JP6745246B2 - ポリフェノール含有飲料 - Google Patents

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Description

本発明は、ポリフェノール含有飲料に関する。
フラボノール、フラバノン、フラバノール、フェノール酸等のポリフェノールは、優れた生理作用を有することが知られている。その生理作用を効果的に発現させるためには、多量のポリフェノールを継続して摂取することが有効であり、多量のポリフェノールを簡便に摂取できる形態として飲料がある。しかしながら、これらポリフェノールを含有する飲料は、渋味が強いため、継続して摂取するうえで障害となりやすい。ここで、渋味とは、味覚受容体で知覚される苦味とは異なり、味蕾や味細胞以外の、口腔内全体の粘膜の収縮によって知覚される口中がしびれるような感覚であり、「味覚」には含まれない感覚である。そして、渋味は、渋味物質を連続的に経口摂取すると、口腔内において渋味の感覚が蓄積し強くなっていく。一方、苦味は、苦味物質を連続的に経口摂取しても、このような蓄積は起こらない。このように、渋味と苦味が全く異なる感覚であることは当業者にとっては通常知られていることである。
従来、ポリフェノールの不快味を抑制する技術について種々検討されている。例えば、イソクエルシトリン及びその糖付加物を0.01質量%以上含有する健康食品に、飲食可能な酸類、脂肪酸、糖類、糖アルコール、アルコール類、抗酸化剤、高甘味度甘味料、タンパク質、ペプチド類、アミノ酸類、ビタミン類、ミネラル類、増粘安定剤及び界面活性剤の1種又は2種以上を含有させることにより、イソクエルシトリン及びその糖付加物を高濃度化したときに特に生じる、苦味、エグ味を低減できることが報告されている(特許文献1)。また、高甘味度甘味料であるアドバンテームが、ポリフェノール含有飲食品本来の風味やおいしさを損ねることなく、ポリフェノールの苦味及び/又は渋味をマスキングできるとの報告もある(特許文献2)。
特開2015−208241号公報 特開2016−77292号公報
本発明の課題は、ポリフェノールの渋味及びその蓄積が抑制され、ドリンカビリティに優れる飲料を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解決すべく検討した結果、特定のポリフェノールを特定量含有する飲料に対し、甘味を知覚できない僅かな量のはちみつを含有させたうえで、両者の量比を特定範囲に制御することにより、ポリフェノールの渋味やその蓄積が抑制され、ドリンカビリティに優れる飲料が得られることを見出した。
すなわち、本発明は、次の成分(A)及び(B);
(A)フラボン、フラボノール、デヒドロフラボノール、フラバノン及びそれらの糖付加物、並びにフェノール酸から選択される1種又は2種以上のポリフェノール 0.001〜0.5質量%、及び
(B)はちみつ 0.5質量%以下
を含有し、
成分(A)と成分(B)との質量比[(B)/(A)]が0.02超10未満である、飲料を提供するものである。
本発明によれば、はちみつの甘味をほとんど知覚することなく、ポリフェノールの渋味やその蓄積が抑制され、ドリンカビリティに優れる飲料を提供することができる。
本発明の飲料は、成分(A)としてフラボン、フラボノール、デヒドロフラボノール、フラバノン及びそれらの糖付加物、並びにフェノール酸から選択される1種又は2種以上のポリフェノールを含有する。
フラボンとしては、例えば、アピゲニン、ルテオリン、バイカレイン、スクテラレイン、トリセチン、ジオスメチン、クリソエリオール等を挙げることができる。
フラボノールとしては、例えば、ミリセチン、ケルセチン、ケンフェロール等が挙げられる。
デヒドロフラボノールとしては、例えば、アロマデンドリン、タキシフォリン、フスチン等を挙げることができる。
