JP2020002496A - 装飾繊維シート及び前記装飾繊維シートの製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】外観品位に優れる装飾繊維シート及びその製造方法を提供すること。【解決手段】本発明の装飾繊維シートは、繊維シートの主面上にプリント樹脂を有する装飾繊維シートであって、きらつきの個数が少ないことによって、外観品位に優れる装飾繊維シートである。また、捺染粘性指数(PVI)が0.14より大きいプリント樹脂液、または表面張力が80mN/m未満であるプリント樹脂液を用いて装飾繊維シートを製造することで、プリント樹脂が皮膜状に存在する部分が少なくなり、きらつきの個数が少なく外観品位に優れる、繊維シートの主面上にプリント樹脂を有する装飾繊維シートが実現できることを見出した。【選択図】図1

Description

本発明は、装飾繊維シート及び前記装飾繊維シートの製造方法に関する。
従来、天井材などの自動車内装材の表皮材として、例えば、特開2012−179985号公報(特許文献1)に開示されている自動車用装飾繊維シートのような、繊維シートの表面にプリント樹脂を備える装飾繊維シートが用いられている。
また、黒、茶、紺などの濃色の繊維シートを備える装飾繊維シートは、自動車内装材として使用した際に、落ち着いた印象を受け、高級感のある自動車内装材を実現できる。そのため、濃色の繊維シートを用いた装飾繊維シートが求められており、更に意匠性向上のため、該濃色の繊維シートの表面にプリント樹脂を備える装飾繊維シートの検討がなされている。
特開2012−179985号公報
しかし、本願出願人が繊維シートの表面にプリント樹脂を備える装飾繊維シートを製造したところ、前記装飾繊維シートを自動車内装材に用いた際に、落ち着いた印象を受けにくく高級感に劣り、外観品位が劣ることがあった。この現象は、濃色(特に黒色)の繊維シートを用いたときに顕著なものであった。
本願出願人は前記装飾繊維シートの外観品位が劣る原因について検討し、前記装飾繊維シートの表面を観察した。その結果、前記装飾繊維シートの繊維間にプリント樹脂が皮膜状に存在する部分があり、プリントを施した側から入射した光が、前記プリント樹脂が皮膜状に存在する部分に反射し、前記装飾繊維シートの表面がきらつくことがあった。そしてそのきらつきの個数が多い(具体的には40個以上)ときに、装飾繊維シートを自動車内装材に用いた際に、落ち着いた印象を受けにくく高級感に劣り、外観品位が劣る原因になることを見出した。
本発明はこのような状況下でなされたものであり、外観品位に優れる装飾繊維シートを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係る発明は「繊維シートの主面上にプリント樹脂を有する装飾繊維シートであって、以下の[きらつき測定方法]により測定したきらつきの個数が40個未満である、装飾繊維シート。[きらつき測定方法](1)装飾繊維シートの両主面のうち一方の主面を測定面とし、前記測定面が露出するように前記装飾繊維シートを水平に置く、(2)前記装飾繊維シートの前記測定面から重力方向と反対方向に100mm離れた地点より、前記装飾繊維シートの前記測定面上の直径20mmの円の範囲に向けて、7ルーメンの白色光を照射する、(3)前記装飾繊維シートにおける、項目(2)で白色光を照射した円の範囲を観察する位置を、前記円の範囲の中心から重力方向と反対方向側に200mm離れており、前記円の範囲の中心と前記観察位置を結ぶ直線と、前記装飾繊維シートの前記測定面とのなす鋭角が60度となるところに定める、(4)前記観察位置から前記円の範囲を観察し、前記円の範囲内において、白くきらつく部分をきらつきとし、前記きらつきの数を目視で測定する、そして、本測定を同様に3人が行い、各人が測定したきらつきの数の平均値を算出する、(5)前記装飾繊維シートのもう一方の主面上においても、項目(1)〜(4)の工程を同様に行うことできらつきの数の平均値を算出し、両平均値のうち多い方の数を前記装飾繊維シートのきらつきの個数とする、」である。
本発明の請求項2に係る発明は「捺染粘性指数(PVI)が0.14より大きいプリント樹脂液を、繊維シートの主面上に塗布する工程を含む、請求項1に記載の装飾繊維シートの製造方法。」である。
本発明の請求項3に係る発明は「表面張力が80mN/m未満であるプリント樹脂液を、繊維シートの主面上に塗布する工程を含む、請求項1に記載の装飾繊維シートの製造方法。」である。
本発明の請求項1に係る装飾繊維シートは、プリント樹脂が皮膜状に存在する部分が少ない装飾繊維シートであり、きらつきの個数が少ないことによって、外観品位に優れる装飾繊維シートである。
