240N、DIC(株)製]・・・25.0部
(4)黄顔料[R.W YELLOW FF7G、DIC(株)製]・・・1.0部
(5)赤顔料[R.W RED FFGR、DIC(株)製]・・・0.04部
(6)白顔料[EP677 WHITE カイ、大日精化工業(株)製]・・・1.0部
(7)増粘剤[ニカゾール(登録商標)VT−253、日本カーバイド工業(株)製]・・・1.0部
(8)25%アンモニア水・・・1.0部
(9)水・・・70.1部
[第2樹脂溶液]
(1)増粘剤[カーボポール940、日本ルーブリゾール(株)製]・・・0.36部
(2)消泡剤[シンエツシリコーンKM−73、信越化学工業(株)製]・・・0.5部
(3)アクリルバインダ[ボンコート(登録商標)E−240N、DIC(株)製]・・・25.0部
(4)黒顔料[R.W BLACK RC(V)、DIC(株)製]・・・0.03部
(5)青顔料[R.W NAVY BLUE FFTR、DIC(株)製]・・・0.03部
(6)赤顔料[R.W RED FFGR、DIC(株)製]・・・0.01部
(7)白顔料[EP677 WHITE カイ、大日精化工業(株)製]・・・1.0部
(8)増粘剤[ニカゾール(登録商標)VT−253、日本カーバイド工業(株)製]・・・1.0部
(9)25%アンモニア水・・・1.0部
(10)水・・・71.07部
(実施例1)
準備した外観がライトグレー色のバインダ接着不織布10のバインダ付着面に対して、図1に示すプリンタパターン1を印刷するために、図1のグレーの大図形単位11に対応する開口を有するシリンダを用いて、前記第2樹脂溶液をプリントし、続いて、図1のイエローの大図形単位12に対応する開口を有するシリンダを用いて、前記第1樹脂溶液をプリントした後、温度160℃のドライヤーで乾燥し、図1に示すように、プリント樹脂による真円形の大図形単位(面積:67〜97cm)、及び真円同士が重なった非真円形の大図形単位(面積:39〜830cm)を、短手方向に不規則に有する装飾不織布を製造した。
なお、大図形単位11,11a,11b,12は点又は線状の小図形単位の集合体からなり、小図形単位は直径1mm(=0.008cm)、2mm(=0.031cm)、又は3mm(=0.071cm)の真円、或いは幅1mm(=0.075cm)の直線から構成されていた。図2に示すように、大図形単位11aは、直径1mmの点状の小図形単位13と、直径3mmの点状の小図形単位14の集合体とからなり、大図形単位11bは、線状の小図形単位15の集合体からなる。
また、中央部と左右端部が最大明度差を有する組合せの、中央部における大図形単位の明度は58.29で、左右端部における大図形単位の明度が60.62で、奥行きを感じ、空間を広く感じることができるものであった。
更に、バインダ接着不織布の明度、彩度はそれぞれL:59.95、C:4.16であり、グレーの大図形単位の中で、最も明度の低い大図形単位における明度、彩度はそれぞれL:58.29、C:1.98であり、イエローの大図形単位の中で、最も明度の高い大図形単位における明度、彩度はそれぞれL:60.62、C:14.07であり、この点からも奥行きを感じ、空間を広く感じることができるものであった。
(比較例1)
実施例1と同様にして、バインダ接着不織布、プリント用第1樹脂溶液、及びプリント用第2樹脂溶液を用意した。
次いで、外観がライトグレー色のバインダ接着不織布80のバインダ付着面に対して、図3に示すプリンタパターン8を印刷するために、図3のグレーの大図形単位81に対応する開口を有するシリンダを用いて、前記第2樹脂溶液をプリントし、続いて、図3のイエローの大図形単位82に対応する開口を有するシリンダを用いて、前記第1樹脂溶液をプリントした後、温度160℃のドライヤーで乾燥し、図3に示すように、プリント樹脂による真円形の大図形単位(面積:67〜97cm)、及び真円同士が重なった非真円形の大図形単位(面積:39〜830cm)を、短手方向に不規則に有する装飾不織布を製造した。
なお、大図形単位81,82は全面的にプリント樹脂を有する状態にあった。
また、中央部における大図形単位の明度は56.30で、左右端部における大図形単位の明度が61.79で、奥行きを感じ、空間を広く感じることができるものであった。