フラバノンとしては、例えば、ヘスペレチン、ナリゲニン、エリオジクチオールが挙げられる。
フェノール酸としては、例えば、ロスマリン酸、クロロゲン酸類、クマリン酸、没食子酸、バニリン酸、プロトカテキュ酸を挙げることができる。ここで、本明細書において「クロロゲン酸類」とは、3−カフェオイルキナ酸、4−カフェオイルキナ酸及び5−カフェオイルキナ酸のモノカフェオイルキナ酸と、3−フェルラキナ酸、4−フェルラキナ酸及び5−フェルラキナ酸のモノフェルラキナ酸と、3,4−ジカフェオイルキナ酸、3,5−ジカフェオイルキナ酸及び4,5−ジカフェオイルキナ酸のジカフェオイルキナ酸を併せての総称である。クロロゲン酸類の含有量は上記9種の合計量に基づいて定義される。本発明においては、上記9種のクロロゲン酸類のうち少なくとも1種を含有すればよいが、9種すべてを含有することが好ましい。
本明細書において「糖付加物」とは、アグリコンである、フラボン、フラボノール、デヒドロフラボノール又はフラバノンに糖がグルコシド結合したものをいう。グルコシド結合は、O−グリコシドでも、C−グリコシドであってもよく、特に限定されない。グルコシド結合する糖は、アグリコンの種類により一様ではないが、例えば、グルコース、ガラクトース、ラムノース、キシロース、アラビノース、アピオース等の単糖、ルチノース、ネオヘスペリドース、ソフォロース、サンブビオース、ラミナリビオース等の二糖、ゲンチオトリオース、グルコシルルチノース、グルコシルネオヘスペリドース等の三糖、又はこれらの混合物が挙げられる。また、糖付加物には、アグリコンに糖が前記のとおり付加したものと、該糖付加物に更に糖が付加したものがあり、これらの混合物であってもよい。糖を付加する反応は公知の方法を採用することが可能であり、例えば、フラボノール糖付加物を糖化合物の存在下、糖転移酵素を作用させてグルコシル化する方法が挙げられる。具体的な操作方法として、例えば、国際公開第2006/070883号を参照することができる。
フラボン糖付加物としては、例えば、アピイン、オリエンチン、イソオリエンチン、バイカリン、スクテラリン等を挙げることができる。
フラボノール糖付加物としては、例えば、ケンフェロール、ケルセチン又はミリセチン等のアグリコンに糖が付加したものが挙げられ、その具体例としては、イソクエルシトリン、ルチン、クエルシトリン等の他、更にこれらに糖が付加したもの、例えば、イソクエルシトリン糖付加物、ルチン糖付加物等を挙げることができる。イソクエルシトリン糖付加物は、例えば、イソクエルシトリンのグルコース残基に、1以上のグルコースがα−1,4結合した化合物であり、グルコースの結合数は、1〜15が好ましく、1〜10がより好ましく、1〜7が更に好ましい。
デヒドロフラボノール糖付加物としては、例えば、タキシフォリンに糖が付加したものが挙げられ、その具体例としては、タキシフォリン−3−o−グルコシド等を挙げることができる。
フラバノン糖付加物としては、例えば、ヘスペレチン、ナリゲニン、エリオジクチオール等のアグリコンに糖が付加したものが挙げられ、その具体例としては、ヘスぺリジン、ナリンギン、エリオシトリン等の他、更にこれらに糖が付加したもの、例えば、ヘスペリジン糖付加物等物等を挙げることができる。ヘスペリジン糖付加物は、例えば、ヘスペリジンのルチノース残基に、1以上のグルコースがα−1,4結合した化合物であり、グルコースの結合数は1〜10が好ましく、1〜5がより好ましく、1が更に好ましい。
中でも、成分(A)としては、本発明の効果を享受しやすい点で、フラボノール糖付加物、フラバノン糖付加物及びフェノール酸から選択される1種又は2種以上が好ましく、イソクエルシトリン、イソクエルシトリン糖付加物、ヘスぺリジン、ヘスぺリジン糖付加物、及びクロロゲン酸類から選択される1種又は2種以上が更に好ましい。