本願出願人らは、本発明の請求項2に係る装飾繊維シートの製造方法によって、プリント樹脂が皮膜状に存在する部分が少なくなり、きらつきの個数が少なく外観品位に優れる、繊維シートの主面上にプリント樹脂を有する装飾繊維シートが実現できることを見出した。
また、本願出願人らは、本発明の請求項3に係る装飾繊維シートの製造方法によって、プリント樹脂が皮膜状に存在する部分が少なくなり、きらつきの個数が少なく外観品位に優れる、繊維シートの主面上にプリント樹脂を有する装飾繊維シートが実現できることを見出した。
実施例、比較例の装飾繊維シートの一方の主面上における、プリント樹脂P及びPの配置態様を示す平面図である。
本発明では、例えば以下の構成など、各種構成を適宜選択できる。
本発明の装飾繊維シートは、繊維シートの主面上にプリント樹脂を有し、後述にて詳細に説明するきらつき測定方法によるきらつきの個数が40個未満であることを特徴とする。なお、本発明における「主面」とは、最も広い面積を有する面のことをいう。
本発明の装飾繊維シートを構成可能な繊維シートは、例えば不織布や織物、編物があげられるが、繊維シートが不織布で構成されていると、柔軟であり、ソフトな風合いと外観品位に優れる装飾繊維シートを提供でき好ましい。
前記繊維シートの構成繊維を構成する樹脂は、例えば、ポリオレフィン系樹脂(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン、炭化水素の一部をシアノ基またはフッ素或いは塩素といったハロゲンで置換した構造のポリオレフィン系樹脂など)、スチレン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリエーテル系樹脂(例えば、ポリエーテルエーテルケトン、ポリアセタール、変性ポリフェニレンエーテル、芳香族ポリエーテルケトンなど)、ポリエステル系樹脂(例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリアリレート、全芳香族ポリエステル樹脂など)、ポリイミド系樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリアミド系樹脂(例えば、芳香族ポリアミド樹脂、芳香族ポリエーテルアミド樹脂、ナイロン樹脂など)、ニトリル基を有する樹脂(例えば、ポリアクリロニトリルなど)、ウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリスルホン系樹脂(例えば、ポリスルホン、ポリエーテルスルホンなど)、フッ素系樹脂(例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデンなど)、セルロース系樹脂、ポリベンゾイミダゾール樹脂、アクリル系樹脂(例えば、アクリル酸エステルあるいはメタクリル酸エステルなどを共重合したポリアクリロニトリル系樹脂、アクリロニトリルと塩化ビニルまたは塩化ビニリデンを共重合したモダアクリル系樹脂など)など、公知の有機樹脂を用いて構成できる。
なお、これらの有機樹脂は、直鎖状ポリマーまたは分岐状ポリマーのいずれからなるも
のでも構わず、また有機樹脂がブロック共重合体やランダム共重合体でも構わず、また有
機樹脂の立体構造や結晶性の有無がいかなるものでも、特に限定されるものではない。更
には、多成分の有機樹脂を混ぜ合わせたものでも良い。
なお、装飾繊維シートに難燃性が求められる場合には、繊維シートの構成繊維に難燃性の有機樹脂を含んでいるのが好ましい。このような難燃性の有機樹脂として、例えば、モダアクリル樹脂、ビニリデン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂、ノボロイド樹脂、ポリクラール樹脂、リン化合物を共重合したポリエステル樹脂、ハロゲン含有モノマーを共重合したアクリル樹脂、アラミド樹脂、ハロゲン系やリン系又は金属化合物系の難燃剤を練り込んだ樹脂などが挙げられる。
繊維シートの構成繊維は、例えば、溶融紡糸法、乾式紡糸法、湿式紡糸法、直接紡糸法(メルトブロー法、スパンボンド法、静電紡糸法など)、複合繊維から一種類以上の樹脂成分を除去することで繊維径が細い繊維を抽出する方法、繊維を叩解して分割された繊維を得る方法など公知の方法により得ることができる。
