JPH0775536A - ケルセチン配糖体を含有する清涼飲料水 - Google Patents

ケルセチン配糖体を含有する清涼飲料水

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JPH0775536A
JPH0775536A JP5172319A JP17231993A JPH0775536A JP H0775536 A JPH0775536 A JP H0775536A JP 5172319 A JP5172319 A JP 5172319A JP 17231993 A JP17231993 A JP 17231993A JP H0775536 A JPH0775536 A JP H0775536A
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quercetin
quercetin glycoside
acid
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Mamoru Ito
護 伊藤
Midori Itou
美どり 伊藤
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OMIYA YAKUGYO KK
OOMIYA YAKUGYO KK
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OMIYA YAKUGYO KK
OOMIYA YAKUGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、ケルセチンの配糖体と、2価の金
属イオン及び甘草抽出物を必須成分とすることにより、
人が飲用して人に清涼感をおぼえさせる上、人体に不足
する金属イオンを補給するとともに、肝臓における代謝
機能を促進することによって、身体の状態を健常に保
ち、しかも朝の目覚めを良好にしたり、疲労を回復した
り、活力を付与して体調を整えるケルセチン配糖体を含
有する清涼飲料水を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、清涼感をおぼえさせる飲料水であ
って、この飲料水がケルセチンの配糖体と、2価の金属
イオン及び甘草抽出物を必須成分とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケルセチン配糖体と2
価の金属イオンと甘草抽出物を必須成分としたケルセチ
ン配糖体を含有する清涼飲料水に関するものであり、人
が飲用して人に清涼感をおぼえさせる上、人体に不足す
る金属イオンを補給するとともに、肝臓における代謝機
能を促進することによって、身体の状態を健常に保つケ
ルセチン配糖体を含有する清涼飲料水に関する。
【0002】
【従来の技術】清涼飲料水として、炭酸ガスを含有する
ラムネ、シトロン、サイダー等が市販されているが、こ
れらの清涼飲料水は単に飲用者に清涼感をおぼえさせる
ことを目的としたものであり、人の健康面に対する配慮
がなされていないのが実情である。
【0003】ところが、最近、人の健康管理が見直さ
れ、これに伴い各種健康食品が製造販売されているが、
清涼飲料水の分野においても、日常的に身体に不足する
栄養成分を補給するものが製造販売されている。
【0004】清涼飲料水の栄養成分としては、ビタミン
1やビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC、カロチ
ノイド等のビタミン類、アミノ酸又はアミノ酸の金属
塩、乳酸カルシウムや塩化カリウム、塩化ナトリウム、
塩化マグネシウム等の金属塩類即ちミネラル類、ニンニ
クや朝鮮人参、霊芝、胚芽、ガラナ、牡蛎肉、クロレ
ラ、茶等の天然の動植物のエキス、ハチミツ、カフェイ
ン、食物繊維等種々の物質が用いられ配合されている。
【0005】又、この清涼飲料水には甘味料、酸味料、
矯味料、香料、着色料等が配合されている。
【0006】そして、これらの成分は、清涼飲料水中で
溶解しているか、或いは分散状態で存在している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】これらの清涼飲料水
は、その目的によって種々の成分が配合されており、そ
れ相応の飲用の価値及び効果を有している。
【0008】これらの清涼飲料水は、生体にとって欠乏
しがちな栄養成分を単に補うためのものであり、疲労を
回復したり、体調を整えたり、活力を付与するものでは
なかった。
【0009】本発明者は、そばの若葉を有効成分とする
食品が、体調を良い状態に保持するのに大変優れた効果
がある点に着目し、そばの若葉の成分を鋭意研究を行っ
た結果、その成分であるルチンと2価の金属のカルシウ
ム、マグネシウム等がそばの若葉の有効性を発現する指
標物質であることが判明した。
【0010】又、そばの若葉にグリチルリチンを含む甘
草抽出物を配合すると、疲労感、倦怠感、虚脱感等の予
防や対応に一層効果があることを見い出した。
【0011】このような疲労感、倦怠感、虚脱感等は、
ストレスの多い現代社会では、遍く誰でも少なからず経
験するものであり、特に、激しい緊張状態での仕事や不
規則な生活、又、正しい食事を取らない場合には甚だし
く感じるものである。