ポリフェノールは、市販の試薬でも、ポリフェノールを含有する植物抽出物に由来するものでもよい。
例えば、ポリフェノールがクロロゲン酸類である場合、クロロゲン酸類を含有する植物抽出物としては、例えば、ヒマワリ種子、コーヒー豆、シモン葉、マツ科植物の球果、マツ科植物の種子殻、サトウキビ、南天の葉、ゴボウ、ナスの皮、ウメの果実、フキタンポポ、ブドウ科植物等より得られる抽出物から選ばれる1種又は2種以上を挙げることができる。中でも、クロロゲン酸類含量等の観点から、コーヒー豆の抽出物が好ましく、生コーヒー豆及び浅焙煎コーヒー豆から選ばれる1種又は2種のコーヒー豆の抽出物がより好ましく、生コーヒー豆の抽出物が更に好ましい。浅焙煎コーヒー豆のL値は、クロロゲン酸類含量等の観点から、好ましくは27以上62未満、より好ましくは27〜60、更に好ましくは29〜55である。ここで、本明細書において「L値」とは、黒をL値0とし、また白をL値100として、焙煎コーヒー豆の明度を色差計で測定したものである。なお、コーヒー豆の種類及び産地は任意であり、抽出方法及び抽出条件は特に限定されず、公知の方法を採用することができる。また、市販のクロロゲン酸類製剤を使用してもよく、例えば、長谷川香料(株)の「フレーバーホルダーFH1041」、オリザ油化(株)の「生コーヒー豆エキスP」、東洋発酵(株)の「OXCH100」等が挙げられる。なお、植物抽出物は常法により製造したものを、そのまま使用しても、濃縮又は水希釈して使用してもよく、更に精製してポリフェノール純度を高めたものを使用しても構わない。
本発明の飲料中の成分(A)の含有量は0.001〜0.5質量%であるが、ポリフェノール強化の観点から、0.002質量%以上が好ましく、0.003質量%以上がより好ましく、0.004質量%以上が更に好ましく、0.005質量%以上が殊更に好ましく、また渋味及びその蓄積の抑制、ドリンカビリティ向上の観点から、0.4質量%以下が好ましく、0.3質量%以下がより好ましく、0.2質量%以下が更に好ましい。成分(A)の含有量の範囲としては、本発明の飲料中に、好ましくは0.002〜0.4質量%であり、より好ましくは0.003〜0.3質量%であり、更に好ましくは0.004〜0.2質量%であり、殊更に好ましくは0.005〜0.2質量%である。なお、成分(A)がフラボン、フラボノール、デヒドロフラボノール、フラバノン及びそれらの糖付加物である場合、その含有量はアグリコンに換算した値とする。
本発明の飲料は、成分(B)としてはちみつを含有する。ここで、本明細書において「はちみつ」とは、みつばちが植物の花みつを採集し、巣房に貯え熟成した天然の甘味物質を意味し、好ましくは下記の性状を有し組成基準(公正取引委員会から景品表示法第12条に基づいて認定された「はちみつ類の表示に関する公正取引規約」の平成14年10月公正取引規格改正荷)に適合するものである。また、本発明においては第十五改訂日本薬局方で規定される「はちみつ」も包含される。はちみつには、花の種類によって、レンゲ、クローバー、アカシア、レモン、オレンジ、みかん、ラズベリー、さくらんぼ、ローズマリー、ヒマワリ、とち、菩提樹、りんご、ナタネ、ラベンダー、たんぽぽ、石楠花、そば、はぜ、もみの木等に分類することができるが、その種類は特に限定されない。なお、はちみつは、1種又は2種以上を使用することもできる。
(性状)
はちみつは、淡黄色ないし暗褐色のシロップ状の液体で、特有の香味があり、結晶を生ずることがあるものである。
(組成基準)
・屈折率法(AOAC969.38B)による水分が20%以下(但し、日本国で採蜜されたはちみつにあっては水分が23%以下)である。
・HPLC(Apidologie-Special Issue28,1997,Chapter1.7.2)による果糖及びぶどう糖の合計含有量が60g/100g以上である。