前記構成繊維は、一種類の有機樹脂から構成されてなるものでも、複数種類の有機樹脂から構成されてなるものでも構わない。複数種類の有機樹脂から構成されてなる繊維として、一般的に複合繊維と称される、例えば、芯鞘型、海島型、サイドバイサイド型、オレンジ型、バイメタル型などの態様であることができる。また、前記構成繊維は、略円形の繊維や楕円形の繊維以外にも異形断面繊維を含んでいてもよい。なお、異形断面繊維として、中空形状、三角形形状などの多角形形状、Y字形状などのアルファベット文字型形状、不定形形状、多葉形状、アスタリスク形状などの記号型形状、あるいはこれらの形状が複数結合した形状などの繊維断面を有する繊維であってもよい。前記構成繊維に熱融着性繊維を含んでいる場合には、繊維同士を熱融着することによって繊維シートに強度と形態安定性を付与でき、更に、毛羽立ちや繊維の飛散を抑制して、外観品位に優れる装飾繊維シートとなり好ましい。このような熱融着性繊維は、全融着型の熱融着性繊維であっても良いし、上述した複合繊維のような一部融着型の熱融着性繊維であっても良い。熱融着性繊維の熱融着性を発揮する成分の種類は適宜選択するが、例えば、低融点ポリオレフィン系樹脂や低融点ポリエステル系樹脂などを使用できる。
繊維シートが捲縮性繊維を含んでいる場合には、伸縮性が増して金型への追従性に優れ、外観品位に優れる装飾繊維シートとなり好ましい。このような捲縮性繊維として、例えば、潜在捲縮性繊維の捲縮を発現した捲縮性繊維やクリンプを有する繊維などを使用できる。
繊維シートの構成繊維の繊度は特に限定するものではないが、毛玉が発生しにくく、外観品位に優れる装飾繊維シートであるように、1dtex以上であることができ、1.5dtex以上であることができ、2dtex以上であることができる。他方、均質な地合いであることで外観品位に優れる装飾繊維シートであるように、100dtex以下であることができ、50dtex以下であることができ、30dtex以下であることができ、10dtex以下であることができる。
また、繊維シートの構成繊維の平均繊維長も特に限定するものではないが、均質な地合いであることで外観品位に優れる装飾繊維シートであるように、20mm以上であることができ、25mm以上であることができ、30mm以上であることができる。他方、平均繊維長が110mmを超えると、繊維シートの調製時に繊維塊が形成される傾向があり地合が均質とならず、外観品位に優れる装飾繊維シートを提供できなくなる恐れがあることから、110mm以下であることができ、60mm以下であることができる。なお、「平均繊維長」は、JIS L1015(2010)、8.4.1c)直接法(C法)に則って測定した値をいう。
上述の繊維シートは、加熱処理によって接着繊維の一部あるいは全てを溶融させて、構成繊維同士を溶融接着により一体化させてもよい。その際の加熱処理の方法は適宜選択できるが、例えば、ロールにより加熱または加熱加圧する方法、オーブンドライヤー、遠赤外線ヒーター、乾熱乾燥機、熱風乾燥機などの加熱機へ供し加熱する方法、無圧下で赤外線を照射して含まれている有機樹脂を加熱する方法などを用いることができる。
繊維シートにおいて使用可能なバインダの種類は適宜選択するが、例えば、ポリオレフィン(変性ポリオレフィンなど)、エチレンビニルアルコール共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体などのエチレン−アクリレート共重合体、各種ゴムおよびその誘導体[スチレン−ブタジエンゴム(SBR)、フッ素ゴム、ウレタンゴム、エチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)など]、セルロース誘導体[カルボキシメチルセルロース(CMC)、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースなど]、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルブチラール(PVB)、ポリビニルピロリドン(PVP)、ポリウレタン、エポキシ樹脂、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、フッ化ビニリデン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(PVdF−HFP)、アクリル系樹脂などを使用できる。特に、バインダがアクリル系樹脂を含有していると、金型を用いたヒートプレス等の熱成型時に適度に軟化するため、金型への追従性に優れ、外観品位に優れる装飾繊維シートとなり好ましい。