更に、バインダ接着不織布の明度、彩度はそれぞれL:59.95、C:4.16であり、グレーの大図形単位の明度、彩度はそれぞれL:56.30、C:0.90であり、イエローの大図形単位の明度、彩度はそれぞれL:61.79、C:34.78であり、この点からも奥行きを感じ、空間を広く感じることができるものであった。
(参考例1)
実施例1と同様にして、バインダ接着不織布、プリント用第1樹脂溶液、及びプリント用第2樹脂溶液を用意した。
次いで、外観がライトグレー色のバインダ接着不織布90のバインダ付着面に対して、図4に示すプリンタパターン9を印刷するために、図4のグレーの大図形単位91に対応する開口を有するシリンダを用いて、前記第2樹脂溶液をプリントし、続いて、図4のイエローの大図形単位92に対応する開口を有するシリンダを用いて、前記第1樹脂溶液をプリントした後、温度160℃のドライヤーで乾燥し、図4に示すように、プリント樹脂によるグレー色で、真円形の大図形単位(面積:67cm)と、イエロー色で、真円形の大図形単位(面積:97cm)とを、短手方向に規則的に有する装飾不織布を製造した。
なお、グレー色の大図形単位91は直径3mm(=0.071cm)の真円状小図形単位の集合体から、また、イエロー色の大図形単位92は直径2mm(=0.031cm)の真円状小図形単位の集合体から構成されていた。
また、中央部における大図形単位の明度は58.29で、左右端部における大図形単位の明度が60.62で、奥行きを感じ、空間を広く感じることができるものであった。
更に、バインダ接着不織布の明度、彩度はそれぞれL:59.95、C:4.16であり、グレー色の大図形単位の明度、彩度はそれぞれL:58.29、C:1.98であり、イエロー色の大図形単位の明度、彩度はそれぞれL:60.62、C:14.07であり、この点からも奥行きを感じ、空間を広く感じることができるものであった。
(成形性の評価)
ポリウレタン発泡体の両面に、ポリメリックMDIとジメチルエタノールアミンとを含む溶液を塗布し、溶液上に水を散布した後、ガラス繊維シートをそれぞれ積層した。一方のガラス繊維シート上には実施例1、比較例1又は参考例1の装飾不織布を積層し、他方のガラス繊維シート上には、エチレン−酢酸ビニル共重合体からなるホットメルトフィルム、ポリエステル不織布を順に積層した。
そして、この積層品の熱プレスを実施して、ポリメリックMDIと水とを反応させて形成したポリウレタン系樹脂の接着作用、及びホットメルトフィルムの融着作用により、これら全体を接着一体化するとともに、最大高さ6mmの凹凸を有する自動車天井形状に、それぞれ成形した。
この成形品を5名のパネラーにより、成形品の装飾不織布における皺及び大図形単位のずれについて評価し、その結果を表1に纏めた。なお、評価は次の基準で評価した。
(皺)
○:目立たない
×:目立つ
(ずれ)
○:大図形単位の位置がずれているようには見えない
×:大図形単位の位置がずれているように見える
本発明の装飾繊維シートは、例えば、天井、ドアーサイド、ピラーガーニッシュ、リヤパッケージなどの自動車用内装材の表面材として好適に使用することができる。
1・・・プリントパターン(実施例1);
10・・・バインダ接着不織布
11,11a,11b・・・大図形単位(グレー);
12・・・大図形単位(イエロー);
13,14・・・小図形単位(点状);
15・・・小図形単位(線状);
8・・・プリントパターン(比較例1);
80・・・バインダ接着不織布
81・・・大図形単位(グレー);
82・・・大図形単位(イエロー);
9・・・プリントパターン(参考例1);
90・・・バインダ接着不織布
91・・・大図形単位(グレー);
92・・・大図形単位(イエロー).

Claims (2)

  1. 繊維シート表面に、面積がcm以上のプリント樹脂による大図形単位を複数有する装飾繊維シートであり、
    前記大図形単位は面積が0.1cm未満の小図形単位の集合体からなり、
    前記大図形単位が短手方向において不規則に配置している装飾繊維シートからなる自動車内装材の表面材
  2. 請求項1に記載の装飾繊維シートからなる自動車内装材の表面材を表面材として備え、表面に凹凸を有する自動車用内装材。
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