・HPLC(Apidologie-Special Issue28,1997,Chapter1.7.2)によるしょ糖の含有量が5g/100g以下である。
・電気伝導度(Apidologie-Special Issue28,1997,Chapter1.2)が0.8mS/cm以下である。
・H.M.F.ヒドロキシメチルフルフラール含量(AOAC969.38B)が5.9mg/100g以下である。
・遊離酸度(J. Assoc. Public Analysis (1992) 28 (4) 171-175)が100gにつき1Nアルカリ5mL以下である。
・日本薬局方の試験法(ヨード法)によるでん粉デキストリンが陰性反応である。
また、はちみつとして、精製はちみつ、巣はちみつ、巣はちみつ入りはちみつも使用することができる。ここで、本明細書において「精製はちみつ」とは、はちみつから臭い、色等を取り除いたものであって、前述のはちみつ組成基準に適合するものをいう。具体的には、Brixを40〜50程度に調整したはちみつを、UF膜ろ過処理、色素吸着処理、脱イオン処理を行い、水分20%以下まで濃縮するといった方法で精製したものをいう。また、「巣はちみつ」とは、新しく作られて幼虫のいない巣房にみつばちによって貯えられたはちみつであって、巣全体又は一部を封入したままで販売されるものをいい、「巣はちみつ入りはちみつ」とは、はちみつに巣はちみつを加えたものをいう。
中でも、成分(B)としては、渋味及びその蓄積の抑制、ドリンカビリティ向上の観点から、精製はちみつが好ましい。
本発明の飲料中の成分(B)の含有量は0.5質量%以下であるが、甘味抑制の観点から、0.4質量%以下が好ましく、0.35質量%以下がより好ましく、0.3質量%以下が更に好ましく、0.25質量%以下が殊更に好ましい。また、渋味及びその蓄積の抑制、ドリンカビリティ向上の観点から、成分(B)の含有量は、0.005質量%以上が好ましく、0.01質量%以上がより好ましく、0.02質量%以上が更に好ましく、0.04質量%以上が殊更に好ましい。成分(B)の含有量の範囲としては、本発明の飲料中に、好ましくは0.005〜0.5質量%であり、より好ましくは0.01〜0.4質量%であり、更に好ましくは0.02〜0.35質量%であり、更に好ましくは0.02〜0.35質量%であり、より更に好ましくは0.04〜0.3質量%であり、殊更に好ましくは0.04〜0.25質量%である。なお、成分(B)が0.5質量%以下という含有量は、飲料において甘味をほとんど知覚できない量であり、このような僅かな量のはちみつを含有させることで、本発明の効果が奏される。
また、本発明の飲料は、成分(A)と成分(B)との質量比[(B)/(A)]が0.02超10未満であるが、渋味及びその蓄積の抑制、ドリンカビリティ向上の観点から、0.1以上が好ましく、0.2以上がより好ましく、0.3以上が更に好ましく、0.4以上が更に好ましく、また甘味抑制の観点から、9.7以下が好ましく、9.5以下がより好ましく、9.3以下が更に好ましい。かかる質量比[(B)/(A)]の範囲としては、好ましくは0.1以上10未満であり、より好ましくは0.2〜9.7であり、更に好ましくは0.3〜9.5であり、殊更に好ましくは0.4〜9.3である。
更に、本発明の飲料は、所望により、酸味料、炭酸ガス、香料、ビタミン、酸化防止剤、エステル、色素、乳化剤、保存料、調味料、果汁エキス、野菜エキス、品質安定剤等の添加剤を1種又は2種以上を含有することができる。添加剤の含有量は、本発明の目的を損なわない範囲内で適宜設定することができる。
本発明の飲料のpH(20℃)は、渋味及びその蓄積の抑制、ドリンカビリティ向上の観点から、3以上が好ましく、3.5以上がより好ましく、4以上が更に好ましく、4.5以上がより更に好ましく、5以上が殊更に好ましく、そして7以下が好ましく、6.7以下がより好ましく、6.5以下が更に好ましい。かかるpHの範囲としては、好ましくは3〜7であり、より好ましくは3.5〜7であり、更に好ましくは4〜7であり、より更に好ましくは4.5〜6.7であり、殊更に好ましくは5〜6.5である。