繊維シートに含まれるバインダ量は適宜選択するが、バインダ量が多いほど主面が平滑であるなど、外観品位に優れる装飾繊維シートとなり好ましいことから、繊維シートに含まれるバインダ量は、2g/m以上であるのが好ましい。一方、バインダ量が過剰に多い場合には、繊維シートの柔軟性が劣ることで、装飾繊維シートを成型加工する際に金型への追従性に劣る恐れがあることから、バインダ量は、20g/m以下であるのが好ましく、10g/m以下であるのが好ましい。
また、バインダには上述した樹脂以外にも、例えば、難燃剤、香料、顔料(無機顔料および/または有機系顔料)、抗菌剤、抗黴材、光触媒粒子、乳化剤、分散剤、増粘剤、消泡剤などの添加剤を含有していてもよい。
繊維シートの、例えば厚さや目付などの諸構成は、特に限定されるべきものではなく適宜選択するが、例えば繊維シートの厚さは、0.5〜5mmであることができ、1〜3mmであることができ、1.1〜1.9mmであることができる。また、繊維シートの目付は、50〜500g/mであることができ、80〜300g/mであることができ、100〜250g/mであることができる。
なお、本発明において厚さとは、測定対象物の主面と垂直をなす方向へ20g/cmの圧縮荷重をかけた時の、測定対象物における該垂直方向の長さをいい、目付とは測定対象物の質量を主面における1mあたりに換算した質量をいう。
本発明の装飾繊維シートは、装飾繊維シートの主面上にプリント樹脂を有する。プリント樹脂にはバインダとして使用可能であるとして上述した樹脂を採用できる。また、プリント樹脂は樹脂以外にも、バインダに含有していてもよいとして上述した添加剤を含有していてもよい。
プリント樹脂の態様は適宜選択でき、該主面全面を覆うように存在している態様、あるいは、線状やドット状あるいは不定形状などの柄を形成するように該主面の一部を覆い存在している態様であることができる。なお、該主面全面を覆うようにプリント樹脂が存在している態様において、装飾繊維シートを成型加工する際に金型への追従性に優れ、外観品位に優れる装飾繊維シートとなり好ましいことから、プリント樹脂は通気性を有する態様で存在しているのが好ましい。
プリント樹脂は一種類であっても良いし、複数種類であってもよい。また、複数の樹脂が含有する上述の添加剤の種類は互いに異なるものであってもよい。さらに、プリント樹脂による層は一層だけであっても良いし、複数層あってもよい。
なお、プリント樹脂は装飾繊維シートにおける少なくとも一方の主面上に存在するのであれば、装飾繊維シートのもう一方の主面上、あるいは、装飾繊維シートの表面全面にプリント樹脂が存在していても良い。また、プリント樹脂は装飾繊維シートの表面のみに存在する態様以外にも、上述の態様に加えプリント樹脂を構成する樹脂などの成分が装飾繊維シートの内部に侵入している態様であってもよい。
プリント樹脂の質量は適宜選択するが、その質量が多過ぎると成型加工の際に装飾繊維シートの成型加工性が悪くなる恐れがあることから、プリント樹脂の質量は50g/m以下であるのが好ましく、30g/m以下であるのが好ましい。下限値は適宜選択できるが、2g/m以上であることができ、10g/m以上であることができる。
本発明の装飾繊維シートは、以下の[きらつき測定方法]により測定した、きらつきの個数が40個未満である。
[きらつき測定方法]
(1)装飾繊維シートの両主面のうち一方の主面を測定面とし、前記測定面が露出するように前記装飾繊維シートを水平に置いた、
(2)前記装飾繊維シートの前記測定面から重力方向と反対方向に100mm離れた地点より、前記装飾繊維シートの前記測定面上の直径20mmの円の範囲に向けて、7ルーメンの白色光を照射した、
(3)前記装飾繊維シートにおける、項目(2)で白色光を照射した円の範囲を観察する位置を、前記円の範囲の中心から重力方向と反対方向側に200mm離れており、前記円の範囲の中心と前記位置を結ぶ直線と、前記装飾繊維シートの前記測定面とのなす鋭角が60度となるところに定めた、
(4)前記観察位置から前記円の範囲を観察し、前記円の範囲内において、白くきらつく部分をきらつきとし、前記きらつきの数を目視で測定した、そして、本測定を同様に3人が行い、各人が測定したきらつきの数の平均値を算出した、
(5)前記装飾繊維シートのもう一方の主面上においても、項目(1)〜(4)の工程を同様に行うことできらつきの数の平均値を算出し、両平均値のうち多い方の数を前記装飾繊維シートのきらつきの個数とした、
上述のきらつき測定方法によるきらつきの個数が少ないほど、外観品位に優れる装飾繊維シートになることから、きらつきの個数は30個以下が好ましく、25個以下がより好ましく、10個以下がさらに好ましく、0個が理想である。このような装飾繊維シートは後述する製造方法により製造できる。