【0012】しかし、一般的に病気とまでは認識されな
く、不定愁訴の域に収まっているのであり、これらに対
して、そばの若葉の有効指標物質であるルチン及び2価
の金属と、グリチルリチンを含む甘草抽出物を配合せし
めて、日常的に摂取することは大変意義のあることであ
る。
【0013】即ち、本発明者は、毛細血管性出血や各種
出血の治療や高血圧に有効であると言われ、更に酸化防
止効果のあるケルセチンの配糖体を含み、又、体液の滲
透圧の保持や酸アルカリ平衡等の電解質バランスに影響
を与え、しかも筋肉神経の刺激伝達などの生理機能調整
物質であるミネラルのうち、ケルセチン配糖体と錯体を
形成する等の相互作用を有する2価の金属イオンであ
る、カルシウム、マグネシウム、亜鉛を含有してなるも
のを検討し、これらのミネラルは、生体にとって不可欠
のものであるが、特に、生体の諸機能のを維持し、変調
の回復に対しても重要な役割を果たすことを見い出した
のである。
【0014】本発明は、ケルセチンの配糖体と、2価の
金属イオン及びグリチルリチンを含む安全な食品添加物
である甘草抽出物を必須成分とすることにより、この甘
草抽出物は肝臓における代謝機能を促進してその負担を
緩和し、且つ肝臓障害抑制作用やミクロゾーム系代謝酵
素、又は細胞膜等に作用して有害物質による障害を抑制
する機能があり、2価の金属イオンであるカルシウム、
マグネシウム、亜鉛等との相乗効果によって、体調を良
い状態に改善し、保持することによって、疲労感、倦怠
感、虚脱感等の改善を図り、しかも、安全でいつでも手
軽に飲用しうるのである。
【0015】そして、これらの物質を清涼飲料水として
日常的に手軽に飲用摂取できうる形態とすることは、一
層意義のあることであるが、一方で、これらの有効成分
を水溶液として飲用に供せしめる場合、この有効な成分
のうち、ルチン及びグリチルリチンは水に難溶な成分で
あり、特に、金属イオンが存在すると一層水溶性が悪く
なる。
【0016】そこで、本発明の清涼飲料水においては、
各有効成分として水溶性の成分を用いたり、各有効成分
を水に可溶化したり、更に各有効成分を分散したもので
あり、各有効成分の必要摂取量は、通常の医薬品として
の常用量に比較して、極めて少量で体調を良い状態に改
善し、保持することによって、疲労感、倦怠感、虚脱感
等の改善を図る効果を有するものである。
【0017】このように、ケルセチンの配糖体と、2価
の金属イオン及び甘草抽出物を必須成分とする清涼飲料
水は著しく優れた効能が有るにも拘わらず、未だ、商品
として存在していないのが現状であり、本発明はこのよ
うな点に鑑み完成されたものである。
【0018】本発明は、上記技術的課題を解決するもの
であって、ケルセチンの配糖体と、2価の金属イオン及
び甘草抽出物を必須成分とすることにより、人が飲用し
て人に清涼感をおぼえさせる上、人体に不足する金属イ
オンを補給するとともに、肝臓における代謝機能を促進
することによって、身体の状態を健常に保ち、しかも朝
の目覚めを良好にしたり、疲労を回復したり、活力を付
与して体調を整えるケルセチン配糖体を含有する清涼飲
料水を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のケルセチン配糖体を含有する清涼飲料水
(以下、単に清涼飲料水という。)は、以下の技術的手段
を講じたものである。即ち、本発明の清涼飲料水におい
ては、清涼感をおぼえさせる飲料水であって、この飲料
水が清涼飲料水においては、ケルセチンの配糖体と、2
価の金属イオン及び甘草抽出物を必須成分とすることを
特徴とするものである。
【0020】以下、本発明を詳細に説明する。本発明に
用いられるケルセチンの配糖体としては特に限定される
ものではないが、特に水溶性のケルセチンの配糖体、即
ち、水溶性ルチン或いは、シクロデキストリンによって
包摂されている可溶化ケルセチンの配糖体が生体への吸
収性が良く、望ましい。
【0021】ケルセチンの配糖体としては、水溶性ルチ
ンとして、グルコース数が複数個からなる糖を付加した
α−グリコシルルチンが挙げられる。又、常法によって
得られるルチンのシクロデキストリンの包摂化合物を用
いてもよいのである。
【0022】ところで、ケルセチン配糖体のルチンは、
エンジュやそば、柑橘類に含まれているものであり、極
めて安全性の高いものである。
【0023】又、本発明の清涼飲料水においては、上記
ケルセチンの配糖体と、2価の金属イオン及び甘草抽出
物を必須成分とするものである。
【0024】この2価の金属イオンとしては、カルシウ
ム、マグネシウム又は亜鉛のうち少なくとも1種が挙げ
られる。
【0025】本発明において、カルシウム、マグネシウ
ム又は亜鉛が、清涼飲料水中で、イオンの形で存在でき
るものであれば、特に限定されるものではないが、一般
に食品として使用されるものが安全性の点から好まし
い。
【0026】即ち、カルシウムの化合物としてはその溶
解度が0.05g/100ml以上のものであれば特に限
定されるものではなく、具体的には、例えば乳酸カルシ
ウム、グルコン酸カルシウム、パントテン酸カルシウ
ム、硫酸カルシウム、塩化カルシウム、プロピオン酸カ
ルシウム、リン酸カルシウム、及び天然のカルシウム源
である骨粉や貝の殻、卵の殻等をイオン化し水溶性にし
たもの等が挙げられる。
【0027】マグネシウム化合物としては溶解度が0.