本発明の飲料の硬度は、渋味抑制、ドリンカビリティ向上の観点から、600mg/L以下が好ましく、400mg/L以下がより好ましく、50mg/L以下が更に好ましい。なお、硬度の下限値は特に限定されず、0mg/Lであっても構わない。ここで、本明細書において「硬度」とは、とは、水の中に含まれるミネラル類のうちカルシウムとマグネシウムの合計含有量の指標であり、アメリカ硬度に基づく値である。ここで、本明細書において「アメリカ硬度」とは、水1L中に含まれるカルシウム及びマグネシウムの量を、炭酸カルシウムの量に換算した値であり、下記の計算式により求めることができる。
アルカリ硬度(mg/L)=カルシウム量(mg/L)×2.5+マグネシウム量(mg/L)×4.1
本発明の飲料は、非アルコール飲料でも、アルコール飲料でもよい。非アルコール飲料としては、例えば、茶飲料、炭酸飲料、果汁ジュース、野菜ジュース、スポーツ飲料、アイソトニック飲料、エンハンスドウォーター、ボトルドウォーター、ニアウォーター、コーヒー飲料、栄養ドリンク剤、美容ドリンク剤等を挙げることができる。アルコール飲料としては、例えば、ビール、ワイン、清酒、梅酒、発泡酒、ウィスキー、ブランデー、焼酎、ラム、ジン、リキュール類等を挙げることができる。
本発明の飲料は、ポリエチレンテレフタレートを主成分とする成形容器(いわゆるPETボトル)、金属缶、金属箔やプラスチックフィルムと複合された紙容器、瓶等の通常の包装容器に充填して提供することができる。また、飲料は、加熱殺菌済でもよい。加熱殺菌方法としては、適用されるべき法規(日本にあっては食品衛生法)に定められた条件に適合するものであれば特に限定されるものではない。例えば、レトルト殺菌法、高温短時間殺菌法(HTST法)、超高温殺菌法(UHT法)、充填後殺菌法(パストリゼーション)等を挙げることができる。また、容器詰飲料の容器の種類に応じて加熱殺菌法を適宜選択することも可能であり、例えば、金属缶、瓶のように、飲料を容器に充填後、容器ごと加熱殺菌できる場合にあってはレトルト殺菌や充填後殺菌法(パストリゼーション)を採用することができる。また、PETボトルのようにレトルト殺菌できないものについては、飲料をあらかじめ上記と同等の殺菌条件で加熱殺菌し、無菌環境下で殺菌処理した容器に充填するアセプティック充填や、ホットパック充填等を採用することができる。加熱殺菌条件としては、例えばPETボトルを用いた場合は60〜120℃にて0.5〜40分が好ましいが、このような条件で加熱殺菌が成される場合に、本発明の効果が十分に享受されやすい。
本発明の飲料は、常法にしたがって製造することが可能であり、適宜の方法を採り得るが、例えば、成分(A)及び成分(B)、必要に応じて添加剤を、成分(A)及び成分(B)の含有量、質量比[(B)/(A)]が上記範囲内となるように混合して製造することができる。成分(A)と成分(B)との混合順序は特に限定されない。また、飲料を製造する際に使用する水は、硬度を調整し得るものであれば特に限定されず、例えば、硬度既知の天然水を用いても、蒸留水やイオン交換水を用いてもよく、また天然水等にミネラルを添加して硬度を適宜調整してもよい。
1.ポリフェノールの分析
(1)イソクエルシトリン及びその糖付加物の分析
イソクエルシトリン及びその糖付加物の分析は、HPLC(高速液体クロマトグラフ)法により、次に示す方法にしたがって行う。分析機器は、LC−20AD(島津製作所製)を使用する。分析機器の装置構成は次の通りである。
・検出器 :紫外可視吸光光度計 SPD−20A(島津製作所製)