装飾繊維シートの厚さは適宜選択するが、2.5mm以下であることができ、2mm以下であることができ、1.5mm以下であることができる。一方、厚さの下限値は適宜調整するが、0.5mm以上であるのが現実的である。また、装飾繊維シートの目付は適宜選択するが、350g/m以下であることができ、300g/m以下であることができる。一方、目付の下限値は適宜調整するが、100g/m以上であるのが現実的である。
本発明の装飾繊維シートは、濃色の装飾繊維シートであると落ち着いた印象を受け、高級感のある内装材を実現できることから、装飾繊維シートの明度が27以下であることが好ましく、26以下であることがより好ましく、25以下であることが更に好ましい。なお、本発明における「明度」はCIE1976L*a*b*表色系で表される明度であり、具体的には、積分球分光光度計(エックスライト(株)製、Color i5)を用い、積分球における反射測定径25mmの測定範囲で測定して算出することができる。特に装飾繊維シートの基材にあたる繊維シートが濃色であるとより落ち着いた印象を受け、高級感のある内装材を実現できることから、繊維シートの明度が30以下であることが好ましく、29以下であることがより好ましく、28以下であることが更に好ましい。また、濃色の装飾繊維シートの製造方法としては、例えば黒色などの濃色の原着繊維を用いて繊維シートを製造する方法や、染色された繊維を用いて繊維シートを製造する方法、繊維シートを染料又は顔料で染める方法を採用することが出来る。
次に、本発明の装飾繊維シートの製造方法について、例示し説明する。
まず、上述した繊維を用いて、織物、編物、不織布などの繊維シートを調製する。繊維シートの製造方法については特に限定するものではないが、繊維シートが織物や編物である場合、上述の繊維を織るあるいは編むことで製造出来る。繊維シートが不織布である場合、例えば、上述の繊維をカード装置やエアレイ装置などに供することで繊維を絡み合わせる乾式法、繊維を溶媒に分散させシート状に抄き繊維を絡み合わせる湿式法、直接紡糸法などによって製造出来るが、装飾繊維シートを成型加工した際の成型加工性に優れるように、ある程度の嵩がある繊維シートである方が好ましいため、カード装置やエアレイ装置などに供することで繊維を絡み合わせる乾式法を採用するのが好ましい。
上述のように形成した繊維シートは取り扱いやすいように、水流又はニードルにより絡合するのが好ましい。特に、厚さを損なわず、結果として装飾繊維シートを成型加工した際の成型加工性を損なわないように、ニードルによって絡合するのが好ましい。好適であるニードル絡合条件は特に限定するものではないが、針密度300〜1000本/cmで絡合するのが好ましく、300〜600本/cmで絡合するのがより好ましい。
なお、必要に応じて、繊維シートを形成した後熱圧着してもよい。なお、この「熱圧着」とは、繊維が溶融又は可塑化変形して接着した状態であることを意味するのではなく、熱と圧力によって繊維間空隙が小さくなり、繊維同士が高密度に密着した状態であることを意味する。特に、繊維シートの乾熱収縮率が4%以上のポリエステル延伸短繊維を含んでいる場合には、熱圧着した際に、微視的に、若干収縮し、表面が平滑となり、摩擦で繊維が引っかかりにくくなることから耐摩耗性に優れ、またプリントを施す際に鮮明なプリントが形成できることから、繊維シートを熱圧着するのが好ましい。このような乾熱収縮率が4%以上のポリエステル延伸繊維は、例えば、繊維を製造する時の熱セット時における温度を適宜調整することによって、乾熱収縮率を4%以上とすることが出来る。具体的には、繊維を延伸した後、ポリエステルのガラス転移温度以上、つまり、温度70℃以上で熱セットすることにより乾熱収縮率を4%以上にすることが出来る。
また、必要に応じてバインダ樹脂液を、泡立て含浸、コーティング、又はスプレー等の方法によって付与した後、乾燥させることにより、繊維シートの構成繊維をバインダによって接着させても良い。
最後に、繊維シートの一方の主面上にプリント樹脂液を塗布して、一方の主面上にプリント樹脂を有する装飾繊維シートを製造する。プリント樹脂液の塗布方法は、特に限定するものではないが、例えば筒状シルクスクリーンのように、全面に貫通孔の開いたシリンダを用意し、このシリンダの貫通孔を通して、プリント樹脂液を繊維シートの一方の主面上に塗布し、塗布したプリント樹脂液から分散媒/溶媒を除去する方法を採用できる。分散媒/溶媒の除去方法としては適宜調製するが、例えば、装飾繊維シートをドライヤーで加熱し表皮材を乾燥させることで分散媒/溶媒を除去することができる。