05g/100ml以上のものであれば特に限定されるも
のではなく、具体的には、例えば塩化マグネシウム、硫
酸マグネシウム、酸化マグネシウムやステアリン酸マグ
ネシウム等が挙げられる。又、亜鉛の化合物としては溶
解度が0.05g/100ml以上のものであれば特に限
定されるものではなく、具体的には、例えば塩化亜鉛、
硫酸亜鉛、グルコン酸亜鉛、亜鉛を含む牡蛎肉エキス等
の抽出エキスや海藻の抽出エキス等が挙げられる。
【0028】又、そばの葉や大麦の葉、特にこれらの若
葉の抽出エキス等の植物からのエキスもカルシウムやマ
グネシウムを含んでおり、有用に利用できるものであ
る。
【0029】そして、本発明の清涼飲料水においては、
毛細血管性出血や各種出血の治療や高血圧に有効である
と言われ、更に酸化防止効果のあるケルセチンの配糖体
を含み、又、体液の滲透圧の保持や酸アルカリ平衡等の
電解質バランスに影響を与え、しかも筋肉神経の刺激伝
達などの生理機能調整物質であるミネラルのうち、ケル
セチン配糖体と錯体を形成する等の相互作用を有する2
価の金属イオンである、カルシウム、マグネシウム、亜
鉛を含有してなるものに加えて、肝臓における代謝機能
を促進してその負担を緩和し、且つ肝臓障害抑制作用や
ミクロゾーム系代謝酵素、又は細胞膜等に作用して有害
物質による障害を抑制する機能があると言われているグ
リチルリチンを含む甘草抽出物を含有させると、驚くべ
きことに、これらの成分の相互作用によって、体調を良
い状態に改善し、保持することによって、疲労感、倦怠
感、虚脱感等の改善を効果的に図ることができる。
【0030】ところで、甘草は、中国北部に自生するマ
メ科の多年性草であり、根を用いるのであるが、特殊な
甘味を持っているため近縁植物を含めて、矯味料や甘味
料として、古くから味噌や醤油の甘味料、その他種々の
食品の矯味料や甘味料として食品分野で用いられている
のであり、又、同様に医薬品分野でも矯味料や甘味料そ
の他の目的で広く用いられてきた安全性の高いものであ
る。
【0031】本発明で用いられるのは、この甘草から種
々の方法によって成分を抽出した、甘草抽出物であっ
て、特に、主成分のグリチルリチンの含有量で品質を確
保した抽出物が使いやすく好ましい。
【0032】又、通常の清涼飲料水においては、グリチ
ルリチンは遊離の形のものであるのであり、水に難溶で
あるので、公知の方法で、シクロデキストリンで包摂
し、可溶性にさせたものを用いることが好ましいのであ
る。
【0033】このグリチルリチンが体内で1分子加水分
解して、2分子のグルクロン酸を生成して、これが解毒
作用、つまり強力に毒素と抱合体を形成すること等によ
って毒素による体内への悪影響を防止するとともに、副
腎皮質ホルモン増強作用、脱コレステロール作用及び動
脈硬化抑制作用、又、種々の物質代謝を促進し、更に肝
臓機能向上及び保護作用等を発現するのである。
【0034】このように、ケルセチン配糖体、2価の金
属イオンとグリチルリチンを含んだ甘草抽出物からなる
清涼飲料水を飲用すれば、体内においてこれらの相互作
用によって、摂取する各成分量は少量であっても、体調
を良い状態に改善し、保持することによって、疲労感、
倦怠感、虚脱感等が改善されるのである。
【0035】本発明の清涼飲料水は上述の成分を必須と
するものであるが、所望により種々の水溶性又は可溶化
された成分を含有させることによって飲用時の味覚や感
覚を向上させ、更に栄養を強化しても良いのである。
【0036】この目的として配合される物質としては、
例えば、白糖、果糖、ブドウ糖、オリゴ糖、フラクトオ
リゴ糖、麦芽糖、ステビア、蜂蜜、塩化ナトリウム、塩
化カリウム、グリセリン、デキストリン、CMC、アル
ギン酸、アミノ酸類又はその塩類、タウリン、ビタミン
類、カロチノイド、ニンニクや朝鮮人参、霊芝、椎茸、
梅肉、胚芽、ガラナ、牡蛎肉、クロレラ、茶等の天然の
動植物のエキス、ナイアシン、ロイヤルゼリー、絹の加
水分解物であるアミノ酸やペプチド、レモン等の柑橘類
のエキス、香料等、種々の甘味剤や矯味剤更に溶剤、増
粘剤、着香料、更に防腐剤、界面活性剤、健康増進剤、
栄養補助剤、栄養強化剤等の添加剤が挙げられる。
【0037】本発明の清涼飲料水は、1回の飲用量が容
易に分かるように、小分けして遮光性ガラス瓶等に密封
したものが至極便利であると同時に、外界の空気を遮断
することによって変質を防ぐことができるのである。こ
の場合、1回量としては、10〜200ml、好ましくは
25〜100mlの飲用量が一般的である。
【0038】本発明の清涼飲料水においては、各成分の
配合割合は、効果を発現する所望の割合であれば、特に
限定するものではない。
【0039】本発明の清涼飲料水は、上述の飲料におい
てその配合割合が、ケルセチン配糖体(A)がルチン換算
で0.005〜1重量%、2価の金属イオン(B)が0.