・カラム :YMC-Pack ODS-A AA12S05-1506WT、φ6mm×150mm(ワイエムシィ製)
分析条件は次の通りである。
・カラム温度:40℃
・移動相 :水、アセトニトリル、2−プロパノール及び酢酸の混液(200:38: 2:1)
・流量 :1.0mL/min
・試料注入量:10μL
・測定波長 :360nm
以下の手順にて分析用試料を調製する。
検体1gを量りとり、メタノール1mL加え、更にメタノール及び水の混液(1:1)を加えて10mLに定容し、試料溶液とする。調製した試料溶液を高速液体クロマトグラフ分析に供する。また、イソクエルシトリンの標準品を用いて濃度既知の溶液を調製し、高速液体クロマトグラフ分析に供することにより検量線を作成し、イソクエルシトリンを指標として、前記試料溶液中のイソクエルシトリン及びその糖付加物の定量を行う。即ち、前記検量線から、前記試料溶液のHPLC分析におけるイソクエルシトリン及びその糖付加物について、それぞれモル濃度を求め、そのモル濃度にアグリコン部分の質量を乗ずることにより、イソクエルシトリン及びその糖付加物のケルセチン換算量を算出する。
(2)ヘスペリジン及びその糖付加物の分析
ヘスペリジン及びその糖付加物の分析は、高速液体クロマトグラフ(型式SCL−10AVP、島津製作所製)を用い、オクタデシル基導入液体クロマトグラフ用パックドカラム(L−カラムTM ODS、4.6mmφ×250mm:財団法人 化学物質評価研究機構製)を装着し、カラム温度35℃でグラジエント法により測定する。移動相A液は酢酸を0.1mol/L含有する蒸留水溶液、B液は酢酸を0.1mol/L含有するアセトニトリル溶液とし、流速は1mL/分、試料注入量は10μL、UV検出器波長は280nmの条件で行う。なお、グラジエント条件は以下の通りである。
濃度勾配条件(体積%)
時間 移動相A 移動相B
0.0分 97% 3%
5.0分 97% 3%
37.0分 80% 20%
43.0分 80% 20%
48.0分 0% 100%
53.0分 0% 100%
53.1分 97% 3%
63.0分 97% 3%
(3)クロロゲン酸類の分析
クロロゲン酸類の分析法は次の通りである。分析機器はHPLCを使用する。
装置の構成ユニットの型番は次の通りである。
・UV−VIS検出器:L−2420((株)日立ハイテクノロジーズ)
・カラムオーブン:L−2300((株)日立ハイテクノロジーズ)
・ポンプ:L−2130((株)日立ハイテクノロジーズ)
・オートサンプラー:L−2200((株)日立ハイテクノロジーズ)
・カラム:Cadenza CD−C18 内径4.6mm×長さ150mm、粒子径3μm(インタクト(株))
分析条件は次の通りである。
・サンプル注入量:10μL
・流量:1.0mL/min
・UV−VIS検出器設定波長:325nm
・カラムオーブン設定温度:35℃
・溶離液C:アセトニトリルを水で希釈してアセトニトリル濃度を5(V/V)%とした溶液であって、0.05M 酢酸、0.1mM 1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、及び10mM 酢酸ナトリウムを含む溶液
・溶離液D:アセトニトリル
濃度勾配条件(体積%)
時間 溶離液C 溶離液D
0.0分 100% 0%
10.0分 100% 0%
15.0分 95% 5%
20.0分 95% 5%
22.0分 92% 8%
50.0分 92% 8%
52.0分 10% 90%
60.0分 10% 90%
60.1分 100% 0%
70.0分 100% 0%
HPLCでは、試料1gを精秤後、溶離液Cにて10mLにメスアップし、メンブレンフィルター(GLクロマトディスク25A,孔径0.45μm,ジーエルサイエンス(株))にて濾過後、分析に供する
クロロゲン酸類の保持時間(単位:分)9種のクロロゲン酸類