使用するプリント樹脂液の捺染粘性指数(PVI)が0.14より大きいと、攪拌されている際のプリント樹脂液の粘度と比較して攪拌されていない際のプリント樹脂液の粘度が比較的低い液であることを意味する。そのためプリント樹脂を繊維シートに塗布し、付着した際に粘度が比較的低くなることからプリント樹脂が繊維間で膜を張りにくくなり、プリント樹脂が皮膜状に存在する部分が少ない装飾繊維シートとなることで、きらつきの個数が少なく外観品位に優れる装飾繊維シートが実現できる。本効果が効果的に発揮されるよう、プリント樹脂液の捺染粘性指数(PVI)は、0.16以上がより好ましく、0.17以上が更に好ましく、0.2以上が更に好ましい。プリント樹脂液の捺染粘性指数(PVI)の上限については、高すぎるとプリント樹脂液が繊維シート全体に浸透してしまうことから、0.5以下が現実的である。
なお、本発明における「捺染粘性指数(PVI)」とは、測定対象となる液を回転数6、12、30、60(min−1)の条件で攪拌しているときの粘度を、JIS K 7117−1(プラスチック−液状、乳濁状又は分散状の樹脂−ブルックフィールド形回転粘度計による見掛け粘度の測定方法)に準じて測定し、両対数グラフの横軸に回転数X(min−1)、縦軸に粘度η(mPa・s)をとって当てはめ、近似点を直線で結び、X(min−1)と10X(min−1)の粘度を読み取り、次の式で算出することにより導出した値である。
捺染粘性指数(PVI)=η(10X)/η(X)
また、使用するプリント樹脂液の、表面張力が80mN/m未満であると、プリント樹脂が繊維間で膜を張りにくくなり、プリント樹脂が皮膜状に存在する部分が少ない装飾繊維シートとなることで、きらつきの個数が少なく外観品位に優れる装飾繊維シートが実現できる。本効果が効果的に発揮されるよう、プリント樹脂液の表面張力は、78mN/m以下がより好ましく、75mN/m以下が更に好ましく、60mN/m以下が更に好ましい。プリント樹脂液の表面張力の下限については、55mN/m以上が現実的である。
なお、本発明における「表面張力」は、Wilhelmy法を利用した自動表面張力計(商品名「ESB−V」、協和科学株式会社製)及びプラチナ製プレートを使用し、25℃におけるプリント樹脂液の静的表面張力(mN/m)を測定した値をいう。
また、プリント樹脂液の粘度は、粘度が高すぎるとプリント樹脂が皮膜状に存在しやすくなりきらつきの個数が多くなる恐れがある。一方、粘度が低過ぎるとプリント樹脂液が装飾繊維シート全体に浸透し、外観品位に優れる装飾繊維シートを提供し難くなる恐れがあることから、回転数20min−1におけるプリント樹脂液の粘度は、5000〜20000mPa・sが好ましく、6000〜17500mPa・sがより好ましく、7000〜15000mPa・sが更に好ましい。
本発明の装飾繊維シートは、更に別の多孔体、フィルム、発泡体などの構成部材を備えていてもよい。これらの構成部材は装飾繊維シートにおける、プリント樹脂が存在する主面とは異なる主面側に積層して備えていてもよい。
更に、本発明の装飾繊維シートをリライアントプレス処理などの、表面を平滑とするために加圧処理する工程へ供してもよい。
また、用途や使用態様に合わせて形状を打ち抜くなどして加工するなどの、各種二次工
程へ供してもよい。
以下、実施例によって本発明を具体的に説明するが、これらは本発明の範囲を限定するものではない。
(繊維シートの調製方法)
ポリエチレンテレフタレート原着繊維(繊度:2.2dtex、繊維長:38mm、色:黒)をカード機へ供して開繊し繊維ウエブを調製した後、クロスレイヤーにより繊維ウエブの進行方向に対して交差させて、交差ウエブを形成した。形成した交差ウエブの片面からニードルパンチを実施した後、温度150℃に設定されたロールと接触するように、加熱ロールと非加熱ロールとからなる一対のロール間(スリット:0.5mm)へニードルパンチ処理を施した交差ウエブを通過させて、加熱加圧絡合繊維ウエブ(目付:180g/m)を形成した。
次いで、加熱加圧絡合繊維ウエブのニードリングを施した面とは反対の面から、アクリル系樹脂バインダエマルジョン(固形分質量:50質量%、Tg:−40℃、アクリル系樹脂バインダの架橋温度:160℃)を泡立てた状態で塗布した。そして、ギャップ間隔を調整したロール間へ供した後、温度160℃のキャンドライヤーで乾燥することで、バインダ接着不織布(目付:185g/m、厚さ:1.6mm、アクリル系樹脂バインダの固形分質量:5g/m、明度:28、色:黒)を調製した。
(プリント樹脂液Aの調製)
次の配合のプリント樹脂液Aを調製した。
アクリル系増粘剤・・・1.0重量部