001〜1重量%と甘草抽出物(C)がその有効成分であ
るグリチルリチンとして0.005〜0.5重量%であ
るものが有益である。
【0040】上記(A)成分の含有量が0.005重量%
未満になると、当該清涼飲料水の成分の相乗効果を充分
に生かすことができない恐れがあり、効果が乏しくなる
のであり、一方、1重量%以上になると、上記(B)及び
(C)成分とのバランスが崩れて、相乗効果か乏しくな
り、好ましくない。これらの理由により、上記(A)成分
の含有量がルチン換算で0.01〜0.5重量%とする
のが最も望ましい。ここにおいて、上記(A)成分の配合
割合を定めるにあたり、ルチン換算としたのは以下の理
由による。
【0041】即ち、ケルセチン配糖体において、配糖体
の糖の種類によって分子量が異なるのであり、これらの
糖の部分は清涼飲料水に対して、ケルセチン配糖体を水
溶性の成分として提供するものであり、しかも何れのケ
ルセチン配糖体も体内ではケルセチンと糖とに分解する
のであり、ケルセチン配糖体として最も代表的な成分で
あり、汎用されているルチンを基本として、換算するの
が、本発明に合致するからである。
【0042】一方、上記(B)において、2価の金属イオ
ンが、0.001重量%未満となると、配合する意義が
少なくなるとともに、上記成分(A)との相互作用が期待
できなくなるので、効果が乏しくなる恐れがあり、一
方、1重量%を超えると、本発明の清涼飲料水の目的と
しては過剰量になり、不経済であるとともに、これら金
属イオンによって清涼飲料水中の成分に影響を与えて沈
澱を起こしたり、又、清涼飲料水の風味が悪くなる恐れ
等が生じるので好ましくない。これらの理由により、上
記(B)成分の含有量が、0.002〜0.5重量%の範
囲とするのが好ましい。
【0043】又、上記(C)成分の含有量において、その
有効成分であるグリチルリチンの含有量が0.005重
量%未満になるとグリチルリチンそのものの効果が乏し
くなったり、上記(A)及び(B)成分とのバランスが崩れ
て相互作用が乏しくなる結果、効果が期待できなくなる
恐れがあり、一方、0.5重量%を超えると、上記(A)
及び(B)成分とのバランスが崩れるとともに、風味が低
下する等、清涼飲料水としての価値が減少するだけでな
く、沈澱が生じる恐れが生じるので好ましくない。
【0044】従って、上記(C)成分の配合割合としては
その有効成分であるグリチルリチンとしての含有量が、
特に0.01〜0.3重量%のものが最も望ましい。
【0045】このように、この清涼飲料水において、上
記(C)成分の配合割合を定めるにあたり、その有効成分
であるグリチルリチンの割合で決定するのは以下の理由
による。
【0046】即ち、甘草は天然物であるので、有効成分
であるグリチルリチン含有量が約2〜5重量%と種々の
グレードのものがあり、又、甘草に由来する抽出物にお
いて種々の成分が混在する。従って、その有効成分であ
るグリチルリチンを指標物質とすることが、本発明の目
的を達成する上で至極重要であるからである。
【0047】本発明の清涼飲料水においては、水溶性の
ケルセチン配糖体に代えて、ルチンをシクロデキストリ
ンで包摂して水に可溶な形にしたものを用いることがで
きる。
【0048】即ち、清涼飲料水は変質を防いだり味覚を
爽やかにする等の理由で、その水溶液の水素イオン濃度
としては、酸性であるのが一般的であり、一方、酸性水
溶液にはルチンは難溶であるので、ケルセチン配糖体の
うちで最も入手しやすく汎用されているルチンを有効に
用いるためには、上記のように可溶な形にすることが望
ましいのである。
【0049】又、ルチンをシクロデキストリンで包摂す
る方法としては、公知の方法でよいのである。
【0050】更に、甘草抽出物の有効成分であるグリチ
ルリチンは、酸性物質であり、酸性水溶液においては遊
離の酸として存在し、溶解性が悪い等の理由で、上記ル
チンと同様にシクロデキストリン包摂体を用いることが
できる。
【0051】甘草抽出物をシクロデキストリンで包摂す
る方法としては、公知の方法でよいのである。
【0052】本発明の清涼飲料水においては、当該飲料
の成分として上述の種々の添加剤が含有されたものも含
まれるが、この添加剤の配合割合はその配合目的を達成
する所望の量でよいのであり、これによって清涼飲料水
の風味を良くし飲用しやすくしたり、機能を向上させる
ことができるのである。
【0053】更に、本発明の清涼飲料水を小分して遮光
性ガラス瓶等の容器に密封することによって、外界の空
気を遮断し、紫外線の影響を防ぎ変質を防止することが
できるのと同時に、1回の飲用量が容易に分かるので至
極便利である。
【0054】本発明においては、ケルセチン配糖体(A)
と、2価の金属イオン(B)及び甘草抽出物(C)にビタミ
ンC及び/又は有機酸(D)を必須成分とするものが特に
有益である。
【0055】本発明は、上述の清涼飲料水に、ビタミン