・モノカフェオイルキナ酸:5.3、8.8、11.6の計3点
・フェルラキナ酸:13.0、19.9、21.0の計3点
・ジカフェオイルキナ酸:36.6、37.4、44.2の計3点。
ここで求めた9種のクロロゲン酸類の面積値から5−カフェオイルキナ酸を標準物質とし、質量%を求める。
2.pHの測定
pHメータ(HORIBA コンパクトpHメータ、堀場製作所製)を用いて、20℃に温度調整をして測定した。
3.官能評価
各容器詰飲料の「渋味」、「甘味」、「ドリンカビリティ」及び「渋味の蓄積」について、専門パネル4名が下記の基準にしたがって飲用試験し、その後協議により評点を決定した。ここで、本明細書において「ドリンカビリティ」とは、飲料の嗜好性を評価する指標の一つであって、何杯飲んでも飽きない、あるいは飲み干した後に更にもう1杯飲みたくなるような感覚をいい、「ドリンカビリティ」は、飽きずに飲み続けられるか否かの観点から評価を行った。また、「渋味の蓄積」については、専門パネルが飲料10mLずつを10秒のインターバルを設けて3回経口摂取したあとの口腔内における渋味の感覚を評価した。なお、官能評価において、専門パネルの評価が分かれ、協議により評点を決定できない場合には、評価が分かれた評点の中間値とした。
渋味の評価基準
イソクエルシトリン含有飲料については、実施例3の容器詰飲料の渋味を評点4とし、比較例1の容器詰飲料の渋味を評点1として、下記の4段階により評価した。また、ヘスペリジン含有飲料については、実施例11の容器詰飲料の渋味を評点4とし、比較例5の容器詰飲料の渋味を評点1として、下記の4段階により評価した。更に、クロロゲン酸類含有飲料については、実施例12の容器詰飲料の渋味を評点4とし、比較例6の容器詰飲料の渋味を評点1として、下記の4段階により評価した。
4:渋味がない
3:渋味がややある
2:渋味がやや強い
1:渋味が強い
甘味の評価基準
イソクエルシトリン含有飲料については、実施例3の容器詰飲料の甘味を評点4とし、比較例3の容器詰飲料の甘味を評点1として、下記の4段階により評価した。また、ヘスペリジン含有飲料については、実施例11の容器詰飲料の甘味を評点4として、下記の4段階により評価した。更に、クロロゲン酸類含有飲料については、実施例12の容器詰飲料の甘味を評点4として下記の4段階により評価した。
4:甘味がない
3:甘味がほとんどない
2:甘味がややある
1:甘味がある
ドリンカビリティの評価基準
イソクエルシトリン含有飲料については、実施例3の容器詰飲料のドリンカビリティを評点4とし、比較例1の容器詰飲料のドリンカビリティを評点1として、下記の4段階により評価した。また、ヘスペリジン含有飲料については、実施例11の容器詰飲料のドリンカビリティを評点4とし、比較例5の容器詰飲料のドリンカビリティを評点1として、下記の4段階により評価した。更に、クロロゲン酸類含有飲料については、実施例12の容器詰飲料のドリンカビリティを評点4とし、比較例6の容器詰飲料のドリンカビリティを評点1として、下記の4段階により評価した。
4:ドリンカビリティが高い
3:ドリンカビリティがやや高い
2:ドリンカビリティがやや低い
1:ドリンカビリティが低い
渋味の蓄積の評価基準
イソクエルシトリン含有飲料については、実施例3の容器詰飲料の渋味の蓄積を評点4とし、比較例1の容器詰飲料の渋味の蓄積を評点1として、下記の4段階により評価した。また、ヘスペリジン含有飲料については、実施例11の容器詰飲料の渋味の蓄積を評点4とし、比較例5の容器詰飲料の渋味の蓄積を評点1として、下記の4段階により評価した。更に、クロロゲン酸類含有飲料については、実施例12の容器詰飲料の渋味の蓄積を評点4とし、比較例6の容器詰飲料の渋味の蓄積を評点1として、下記の4段階により評価した。
4:口腔内に渋味がない
3:口腔内に渋味がやや残る
2:口腔内に渋味がやや強く残る