カルボキシビニルポリマー系増粘剤・・・28.0重量部
アクリル樹脂系自己架橋バインダ・・・20.0重量部
消泡剤・・・0.4重量部
シリコーン・・・2.0重量部
黒色顔料・・・0.3重量部
緑色顔料・・・1.2重量部
白色顔料・・・0.7重量部
25%アンモニア水・・・1重量部
水・・・45.4重量部
なお、上記プリント樹脂液Aの捺染粘性指数(PVI)は0.17、表面張力は78mN/m、回転数20(min−1)における粘度は10000mPa・sであった。
(プリント樹脂液Bの調製)
次の配合のプリント樹脂液Bを調製した。
カルボキシビニルポリマー系増粘剤・・・27.0重量部
アクリル樹脂系自己架橋バインダ・・・32.0重量部
消泡剤・・・0.4重量部
シリコーン・・・2.4重量部
黒色顔料・・・1.4重量部
25%アンモニア水・・・1重量部
水・・・35.8重量部
なお、上記プリント樹脂液Bの捺染粘性指数(PVI)は0.17、表面張力は78mN/m、回転数20(min−1)における粘度は10000mPa・sであった。
(プリント樹脂液Cの調製)
次の配合のプリント樹脂液Cを調製した。
セルロース系増粘剤・・・45.0重量部
アクリル樹脂系自己架橋バインダ・・・32.0重量部
消泡剤・・・0.4重量部
シリコーン・・・2.0重量部
黒色顔料・・・0.8重量部
25%アンモニア水・・・1重量部
水・・・18.8重量部
なお、上記プリント樹脂液Cの捺染粘性指数(PVI)は0.26、表面張力は55mN/m、回転数20(min−1)における粘度は9700mPa・sであった。
(プリント樹脂液Dの調製)
次の配合のプリント樹脂液Dを調製した。
アクリル系増粘剤・・・6.3重量部
アクリル樹脂系自己架橋バインダ・・・25.0重量部
消泡剤・・・0.4重量部
シリコーン・・・2.0重量部
黒色顔料・・・0.8重量部
浸透剤・・・0.2重量部
25%アンモニア水・・・1重量部
水・・・64.3重量部
なお、上記プリント樹脂液Dの捺染粘性指数(PVI)は0.16、表面張力は70mN/m、回転数20(min−1)における粘度は9330mPa・sであった。
(プリント樹脂液Eの調製)
次の配合のプリント樹脂液Eを調製した。
アクリル系増粘剤・・・6.3重量部
アクリル樹脂系自己架橋バインダ・・・25.0重量部
消泡剤・・・0.4重量部
シリコーン・・・2.0重量部
黒色顔料・・・0.8重量部
25%アンモニア水・・・1重量部
水・・・64.5重量部
なお、上記プリント樹脂液Eの捺染粘性指数(PVI)は0.14、表面張力は80mN/m、回転数20(min−1)における粘度は11000mPa・sであった。
(プリント樹脂液Fの調製)
次の配合のプリント樹脂液Fを調製した。
アクリル系増粘剤・・・6.3重量部
アクリル樹脂系自己架橋バインダ・・・25.0重量部
消泡剤・・・0.4重量部
シリコーン・・・2重量部
黒色顔料・・・1重量部
25%アンモニア水・・・1重量部
炭酸カルシウム・・・0.2重量部
水・・・64.1重量部
なお、上記プリント樹脂液Fの捺染粘性指数(PVI)は0.11、表面張力は80mN/m、回転数20(min−1)における粘度は12000mPa・sであった。
(プリント樹脂液Gの調製)
次の配合のプリント樹脂液Gを調製した。
アクリル系増粘剤・・・6.3重量部
アクリル樹脂系自己架橋バインダ・・・25.0重量部
消泡剤・・・0.4重量部
シリコーン・・・2.0重量部
黒色顔料・・・1.0重量部
25%アンモニア水・・・1.0重量部
酸化チタン・・・0.3重量部
水・・・64.0重量部
なお、上記プリント樹脂液Gの捺染粘性指数(PVI)は0.12、表面張力は80mN/m、回転数20(min−1)における粘度は11000mPa・sであった。
(実施例1)
次いで、バインダ接着不織布のバインダエマルジョンを施した面に対して、プリント樹脂液Aを、シリンダを用いて右斜め下方向へ角度60度で向かって直線状に延びるようにプリントした。そして、プリント樹脂液Aをプリントした面にプリント樹脂液Bを、シリンダを用いて「く」の字状にプリントした。その後、温度190℃のドライヤーで乾燥し、図1に示すように、右斜め下方向へ角度60℃で傾斜する斜線のプリント樹脂Pと「く」の字状のプリント樹脂Pを有する装飾繊維シート(目付:200g/m、厚さ:1.5mm、プリント樹脂Pの固形分質量:10g/m、プリント樹脂Pの固形分質量:5g/m、明度:25)を製造した。
(実施例2)
プリント樹脂液Bの代わりにプリント樹脂液Cを用いたことを除いては、実施例1と同様にして装飾繊維シート(目付:200g/m、厚さ:1.5mm、プリント樹脂Pの固形分質量:10g/m、プリント樹脂Pの固形分質量:5g/m、明度:25)を製造した。