C及び/又は有機酸を含有させたものであり、ここで用
いられる上記(A)、(B)及び(C)の成分は上述の清涼飲
料水と同様なので説明を省略する。
【0056】このように、上述の清涼飲料水の成分(D)
のうち、ビタミンCを含有させると、当該清涼飲料水中
のケルセチン配糖体の安定性や吸収性が向上して、ケル
セチン配糖体による末梢血管強化等の効果が一層向上す
るのである。
【0057】更に、ビタミンCは、利尿作用を促進し、
生体内の毒素を早期に体外へ排泄して生体の活動を正常
に回復させる機能を有するのである。
【0058】又、上述の清涼飲料水に成分(D)のうち、
有機酸を含有させた清涼飲料水において、有機酸を含有
し、且つ、そのpHが2.5〜5であると、当該清涼飲
料水中のケルセチン配糖体の安定性や吸収性が向上する
上、吸収されて細胞の賦活を促進するのであり、更に有
機酸の存在によって、ケルセチン配糖体やビタミンCの
安定性が増強されるのである。
【0059】ここで用いられる有機酸としては、食用に
供しうる有機の酸性物質であれば特に限定されるもので
はなく、具体的な代表例としては、例えばクエン酸、リ
ンゴ酸、或いは酒石酸等が挙げられるのであり、これら
は単独或いは2種以上併用できる。
【0060】この有機酸のうち、クエン酸は体内で乳酸
や焦性ブドウ酸等を分解させ、血液の酸性化を防止する
点から好ましい。
【0061】又、この清涼飲料水は上述の場合と同様
に、種々の添加剤を含有させることにより、清涼飲料水
の風味を良くし飲用しやすくしたり、機能を向上させる
ことができるのである。
【0062】更に、上記の場合と同様に、遮光瓶に小分
けをして変質を防止する等の措置を講じるのが好ましい
のである。
【0063】本発明の清涼飲料水においては、各成分の
配合割合は、効果を現わす所望の割合であれば、特に限
定するものではない。
【0064】本発明の清涼飲料水は、上記飲料において
各成分の配合割合が、ケルセチン配糖体(A)がルチン換
算で0.005〜1重量%、2価の金属イオン(B)が
0.001〜1重量%と甘草抽出物(C)がその有効成分
であるグリチルリチンとして0.005〜0.5重量
%、及びビタミンC及び/又は有機酸(D)0.01〜2
重量%が含有されているものが至極有益である。
【0065】本発明の清涼飲料水において、上記の
(A)、(B)及び(C)の成分を特定した理由は、上述の清
涼飲料水と同様なので重複説明を避けるために省略す
る。
【0066】又、ここで上記(D)の成分のうち、ビタミ
ンCは清涼飲料水中のケルセチン配糖体の安定性や吸収
性を向上させ、ケルセチン配糖体による末梢血管強化等
効果が一層向上するのであり、更に、利尿作用を促進
し、生体内の毒素を早期に体外に放出する等によって、
低下した生体の機能を正常に回復させるのである。
【0067】一方、上記(D)の成分のうち、有機酸を含
有させると、当該清涼飲料水のケルセチン配糖体の安定
性や吸収性が向上する上、吸収されて細胞の賦活を促進
するのであり、更に有機酸の存在によって、ケルセチン
配糖体やビタミンCの安定性が増強されるのである。
【0068】ところが、本発明の清涼飲料水において、
上記(D)の成分であるビタミンC及び/又は有機酸が
0.01重量%未満になると、ケルセチン配糖体の安定
性や吸収性が不十分になって相乗効果が乏しくなる恐れ
があるだけでなく、細胞の賦活作用を促進できない場合
があるほか、清涼飲料水が所望の酸性度を得ることがで
きない等の問題が生じ、一方、ビタミンC及び/又は有
機酸が2重量%を超えると(A)、(B)及び(C)の成分等
の他成分とのバランスが崩れ、風味や飲用感が低下し飲
料としての価値が減少するとともに、酸性度が強くなり
過ぎて、成分の沈澱を生じる恐れがあるので好ましくな
い。
【0069】従って、上記(D)成分においてその含有量
が、特にビタミンC及び/又は有機酸0.05〜1重量
%とするのが望ましい。
【0070】本発明においては、上記清涼飲料水におい
て、当該清涼飲料水中に上述の種々の添加剤が含有され
たものも含まれるが、上述と同様なので省略する。又、
容器についても上述と同様なので省略する。
【0071】
【作用】本発明の清涼飲料水は、上記構成を有し、ケル
セチン配糖体と、2価の金属イオン及び甘草抽出物を必
須成分とするものである。
【0072】ケルセチン配糖体の代表的成分であるルチ
ンはそば等に含まれている成分で、そばは古来より長期
にわたって幅広い地域で食されてきたものであり、2価
の金属イオンであるカルシウム、マグネシウム及び亜鉛
は種々の食品中にも存在するとともに、生体を維持して
いく上で欠くべからざる成分であり、又、甘草及び甘草
に由来する抽出物も食品や医薬品の矯味剤や甘味剤とし
て汎用されてきたものであって、いずれも至極安全なも
のである。
【0073】又、ケルセチン配糖体は毛細血管性出血の