1:口腔内に渋味が強く残る
製造例1
クロロゲン酸類製剤の製造
生コーヒー豆(インドネシア産ロブスタ種)500gを、98℃の熱水5Lで4時間攪拌・抽出した。抽出液を冷却し固液分離を行った後、固形分濃度が20w/v%になるまで40℃にて減圧濃縮を行い、生コーヒー豆抽出物を得た。次いで、得られた生コーヒー豆抽出物に、エタノールをゆっくりと添加してエタノール濃度を60%に調整した後、活性炭(白鷺WH2C、日本エンバイロケミカルズ社製)を、固形分量に対して75w/v%添加し2時間攪拌した。その後、2号濾紙で濾過し、続けて0.2μmメンブランフィルターにて再濾過を行った。濾液からエタノールを留去した後、水を添加して固形分量を20w/v%に調整した。その後、噴霧乾燥を行い、クロロゲン酸類製剤を得た。クロロゲン酸類製剤は、クロロゲン酸類の含有量が35質量%であった。
実施例1〜8及び比較例1〜4
表1に示す各成分を配合して飲料を調製した後、容量200mLのPETボトルに充填し加熱殺菌した(ポストミックス方式)。殺菌条件は、65℃、20分で行った。得られた各容器詰飲料について分析及び評価を行った。その結果を表1に併せて示す。なお、実施例3の容器詰飲料は硬度が0mg/Lであり、実施例5の容器詰飲料は硬度が61mg/Lであり、実施例6の容器詰飲料は硬度が500mg/Lであった。
Figure 0006745246
実施例9、10
表2に示す各成分を配合して飲料を調製したこと以外は、実施例1と同様の操作により容器詰飲料を得た。得られた各容器詰飲料について分析及び評価を行った。その結果を実施例3の結果とともに表2に併せて示す。
Figure 0006745246
実施例11、12及び比較例5、6
表3に示す各成分を配合して飲料を調製したこと以外は、実施例1と同様の操作により容器詰飲料を得た。得られた各容器詰飲料について分析及び評価を行った。その結果を表3に併せて示す。
Figure 0006745246
実施例13、14及び比較例7、8
表4に示す各成分を配合して飲料を調製したこと以外は、実施例1と同様の操作により容器詰飲料を得た。得られた各容器詰飲料について分析及び評価を行った。その結果を表4に併せて示す。
Figure 0006745246
表1〜4から、特定のポリフェノールと、はちみつとをそれぞれ特定量含有させた上で、それらの量比を特定範囲に制御することにより、甘味を感じることなく、渋味やその蓄積が抑制され、ドリンカビリティに優れる飲料が得られることがわかる。一方、はちみつの構成成分であるグルコースと、特定のポリフェノールとをそれぞれ特定量含有させた上で、それらの量比を特定範囲に制御しても、はちみつのように、渋味やその蓄積の抑制効果、ドリンカビリティ向上効果は見られなかった(比較例2)。

Claims (5)

  1. 次の成分(A)及び(B);
    (A)イソクエルシトリン、イソクエルシトリン糖付加物及びクロロゲン酸から選択される1種又は2種以上のポリフェノール 0.001〜0.5質量%、及び
    (B)はちみつ 0.5質量%以下
    を含有し、
    成分(A)と成分(B)との質量比[(B)/(A)]が0.02超10未満である、飲料(但し、甘草抽出物を含有するものを除く。)
  2. pHが3〜7である、請求項1記載の飲料。
  3. 硬度が600mg/L以下である、請求項1又は2記載の飲料。
  4. 成分(B)が精製はちみつである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の飲料。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の飲料を容器に充填したものである、容器詰飲料。
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