(実施例3)
プリント樹脂液Bの代わりにプリント樹脂液Dを用いたことを除いては、実施例1と同様にして装飾繊維シート(目付:200g/m、厚さ:1.5mm、プリント樹脂Pの固形分質量:10g/m、プリント樹脂Pの固形分質量:5g/m、明度:25)を製造した。
(比較例1)
プリント樹脂液Bの代わりにプリント樹脂液Eを用いたことを除いては、実施例1と同様にして装飾繊維シート(目付:200g/m、厚さ:1.5mm、プリント樹脂Pの固形分質量:10g/m、プリント樹脂Pの固形分質量:5g/m、明度:25)を製造した。
(比較例2)
プリント樹脂液Bの代わりにプリント樹脂液Fを用いたことを除いては、実施例1と同様にして装飾繊維シート(目付:200g/m、厚さ:1.5mm、プリント樹脂Pの固形分質量:10g/m、プリント樹脂Pの固形分質量:5g/m、明度:25)を製造した。
(比較例3)
プリント樹脂液Bの代わりにプリント樹脂液Gを用いたことを除いては、実施例1と同様にして装飾繊維シート(目付:200g/m、厚さ:1.5mm、プリント樹脂Pの固形分質量:10g/m、プリント樹脂Pの固形分質量:5g/m、明度:25)を製造した。
また、先述の[きらつき測定方法]へ供することで、実施例及び比較例の装飾繊維シートのきらつきの個数を測定した。
さらに、以下の官能検査へ供することで、実施例及び比較例の装飾繊維シートの外観品位を評価した。
[官能検査]
実施例及び比較例の装飾繊維シートのプリント樹脂を備える主面を目視した際の、落ち着いた印象を与えるものであるか否か、及び、高級感といった外観品位について、10人のパネラーが3段階評価(1:悪い〜3:良い)で評価し、評価の算術平均値を四捨五入した。
装飾繊維シートのきらつきの個数の測定結果と官能検査の評価結果を、以下の表1に示した。
Figure 2020002496
実施例と比較例のきらつき測定方法の結果から、きらつきの個数が少ない装飾繊維シートが実現できることがわかった。また、捺染粘性指数が0.14より大きく、または表面張力が80mN/m未満のプリント樹脂液を使用することにより、きらつきが少ない装飾繊維シートが実現できることがわかった。さらに、官能検査の結果から、本発明の装飾繊維シートは、きらつき測定方法によるきらつきの個数が40個未満であるため、外観品位に優れる装飾繊維シートが実現できることがわかった。
本発明の装飾繊維シートは、各種内装材の表面材、特に、天井、ドアーサイド、ピラーガーニッシュ、リヤパッケージなどの車両用内装材の表面材として使用できる。
右斜め下方向へ傾斜する斜線のプリント樹脂
「く」の字状のプリント樹脂

Claims (3)

  1. 繊維シートの主面上にプリント樹脂を有する装飾繊維シートであって、以下の[きらつき測定方法]により測定したきらつきの個数が40個未満である、装飾繊維シート。
    [きらつき測定方法]
    (1)装飾繊維シートの両主面のうち一方の主面を測定面とし、前記測定面が露出するように前記装飾繊維シートを水平に置く、
    (2)前記装飾繊維シートの前記測定面から重力方向と反対方向に100mm離れた地点より、前記装飾繊維シートの前記測定面上の直径20mmの円の範囲に向けて、7ルーメンの白色光を照射する、
    (3)前記装飾繊維シートにおける、項目(2)で白色光を照射した円の範囲を観察する位置を、前記円の範囲の中心から重力方向と反対方向側に200mm離れており、前記円の範囲の中心と前記観察位置を結ぶ直線と、前記装飾繊維シートの前記測定面とのなす鋭角が60度となるところに定める、
    (4)前記観察位置から前記円の範囲を観察し、前記円の範囲内において、白くきらつく部分をきらつきとし、前記きらつきの数を目視で測定する、そして、本測定を同様に3人が行い、各人が測定したきらつきの数の平均値を算出する、
    (5)前記装飾繊維シートのもう一方の主面上においても、項目(1)〜(4)の工程を同様に行うことできらつきの数の平均値を算出し、両平均値のうち多い方の数を前記装飾繊維シートのきらつきの個数とする、
  2. 捺染粘性指数(PVI)が0.14より大きいプリント樹脂液を、繊維シートの主面上に塗布する工程を含む、請求項1に記載の装飾繊維シートの製造方法。
  3. 表面張力が80mN/m未満であるプリント樹脂液を、繊維シートの主面上に塗布する工程を含む、請求項1に記載の装飾繊維シートの製造方法。
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