治療や各種出血の治療に有効であると言われており、且
つ酸化防止作用があるとされているが、該ケルセチン配
糖体が血圧の上昇や血液や体液の循環の亢進に対して、
末梢の血管を保護するのであり、又、体液の滲透圧の保
持や酸アルカリ平衡等の電解質バランスに影響を与え、
しかも筋肉神経の刺激伝達などの生理調整物質であり、
更にケルセチン配糖体と錯体を形成する等の相互作用を
有する、2価の金属イオンであるカルシウム、マグネシ
ウム及び亜鉛のいずれか少なくとも1種を含有すること
によって、生体の機能の回復を促進させるのであり、更
に、甘草抽出物を含有することによって、有効成分のグ
リチルリチンが肝臓における種々の物質の代謝を促進し
てその負担を緩和し、且つ肝臓障害抑制やミクロゾーム
系の代謝酵素、又は細胞膜等に作用して種々の障害を抑
制すると言われており、しかもグリチルリチンが体内で
分解して生じたグルクロン酸が、毒素と抱合体を形成す
ること等によって解毒作用を発現し、代謝を促進し、
又、解毒作用や肝臓機能向上及び保護作用を示すととも
に、胆汁の分泌が促進されるのであり、これらの成分の
相乗作用によって、体調を良い状態に改善し、保持する
ことによって、疲労感、倦怠感、虚脱感等の改善を図
り、しかも、安全にいつでも何処でも、手軽に飲用し
て、健康状態を維持する作用を有するのである。
【0074】又、本発明の清涼飲料水において、更にビ
タミンC及び/又は有機酸を含有させると、該ビタミン
Cはケルセチン配糖体の吸収性や安定性を向上させるだ
けでなく、ケルセチン配糖体との相互作用によって、消
化器、循環器において相乗的に効果を現わすのであり、
このため、物質の代謝が促進されて、疲労感、倦怠感、
虚脱感等の一層の改善を図れるとともに、該有機酸を含
有させるとケルセチン配糖体やビタミンCの一層の安定
化を図ることができる上、細胞の賦活を促進する作用を
有するのであり、特に、クエン酸を用いることによっ
て、体内の乳酸や焦性ブドウ酸等を分解させ、血液の酸
性化を防止することができる作用を有するのである。
【0075】このように、本発明の清涼飲料水において
は、驚いたことに、各成分の量は少なくても、疲労感、
倦怠感、虚脱感等が改善される上、疲労感、倦怠感、虚
脱感等の予防及び防止ができる作用を有するのである。
【0076】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づき詳細に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0077】実施例1 ルチンのシクロデキストリン包摂体 4.0重量% 塩化マグネシウム 0.1重量% 乳酸カルシウム 0.1重量% 甘草抽出物のシクロデキストリン包摂体 3.0重量% 安息香酸ナトリウム 0.05重量% クエン酸 0.6重量% ブドウ糖果糖液糖 10.0重量% 香料 微量 精製水 82.15重量% 上記成分からなる清涼飲料水を常法により得た。
【0078】実施例2 α−グリコシルルチン 0.15重量% 塩化マグネシウム 0.1重量% 乳酸カルシウム 0.1重量% 甘草抽出物のシクロデキストリン包摂体 3.0重量% 安息香酸ナトリウム 0.05重量% クエン酸 0.6重量% ブドウ糖果糖液糖 10.0重量% 香料 微量 精製水 86.0重量% 上記成分からなる清涼飲料水を常法により得た。
【0079】実施例3 α−グリコシルルチン 0.15重量% 塩化マグネシウム 0.1重量% 乳酸カルシウム 0.1重量% ビタミンC 0.2重量% 甘草抽出物のシクロデキストリン包摂体 3.0重量% 安息香酸ナトリウム 0.05重量% クエン酸 0.4重量% ブドウ糖果糖液糖 10.0重量% 香料 微量 精製水 86.0重量% 上記成分からなる清涼飲料水を常法により得た。
【0080】実施例4 α−グリコシルルチン 0.15重量% 塩化マグネシウム 0.1重量% 乳酸カルシウム 0.1重量% ビタミンB1 0.005重量% ビタミンC 0.2重量% 甘草抽出物のシクロデキストリン包摂体 3.0重量% 安息香酸ナトリウム 0.05重量% 霊芝エキス 0.2重量% 絹アミノ酸 0.05重量% クエン酸 0.4重量% 蜂蜜 0.1重量% ブドウ糖果糖液糖 10.0重量% β−カロチン 0.005重量% 香料 微量 精製水 85.64重量% 上記成分からなる清涼飲料水を常法により得た。
【0081】比較例1 α−グリコシルルチン 0.15重量% 塩化マグネシウム 0.1重量% 乳酸カルシウム 0.1重量% ビタミンC 0.2重量% 安息香酸ナトリウム 0.05重量% クエン酸 0.4重量% ブドウ糖果糖液糖 10.0重量% 香料 微量 精製水 89.0重量% 上記成分からなる清涼飲料水を常法により得た。
【0082】比較例2 α−グリコシルルチン 0.15重量% ビタミンC 0.2重量% 甘草抽出物のシクロデキストリン包摂体 3.0重量% 安息香酸ナトリウム 0.05重量% クエン酸 0.4重量% ブドウ糖果糖液糖 10.0重量% 香料 微量 精製水 86.2重量% 上記成分からなる清涼飲料水を常法により得た。
【0083】比較例3 塩化マグネシンム 0.1重量% 乳酸カルシウム 0.1重量% ビタミンC 0.2重量% 甘草抽出物のシクロデキストリン包摂体 3.0重量% 安息香酸ナトリウム 0.05重量% クエン酸 0.4重量% ブドウ糖果糖液糖 10.0重量% 香料 微量 精製水 86.15重量% 上記成分からなる清涼飲料水を常法により得た。
【0084】比較例4 ビタミン類、ニコチン酸アミド、牡蛎肉エキス、パント
テン酸カルシウム、メチオニン等を有効成分とし、糖、
酸味料、香料等を加えてなり、健康の維持及び増進を目
的とした清涼飲料水である市販品(1瓶の容量は50m
l)。
【0085】比較例5 米胚芽発酵エキス、大豆発酵エキス、蜂蜜、ビタミン
類、パントテン酸カルシウムを有効成分とし、クエン
酸、糖等を加えてなり、健康の維持及び増進を目的とし
た清涼飲料水である市販品(1瓶の容量は50ml)。
【0086】なお、実施例及び比較例で使用したルチン
のシクロデキストリン包摂体、α−グリコシルルチン、
甘草抽出物のシクロデキストリン包摂体については以下
の等級のものを用いた。
【0087】1.ルチンのシクロデキストリン包摂体と
してはルチンの含有量が2.8重量%のものを用いた。 2.α−グリコシルルチンとしてはルチンの含有量が3
6.6重量%のものを用いた。 3.甘草抽出物のシクロデキストリン包摂体としてはグ
リチルルチンの含有量が1.6重量%のものを用いた。
【0088】試験 上記各実施例及び上記各比較例について、以下の試験を
行った。
【0089】試験1 実施例1について、日頃、疲れた感じが抜けない、なん
となく疲れた感じがすると訴えている人15名(男5
名、女10名)に飲用させた。1回50mlを1日2
回、5日間続けて飲用を行った結果、疲れ感がとれたと
報告したものが6名、疲れが少なくなったと報告したも
のが5名であり、以前と変わらない又は結果が分からな
いと報告したものは4名であった。
【0090】試験2 実施例2、実施例3、比較例1、比較例2及び比較例3
について以下の試験を行った。即ち、朝の目覚めが悪
く、起きても、頭がぼんやりした感じであり、前日の疲
れが残っているように感じられるという者を選択してパ
ネラーとした。
【0091】このパネラーは、男23名(年令40〜7
2才)、女27名(年令43〜85才)合計50名であ
る。
【0092】試験方法 この50名を無作為に1群10名に分け、上記実施例2
・3、比較例1・2及び比較例3の5品目について、1
群に1品目を1回50ml、1日1回夕食以後就寝時ま
でに飲用を行った。飲用期間は1週間とし、朝の目覚め
の状態(評価1)と起床時の状態(評価2)について試験を
行った。その結果を表1に示す。
【0093】
【表1】
【0094】表1において、評価1におけるA〜Dは以
下の状態を訴えたものの人数を示し、又、評価2におけ
るE〜Hは以下の状態を訴えたものの人数を示す。
【0095】評価1 A:朝の目覚めが大変よくなっ
た。 B:朝の目覚めがよくなった。 C:効果があるかどうか、はっきりしない。 D:以前と変わらない。
【0096】評価2 E:以前よりも、起床時の状態が
大変よい。(頭がスッキリしており、前日の疲れが残っ
ていない。) F:以前よりも、起床時の状態がよい。 G:効果があるかどうか分からない。 H:以前と起床時の状態が変わらない。
【0097】試験3 実施例4と比較例4について、以下の飲用試験を行っ
た。即ち、事務機器のオペレーターや記帳事務等、目を
酷使しており、疲労感を訴える女性40名(年令19〜
43才)をパネラーとした。これらのパネラーを症状を
考慮して不均衡にならないように20名づつの2ブロッ
クに分別にした。上記2ブロックのパネラーのうち1ブ
ロックのパネラーに、実施例4のもの50mlを1日1
回、5日間続けて飲用し評価した。上記2ブロックのパ
ネラーのうち残りの1ブロックのパネラーに、比較例4
のもの50mlを1日1回、5日間続けて飲用し評価し
た。その結果は以下の通りである。
【0098】この結果、実施例4については、13名が
疲労感が改善されたか、疲労が少なくなったと報告し、
このうち5名が目の疲れが少なくなったと報告した。
【0099】一方、比較例4については、疲労感の改善
については、3名に疲労が少なくなったように感じられ
るとの報告があったが、目の疲れの改善については何れ
の者もその報告がなかった。
【0100】試験4 実施例4と比較例4及び比較例5について、以下の試験
を行った。即ち、パネラー90名(男30名:31〜7
5才、女60名:24〜82才)とし、日頃、身体が疲
れる又は疲れやすい、なんとなく気分が優れない、なん
となく頭が重く憂鬱である、目覚めがよくない、起きた
時なんとなく頭と身体が優れない等、いわゆる不定愁訴
を訴えている人をパネラーとした。
【0101】このパネラー90名をランダムに30名ず
つの3群に分け、実施例4、比較例4又は比較例5を1
品目宛各群に飲用させた。
【0102】飲用については、実施例4は1瓶50ml
とし、各比較例は商品の容量が1瓶50mlであり、そ
れぞれ1日1回とし、飲用の時刻の制限は付けず、10
日間飲用を行った。その結果を表2に示す。
【0103】
【表2】
【0104】表2に示す基準は、身体が疲れる又は疲れ
やすい、なんとなく気分が優れない、なんとなく頭が重
く憂鬱である、目覚めがよくない、起きた時なんとなく
頭と身体が優れない等の日頃の状態に対してその全体の
回復状態の評価で行った。
【0105】評価 A:大変効果があった。 B:効果があった C:少し効果がある。効果があるように思われる。 D:効果があるかどうか分からない又は判定が困難であ
る。 E:今までと変わらない。
【0106】以上のテストの結果、本発明の清涼飲料水
は、疲労感や倦怠感等の日常感じる不快感の予防や改善
に効果があり、身体の状態を健常に保ち、しかも朝の目
覚めを良好にしたり、疲労感を改善したり、仕事等に対
しての活力を与えるための体調を整えるのに大変有効で
あることが認められる。
【0107】
【発明の効果】本発明の清涼飲料水は、上記構成を有
し、上述のとおり、至極安全なものであり、人が飲用し
て人に清涼感をおぼえさせる上、人体に不足する金属イ
オンを補給するとともに、肝臓における代謝機能を促進
することによって疲労感、倦怠感、虚脱感等の改善を図
り、身体の状態を健常に保ち、しかも朝の目覚めを良好
にしたり、体調を良い状態に改善し、しかも、安全にい
つでも何処でも、手軽に飲用して、健康状態を維持でき
る効果を有するのである。
【0108】又、本発明の清涼飲料水において、更にビ
タミンC及び/又は有機酸を含有させると、該ビタミン
Cはケルセチン配糖体の吸収性や安定性を向上させるだ
けでなく、ケルセチン配糖体との相互作用によって、消
化器、循環器において相乗的に効果を現わすのであり、
このため、物質の代謝が促進されて、疲労感、倦怠感、
虚脱感等の一層の改善を図れるとともに、該有機酸を含
有させるとケルセチン配糖体やビタミンCの一層の安定
化を図ることができる上、細胞の賦活を促進する作用を
有するのであり、特に、クエン酸を用いることによっ
て、体内の乳酸や焦性ブドウ酸等を分解させ、血液の酸
性化を防止することができる効果を有するのである。
【0109】このように、本発明の清涼飲料水は、安定
性が高い飲料であり、手軽に何時でも飲用でき、更に成
分の複合作用及び効果において、健康状態の維持に至極
有用なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A23L 2/38 C // A61K 31/70 ADD 9454−4C 35/78 W 8217−4C

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 清涼感をおぼえさせる飲料水であって、
    この飲料水がケルセチンの配糖体と、2価の金属イオン
    及び甘草抽出物を必須成分とするケルセチン配糖体を含
    有する清涼飲料水。
  2. 【請求項2】 ケルセチンの配糖体が水溶性である請求
    項1に記載のケルセチン配糖体を含有する清涼飲料水。
  3. 【請求項3】 ケルセチンの配糖体がシクロデキストリ
    ンによって包摂されている請求項1又は2に記載のケル
    セチン配糖体を含有する清涼飲料水。
  4. 【請求項4】 2価の金属イオンがカルシウム、マグネ
    シウム又は亜鉛のうち少なくとも1種である請求項1な
    いし3のいずれかに記載のケルセチン配糖体を含有する
    清涼飲料水。
  5. 【請求項5】 甘草抽出物がグリチルリチンを含有して
    なる請求項1ないし4のいずれかに記載のケルセチン配
    糖体を含有する清涼飲料水。
  6. 【請求項6】 甘草抽出物がシクロデキストリンで包摂
    されている請求項1ないし5のいずれかに記載のケルセ
    チン配糖体を含有する清涼飲料水。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載のケ
    ルセチン配糖体を含有する清涼飲料水において、ビタミ
    ンC及び/又は有機酸を含有してなるケルセチン配糖体
    を含有する清涼飲料水。
  8. 【請求項8】 有機酸がクエン酸、リンゴ酸又は酒石酸
    のうち少なくとも1種である請求項7に記載のケルセチ
    ン配糖体を含有する清涼飲料水。
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